※この作品はR-18です。

悪の崩壊世界で   作:ボルメテウスさん

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蜂馴染み

「久し振りね」

 

その日、俺はとある場所へと訪れていた。

 

「本当に、この力に引き寄せられたのか」

 

それと共に、俺はその周辺を見る。

元々は、スーパー戦隊の悪者だけしかいないはずだったこの世界。

だが、俺自身のオーマジオウの力によって引き寄せられたのか。

本来は存在しない仮面ライダーにいた奴らも、この世界に引き寄せられた。

その中には、怪人は勿論だが、ダークライダーを含めている。

それもあって、こうして、俺が出歩く事も多くなった。

 

「それにしても、どれだけショッカーがあるのやら」

 

ショッカーと呼ばれる組織は多い。

元々の原点となるショッカーは勿論だが、ゲルショッカー、ネオショッカー、スペースショッカー。

それら全てのショッカーが同時に存在するという奇妙な状況であった。

 

「へぇ、また、ショッカーを潰したの」

「・・・何の用だ、ヒロミ」

「あら、ハチオーグって、言ってくれないのね」

 

そう、俺に話しかけてきたのは、その数多くあるショッカーの一つである英語で書かれているSHOCKER。

そのSHOCKERの幹部の1人であるハチオーグ兼ヒロミだ。

 

「俺は、そういうのは嫌いなんだよ。何よりも、そういう名前で呼ぶのは嫌いなんだよ」

「ふふっ、そう、だったら、余計に嬉しいわ」

 

俺自身、それが本当の名前ではないんだったら、呼びたくない。

そして、目の前にいるヒロミは、それが分かって、俺にハチオーグと呼ばせようとする。

 

「それで、俺に何の用だ」

「別に良いじゃない、何よりも、あなたは私にとって、命の恩人だから」

 

その言葉と共に、ヒロミは、俺の身体に触れる。

同時に、俺の身体からヒロミへとエネルギーが流れ込んでいく。

 

「おい、また、俺のエネルギーを吸っているのか」

「良いじゃない、あなたのプラーナ、ほとんど無尽蔵じゃない」

 

そう、悪気のない言葉と共に、俺の身体からエネルギーを吸い取る。

ハチオーグの力という事もあるが、それは下手をすれば、命を失う。

以前、彼女が死にかけた際に、俺からエネルギーを送り込んだ。

それからの古い付き合いである。

 

「それで、聞きたいが、お前、なんでここにいるんだ?お前の所の組織があるだろ」

「あぁ、実は、それで相談があるのよ」

「相談?」

 

俺はそのまま首を傾げる。

 

「それが、実は、潰されちゃったの」

「・・・マジで」

 

俺はそのまま、返事してしまう。

 

「そう、あなたと似たような奴らによってね。

性能としても、バッタオーグと同等か、それ以上の奴らにね」

「ダークライダーという訳か」

「そう、だから、私は、今は居場所がないという訳。

だから」

 

そう、ヒロミはこちらに寄り添う。

 

「あなたの所で、しばらくいても良いかしら」

「まぁ」

 

俺はそのまま腕を組みながら、ため息を吐く。

こうなった以上、下手に放っておくと危険だ。

SHOCKERの幹部は、ある意味、強さという面では、他の悪の組織と比べたら、弱い所が多い。

だが、何よりも恐ろしいのは、その思想だ。

他の組織にはない、独特の思想。

それを放っておけば、これまで以上の混沌が待っているだろう。

ならば、せめて、目の届く所にいた方が良いかもな。

 

「分かった」

「あら、嬉しいわ、ならば、恋人繋ぎで帰りましょう」

「ずっと、俺のエネルギーを吸うつもりか」

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