※この作品はR-18です。

魔導具師ダリヤはうつむくしかない…   作:リモバイ

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色あせる幸福

 

 

 

 

 

 

―――ダリヤ、好きだ。 ずっと、多分最初に出会った時から。

 

―――何度も、何度も君に惹かれた。

 

―――友人だと、あんなことがあったダリヤに負担をかけたくないと、この気持ちに蓋をし続けてきた。

 

―――でも、もう。 自覚してからは無理だった。

 

―――好きなんだ。 愛してる。

 

 

「でも、私、なん…て」

 

 

―――なんかじゃない、ダリヤが良いんだ。

 

 

「ヴォルフには、もっと別の」

 

 

―――嫌だ。 ダリヤ以外と結ばれるくらいなら、一生独身で良い。

 

 

「っ。 スカルファロット家は…」

 

 

―――兄上は、ううん。 兄上たちも、それに父上も、義姉上も賛成してる。 早く射止めろと言われてしまったくらいだ。

 

 

「…っ!」

 

 

―――もちろん、反対されたとしても、俺の気持ちは変わらなかった。 ダリヤの隣にいるだけは、もう嫌なんだ。

 

 

「…私は、そんな。 ヴォルフに相応しい女性じゃ――」

 

 

―――相応しい、相応しくないなんて関係ない。

 

―――俺が、ダリヤと一緒に、生きたいんだ。

 

 

「っ、ヴォル…フ」

 

 

―――だから、お願いだ。 俺の手を、取って欲しい。

 

 

「わた、し…っ」

 

 

―――貴女が好きです。 私と婚約してください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緑の塔、ダリヤの私室。

 

ベッドの上でシーツのみを身にまとったダリヤを見て、浴室から出てきたヴォルフが思わず言葉を漏らした。

 

 

「ダリヤ、綺麗だ…」

 

「…あまり、見ないでヴォルフ」

 

 

窓から月明かりが差し込み、灯りを消した部屋の中でも、ヴォルフからはダリヤの顔がよく見えた。

 

顔を赤らめ、恥じらい、うつむいたダリヤ。

 

そんな彼女を見て、想いを交わした日のことを思い出す。

 

 

―――私も、私もヴォルフが好き。

 

―――だから、でも…っ。

 

―――わた、し…っ。

 

 

あの日の喜びを噛み締めながら、ダリヤの待つベッドへと足を進めた。

 

両思いだと分かり、喜びながらも辛そうに悩むダリヤに、何度も愛を囁いた。

 

 

「ダリヤ」

 

「…っ」

 

「愛してる」

 

 

赤鎧<<スカーレットアーマー>>の任務で怪我を負った自分に、泣きながら縋りついたダリヤが、自ら告白してくれるまでずっと。

 

 

「一生、愛し続ける」

 

「ヴォルフ」

 

 

婚約を受け入れてくれた後も、ずっと。

 

 

「…私も、好き。 愛してる」

 

「――ダリヤ」

 

 

シーツを掴んだままのダリヤの手を優しく触れ、ゆっくりと開いていく。

 

初めて見る彼女の裸身に、生唾を飲みそうになる自分をなんとか制してヴォルフは言葉を捧げた。

 

 

「愛してる」

 

「ぁ…。 ヴォル、フ…」

 

 

腕を広げられ、愛する人に裸身を晒したダリヤが顔を上げる。

 

ヴォルフの、ダリヤを見るその眼差しはかつてないほどに優しく、そして、喜びに満ちていた。

 

魅了を振りまく、金色の眼。

 

その瞳が、ダリヤだけを見つめていた。

 

 

「……」

 

「……」

 

 

顔を赤らめ、ベッドの上で二人見つめ合う。

 

塔の、窓から差し込む月明かりが、重なり合う二人を照らしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お久しぶりです、ダリヤさん」

 

「メリア、さん」

 

「お願いが、あるんです」

 

「あ、あの…」

 

「私では、どうにもならなくて」

 

「ま、待ってください。 落ち着いて…」

 

「どうか、どうかお願いします」

 

「夫と。 トラセー様と、また、会ってくれませんか?」

 

「っ!?」

 

「――――子供が、欲しいんです」

 

「…っ」

 

「オートス会長の手から逃れて、ようやくトラセー様と結婚できたんです。 これから、幸せになれると、思っていたんです」

 

「メリア、さん……」

 

「不能となってしまったトラセー様には、何が原因かは聞きませんでした。 それに、私もなんとかしようとこの半年、ずっと……」

 

「……」

 

「私では、駄目でした…。 でも、ダリヤさんなら…って」

 

「っ」

 

 

―――ダリヤの肩が跳ねる。

 

 

「トラセー様が、ロセッティさんのおまんこに執着していたのは知っています」

 

 

―――突然の、卑猥な言葉に、個室の中だというのに辺りに目を配ってしまう。

 

 

「ですから、最後にそこを解禁するとロセッティさんが言えば、トラセー様のペニスも完全に復活すると思うんです」

 

 

―――何度も貫かれた、トラセーのペニスが脳裏に浮かび、思わずきゅっと尻穴を締めてしまう。

 

 

「どうでしょうかロセッティさん。 魔導具として開発された身体…、そのメンテナンスをして終わらせてくれませんか?」

 

 

―――メンテナンスという単語に、かつて交わした雑談のことを思い出す。

 

 

「……必要、なんですよね? 使わないまま、放置していた魔導具にも」

 

 

―――無意識に、震える身体を抱きしめ、この身に起こる未来を想起した。

 

 

「お願い、します。 でないと、私……」

 

「で、も……」

 

 

―――ダリヤの顔に、酷い目にあっていたメリアを救いたいという苦悩、そうすることによる破滅への恐れ、ヴォルフに対する背信、それら様々な気持ちが混じり合ったものが浮かんでいる。

 

 

「………すみません、ダリヤさん。 今から、最低なことを言います」

 

「…、なに、を」

 

 

―――その中に、ほんの少しだけ、ダリヤが無意識下で隠し損ねた、快楽への期待、未恋、背徳感が、メリアには見えてしまっていた。

 

 

「スカルファロット様も、ロセッティさんが性欲処理のために1年間も男のもとに通っていたなんて、知りたくないと思いますよ?」

 

「っ!?」

 

「して、くれますよね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はい。 それではスカルファロット様が長期の遠征に向かわれることが分かったら手紙を下さい。 トラセー様の、私たちの家で、……治療をしてもらう予定を詰めますので」

 

「ええ。 それが終われば私からも、トラセー様からも連絡することはありません。 以降のトラセー様の精は、全部、私が受け留めますので」

 

「―――アリバイ工作は全てこちらで行いますから、…………トラセー様を、お願いします」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ダリヤ、2日後に少し長く遠征に行くことになりそうだ」

 

 

びくりと。

 

とうとう、その日が来たと、少しだけ肩を震わせてしまう。

 

『キッチンで、背中を向けた状態で良かった』と、ほんの少し安堵しながら、平静を装った。

 

だからこそ、声だけは震えないようにしてヴォルフへ言葉を返す。

 

 

「そうなのね。 ごめんなさい、その日、友人の家に泊まりに来てと誘われていて…」

 

 

手紙で伝えられた通りの、決めてあった言葉を、何度も練習したセリフを続ける。

 

不徳の、不貞の、不義を行うための言葉を、発し続ける。

 

 

「ルチアさん? それとも――」

 

「ううん。 この前、ネイトリー商会のトラセーさんと結婚したメリアよ。 そのトラセーさんが、2日ほど家を空けるからって」

 

 

ヴォルフの声が途絶える。

 

怖い。

 

後ろを向きたい。

 

ヴォルフがどんな顔をしているのかを知りたい。

 

そんな、出来もしないことを思いつつ、不自然にならないように、言い訳に聞こえないように、説明を続ける。

 

 

「新婚だから、しばらく会うのを控えていたんだけど、それならってことで……」

 

 

振り返る。

 

 

「ダメかしら?」

 

 

ヴォルフが笑顔を見せる。

 

 

「いいや。 久しぶりなんだろう。 それに、旦那さんがいなくて寂しいのかもしれないし」

 

 

それでも、一瞬だけ、真剣な顔になっていたのを確認してしまった。

 

 

「……ありがとう、ヴォルフ」

 

「ううん。 ……女子会、なんだよね?」

 

「ええ。 ルチアやイルマも呼ぶか迷ったのだけど、面識がないから今回は私と2人になりそうなの」

 

「…うん、わかった。」

 

「ごめんなさい。 遠征に行くのに…」

 

「それは構わないよ。 帰ってきた時にダリヤが迎えてくれるなら、俺はそれだけで満足だし」

 

 

胸が、痛む。

 

 

「それより、そろそろお腹がお腹が鳴きそうだ」

 

「あっ。 ご、ごめんなさい。 もう準備は出来てるし、いただきましょうか」

 

「うん」

 

「今日は東酒<<あずまざけ>>に合いそうな料理にしてみたの」

 

「それはうれしいな」

 

「うふふ」

 

「じゃあ、乾杯!」

 

「乾杯!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新居。

 

 

 

「お久しぶりです、ロセッティさん」

 

「……お久しぶりです」

 

「もはや会うこともないのだろうと思っていましたが、このようなことになるとは。 ロセッティさんは如何です?」

 

「……私も、そう…でした」

 

「ですが、ここに来てくれたということは…全てを了承した上でと受け取っても構いませんか、ロセッティさん」

 

「………は、い」

 

「今回は私がお願いする立場となりますので、話を明確にさせて頂きます」

 

 

トラセーが一拍置いてから告げる。

 

 

「ロセッティさんが私の治療のために、明日帰るまでずっと、私の性処理用魔導具となる。 これで間違いありませんか?」

 

「…っ。 ………間違い、ありま…せん」

 

「妻が無理を言ったようですが、本当に良いのですか? ヴォルフとは婚約を結んだと聞きましたよ」

 

「っ!」

 

「愛する男だけに許した場所を、私が使うことになるのですよ?」

 

「………メリアさん、の。 ため、と……、トラセーさんの治療の…ため。 …です、から」

 

「はは…、ありがとうございます。 それでは遠慮なく、ロセッティさんのご厚意に甘えさせていただきましょう」

 

「っ」

 

「では服はここで脱ぎましょうか。 明日、ロセッティさんが帰るまで、お互いずっと裸のままということで」

 

「…は、い」

 

「帰る時に着てもらうために、服は玄関に置いておきましょう。 よろしいですか、ロセッティさん?」

 

「……はぃ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

寝室。

 

 

「さあ、股を開いてくださいロセッティさん」

 

「…、ほ、本当に、ここで、するんですか」

 

「ええ。 ベッドはここにしかありませんので」

 

「で、でも…、ここ、は」

 

「…ああ。 大丈夫です、妻も許してくれましたから」

 

「っ」

 

「その代わり、治ったら一晩中抱いて欲しいと泣かれてしまいましたがね」

 

「……っ」

 

 

ズキリとダリヤの胸が痛む。

 

お互い、パートナーがいる身…、そんなことは分かりすぎるほど分かっていたが、それでもダリヤはその未来に平静にはなれなかった。

 

トラセーはもう彼女の夫。

 

情を交し合ったわけではなく、ただ身体だけの一方的なつながり。

 

それでも、一年もかければそれなりに思うところはあり…。

 

ヴォルフの求愛に応える際に封じたものが、それだった――。

 

 

「…おや?」

 

「メリアさんが、良いの…なら」

 

 

そう言って自らベッドに上がるダリヤの身体が熱を帯び始める。

 

身体を隠すシーツなども無く、そのまま仰向けに裸身を晒すと『ギシ…ッ』という音が鳴り、トラセーがベッドへと続いた。

 

寝転んだ姿でひざを立たせ、太ももをぴたりと重ね、秘部だけは隠したまま、腕を横に開いた。

 

ヴォルフとは違い、トラセーには肥大した乳首も乳輪も見られてしまっている。

 

だからか、もしくはかつての行為時の名残りか、胸を手で隠すことはしなかった。

 

 

「ふふ。 では、始めましょうか。 …ロセッティさん?」

 

「っ。 ………わかって、ます」

 

 

改めて、また、宣言をする。

 

『これは治療のため』『メリアさんのため』『…これが、最後、だから』と、心を守るために防衛本能から自己弁護を繰り返す。

 

期待感が表に出ないよう、

 

顔を横に向け、自らトラセーに股を開いていったダリヤが、治療のための言い訳を口にする。

 

 

「……私の身体で、…トラセーさんの、ちんぽ、を。 大きくして、ください」

 

「ええ、頑張りましょう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ひっ、はっ、あっ、あっ」

 

 

トラセーがダリヤのおまんこを親指を使って横に開いている。

 

開き、左右に別れた部位をトラセーが丁寧に舌で舐め上げ、てらてらと濡れ光るように磨いている。

 

普段は皮で守られているクリトリスも、すでにトラセーの手で露わにさせられ、垂らすようにかけられた唾液でコーティングさせられていた。

 

 

「ひっ、ひぃっ。 はぁああっ。 息っ、かけないっ、でっ、くださ、いっ」

 

 

ダリヤの裸を見ても、セックスの許可を貰っても、未だ勃起することができていなかったトラセーは。

 

かつて何度も拒否された、ダリヤの前穴を本当に使っていいのだと実感するために舌と唇で奉仕を始めていた。

 

 

「あっ、はぁっ。 だめっ、トラセー、さんっ」

 

 

ベッドに仰向けに寝そべらされ、自らの手で足を抱えてダリヤは喘ぐ。

 

久々に行われるトラセーとの情交。

 

そして初めて行われる秘所への奉仕。

 

何度も愛を交わし合ったヴォルフにもされたことのないクンニが、ダリヤを昂らせていた。

 

 

「はぁっ、あっ! あっ、あっ! それっ、それ、いやっ」

 

 

クリの皮を舌で舐め上げるようにまた剥かれ、舌先でつつくように刺激される。

 

足を抱えるために手を使えない現状、ダリヤは真っ赤になった顔を隠すことも、トラセーのクンニをやめさせることも出来ず、ただただ快感を受け入れざるをえない。

 

オナニーでさえ皮の上から刺激する程度だったクリトリスに直接触れられている。

 

ヴォルフとの行為の際、指で触れられることはあったが、トラセーによって仕上げられたダリヤの身体は感度も高く、すぐに準備が整うせいでここまで優しく執拗に刺激されることは無かった。

 

 

「つつく、のっ。 ああっ、あっ、舐めっ、舐めないでっ、ああっ!」

 

 

トラセーが前から横からと舌先だけでクリをつつき、ほんの少しだけ舌を動かし、チロチロと舐めている。

 

クリトリスへの刺激に慣れていないダリヤに、優しく教え込んでいく。

 

最初は唾液を垂らすだけ。

 

次は極々弱く舌でつつくだけ。

 

つついた時にほんの少し動かすだけ。

 

イキそうになれば舌をべっとりと押し付けるだけ。

 

 

「ひっ、いっ、いっ、あっ、いくっ!」

 

 

クリトリスの皮の上から恐る恐る触れるだけだった自慰は、乳首での気持ち良さを知ってしまったことで、ほぼ触れることが無くなった。

 

トラセーとの契約中、性処理魔導具として開発される時も触れられることのなかったクリの性感と耐性は育つこともなかった。

 

そんなダリヤへの、ヴォルフとのセックスで腰を打ち付けられる際に感じるものとは全く違う、クリトリスだけを狙った責め。

 

 

「…っ! ……っ! っ! …っ!」

 

 

ダリヤがイっても、クリから舌を離すことはなく、余韻がおさまるまでべったりとつけられたまま。

 

絶頂の快感を享受し終えたダリヤの、腰の震えがおさまればようやく、トラセーの舌がクリを下からなぞるようにして離れていった。

 

 

「ひっ、いぃ゛…っ!」

 

 

足を抱えたまま、丸まるように絶頂に耐えていたダリヤが一転、喉を晒して仰け反る。

 

『プシッ!』『プシッ!』、と潮を吹き、クリトリスの性感・耐性レベルが上がっていく様子をトラセーへと身体で伝えていく。

 

長く時間が空いたが、ダリヤの身体は覚えているのか、絶頂しても、潮を吹いても、抱えた足から手を放すことは無い。

 

 

「はぁー、はぁー…っ! はぁ…っ、はぁっ!」

 

 

吐息を荒くし、激しく胸を上下して、クリトリスだけで絶頂へと至らされた身体を落ち着かせていく。

 

そんなダリヤに追い打ちをかけるようにトラセーが、すぼめるように開いた口を、唇を、クリトリスの周りを覆うようにしてくっつけた。

 

 

「はぁ…っ! あっ、ああっ! まってっ、くださいっ!」

 

 

トラセーは、クリトリスには触れないように注意しながら口の中にある空気を吸い上げていく。

 

優しく吸っては戻しを繰り返して、ダリヤのクリトリスに吸引の感覚を慣れさせていく。

 

 

「はぁっ。 あっ。 はあ、あ…っ。 はあぁぁあぁ…っ、あっ!」

 

 

少しづつ吸う強さを上げていき、これ以上はというところで舌を使ってクリトリスの先端をチロチロと舐めてやる。

 

 

「ああっ! あっ、ああっ! それっ、それぇ…っ。 むりっ、だめっ、です…っ」

 

 

それだけでダリヤが声を荒げて静止の声をあげる。

 

吸う力を弱め、また吸い、弱め、吸って。

 

 

「ああっ、あっ。 いやっ。 ああ、あっ」

 

 

もどかしそうに身をよじるダリヤを確認しては、また吸い上げを強くして舌先で舐めるを繰り返す。

 

 

「ひっ、いっ、あっ、ああっ、ああっ」

 

 

パンパンに膨れ上がったクリトリスが、吸引によって更に肥大化させられ、過剰に敏感になったところを舐められる。

 

皮に覆われて守られていた女の弱点を晒しだされ、舌で丹念に扱かれる。

 

 

「ぃっ、あっ、ああっ、あっ。 あぁあっ」

 

 

クリトリスの性感を本格的に目覚めさせられたダリヤに、他の弱点ともリンクさせると言わんばかりにトラセーが乳首にも手を伸ばす。

 

両乳首に人差し指を這わせ、反時計回りにゆっくりとなぞっていく。

 

 

「…っ。 あっ! やぁ…、ぁっ、あっ、…ッ!」

 

 

その動きと同期させるようにクリトリスに当てていた舌を動かしだす。

 

ダリヤの腰が跳ね、それでも足を抱える手を放さず、喘ぎ声を高めていく。

 

乳首をなぞる指をカリカリと上下に動かすと、舌もチロチロとクリを弾き始め、他の指も使って乳首を摘まんで絞り上げると、クリトリスも口と舌で磨かれる。

 

 

「お゛っ、はっ、あっ、はっあ、ああっ、あっ!」

 

 

クリトリスに加え、乳首も同時に責められ、ダリヤは何度も瞬間的な絶頂を味わわされている。

 

ダリヤにとってそれは、かつての開発時、散々に身体に教え込まれた快感による拷問と等しく。

 

今、また、トラセーによって身体を開発されている実感が湧き上がっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ…っ、はぁ…っ、あんっ。 あ、はぁ…、は、あっ、ん…」

 

 

ダリヤのクリトリスは言うに及ばず、膣穴もまた、今、トラセーの舌でほぐされていた。

 

トラセーによるクリトリス開発により、舌でレロレロと舐められ、なぞりあげられることに痛みを感じなくなった頃。

 

抱えていた足から手を放すことを許されたダリヤが、トラセーの頭を退けるように手をついて抵抗している。

 

だが、その抵抗はポーズと言えるほど弱々しく、今はただ足を真横に開いた状態で腰を震わせるだけの肉人形となっていた。

 

ダリヤにとってそれほどの快感だったクリトリス責めは、それでもトラセーにとっては勃起に至るほどの性的興奮ではなかった。

 

 

「あ、あぁ…、はあ……、あん。 あ…っ、あ」

 

 

かつてトラセーのペニスを受け入れなかった膣穴に、トラセーの舌が入り込んでいる。

 

執拗なまでのクリ責めによる開発を受け、ダリヤの膣穴はトロトロになるまで熟されている。

 

かつての胸責め、尻穴責めの時のように、クリトリスでイかされ続けた。

 

経験の少ないダリヤのそこは、トラセーの舌の侵入を阻むよう締め上げているが、却ってそれが彼女に挿入の快感を想起させてしまっている。

 

 

「はぁ、あ…。 あは…、あ、ん。 はぁ、あ、あんっ、んっ」

 

 

舌を限界まで伸ばしては戻す。

 

中に入れた舌を、上部を擦るように押し付けながら左右に動かす。

 

 

「はぁあぁぁっ。 あっ、ぁぁ…っ」

 

 

指で左右に開かれたままの、膣穴を守る、卑猥な色のそれを舌横でこそぐように上下に動かす。

 

そんな、先ほどまでとは違う、絶頂させるためではない、ただ性感を高めるだけの舌の動き。

 

 

「っ、…っ、はあ…っ。 あっ、あんんっ! んぅ…っ、んっ」

 

 

自身の秘所を、おまんこを、舐められ続けるという異常な行為。

 

前世では知識として知っていたとはいえ、実際に体験すると恥ずかしくてたまらず。

 

羞恥と快感で顔を赤くしていたダリヤは今、手で顔を覆い隠して、与えられる弱い刺激に耐えている。

 

 

「は…っ、ぁ、ぁ…、あっ」

 

 

足の付け根を手で抑えられているとはいえ、それは本気で股を閉じようと思えば閉じられる程度の力で。

 

それなのにダリヤは自ら足を開いたまま、手は顔を隠すことにしか使っていない。

 

『くちゅくちゅ』と、唾液と愛液が混ざりあったソコを、丹念に、丁寧に、執拗に、舐め続けられている。

 

 

「っ、ひ…、ぃっ。 ぁ…っ」

 

 

すでにダリヤに時間感覚は無かったが、クリトリスを舌と唇だけで開発され、イかされ続けた時からもう、30分も経っていた。

 

そして、その間、おまんこの開発に移って以来、ダリヤには一度も絶頂の機会は訪れていない。

 

じわじわと、熱を帯びる程度の愛撫に留められている。

 

 

「ぁ、ぁ、あっ、……っ、は、ぁっ」

 

 

久々に、イかされ続ける辛さを味わわされ、今はイかせてくれない苦しさを産み続けられている。

 

『開発されてしまったクリトリスを舐めて欲しい』『何でもするからイかせて欲しい』『早く、ペニスが欲しい』

 

ダリヤは内心の全てに封をして耐えている。

 

イかされ続けた後の、イかせて欲しいという欲求に耐えている。

 

イキたいのにイけないもどかしい状態を維持されることに、耐えている。

 

 

「…っ。 も、もう…っ」

 

 

膣穴を舌でほじられ、ピストンするように動かされている。

 

『ちゅばっ』『ちゅばっ』と空気を含んで唇を震わせ、広げられたおまんこ全体を刺激されている。

 

クリトリス開発時にはあれほどイきたくないと叫んでいたというのに、今はもう、イかせて欲しいと思ってしまっている。

 

 

「もう、充分…っ、です、から…っ」

 

 

散々苛められ続けたクリトリスには触れられず、ずっと、おまんこだけを舌で舐められ、吸われ、抽挿されている。

 

早く触ってと、チロチロと舌先で舐めて欲しいと、思ってしまっている。

 

 

「…、っ。 せ、せっくす…っ」

 

 

何度も潮を吹き、シーツをびちゃびちゃに濡らしたまま腰を浮かせてしまっている。

 

だから。

 

 

「もうっ」

 

 

足を真横に広げ、膣穴はトロリとした強い粘り気のある愛液で溢れさせている。

 

だから。

 

 

「セックス、……しません、か」

 

 

顔を手で覆ったまま、自らセックスを懇願する。

 

限界だった。

 

覚悟もしていた。

 

期待も、していた。

 

だから。

 

散々焦らされたダリヤの身体は、その言葉を口にするだけで腰を浮かせて潮を吹いた。

 

そこでようやく、ダリヤからの言葉を聞いたトラセーが顔に潮を受けながら、今度こそ動きを止めた。

 

 

「はぁ…っ、はぁ…っ、はぁ…、はぁ…」

 

 

股を大きく広げたまま、顔を手で隠してセックスの懇願をする。

 

かつては断られ続け、『したら軽蔑する』とまで言われたダリヤが、今度は自らセックスを望んだ。

 

その事実に、トラセーのペニスが初めて反応し、盛り上がってくる。

 

近くに置いていたタオルで顔を拭い、ダリヤのおまんこから顔を離して膝立ちとなる。

 

 

「………ロセッティさん。 もう一度、お願いします」

 

「…っ」

 

 

トラセーの、半勃ちとなったペニスが、顔を隠した指の間から見え、ダリヤからのセックス要請を求めている。

 

そう感じてしまったダリヤが手を顔から離して横に置き、目をぎゅっと瞑って、覚悟する。

 

 

「っ」

 

 

その、ダリヤが覚悟を固める数秒間。

 

トラセーは、かつては持っていた自信――女を悦ばせ、支配下に置く感覚が戻って来るような予感に震えていた。

 

かつては諦め、性的自信を失う要因ともなったダリヤに、自らセックスを懇願させる。

 

それを狙っていたとはいえ、トラセーはこれほどのものとは思っていなかった。

 

トラセーの身体にゾクゾクと震えが走り、血流がペニスに集中し始める。

 

あと、もう一度。

 

もう一度、ダリヤからの懇願があれば、性的自信を完全に取り戻す。

 

トラセーのその滲み出るほどの圧力に、ダリヤは。

 

涙で滲む目でも見える、トラセーの半分ほど勃ちあがっているペニスに。

 

『ごくり』と生唾を飲んで、応えた。

 

 

「……もう、どうか」

 

「…」

 

 

垂れ下がったままだったトラセーのペニスが、ダリヤが何度も見慣れたカタチに変わっていく。

 

 

「………セックス、して、…欲しい、です」

 

「――ええ」

 

 

ヴォルフにしか許していないそこを、他の男に明け渡す。

 

 

「お望み通り、セックスを、しましょう」

 

 

ヴォルフよりも少し細く、少し長いそのペニスを受け入れる。

 

そのことに、ダリヤはまた少しだけ目を閉じ、涙を流した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、の……」

 

「ええ、もちろん分かっています。 避妊具でしょう?」

 

「……はい」

 

「メリアから聞いていると思いますが、こちらが新開発された、とても薄い膜で作成することが出来た避妊具です」

 

「……」

 

「この薄さと耐久性が画期的でして、通常とほぼ変わらない感覚で、精液を子宮に届けることなくセックスが出来ます」

 

 

ダリヤは知っている。

 

前世ではコンビニでも売られているほど一般的となっている、コンドーム。

 

 

「…ああ、ですがすみません。 本来はこの性能を確かめて貰ってからと思っていたのですが私ももう限界のようでして…」

 

「っ」

 

 

それを使うということは、膣内で射精を受け止めるということ。

 

ダリヤにとってはトラセーとのゴム有りセックスが、子作りのためでも、愛を確かめ合うためでもない、ただの、気持ち良くなるためだけの、行為をするということだった。

 

 

「ペニスの治療を続けてもよろしいでしょうか、ロセッティさん」

 

「………、は、ぃ」

 

 

トラセーが避妊具をペニスに装着する。

 

それを涙で潤んだ瞳で確認したダリヤの秘所から、『トロリ…』と粘ついた液が流れ落ちる。

 

 

「いいですか?」

 

 

膣穴にあてがわれたペニスが、避妊具越しに『ちゅくり』と、音を立てる。

 

 

「…挿入れて、ください」

 

 

治療という名目で、セックスをする。

 

 

「では」

 

「っ」

 

 

ゆっくりと、入ってくる。

 

お尻の穴を性器にしたペニスが。

 

喉の奥までを性器にしたペニスが。

 

本当の性器である生殖器に。

 

恋人の、婚約者の、将来の夫の、ヴォルフのためだけの場所に。

 

 

「ぁ、ぁぁ…、あ……、あぁ…っ」

 

 

挿入されただけなのに、背徳感がそれを増幅させて膣壁が『きゅぅぅっ』と締まっていく。

 

顔から離れた手が、シーツをぎゅっと握って絶頂に耐えている。

 

開いた足を閉じようと、トラセーがひざに置いた手に抵抗しようと力を入れる。

 

そのせいで膣穴は更に締まり、ペニスを、トラセーを、ダリヤ自身を気持ち良くさせていた。

 

性処理用魔導具として開発された身体が、どうしようもなく男を求めてしまっていた。

 

 

「はぁ…っ、あああっ、あっ…、ぁ…」

 

 

愛を確かめ合うものではない、ただただ快楽のためだけのセックスが、始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気持ち良い。

 

 

「はぁっ、あんっ、ああっ、あっ、ぁっ、ああ…っ」

 

 

ヴォルフのとは違う、トラセーさんのペニスでも、気持ち良くなってる…。

 

いつもとは違って必死になって腰を振るトラセーさんが、初めての時のヴォルフと重なる。

 

同じ体勢で、違う人。

 

ヴォルフより少しだけ細くて、少しだけ長いから、奥を突かれると少し痛い。

 

でも、痛いのももう、少しづつ気持ち良くなってきてる。

 

 

「ああっ。 やっ、あっ、つよ…いっ」

 

 

気持ち良いのと、痛いのが混ざって、どうしても初めての時のことが思い浮かんでしまう。

 

初めての時のヴォルフは、…凄かった。

 

『乱暴にしてごめん』と謝られたけど、本当は、もっとして欲しかった。

 

痛いのも、気持ち良いのも、何度も続けて抱かれるのも、慣れてしまっていたから。

 

 

「あっ、あっ、ぃ…っ。 はぁっ、トラセー…さんっ」

 

 

もっと胸を触って欲しい。

 

 

「やっ、ああっ! 胸っ、だめ…っ。 あっ!」

 

 

乳首を抓りながら、突いて欲しい。

 

 

「あああっ! いた…ぃっ、あっ、ああっ! あああっ…!」

 

 

乱暴に、犯して欲しい。

 

 

「あっ、だめっ。 もうだめっ、です…っ、いくっ、いきますっ、おっ、おまんこで、いき…っ」

 

 

いやらしい言葉を、あげさせて欲しい。

 

 

「いくっ、いくいくっ! …っ、く、ああっ! ~~~~っっ!!」

 

 

……イった後も、責めて、欲しい。

 

 

「…っあ! だめっ、イってるっ! イってるんですっ! …っ! あっ、あああ…っ!! イっ! は、あああああああっっ!!」

 

 

…………こんな、風に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

絶頂がおさまらない状態での責めに耐えきれなくなったダリヤが大きく腰を上げ、激しく痙攣させながらペニスを引き抜いた。

 

 

「はぁーっ、はぁ…っ! は、ぁ…っ、はぁ…っ!」

 

「…駄目ですよ、ロセッティさん」

 

 

トラセーがダリヤの腰を掴み、再度挿入を開始して腰を振り始める。

 

 

「あっ! あっ、あっあっあっ!」

 

「もう少しですから」

 

 

一度抜かれて少しだけ興奮がおさまったトラセーが、覆いかぶさるようにダリヤの肩横に手を突き、小刻みに腰を動かしていく。

 

 

「っつぁ、あっ、はっ、あっ、あっ、…っ、だめっ」

 

 

『パン、パン』と、一定のリズムで腰が振られ続けている。

 

 

「ひっ、ぃっ、あっ、はぁっ、あっぁあっ、あっ」

 

 

先ほどとは違った、射精のための腰の動きに、ダリヤの手が抵抗を試みてトラセーの手に絡み始める。

 

 

「あっ、くっ、はあっ、あぁっ、ぁっ、ぁくっ、あっ」

 

 

目を瞑り、歯を食いしばって与えられ続ける快感に耐えるダリヤが、ペニスが膨張する感覚に気付く。

 

 

「ぁ、あっ。 いっ、イくっ、イく」

 

 

同時にイきたいというダリヤの、無意識から来る願望が自身を昂らせていく。

 

 

「あっ、あっ、…っ、ぁ…っ」

 

 

そんなダリヤを見透かすように、トラセーが腰の動きを弱めていき、――止める。

 

 

「っ、は、ぁ…っ。 ぁっ、…んっ。 …ど、どうして」

 

「ロセッティさん」

 

「っ」

 

 

顔を近付けられ、思わず顔を背けたダリヤに、トラセーはいつものようにお願いを始める。

 

 

「――避妊具を着けているので妊娠の心配はありません」

 

「……」

 

「ですので、形だけで、言葉だけで構いませんので……おねだりをしてくれませんか?」

 

「っ!?」

 

 

それは、つまり。

 

ダリヤに対して自ら精をねだれと、そう告げているに等しかった。

 

 

「そうすれば、治療の効果ももっと高まると思うんですよ」

 

「……、っ」

 

 

イきたいと、同時に絶頂したいと無意識に想い、昂っていた状態でセックスを途中で止められる。

 

いつものトラセーの、選択肢を与えているようで与えていない、答えの分かり切ったお願い。

 

挿入されたままのペニスが脈打ち、甘い疼きで追い打ちをして時間すら与えてくれない、いつものトラセーの手管。

 

 

「お願いできますか、ロセッティさん」

 

「…そんな、こと」

 

 

ダリヤの返答に、トラセーが深い位置にペニスを突き入れたままゆっくりと小さく腰を動かし始める。

 

 

「ひっ、あっ、あっ!」

 

 

トラセーのいつもの、常套手段。

 

 

「あぅ…っ、いっ、ぁっ。 ひぅ…っ」

 

 

女に言うことを聞かせるには、こうすればいいと言わんばかりの、焦らすための、音を上げさせるための行為。

 

 

「はっ、あっ、あっ、あっ、…ぁ、く」

 

 

何度も、何度も、何度も行われ、そのたびに屈してしまった、女を馬鹿にするような、強いペニスを持つ男の、傲慢な、行為。

 

 

「はぁぁぁ、ああ、ぁあ、ぁあ…ーっ」

 

 

女の弱点を、これでもかと責めて、昇り詰める直前で飽きたと言わんばかりに動きを止めて焦らす、最低の、行為。

 

 

「…っ、あっ、あ、またっ、ぁああっ」

 

 

分かっているのに。

 

 

「あっ、はっ、あっ、ああっ、あっ、あっ」

 

 

分かっているのに。

 

 

「…っ、治療の、ため…です、からっ」

 

 

また、屈してしまう。

 

 

「では――治療のために、お願いできますか?」

 

 

言い訳の出来る、逃げ場すら用意されたらもう、無理だった。

 

ヴォルフにしか言ったことがない言葉。

 

お互いに愛を実感するための言葉。

 

それを。

 

 

「……」

 

「……お願い、します。 …中に、出してください」

 

 

言葉にして、ダリヤは身体を快感に震わせた。

 

 

「ええ。 では中に出させてもらいますね」

 

「…っ!」

 

 

トラセーが、『パンッ、パンッ』と先ほどとは違った速さで腰が動き出す。

 

 

「ああっ、あっ、あっ、すごっ、い…っ」

 

 

ダリヤが自由に動かせるようになった腕を、交差するようにして顔を隠し、期待に震え快感に歪む自身のその表情をトラセーに見せないようにする。

 

股を開き、自ら腰を突き上げ、固く肥大したままの乳首とクリトリスが、その快感の本気さを晒している。

 

熱を持ったままお預けされた身体が、数度のピストンで簡単に昇り詰めていく。

 

 

「ロセッティさん」

 

「はあっ、あっ、あっ、あんっ! はいっ、あ、ああっ、んっ」

 

 

膣穴のうねりが激しくなり、ダリヤの絶頂が近いことをトラセーに示し出す。

 

 

「私が射精するまで、イってはいけませんよ?」

 

「っ!? あっ、ああっ! そんな、…っああ」

 

 

絶頂寸前のダリヤに、絶頂を禁止し、我慢を強いる。

 

突然の言葉に、その意味を理解した瞬間、ダリヤの中の何かがはじけ飛んだ。

 

だから―――そう命じられただけで膣内が『きゅぅぅっ』と締まり、軽くイってしまう。

 

 

「駄目ですよ」

 

「はぁっ、はいっ! すみま、せんっ、いくっ。 あっ、だめっ、もうだめっ」

 

 

広げた足の間に、トラセーの腰が密着しているせいで快感を逃がせず、イったことで腰が浮いてしまう。

 

浮いた腰を持ち上げられ、その姿勢を維持させられる。

 

 

「仕方ありません。 イってもいいですから、たくさん言葉にしてください」

 

「あっ、あっ、…~っ! はいっ! いく、いきますっ。 いくっ、あっ、……~~っ。 イ、イって…ますっ!」

 

 

ペニスが当たる場所が変わり、子宮口の下側を重点的に責められ始める。

 

何度も何度もアナルから壁越しに責められ、性感を開発させられたところが、直接、ペニスでノックされ、捏ねられていく。

 

 

「イくっ! 子宮口っ、だめっ、そこはだめっ。 お、覚えっ、覚えちゃ…っ!」

 

 

ダリヤの腰がガクガクとまた痙攣し、膣内がうねり締め付け、トラセーのペニスを刺激する。

 

普段のヴォルフの、優しく気遣うセックスでは得られない快感に、ダリヤの身体が、心が、背徳感に蝕まれていく。

 

 

「っ~~~~、ああっ、ぅうううぅううっ…! あっ、ぁぅうう~~っ!」

 

 

我慢すればするほど、気持ち良くなる悪循環に、ダリヤの心のタガがポロポロと外れていく。

 

 

「あっ! ああっ! あああ、ああっ!」

 

 

なんとか留めようとしても、ペニスを抜かれるたびに、挿入されるたびに新たな快感が走り、何も考えられなくなっていく。

 

 

「っ、もう、もうっ、出してっ、出して、くださいっ」

 

 

それに、もう――言葉にすると、止められなかった。

 

 

「せ、精子っ、おまんこに、出し、出してっ」

 

 

そう言い放つダリヤの脳裏には『コンドームがあるから』『妊娠はしないから』『治療に必要なことだから』などの言い訳が並べられていて。

 

 

「精子っ、くださいっ」

 

 

肉欲に理性を明け渡す行為に、脳内がパチパチと爆ぜるほどの快感を覚えてしまった。

 

 

「妊娠する、くらい…っ」

 

 

いつ絶頂してもおかしくないほど積み重ねられた快感に耐えながら、淫らな言葉を吐くのは気持ち良かった。

 

 

「射精、してっ、くださ――」

 

 

そんな状態で、絶頂のトリガーである射精を、膣内で、子宮口で感じてしまえば。

 

 

「―――イっ、~~、……ッ! ~~~~~~ッッッ!!」

 

 

今だけは、今だけは快楽に溺れてしまえば良いと、ダリヤは判断してしまった。

 

 

「あ゛ああぁあ゛ぁあ゛ああ゛ぁーーーーっっ!!!」

 

 

だからこそ、ヴォルフの前では出来ない、叫ぶことで、快感を貪ることを選んだ。

 

覆いかぶさるトラセーの首に手を回し、抱きしめる。

 

 

「う゛っ、ぅぅう゛う゛~~~ッ!!」

 

 

ヴォルフとのセックスの時のように、しがみつく。

 

ヴォルフとのセックスの時では出来ないこと、叫ぶ。

 

 

「っ、ーーーーッッ!! いくっ! イってるっ! イってますっ!」

 

 

ヴォルフとの、トラセーにとってはお遊びのようなセックスでは、まだダリヤのおまんこは開発されていない。

 

ダリヤがヴォルフに一言、『一晩中、愛して』などと囁けば、有り余る精力を存分に使って彼女を満足させただろう。

 

もう半年、いや数か月もあれば、お互いに更に歩み寄って性欲をさらけ出すことも出来ただろう。

 

だが――現実にはそうなっていない。

 

お互いに気遣いあい、相手への獣欲を隠し、牛歩のようにゆっくりと、顔色を窺いあうように少しづつ愛を確かめ合っている。

 

時折、ダリヤへの愛しさや自身の性欲に暴走し、激しいセックスを行うこともあったが、それだけではダリヤの肉欲は満たしきれていなかった。

 

普段のセックスではむしろ―――。

 

 

「精液っ、出てっ、出てますっ」

 

 

だから、これはヴォルフを裏切って他の男とセックスをする背徳感からの絶頂で。

 

 

「全部…っ、私のなか、に…っ」

 

 

前準備というだけであれほど簡単に開発されてしまったクリトリスのように、おまんこの開発もされてしまうという期待と恐れからの絶頂で。

 

 

「トラセーさん、の…、が……」

 

 

トラセーから強く求められることからくる、女としての、道具としての、穴としての、絶頂だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『パンッ、パンッ』と、腰を振る動きが早くなる。

 

 

「あっ、っ! だめっ! 探さないでっ」

 

 

四つん這いになったダリヤの背中を見ながら、トラセーが彼女の膣中を開発している。

 

 

「っ! ああっ、そこっ! 弱いっ、弱いんですっ!」

 

 

トラセーはもう、この体位になってから既に二度、ダリヤのおまんこに避妊具越しとはいえ射精を行っていた。

 

そんな、完全に自身のベースを思い出したトラセーがこうしてダリヤを苛め、喘がせ、イかせ、開発するのも、当然の結果だった。

 

 

「…っ、いくっ! いきますっ! ダリヤの、未開発おまんこっ、開発されてっ、いくっ、いきますっ!」

 

 

感じるトコロにペニスが当たると自己申告させ、絶頂時には教えた通りの言葉を放ってイっている。

 

 

「…っ! …っっ! ~~~~~ッッ!!」

 

 

ダリヤの膣穴は素直で、絶頂が近くなると膣内が激しくうねり、絶頂するとペニスを強く締めあげる。

 

 

「はぁっ、はぁっ! はぁっ、はぁぁ…っ! はぁーーーっ、はーーっ!」

 

 

イった後は余韻に浸ることなく、荒い息を吐きながらなんとか落ち着こうと必死になって深呼吸を繰り返す。

 

後背位でのセックスが始まってから射精するまでの間、ダリヤがトラセーに懇願することによって勝ち取った休憩時間は1分だからだ。

 

 

「…っ、あっ!」

 

 

その1分が過ぎ、再びトラセーが腰を引き、ペニスのピストンを開始し、腰を振り始める。

 

しばしダリヤの膣穴のうねりを堪能すると、ダリヤのおまんこを開発するために弱点を探り始める。

 

こんな、膣穴の開発が行われる中、ダリヤが差し出したものは多かった。

 

 

「はぁっ! …っ、はあっ! ああっ、あっ、あっ」

 

 

ダリヤの腰をペニスで持ち上げるようにして擦り、反応が良くなければ少しずらしてまた擦り上げる。

 

絶頂してから始まる、1分間の休憩時間を得るためにダリヤは、不利な条件を何度も通され、追い込まれていった。

 

『気持ち良いところを擦られると自己申告する』『未開発おまんこと呼ぶ』『喘ぎ声を我慢しない』『気持ち良さから逃げない』等、多数の縛りを設けられた。

 

 

「…ッ! …あっ、あんっ! あんっ!」

 

 

反応を見た際のタイミングが合わず、弱点を通り過ぎた時は顔を上げて鳴き声をあげ、トラセーへと知らせる。

 

それを見たトラセーが腰の動きを止め、探るように、膣穴を、ダリヤが申告した場所を、反応した弱点を、グリグリとペニスを小さく前後左右に動かして擦っていく。

 

 

「っ! ひぅ…っ! あっ! そ、こ…ッ! そこ、ですっ」

 

 

そうやって自己申告が出来たら、よく出来ましたとねぎらうように重点的に亀頭を使って愛撫した。

 

弱点が見つかると、1か所目、2か所目、3か所目と同じように、そこだけで絶頂できるまで、おまんこの弱点を徹底的に開発される。

 

 

「…ッ! …ッ! ~~、ぁああっ! ああっ、あっ!」

 

 

これが、ダリヤの膣穴で10か所の弱点を見つける、もしくは作られるまで行われた。

 

 

「いやっ、あっ、あああっ! だっ、だりやのっ、みかいはつ、おまんこっ。 またっ、いきますっ」

 

 

イってる最中に、またイきたくないと、少しでも休むために、ダリヤは絶頂を繰り返して開発されていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いく。

 

いくいく、いく。

 

また中で、射精されてイってしまってる。

 

コンドームを着けていても子宮の中に届くんじゃないかって思ってしまうほどの勢い。

 

ヴォルフにも許していない、後ろからのセックスだから、余計に感じてしまう。

 

開発されたお尻の穴を見られたくないから避けていたけれど…。

 

前からの行為とはまた違う、同じ場所を責められても、また違った気持ち良さが襲ってきた。

 

っ。

 

ま、また、始まった…っ。

 

ヴォルフは、一度か、二度で、終わって…くれる、のに。

 

このひとは、…っ、ああっ。

 

ナカの、弱いところを。

 

トラセーさんが言うには、10か所の、私の弱い場所を。

 

っ。

 

う、上を、擦られたと思ったら、しばらくしたら別の、弱いところを。

 

あっ、だめ。

 

そこ、一番…っ。

 

っ、いやっ。

 

そこ、も。

 

ああっ。

 

全部、もうっ。

 

弱い、ところ、だらけで…っ。

 

また、…っ、ぁ。

 

いくっ。

 

あっ。

 

トラセーさんの、膨らんで、っ。

 

ぁっ、だめっ、いくっ、いってるっ。

 

声、出なっ。

 

っ。

 

いって、るっ。

 

気持ち良いっ。

 

イきながら動かれるの、もうっ。

 

好きに、なって…っ。

 

あっ、あっ、ああっ。

 

またっ、あっ!

 

トラセーさんのちんぽっ、すご、おおき…っ、出て…っ。

 

あああっっ!

 

出てるっ。

 

当たってるっ!

 

子宮口に、びくびくっ…、てっ。

 

すご、い…っ。

 

…ッ!

 

だめ、それっ。

 

ぐりぐり、しないでっ。

 

それっ、覚えちゃっ。

 

っ、~~!

 

――ッ!

 

だめっ、大きいの、くるっ!

 

覚えてっ。

 

それっ、覚えっ、もう、覚えてっ、きもちっ、イイっ!

 

イっ……~~~~~~~ッッ!!!

 

声、すごっ。

 

私、なんて…、声、あげ…て。

 

ああ……。

 

すご、い………。

 

………。

 

……。

 

…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダリヤの意識が飛んでから数分後、トラセーはサイドキャビネットの上に、使い終わった避妊具を並べていた。

 

男性器の機能を取り戻した証。

 

ベッドで俯せで倒れているダリヤの膣穴で射精した証拠。

 

これから一晩、そして明日の昼までの間でどれだけ残せるか。

 

もしくは直接、ダリヤの子宮に注ぎ込めるか。

 

それを想像しながら、未だそそり立ったままのペニスに避妊具を被せ、水差しを手に取りグラスに注いでからベッドへと近付いていった。

 

 

「すぅ……、すぅ…」

 

 

涙と涎と汗にまみれたままの、あどけないダリヤの顔。

 

またそんな表情を見ることが出来るようになったと実感しながら、トラセーがベッドへとひざを載せて片手を使ってダリヤの身体を持ち上げる。

 

座った状態のトラセーにもたれかかるようにダリヤを抱え、グラスを口元に近付け、傾ける。

 

 

「っ。 …ぇあ。 あっ」

 

 

閉じたままの口から零れた水が、ダリヤの裸身に流れ落ちる。

 

 

「ロセッティさん」

 

「っ、あ。 んっ、つめた、…っ!?」

 

 

水の冷たさを感じ、半覚醒状態から浮上したダリヤが、トラセーに抱えられていることに気付く。

 

トラセーがグラスを遠ざけ、ダリヤの耳元に口を近付け、囁く。

 

 

「ふふ。 もう1分は過ぎましたよ、ロセッティさん」

 

「…っ」

 

「まあ、それは良いでしょう。 ですが、水分は取ってください。 ――どうぞ」

 

「………はい」

 

 

トラセーから受け取ったグラスに口を付け、こくりと飲むダリヤ。

 

身体が欲していたのか、一口では止まらず、グラスをさらに横に傾け、ごくっ、ごくっと飲み干した。

 

 

「おや、足りませんでしたか? あちらに水差しもありますので、どうぞ」

 

「……、そう、します」

 

 

腰に回されていた手を外し、ひざを進めてベッドから下りる。

 

すると、水差しの横に置かれるソレが、使い終わった避妊具が、ダリヤの目に映った。

 

 

「っ」

 

 

ダリヤがソレを見て脳裏に浮かんだのは、不貞の証。

 

ヴォルフ以外の男との、セックスの、おまんこを使った射精を行った回数の、証明。

 

一晩中、それも、明日の昼まで続く、セックス漬けと称された時間の、一部。

 

 

「…っ」

 

 

そう感じた瞬間、ダリヤの子宮が『きゅんっ』と疼き、腰に甘い痺れが走った。

 

『明日、帰るまでに、終わるまでに、一体、どのくらい増えるのだろう』と。

 

もしくは――。

 

 

「っ!」

 

 

浮かんだ妄想を跳ね除け、ダリヤが水差しに手を伸ばし、グラスに注いで飲み始める。

 

その姿を、トラセーがずっと見ていた。

 

そして――。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ロセッティさん、今度は自分から動いてもらえませんか?」

 

 

小休憩を終えた二人のセックスは、この言葉から再開した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 











ダリヤさん。

ヴォルフと結ばれた。
誰にも言えないトラセーとの肉体関係が重い枷となり拒んでいたが、傷を受けたヴォルフを見て封じていた想いが涙とともに溢れ出し、婚約を受け入れた。
幸せいっぱいで過ごし、初体験もすまして新婚のような熟年夫婦のような同棲生活を始めた。
トラセーとのアナルセックスを何度も経験した自身のお尻の穴を見られたくなかったので、セックスはいつも前から。
ヴォルフとの夜の営みは多いが、互いに気遣いあうため、1回で終わっている。
遠征前や遠征後でも多くて2回なので、お互いに欲求不満がたまっている。


クリトリスの開発が進んだ。
膣穴の開発が進んだ。
子宮口の開発が少しだけ進んだ。
膣奥の開発が少しだけ進んだ。
Gスポットの開発は未着手。



メリア。

半年間、トラセーのED治療を頑張ったが駄目だった。
トラセーとダリヤの1日セックス漬けの段取りを組んでアリバイ工作を行った。
現在トラセーの代わりとなって王都から離れている。
今頃ダリヤがトラセーとセックスしてるんだと想像して泣き続けている。


トラセー。

復活。
EDになってから自信も失い意気消沈していたのを見かねたメリアが動いたおかげ。



ヴォルフ。

魔物討伐部隊で遠征中。
しばらく帰れない。
……大丈夫だよね、ダリヤ。


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