「いやぁ、あんたの所の街、かなり良いねぇ!!」
「お前は、なんで、そうやって堂々と酔っぱらっていられるんだ」
その言葉と共に、俺は目の前にいるシズカに呆れながら言う。
現在、俺が拠点としているのは、ヨドンヘルムである。
一つの組織の拠点という事で、かなり広く、さらには、これまではヨドン皇帝によって、支配された所も解放されたという事で、さらに多くの人員が入れるようになった。
そのおかげか、一つの街を作る事も出来、そこにはわりと善良な怪人が多く住んでいる。
「シズカの所は、どうなんだ?確か」
「そう、闇のヤイバが裏切っているから、結構困っているんだよねぇ」
「戦闘員は、確かいなかったはずだけど」
「あぁ、そこは問題ないよ、アーナロイドやゼニットを使って、戦闘員として、使っているから」
「なるほど」
ダークシャドウはツクモガミを使って、戦っている。
そう考えれば、他の勢力の戦闘員を利用するのも一つの手だ。
「あっあと、ゲッコウ様から、これを渡して!」
「これ?」
それは、手紙だった。
なぜ、手紙を、俺に渡したのか、首を傾げる。
そのまま、俺は手紙を見ると。
「えっ、嘘」
「何々、何を書いているの?」
「ふむ」
そのまま、俺の驚いた様子に、シズカもヨドンナも同時に見つめる。
「…これって、つまり」
「ダークシャドウは、ボク達の勢力に入るという事かい?」
そこには、ダークシャドウの首領である幻のゲッコウからの手紙だった。
どうやら、これからの活動を行う為には、強い勢力のバックアップが必要らしい。
だが、これまでは似た考えを持つロンダーズファミリーと手を組んでいたが、その分け前が徐々に高くなっている。
そこで、シズカと以前から交流があり、最近になって、目立ち始めた俺に、その話題を持ち出してきたらしい。
「えぇ、でもゲッコウ様、何を渡すつもりなんだろう」
「…お前らしいぞ、シズカ」
そう、酔っぱらったシズカは腹を抱えて笑ったが、しばらく固まる。
そして。
「私!」
その一言に、シズカは思わず叫んでしまう。
「基本的に有能だけど割と致命的なミスが多い事もあり、嫁の貰い手がない。ならば、信用できる俺に任せると共に、嫁がせて、手を組もうと」
いわゆる、政略結婚という訳か。
元々、ゲッコウ自身も、数百年前から生きているので、そういう考えもあるのだろう。
「…まぁ、良いかな」
「えっ、それって、私との結婚!」
「ゲッコウさんの持つ知識とツクモガミはかなり凄いからな。他の勢力のスクラップ品と合わせれば、かなり凄いのを作れるかもしれない」
様々な仕事を任せられるツクモガミがいるのはかなり助かる。
「…ねぇ、私はどうなのよぉ」
「えぇ」
「私の話題をしろぉ!!」
そのまま酔っぱらったまま、駄々をこねるシズカ。
こうなったら、止められないからな。
「はぁ、分かったよ、分かったから」「やったぁ!!」