※この作品はR-18です。

ギャラクシー・ジャーニー 宇宙騎士キタリヴァン   作:馬門戒明/輪島ライ

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第1話 人造人間の性奴隷

 僕の名前はリューク・K・ミカロス。生まれた時から持っている自分自身のアイデンティティはリュークという名前しかない。

 

 僕は遺伝子を操作された人間族、すなわち人造人間である「グルームド」の生き残り。宇宙海賊の密売人に仲間たちと共に研究所から連れ去られた僕は、それから20年以上もの間様々な「ご主人様」のもとを渡り歩いた。

 

 その間に研究所は宇宙連邦政府に摘発され、僕を生み出した研究者たちはレーザー焼却刑に処されて残っていた仲間たちは政府機関に保護された。

 

 今では人造人間の研究自体が宇宙連邦法で禁止されているが、人身売買されて銀河中に散らばった僕たちを助けてくれる人は誰もいない。

 

 

 密売人の話では研究所にいた時の僕は12歳で、記憶が正しければ今の僕は36歳。

 

 しかし密売人に連れ去られた時の僕の外見は4歳の幼児で、今も肉体年齢は人間族の12歳に相当する。究極の人間族を創り出すことを目的に生み出された「グルームド」は成長速度を遅くすることで人間の数倍の寿命を持つようにデザインされていた。

 

 

 そして36歳の少年である今の僕の身分は、衛星貴族ミカロスの養子という名目の性奴隷。

 

 

「男爵殿、この度は私どもに便宜を図って頂き感謝を申し上げます。男爵殿が惑星降下ルートを素通りさせてくださったおかげで、例の薬を地上の民衆どもに広く売りさばくことができましたよ」

「ああそうか、それは何よりだ。貴様ら密売人とは今後も懇(ねんご)ろにしていきたいものだ……おいリューク、舌使いがなおざりになっているぞ。ほら、もっと物欲しそうな顔をしてみせんか」

「はむ……ちゅぷぅ……分かりました、お父様……」

 

 黒色のスーツに身を包んだ人間族の密売人を謁見させつつ、下半身をさらけ出した衛星貴族ミカロスは足元にひざまずいた全裸の僕にペニスをしゃぶらせている。

 

 玉座を模した椅子に座っているミカロスは上半身をかがめると密売人に見せつけるように僕の真っ白な背中を撫で回し、僕はミカロスを満足させようと奴のどす黒い亀頭を舌で舐め回す。

 

「ほほう、噂のご子息は随分と性的な姿をしておられますな。私は男色の趣味はありませんが、ご子息相手なら一度お相手して頂きたいものです」

「よかろうよかろう、客人をもてなすのもリュークの大切な仕事だからな。ただし大切な息子を差し出すのだから無償とはいかん。口淫と性交で条件が変わってくるが、それにはまずリュークの全身を見て貰わねばな。ほれ、わしの膝に座りなさい」

「承知致しました……ううっ……」

 

 ミカロスが僕に膝に座れと言う時は、奴の男根を僕の肛門にねじ込むということを意味している。

 

 何度も犯されて広がってしまった肛門に奴のペニスをあてがい、僕は屈辱に身もだえしながらミカロスの膝に腰を下ろした。

 

「おほぉ……やはり何度挿入してもこの快感はやめられん。では触っていくぞ」

「はい、お父様……はっ、ああぁ……」

 

 ミカロスは僕の肛門に男根を挿し込んだまま僕のピンク色の乳首を指でもてあそび、そのいやらしい手つきに僕はあえぎ声を漏らしてしまう。

 

 密売人の男はその痴態を見て口元を緩め、彼が勃起し始めたことは黒いスーツの上からでも分かった。

 

 僕はこれから密売人の男と悪趣味な装飾の別室に放り込まれ、小さな身体を商売道具としてむさぼられる。

 

 

 衛星貴族ミカロスの養子となった僕は、これから奴が僕の身体に飽きて他の誰かに売り渡すまでミカロスの性奴隷兼商売道具として生きなければならない。

 

 そして仮に僕が売り渡されたとして、その相手がまともな人物である可能性は限りなく低い。

 

 だから僕は少しでも痛めつけられないように性技を身に着け、醜悪な男たちを満足させる技術を磨いてきた。

 

 僕を救ってくれる人がいるとすれば、それは神様かそれとも地獄の悪魔か。

 

 

 そんな思いに囚われている僕にミカロスは手を伸ばし、硬くなった小さなペニスを上下させ始める。

 

 ミカロスは僕に客人の相手をさせる前に、必ず僕が射精している所を見せるのだ。

 

 少しでも痴態を晒すまいと、僕は一刻も早く絶頂に達してやろうと考えて……

 

 

「な、何だ!? この振動は一体!?」

「ひいっ、あれはどこの機動兵器だ!? あのような巨人は見たことがないぞ!!」

 

 ミカロスが根城にしている衛星城は突然の強い衝撃を受けて揺れ動き、僕はその勢いでミカロスの膝から転がり落ちた。

 

 振動に続いて爆発音が聞こえ、この居室がある空間の下方からレーザーの銃撃音が轟く。

 

『聞こえているかミカロス男爵、俺は宇宙連邦政府から特命を受けた宇宙騎士のキタリヴァンだ。貴様が連邦法に違反してグルームドの生き残りを性奴隷として扱っていることは既に証拠を押さえている。今すぐ観念して武装解除すれば裁判を受ける権利を与えるが、もし反抗したりグルームドの生き残りを殺害したりした場合はこの巨人兵器カイゼルフォンが衛星城ごと貴様を殺す』

「なっ、連邦政府の使者だと!? 衛星貴族である私を逮捕などできるものか!!」

 

 衛星城のモニターから移る外部の映像には灰色の機械の巨人が映っていて、その巨人の操縦者であるらしい宇宙騎士キタリヴァンは既に衛星城内部に乗り込んでいるようだった。

 

 狼狽するミカロスをよそに宇宙騎士キタリヴァンは無重力エレベーターを使って居室に姿を現し、彼は銀色に光る戦闘鎧(コンバットスーツ)に身を包んでいた。

 

 戦闘民族キタに伝わるコンバットスーツを与えられた戦士は宇宙騎士と呼ばれ、彼らは宇宙全体の正義のために銀河の各地で悪と戦い始末する。

 

 銀色の鎧に全身を包んだキタリヴァンは、僕を救いに来た神だった。

 

 

「ミカロス男爵、宇宙連邦法特条に基づき今から貴様とその密売人を逮捕する。大人しく降伏すれば無用な危害は加えない」

「何を言うか、どのみち我々が逮捕されれば待っているのは死罪だけだ! 死ねいっ!! があっ!?」

 

 恐怖に身をすくめているミカロスをよそに密売人の男は光線銃を取り出してキタリヴァンに連射したが、キタリヴァンが右手を振りかざして展開した波状障壁(バリアー)は放たれた光線を反射すると全てを密売人の男に命中させた。

 

 自らが放った光線により即死した密売人の男が床に倒れ伏すのを一瞥(いちべつ)もせず、キタリヴァンはミカロスにつかつかと歩み寄る。

 

「こんな少年を性奴隷にしてあろうことか客に差し出していたとは、衛星貴族全体の責任が問われかねない醜態だな。今すぐここでぶち殺してやりたい所だが、宇宙連邦法の手前そうはできない。さあ観念しろ」

「宇宙騎士よ一つ提案がある! 貴様らは連邦政府の特命を受けているが直属の立場ではないだろう! ここで私を見逃してくれれば貴様にできる限りの利益を約束しよう。そうだ、あの巨人兵器の新型を作ってやることも……」

 

 ミカロスが見苦しく命乞いをし始めた瞬間にキタリヴァンは右手を奴の頭部に向け、指元から放ったレーザーでミカロスを撃ち抜いた。

 

「宇宙連邦法特条に基づき容疑者を処分した。君、今からこの衛星城をカイゼルフォンで破壊するから私と一緒に来なさい。服や靴は用意していないから、申し訳ないが君をかついでいくことになる」

「分かりました……どうぞ、好きにしてください……」

 

 自分を性奴隷にして痛めつけてきたミカロスが目の前で殺害された事実と今この瞬間に性奴隷の身分から解放された事実に頭がついていかず、コンバットスーツの中から届く肉声に辛うじて返答した僕は全裸のまま意識を失って地面に倒れ込んだ。

 

 キタリヴァンは失神した僕を両腕でかつぐとそのまま衛星城から走り去り、途中で破壊したアンドロイド戦闘員たちの残骸を踏み越えて巨人兵器カイゼルフォンのコクピットに戻った。

 

 他人を根本的に信用していないミカロスの衛星城には普段僕以外に生身の人間は一人もいないから、キタリヴァンはカイゼルフォンに乗り込むとアンドロイド戦闘員だけが残っていた衛星城を巨大レーザーキャノンで焼き尽くした。

 

 

 人造人間の性奴隷だった僕と宇宙騎士キタリヴァンが出会ったのはこの日で、その時から僕とキタリヴァンは長い年月を共に過ごすことになる。

 

 その先に待ち受けていたのが悲劇であったということは、この時の僕には知る由もない。

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