※この作品はR-18です。

淫獄地域枠 リコ先生は村のみんなのお嫁さん   作:馬門戒明/輪島ライ

19 / 22
第18話 リコ先生の臨床研修修了式と授精式(前編)

 3月下旬の日曜日、私は朝からスーツを着て村の集会所で開催される式典に参列していました。

 

「それではただ今より地域奉仕枠研修医の臨床研修修了式を執り行います。進行は私、臨床研修指導医の四谷が務めさせて頂きます。一同起立」

 

 同じくスーツを着て式典の司会を担当している四谷先生の言葉を聞き、私を含めた集会所にいる全員が座席から立ち上がりました。

 

 この式典は中井戸村の地域奉仕枠研修医の臨床研修修了式。主賓はもちろんこの私です。

 

 四谷先生は国歌斉唱と述べると手元のスマートフォンから君が代の音声を流し、集会所にささやかな斉唱が響き渡りました。

 

 

「これより中井戸村の芝田村長より敷島理子先生に祝辞を頂きます。敷島先生、ご起立ください。……礼」

「どうぞお座りください。私が敷島先生に初めてお会いしたのは気候も温かな2年前の5月のことでした。敷島先生はこの村にお出でになった初日に私の孫である孝宏のカウンセリングを行ってくださり、敷島先生の温かいご声援のおかげもあって今では山陰大学医学部医学科の地域奉仕枠生として医学生生活を送っております。先生には本当に感謝が尽きず……」

 

 村長さんの言葉を聞いて、私は自分がこの村で初めて医療行為を施した相手、そしてこの村で初めて奉仕した相手が村長のお孫さんのタカヒロくんだったことを思い出しました。

 

 医学部受験で心を病んで童貞のまま何年間も浪人していたタカヒロくんはセックスする度に私の身体を全力で求めてきて、その一方で私を落胆させないよう受験勉強にも死ぬ気で取り組んでいました。

 

 そんなタカヒロくんは私が将来の夫と認めた相手の一人で、今は春休みなのでタカヒロくんもこの集会所に来てくれています。

 

 

「芝田村長、ありがとうございました。次は漁師町よりご来席頂いた漁師組合長の生塩(うしお)船長より贈る言葉を頂きます」

「リコ先生、俺ら海の男にとってリコ先生はこの世界で初めて出会った美しいマーメイドでした! 漁師町のエースの正継さんの心を開いてくださって、今では俺らも正継さんと楽しく酒を酌み交わせる仲になりました! 本当にありがとうございますっ!!」

 

 真っ赤に日焼けした肌が目立つ30代後半の船長さんはマサツグさんの上司に当たる人で、私は船長さんの言葉を聞いてマサツグさんと初めて出会った日を思い出しました。

 

 頼れる年長の漁師でありながら不器用な性格で女性経験もなかったマサツグさんは私とのセックスで初めて女性の素晴らしさを知って、今ではセックスをする度に私を喜ばせようと様々な工夫をしてくれます。

 

 マサツグさんもまた私が将来の夫と認めた相手の一人で、今日は仕事のため臨床研修修了式には来ていませんが後で会いに来てくれる約束になっています。

 

 

「生塩船長、ありがとうございました。オンライン中継となりますが、この村唯一のスーパーであるスーパーナガイの先代店長さんからもお言葉を頂きます。……どうぞ、お話ください」

『リコ先生、私は腰の病気で外を出歩けませんがリコ先生が診察に来て痛みの相談に乗ってくださるだけでもすっと気持ちが楽になります。うちの息子の奥さんになってくださればそれが何よりですが、そうでなくともリコ先生がこれからも医師として村の皆さんを助けていかれることを心より祈念しています』

 

 布団の上からスマホのビデオ通話でメッセージを届けてくれたスーパーナガイの先代店長さんに、私は今の店長であるミチタカさんを治療した時のことを思い出しました。

 

 ミチタカさんは高度の包茎をずっと苦にしていましたが私がお風呂場で皮をむいてあげたことで仮性包茎で済むことが分かり、それからも継続してお風呂場で行った治療でミチタカさんは包茎で苦しまなくて済むようになりました。

 

 いつも卓越した性技で私を気持ちよくしてくれるミチタカさんは私の将来の夫の一人で、スーパーを放っておけないため臨床研修修了式には来ていませんがマサツグさんと同様に後で落ち合う予定です。

 

 

「来賓は以上となりますが、ここで祝電をご紹介させて頂きます。まずは厚生労働省中国地方厚生局の布野(ふの)聡(さとし)さんからです。敷島先生、私は無医村における医療の実態を知るために中井戸村を訪れましたが、そこで敷島先生が村の人々のために懸命に働かれている姿に心を打たれました。敷島先生の献身的な奉仕はまるで赤子を愛する母親のようであり……」

 

 厚生労働省元高級官僚のサトシさんから届いた祝電を聞いて、いやこれは思い出したくないのでやめておきましょう。

 

 

「次に鳥取県立片稲花高校野球部の部員一同からのメッセージです。リコ先生、あの時リコ先生のご指導で強豪校に勝つことができて、新年度からは一気に8名もの新入部員を獲得できる見込みです。リコ先生と一緒に過ごせた3日間のことは僕たちの人生で最も輝いていた瞬間の一つで……」

 

 鳥取県立片稲花高校野球部の試合に学校医として同行し、彼らを奮い立たせて勝利に導いたことは今でも私の美しい思い出の一つです。ついでに10名全員の童貞を貰ってあげることにもなりましたが、私が人生であれ以上に多数の男性の相手をする日は果たして来るのでしょうか。

 

 

「山陰大学特撮研究会の皆様からも祝電を頂きました。ずっとヒーローショーを開催してみたかった私たちにリコ先生は貴重な機会を与えてくださり、ボランティアのお礼にとコスプレ衣装を着ての撮影会まで行わせてくださいました。リコ先生の美しいコスプレ姿は今でも額縁に入れて部室に飾られており……」

 

 そういえば山陰大学特撮研究会の男子3名ともちょっと前にセックスをした所でした。私もそろそろ思い出すのがおっくうになってきているような気がします。

 

 

「最後に鳥取県庁職員の高柳(たかやなぎ)さんからの祝電です。敷島先生、通常業務の関係もあり中井戸村を直接訪問することはできていない状況ですが、近頃はいかがお過ごしでしょうか。敷島先生に医師になって頂くため特別に地域奉仕枠への転入を提案させて頂いたのはこの私で、あの当時は果たしてこれで良かったのだろうか、敷島先生に過度な負担をかけてしまったのではないかと後悔に襲われることもありました。ですが、敷島先生が今日この日こうして無事に初期臨床研修を修了できたのは医師として正しい道を歩まれたことの何よりの証拠だと思います。今後とも医師として、そして中井戸村の一人の住民として敷島先生がご自身の人生を楽しまれることを心より願います」

 

「うっ……ぐすん……」

 

 これまで半ば他人事のように祝辞や祝電を聞いていた私ですが、久しぶりに名前を聞いた鳥取県町職員の高柳さんからのメッセージには強く心を動かされました。

 

 あの時高柳さんが地域奉仕枠への転入を勧めてくれなければ私は医師になれなかったかも知れませんし、今のような村の人々との幸せな生活も送れていなかったことでしょう。

 

 中井戸村の敷島理子を生んだのは紛れもなく高柳さんですから、私はいつしか高柳さんのことをもう一人のお父さんだと思うようになっていました。

 

 

 私が一通り泣き終えるのを待って四谷先生は閉会の辞を述べ、ここに私の2年間の初期臨床研修は幕を閉じました。

 

 

 その日の夜は四谷先生がふるさと納税で頼んでおいてくれた高級和牛でのすき焼きを私と四谷先生とアイカさんの3人で楽しみ、夕食を食べ終えた私は村役場の3階の自室に戻ると入念に歯を磨いて一人でお風呂に入りました。

 

 村長さんに事前に用意して貰った真っ白な着物を身にまとい、お風呂上がりのノーメイクのままの私は村役場の1階でその時が来るのを待っていました。

 

 

 そして……

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。