※この作品はR-18です。

魔導具師ダリヤはうつむくしかない…   作:リモバイ

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ダリヤという名の魔導具師

 

もう、戻れない。

 

そのことを、この話を受けた時からどこか頭の片隅で理解はしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トラセーが出ていったシャワー室でダリヤは一人、うつむいたまま立ち尽くしていた。

 

頭からシャワーを被り、美しい朝焼けのようなダリヤの髪から、ぼとぼとと水滴が垂れ落ちている。

 

メンテナンスと称されたトラセーとのアナルセックスは、忘れようとしていたダリヤのアナル性感を完全に蘇らせてしまった。

 

以前とは違い、今のダリヤはヴォルフと何度も愛し合うことで、成熟した女としての身体が開花されている。

 

腰つきも、お尻も、胸の大きさも、トラセーとの行為から解放され、愛する人と結ばれたことで心理的に抑えようとしていた枷が外れたのか、この半年で見違えるほどセックスアピールの強い女の身体へと変化している。

 

心の方も、かつて行われた執拗なほどの開発のせいで欲求不満を抱えてしまうこともあるほど、快楽に対して素直に受け取れるようにもなっている。

 

その全てが、封印したかった過去を取り戻すかの如く、ダリヤに牙をむいた。

 

開発された当時のソレ以上に激しくイキ狂わされ、忘れようとしていたトラセーのペニスの形を再度覚え込まされる結果となった。

 

更に、自らの意思で続きを望んでしまったアナルセックスは、ダリヤ自身にとって取り返しがつかないほどのアナル性感を生み出した。

 

 

「………」

 

 

結腸への責めは、入り口に亀頭が『ぐぽっ』『ぐぽっ』と音を立てて出入りするたびに意識が離れるほどの多幸感じみた絶頂をダリヤに与えた。

 

ペニスが直腸を真っすぐに進み、そのまま最奥まで突き入れた後、ゆっくりとその長いペニスを引き抜いていく動きは、ただ1ストロークですら腰が砕けるほどの快感をダリヤに齎した。

 

肛門付近での浅めの抽挿は、『ずぢゅっ』『ぢゅぷっ』『ぶぼっ』『ぐぽっ』などと大きく音が鳴るほど激しく、速く短いストロークで責められると、ダリヤはすぐに許しを乞うための淫らな言葉を何度もあげ続ける羽目になった。

 

 

「…っ、……、…今日で」

 

 

結腸責めでは、断続的に呻くような喘ぎ声しか出せなかった。

 

奥まで突いてからの腸壁をこそぐような長ストロークのピストンでは、言葉を発する余裕も無く、言葉にならない声で泣くことしか出来なかった。

 

肛門から浅めの直腸を重点的に虐めるような短く速い抜き挿しは、なまじ耐えられるほどの快感であったため、ヴォルフに決して聞かせられない、淫らではしたない、快楽に溺れるおねだりやイキ報告をトラセーへと贈ることとなった。

 

 

「今日で、最後……だから」

 

 

そう呟いて。

 

トラセーが浴室から出ていき、一人残されたダリヤが起き上がり、鏡に映った自身の姿に目を向ける。

 

 

「…………」

 

 

泣きはらし、赤く腫れぼったくなった目元。

 

何度も頭を振り回したことで乱れた髪。

 

胸にいくつも見える、男の人の指の痕。

 

 

「………最後、だから」

 

 

そう呟いてうつむき、よろよろと緩慢な動きでシャワーのもとへと戻り、お湯を出して頭からかぶった。

 

 

「………」

 

 

しばらくそのままシャワーを浴びていたが、子宮に残された精液が『ごぽり』と排出され、その感覚に思わず崩れるようにしゃがみこんでしまう。

 

秘唇へと手を伸ばし、触れると『にちゃ…っ』とした粘つきが感じられた。

 

そのままゆっくりと膣中に指を挿し入れ、膣内に残った精液を掻きだそうとする。

 

幸い、叙爵式が終わってからは仕事柄ということで爪は短めに戻しているので傷がつく心配はない。

 

ただ、初めて行う精液を掻きだす行為に、ダリヤはひどく惨めな気持ちになり泣きたくなった。

 

それでも。

 

気持ち良いことをしていた時にあれほど流れた涙が、今は出てこない。

 

シャワーから流れ落ちるお湯の雫が、その代わりをしていた。

 

 

「……自業自得、だもの」

 

 

浴室で最後に行ったトラセーとのお尻の穴を使ってのセックスは、ダリヤにとっては言い訳が出来ないほどの、自身の快楽を優先した行いだった。

 

セックスはトラセーの治療のため。

 

フェラチオは…、性処理用魔導具へと堕とされた身体に対する、トラセーが希望するメンテナンスのため。

 

アナルセックスも同様の、メンテナンスのため。

 

言い訳として強引に解釈してそれなら、先ほどの情事は?

 

 

「…っ」

 

 

ヴォルフにしか許さなかった膣穴をトラセーに使わせ、快楽のためだけのセックスをした。

 

大丈夫な日だからと不安に蓋をし、避妊具を自分から外して精液を子宮で飲み込み、味わった。

 

メンテナンスではないと前置きされた、必要のないアナルセックスを、自ら望んだ。

 

どれもこれも全て、ヴォルフに言うことの出来ない、浅ましい、色欲に溺れた女の、自分の姿だった。

 

 

「………」

 

 

ダリヤの頭にはそんなことばかりが浮かんでくる。

 

愛する男に嘘をついて、他の男の家に泊まり込んで子供を作る行為をしている。

 

 

「……ごめん、なさいっ」

 

 

シャワーの音と、ダリヤのすすり泣く声だけが響いている。

 

それでも。

 

 

「ヴォルフ…っ、ヴォルフぅ…ッ!」

 

 

日付が変わった次の日の昼まで、トラセーに股を開いて子宮に精子を受け入れ続けることを拒絶する考えは出てこなかった。

 

それほどまでに、ダリヤの身体はトラセーの手で堕とされていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……戻り、ました」

 

 

ダリヤが浴室から寝室へと戻り、トラセーへ声をかけた。

 

 

「おかえりなさい。 髪はもう乾きましたか?」

 

「……はい」

 

 

トラセーが浴室を出る前にダリヤに伝えた通り、メリアのものであろうドライヤーを使って髪を乾かし、裸のままトラセーのもとへと戻ってきた。

 

身体が淫欲に支配されていた時とは違い、何度も情交をし、身体が満足した後にシャワーを浴びたせいで、ダリヤはこの家に来てから初めて素面のような状態になっている。

 

そんな心身で裸の男の待つ寝室へ裸のまま向かうことは、ダリヤに不貞や浮気を強く実感させ、より背徳感を煽らせた。

 

 

「では、治療を再開させてもらいますが」

 

「……もう」

 

「どうしました?」

 

「もう、治療は……」

 

「……ふふ」

 

 

胸の下で片腕を組み、ダリヤはうつむいたままトラセーと目を合わさずに治療の打ち切りを願おうとした。

 

それをトラセーは含み笑いで制し、椅子から立ち上がってダリヤの前へと歩を進める。

 

 

「…っ」

 

 

ダリヤと向かい合ったトラセーが、右親指を使い子宮の上にそっと触れる。

 

 

「確かに、ロセッティさんの尽力で私のペニスは以前のように戻りました」

 

「…ぅ゛」

 

 

ぐにぐにと、おなかの上から子宮の弾力を確認するように指を押し込み、戻しを繰り返し始める。

 

 

「それはロセッティさんもその身体でしっかりと認識できましたね?」

 

「…ぁ゛ぅ。 ぅ゛…っ♡ は、はい…っ」

 

 

少しづつ、ゆっくりと深く指を沈ませていき、ダリヤの腰が引き、内股になったのを確認すると指を離した。

 

 

「ですが、生殖能力が戻ったかどうかはまだわからないのです」

 

「…っ!?」

 

「ああ、もちろんそれを確認するには時間がかかりますし、そこまでロセッティさんにお願いは致しませんよ。 治療は今回だけの約束ですし、孕まない日とも言っていましたしね」

 

「……っ、ぅ゛ぅっ♡ きゅぅぅ゛ー…っ♡」

 

 

そう言うと同時にトラセーは軽く握った拳をダリヤのおなかに当て、震わせた。

 

かつて振動魔導具で身体の外側から子宮を揺らされ絶頂を繰り返した経験が、再びダリヤに襲い掛かってくる。

 

 

「こうやって子宮を揺らされるだけで感じてしまうなんて…」

 

「はぅ゛…っ♡ ぅ…っ、ぅぅ゛♡」

 

 

ダリヤの耳元に顔を近付け、囁く。

 

 

「かわいい人ですね」

 

「っ♡ ……ッ♡ …ッ♡♡」

 

 

その言葉だけで、ダリヤの股から『プシッ』『プシィッ』と潮が吹き、絶頂したことをトラセーへと示す。

 

 

「それに…、少し指で弄るだけで膣中がこんなにトロトロになってしまう」

 

「あっ。 あっ、だめっ♡ だめ、です…っ」

 

 

右手で子宮を揺らし続けられ、左手の中指と薬指で膣穴が『じゅぶっ』『ぐぢゅっ』と音を立てながら弄ばれる。

 

耳にくちづけするほど近付かれ、自身の淫らな身体のことを説明される。

 

それだけでダリヤは、軽くイったばかりだというのにもう次の絶頂を予感して媚びた声を出してしまう。

 

 

「クリトリスの裏側の、ここをこうやってゆっくりと撫でられると――」

 

「っ♡ いくっ♡ いくいくっ♡ いくっ♡」

 

 

トラセーの中指と薬指が、ダリヤの膣中で、Gスポットをなぞりまわしていく。

 

指で押し上げ、そのままずらしては、さわさわとした動きに切り替える。

 

ダリヤの腰はすでに砕け、ガクガクと足を震わせ耐えている。

 

 

「こんな風にすぐにイってしまう」

 

「~~~ッ♡ ……っ♡ ~~…ッ♡」

 

「ほら、そうやって腰を逃がすと、子宮を揺らせないでしょう? クリトリスが見えるくらいに腰を突き出してください」

 

「…っ♡ ふ、ぅ゛…っ♡ …っ、ぃくっ♡」

 

 

かぎ状となるよう固定されたトラセーの指が、ダリヤのGスポットを押しながら、逃げた腰を前へと戻そうと引き始める。

 

その刺激だけでまた潮を吹き、トラセーの腕を汚す。

 

ついさっきまでは出来ていた正常な思考はすでに消え、今はまた、トラセーの手により淫欲にまみれた思考に侵されて、素直に腰をへこへこと前へ突き出してしまっている。

 

 

「ここの毛も、剃ってみたかったのですが……。 今ではもう、それをするとヴォルフにバレてしまいますからね。 …残念です」

 

「はぁ…っ。 はぁっ。 はっ。 はぁっ。 はぁ……っ♡」

 

 

親指の腹でさわさわとダリヤのアンダーヘアを触りながら、息を整える時間を与える。

 

そんなダリヤの顔は淫らに蕩け切っていて、口の端からは涎が垂れ落ち糸を引いてしまっている。

 

両手はトラセーの腕を掴み、なんとか離そうとしているが、今ではもう全く力が入っておらず触るだけになっている。

 

 

「……ふふ」

 

「は、ぅ…っ♡ はぁー……っ♡ は、ぁ………♡」

 

 

ダリヤはGスポットをひっかけるように指で押されていることで腰を前に突き出し、トラセーの腕を掴んでなんとか立ち続けられている。

 

トラセーは指を動かすことなく、ダリヤの耳元に顔を近付け、囁く。

 

 

「…ここから、朝になるまでセックス漬けです」

 

「っ♡♡」

 

 

ダリヤの腰が跳ね、また少し潮を吹く。

 

トラセーの声がダリヤの脳を揺さぶるように耳の奥へ響き、セックス漬けの意味を考える前に軽くイってしまった。

 

 

「何度も何度も、ペニスでロセッティさんのおまんこをほじって、精液を子宮に注ぎ込み続けます」

 

「…っ♡ っ♡ ……っ♡♡」

 

 

続けて囁かれる言葉が、ダリヤの脳内に染み入り、何をされるか、どうなってしまうのかを想像し、また、腰が跳ね、トラセーの腕を濡らす。

 

 

「……良いでしょう?」

 

「だ、め…っ♡♡」

 

「何が駄目なのですか?」

 

「…せ、せっくす♡ おまんこ、せっくす…っ♡ もう、ダメなんです」

 

「ペニスでおまんこを『ずぼずぼ』するのが駄目なのですか?」

 

「っ♡ …っ、はいっ。 おまんこ…っ♡ ずぼずぼっ♡ だめっ♡ イっ、ぁっ♡ イクっ♡」

 

 

Gスポットを押さえていたトラセーの指が離れ、代わりにとダリヤの膣中を『じゅぽじゅぽ』と、音が鳴るように擦り始めた。

 

耳元で囁かれる言葉とシンクロするかのように、指がセックスを意識させる動きへと変化したことで、ダリヤは再度昇り詰め始める。

 

 

「ではおまんこを『ずぼずぼ』しなければ良いんですね?」

 

「ああ…っ♡ いくっ♡ そこっ♡ ……だめっ♡♡ 擦られてっ♡ イっ♡ …イクっっ♡♡」

 

 

ゆっくりとした動きだが、トラセーの中指と薬指がGスポットを重点的に擦られることでダリヤの身体は絶頂へと向かい、何も考えられないまま返事をしてしまう。

 

 

「良いんですね?」

 

「~~~っ♡ はいっ♡ はぃぃ…っ♡♡」

 

 

そうやってトラセーはまた、ダリヤに自身が選んだことと認識させ、『受け入れ』、『耐えなければならない』と、胸に刻み込ませた。

 

繰り返された開発のせいではあるが、ダリヤもまた、――それを心の奥底で望んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぅ゛ッ♡」

 

 

ベッドの上で仰向けにされたダリヤのダリヤの膣穴には、トラセーのペニスが挿入されている。

 

 

「…ッ♡」

 

 

強く腰を掴み、逃げられないよう手で腰を固定し、根元までペニスを入れた上で股を密着させ続けている。

 

 

「んぅ゛ぅ…っ♡」

 

 

ペニスは子宮口を狙い定め、ひと時も離さぬよう、押さえつけ、圧迫し、子宮を圧し潰し続けている。

 

 

「……っ♡」

 

 

目隠しを着けられ、声を出すことも禁じられたダリヤは、ただただ夜が明けるまで、この行為を耐えることを受け入れさせられていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「起きていますか、ロセッティさん?」

 

「っ」

 

 

ペニスを膣穴におさめたまま、トラセーがダリヤに声をかける。

 

 

「……ふふ、寝ていますか。 ですが1時間が経ちましたので、再度説明しますね?」

 

「ぅ゛…っ♡」

 

 

密着させた腰を動かすことなく、トラセーはペニスにのみ力を籠めてソレを跳ねさせ、ダリヤの子宮口を圧迫する。

 

 

「ロセッティさんの要望通り、おまんこを『ずぼずぼ』と突くことはしていません。 ただ挿入しているだけです」

 

「っ…♡」

 

 

ダリヤの脳に『ずぼずぼ』という単語が響き、それを待ち望む自分を無理矢理に抑え込むようにして我慢する。

 

 

「私が動かない間、ロセッティさんには身体を休めるためにアイマスクをして寝てもらっていますが――」

 

「…っ」

 

「起きているのでしたら動かない理由もありませんし、ロセッティさんが望んだということですので、朝日が昇ってもこの穴を使い続けます」

 

「ぅ゛ぁ…っ♡♡」

 

 

それが、ダリヤが寝たふりをし続ける理由だった。

 

 

「……いつでも、起きて結構ですからね?」

 

「…っ♡♡」

 

 

目隠しをされたことで視覚情報が遮断され、より鋭敏になった感覚が、ダリヤをじわじわと追い詰めている。

 

トラセーは動かないとはいえ、子宮口に触れ続けているペニスのせいですでにダリヤは何度も絶頂を経ている。

 

ダリヤが快楽を感じてしまうことで膣中はうねり、腰を振らずともペニスは刺激を受け続けている。

 

そのため、トラセーは我慢することなく射精を始めた。

 

 

「っ♡ ……っ♡♡」

 

 

ダリヤも、トラセーのペニスが膨らんでいることに気付いていた。

 

何も見えず、言葉も発することが出来ないせいで、ダリヤの頭の中はトラセーのペニスの形しか浮かんでいない。

 

トラセーのペニスがダリヤの膣穴にぴったりとフィットし、彼の生殖器の形を覚え最適化され続けるよう、躾けられていたから当然の話ではあった。

 

 

「はぅ゛…っ♡ ぁ゛っ♡ ぁ゛ー…っ♡」

 

 

これまでの、『ビューッ』とした激しい勢いの射精ではなく。

 

思わず漏れ出てしまったような勢いで、『トク、トク…ッ』と子宮の中に注ぎ込まれていく。

 

激しい快感ではないせいで、ダリヤは自身の子宮にトラセーの精液が流れ込んでくる様子を幻視してしまう。

 

 

「ぁ゛っ♡ ぁぅ゛…♡ ぁぅ゛ぅ゛…っ♡♡」

 

 

今まで受けた射精では、意識が飛んでしまうほど重く深い絶頂を味わえたのに、今は――。

 

 

「ぃ…っ♡ ……っ♡♡ ぅ…っ♡ は……っ。 ぁ゛…っ」

 

 

起きていると知らせるわけにいかないため、『イク』とも言えず。

 

おまんこを『ずぽずぽ』してくれないことで、待ち望むほど『イク』ことも出来ず。

 

 

「…っ♡♡♡ ぁ゛…っ♡ っ♡♡ ぁぁ゛…んっ♡ ……ッッ♡」

 

 

ダリヤはただ、『耐える』しかなかった。

 

腰を、快感を逃がせないダリヤは、代わりに膣壁を大きくうねらせている。

 

目元と目尻の両方から涙を流し、『プシッ』『プシィッ』と潮を吹いてその快感の大きさをトラセーへと見せる。

 

ただ締め付けるだけだったダリヤのおまんこは、男の射精を促し、吐き出させるための性器へと変貌し、男を悦ばせている。

 

 

「はぁぁ゛ぁ゛…っ! …ぁう゛っ! ふぅ゛ぅう……~~ッッ!!」

 

 

そうやって耐えているうちに、トラセーのペニスが今度こそ大きく膨らみ、本格的な射精が始まった。

 

 

『びゅるるっ♡』

 

『びゅーっ♡』

 

『どぷ♡ どぷっ♡』

 

 

ダリヤの子宮が、注ぎ込まれる精液を呑み込んでいく。

 

トラセーが子宮を亀頭で圧し潰すように子宮口へと密着させ、精液を子宮へと送り込んでいる。

 

そうすることで子宮の中で『びちゃっ♡』『びちゃっ♡』と跳ねまわり、精液を叩きつけられるたびにダリヤの腰が跳ね、激しく痙攣する。

 

ダリヤが唯一その快感を逃がせるその跳ね方も、トラセーが強く腰を掴み抑えているせいで大きく動かすことは出来ず、余計に快感を増幅させることとなっていた。

 

 

「あぅ゛…ッ! ぅ゛ぅうっ!! はぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ!!」

 

 

声も出せず、腰も動かせないダリヤは快感を逃がせない代わりに膣壁を大きくうねらせている。

 

そのせいで『プシッ』『プシィッ』と潮を吹いてその快感の大きさをトラセーへと示し、アイマスクで隠れた目からは、快感に耐えることの苦しさを表すように、目元と目尻の両方から涙が溢れ続けている。

 

ただ締め付けるだけだったダリヤのおまんこは、男の射精を促し、吐き出させるための性器へと変貌し、男を悦ばせる。

 

ダリヤの子宮は『きゅんきゅん♡』『きゅぅぅっ♡』と疼き、子宮口は亀頭に、尿道口にぴたりと口付けし、精液を啜るように吸い上げていた。

 

 

『ちゅくっ♡』

 

『ちゅぷ♡』

 

『ごりゅごりゅ♡』

 

 

射精後も、トラセーは亀頭でダリヤの子宮を愛撫し続けている。

 

 

「はぅ゛…っ♡」

 

「ふぅぅ゛う゛っ…♡」

 

「う゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ーーー…っ♡♡」

 

 

寝たふりを続けなければいけないダリヤは、顔を反らして喉を晒し、固くしこった乳首が大きく自己主張させている。

 

そんなダリヤの子宮口の上部を、トラセーが腰を密着させたまま回すように擦り上げていくと、ダリヤはその震えるほどの気持ち良さから『プシィィッ』『プシィィィッ』と潮を吹き、無自覚に腰を逃がそうとしてしまう。

 

 

「………ッ! ……ッッ!! ~~~~~っ♡♡♡」

 

 

そのダリヤの無意識による腰を逃がす動きの代償は、トラセーからの子宮口責めだった。

 

子宮口をねっとりと亀頭でキスしていくと、ガクガクと小刻みに腰を震わせ、ダリヤは許しを乞うように膣壁をうねらせる。

 

股を大きく広げられ、両脇で足を抱えるように抑えつけられた状態では、それくらいしか出来ることはなかった。

 

 

『びゅく…っ』

 

『ぐちゅ…ぐちゅっ♡』

 

『とぷっ…♡』

 

 

最後の一滴まで、尿道に残っている全てを吐き出すまでそれを続け、ダリヤに呑み込ませる。

 

しばらくして、精液がもう出ないと、直接的に感じたダリヤは、ペニスが引き抜かれることを予期し、そこでまたイくのだと思った。

 

だが、トラセーは子宮への責めを止めなかった。

 

 

「ぉ゛……っ」

 

「っ……!」

 

「…っ、ぅ゛…〜〜ッ」

 

 

子宮口を強制的に開かせるかのように、子宮内部へと入り込ませるかのように、トラセーはゴリゴリと奥へ奥へとペニスで圧力をかけると、ダリヤはイヤイヤと膣内を強く締めあげて抵抗した。

 

そんな中、何度も何度も繰り返し苛められ続けた子宮口はとうに陥落しており、ダリヤの思いとは裏腹に、『ちゅく♡ちゅく♡』と淫らな声をあげながら自らせがむようにキスを続けている。

 

子宮はペニスで圧し潰されたまま、内部は精液が占領し『たぷたぷ』と揺れ動いている。

 

排卵されていないことを知らない幾億の精子たちが、たったひとつの卵子を探すために我が物顔でダリヤの子宮を泳ぎ回り続けている。

 

 

「…っ♡」

 

「~~っ♡」

 

「……っ、あぅ゛ぅ゛♡」

 

 

ダリヤを襲う、それら全ての快感が。

 

かつて開発されたダリヤでも。

 

セックスを何度も経験した大人の女としてでも。

 

その快感は耐えきれる許容量を遥かに超えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ、…ぅ゛♡」

 

 

ペニスを突き入れてからは、位置を調整して以降、全く動くことなく、2時間、ずっとこのままの状態を維持していた。

 

 

「ふ…ぅ゛っ♡」

 

 

そんな、腰を動かすことも、ペニスでゴリゴリと子宮口を擦ることもない、ただ挿入しているだけのセックスに。

 

ダリヤの身体は満足するほどの絶頂をすることも出来ず、小さな絶頂を繰り返すだけで、昂り続けることを余儀なくされていた。

 

 

「ぅ、あ…ぁ゛………ッ♡」

 

 

口の端からは涎が垂れ落ち、アイマスクで隠れた瞳は涙で潤い続けている。

 

 

「ぁ、ん゛ぁ…♡」

 

 

力の入らない腕は、とうの昔に投げ出され、肩はガクガクと何度も震え、高まり続ける快感を処理しきれていない様を見せつけている。

 

 

「………ん゛ぅッ♡ ふ…、ぅッ♡」

 

 

身体は汗にまみれ、熱を帯びたまま戻ることはない。

 

そのことからも、この動かない性行為がどれほどの快感を産んでいるかが示されていた。

 

 

「っ♡ う゛…♡♡♡」

 

 

開いた股は定期的にビクビクと跳ねるも、腰を固定され股を密着させられていることで、反射的なピストンの刺激が与えられることはない。

 

 

「ひ、ぅ…っ、ん゛ッ♡」

 

 

膣穴は締まり、緩みを繰り返し、少しでも絶頂へと至ろうと健気にうねりも加えた動きを見せている。

 

それでも、何度も軽く達することはあれど深く達することはなく、快感だけが蓄積し続ける状況を続けさせられていた。

 

 

「…ぅ゛、ふ、ぅ、ぅ゛ー…っ♡」

 

 

子宮口は、ペニスとくっついたまま、溶け合ってしまっているかのような感覚で満たされ続けている。

 

 

「…ひ、…ぃ゛っ♡」

 

 

子宮は、ペニスで圧迫され、押し潰され、トラセーのペニスの形を、膣穴どころか子宮本体が記憶するよう、躾けられている。

 

 

「っ♡ ふぅ゛ッ、ぅ゛ぅぅ゛…っ♡」

 

 

ペニスで押さえられ、子宮のあるべき形を変えられても、ダリヤの子宮は媚びるように『キュンキュン』と鳴いて慈悲を乞うている。

 

 

「っひ、ぉ゛…ッ♡ ほ…、ぉ゛っ……♡」

 

 

そんな、昂らせ続けられているダリヤが、深い絶頂を、終わりを与えられるまで、ここから更に1時間を要することになる。

 

トラセー相手に、一晩―――。

 

いや、実際には朝から次の日の昼までという、長い、長い、自由に、存分に使える時間を差し出してしまうというダリヤの愚行は。

 

このようにして、ダリヤの身体へと刻み込まれることとなった。

 

 

「はぅ゛…っ♡♡ ぅ゛ぅぅーっ♡♡♡ ぅ゛っ♡」

 

 

あれから更に追加で射精を受けたダリヤの子宮の中は、外から見てわかるほど大量の精液が流し込まされている。

 

何度射精してもなお粘性の強いままのトラセーの精液は、『ちゅぷ…』『たぷ…っ』と子宮自体を揺らすように揺蕩っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ロセッティさん」

 

 

子宮…、揺らされてる。

 

頭がボーっとしてしまう。

 

ゆっくり、やさしく、トラセーさんのペニスが私の膣にぴったり嵌るように子宮を押し上げられてる。

 

手で、トラセーさんの腕を押し戻そうとしてしまう。

 

 

「ほら。 寝ているのですから、抵抗はいけませんよ?」

 

「はぅ゛っ♡ ぅ゛、~~……っ♡」

 

 

時折来る、腰を動かさずにペニスだけを跳ねさせて亀頭で子宮口を押される感覚に、声が出てしまう。

 

ペニスを抜き差ししているわけでもないのに、子宮からゾクゾクとした震えが走って声にならない声が出る。

 

突かれないことに耐えられなくなって腰を逃がそうとしても、腰を掴まれて逃げられない。

 

……子宮の中に、快感が蓄積されていく。

 

 

「手は子宮の上に、ですよ」

 

「…っ♡ ……ぁ、っぁ」

 

 

無意識のうちにトラセーさんの腕を抑えていた手が、また、やさしく子宮の上に乗せられる。

 

…これをされると、嫌でもまた子宮に意識が向いてしまう。

 

トラセーさんの緩やかな動きで、一定のリズムで揺らされ続けている子宮に。

 

トラセーさんの熱く濃い精液が、子宮内で静かに『たぷたぷ』と波打つ様を。

 

 

「ッ♡♡」

 

 

……お腹がじんわりと熱を放ち続けている。

 

手のひらの熱が、トラセーさんの熱くて硬いペニスの熱が、上から下から伝わって来てる。

 

ずっと、ペニスを抜かずに腰の動きだけで、子宮口を、優しく、ずっと、くちゅくちゅ、されて。

 

私が音を上げるまで、ずっと、躾けるように、こうやって甘イキを繰り返すつもりなんだと、嫌でも理解させられる。

 

 

「さて。 もう充分に子宮も降りてきていますし、そろそろ子宮口とのキスはやめて、横から直接子宮を抉っていきますよ」

 

「…、ぁ…え」

 

「少し抜いて…、…こうすれば」

 

「…? ッ!? はぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛っ♡♡」

 

 

…ぅ゛、お、え゛っ♡

 

あ゛っ、だめ゛♡

 

気持ち悪い…っ♡

 

のに、気持ち良い…ッ♡♡

 

 

「子宮を横からぐりぐり責められるのは気持ち良いですか?」

 

「はっ♡ あ゛っ♡ あ゛あ゛う…っ♡」

 

 

トラセーさんのおちんぽっ♡

 

子宮っ♡

 

横からぐりぐり、されて、子宮また押し潰されてるっ♡♡

 

 

「……良さそうですね。 普通なら痛かったり気分が悪くなったりするのでしょうが」

 

「あぁぁ゛うっ…♡ はぅ゛っ♡ はぐゅぅ゛ぅ゛っ♡♡」

 

 

子宮を横から捏ね潰されて、口から涎が垂れ落ちていく。

 

今まで突かれて開発されたおまんこの奥と違って、直接、子宮を横からトラセーさんのちんぽで触れられてる。

 

さっきのバックでの開発時とは違って、正常位の体勢のせいで、奥を突かれるように子宮を責められてる。

 

 

「以前の外からの開発と今の中からの開発でロセッティさんの子宮は快楽のために使えるようになっているようですね」

 

「ぅっ♡ ぅぅ゛ぅ゛ぅ~~~ッッ♡♡」

 

 

気持ち良い。

 

ちんぽでフタをされていた子宮口から、『どぷどぷ』と精液が排出されるのが気持ち良い。

 

 

「それでは、ロセッティさんが子宮でもっと気持ち良くなれるように続けていきましょうか」

 

「ぉ゛……っ♡ ほ、……ぉ゛ぉ゛♡ ッ♡」

 

 

子宮を直接ちんぽで抉られるのが気持ち良い。

 

ゾクゾクとした震えが止まらない。

 

身体が小刻みに跳ね続けてる。

 

ちんぽで子宮を押されて捏ねられる度に、中からトラセーさんの射精した精液が吐き出されていく。

 

 

「――さあ、10分経ちましたし。 次は、平等に右側にいきます、よっ」

 

「はぅぅ゛ッ♡♡ あっ♡ あぅっ♡ あぅっ♡♡♡」

 

 

もう、だめ。

 

ずっと、ずっと、ぐりぐりされて。

 

私の子宮、さっきより気持ち良いが勝ってきてる。

 

 

「こちらも同じように10分。 それが終わればまた左側に戻ってを繰り返しますよ」

 

「きゅぅぅぅ……っ♡ は、ぁ゛ぅぅぅっ♡」

 

 

子宮、熱い…。

 

私の、身体じゃなくて、子宮が、発情してる。

 

子宮口がパクパクと物欲しそうに開いてるのが分かる。

 

目隠しのせいで、想像させられてるせいで、……分かってしまう。

 

子宮の中に溜められていた精液を吐き出し終えたせいで、『寂しい』『また満たして』って、トラセーさんの精液を強請ってる。

 

 

「さあ、もう一度左です」

 

「……ッ♡ ぁっ♡ お゛っ♡ ほぉ゛……っ♡」

 

 

……子宮、気持ち良いっ♡

 

強くイクことは出来ないのに、ずっとイキ続けてるような感覚で、身体がおかしくなってる。

 

お尻の穴だと何度でもイケたのに。

 

叫べるくらい、声を出せないくらい、気持ち良くイキ続けられたのにっ♡

 

イってるのに♡

 

イケないのにっ♡

 

子宮の開発だけ続けられて、達させて、くれない♡

 

 

「次は右側を限界まで突き入れてみましょう」

 

「はっ♡ あぁ゛うっ♡ あぅ゛ぅぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅーーーーっ♡♡♡」

 

 

トラセーさんっ♡

 

もうだめっ♡

 

負けですっ♡

 

私の負けっ♡

 

 

「ふふ。 寝ているというのにここまで反応が良いとは。 それではまた左側も同じように…、しますね?」

 

「ぉ…っ、ぉ゛っ♡ ほぉぉ゛おおお゛ぅ゛ぅぅぅう゛…っ♡♡♡」

 

 

ごめんなさい。

 

嘘をついて、ごめんなさい。

 

ヴォルフ…っ。

 

……こうなるって、分かってて。

 

…気持ち良くなりたくて。

 

貴方に嘘をついて。

 

セックスしにきて、ごめんなさいっ。

 

 

「さあ、次は――」

 

「ま゛って、くだ、さい゛…っ♡」

 

「おや?」

 

「も゛う、無理です。 だめです♡ 耐えられ、ないんです」

 

「…起きてしまったのですね? それでは約束通り――」

 

 

ごめんなさい。

 

――子宮が、重いの。

 

 

「ちがうんです」

 

「…何がですか、ロセッティさん?」

 

 

もう、会わないから。

 

――もう、耐えられないの。

 

 

「もう…、いじめないで、ください」

 

「…ふふ。 大丈夫です、次は夜が明けるまで」

 

 

貴方を愛する資格なんて。

 

――…っ、ずぼずぼして、欲しい、の。

 

 

「お願い、…します」

 

「そう言われましても――」

 

 

貴方に愛される資格なんて、私には無いから。

 

――お尻の穴でする時みたいに、気持ち良く…なりたい、から。

 

 

「…なります、から」

 

 

これが終われば、居なくなるから。

 

――ごめんなさい。

 

 

「トラセーさんの、女に、なります…、から」

 

 

ごめんなさい、ヴォルフ。

 

――セックス、したい…の。

 

 

「イかせて、ください……っ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はっ、う゛ぅ゛っ♡」

 

 

トラセーさんが、のしかかるように覆いかぶさってくる。

 

 

「…それがどういう意味か分かっていますか?」

 

「ぅ゛…っ、ぅう゛ー~~…っ♡」

 

 

腰の動きだけで私の子宮をぐりぐりと圧し潰しながら、念を押すように、詰めるように聞いてくる。

 

 

「貴女が私の女になるということは」

 

「あ゛っ、う…っ♡」

 

 

耳に顔を近付けて、息をかけるようにして強い言葉で囁いてくる。

 

目隠しをされて目が見えないせいで、耳が、聴覚が、余計に敏感になってしまっている。

 

 

「私の、都合の良い穴になるということですよ?」

 

「ぅ゛…っ♡」

 

 

耳が、とろけてしまう。

 

声が、子宮にまで響いてくる。

 

脳が、快楽でいっぱいになってしまう。

 

 

「それでも構わないのでしたら、……そうですね。 舌を突き出してください」

 

「っ……♡」

 

 

キス、される。

 

……違う。

 

私から、させたいんだ。

 

いつもみたいに、何度もされたように、私から、私に選ばせたいんだ。

 

耐えられないような快楽を押し付けて、私が選んだんだって、突きつけたいんだ。

 

ヴォルフを裏切る証を見せろって、私から…。

 

 

「どうしました? ……私の女になるのでしょう?」

 

「は、ぁ゛ぅぅっ♡ ぅ゛、ふぅぅ…んっ♡」

 

 

覆いかぶさったまま耳元で囁いて、言うだけ言って、離れていく。

 

私が舌を出すのを待つように。

 

声で頭の中を蕩けさせて、ペニスで身体の中をどろどろに溶かされる。

 

『こうやって女を自分のモノにしていくんだ』って、私の中の理性が警鐘を鳴らしている。

 

 

「………は、ぁ゛ぁぁぁっ♡」

 

 

それでも、もう。

 

女としての本能に勝てない。

 

気持ち良くなりたい。

 

楽になりたい。

 

ヴォルフを裏切りたくない。

 

でも、もう決別の覚悟はしてしまった。

 

もう会わない。

 

会えない。

 

顔向けできない。

 

それに。

 

 

「……れ、ぇ」

 

 

これが終われば。

 

夜が、明ければ。

 

どこか遠くの町に消えるから。

 

 

「…ん、ちゅ、ぅ。 れ、ぇぅ…」

 

 

塔も、商会も、全て貴方に託すことになるけれど。

 

それが償いになるなんて、欠片も思えないけれど。

 

私が貴方に渡せるものはもう、それくらいしか残ってないから。

 

だから。

 

 

「はっ、ぁ…んぅ。 ちゅ…、んふ…っ。 んっ」

 

 

告白してくれたこと、嬉しかった。

 

トラセーさんとのことで後ろめたくて。

 

気付かないフリで逃げようとしても、相応しくないと避けようとしても、真正面から何度も伝えてくれて。

 

 

「ぢゅぷっ。 ちゅっ。 ぢゅばっ。 んっ、へぅ…っ」

 

 

ずっと、愛してる。

 

離れても、ずっと。

 

そんな資格なんて、無いのは分かってるけれど。

 

 

「んんっ。 ちゅっ。 ちゅぅぅ…♡ あむっ♡ んっ♡ んん♡」

 

 

もう、会わないから。

 

貴方の目の届かない場所に行くから。

 

想うだけは、許して。

 

 

「んふっ♡ ふぅっ♡ んっ♡ ぷはっ…。 はぁ…っ、はっ♡ はぁぁ~~…っ♡」

 

 

ヴォルフ。

 

本当に、愛してる、の。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ぱちゅっ♡』『ばちゅっ♡』『ばちゅ…っ♡』『ばちゅん…っ♡』

 

 

男と女が腰を打ち付け合う淫らな音が響いている。

 

 

『ぐぢゅ…っ♡』『ぢゅぷっ♡』『ぢゅぽ♡』『ぢゅぽ♡』『ぢゅぼっ♡』

 

 

おまんこからは淫汁がダラダラと溢れ出し、膣中に出された精液と交わり、より卑猥な音をあげ、子作りのための行為を始めている。

 

 

『ちゅっ♡』『ちゅぷ♡』『れろ♡』『ぢゅっ♡』『ぢゅる♡』『れろれろ♡』『ぢゅぅぅっ♡』『ごくっ♡』

 

 

お互いに舌を突き出し、絡め、口づけを求められれば咥内で舌を激しく動かしつつ唾液を交換し、飲み干す。

 

 

『ふーっ♡』『んんっ♡』『んふっ♡』『れぇっ♡』『ぇっ♡』『ぇう♡』『んぷっ♡』『んっ♡』『んんーっ♡』

 

 

膣中で動かれ、子宮を突かれる気持ち良さに喘ごうとしても口を塞がれたままでは荒い吐息しか出せず、離れても舌を絡ませることを優先させられている。

 

それら幾つもの音が混じり合い、ダリヤはトラセーとキスをしたままのセックスが続けられていた。

 

 

「ああっ! だめっ♡ いくっ♡ いきますっ♡ あっ♡ あむっ、んっ、ふぅぅぅーーっ♡」

 

 

焦らされ続けたダリヤのおまんこに、トラセーのペニスが出入りする。

 

目隠しをされたままのダリヤに覆いかぶさり、恋人のように指を絡め合い、腰と足の力だけでペニスを抜き挿ししている。

 

舌をトラセーへと突き出し、唇を重ね、唾液を交換しながら、絶頂を申告する時だけ口を離し、また塞がれている。

 

 

「ふぅ゛…っ♡ ふっ♡ うっ♡ う゛っ♡ う゛ぅ…っ♡ う゛ーーーー…っ♡♡♡」

 

 

カリ高の長いペニスでおまんこを奥から入口まで『ぞりぞり』と擦り上げられ、すぐにまた奥まで挿し入れられる。

 

ダリヤのおまんこのなかを愉しむかのように、トラセーは長いストロークでゆっくりと一定のリズムを保ちながら動き続けている。

 

引き抜かれるペニスを逃がすまいと膣中がソレに『きゅうう♡』と吸い付き、引っ張り上げられた淫肉はいやらしく伸び、未練がましく次の挿入を誘う。

 

 

「んんっ♡ ふぅ…っ♡ ふーっ♡ ちゅばっ♡ はぁー…っ、あっ♡ んっ♡」

 

 

『ずぶずぶ』と無遠慮に侵入してきたペニスがダリヤの奥を『ぐちゅ♡ぐちゅ♡』と下の口を嬲ると、連動させるようにトラセーは上の口を貪った。

 

蕩けた表情で口を半分開いたままのダリヤの舌を舌で押すと、ペニスはダリヤの子宮を圧し潰すように子宮口を『ごちゅっ♡』と抉る。

 

おまんこをなぞり上げるストロークではお互いに舌を絡ませ、舐めあい、唾液を交換した。

 

 

「んくっ♡ ぷはっ、は、はぁぁーー…っ♡ はっ、ぁむっ♡ むっ♡ んふぅぅっ♡ ふ…っ♡」

 

 

ダリヤにとって膣壁をペニスで『ぞりぞり』と削りあげられるのは、快感が閾値を超え昂り続けるのと同義であり、気持ち良すぎるのにイクことが出来ない拷問染みた快楽だった。

 

それに引き換え、子宮口をペニスで『ぐちゅっ♡』『ごちゅっ♡』と音を立てて突かれ、『ごり♡ごり♡』と腰の動きだけで抉られるのは、溜めこまれた快感が絶頂という逃げ場を与えられ、無理矢理に解消させられるほどの快楽だった。

 

それでも、そんなものは深く重い絶頂に至るものではなく、それでもイクしかないダリヤの身体は潮を吹き、次の絶頂を与えられるよう、トラセーへ舌を突き出し自らの意思で、態度で、情けが欲しいと哀願した。

 

 

「ぴちゅっ♡ はっ、あっ♡ はむ、…ちゅ、ちゅぅ♡ ちゅぷっ、ぢゅぅー…っ♡」

 

 

長い間、肉体関係を持っていたにも関わらず、頑なに口付けだけは避けていたとは思えないほど積極的に、ダリヤはトラセーの舌と唇に奉仕している。

 

それは覚悟を決めたというだけではなく。

 

開発によって男に奉仕する従順さを磨き上げられ、快楽を乞うメスとしての意識が、ダリヤをそうさせていた。

 

 

「ぢゅぶっ♡ っはぁ♡ あむ♡ んっ♡ ふ、んん…っ♡ ぷは、ぁ♡ れぉ…っ♡」

 

 

音を立てながら口を吸い、絡め合わせた指に力を入れ、快感で閉じそうになる足を意識して開いて膣中を締めている。

 

唾液を飲み込むために『んくっ』『ごきゅっ』と喉を鳴らし、乳首をピンと硬く尖らせ、火照った身体から出る汗はダリヤの身体を淫らに彩っていた。

 

 

「はぁ…っ♡ ああっ、子宮…っ。 すご、い…ッ♡♡」

 

 

快楽を受け入れ、愛する人と決別する覚悟をしてしまったダリヤはペニスが子宮を打ち付ける時に合わせ、腰をぶつけるように動かしている。

 

そうすればもっと気持ち良くなると、身体だけではなく心まで陥落したようにダリヤは男を悦ばせるためのモノとなっていた。

 

 

「っ♡ …? ぁ…っ♡ だ、だして♡ 射精してください♡ 子宮に♡ ぜんぶ♡ 注いで、い、イかせてください♡♡」

 

 

キスをしながらイクところを、射精の前兆を感じると絶頂するのを我慢し、ダリヤはその瞬間が来るまで耐える。

 

ピストンに合わせて腰を振ることも止め、男が腰を打ち付けやすいように無意識に角度を調整し、『ごちゅっ!』『どちゅっ!』とペニスを子宮に叩きつけるほどの勢いのピストンに耐えている。

 

今までの、長いストロークで快感を与えるような腰の動きではなくなり、射精するための、『パンッ!パンッ!パンッ!』という止まることの無い動き。

 

ダリヤの開発されきった、とろけきった子宮に、最後の仕上げをするかのような、深く、重い、身体の芯まで響くような腰の打ち付け。

 

 

「ふぅ゛っ♡ う゛ぅ゛ーっ♡ う゛っ♡ はぅ゛…っ♡ ぅ゛ぅ゛ぅ~~~~~ッッ♡♡」

 

 

そんな、ダリヤにとっては一突き毎にイってしまうような快楽でも、子宮に精液を注がれるまではと自らに絶頂禁止を課し、それを遂行している。

 

頭の中がバチバチと弾け、ダリヤの脳内は『イキたいです』『射精してください』『全部子宮で呑み干します』と、そんな絶頂の許可と射精の懇願だけが渦巻いていた。

 

 

「んぶっ♡ ん゛っ♡ ふっ♡ ふぅ゛ーっ♡ …っ♡♡♡ ん゛ん゛ーー~~~…っ♡」

 

 

口を塞がれ、舌を絡め合い、子宮口に『ぴたり』と合わせられた尿道口から精液が噴き出され始め、ダリヤはキスをしたまま絶頂、腰を、肩を、身体を跳ねさせる。

 

 

「ぷはっ♡♡ あ゛あ゛あ゛っ! あ゛ーーーーッッ!! あ゛あ゛…っ♡ 子宮…っ♡ すご、い゛っ♡ …ぁむ゛っ♡ ん゛ぅぅっ♡ ふ、ん゛ん゛…っ♡♡」

 

 

寝たふりを選ばされ、腰を振らずに射精された時のような『とく、とく♡』とした注がれ方とは違う。

 

子宮口に激しく放たれる射精に身体が反応し、膣中を開発されたときの感覚を思い起こされ、更にそれを上書きするように塗りつぶされていく。

 

散々耐えさせられ、焦らしに焦らされたダリヤの膣と子宮は、ダリヤが思っている以上に快楽に鋭敏になり、キスをしながらのセックスと、そのプレイでの膣中出しまでもが刻み込まれた。

 

子宮に精を受けながらキスをする気持ち良さ。

 

そんなものを開発された身体と陥落した心に刻まれたことでダリヤは、身体でどれほど快感を得ようと、口づけ合う行為を経なければ本当の意味で満足できないのだろうと悟ってしまった。

 

 

「はぁ゛…ぁ゛ぁ、ぁ……っ♡ すご、ぃぃ………ッッ♡ んむっ♡ ふ、ぅ゛ぅ゛ぅー…っ♡♡ ぁむっ♡ れぉ…っ♡ ぴちゅ♡」

 

 

それこそ今、自分からキスをせがみ、しているように――。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「この体位は気持ち良いですか?」

 

「ああっ! あっ! う゛…っ♡ ぁ、だめっ…! これっ♡」

 

「ほら、逃げない」

 

「ああ゛っ♡ だめっ! だめっ、だめだめっ! これっ、だめなんですっ!」

 

 

ダリヤは今、ペニスを受け入れたまま抱き起され、向かい合って抱き合っている。

 

トラセーの太ももの上に足を乗せられ、対面座位という体位で、子宮をぐりぐりとペニスで抉られている。

 

自重によってかなりの圧が子宮にかかり、その快感の強さのせいで足に力が入らず圧を分散させることも出来ていない。

 

腰を逃がそうとしてもトラセーが両手で腰と背中を抱え込んでくるせいですぐに戻されてしまう。

 

 

「ふふ、こんなに抱き着いて。 そんなに良かったですか?」

 

「はぅ゛っ! う゛っ♡ ぅあ゛っ! あっ♡ 子宮っ♡ はぁー…っ♡ あっ♡ あぅぅぅ゛…っ!」

 

 

ダリヤの嬌声が響いている。

 

トラセーの首の後ろで手を絡め、腕の力を使い、なんとかして子宮への責めを弱めようとしても、ダリヤ自身が快感により足をピンと伸ばしたまま腰をガクガクと震わせるだけでどうにもならない。

 

腰と背中に回されていたトラセーの手が位置を変え、尻たぶを掴み、ダリヤの身体を持ち上げる。

 

 

「舌を出して」

 

「あうっ♡ あぅぅ…っ♡ は、ぅっ♡ …んむっ♡ はむっ♡ ぷはっ! …ちゅぅぅ♡ ちゅっ♡ れぉ…っ、れ、ぇ。 ぢゅっ♡ ぢゅるっ♡」

 

 

持ち上げられたことで子宮が潰されるような圧が減り楽になったダリヤが、すぐにトラセーの指示に従って舌を出し、自らキスをせがんだ。

 

使い物にならない足に見切りをつけ、逃げるように身体を丸め、後ろに倒れ込まないようにトラセーの首の後ろに手を回している。

 

そんなダリヤからの『子宮を下から押し潰すのを許してください』という懇願を身体で感じながらトラセーは腰の位置を調節し、返事をするように亀頭でも子宮口に対して『くちゅくちゅ♡』と甘いキスを交わしてダリヤのその従順さに褒美を与えた。

 

ダリヤ自身も、自重で子宮を潰すような強すぎる快感から解放されたことに感謝をするように激しく口付けを繰り返し、快楽を貪っていた。

 

 

「…、ふふ。 動きますよ」

 

「…っ! ああっ、だめっ。 もっと…っ」

 

 

トラセーが、ダリヤの尻を支えていた手を再び背中に回し、そのままゆっくりと身体を前後に揺らすように動かし始める。

 

 

「駄目です」

 

「あっ! 待ってっ! 待って、まってくだ…っ♡ あああああっ! …無理っ♡ ああっ、あっ! もうっ。 無理っ、死んじゃうっ♡ ……っ♡♡」

 

 

長いストロークで際限なく快感を与えられるのとは違う、揺らされながらの子宮責めは、今のダリヤにとってすぐに絶頂へと押し上げられるような気持ち良さだった。

 

 

「ああっ♡ いくっ♡ だめっ、だめだめだめっ! ひぃ゛っ♡ い゛っ♡ イ゛っ、あっ、あ゛っ♡ あ゛ぅ゛ぅっ♡ だめ、ぇ…っ! イっ、イキます…っ♡♡」

 

 

ガクガクと腰を震わせ、『お゛っ♡』『お゛ぉ゛っ♡』『あ゛っ♡』『ひぃっ♡』など、濁った喘ぎや媚びた喘ぎを繰り返し、ダリヤはびくんびくんと身体を跳ねさせる。

 

決して激しい動きではないのに、ダリヤは『ばちゅっ!』『どちゅっ!』と腰を強く打ち付けるような動きよりも重く深い気持ち良さを感じている。

 

前後に揺らされることで子宮の中にため込まれた精液が『たぷっ♡たぷっ♡』と揺れ動いて子宮を侵し、ペニスがソコを『とんっ♡とんっ♡』とノックすることで子宮自体も揺らされる。

 

そんな予定調和ではない不規則な揺らされ方が、ダリヤに重く深い快感を齎していた。

 

 

「あ゛あ゛っ! だめ゛っ! イ゛…ッ、イ゛ってるっ! イ゛ってるんですっ♡ あっ♡ ダメっ♡ あ゛ぁ゛ッ♡ う゛…ッ♡ またイ゛クぅ……ッ! う゛ぅ゛ぅ゛~~~~~…ッ!!」

 

 

ダリヤの腰が跳ねるとすぐに強い力で抑えられる。

 

それでも抑えつけられた腰は快感に耐え切れず『ガクガクガクッ!』と高速で動いてしまうせいで、ダリヤは逃げることも出来ない連続イキを繰り返す。

 

アナルセックスというアブノーマルなものではない、普通のセックスでの重く深い快楽は、よりダリヤの脳裏に刻み込まれ、それによってもたらされる快感を記憶してしまう。

 

 

「あ゛あ゛っ、また精液…出てる゛ぅっ。 子宮、注がれ…っ♡ い゛…、いくっ♡ またイクっ♡ またイクっ♡ もうだめっ! あ゛あっ…、あぁ♡ あぁぁあ♡ あ゛ーー…ッ!!」

 

 

パンパンに膨れたペニスが拍動し、精液がダリヤの中に注ぎ込まれる。

 

子宮の中に新しい精子が送り込まれ、溢れた精液が膣中を熱でじんわりとあたたかくしていくのがダリヤには心地良く。

 

女として満たされていく感覚に、溺れそうになっていた。

 

 

「ひっ。 い゛っ、あっ、だめ゛っ♡ 動くのだめですっ。 射精しなが、ら、あぁぁ゛ぁ゛あ゛ぁー…っ! つ、突かない、で…っ♡♡ ぐちゅぐちゅ…っだめっ♡」

 

 

連続イキの最中に射精されることを身体で覚えさせられたせいで、自由になった手は快感に耐えるためにトラセーの身体を強く抱きしめ、おまんこは『びくびく』と震えるペニスを強く締め付けた。

 

そんなダリヤにトラセーがペニスに残った精液を吐き出すためのピストンを始めると、途端に啼き始め、媚びを売って許しをもらおうとしてしまう。

 

余韻に浸って絶頂をやり過ごそうとしていたダリヤにとっては、ペニスの中に残った精液を吐き出す程度の動きでも、媚びながら足を絡ませ、抵抗してしまうほどのものだった。

 

それでも、ダリヤの手が背中に回され、足は腰に絡ませて動きにくくなったトラセーが腰を突き出すように動き、『ぐりぐりぐり』『グ~~~~ッ』『ぐちゅ』『ぐりぐり』と子宮口を叩くとその抵抗も弱まった。

 

 

「んむぅぅっ♡ んっ♡ ふ…っ♡ んんぅ…。 んっ、ぷはっ。 は、ぁ…、あんっ」

 

 

ダリヤから抵抗の意思を奪い、残った精液を吐き出し終えるとまた唇を重ね、互いの口を吸いあうようなキスをし、再び指を絡め合わせる。

 

全てトラセーからのアプローチではあったが、ダリヤはそれに逆らわず、合わせ、受け入れた。

 

 

「あ、は、ぁぁっ。 や、ぁ…っ。 あ、んっ。 あぁ………っ」

 

 

トラセーがペニスを引き抜くと、ダリヤは口を離し切なそうな嬌声を上げ、情事が終わったことに安堵した。

 

そんな、『ふーっ♡』『ふっ♡』『ふ゛ぅ゛っ♡』という呼吸音を響かせながらトロンとした目をするダリヤの首に、トラセーが舌を這わせて啄むようなキスをする。

 

ダリヤも『…キスマーク』『隠して帰らないと』と冷静な思考をしながらも、荒い息を落ち着かせるため、トラセーが望むように喉をそらして受け入れた。

 

 

「んっ。 あ…、ああ。 は…、ぁんっ」

 

 

指の跡がついた胸にもキスが落とされ、『ちゅぅぅ』と吸い上げられて上書きされていく。

 

 

「あっ、ああっ、ああっ。 乳首、あっ、あんっ。 んっ…」

 

 

硬くしこった乳首もコリコリと指で抓られ、舌でなぞられ、吸われる。

 

それでもそれはかつての開発時のような、快感を与えるための愛撫ではなくコミュニケーションの一環のような優しいものだった。

 

 

「…ふふ」

 

「……、どう、しましたか」

 

「セックスも良いですが、こういうのも良いものでしょう?」

 

「ぁ、んっ。 ………ぅ、あっ。 …ッ、……そう、ですね」

 

 

トラセーからの問いかけにダリヤは顔を横に向け、やや躊躇いがちに首肯した。

 

それは本当にそうであったし、セックスが終わった安堵感から来るものでもあったし、『トラセーの女になる』と言ってしまったことで言葉を選んだものでもあった。

 

 

「ああ、本当に美しい」

 

「…っ」

 

「そんなロセッティさんから、私の女になると言ってもらえるとは」

 

「………」

 

 

顔を背けていたダリヤの頬にトラセーの手が添えられ、まるで目線を合わせるかのようにアイマスクで隠された顔を前に向けられてしまう。

 

トラセーの指がダリヤの耳裏へと伸びるアイマスクの留め具に触れ、ゆっくりと外される。

 

アイマスクをつけてから数時間ぶりに受ける光がダリヤの目に入り、まぶしそうに手で部屋の光を遮ろうとするも、トラセーによって防がれる。

 

 

「ふふ、ロセッティさん。 光に慣れるまで、キスは如何ですか?」

 

「……結構、です」

 

 

行為の熱が引いていき、ある程度冷静さを取り戻すこととなったダリヤには。

 

顔を見ながらキスをするという提案を跳ね除けることに成功し、苦笑したトラセーから渡されたタオルで涙で濡れた目や顔を拭うことが出来た。

 

そうして目にタオルを当て呼吸を整えていくうちに、ようやく目が光に慣れていった。

 

 

「さあ、タオルを」

 

「…、……はい」

 

 

一瞬逡巡するも、ダリヤはタオルを顔から離しトラセーへと渡す。

 

そして、諦めたような、覚悟を受け入れたような、弱々しく疲弊したダリヤの憂いた目が、トラセーに向けられる。

 

 

「ふふ。 私の女になると言いましたね、ロセッティさん」

 

「………は、い」

 

「では呼び方もそれに相応しいものにしたいですね?」

 

「……、………私の、ことは。 …ダリヤと、呼んでください」

 

「……ふふ。 最初の頃は従わせるために勝手に呼んだこともありましたが、そうですか。 これからは公認、と」

 

「…はい」

 

「では''ダリヤ''、舌を出しなさい」

 

「………は、ぃ」

 

 

名前を呼ばれた上での命令に、ダリヤはびくりと身体を震わせる。

 

先ほどとは違って今回は逆らえないと感じたダリヤは黙って目を瞑り、舌を突き出し、トラセーのくちづけを待った。

 

すぐに舌同士が触れ合い、絡まるようにお互いを舐め合い、唇がふさがれる。

 

 

「んっ。 ちゅ、ん…。 ぴちゅ、ぴちゃ。 ぢゅる、んっ。 ちゅぅぅー…っ、ぢゅばっ。 ちゅっ、ちゅぅ」

 

 

ダリヤにとって、ヴォルフにもしたことがない、されたこともない、肉欲を、愛欲を目的にしたキスの応酬。

 

それは『こうすれば、気持ち良いですよ』『そこをなぞられるの、好きです』『ここは、どうですか?』『舌を絡ませるの、気持ち良いです』というように、口内をお互いに蹂躙し合うコミュニケーションとなっていた。

 

セックスの時にしたものとはまた違う、歩み寄り、性感を高め合うための愛撫。

 

 

「ちゅっ。 んぁ…っ、あ。 れぉ、れ…。 れ、…ぁむ。 んっ。 ちゅむ」

 

 

二人は愛し合う者同士だと、脳が間違って錯覚してしまうような、そんな口づけの応酬。

 

舌を絡ませ、唾液を交換しあい、唇を塞ぎ合って口を吸う。

 

もう、何度も繰り返されたそれらはダリヤから嫌悪感も違和感も消し去り、躊躇することなく自然と行うようになっていた。

 

 

「''ダリヤ''」

 

「っ。 …はい」

 

「今後のことを話します」

 

「……はい」

 

 

口を離し、ダリヤの目を見つめたまま、トラセーが口を開く。

 

そんな彼の言葉に、ダリヤはやや後ろめたくなりつつも続きを聞こうと耳を傾けた。

 

 

「晴れて今、貴女は私の女となりましたが。 ――ヴォルフとは今まで通りで構いませんよ」

 

「っ!?」

 

「癪ではありますが結婚をするのも」

 

「ま、待ってください! どういう――」

 

「――逃げられませんよ」

 

 

そう言って苦笑するトラセーの顔は、それでもダリヤを慈しむように優しかった。

 

 

「…っ!」

 

「貴女があのスカルファロット家から逃げられるわけがないでしょう? あちらも逃がすはずもない。 ですので構わないと言いました」

 

「ぁ……」

 

 

呆然と、目を見開いたまま、ダリヤはトラセーの言葉を咀嚼していく。

 

 

「貴女が私から逃げるならともかく、スカルファロット家は逃がしません。 ましてや貴女にあれほど執着しているヴォルフが逃がすわけがありません」

 

「……そん、な」

 

「どこへ逃げようとあらゆる手を使って探し回るでしょうし、どれほど上手く逃げたところで何年経っても諦めることはしないでしょう」

 

「ぁ、ぁ……」

 

 

ガラガラと、色々なものが崩れていく。

 

決めていた覚悟が、選んだ道が、受け入れた穢れが、全てがダリヤにのしかかり、崩れていく。

 

 

「それに、かつては女性不審だったと言われるヴォルフが貴女の不貞を知ってしまえば。 姿を消してしまえば…。 彼はもう二度と――」

 

「いや…。 いやぁ…っ」

 

「分かりましたか? ヴォルフのために私とセックスをし続けた貴女には、もう逃げることなんて出来ないでしょう?」

 

「いやあああっ! ひどいっ! 最低っ! 最低ですっ! そんな、そんな、こと…っ!」

 

「それを言うのなら貴女もでしょう、''ダリヤ''」

 

「何、をっ…!」

 

「私の女になると宣言しておきながら、逃げるつもりだったのでしょう?」

 

「っ!?」

 

「ああ、ですがそれでも構いませんよ? 貴女が逃げるのなら私や妻は確実にスカルファロット家に消されるでしょう。 今までの清算をさせたいというのならばどうぞそのように」

 

「…っ!! どう、して…!」

 

「おや? こちらも気付いていなかったのですか? 聡明な貴女らしくもない」

 

「っ! ……ぁ、ぁ」

 

「ええ。 貴女が逃げれば何かがあったと推測するでしょうし、アリバイがあろうが一番怪しいのは私たちということになります。 そうなれば、なりふり構わなくなった彼らの手で必ず私と貴女の関係は暴かれる。 あとはもう、お解りでしょう?」

 

「……っ!」

 

「つまり、貴方が逃げるということはヴォルフを壊し、私を殺すということです」

 

「………そんな、こと」

 

「貴女なら、そんな未来は選びませんよね?」

 

「ひ、ぅ…っ」

 

「ですので、かつて交わした契約のように、なかったことにしましょう。 私と貴女の秘密の関係のことを」

 

「っ」

 

「…ふふ。 お願いします、''ロセッティさん''。 ヴォルフのためにも。 ――私のためにも」

 

 

いつものように、ダリヤにとって聞きなれた呼び方をして選択を迫るトラセー。

 

どうしようもない、選ぶことさえ選ばされる、ダリヤの覚悟全てを否定するその提案に。

 

 

「最低…っ、です」

 

 

そう言って顔を手で覆い、トラセーの言葉を、不貞を。

 

これからも続くであろう肉体関係を、受け入れた。

 

 

「…ふふ。 私のために、ありがとうございます」

 

「………ッ!」

 

 

どうしようもない選択を、また。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さあ、''ダリヤ''。 そろそろ顔を見せてください」

 

「……もう、その名前で呼ばないでください」

 

「おや。 さきほど許可を頂いたはずですが?」

 

 

トラセーの手がダリヤの腕を掴んで無理矢理に顔を晒させる。

 

 

「あっ、く、ぅ………っ」

 

 

現れたその顔には、未だ涙に濡れているが、それでもダリヤの目は力が籠り、トラセーを睨んでいた。

 

その目と顔つきに、ぞくぞくと嗜虐的な震えが走り、トラセーは歓喜する。

 

 

「…ふふ、良いでしょう。 では今まで通りロセッティさん、と。 それでよろしいでしょうか?」

 

「…はい」

 

「ではひとつ提案が」

 

「…っ」

 

「ああ、安心してください。 交換条件などではなく、この後のことについての質問ですよ」

 

「………何、ですか」

 

「これから力尽きるまでセックスをするか、一度眠って、朝か昼前あたりからセックスをするか。 どちらが良いですか?」

 

「っ! ま、まだ…。 するん、ですか…っ」

 

「言ったでしょう、セックス漬けと。 本来ならこのまま時間が来るまでずっとする予定だったのですよ?」

 

「…! それ、は……」

 

「私も流石にここまでセックスを続けたのは久しぶりですので、一度仮眠を取るか薬を飲むかというところまで来ていましてね。 ですのでその選択をロセッティさんに委ねたいのですよ」

 

「……っ。 本当に、最低…です」

 

「ふふ…。 それでどうです? 今からセックスをしたいですか? それとも起きてからセックスをしたいですか?」

 

「……………起きてから、お願い…します」

 

「いいでしょう。 それでは一緒に眠りましょうか」

 

「ぁ…、や……、んっ。 んん…っ。 ふ、ん……ぅ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さあ、そのまま手をついてください」

 

 

朝とも昼ともいえない時間帯。

 

台所の流し台の前でダリヤは裸のままトラセーに後ろから胸を弄られ続けていた。

 

 

「は、い…っ」

 

 

緑の塔と似たようなデザインの台所で、料理をするわけでもなく、ただ性欲を満たすだけの行為を続けていた。

 

すでにダリヤの胎にはシャワー室で1回、リビングで1回と、2回分の精子が泳ぎ回っている。

 

さらに胃の中にはさきほどこの場所で膝立ちとなってペニスへの喉奉仕をし、精液を流し込まれている。

 

 

「あ、あっ! いきなり…っ。 あっ。 だめっ」

 

「ほら、教えたでしょう? 私の腰の動きに合わせて腰を押し付けるんです」

 

「あっ。 あっ。 はいっ。 あっ、いやっ、おくっ。 おく、だめっ」

 

 

本来台所で響くことはない、『ぱちゅ…っ!』『ぱちゅ…っ!』という身体がぶつかる、明らかに性行為をしている時に出る音。

 

後ろから優しく奥を突かれ、『ああ…っ!』『あぅ…っ!』といったダリヤにとって抑えることすら出来ない喘ぎ声が、腰を打ち付ける音と併せるように自身の淫らな声が台所に響いていることに、現実が浸蝕されていくようでたまらなく嫌だった。

 

 

「ふふ、子宮ばかり責めてしまいましたからね。 そろそろ奥の良さも思い返してもらいましょう」

 

「だめっ♡ おくっ♡ ひびくっ♡ あ゛っ。 あ゛っ、だめ。 おくっ♡ おく、いやっ。 おかしく、なる…っ」

 

 

肩幅程度にすら足を開くことを許されていないダリヤが快感に耐えるためにつま先立ちとなり、立ちバックのまま尻を高くあげて、腰を振る動きに合わせてお尻を強く押し付けるよう言いつけられている。

 

手は流し台についたまま強く握られ、つま先立ちとなった姿勢を助けるために力を入れ続けている。

 

口の端からは涎が垂れ下がり、胸へとその雫を落としている。

 

 

「ああっ。 あんっ…! あっ、…やぁっ! 『ごちゅごちゅ』、だめぇ…っ」

 

「台所でするセックスはどうですか、ロセッティさん」

 

「あ…っ、い、やぁっ。 こんなっ、ぁんっ! あっ。 変っ。 変ですっ。 あんっ、だめっ、ああっ♡」

 

「おや、ヴォルフとはしていなかったのですか?」

 

「…っ! あっ、ああ…っ、…あっ。 ヴォルフの、ことは…っ。 ああっ、あああ…っ、奥っ! そんなに、責めない、で…っ。 くだ…っ、あっ。 ああっ♡」

 

 

激しく腰を打ち付けてくれればすぐにイけるのにとダリヤが落胆するように、トラセーは『ぱちゅ…っ!』『ぱちゅん…!』と芯に響く打ち込みを数秒に一回づつするだけで決してダリヤを楽にイかせようとはしなかった。

 

 

「ふふ、それではまた私が初めてですか? ではこちらも、あとで思い出してもらうためにロセッティさんには気持ち良くなってもらいましょうか」

 

「あっ♡ いやっ♡ またっ♡ ああっ! 長い…ぃっ♡ だめぇ…っ! イくっ! イキそう、です…っ!」

 

 

流し台のフチを掴むダリヤの手は指先だけが赤く染まり、その込めた力の強さを物語っている。

 

さらに、少しだけ内股になった足はいまだにピンと伸ばされたままで、つま先立ちから戻れていない。

 

 

「こうやって奥から入口までぞりぞりされるの、好きでしょう?」

 

「はぅ…っ! あ、あぁぁぁぁ…ッッ♡ あーーーーっ! だめっ! いくっ! それ、だめですっ! あぁ、…っ♡ イ゛……っ!!」

 

 

膣中のひだ肉も、クリトリスの裏側にあるGスポットも、トラセーのねっとりとした腰遣いによりカリ首で丁寧に擦り続けられ、ダリヤは身悶えするしか出来ない。

 

この腰の、ペニスを前後する動きがもう少し速ければ、ダリヤは快感の強さに耐え切れず深い絶頂に至れただろう。

 

Gスポットだけを重点的に擦り上げてくれれば、同じくダリヤは盛大に潮を吹いてのけ反りながら意識が飛ぶほどの絶頂を得ることが出来ただろう。

 

 

「あぁあ、ぁ…。 もっと…ッ! おねが、いっ、します…っ! ぅ、ぅぅぅ゛う゛う゛……っ、ぅ゛ーーーっ♡♡」

 

 

それなのに、そうさせてはくれないトラセーに、ダリヤは『気持ち良すぎるのにイけない』『イかせて欲しい』『イクのが怖い』というもどかしさに駆られていた。

 

アナルセックスの時のように気持ち良くなるとすぐにイクということが出来ず、ダリヤの身体は気持ち良さだけが中で膨れ上がっている。

 

だからこそ、なんとかしてイキたいと足をピンと伸ばし、お尻を押し付けて子宮口を苛めてもらおうとするが――。

 

 

「――駄目ですよロセッティさん」

 

「……っ!! ああっ、あぁぁぁ…っ。 どう、して…っ!」

 

 

それを簡単に許すトラセーではなかった。

 

 

「私が射精するまで、イクのはおあずけと言ったでしょう?」

 

「っ! でも、そんな、の゛…っ。 あ゛っ。 あ゛ぁ…っ。 無理っ、無理です…っ」

 

「大丈夫ですよ。 ロセッティさんがイク前に動きを止めてさしあげますので」

 

 

腰の動きを止め、ダリヤから深い絶頂を遠ざけると、次は奥を責めること自体をやめ、膣中をカリ高ペニスでゆっくり丁寧にと、長いストロークを開始する。

 

 

「ああっ。 あっ。 だめっ、また、カリでぞりぞり……っ! ああぁあぁ゛ぁ゛ぁ…ッ!」

 

「私が射精するまではこのストロークで楽しみますので、頑張ってください」

 

「あ゛あ゛っ、あぁ゛ぁぁーー…っ! そんな、あっ。 あんっ。 あぁぁぁ、…っ、そんなの…っ。 耐えられ、ない…っ♡」

 

「耐えさせてあげますよ、ロセッティさん」

 

「ああっ♡ あぁぁあー…っ! あーー…っ♡ あぁ…っ、ああっ♡ イ゛…っ。 あっ、あああっ。 あん゛…っ! ぅ゛あ゛っ、ああ゛っ……! あぁぁ゛あ゛…っ!!」

 

 

そうやってダリヤが立てなくなるまで昂らせたのち、『そろそろイかせてあげますよ』と耳元で囁き、後ろから強く抱きしめる。

 

耳元での甘い言葉に、びくんと肩を跳ねさせたダリヤがその意味を咀嚼するより前に、トラセーは勢いよくピストンを始め、ダリヤの待ち望んでいた深く重い絶頂を何度も繰り返し与えた。

 

 

「あ゛あ゛あ゛あ゛ーーーーッ!! あ゛ーーーッ♡ イ゛くッ! イ゛って、ま゛すッッ! あ゛あ゛ぁ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ーーーッッ♡♡ も゛う゛、だめ゛ぇ゛ぇ゛……ッッ!! ~~~~~~ーーーーーーーッッッ!!!」

 

 

これで、リビングに続いてキッチンでも、セックスをする場所の倫理観を崩し、またひとつダリヤのタガは外れることになった。

 

『プシッ!』『プシィッ!』と何度も潮を吹き、膣中をうねらせ、ペニスを締め付けて、繰り返し絶頂が続いてしまっている。

 

待ち望んでいた絶頂は想像していたよりも重く、深く。

 

あふれだした快感がダリヤの子宮からすべての性感帯へと伝わってきたのではと誤認するほど、身体中がその気持ち良さに震え、行為が終わってもしばらくの間、全身が『ビクッ!』『ビクン!』と痙攣を続けていた。

 

 

「………ッ♡ ……ぃ♡ …………ひぅ♡ ……ひ、ぃ゛ッ♡♡ ……ッッ♡」

 

 

そんな、全身が性感帯になったダリヤの身体をトラセーは強く抱きしめ、射精が終わったことでようやく萎えることの出来たペニスを膣穴から引き抜いた。

 

 

抑えを失った膣穴からは『ごぷっ』と音を立てながら精液が流れ落ち、ダリヤはトラセーにしな垂れかかりながら身体を支えられている。

 

そんな、余韻に浸りながら『はーっ♡』『はぁぁっ♡』『はぁぁ…んぅ♡』と吐息を零すダリヤには、自身の倫理観がガリガリと削られていることを自覚することは出来なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうしてようやく。

 

ダリヤにとって長く苦しい、甘やかな地獄は、いよいよもって終わろうとしていた。

 

 

「ふふ。 もうすぐお昼ですねロセッティさん」

 

「…は、い」

 

「私とのセックスは如何でしたか?」

 

「……、最低です」

 

「ふふ、私は最高でしたよロセッティさん。 もちろん、今もですが」

 

 

ソファに座ったまま向かい合い、対面座位でペニスをおまんこに迎え入れた姿のまま、ダリヤはトラセーをじっと睨むような目で見ていた。

 

ここまでセックスを続けてもなお、今この瞬間、肉欲に引きずられず未だトラセーを睨むことが出来ているのは今のダリヤにとってそれしか無いからだった。

 

身体はとっくに堕ち、今も膣中は子宮を圧し潰すペニスに媚び、動いてほしいとうねり続けている。

 

それでも、自分を快楽で堕とした男に全てを委ねてしまうような女にはなりたくないと、ダリヤは気丈に振舞っていた。

 

 

「ではヴォルフとのセックスは好きですか?」

 

「………」

 

「答えてもらえないのなら、また――」

 

「っ! ま、待って、くださいっ」

 

「……」

 

「…好き、です」

 

「…ふふ。 そうですか」

 

「…っ! ぁ、んむっ。 んっ…、んむぅぅ…っ!」

 

「…ふふ、どうしました? これまでのように口を開けて舌を出してくださいロセッティさん」

 

「……。 …れ、ぇ。 …っ、ぁむ…っ。 んっ。 ちゅっ。 ちゅむ、ちゅぱ…っ。 は、ぁ……っ」

 

「ヴォルフを愛していますか?」

 

「……はい。 あっ。 んむ…っ、んっ。 は、ぁむ…っ。 ちゅぶっ、ちゅ…っ。 れぇ…っ」

 

「…次は自分の口で言ってみましょうか」

 

「ぷは…っ! ヴォルフを…っ。 ぅむっ…っ。 んんぅ…っ。 んは…ぁ。 ……あ、愛して、います。 は、むっ…っ。 ちゅぷ…」

 

「私のことはどうですか?」

 

「ちゅぱっ。 はぁ…っ。 嫌い、嫌い、ですっ。 ぁむっ…。 んっ、ぢゅぅぅぅ…っ。 ぢゅばっ。 はぁ…っ。 れぉ…っ。 はむ…っ、ちゅっ。 ちゅぅぅ…っ」

 

「ヴォルフとの子供を産みたいですか?」

 

「ぢゅぱっ。 産み、たいです。 んむっ。 んんっ。 んちゅ…、んっ」

 

「私とのセックスは気持ち良いですか?」

 

「んっ、んあああっ! ああっ、だめっ! 動く、の…っ♡ あんっ! ああっ!」

 

「ほら、答えてください」

 

「気持ち良いっ! 気持ち良いですっ! ああっ。 もうだめっ。 我慢できなくなるっ…。 また、おかしく、なるっ♡」

 

「ふふ。 ヴォルフを愛してると言いながら他の男とキスをして、セックスが気持ち良いと喘ぐとは」

 

「言わない、でっ、くださいっ。 全部、トラセーさんの、せいっ、なのに…っ♡ いっ、いくっ♡♡」

 

「さあ、時間的にこれが最後です。 私とのセックスを身体に刻み込んで、忘れられなくしてあげますよロセッティさん」

 

「いやっ! こんな、の…っ。 す、すぐヴォルフに上書き、してもらいます…っ。 …です、からっ!」

 

「はは、それは良いですね。 今後は私から誘うことはありませんから、たっぷりヴォルフに抱かれて私との違いを感じてみるといいですよ、ロセッティさん?」

 

「あぁっ、だめっ。 それっ♡ 揺する、の…っ♡♡」

 

「ヴォルフとのセックスに満足出来なければ、妻に手紙を出してください。 彼女が許可すれば、時間を作って抱いてあげますから」

 

「……ッ♡♡ そんな、こと…っ! 私には、ヴォルフが…っ」

 

「ええ。 ですから、ヴォルフとのセックスに満足出来なければ、ですよ。 ロセッティさんからの手紙が来なければ私たちが逢うことはないのですから」

 

「…っ、はぅっ。 あうっ。 あっ、あたりまえ、…ですっ。 私から、手紙っ、なんて……っ」

 

「ふふ。それに、妻が許可をすればのことです。 私とのセックスをしたいのなら、貴女を尊敬する彼らの精を受けろなどと条件を付けることもあるかもしれませんしね?」

 

「ああっ! いやっ。 そんな、の…っ。 ああ駄目ッ。 そこっ、ぐりぐり…っ♡ だめぇ…っ!」

 

「カモフラージュでもありますが、ヴォルフに頑張ってもらうためのモノもお渡ししますし、彼が頑張ればそのようなことにはなりませんよ。 今は安心して最後のセックスを愉しみましょう、ロセッティさん?」

 

「はぅっ♡ あぅっ♡ あぅぅぅ…っ♡ ヴォルフっ♡ ヴォルフぅ…っ♡ んんっ、ぢゅるる…っ」

 

「ほら、私のペニスの形に馴染んだおまんこで子宮に精子を泳がせながらイキなさい、’’ダリヤ’’」

 

「……ッッ♡♡♡ …っ、ああああっ! いくっ♡ いきますっ♡ トラセーさんの、形に、なったっ♡ おまんこっ♡ だりやの穴っ、で…っ♡ 射精っ♡ 射精して…っ、くださいっっ♡♡」

 

「ええ、全て’’ダリヤ’’の子宮に注ぎ込んであげますので、子供が出来ないよう祈っておくといいですよ」

 

「…っ♡♡♡ だめっ♡ こども…っ♡ あっ、ああっ♡ だめっ♡ もうだめっ、いくっ♡ だめなのに、いくっ♡ ああっ♡ 妊娠っ、だめぇえ…っ♡ い、く………ッッッ!!!!」

 

「………――彼とアナルセックス、出来れば良いですね?」

 

「…っ!? ぁ、ああああ゛あ゛っ! あ゛ッ、あ゛~~~~~~…っ!!! ~~…ッ♡♡ …………ッッ♡♡♡」

 

 

股を広げ、恋人以外のペニスをおまんこに受け入れ、舌を絡めあうようなキスをして。

 

最後に耳元で未来のことを、恋人のことを、トラセーとの最高に気持ち良かったアナルセックスのことを想像させられながら射精を受け、腰を何度を跳ね上げさせてダリヤは少しの間、気を失った。

 

それでも膣壁はうねり。

 

子宮口は亀頭へのキスを自ら続け。

 

子宮は多すぎる精子たちの蹂躙から、必死になって耐え続けていた。

 

身体は射精を促す動きをし。

 

心は妊娠を拒む動きをした。

 

そんな、心と身体が相反するような女性が、ダリヤ・ロセッティという女だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから。

 

トラセーとの濃厚な泊まり込みセックスの数日後、ヴォルフが遠征から帰ってくる日。

 

ダリヤは大変な任務をこなしてきたヴォルフを労うため、いつものようにトラセーとの一夜のことを意識の奥に封じ込み、出迎えた。

 

 

「おかえりなさい、ヴォルフ」

 

「ああ。 ただいま、ダリヤ」

 

「怪我はしなかった? 魔物討伐部隊の皆さんも…」

 

「大丈夫。 新しく配備された隊員用の製品もテスト出来たし、これなら次回以降も楽が出来るって評判だったよ」

 

「良かった…」

 

 

ヴォルフにとっても久しぶりに会う愛しい人の出迎えと心からの心配は胸を温かくさせるものだった。

 

ただ、それとは別に夜ごと脳裏に思い浮かぶ、ダリヤの宿泊のことについてヴォルフは聞かずにはいれなかった。

 

 

「そっちはどう? 何かあった?」

 

「……ううん。 何も無かったわ」

 

「そっか。 そういえば泊まりに行くと言ってたけどそっちは?」

 

「…、楽し、かったわ。 勉強になることも聞けたし、お土産も頂いたの」

 

 

その質問に笑顔で答えるダリヤに、ヴォルフは安堵することは出来なかったが。

 

 

「へえ! 後で聞かせて欲しいな」

 

「ええ。 それじゃあ夕食の準備は出来てるから汗を流してきて。 今日はたくさん作ったの」

 

「それは嬉しい! じゃあすぐに行ってくるよ!」

 

「ええ。 ……ヴォルフ」

 

「…ん? ダリヤ?」

 

「おかえりなさい」

 

「うん、ただいま」

 

 

それでもダリヤを疑う気持ちを前面に出すほどの勇気は、身体を重ね合った今でも持つことは出来ていなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

ダリヤが新婚の友人の家に、旦那が出張中だからと泊まることになったあの遠征の日から2カ月近くが経った。

 

あの日の夜はダリヤの体調のことがあってしばらくの間はベッドを共にするだけだったけれど…。

 

 

「それじゃあ、行ってくるわね」

 

「それくらい、俺が行くのに…」

 

「…商会に行くついでだから大丈夫よ。 せっかくの休みなんだからヴォルフは休んでて」

 

 

ダリヤはタフだなあ。

 

昨日もあんなに、シたっていうのに。

 

 

「俺もあとで市場に出かけるのに…」

 

 

ダリヤの身体の調子が良くなった夜に、恥ずかしそうに行為を誘う姿は今でも克明に思い出せてしまう。

 

『本当はもう少し、ヴォルフと愛し合いたい』『恥ずかしいけれど友人に相談したら色々と教わった』『長時間の行為に耐えられるような、薬も貰った』などと赤い顔をしながら早口で喋るダリヤを。

 

女性の口から言わせてしまったと後悔するよりも先に、『嬉しい』『言わせてごめん』『同じ気持ちだった』と伝えて、一晩中愛し合った。

 

 

「…ありがとう。 でも、本当に大丈夫よ」

 

 

……あの薬の効果は、本当に凄かった。

 

夜の生活のための媚薬というものを使っただけで、ダリヤがあんなに乱れるとは思わなかった。

 

粘膜に直接塗るタイプの薬だから、塗るところは恥ずかしいからと言って見せてくれなかったけれど、結果は凄いとしか言いようのない変わりようだった。

 

今までも気持ち良かったのに、あの薬を使い始めてからはもう、別次元なほどダリヤのナカはうねるし、ダリヤの喘ぐ声も大きくなっていた。

 

 

「イヴァーノの調整のおかげで今日の分の商会の仕事が終わったらもう何もないから、夕方前には帰れるはずよ」

 

 

…恥ずかしい話、感じやすくなったダリヤがイく前に出してしまうことが何度もあった。

 

それでもすぐに復活したし、ダリヤも落胆することなく嬉しそうにキスをして迎え入れてくれたのは救われたなぁ。

 

それに、あれから結構な頻度で夜の営みは続いてるし、昨日は特に激しかった。

 

 

「ああ、今日は俺が料理する日だから楽しみにしてて!」

 

「ふふっ。 …ええ、ありがとうヴォルフ。 いってきます」

 

「うん、いってらっしゃい」

 

 

……ううん。

 

だからか、最近、本当にダリヤの後ろ姿ですら色っぽく見えてしまう。

 

門を通って商会へと向かうダリヤの背を見送りながら、もう一度冷静になって考えてみたけれど…。

 

…うん。

 

自分が腰派だからというのを抜きにしても、相当だと思う。

 

…それに、俺のがまだダリヤの中に残ってるんだよなって考えると、余計にそう思ってしまうのは嬉しいやら恥ずかしいやら。

 

昨日は特に、いったい何回射精したのか覚えてないくらいだけど今日のダリヤは普通にしてるし、無理はさせてない、よな。

 

俺も体力には自信があるし、ダリヤがまだ余裕ありそうならもう少し頑張ってみても…。

 

 

「…いやいや。 ちょっと先走りすぎだろう、俺」

 

 

と、とりあえず食材を買いに行くまでは鍛錬でもしておこうか。

 

いや、ダリヤにはゆっくりしてって言われたし兄上のところに顔を出しに行くのも良いかな。

 

……その時に、あの媚薬の成分も調べてもらう、…のも。

 

 

「……やっぱり流石にそれは恥ずかしい。 それに、ダリヤに黙ってっていうのもちょっと」

 

 

それに……、ダリヤの友人のメリアからと言っていたということはあの媚薬は彼の商会からだろうし。

 

この前の、ダリヤから遠征前に泊まりに行く話を聞いた時は兄上に頼んで本当に出張中なのか調べてもらったけど結果は本当だったみたいだし、彼とダリヤは会っていないはずで。

 

だから彼とはもう関係ない、はずなんだけれど…。

 

 

「………本当に嫉妬深いな、俺は」

 

 

彼は結婚もして、その時に妻のメリアしか愛さないと宣言までして。

 

魔導具が完成して以来、もうずっとダリヤとも接点がないはずなのに。

 

 

「…俺もダリヤと結婚したら落ち着くのかな」

 

 

……うん。

 

やっぱり少し兄上と話してみよう。

 

その後に買い出しに向かえば丁度良いだろう。

 

――それにしても。

 

 

「ついでとはいえ、ダリヤもわざわざ自分で手紙を出しにいくことなんて無いのにな」

 

 

…あ。

 

商会でまとめて一緒に送ってもらうのか。

 

個人で出しに行くんだと思ってしまった。

 

だからダリヤも大丈夫って言ったのか。

 

 

「うん。 それじゃあ月が替われば遠征の予定も入ってるし少しゆっくりしようか」

 

 

……今夜も、体力を使うかもしれないし。

 

 

「顔が赤いまま外になんて、出れないしな」

 

 

ああ、でも。

 

こんななんでもない日を幸せに感じられるのは嬉しいよ、ダリヤ。

 

帰ってきたら改めて言うけれど。

 

君とあの時、逢えて良かった。

 

――――愛してる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

魔導具師ダリヤはうつむくしかない…(完)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 










ダリヤさん。
建前としてだがトラセーの女となる。
子宮にトラセーの精液を残したまま塔へと帰った。
晴れて自由の身に。

ヴォルフ以外とのゴムセックス経験 new!
ヴォルフ以外との生セックス経験 new!
ヴォルフ以外とのセックスでの膣内射精経験 new!

着床はしなかった。

帰りに持たされた媚薬は効果の高い本物だが、トラセーはダリヤに『使ったフリをするだけで実際は使わないように』と勧めている。
理由は『男の精液を絞り取る穴として完成したダリヤの身体を抱けば、いくらなんでも気付かれること』『そんな身体で更に媚薬を使用すれば取り返しがつかなくなること』だから。
そのため、媚薬を使用するフリをすることで『膣中の変化』『感じやすさ』『性欲の解放』などをカモフラージュ出来るよう、ヴォルフが自然と『媚薬を使ったせい』だとカバーストーリーを想像しやすいようにした。

実際、バレなかった。


ヴォルフ。
遠征の予定はあるが、それまではこれまで以上にダリヤと一緒にいようと決めた。

ダリヤとのセックス経験
・正常位セックス
 ・膣外射精
 ・膣内射精
 ・キスをしながら
・手コキ
 ・顔射(メガネ)
 ・その際にダリヤが自身の顔にかかった精液を手で拭って舐め取った



トラセー。
ダリヤに妊娠以外の全ての性行為を経験させた。
ダリヤの身体をほぼ全て開発した。
ダリヤに自分から『貴方の穴になります』と告白させた。


メリア。
メイドさんでトラセーの新妻。
トラセーと結婚出来たのはダリヤのおかげだと感謝はしているが、トラセーの種で妊娠するのは自分だけでいたいと思っているので今回の二人の爛れた夜については心を苦しめていた。
トラセーから『ロセッティさんからの手紙が来たら、またセックスをすることがあるかもしれません』と伝えられているので『もし来た場合は辞退してもらえるような条件を出そう』と考えている。




関係のない情報。
媚薬を使うフリをする際に、掬い取ったモノを戻すわけにもいかず、捨てているので残量が心もとなくなっている。
ダリヤは『媚薬が無くなったらどうしよう』『ヴォルフに身体の変化を悟られる…?』『でも、身体を重ね合う回数を減らすのは……もう』と今後に不安に感じている。
更に、セックスでの満足感を得る度に触れられることの無いアナルの疼きが日に日に増していき、トラセーとのアナルセックスの記憶が浮かぶ回数が増えている。
アナル用の玩具を作ろうとしては止めてを繰り返し、ヴォルフが居ない時に指だけのアナルオナニーをして何とか欲求を解消しようと努力している。







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