夕方―。
リンスがガンプラバトルアリーナ【レイト】に来るとすでに
リサ
ユキ
ラナ
パトリック
が来ていた。
店内を見回すと、ガンプラバトル大会間近だからか、大会参加者の練習を見に来た客達で、店内は大混雑していた。
大会参加者の練習の光景は、他の参加者達に情報をあたえてしまうが、だからといって、練習しないわけにもいかない。
「こりゃ、私ら、お呼びじゃないってか?」
と嘆くリサ。
フリーバトルステージは、全て大会参加者の練習場と化しており、一般参加者の立ち入る隙は無かった。
しかし…
「こんなこともあろうかと、ちゃんと7時からの3番ステージを押さえてあるわ☆」
と言うリンス。
「さすが大会参加者☆」
と喜ぶラナ。
そう。
リンスは、大会参加者なのだ。
大会の練習のために、事前に予約を入れておいたのだ―。
6時30分―。
3番ステージに行くリンス達。
3番ステージでは、赤いザクⅡ改と黄色のリック・ディアスが対戦していた。
「パト、どっちが勝つと思う?」
と、パトリックに訊くラナ。
「リック・ディアスに決まっとるケン☆
ザクⅡ改とじゃ、性能が違いすぎるケン☆」
と答えるパトリック。
しかし、実際には、ザクⅡ改の方が優勢だ。
ザクⅡ改のファイターは、ザクマシンガンをビーム兵器に設定しており、ザクマシンガンからはライムグリーンのビームが放たれている。
ザクⅡ改の攻撃が、リック・ディアスに連続ヒットする。
「パトリ氏★
こりゃ、予想がハズレですなぁ★」
と言うリサ。
「えぇ〜い★
あのリック・ディアスのファイター、ヘタクソじゃケン★」
と、癇癪を起こすパトリック…。
結局、この対戦は、ザクⅡ改の圧勝だった。
おそらく、ザクⅡ改のファイターは、大会参加者なのだろう。
「モビルスーツの性能差が、戦力の決定的な差ではない…
…とは、よく言ったものね…。」
と言うユキ。
ビビッ島のガンプラバトルにおける
そのため、本来なら、リック・ディアスがザクⅡ改に負けることはない。
しかし、ザクⅡ改のファイターは、
もうすぐ、リンスの出番だ。
リンスは、カバンから
「あぁッ!?」
と絶叫する。
「どうしたの!?」
と驚くリサ。
「私の
と、リサ達にガンダムL.O.ブースターLを見せるリンス。
なんと
胴体が折れていた
のだ…。
おそらく、昨夜のマリアナの部屋から逃げる時にカバンを落とした際、打ち所が悪かったのだろう。
上半身との接続軸が、根元から折れてしまっていた。
「待っとるケン!!
カウンター行って、L.O.ブースター借りてくるケン!!」
と言うパトリック。
折れたのは上半身との接続軸だけなので、ガンダムL.O.ブースターを借りてきて、下半身を交換すればいい。
パトリックはカウンターに、ガンダムL.O.ブースターを借りに行こうとしたが…
「ここは、私に任せてちょうだい☆」
と、ラナが言い出した。
「どうして?」
と訊くリンス。
「私の新しい
ランチャーストライクガンダム・ハイマニューバ
を試してみたいのよ☆」
と言うラナ。
「いやいや★
リンスの
と、ラナを止めるパトリック。
「そうだよ。
エントリーしてるのはリンスなんだから、でしゃばらないの。」
と、リサもラナを止める。
ところが…
「わかった…。
ラナにまかせる。」
と言うリンス。
それを聞いて、喜ぶラナ。
「いいの!?」
と驚くリサ。
「うん…。
正直…
やりたいって気分じゃないんだよね…。」
と言うリンス。
こうして、リンスに代わって、ラナが出場することになった…。
◇
操縦スペースに入るラナ。
『GUN-PLA Battel, Stand up.』
システムが起動し始めた。
『Please set your GP base.』
GPベースを、スロットにセットする。
『Begining Plavsky particle dispersal.』
ステージからプラフスキー粒子があふれ出し、バトルフィールドを形成する。
形成されたバトルフィールドは月面。
『Please set your GUN-PLA.』
ガンプラを、カタパルトデッキにセットする。
コクピットルーム内に、ホログラフィーで再現された球体操縦桿と正面と左右のカメラモニターや、残弾数や各部のダメージ表示を示すメモリなどが映るモニターが現れる。
球体操縦桿を握り、そして―
『Battel start!!』
バトルスタートの合図が鳴り響く―!!
「ラナッ☆
ランチャーストライクガンダム・ハイマニューバッ☆
行くよッ☆」
ラナの
◇
月面を進撃するラナの
まもなく、レーダーが対戦相手の
正面モニターに、対戦相手の
【機体名】
ストロングアッグガイ
【ベースキット】
1/144 アッグガイ
【ガンプラタイプ】
水陸両用モビルスーツ
【ガンプラ属性】
海
【戦場適応】
宇宙戦 △
空中戦 ✕
地上戦 ◯
水中戦 ◎
【得意戦術】
射撃戦 ◯
接近戦 ◎
【ファイター】
ゴロー
ゴローの
ベースキットは1/144アッグガイで、左手を同じ旧キットの1/144ズゴックのクローに換えていた―。
(何、アレ?
いるのよねぇ…
ウケ狙いで、あ〜ゆ〜ヴィンテージなガンプラ使う人☆)
と、対戦相手の
原作の設定が、ある程度反映されるビビッ島のガンプラバトルにおいては、たしかにアッグガイは、ストライクガンダムよりも性能で劣る
しかし
のだ。
それは、先程、ここで行われていた、ザクⅡ改とリック・ディアスの対戦でも証明されている。
ラナも、その対戦を見ていたのに、
ロックオンカーソルが、ストロングアッグガイを捉えた。
「一撃で終わらせてやるわッ☆」
と、ラナは武装スロットから320ミリ超高インパルス砲【アグニ】を選択した。
「いっけぇぃッ☆」
と、320ミリ超高インパルス砲【アグニ】を撃つ
320ミリ超高インパルス砲【アグニ】から放たれた、高圧縮状態の臨界プラズマエネルギービームが
しかし…!?
「うそ…ッ!?」
と、反応が遅れた
しかも、カウンターでクリティカルヒット…
さらに、ガンプラ属性においても不利だったため、ダメージが上乗せされ、たった3発の被弾で、耐久値が82パーセントにまで減ってしまった。
「ウケ狙いのヴィンテージガンプラのくせに、調子乗ってんじゃないわよッ!!」
と、