野球部キャプテンの俺が菜食主義女子マネージャーに肉を食わせるまで 作:馬門戒明/輪島ライ
そしてデート当日の日曜日、ななこは15時きっかりに俺の実家の裏にある倉庫の前に来ていた。
本当は今日は店の手伝いなどないので俺は倉庫の前でななこを待っていて、俺の姿を見たななこは笑顔で駆け寄ってきた。
「キャプテン、待っててくださったんですね。早くお会いしたかったので嬉しいです」
「こちらこそ今日は来てくれてありがとう。デートの前にちょっと見せたいものがあるから、倉庫の中まで来てくれないか?」
「そうなんですか? 分かりました、楽しみにしてます」
俺がそう言うとななこは何も疑わず無人の倉庫に入ってきて、俺は女子高生としてこの警戒心のなさは流石に心配だと思った。
今から自分がななこにしようとしていることを棚に上げてはいるが、俺は当然ななこに危害を加えるつもりはない。
「キャプテン、ここが焼肉屋さんの倉庫ですか? 今は何もなさそうですけど……むぐぐっ」
「すまんななこ、ちょっと眠っていてくれ。これはうちの親も承知済みだから……」
俺はななこを背後から押さえ込むと父に韓国から取り寄せて貰った特殊な薬剤を含ませたガーゼをななこの顔面に押し当て、ななこは数秒で浅い眠りに落ちた。
俺は意識を失ったななこの両腕を天井から吊るした頑丈な布で縛り、ななこが眠っている間に準備を整えた。
そして数十分後、ななこは両腕を縛られた状態で倉庫の中で目を覚ました。
「キャプテン、私は一体……って縛られてる!? キャプテン、私を一体どうする気ですか!?」
「安心しなさい、俺は君に危害を加えるつもりはないしむしろその逆だ。野球部キャプテンである俺が大切な女子マネをレイプしたりセクハラしたりする訳はないし、大体そのつもりなら服を脱がせている」
「は、はあ……それで、これは一体……?」
ななこは自分が今から性被害に遭う訳ではないと理解してくれたが、当たり前ながらなぜこうなっているか分からず怯えた表情で俺を見ていた。
そんなななこの目の前に、俺は先ほどから点火しておいた七輪をドンと置いた。
「や、焼肉ですか!? 私お肉食べられないですし、それにこんな所で……」
「分かっている。今からここで焼肉を焼いて食べるから、君はそれを黙って見ていなさい。この倉庫は換気装置があるから点火しても大丈夫だ。……さあ、とりあえずカイノミを焼くか」
普段ならタンを最初に焼くところだが、今日は希少部位のカイノミから始めることにしていた。
赤身と脂肪のバランスがよいカイノミはななこの目の前でジュウジュウと音を立てて焼け、俺は2人分のタレを小さい折りたたみ式テーブルの上に用意する。
「さあ焼けたぞ。……ああ旨い、口の中にジュワっと広がる脂とそれに続く赤身の味わいがたまらない。ななこはこの美味しさを永遠に味わうことができないんだな」
「あ、ああ……」
カイノミを皿に取って一人で食べていく俺を見て、ななこは既に口の端からよだれを垂らし始めていた。
「次はハチノス。この店でももうすぐメニューに加えるつもりだが、見た目に反してこのハチノスはホルモンの王道的な美味しさを持っている。すぐに焼けるから焦げないようにするのが大切だ」
「キャプテン、やめて、やめてください……」
ハチノスをやはり一人で食べていく俺に、ななこは目から涙を流し始めた。
地面にぺたんと座り込んでいるななこの足元からはぬるぬるとした液体が溢れ始めて、あの様子からすると失禁ではなく大量の愛液が流れているようだ。
……え?