※この作品はR-18です。

FG ガンダムビルド…ビビッドアーミー   作:星龜

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20年前の物語(7)


 

夕方―。

 

 

リンスがガンプラバトルアリーナ【レイト】に来るとすでに

リサ

ユキ

ラナ

パトリック

が来ていた。

 

店内を見回すと、ガンプラバトル大会間近だからか、大会参加者の練習を見に来た客達で、店内は大混雑していた。

 

大会参加者の練習の光景は、他の参加者達に情報をあたえてしまうが、だからといって、練習しないわけにもいかない。

 

「こりゃ、私ら、お呼びじゃないってか?」

と嘆くリサ。

 

フリーバトルステージは、全て大会参加者の練習場と化しており、一般参加者の立ち入る隙は無かった。

 

しかし…

 

「こんなこともあろうかと、ちゃんと7時からの3番ステージを押さえてあるわ☆」

と言うリンス。

 

「さすが大会参加者☆」

と喜ぶラナ。

 

そう。

 

リンスは、大会参加者なのだ。

 

大会の練習のために、事前に予約を入れておいたのだ―。

 

 

6時30分―。

 

3番ステージに行くリンス達。

 

3番ステージでは、赤いザクⅡ改と黄色のリック・ディアスが対戦していた。

 

「パト、どっちが勝つと思う?」

と、パトリックに訊くラナ。

 

「リック・ディアスに決まっとるケン☆

ザクⅡ改とじゃ、性能が違いすぎるケン☆」

と答えるパトリック。

 

しかし、実際には、ザクⅡ改の方が優勢だ。

 

ザクⅡ改のファイターは、ザクマシンガンをビーム兵器に設定しており、ザクマシンガンからはライムグリーンのビームが放たれている。

 

ザクⅡ改の攻撃が、リック・ディアスに連続ヒットする。

 

「パトリ氏★

こりゃ、予想がハズレですなぁ★」

と言うリサ。

 

「えぇ〜い★

あのリック・ディアスのファイター、ヘタクソじゃケン★」

と、癇癪を起こすパトリック…。

 

結局、この対戦は、ザクⅡ改の圧勝だった。

 

おそらく、ザクⅡ改のファイターは、大会参加者なのだろう。

 

「モビルスーツの性能差が、戦力の決定的な差ではない…

…とは、よく言ったものね…。」

と言うユキ。

 

ビビッ島のガンプラバトルにおける機体(ガンプラ)の性能は、原作の設定が、ある程度反映される。

 

そのため、本来なら、リック・ディアスがザクⅡ改に負けることはない。

 

しかし、ザクⅡ改のファイターは、機体(ガンプラ)の性能差を技量で覆したのだ。

 

 

もうすぐ、リンスの出番だ。

 

リンスは、カバンから愛機(ガンプラ)を出して…

 

「あぁッ!?」

と絶叫する。

 

「どうしたの!?」

と驚くリサ。

 

「私の愛機(ガンプラ)が…。」

と、リサ達にガンダムL.O.ブースターLを見せるリンス。

 

なんと

胴体が折れていた

のだ…。

 

おそらく、昨夜のマリアナの部屋から逃げる時にカバンを落とした際、打ち所が悪かったのだろう。

 

上半身との接続軸が、根元から折れてしまっていた。

 

「待っとるケン!!

カウンター行って、L.O.ブースター借りてくるケン!!」

と言うパトリック。

 

折れたのは上半身との接続軸だけなので、ガンダムL.O.ブースターを借りてきて、下半身を交換すればいい。

 

パトリックはカウンターに、ガンダムL.O.ブースターを借りに行こうとしたが…

 

「ここは、私に任せてちょうだい☆」

と、ラナが言い出した。

 

「どうして?」

と訊くリンス。

 

「私の新しい愛機(ガンプラ)

ランチャーストライクガンダム・ハイマニューバ

を試してみたいのよ☆」

と言うラナ。

 

「いやいや★

リンスの機体(ガンプラ)は、下半身をすげ替えたら済む話じゃケン、ラナは引っ込んでおるケン。」

と、ラナを止めるパトリック。

 

「そうだよ。

エントリーしてるのはリンスなんだから、でしゃばらないの。」

と、リサもラナを止める。

 

ところが…

 

「わかった…。

ラナにまかせる。」

と言うリンス。

 

それを聞いて、喜ぶラナ。

 

「いいの!?」

と驚くリサ。

 

「うん…。

正直…

やりたいって気分じゃないんだよね…。」

と言うリンス。

 

 

こうして、リンスに代わって、ラナが出場することになった…。

 

◇

 

操縦スペースに入るラナ。

 

 

『GUN-PLA Battel, Stand up.』

 

システムが起動し始めた。

 

 

『Please set your GP base.』

 

GPベースを、スロットにセットする。

 

 

『Begining Plavsky particle dispersal.』

 

ステージからプラフスキー粒子があふれ出し、バトルフィールドを形成する。

 

形成されたバトルフィールドは月面。

 

 

『Please set your GUN-PLA.』

 

ガンプラを、カタパルトデッキにセットする。

 

 

コクピットルーム内に、ホログラフィーで再現された球体操縦桿と正面と左右のカメラモニターや、残弾数や各部のダメージ表示を示すメモリなどが映るモニターが現れる。

 

球体操縦桿を握り、そして―

 

 

『Battel start!!』

 

バトルスタートの合図が鳴り響く―!!

 

 

「ラナッ☆

ランチャーストライクガンダム・ハイマニューバッ☆

行くよッ☆」

 

 

ラナの愛機(ガンプラ)・ランチャーストライクガンダム・ハイマニューバが発進した―。

 

◇

 

月面を進撃するラナの愛機(ガンプラ)・ランチャーストライクガンダム・ハイマニューバは、ランチャーストライカーを装備した1/144 HG エールストライクガンダムの両足を1/144 HG フリーダムガンダムの物に換えた機体(ガンプラ)だ。

 

まもなく、レーダーが対戦相手の機体(ガンプラ)を捉えた。

 

正面モニターに、対戦相手の機体(ガンプラ)のデータが表示される―。

 



 

【機体名】

ストロングアッグガイ

 

【ベースキット】

1/144 アッグガイ

 

【ガンプラタイプ】

水陸両用モビルスーツ

 

【ガンプラ属性】

海

 

【戦場適応】

宇宙戦 △

空中戦 ✕

地上戦 ◯

水中戦 ◎

 

【得意戦術】

射撃戦 ◯

接近戦 ◎

 

【ファイター】

ゴロー

 



 

ゴローの愛機(ガンプラ)・ストロングアッグガイ―。

 

【挿絵表示】

 

ベースキットは1/144アッグガイで、左手を同じ旧キットの1/144ズゴックのクローに換えていた―。

 

 

(何、アレ?

いるのよねぇ…

ウケ狙いで、あ〜ゆ〜ヴィンテージなガンプラ使う人☆)

と、対戦相手の機体(ガンプラ)を嘲笑うラナ。

 

原作の設定が、ある程度反映されるビビッ島のガンプラバトルにおいては、たしかにアッグガイは、ストライクガンダムよりも性能で劣る機体(ガンプラ)だ。

 

しかし

機体(ガンプラ)の性能の差が、勝敗を決定づけるものではない

のだ。

 

それは、先程、ここで行われていた、ザクⅡ改とリック・ディアスの対戦でも証明されている。

 

ラナも、その対戦を見ていたのに、機体(ガンプラ)の性能の差が勝敗を決定づけるものだと思っているのだ…。

 

 

ロックオンカーソルが、ストロングアッグガイを捉えた。

 

「一撃で終わらせてやるわッ☆」

と、ラナは武装スロットから320ミリ超高インパルス砲【アグニ】を選択した。

 

「いっけぇぃッ☆」

と、320ミリ超高インパルス砲【アグニ】を撃つラン([ラナ])チャーストライクガンダム・ハイマニューバ。

 

320ミリ超高インパルス砲【アグニ】から放たれた、高圧縮状態の臨界プラズマエネルギービームがストロ([ゴロー])ングアッグガイに向かって伸びていく。

 

しかし…!?

 

ストロ([ゴロー])ングアッグガイは、ラン([ラナ])チャーストライクガンダム・ハイマニューバの攻撃を左にかわすと、左手のクローを開いて、ピンク色のビームを3発撃った。

 

「うそ…ッ!?」

と、反応が遅れたラン([ラナ])チャーストライクガンダム・ハイマニューバは、ストロ([ゴロー])ングアッグガイからの反撃を全弾くらってしまう…。

 

しかも、カウンターでクリティカルヒット…

 

さらに、ガンプラ属性においても不利だったため、ダメージが上乗せされ、たった3発の被弾で、耐久値が82パーセントにまで減ってしまった。

 

「ウケ狙いのヴィンテージガンプラのくせに、調子乗ってんじゃないわよッ!!」

と、ラン([ラナ])チャーストライクガンダム・ハイマニューバは320ミリ超高インパルス砲【アグニ】を撃つ―。

 

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