※この作品はR-18です。

悪の崩壊世界で   作:ボルメテウスさん

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まだ、愛を知らない2

シズカとの婚約関係を結んだ。

はっきり言えば、この崩壊の世界において、どれだけの意味があるのか分からない。

それでも、とりあえずは、この世界で今後の活動における信用できる存在は、心強い。

 

「・・・さて、これから、こいつをどうするか」

 

その日、俺もまた、とある奴と戦いを終えた。

その相手とは、グローディ。

ある意味、未だに、底が見えない相手であるダグデドの五道化の一人との戦いだった。

ダグデド本人の力は、神の領域と言える力であった。

だが、オーマジオウの力も相まってか、なんとか戦える状況でもある。

 

「にしても、ネタで出来るか疑問に思ったけど、まさか本当に出来るとは」

 

俺の手元にあるカード。

そのカードは、仮面ライダー剣の力であり、封印の力が籠められているカード。

そして、この中に封印されている奴の名はグローディ・ロイコディウム。

固有能力は死者蘇生であり、自分自身も不死身という巫山戯た奴だ。

それ故に、俺はこれを思いつく事が出来た。

 

「まぁ、能力を見る限り、神の如き力だけど、時間を操る事が出来るかは、今後、見ていくしかないな」

 

それと共に、俺は背中を見る視線に、振り向く。

 

「あんたは、ソノニ」

「私の事を知っているんだ」

 

背後から、俺に尋ねてきた相手。

それは脳人の1人であるソノニ。

日曜の朝には些か刺激が強い白い衣装で統一された、ショートヘアの妖艶な笑みを見せる女性である。

この世界では、珍しい悪の組織という訳ではない人物の1人だった。

1人だったというのは、理由がある。

 

「それで、他のメンバーは」

「・・・死んだわ」

 

その一言に、俺は黙ってしまう。

この、崩壊した世界において、それは珍しくない話だ。

脳人は、俺の知識で知る限りでは、おそらくは最も弱い組織だ。

なぜならば、その人数は、恐ろしく少ない。

戦隊のようなチームで戦っているが、戦闘が出来るのは10人未満。

しかも、かなり仲が悪い。

 

「どんなに1人1人強くても、無理だったか」

「お前が言うか、たった1人で、ほとんどの組織を潰せる力を持っている癖に」

「一応は魔王の力を持っているからな」

「魔王って、他の勢力でも魔王に似た奴らはいたけど、それ以上じゃない」

「まぁ、並の魔王じゃないからな」

 

俺はそう応えるしかない。

 

「・・・だったら、お前は知っているはずだよね」

「知っているって、何を」

「愛」

 

その一言に、俺は黙る。

 

「お前は、愛する人はいなかったのか」

「私には、その人間はいない」

「そうか」

 

この世界の悪の組織。

そのほとんどは、彼らと対となる存在はいない。

その為、本編よりも強い奴らもいれば、それよりも弱い奴らもいる。

脳人も、その一つの例だ。

彼らは、ドンブラザーズと交流する事で、成長した。

そんなドンブラザーズがいない事もあり、その強さは、成長していない状態だ。

 

「だからこそ、教えて欲しい、愛を」

「なんで、俺にだ?」

「この前、婚約したと聞いた。だからこそ、教えて欲しい」

「うぅん」

 

今の彼女には後ろ盾がない。

このまま、待ち受けるのは、おそらくは死だろう。

 

「・・・とりあえず、このまま放っておくのは、目覚めが悪いからな、俺の国まで来るか?」

「・・・そうだな、私も、行く所はないからな」

 

俺達は、そのまま、その国へと向かって、歩き始める。

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