※この作品はR-18です。

悪の崩壊世界で   作:ボルメテウスさん

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欲望の幹部

この世界には、海がある。

だが、その海の種類は、かなりの数がある。

それを聞いたら、首を傾げるかもしれないが、実際に、その海の数は膨大だ。

 

「それにしても、相変わらずとんでもないな」

 

それは、本来の海水のある海、血によって出来ている海、はたまたヘドロによって出来ている海。

本当に一つに繋がっているのかどうか、疑問に思えるような海があり、それもまた、数多くの悪の組織が入り交じった事による影響だと、考える事が出来る。

そんな海の近くに、俺は来ているのには、訳がある。

 

「それで、まさか、そっちから呼び出すとはな」

「その言い方、どうかしらね」

 

そう、俺を呼び出した相手であるメズールは呆れたように言う。

外見はシャチをモチーフにした頭部や、イカやタコの様な吸盤の並んだ脚部、上半身についているウナギなど。

その姿から既に分かる通り、既に彼女は完全体となっている。

だが、そんな彼女だが、一人である。

 

「まぁ、少しは察したがな。どうせ、お前達の所も、全滅したという所だろうな」

「あら、そういうのは分かるのね」

 

彼らは組織ではない。

仮面ライダー、スーパー戦隊の中で言う所の組織というのではなく、グリードと呼ばれる存在が徒党を組んで活動している。

それは、ソノニとは違う意味で、単独行動をする事も多い。

そして、彼らにとっては、あまりにも活動するには不向きであった。

 

「ウヴァは、簡単に騙されてしまい、カザリは自分が騙しているつもりが騙されたわ。

ガメルは、私だと思っていた相手によって、殺されたわ」

「ある意味、グリードらしい欲望によっての自滅だな」

 

その言葉に、メズールもまた、頷く。

 

「あなたの所では、組織の残党も取り込んでいると聞くわ。

だからこそ、私もあなたの所に入りたい訳」

「そうか」

 

おそらくはメズールの本心だろう。

だが、こちらを誘うような甘い声は同時に自らの『愛情』や『母性』の欲求を満たすようにも見える。

さて、どうした事かと、俺は悩んでいると、ふとした疑問があった。

 

「あら、どうかしたのかしら?」

「いや、少しな、良いぞ」

「本当かしら」

 

そうメズールは笑みを浮かべる。

だが。

 

「ただし、これを受けてな」

「っ」

 

俺はそのままメズールの身体に触れる。

何をされたのかと警戒するメズール。

だが、俺はそのままゆっくりと身体を摩る。

 

「ひゃっ!?」

 

瞬間、メズールは甘い声を出す。

 

「ふむ」

 

物は試しにと、俺はメズールを抱き寄せ、そのまま軽くキスをする。

シャチという事で、これまでとは違う舌の感触に、驚きはある。

だが、それ以上に、メズールの身体は激しく痙攣する。

僅かなキスでの反応を見た後、俺はそのまま舌を離す。

 

「あなたっ、一体何をっ」

「ただ、与えただけだ、性行為によって、快感がある感覚だけを」

「えっ」

 

グリードとは、肉体的機能や感情的機能も人間に比べ退化している。

だが、そんなグリードであるメズールが、突然、それらの機能を初めて知れば、どうなるのか。

 

「さて、それじゃ、始めるか」

「待ってっ、こんなのっ初めてじゃっ」

 

メズールの言葉を無視し、俺はそのままメズールを連れていく事にする。

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