ギャラクシー・ジャーニー 宇宙騎士キタリヴァン 作:馬門戒明/輪島ライ
ジャニィさんの養子、そしてジャニィズナイツの隊員となって1か月が経ち、僕は宇宙船カイゼルフォンでの生活を続けていた。
その間にジャニィさんは複数の惑星を訪れて子供たちを助け、僕はまだ戦闘に出てこそいないがナタリアさんと共に保護された子供たちのケアをしたり宇宙騎士キタリヴァンとして戦うジャニィさんにエネルギーパックを届けたりした。
宇宙船カイゼルフォンが巨人形態に変形して戦地のただ中に降下した時は死を覚悟したが、辺境の惑星の旧式兵器の攻撃はカイゼルフォンに全くダメージを与えられていなかった。
僕も訓練を続ければいつかは宇宙騎士になれるかも知れないと考えながら、何もない日は訓練室で機械相手にトレーニングをこなしていた。
「しかし今日は骨が折れた。午前中に助けた子供を夕方に基地まで送るのは流石に体力が持たない」
「大変でしたね。これ、ナタリアさんからスポーツドリンクです」
宇宙連邦政府の基地に子供たちを移送して帰ってきたジャニィさんに、僕は彼の疲労をねぎらいながら飲み物を差し出した。
喉が乾いていたジャニィさんはありがとう、と答えるとスポーツドリンクをストローで必死で吸い、その様子に僕は宇宙騎士キタリヴァンにもこんなあどけない一面があるのかと思った。
1か月一緒に過ごしてみて分かったことだが、ジャニィさんは助けた子供たちを見境なくジャニィズナイツに勧誘している訳ではない。
僕のような特殊な能力を持っている子供や何らかの理由で戦士になろうと考えている子供以外にはそもそもジャニィズナイツの存在すら教えず、特に女の子は誘わないようにしているという。
宇宙騎士には女性もいるがジャニィさんは女性を戦場に送るのは好きでないらしく、ナタリアさんはヒューマロイドなので例外だと話していた。
そんなジャニィさんに選ばれたことを光栄に思いつつ、僕は最近自分の中に芽生えた思いに気づき始めていた。
「ジャニィさん、よかったら今日一緒にお風呂入りませんか? 僕、背中流しますよ」
「いいのか? 俺はありがたいが、お前は大人の男とは……」
「僕だってこれで36歳ですから。ジャニィさんの方が本当は年下でしょ?」
「まあそうだな。じゃあ背中を流して貰うとするか」
今日はナタリアさんが夕食を作る日で、僕は厨房に立つナタリアさんに見送られてジャニィさんと共に浴場に向かった。
脱衣所に入ったジャニィさんはさっさと服を脱いで脱衣カゴに放り込み、僕は初めて見る裸のジャニィさんの背中に目を奪われた。
筋骨隆々のたくましい背筋は真っ白ですべすべの肌に覆われていて、これはキタ族の特性であると分かっていても魅力的なルックスだと思った。
「他人に身体を洗って貰うのもいいもんだな、子供はいないが息子がいたらこんな感じなんだろうか」
「ジャニィさんが気持ちよければ何よりです。あの、ジャニィさんってナタリアさんと結婚されてるんですか?」
「ああ、戸籍上はな。キタ族の男は成人したらヒューマロイドを妻にするのが習わしなんだ。詳しい理由は興味があればナタリアに聞いてくれ」
やはりジャニィさんとナタリアさんは結婚していたと知り、僕は少し複雑な思いに囚われた。
しかし、戸籍上ということは今から僕がすることはぎりぎりで許容されるのかも知れない。
「リューク、そこは流石にいいよ。あんまりじろじろ見るものじゃない」
「ジャニィさん、僕、ジャニィさんのことが好きです。ナタリアさんのことも好きですけど、その気持ちとはちょっと違うんです。こんな……」
お互い裸でジャニィさんの前に回り込んだ僕は、ジャニィさんのたくましいペニスを右手でつかんだ。
ジャニィさんは僕の行為に驚いた表情を見せたが、僕の小さな手の中でジャニィさんのペニスは怒張していく。
「ジャニィさん、僕の裸に……?」
「ん、ああ……。実は、俺はどっちもいけるタイプでな。ナタリアともすることはあるが、たまに立ち寄った宇宙港で男だけの店に行ったりもしている。だが、お前には……」
「ジャニィさん、僕はジャニィさんの愛が欲しいです。だから、こんなこともできます」
「くうっ……やめろリューク、お前はそんなことをしてはいけない……」
ジャニィさんのペニスをたまらず咥え込んだ僕に、ジャニィさんは快感に身をよじらせつつも制止の言葉を投げる。
「ちゅっ……ひゃむぅ……ジャニィさん、気持ちいいれすか……?」
「あ、ああ……最高だ……ああっ!!」
ジャニィさんはキャラクターに似合わない甲高い声を上げると僕の口腔内に精液をぶちまけ、僕はその全てを必死で飲み込んだ。
こんな素敵な男性が僕の手と口で絶頂に達してくれたことに、僕は嬉しくて涙を流し始めた。
「リューク、無理をしないでくれ。お前はこうしないと他人の愛情を得られないと思ってるんじゃないか。確かに俺には男の恋人もいるが、お前にそんなことは求めていない」
「いいんです。僕、ジャニィさんが本当に好きですから。男だから好きなんじゃなくて、ジャニィさんだから好きなんです」
「リューク……」
泣きながら話した僕をジャニィさんは力強く抱きしめ、精液で汚れた僕の口にキスをしてくれた。
僕もジャニィさんのたくましい身体に抱きつき、僕は今日からジャニィさんの恋人として生きると決意した。
それが、他に多数いる恋人の一人であったとしても。