※この作品はR-18です。

犯人は誰、呪霊、呪術師、それとも呪詛師   作:木桜 春雨

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高田ちゃん登場

 大丈夫です、治ってきています、痛みもなくなって、そう言われてマルコーはほっとした、だが、気になるのは目だ、右目だ、もしかしたら、このまま、失明の恐れもあるかもしれないと思った。

 賢者の石なら、だが、それはやめておけとパンダに言われてしまった。

 「やばいことになるかもしれないからな」

 理由を聞くと自分も彼女も別の場所、世界から来たという、だから何かあった場合、どう対処出来るか予測不能というのだ。

 木桜の傷は切られて突かれただけ、片目になるのはあれだが、両目を失うよりはいいだろうと言われてマルコーはクールだなと思った。

 「俺はパンダだからな、それよより、あの男、丸焦げの大佐かあっちのほうが気の毒だぞ」

 「賢者の石を使っても回復する様子がない」

 当然だなとパンダと思った。

 「呪いは術を解くか、術者を殺すかしないと駄目だ」

 「そう、なのか」

 何故、それを教えてくれないとマルコーはパンダを見た。

 「正直、相手の術がどんなものかわからないと手を出しにくい」

 それは助けてくれるということか、問いかけるようなマルコーの視線にパンダは無言だった。

 「飯に泊めさせてもらって、世話になっているしな、それに木桜を今は動かしたくない」 

 確かにとマルコーは頷いた。

 怪我のショックか、疲れのせいなのか、ベッドの彼女は口数も少なく、殆ど寝ている。

 

 

 「ねぇっ、おじさん」

 呼び止められたスカーは相手を見ると思わず周りを見回した、自分のことかと思ったのだ。

 通りを歩いているのは女性、子供、あとは少年だ、この場合、おじさんというのは自分ということになる。

 思わず自分で自分を指さすと娘は頷き、近づいてきた、驚いたのは自分と同じくらいの身長だ。

 「呪いにやられそうになったでしょ」

 側まで来ると娘は呟いた。

 「それと美夜さんの血の匂い、ねぇっ、どこにいるの」

 問いかける言葉、いや、声が、表情が険しくなった。

 

 

 「や、やっと会えたーっ」

 医務室に入って、ベッドで寝ている女性の姿を見るなり、セーラー服の女生徒は声を上げた。

 「えっ、高田、ど、どうして」

 名前を呼ばれて身体を起こした彼女に突進し、抱きついた。

 (い、痛いっっ、傷が、腕があ)

 「帳を卸して呪霊を、だけど難しくて、あたしが来たの」

 何、それ、帳、呪霊。

 「五条家のボンボンって、役に立つのか、立たないのかわからない、だけど反転術式の相性が良かったみたいで」

 意味がわからない、ぽかんとすると。

 「め、目、どうしたの」

 このとき、彼女は目を隠している包帯を見て顔色を変えた。

 「あっ、まあ、刺されて、こればっかりは」

 「もしかして、これからずっと」

 「お医者さんも人間、無理な事だってあるわよ」

 一瞬、呆然としたような表情の抜け落ちた彼女だったが、抱きついていた腕を放すと、近くにいたマルコーに初めて気づいたようだ、白衣を着ているので医者だと分かったのだろう。

 「治る、わよね」

 「あっ、その、今、色々と」

 はっきりしない返事に高田延子(たかだのぶこ)は不満を感じたのだろう。

 「そうだ、代わりの目を入れたらいいのよ」

 「代わりの目って」

 いきなり何を言い出すのかと、不思議そうな顔をする彼女から離れるとドアに向かった。

 「任せて、この後、握手会なの、時間がないわ」

 ドアの閉まる音がして、部屋の何は静かになると、ベッドの上の彼女は部屋の中のマルコーを、そしてスカーに何か言いたげな視線を向けた。

 

 




 久しぶりに更新、ちょっと悩みましたが、UPします。
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