⭐️痴漢掲示板 狩られる女たち⭐️痴漢小説❤️短編集 イラスト付き有り 作:みなぽん
森田彩芽 高校二年生
森田彩芽 高校二年生、彼女は最近毎日のように痴漢行為を受けていた。服の上身体軽く体を触るものから、中には直に肌に触れてくるものまであった。
その翌朝も、彩芽はいつもより十分早く家を出た。痴漢被害を防ぐためだ。
昨夜の出来事を思い出すだけで顔から火が出そうだった。昨日と同じ車両の同じ位置に立つと、身体が無意識に震えだした。
電車が動き出した瞬間、再び冷たい指が内腿に触れた。「……っ!」息を詰まらせる彩芽の反応を見て、男の手はさらに大胆になった。昨日と同じ位置で太ももの裏側を上下になぞる動きは、昨日よりも明らかに意図的だった。
(なんで……私だけこんな目に……)
悔しさと羞恥心で目が潤む。しかし周囲の乗客たちはスマートフォンに夢中で誰一人気づかない。彩芽が小さく身をよじると、背後から別の手が伸びてきた。
「ひっ!?」
思わず声が漏れた。振り返る勇気もないまま、制服越しにお尻を握りしめられた感触に全身が硬直する。まるで肉食獣に捕まった小動物のような恐怖——
「お嬢さん、可愛い声出すねぇ」
耳元で囁かれる粘つくような声に鳥肌が立つ。昨日とは明らかに違う状況だ。一人ではない。複数の手が彼女の身体を狙っている。
生理前独特の身体の変化を言い訳に、自分の中で正当化しようとしていた欲望が今、現実になりつつあった。身体は異様に熱く、少し触れられただけでも皮膚が焼けるように感じる。
(ダメ……こんなの絶対おかしい)
理性は警告しているのに、子宮の奥から湧き上がる疼きが思考を乱していく。胸を揉みしだかれる度に喉から漏れそうな吐息を必死に噛み殺す。スカートの中では新しい下着が既に湿り始めているのが分かった。
「感じやすいんだね、こっちはどうかな?」
ショーツの縫い目沿いに指先が滑る。布地の上からでも分かるほど濡れた感触に男達が笑う声が聞こえる。屈辱で涙が滲んだが、それ以上の羞恥はまだ訪れていない——今は。
「もっと刺激が必要かな」
突然、ブレザーのボタンが外されシャツ越しに乳首を探られる。直接ではないにしても、敏感になっている場所への執拗な愛撫に膝が崩れそうになる。さらに背後の男が片手で彼女の口を塞ぎながら耳朶を舐め上げた。
「んぅ……!!」
鼻から抜ける甘い呻きに自分自身驚く。こんな声が出てしまうなんて信じられなかった。電車が揺れるたびに密着度が増し、二人の男性にサンドイッチ状態で拘束される形になった。
-
(このままじゃ……本当に犯されるかも)
頭では危機感を感じているはずなのに、なぜか腰が微かに揺れている自分に気が付いた。恐ろしいことに、この状況に一種の快感さえ覚え始めていたのだ。
(私は一体何を求めているの……?)
そんな自問が脳裏を巡る最中、遂に最も恐れていた瞬間が訪れた。制服のスカートが捲り上げられ、ストッキングとショーツの間に冷たい空気が入り込む感覚——そして生々しい男の指の体温が直に触れた時、
「あっ……!!」
全身が弓なりに跳ね上がった。股間を直接まさぐる手付きは経験豊富そのものだった。クリトリスを探り当てると親指で円を描くように刺激しながら中指が割れ目を開こうとする。
「すごく濡れてるじゃないか……本当は期待してたんだろ?」
囁かれる言葉に首を振って否定するが、溢れ出す蜜がそれを裏切っていた。電車特有の揺れを利用して何度も強制的に擦り上げられる度に意識が飛びそうになる。
「くっあ あ゛っ堕ちちゃう、お゛ぉッ!?」
「こいつイキそうだぜ、ほらイケ!イケ!」男が、彼女の奥で指を鉤型に曲げて擦り上げた。
「やだ、もう、ゆるし、、んんんんっ!」危険な快楽から逃れようと、彼女が体をよじるが、がっちりと押さえつけられて唇を奪われた。そして抱き潰されるように密着しながら、指によって絶頂に追い込まれていく。同時に、彼女の意思とは関係なく、腰がびくんびくんと大きく痙攣していた。
電車の走行音だけが響く車内で、彩芽は声も出せずに果てていた。全身を襲う絶頂の波に飲まれながら、頭のどこかで考えていた。
(これって……私のせい……?)
答えを見つける前に、次の駅へ到着するアナウンスが流れ始めた。複数の男たちが、彼女を取り囲んでいる。主犯格の男の手には、彼女の生徒手帳を握られていた。
「次の駅の多目的トイレに入れ!」人気のない駅のトイレ、そこについていけば、どんな目に合うかそれは明白だった。当然のごとくためらう彼女。「この生徒手帳の実名入りで動画拡散するぞ。」男が耳元で囁く。
彼女の思考は、もはや真っ白になり、男たちの脅迫に屈するしかなかった。彼女の脳裏に浮かんだのは、両親の悲しげな表情や友人たちとの楽しい記憶、そしてこれから待ち受けるであろう終わりの見えない凌辱の日々だった。
ーーーーーー
「んんッ……ふあ……ッ、んぁ、ひぃッ!!」
狭い個室の中で、彩芽の声が反響する。口元を覆う手の隙間から漏れる喘ぎ声が、次第に大きくなっていく。
目の前にはスマホカメラが向けられている。複数の男たちが輪になり、彩芽を囲んでいた。彼らの視線は容赦なく、彼女の体に突き刺さる。
「これでお前の人生終わりだな」「今日からお前は俺たちの肉便器だぜ」
嘲笑混じりの言葉が飛ぶ。彩芽は抵抗しようと手足をばたつかせるが、腕を掴まれ、足首を押さえつけられ、自由を奪われる。
男の手がブラウスの中に侵入し、胸の膨らみを乱暴に掴んだ。
「や、やめてぇっ、ひゃうッ!!」
敏感な部分を無遠慮に弄ばれ、反射的に体が跳ねる。しかし、逃げることなどできなかった。他の男たちが両手両足を抑え込み、無理やり固定する。
スカートが引き裂かれる音がした。ショーツに手をかけられ、一気に引きずり下ろされる。
「い、いやっ、見ないでぇっ!!」
隠すことも許されず、秘所が露わになる。男の指が割れ目に滑り込み、無造作に動かし始める。
「うっわ、もうグチョグチョじゃん。やっぱ感じてるんだな」「嫌がってるフリなんかやめて素直になれよ」
「ち、違っ……やめてぇっ……ひゃうんッ!!」
否定しようとするが、体が勝手に反応してしまう。羞恥と屈辱が混ざり合い、意識が混乱する。
男の指が膣内をかき回すたび、濡れた音が響く。嫌悪感でいっぱいのはずなのに、体は正直に快楽を受け取ってしまう。
「そろそろ入れさせてもらうぜ」
一人の男がズボンを下ろし、自分のものを取り出す。その光景に恐怖が走る。
「やだ、それだけはやめて……お願いしますぅ!!」
必死の懇願を無視して、男は体を近づけてきた。膣口に押し付けられた異物感に、彩芽は全身を強張らせる。
「挿入るぞ……」
「や、やめっ……ッあ゛あああああああああっ!!」
一気に貫かれ、処女膜が破れる感触とともに激痛が走る。苦痛に耐えきれず、涙が溢れ出す。
男は構わず動き始めた。最初はゆっくりだった抽送が徐々に加速していく。
「ひっぐっ……いだっ……いだいぃ……やめてよぉ……!」
痛みを訴える彩芽を無視して、男は腰を打ち付ける。結合部からは血が滲み、シーツを汚していく。
「処女喪失の瞬間ゲットォ〜!」
別の男がスマホを向けて笑う。屈辱的な映像が記録されていくことに絶望感が募る。
「お前の友達にも見せてやろうぜ、セックス大好きな淫乱娘だって教えてやろう」
「そんなの絶対ダメェッ……あッ! んぐぅッ!」
拒否の言葉も嬌声に変わる。体は痛みの中に、少しずつ違う感覚を見出し始めていた。それを自覚するのが怖い。
別の男が背後に回り込んでくる。
「こっちも相手してくれよ」
アナルに押し付けられた熱い感触に、彩芽は青ざめた。
「そ、そこは無理ですぅッ! 痛くて死んじゃいますぅ!!」
全力で首を横に振るが、力で抑えつけられてしまう。無慈悲に指が侵入してきた。
「ひぎっ……いだッ、あああぁっ!!」
排泄器官を広げられる未知の感覚に恐怖する。そこに肉棒があてがわれ、一気に突き込まれた。
「んぐぅッ! お腹裂けちゃいますぅ……!」
苦悶の表情を浮かべる彩芽だが、容赦なくピストン運動が始まる。
前後の穴を交互に犯され、思考がまとまらない。痛みだけではなくなった違和感に戸惑う。
「こっちの穴もなかなか良い具合だぜ」「ケツマンコ締め付けて気持ちいいぞ」
恥ずかしい単語が飛び交う中、彩芽は泣きじゃくり続けるしかなかった。
男たちの腰遣いが激しくなるにつれ、彩芽の体内で何かが高まっていく。
「や、やめ……なんか来ちゃぅ……!」
未知の感覚に戸惑う彩芽。そんな彼女を嘲笑うように、男たちはラストスパートに入った。
「出すぞ……中に出してやる!」
「や、やめてくださいぃ……お願いですから外に…いやっ、いぐ…あッ!」
懇願虚しく、大量の精液が膣内に注ぎ込まれる。ほぼ同時にアナルにも放たれ、灼熱の液体が体内を満たしていく。
「あついのいっぱい出てる、、赤ちゃんできちゃうぅ……」
呆然と呟く彩芽。しかしその顔には、どこか恍惚とした表情も浮かんでいた。自慰では味わえない絶頂感に、脳が麻痺していく。
「まだまだ終わらないからな。次は俺たちが可愛がってやるからな」
男たちの言葉に絶望感が押し寄せる。しかしそれ以上に、体の奥底から沸き上がる異常な高揚感があった。
順番を待っていた男たちが、彼女の体にムラがる。男の上に騎乗位で載せられ、下から貫かれ、同時にアナルにも男のものが入る。そして、必死に拒否の叫び声を上げる彼女の口にも、男のものがねじ込まれた。
「ひぐっ……!あ゛っ……!」
三つの穴を同時に蹂躙される衝撃で、彩芽の視界が歪んだ。口腔を塞ぐペニスが喉奥を突き、嘔吐反射で舌が痙攣する。膣を貫く男が下から激しく腰を打ちつけ、そのたびにアナルを犯す男も連動して深く刺さる。
「ちゃんと咥えろよ!歯立てんな!」
口内のペニスが強引に動き、唾液と先走りの混ざった液体が顎を伝う。呼吸困難で脳が酸欠状態になり、意識が途切れかける。
「こいつマジでケツマンコ良すぎ。処女だったのに名器とかヤバくね?」
腸壁を削るようにピストンする男が嘲笑する。排泄器官が焼けるような痛みと異物感で、直腸が痙攣する。
「出すぞ!全部飲み込め!」
口腔内のペニスが喉奥で爆発し、濃厚な精液が直接胃に注ぎ込まれる。同時に膣内でも熱い液体が脈打つように放出され、内臓全体が精液漬けにされる錯覚に襲われる。
「お゛ごぉッ……!!」
喉を鳴らしながら精液を嚥下する彩芽。窒息寸前の苦しみの中で、不本意な絶頂が脳天を貫いた。全身の毛穴から汗が噴き出し、膣が意思とは無関係に収縮する。
「おおっ!締めつけエグい!出すぞ!」
最後の一滴まで搾り取るように膣圧が増すのを感じながら、肛門に熱い奔流が迸る。内臓が精液で満たされ、物理的な圧迫感で呻き声が漏れる。
「あは……すごい……三人同時に種付けとか初めて見た……」
スマホで撮影していた男が興奮気味に呟く。彩芽の体は三ヶ所から白濁した糸を引きながら震えていた。膣からは溢れた精液が泡立ちながら流れ落ち、肛門はぽっかりと開いたまま残滓を垂らす。顔面は口内射精された精液と涙でドロドロになっていた。
「お掃除フェラ頼むわ」
射精したばかりの男が半勃起のペニスを彩芽の顔面に擦りつける。朦朧とした意識の中で舌を這わせようとするが、上手くいかない。
「チッ使えねえ。代わりにマンコで綺麗にしてもらおうぜ」
射精後すぐの敏感なペニスが再び膣口に押し当てられ、精液溜まりを掻き分けながら侵入してきた。
「や……も…無理……」
掠れた声で懇願するが、体は新たな刺激に反応し始めていた。乳腺が疼き、乳首が固く尖ってくる。性奴隷としての本能が芽生え始めていたのだ。
四時間が経過した頃。トイレ個室内は異臭に満ちていた。床一面に拡散された精液溜まりに、脱ぎ捨てられた衣類が浸かっている。彩芽は裸のまま開脚状態で横たわっていた。
膣口は三センチ近く開きっぱなしで、透明な羊水のような液体と黄色がかった精液の混合物を垂れ流している。アナルは閉じる機能を失ったように弛緩し、排泄物混じりの汚液を滲ませていた。顔面は乾いた精液が剥離して粉吹いており、髪にも凝固した塊がこびりつく。
「こんな姿SNSに投稿したら秒でバズるぜ」
「拡散不可避w 学校特定余裕だな」
スマホを向ける男たちの笑い声に反応する体力すら残っていない。ただ一つ確かなことは、彼女の体が完全に男たちの道具と化したことだ。
膣口に再び熱い先端が押し当てられた瞬間、彩芽は意識を失った。暗闇の中で母親の呼び声が聞こえた気がしたが、すぐに無情なピストン運動の衝撃で現実に引き戻される。
「おら!寝るな!次行くぞ!」
膣壁が裂けるような激痛と共に目を覚ます。もう何度目かも分からない絶頂が容赦なく襲いかかる。喉から漏れる声はもはや意味を持たない獣じみた叫びとなり、彼女の人格そのものが肉体の快楽に溶けていった。
午後六時。トイレ個室の鍵が内側から壊れた状態で放置されていた。通報を受けた警察官が発見した時、全裸の少女が異臭漂う液体の中でのたうち回っていたという―――。
彩芽アフター
事件の後、彩芽は祖母の住む山間の町へと移された。
古い木造の一軒家で、祖母はひと言も責めることなく孫娘を迎え入れた。しかし彩芽の心は深い井戸の底に沈んでいた。
**祖母の家での日々**
静かな山村の朝は鶏の鳴き声で始まる。彩芽は薄明かりの中で目を覚ました。
薄い毛布を握りしめ、額に滲んだ冷や汗を拭う。またあの夢を見てしまった。
窓から差し込む陽光が畳を照らす。台所からは味噌汁の香りが漂ってきたが、彩芽の食欲はほとんど戻っていなかった。
「ご飯食べられそうかい?」
優しい祖母の声が襖越しに聞こえる。彩芽は小さな声で「……いらない」と答えた。
朝食後、祖母は必ず玄関先の水瓶に水を汲みに行く習慣があった。その水は村の神社に供えるための清浄なものだと言う。彩芽は縁側からその姿をぼんやりと眺めていた。祖母の背中が小さく見えるたびに罪悪感が湧き上がる。(私が穢れたせいで……迷惑かけてるのに……)
週に一度の病院通いも億劫だった。冷たい待合室で肩を寄せながら座っていると、突然過去の記憶が蘇る。
「あいつらが来る……!」
幻聴なのか現実なのか判別できない叫び声に怯え、診察室へ急いだ。
担当医は中年の女性精神科医だった。
「彩芽さん、今日は何をして過ごされましたか?」
その問いかけさえ重荷に感じる。
思い出せない日常は空白のページのようで怖い。
「何も……思い出せません」
消え入りそうな声で答えると、医師は静かに頷いた。
「焦らず大丈夫ですよ。まずは呼吸法から学びましょうか」
深呼吸を促されるがうまくいかない。体が緊張で固まってしまう。医師は目を逸らさず言った。
「無理に話さなくていいんです。でもね、あなたの痛みは決してあなた自身のせいじゃない。それが一番伝えたいことですよ」
その言葉で堰を切ったように涙が溢れた。しばらく嗚咽が続いた後、看護師がホットミルクを持ってきてくれた。カップを持つ手はまだ小刻みに震えていた。
夕飯時に味噌汁を口に運ぼうとして箸が止まる。湯気越しに痴漢の顔が浮かんだ。慌てて席を立ちトイレに駆け込むと胃液を戻した。
「かわいそうにねぇ……」
心配する祖母の声に返事すらできない。その後シャワーを浴びながら鏡に映る自分を見て愕然とした。傷跡はないはずなのに全身が穢れている気がして止まらない。何度も石鹸を泡立てて擦り続けた。皮膚が赤くなるほど洗った後、ようやく浴室を出る。
ある晴れた昼下がり。祖母と一緒に柿を採りに庭へ出た。梯子に乗る祖母を下から支えているとき不思議な安堵感を覚えた。風に揺れる枝葉の音、土の匂い—都会では得られなかった感覚に包まれる。
「美味しい柿だねぇ」
祖母が顔をほころばせて言う。その笑顔を見ると胸がじんわりと温かくなった。同時に涙腺も緩んでしまう。自分は何度泣けば許されるんだろうと思いつつも、ここには涙を咎める人はいない。
農作業の合間によく村のおばちゃんたちが遊びに来てくれるようになった。皆で鍋を囲むときもある。
「彩芽ちゃん、おかずどれ食べる?」
差し出された唐辛子入り煮物には手をつけられないけど微笑みだけ返した。それでも充分だと伝わるようだった。
ある雨の夜、雷鳴に怯えて布団の中で丸くなっていた時のこと。突然家の電話が鳴り響いた。
(もし警察からの連絡だったら……?)全身が強張る。おそるおそる出てみると昔馴染みの同級生からだった。
「元気にしてるかなと思って……」その声色だけで救われた気がした。思えば長いこと携帯を見るのも怖かったけれど少しずつ画面を開けるようになってきている。友達の写真アルバムを見ても以前ほど不快感は感じない。むしろ懐かしささえ覚えるようになっていた。
春先のある日。薬局の帰り道で偶然タウン誌を見つけた。開いたページにアルバイト募集記事があり《田舎カフェ》《接客要員》の文字列が目に留まった。
「やってみたいかな……?」
自分自身に問いかけつつ祖母へ相談したところ「行ってきなさい」と即答された。週2日の短時間勤務からスタートする約束を取り付けたものの不安は尽きない。特に知らないお客さんに囲まれる環境が想像できない。(もしまた男の人を見てパニックになったら……?)
迎えた初日。自室の鏡の前でオーバーサイズのシャツを羽織る姿は新鮮だった。緊張で手が震えるのでポケットに鎮静剤を入れておくことにした。
家を出る前に祖母から渡されたお守り袋を握りしめる。
店は村のメインストリート沿いにあり古い日本家屋を改装した趣きのある空間だ。店内には珈琲豆の香りが漂っていた。店長の奥さんは年配の方で柔らかな雰囲気の人だった。
「無理しないでね。できることから少しずつね」
その言葉通り最初はテーブル拭きや皿洗い程度だったが慣れてくるとメニュー配膳も任せられるようになった。ある日常連客らしき老人から話しかけられた際は息が止まりそうになったけど「美味しいねぇこのパンケーキ」と微笑まれると自然と会釈できた。
「ありがとう」
囁くような声量だったが相手には届いたらしい。「こちらこそありがとね」と返ってきた。そのやりとりだけで胸がいっぱいになった
冬至を過ぎたある日曜日。雪化粧の村でイルミネーションイベントが催されることになった。カフェも飾りつけに協力すべくメンバーで準備作業を行うことになったが彩芽は留守番を申し出た。人混みはまだ怖いからだ。夕暮れ時、彼女が留守番する店に1台の車が止まった中から4人の男たちが降りてきた。コーヒーを注文する。彼らの顔を見て、彼女が凍りついた、あのときの電車の男たちだった。
その瞬間、彩芽の世界が音を失った。冷たい外気と共に男たちの足音が床板を軋ませる。かつて電車で彼女を辱めた顔が四つ、今、日常の温もりが残るこの場所で歪んだ笑みを浮かべていた。
「こいつ、あの時のあやめちゃんじゃねーの?」
「……見つけたぞ、お姫様」
リーダー格の男が低い声で囁く。彼女の血の気が引いた。
呼吸が浅くなり、手足が氷のように冷たくなる。パニック発作の兆候だ。エプロンの裾を握りしめる手が小刻みに震えている。
「おいおい、久しぶりの再会だぜ」
別の男が肩を叩きながら近づいてくる。彩芽は後退りしたが、背後のレジカウンターにぶつかり逃げ場がないことを悟った。
「助けて……」
か細い声は自分にも届かない。男たちの影が覆いかぶさる。
「ちょうどよかった。人目もないしな」
男たちはカフェの奥にある商品保管用の小さな倉庫へ彼女を無理やり引きずり込んだ。木箱や段ボールが積まれた埃っぽい空間は薄暗く、外界から切り離されている。
「お前ら、邪魔すんなよ」
リーダー格の男が仲間に指示すると、残りの三人は扉を塞ぐように立ちはだかった。彩芽の喉がヒュッと音を立てる。
「あの時は楽しませてもらったなぁ。動画、あれから結構儲かったぜ」
下卑た笑い声が狭い空間に反響する。
彼女は耳を塞ごうとしたが、両腕を後ろ手に捻りあげられてしまった。
「やめて……お願い……」
涙が頬を伝う。しかし男の手は彼女のブラウスを乱暴に掴み、ボタンが弾け飛んだ。
「静かにしてりゃすぐ済む。抵抗すればどうなるか分かってんだろ?」
ナイフの刃が首筋に当たる冷たい感触。彼女は全身の力を失い、その場に崩れ落ちた。
倉庫の空気は乾燥しており、埃と古紙の匂いが鼻腔を刺す。四方を壁に囲まれた密室で、彩芽は剥き出しの床に組み伏せられていた。
「ここのところ見かけないと思ったら、こんなとこにいたのかよ。俺たち縁があるよなぁ。」
男たちの嘲笑が降り注ぐ。彩芽は歯を食いしばって耐えるしかなかった。
「やめて……見ないで……」
消え入るような声に男たちの嗜虐心が煽られる。
「見るだけじゃ足りねえよ」
リーダー格の男が彼女の顎を掴んで上向かせた。瞳には恐怖と諦観が入り混じっている。
「ほら、笑ってみろよ。昔みたいに楽しもうぜ」
その言葉を合図に、男たちの手が一斉に彼女の体へと伸びた。
最初に触れたのは乱れたシャツの隙間だった。冷たい指先が鎖骨をなぞり、乳房のふくらみに沿って這い上がる。彩芽は反射的に身を捩らせたが、背後の男に腰を抑えつけられて動けない。
「やっぱり最高のカラダしてるぜ」
下品な言葉と共に胸元が露わにされる。ブラジャーが千切れる音が倉庫内に響き渡った。
「いや……お願いだから……」
哀願の声は男たちの哄笑でかき消される。
「もっといい声で啼いてくれよ」
荒い吐息が肌にかかり、不快感で鳥肌が立つ。胸元をまさぐる手の動きはどんどん大胆になり、乳首を強く摘まれた瞬間、彩芽は思わず短い悲鳴を上げた。
「感じるんだろ? 本当は嬉しいくせに」
嘲るような台詞が鼓膜を震わせる。彼女は頭を左右に振り続けたが、抵抗する体力も精神力も残されていない。
スカートに手がかかったのはそれからすぐだった。
布地が引き裂かれる音と同時に下半身が外気に晒される。冷気が肌を刺し、同時に恐怖が脊髄を駆け上がった。
「見ろよ、すでにグチョグチョじゃん」
指摘された瞬間、羞恥心で顔が火照る。どうしようもなく体が反応してしまう自分が情けなくて仕方がなかった。
「入れてくれって言ってみろよ。気持ち良くしてやるからさ」
股間に硬いものが押し当てられる。そこだけは絶対に避けたかった。
「やめて……本当に……」
必死の懇願も無視され、ズボンが下ろされる。視界に入ってきた醜悪なモノに吐き気を覚えた。
「お望み通りハメてやるよ」
強引に脚を割られ、熱い肉塊が秘所に押し付けられる。濡れているのは恐怖による防衛反応だと分かっていても、それを都合よく解釈する男たちに怒りを覚える余裕すらなかった。
鈍い痛みが全身を貫いた。亀頭が入口を押し広げ、強引に膣壁を押し進んでくる感覚に彩芽は絶叫した。
「ひぐっ……! 痛い……!」
しかし声は枯れることなくさらに掠れていく。男は容赦なく奥まで突き入れ、一旦動きを止めると征服者の笑みを見せた。
「中学生の癖にいい具合だぜ。やっぱ才能あるわ」
侮辱的な言葉に涙が止まらなくなる。
無遠慮な腰使いで子宮口が突かれ続けるうちに、痛みと異物感が混じり合った奇妙な感覚が生まれ始めていた。
「ダメ……変になっちゃう……」
体の芯から湧き上がる震えを抑えきれない。男の動きが速くなるにつれて頭が真っ白になる。
「出すぞ! 中に出すぞ!」
宣告と同時に精液が注ぎ込まれた。生暖かい液体が胎内に広がっていく感覚は筆舌に尽くしがたい。
「ああ……孕めよ……お前の腹で育てろ……」
荒い息遣いと共に告げられる言葉に彩芽の自我が砕け散りそうになる。同時に自分の意志とは無関係な痙攣が体中を駆け巡った。これが絶頂だと理解したくない。
「何回でも付き合ってやるからな」
次の男が待ち構えている。彼らの欲望は底無しだった。
長い時間が経過した気がしたが、実際にはほんの数十分だろうか。彩芽の意識は朦朧としていた。四肢は泥のように重く、言葉もほとんど出なくなっている。
倉庫の中は蒸れた体液と精液の匂いが充満している。
「そろそろずらかるか、通報でもされたら叶わないからな」
男たちが服を整える音がする。間もなく彼らは姿を消した。最後に残されたのはドアノブを回す金属音だけだった。
残された空間には無残な姿の彩芽だけが横たわっていた。体中が汚物まみれになり、特に下半身は夥しい量の白濁でコーティングされている。ショーツはどこかへ消え、スカートも原型を留めていない。乳房には男たちの爪痕やキスマークが残り痛々しい。
「……終わった……のかな……」
かすれた独り言が埃に吸い込まれる。
全身に倦怠感がまとわりつき起き上がることさえ億劫だった。
しばらく放心状態が続いたあと、外から人々の話し声が聞こえてきた。イベントのために来た客かもしれない。彼女は這いずるようにして立ち上がり、衣服の残骸を拾い集めた。肌に付着した液体が固まりかけている感触が不快極まりない。
鏡の前に立ったとき愕然とした。顔面蒼白で憔悴しきった自分の姿に愕然とする。まるで幽霊のように頼りない。だが誰かに助けを求める勇気もなく、ただ震えているしかなかった。
カフェに戻った彩芽を見て店主夫婦は驚愕の表情を浮かべた。
「どうしたんだい!? 怪我は? 強盗にでも遭ったのかい?」
店主の妻が駆け寄り介抱しようとする。しかし彼女はそれを払いのけて弱々しく首を振った。
「……なんでもないです……大丈夫だから……」
嘘だと一目瞭然だったが説明できるはずもない。涙が次々溢れ出し言葉にならない嗚咽となってこぼれ落ちた。
「とにかく休もう。警察を呼ぶから」
店主の申し出にも彩芽は拒絶した。
「やめてください……また噂になります……みんなにも知られたら……」
過去の二の舞になる恐怖が勝った。祖母を失望させたくない一心だった。結局店主夫妻も彼女の意向を尊重せざるを得なかった。
家路につく途中、降り始めた雪が頬を濡らした。帰宅した祖母は変わり果てた孫の様子に眉を潜めた。
「どうしたの? 顔色悪いよ?」
質問には答えず居間で横になる。布団に潜り込んだが眠気は一向に訪れなかった。瞼を閉じると先程までの光景がフラッシュバックするのだ。
(また犯された……何度も……何度も……)
自己嫌悪と屈辱で頭がいっぱいになる。明日以降どう生きればいいのか見当もつかない。祖母の心配そうな眼差しだけが唯一の支えだが、これ以上迷惑をかけられないという思いも強い。
闇の中、彩芽はただじっと震える膝を抱え続けていた。その内腿に疼くような感覚がある。それはレイプが確かに現実であった証拠であり、これから永遠につき纏う呪いでもあった。
彩芽覚醒
それから数日間、彩芽は祖母の家に閉じこもっていた。祖母が心配して食事を持ってくると、うつろな目でそれを受け取るだけだった。食事が喉を通ることはほとんどなく、彼女は急速に痩せていった。
ある朝、彩芽は鏡に向かった。そこには見知らぬ女の顔があった――目の周りは青く腫れ上がり、頬はこけていた。シャツの下から覗く肌には、男たちにつけられた痣がまだ残っている。
彼女は指でそっと撫でた。その指先が震える。
「もう……何もかも嫌だ……」
小さな声が部屋に響いた。外から祖母の呼ぶ声が聞こえる。「彩芽ちゃん!お弁当が出来たよ~」。いつもなら優しいその声も、今は重石のように彼女の心を押しつぶすだけだった。
夜になると、村の中心部にある混浴温泉には人が少なくなる。老人たちは早々に寝てしまい、若い男たちは別の社交場に集まっている。だからこそ――
「君は……彩芽さん?」
温泉の更衣室で声をかけてきたのは、町役場に勤める30代半ばの男性だった。普段なら絶対に顔を合わせないタイプだ。彼は少し戸惑いながらも丁寧に尋ねてきた。
「最近顔色が悪そうだから心配で……ちょっとだけ話でもできればと」
その瞬間だった。彩芽の中で何かがプチンと切れた。
深夜の混浴露天風呂は静寂に包まれていた。月明かりが湯面に反射し、淡い銀色の輝きを放っている。
湯煙が漂い、幻想的な雰囲気を作り出していた。そこに彩芽と5人の男たちがいた。いずれも普段から顔を知っている村人だ。
「ねえ……みんな一緒にしない?」 彩芽が突然言った。「私なら……全部受け入れるから」
その言葉に男たちの表情が変わった。驚きと好奇心、そして下心が混ざった視線が彼女に集中する。
最初は戸惑っていた者もいたが、彩芽が率先して湯船から上がり、岩陰の温かい岩盤の上で仰向けになると状況は変わった。湯でしっとりとした肌が月明かりに照らされ、妖艶な美しさを放っていた。
「来て……お願い」
震える声に誘われるように、一番若そうな青年が近づく。彼は慎重に彼女のそばに膝をついた。
「大丈夫……痛くしないから」
その囁きに彩芽は目を閉じる。温かい湯の中で交わされる接触は、確かにこれまでのような暴力的ではない。しかし彼女自身がどこか機械的な愛撫のように感じていた。
別の男が背後から近づき、湯の中で彼女の尻を包み込む。「綺麗だ……すごく」と言いながら優しく揉みしだく。さらに別の者が前方から両脚を広げさせた。
「待って……順番に」
彩芽が制止しようとするが、身体はすでに反応し始めている。男たちの手が温かい湯の中で彼女の曲線を辿るたびに、水面が波打ち、白い飛沫が舞い上がった。
「あっ……んん……」
小さな声が漏れた。その声に触発されたように男たちの動作が大胆になる。湯船の縁に寄りかかる形で持ち上げられた彩芽の臀部に、ゆっくりと熱いモノが挿入された。
「ああっ……!」
湯と体温で緩んだ秘部は予想より容易に受け入れた。
激しさはないものの、温泉特有の温もりが交わりを包み込む。温泉の硫黄臭と体液の甘い香りが混ざり合い、独特の匂いが漂う。
岩陰には別のカップルができており、彼らもまた湯の中で互いを求め合っていた。しかし彩芽はそれを意識していない。目の前の行為にのみ没頭していた。
「彩芽ちゃん……気持ちいい?」
正面の男が問いかける。彼女は黙って頷きながら腰を微かに揺らした。温水が性器周辺で小刻みに泡立ち、月光を反射する。
「もっと……動いて……」
その要求に応え、挿入していた男の腰使いが加速する。湯船が大きく波打ち、飛沫が彩芽の顔にかかる。彼女はそれすら快感として受け入れるように目を細めた。
「ねえ……一緒に……」
彩芽が言うと、背後の男が彼女の臀部を持ち上げる。そのまま別の男の硬いモノが挿入された。
二つの穴を同時に埋められながらも、彼女は意外なことに痛みを感じていなかった。むしろ満たされる感覚に陶酔している。
「はぁ……ああ……すごい……」
恍惚の表情を浮かべる彩芽の身体が震えた。温泉の熱さと性的興奮が混ざり合い、意識が朦朧としてくる。彼女の内部から湧き上がる熱い欲求は、かつてなかったほどの強さだった。
「もう……ダメ……イキそう……!」
その瞬間、両方の男たちが同時に絶頂を迎えた。温かな湯の中に精液が拡散し、彩芽は全身でそれを受け止める。崩れ落ちるように岩に寄りかかる彼女の表情には、奇妙な安堵感が漂っていた。
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翌朝、温泉に行った数人の男たちが顔を合わせると、誰ともなく同じ話を始めた。
「昨夜……信じられないことがあってさ」
「あの可愛い女の子……カフェのバイトの子だろ?」
「自分で誘ってきたんだよ。優しくしてって……」
噂は瞬く間に広まった。
温泉には夜な夜な男たちが集まるようになり、「あの娘がいるかもしれない」と期待して訪れる者が後を絶たなかった。
祖母は孫の異変に気づいていた。夜遅くに出かける頻度が増えたこと。しかし彩芽の表情が日に日に落ち着いていくのを見て、口を噤んでいた。
ある夜、温泉から戻った彩芽の首筋に複数のキスマークを見つけた祖母が尋ねた。「大丈夫なの?」
「うん。平気だよ……今は」 彩芽はそう答えながら微笑んだ。その笑顔はどこか寂しげだった。
窓から差し込む月明かりの中、彼女は鏡を見つめる。そこには確かに自分と似た姿の「何か」が映っていた。恐怖の対象だったはずの男たちに今では依存する自分がいる。それでも不思議と解放感を覚えている自分がいた。
「これが私なんだ」
小さな呟きと共に、彩芽は着替え始める。今夜もまた、あの温かな湯の中で「必要な役割」を果たすために。
彩芽が露天風呂に通い始めて一週間が過ぎた。毎晩のように足を運び、そこで出会う男たちとの関係は既定のものとなっていた。それはもはやレイプとは違う何か——彼女自身が求めた「儀式」のようになっていた。
その晩の混浴露天風呂には七人の男たちが集まっていた。村役場の職員、農家の主人、建設業者の若者など、年齢も職業もバラバラだが共通しているのは、彼らすべてが彩芽の名を知っているということだ。
「おいで」
最も年嵩の男が優しく声をかけた。五十代半ばの彼はかつて村の温泉組合理事を務めていたこともある。
彩芽は微笑みながら近づいた。湯船の縁に腰掛けている彼の股間に視線を落とすと、既に準備は整っていた。
「まず……舐めますね」
誰に命じられたわけでもない。自分の意思で膝をつき、そっと彼のものに舌を這わせた。塩味と硫黄の香りが混ざり合う。温泉水が滴り落ちるその屹立を丁寧に舐めるうちに、周囲の男たちも徐々に集まってきた。
「こっちも頼むよ」
「俺も」
次々と差し出される欲望の証に彩芽は順番に対応する。口内を占領する肉棒の熱さと硬さに彼女の瞳が潤んだ。脳裏では遠い夏の日の記憶——あの日の電車での恐怖が微かに揺れるが、すぐに押し寄せる快感に塗り潰されていった。
「みんな……そろそろ本番をしましょうか」
彩芽が提案すると男たちは嬉々として賛同した。湯船から上がり岩場の平らな部分に敷かれたタオルの上で彩芽はM字開脚の姿勢を取る。両膝を固定されながら秘所を晒すこの行為に羞恥心は既に薄れつつあった。
「あっ……んんっ……!」
最初の男が後ろから挿入した瞬間、彩芽はのけぞるように背を反らせた。湯で温められた体内は容易く受け入れる。続いて左脇の男が乳房を揉みしだきながら唇を奪い、右脇の者は太ももに頬擦りしながら陰核を弄ぶ。
「もっと……欲しい……」
その言葉に呼応するように男たちの手が次々と伸びてくる。
彩芽は全身で貪欲に応じた。挿入されたまま腰を使い、右手では一人の男のものをしごき左手では別の男のものを口に含む。
その姿はもはや娼婦を超えた祭司のようにも見え、男たちにとっては神聖ささえ感じさせるものだった。
「彩芽ちゃん……なんて魅力的なんだ」
一人がうめくように言う。その瞬間彼女は身震いした。
「私の名前……もっと呼んで……」
さらに要求する彩芽の瞳は完全に蕩けていた。白い湯気が立ち込める夜空の下で七人の男たちに取り囲まれる少女は、もはや人間であるよりも「女神」あるいは「贄」に近かった。
「すごい……締まる……!」
背面座位で繋がった男が叫ぶ。彼は絶頂を迎えようとしていた。同時に別の人間が顔に精液を浴びせた。
「飲んでくれよ」
その言葉に応え彩芽は喉を鳴らしながら精液を飲み干す。腹部には別の射精が滴り落ち、太ももを伝って湯へと流れ込んでいく。彼女の内側と外側は男たちによって支配され尽くされ、しかしその表情は異様な幸福感で彩られていた。
「私も……イっちゃう……!!」
唐突に彩芽の声が裏返る。全身を貫く快楽に意識が飛びそうになる。それでもなお彼女は絶頂の最中にも次の奉仕へと移行していく。アヘ顔というよりもトランス状態——白目を剥きながらも笑みを浮かべるその姿はまさに狂宴の象徴だった。
どれほどの時間が過ぎたのだろうか? 男たちの喘ぎ声が止み、最後の精液が彼女の胸元に吐き出された時、彩芽は岩肌に倒れ込んでいた。全身は汗と体液にまみれ湯冷めもせず熱を持っている。耳元では夜風がささやき、遠くからはカエルの鳴き声が響いていた。
「きれいだよ……彩芽ちゃん」
一人の男が彼女の頬を撫でる。彼女は虚ろな目で微笑み返し「また明日も来るね」と約束した。
帰り道、月光を背に歩く彩芽の心中は奇妙な清々しさに満ちていた。これまで抱えてきたトラウマ——電車での凌辱の記憶——が湯気のように霧散していく感覚があった。
代わりに心の奥底に芽生えたものは「欲求」
だった。
(私は……彼らが必要なんだ)
その夜以来、彩芽にとって温泉は単なる慰みの場ではなくなった。そこで自分を解放することで日常の暗い感情を昇華させることができる——そういう場所となったのだ。
祖母は何も言わない。孫娘の外出が増えたことにも、その身体に残る生々しい痕跡にも触れずにいる。だが彩芽にはわかっていた。祖母もまたどこかで彼女の選択を理解してくれていると。
「おはようございます」
朝の炊事場で祖母が振り向く。寝不足のはずなのに彩芽の表情は穏やかだった。
「おはよう。今日も早いね」
「うん……ちょっと眠れなくて」
「そうか……じゃあ朝ごはんの後に散歩でもしておいでよ。今日は良い天気だから」
祖母の言葉に頷きながら彩芽は思う。
(明日も温泉に行こう)
(みんなを喜ばせたい)
(それで私が生きていけるなら)
窓の外では鶏が騒がしく鳴き始めていた。新しい一日が始まりつつある。彩芽は自分の中に灯った灯火のような欲望を感じながら、静かに目を閉じた。