※この作品はR-18です。

夕雲型とエッチなことをする   作:シャブモルヒネ

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セックスをしよう ★

 息も絶え絶え、足をふらつかせる夕雲を支え、ゆっくり丁寧にベッドに横たえる。

 踵を返す。

 キッチンに入り、冷蔵庫から2種類の飲み物をとりだした。

 1つ目は、ミネラルウォーター。水分補給のために。

 2つ目は、夕雲が作った特製戦闘糧食ドリンク。これから始まる長期戦の準備のために。

 戻ると、夕雲は乱れた制服のまま、仰向けでぼんやりと天井を眺めていた。隣に座る。息を整えている少女の汗を拭い、髪の生え際を指先で梳いてやる。

「……ひどいです、いきなり、なんて」

 予想していた通りの抗議に苦笑で返す。

 少女は身を起こしながら上目遣いで唇を尖らせる。

 確かに少しやりすぎたかもしれない。

「悪かったよ。でもよかった、いいものが見れたから」

「辱めるのが趣味なんですか?」

「どうだろう。キミが相手だからかもしれない」

「またそんなこと言って……」

 頬を膨らませて睨んでみせる。反抗のつもりだろうが可愛いだけだ。

 私の腹の底では依然として獰猛な、とどろくような情欲が渦巻いているけれど、ただぶつけるだけなんて勿体ないと思う気持ちも湧きでていた。不思議だった。気をやるほどに責めたてて泣かせてしまいたいという気持ちもあるし、赤子を包みこむように慈しみたいという気持ちもある。

 ミネラルウォーターを手渡した。こくこくと嚥下していく喉の動きを眺めながら、私は糧食ドリンクをぐいっとあけた。苦みと辛みが走って頭の先までカッと焼けていく。

「ふう……。あっ?」

 糧食ドリンクが奪われる。夕雲は飲みかけをぐいっと飲み干すと、眉根に皺を寄せながら息をついた。

「ん……ふ、あ。にがぁい。……ふふ、自分で作っておいてなんですが、ひどい味ですね」

「だろう?」

 軽く笑いあう。

 夕雲はゆっくりと視線を下げていき、目を細めた。

「提督?」

「なんだ」

「おちんちん、ずっと張りつめてます。お辛いですか?」

「うん。正直、とても辛い」

「男のひとはこうなると収まらないんですよね……?」

「そうだ」

 男性器は太く猛々しくそびえ、びくんびくんと脈打っている。マグマみたいに熱くなって疼痛さえ伴っている。早く吐き出したくてたまらない。

「セックスをしたいんですね。さっき宣言した通りに。ドリンクを飲んだからには朝までずっと」

「キミだって飲んだだろう。もう半端じゃ済まないぞ。また途中で止めろと言ったって」

「ふふ、それはちょっと怖いですね」

 しかしまるで嫌そうな顔は見せない。

「逃げませんよ。そんなことをしたら……勿体ないですから」

 夕雲はふわりと顔を寄せてきて、自分から軽くキスをする。

 と思ったらすぐに身を離し、微笑を浮かべたままゆっくりとベッドに倒れこむ。仰向けになって、しゅるりと胸元のリボンを引き抜いた。繊細な指先が制服のボタンを一つずつ外していく。膝を折り曲げてオーバー二―ソックスを捲り下げていく。下着は見えない。すらりとしたほどよい肉付きの太腿の間に隠されている。

「ねえ、提督?」

 透き通った瞳。

「これからどんなふうにセックスしてみたいんですか?」

 不思議と揶揄の色は無く、誘惑の気配も無い。

 ただ真っすぐに私を見上げている。

 何故だろう。ついさっきまで手籠めにされるような扱いを受けていたのに、彼女はどうしてこんな顔ができるんだろう。

「提督とは長い付き合いですけど、知らないこともたくさんあります」

「ああ」

「探り合っているのも愉しいですけど……今夜は晒してしまえばもっと愉しくなると思いません?」

「……なんだって?」

 しばし、理解するのに時間がかかる。

 愉しい……?

 何が愉しいって言ったんだ……?

「提督は仰っていたじゃないですか。『隠し事はしない、感じたことを素直に口にする。それが気持ちよくなるための作法だ』……って」

「確かに、言ったが……」

 言いはした。

 だが自ら愉しもうとできるとは思っていなかった。

 彼女は男女の経験がほぼ無いといっていい。つい二日前まで処女だった女。賢いとは思っていたが、こうも早く?

 いや、違うか。彼女は元から機微に聡かった。素養があった、そういうことだろう。

「一昨日の夜……。どんな心地でしたか? 私を抱きながら、気持ちを伝えてくれたとき……」

 ……夕雲の初夜?

 始めに思い浮かんだのは、恥ずべき暴露。

 忘れもしない。あのとき、私は――

 夕雲の突然の告白に驚いて、熱に浮かされたようにおかしくなってしまい、

 けれど隠していた本心を曝けだす心地良さに抗えず、身を投げ出すようにして剥き出しの情念を口走ってしまっていた。

 あれがどんな心地だったかと言われると――

「ふふ」

 魅入られたように動けない。

 何故こんなにも胸が苦しいのか、自分でも不思議だった。そして危険な予感もあった。

「まるで解放されたような気分だったでしょう?」

 動けない。

「私もそうでした。怖くて恥ずかしかったけど、伝えてよかったって思います」

「わ、わた、しは………………」

 言葉が止まる。

 しまった、と思った。

 まるで喉の奥にタオルを詰めこまれたかのように全身が硬直し、全ての感情が内側へと強引に押しこめられる。朧気な危機感が、前触れもなく激しい防衛反応に姿を変えた。

 今さら怖気づいている。

 夕雲は、精神の奥の柔らかな部分、そこにメスを入れようとしている。

 かつてはそうしてほしいと望んだはずだった。

 全てを受け入れてほしいと願ったはずだった。

 しかし今では遠い過去のよう。

 少女の澄んだ瞳が恐ろしくてたまらない。

 誰よりも聡明で、成熟した人間性を持つ夕雲が、まっすぐに私を見つめている。奥の底まで覗きこもうと、瞬きもせずに。

 私は呻き声をあげたかもしれない。

 

 わたしは……。

 私は、けして頼れる大人などではない……。

 恰好つけの自尊心の鎧をまとうことでどうにか日々をやり過ごしているだけのつまらない男だ。

 そんな自身の未熟さを知られたくない。

 

 何も言えない。

 気の利いた言葉なんて思いつかない。

「提督は、私をどうしてみたいんでしょうか? 何を知りたくて、何を手に入れたいんでしょうか? 教えてください」

「それは、いや、しかし、」

 半ば無理やり連れ込んだくせにどうすることもできない。

 だって大人は歳をとるたびに立派になるものだと世間が決めつけているものだから、そうなれていない私はどうあっても本性を晒せないのだ。私は地位があるだけの人間だ。呉の提督のように甲斐性があるわけでもないし、横須賀の提督のように人格者なわけでもない。

「怖い……? だからいいんじゃないですか。スリルがあります」

 夕雲は言う。

 吐露する不安感がスパイスになるのだと。

 少女の腕が伸びてきて、動けないままでいる私の手をとった。

「大丈夫です。大丈夫」

 いつぞやのように優しく撫でている。

「言わないと決めていたことを言ってしまうだけで気持ちよくなれますよ」

 ずぶずぶと底のない沼に引きずりこまれていく。

 大人としての最後の矜持が私に子どもの手を振り払う無様を拒ませていた。

「大丈夫ですよ。何を言われても迷惑ではありませんし、嫌いにもなりません」

 夕雲は暗示にでもかけるように繰り返す。大丈夫、大丈夫と。私はその言葉を信じるふりをして覆いかぶさるしかない。

「よくできました……。ふふ、提督?」

「なんだ……」

「一緒にもっと気持ちよくなりましょう」

 ごくりと唾を飲みこんで、少女の両脚の間に身体を入れた。義務のように下着を脱がせ、自身の肉棒を握りしめて女の入り口に押しつける。私の腕がぎゅうと掴まれた。

 ずぶずぶと腰を突き進めていく。

「……ん、んっ」

 侵入し、締めつけられる感触に逸物が歓喜する。

 下半身は正直だ、すぐにでも搔きまわしたいと疼きをあげている。しかし私の本心は違う。じっくり責めろと訴えている。

 私は私の一番の欲望に従わなければならない。

 

 私は彼女を犯したい。

 ただ犯したいんじゃあない。

 卑劣に浅ましく身体と心を染めあげてしまいたいのだ。

 

 そんなことを言っても本当にいいのだろうか……。

「はっ、はっ……ん、くぅ」

 貫かれた肢体が震えている。

 口ほどの余裕はないのだろう。息を荒げる少女と見つめ合っていると、腐っても自分は大人なのだと気がついた。

 大人の私が寄りかかっている。彼女が聡く従順であるのをいいことに。

(くそ! 私は大馬鹿だ……!)

 叫びたかった。自分自身に対して底知れぬ怒りを覚える。自身の未熟さに対する殺意、これこそが私の根幹なのだ。私は自分を殺したくてもできないから似たような性質の深海棲艦を殺している男に過ぎない!

 そんな男の自尊心にどれだけの価値がある……?

 どのくらい震えていただろう。

 ずいぶんしてから息を整え、仰向けに押し倒している夕雲を伺った。

 上品な顔つき。

 ただじっとこちらを見つめている。嫌悪の色はない。

「はは」

 わずかに笑いがこみあげた。二度、三度とそうするたびに、泣きそうな気分が遠のいていくのを感じる。気分が楽になる。一度項垂れて、次に顔を上げるときにはしゃんと立ち直ることができた。

「すまない……。無様なところを見せた」

「いいえ。それでいいんです」

 私はアンフェアだった。

 自分だけが安全圏にいようとした。

 何年間も苦楽をともにしてくれた女に報いることもできないようでは隣に居る資格はない。ではどうする? 彼女のためならどんなことだってしてやりたいのではなかったのか?

「一緒に、か」

 私のちっぽけな自尊心などどうでもいい。

 望み通りにしてやろう。

 吐き出すのだ。私の腹の奥底にある灼熱のどろどろを。

「一緒にちゃんと気持ちよくなろう」

「ありがとう、ございます……」

 謝罪のつもりで髪を梳いてやる。安心したように表情を崩した。

 私も照れ臭くなって、少し笑った。

「私はな、夕雲」

 正常位で、挿入したまま動かずに、割り開かれた瑞々しい太腿を撫でさする。

「ずっと、こうしたかったんだ」

「こう、って……?」

「まずはこうやって、チンポを挿れて」

 スカートをへその上までまくり上げる。逸物を咥えこんだ下腹の部分を円を描くように撫でまわす。

「私のモノを覚えさせたい。どうだ、こうやって動かないでいると、形がよく分かるだろう?」

「っふ、ん、ぅ……」

 膣の奥まで挿しこんだままにする。剛直の表面でひだの一枚一枚を味わった。僅かに漏れ出てくる熱いぬめりを感じる。

「身体が感触を覚えていくんだ。相手の性器がどんな形で、どれぐらいの硬さなのか。同時に、味方だって理解していく。コレは大事な部分を傷つけるような敵ではない、気持ちよくしてくれる交尾相手だとね」

「な、なんだか、言い、かたが……動物的で……いやらしい」

「ああ、まさにそうしたい。キミの膣に私の形を覚えさせて私専用の穴にしたいと思っている」

「てい、とくぅ……すごく、えっち、じゃない、ですかぁ……」

「だろう? 白状する。私はキミを肉欲で縛りたいんだ」

 まずは私の番だった。

「どうすればキミを捕まえておけるか分からなくてこんな手段に頼ろうとしている。なあ、こんな男をどう思う? キミのようなずっと歳下の部下を、経験がないのをいいことに、自分好みに変えてしまおうとしている」

「…………ふふ」

「おかしいか」

「いえ、なんだか可愛くて。あとは、そう……手慣れていて……、それは少し、なんていうか……」

「嫌か」

「丁寧にしてくれるのは、嬉しいですよ」

「それは……しょうがないだろう? 私だって経験ぐらいある。……ああ、そうだ、だったらそれら全てはこの時までの練習だった、キミこそが集大成、ということにするのはどうだろう?」

「どうだろう、じゃあ、ありませんけどぉ……?」

「諦めてくれ。歳の差があるとはそういうことだ」

「もう、提督は、本当に……困ったひとです」

 夕雲の身体から緊張が抜けていく。呼吸が整いつつある。

「私はこんな人間だ。キミを自分のものにしたくってしょうがない。どうにも我慢できない」

「嫌なんて言ってません……。それに、知ってます。提督はすぐ熱くなって、狙った獲物は逃がさない」

 少女の指が私の手首に絡みつく。

 今度は夕雲が曝けだす番だった。

「そんな提督の眼に惹かれてます。とても怖い、男のひとの眼……。いつもとぜんぜん違う、悪いひとの眼……」

「キミは、もしかして」

 唐突に気がついた。

 この二日間の彼女の言動に思いあたる節がある。

「だから私を煽っていたんだな? メイド服を繕って着てみたり、いやらしい言動を繰り返したり……他にもたくさん」

「はい……」

「そうか。そんなに責められたかったか」

「そういうわけ、じゃあ」

「キミにそんな性癖があるなんて知らなかった」

「せ、性癖なんかじゃ、ありま、せん」

「じゃあなんだと言うんだ。それをマゾヒズムの一種と言うんだ」

「…………」

 ふぅ、ふぅと熱い吐息を漏らしている。挿れられたままの膣がきゅっと収縮する。感じているのだ。

「私、そう、なんでしょうか……」

「ああ、きっとそうだ。しかし夕雲、キミはそれだけのために私を選ぶのか?」

 ただ得体のしれない男が好みなだけならば私である必要はない。

 たまたま、なのだろうか。

 私が提督で、一番顔を合わせているから好意を抱くようになっただけ?

「違いますよ」

 望んでいた言葉に安堵する。

 しかし後に続くのはよく分からない言葉だった。

「含羞のひとだから」

「なに……?」

「恥じて、耐えて、気まずそうにして……。ふとした瞬間、そんなお顔をされています」

 どういうことだろう……。

 私にはよく分からない。

「恐ろしいあなた。怯えているあなた。どちらも本当で、誰にも見せようとしなくって」

 分からなすぎて縋りたくなる。手がかりを探すために記憶を遡る。

 例えば、そう、女性という生き物は、自分を好きになってくれない男を好きになるものだ。

 小綺麗な異性にうつつを抜かさず、自分の決めた生き方を貫くような男を魅力的に感じる。そういう傾向が、特に経験の少ないうちはある。私の軍大学時代がそうだった。よく居たのだ、私の不愛想さを、何らかの矜持に根差すものと勘違いして寄ってくる女たちが。

 しかし夕雲は違った。

「誰にも知られていないあなたが、なんだか淋しくて」

 少女の繊細な指先が私の腕を登ってくる。首を伝って、頬に添えられた。形を確かめるように撫でられる。

「悔しくて」

 夕雲はゆっくりと過去を振り返る。

 

 着任してからずっと一緒にやってきた。自分の提督とは以心伝心の仲だと思っていた。

 けれど違った。上っ面しか見ていなかった。

 そんな自分が恥ずかしく、もっとちゃんと知りたいと視線を向けるようになっていた――

 

「それでいつの間にか……目を離せなくなっていて。それに提督は、本当の顔を誰にも見せないで、こっそり敵にだけ向けているじゃないですか」

「…………私はね、それでいいと思っていたんだよ」

「いやです、そんなのは」

 だから、と息を吸う。

「これからは私にも向けてください。そうしてくれたら、許します」

「ああ……誓うよ」

「ふ、ふふ、よかった」

 穏やかに微笑んだ。

 首筋に一筋の汗が垂れていく。

「みんな、提督のことを普通のひとって言うんです。私、昔の自分を見せられているみたいで腹が立ってしまって。そうじゃないんだ、本当は怖い人なんだって言いふらしてしまいました。すいません。でも普通ってひどい言葉だと思いませんか?」

「そうかな。私は普通に憧れがあるけれど」

「提督はこんなにも変じゃないですか。不器用で、鈍感で、相手を気遣って黙ってしまうことが多くって、けれど孤高に振舞うこともできなくて」

「や、止めてくれ、悪かった、勘弁してほしい……。そう真っ向から指摘されるときつすぎる」

「どうして? 悪口ではありませんよ?」

「そりゃあ私だってキミには見透かされてるかもしれないとは思っていたよ。けどね、本当に言われると立つ瀬がないんだ。分かってくれ」

「でも私にとっては……んっ、ぁ、……ん、提督、腰、ずるいです。っふ、動かさ、ない、で」

「そろそろ良い頃合いなんじゃないか?」

「ごま、かそうと、してますね……っ、さい、てい、最低っ、です……っ」

「そう言われているほうが気が楽だ」

 ぬちぬちとナメクジが這うような速度で動かした。

 じっくりと時間をかけて性器を馴染ませたおかげで快楽は格別のものになっている。夕雲は内側をひっかかれるたびに腰をしならせてシーツに新たな皺を作っていく。奥へと進ませると抵抗なく迎えいれ、引き抜いていくと行かないでとばかりに襞を絡ませて引き留める。その有様を耳元で囁いて羞恥を煽る。

 優しく、丁寧に、じっくりと少女の身体を作り変えていく。

「いいだろう? キミは被虐趣味のようだから」

「そんなこと、っ、ありま、せん……っ」

「でもこんなに悦んでいる」

「う、ぅあ、ん、んんっ」

「いいんだろう?」

「ちが、だって、」

「だって?」

「私だけを、見てるから」

 泣きだしそうな微笑みが眩しかった。支配欲に駆られた獣が涎を垂らす。だがそれも一瞬のことで、すぐに忘れた。

 今夜はお前の出番じゃない。

 絡めた指が温かい。唇を重ねる。情熱に突き動かされて止まらない。

 もっと、もっとだ。熱を与えあい、慈しみ、貪って、苛めよう。

「毎日、毎日、キミを抱く」

「んっ、ふ、ん、ぁ」

「キミの泣き顔も見たいし、嫌がる顔も見たい」

「へ、へんたい……っ」

「そうさ。残念だったね」

 焦ることはない。

 人生はまだまだ長いのだから。

 最奥を小突くたび、四肢がぎゅうとしがみつく。まとわりつく柔肉はぐねぐねと蠢いて子宮への射精を促していた。私の動きにあわせて雌が鳴く。艶のある声が耳朶の奥に重なって、まるで何人もの夕雲に求められているような錯覚を覚える。

「キミが好きだ」

「ふっ、ふふっ」

 意識が吸いこまれていく。

 麻薬のような笑みだった。

「やっと言わせた」

 それは致死量だったに違いない。

 私は愛欲と獣欲の混じり合った劣情を手加減なしに少女の身体にぶつけながら、それら全てが逃げ場なく絡めとられていると実感した。

 縛りつけられてしまったのは私のほうかもしれない。

 最後にもう一度、唇を重ねた。

 

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