ギャラクシー・ジャーニー 宇宙騎士キタリヴァン 作:馬門戒明/輪島ライ
あれから6年が経ち、42歳になった僕は今日もジャニィさんの隣で悪と戦っていた。
「ぐうっ……宇宙騎士の片割れごときに……」
「そうだ、僕は片割れだ。だからお前たちを容赦なく殺すことができる」
ガードスーツの右手に装着された銀色の爪で、僕は星間犯罪シンジケートの戦闘員の喉元を引き裂いた。
本来は戦闘用ではないガードスーツはナタリアさんの手により改造を繰り返され、今では軍事用コンバットスーツを凌ぐ攻撃能力を手にしていた。
「うちゅうきしさん……? わたしを、たすけてくれるの?」
「僕は宇宙騎士じゃないけど、傷つけられた子供を救うことぐらいはできる。この中に隠れておいて」
人身売買組織が拠点としていた人工衛星の一室で犯罪者たちの慰み者として扱われていた7歳の女の子を銀色の
司令塔をカイゼルフォンの一撃で破壊して乗り込んだジャニィさんの猛攻から逃げ惑う戦闘員たちに真正面から襲いかかり、喉元を的確に銀色の爪で切り裂いていく。
人身売買組織と通じて人工衛星を支配していた役人は既に捕らえられているから、奴に従っていた戦闘員たちは皆殺しにしても何の問題もない。
「何だあいつは!? 光線を受け付けないのか……」
血まみれになった通路で銀色の爪を光らせる僕を見て、正義のヒーローだと思う人間は誰もいないだろう。
「無事だったかリューク。今日もシルバーネイルが冴えているようで何よりだ」
「僕はジャニィさんの影ですから。ジャニィさんはいつまでも美しく戦ってください」
「それでこそ俺のかわいいリュークだ、今からこの衛星を脱出し……」
コンバットスーツを身にまとって僕と合流したジャニィさんは、既に疲労の色を隠せない様子だった。
銀色の鎧で音を立てながら地面に膝をついたジャニィさんに、僕は血まみれの鎧のままで彼を抱きとめた。
僕が今日殺した悪人はざっと50名、ジャニィさんが殺したのはおそらく20名程度。
スーツの性能差さえなければ、僕は既にジャニィさんより強いのかも知れない。
いや、その表現は正確ではない。
ジャニィさんが強さを失いつつあるのだ。
銀色の繭で保護した4人の子供たちを繭に入れたままカイゼルフォンへと運び、スーツを解除した僕とジャニィさんは子供たちを船内で解放した。
汚らわしい大人たちに傷つけられた少年少女はナタリアさんの手によりケアされ、僕はジャニィさんと共に子供たちを宇宙連邦政府の施設へと送り届ける。
そんな中で、ジャニィさんは少年を手懐けてジャニィズナイツに送り込むのをいつしかやめていた。
「リューク、もっと綺麗な肌を見せてくれ。俺はお前の身体をいつまでも見ていたい」
「ええ、どうぞ。好きなだけ僕をもてあそんでください」
「ああ……」
ジャニィさんの部屋に置かれた天幕付きのダブルベッドで、僕はその日の夜もジャニィさんと肌を重ねていた。
既に背後から僕を攻める体力もなくなったジャニィさんは僕と真正面から抱き合うのが常となっていて、長年の愛撫で色素が沈着した僕の乳首に吸い付いている。
そんなジャニィさんが少しでも気持ちよく射精できるようにと、僕はジャニィさんの勇ましいペニスに右手を這わせる。
「今度の休暇には2人でダイビングにでも行かないか? サンオイルを塗ってやってもいいぞ」
「流石にそんな時間はないでしょう? ローションプレイならここでもお付き合いしますよ」
「そうか。……ああ、俺はリュークと一緒にいられて幸せだ。お前となら地獄の果てまでも一緒に行きたい」
「ジャニィさんは地獄になんて行きませんよ。もし行くことになるなら、僕は必ずお供します」
「ありがとう……」
ジャニィさんはそう言うと射精し、飛び散った精液が僕の真っ白な太腿をベトベトと汚した。
射精した後のジャニィさんは最近ではベッドから身を起こすこともできず、そのまま母親に甘える子供のように僕の身体にすがりつく。
以前と比べるとはるかに弱々しい射精しかできなくなったジャニィさんに寂しさを感じつつ、僕は両腕でジャニィさんの上半身を優しく抱きしめた。
この生活ももはや長くは続かないのだろうと思いつつ、僕はそれでもジャニィさんと一緒に過ごしたいと思った。