⭐️痴漢掲示板 狩られる女たち⭐️痴漢小説❤️短編集 イラスト付き有り 作:みなぽん
婦人科医・財前透は、その名を知らぬ者がいないほどの名医だった。
都内の大病院に勤める彼は、難しい症例を次々と治療し、多くの女性たちから信頼を集めていた。医学雑誌にはたびたび彼の論文が掲載され、学会では若手医師たちが彼の講演を聞こうと席を埋め尽くす。
しかし財前自身は、世間が抱くような華々しい自己評価を持ってはいなかった。
「女性を知り尽くしている」
そう評されることはあったが、彼はその言葉を聞くたびに苦笑した。
確かに彼は人体について深く知っていた。
ホルモンの働きも、生理周期による体調変化も、思春期が身体にもたらす影響も理解している。診察室で患者が口にしない不調を表情や仕草から察することも少なくなかった。そして人間の心は、体の状況に左右されることも、彼は何よりも知っていた。
だが、それと人の心を支配できることは全く別の話だった。故に彼は今日も満員電車に乗る。
痴漢行為で女をメス堕ちさせるためだ。そんな弓道者の彼を痴漢師の仲間たちはドクターZと呼んだ。
ドクターZの処方箋
満員電車の車内は、生々しい人間の体臭と吐息で充満していた。ドクターZ――婦人科医・財前透にとって、この空間は手術室と変わらない。ただし、彼が執刀するのは子宮や卵巣ではなく、女性たちの隠された本能そのものだ。
彼は医師としての冷静な目で、群衆の中から「患者」を選び出す。呼吸のリズム、皮膚の艶、瞳の潤み。それらはすべて、彼には病歴のように読み取れる。
今日の彼の視線は、とある女子に止まっていた。
第一患:三枝詩織(17歳・女子高生)
朝のラッシュアワー。財前の視線は、スクールブレザーに身を包んだ小柄な背中に釘付けになった。三枝詩織。彼女は鞄を胸に抱き、守るように体を縮めていた。その姿は、小動物が身を潜める様子そのものだ。
財前は彼女の背後に滑り込む。彼の長い指が、ブレザーの上から彼女の肩甲骨の間に触れた。詩織の体がビクリと跳ねる。
「……っ」
彼女の口から漏れたのは、恐怖よりも驚きに近い吐息だった。財前はその反応を逃さない。彼女の呼吸が浅くなり、心拍数が上がっているのが、背中越しに伝わってくる。
彼は婦人科医としての知識を呼び覚ます。17歳。思春期真っ只中の女性の身体は、ホルモンバランスの激しい波の中にある。生理周期によって感情は大きく変動し、身体は過敏になる。彼女の今の反応は、生理前の黄体ホルモンの影響か?それとも、排卵期のエストロゲンの高まりか?
財前の指先が、彼女の背骨に沿ってゆっくりと上下する。
それはまるで、診察台の上で患者を安心させるかのような、穏やかなリズムだった。詩織の肩の力が、少しずつ抜けていく。
「大丈夫だ……」
財前は彼女の耳元で、優しく囁いた。医師が患者に掛ける言葉と同じトーンで。詩織の体が、その声に反応してわずかに震えた。
彼の手がブレザーの裾から入り、ブラウスの上から彼女の腰に触れる。細い腰。まだ十分に発育していない骨盤。だが、そこには確かに女性としての機能が備わりつつあった。
財前の指が、腰骨の窪みをなぞる。そこには子宮を支える靭帯が走っている。彼はその位置を正確に知っていた。
指先で優しく圧迫すると、子宮周辺の血流が良くなり、不思議な感覚が下腹部に広がる。
「んっ……」
詩織の喉から、甘い吐息が漏れた。彼女は自分の身体に何が起きているのか理解できていない。ただ、腰の奥から湧き上がる熱に、困惑するばかりだ。
財前は彼女の耳に唇を寄せ、さらに囁く。
「君の体は……まだ慣れていないんだね。無理はしなくていい」
その言葉は、詩織の心にスッと入り込んだ。彼女は優しく献身的な性格だ。他人の世話を焼くのは得意だが、自分のことは後回しにしてしまう。だからこそ、誰かに「無理しなくていい」と言われることは、彼女にとって抗えない安心感だった。
財前の指が、ブラウスのボタンの隙間から入り込む。直接肌に触れる指先は、意外なほど温かかった。詩織の肌は産毛のように滑らかで、わずかに湿り気を帯びている。
彼の手が肋骨のカーブをなぞり、胸の下まで上がってくる。まだ膨らみきっていない乳房。その頂にある小さな突起は、財前の体温に反応して硬く尖り始めていた。
「あ……だめ……」
詩織の小さな手が、財前の手を止めようとする。だがその抵抗は弱々しく、むしろ財前の手を導くかのような動きに見えた。財前は彼女の指先を優しく握り、自分の胸に導く。
「自分の体の声を……聞いてごらん」
財前の言葉と共に、詩織の手が自分の乳房を押さえた。その瞬間、電流のような感覚が背筋を駆け上がり、彼女は思わず声を上げそうになった。
財前は素早く彼女の口元を手で覆う。彼女の唇は柔らかく、財前の掌に押し付けられる形になった。
「声を出しちゃだめだ。……みんなが見ている」
その言葉に詩織は顔を真っ赤にした。周囲の乗客は互いに押し合い、誰も彼女たちに気付いていない。だが「見られている」という妄想は、彼女の恥じらいを限界まで高めた。
財前の指が、今度はスカートの中に入り込む。太ももの内側は、予想通り熱を帯びていた。彼は太ももの筋肉の付け根を指圧するように揉みほぐす。そこにはリンパ節が集まり、刺激することで下半身の血流を促すことができる。
「んんっ……っ……」
詩織の膝ががくがくと震え始めた。彼女の身体は、自分の意志とは無関係に反応し始めていた。下腹部の熱は次第に集中し、彼女自身も気付かないほどの潤みが下着の中に広がる。
財前の指が下着の端に触れた。湿った布地。彼はその湿り気を指先で確認し、ゆっくりと下着の中へと滑り込ませた。
「ひっ……!」
詩織の体が大きく跳ねた。財前は素早く彼女の腰を押さえつけ、動きを封じる。そして耳元で囁く。
「生理が近いんだね……。お腹が重いだろう?」
図星だった。詩織は生理前の不調に悩まされていた。腰の重さ、下腹部の鈍痛、そして理由のないイライラ。それらはすべて、黄体ホルモンの影響だった。
財前の指が、恥骨の上を優しくマッサージする。それは子宮の位置を示すポイントだった。彼は正確な解剖学の知識に基づき、子宮を支える筋肉をほぐしていく。
「あぁ……っ……お腹……っ」
詩織の声は甘く響き、恐怖よりも快楽の色が濃くなっていた。彼女の身体は、財前の指がもたらす刺激を「治療」として受け入れ始めていたのだ。
財前の指がさらに奥へと進む。濡れた秘所の入り口。彼はそこを円を描くように撫でながら、クリトリスの位置を正確に探り当てた。
「ここだね……」
指先で優しく押すと、詩織の全身が弓なりに反った。彼女の口からは言葉にならない叫び声が上がり、それは財前の手の中でくぐもった音となって消えた。
「君の体は……正直だね。ここを触られるのが好きなんだろう?」
詩織は首を激しく横に振った。だが、その体は財前の指に吸い付くように反応し、さらに深い刺激を求めていた。彼女の目から涙がこぼれ落ちる。それは屈辱の涙か、それとも快楽の涙か。彼女自身にも区別がつかなかった。
財前は指の動きを速める。彼女の呼吸もそれに合わせて激しくなり、胸の起伏が目立つようになった。17歳の身体はまだ未成熟だが、その分感受性は鋭敏だった。
「いっ……何か……っ……来る……っ!」
詩織の声が裏返った。彼女の全身が痙攣し、財前の腕の中で小さく震えた。彼女は初めての絶頂を、満員電車の中で味わったのだ。
財前は彼女の体を支えながら、汗ばんだ額に優しく唇を落とした。
「よかったね……。これでお腹の重みは少し楽になるはずだ」
医師のように優しく告げると、詩織は虚ろな目で彼を見上げた。その瞳には、完全な信頼と依存の色が宿っていた。
-第二患:黒崎真冬(28歳・IT企業勤務)**
夕方の電車は、疲れ切った会社員たちで埋め尽くされていた。財前の目は、黒崎真冬の鋭い横顔に向けられた。
彼女はIT企業のプロジェクトマネージャー。ショートボブの髪に、無駄のない動き。周囲の男たちが疲労でぐったりしている中で、彼女だけが背筋を伸ばして立っていた。だが財前には分かる。彼女の目の下の微かなクマが、隠しきれない疲労を物語っていた。
財前は彼女の背後に立つ。彼女のスーツからは、微かに冷たい香りがした。シトラス系の香水。それが彼女の「鎧」なのだ。
彼は彼女の首筋に指を這わせた。
「……!」
真冬は反射的に振り返ろうとしたが、財前は彼女の腰をしっかりと掴み、動きを封じた。彼の力は見た目以上に強く、真冬は身動きが取れなくなった。
「何を……!」
彼女の声は鋭かった。いつものように部下に指示を出すトーンだ。だが財前は動じない。
「君は……頑張りすぎている」
財前の声は低く、耳に心地よく響いた。真冬の体がわずかに強張ったのが分かった。
「仕事ができる女性は……ストレスを溜め込みやすい。特に君のようなタイプはね」
財前の指が、彼女の肩から背中へと流れる。彼女の背中は予想通りカチカチに硬直していた。僧帽筋の緊張。それは慢性的なストレスの証だ。
「君の体は……悲鳴を上げているよ」
真冬は唇を噛んだ。彼女は自分の不調を認めたくなかった。仕事ができるキャリアウーマンとして、弱みを見せることは許されないと思っていたからだ。
財前の指が、彼女の背中のツボを正確に押す。腎兪(じんゆ)――腰のあたりにあるツボだ。そこを刺激すると、副腎の働きが活発になり、ストレスに対する抵抗力が高まる。
「んっ……」
真冬の口から、思わず声が漏れた。
彼女は慌てて口を閉じたが、その一瞬の隙を財前は見逃さなかった。
「ほら……。君の体は正直だ」
財前の手がスーツの上から彼女の腰に回る。そして、下腹部に手を当てた。
「ここが……冷たいだろう?」
真冬の目が見開かれた。確かに彼女の下腹部は冷えていた。冷え性。彼女はそれを隠していたが、長時間のデスクワークとストレスで、血流は低下していた。
「女性の体は……冷えると免疫力が下がる。そして……性的な感度も鈍くなる」
財前の言葉は、まるで診察のように的確だった。真冬は反論しようとしたが、言葉が出てこなかった。彼の言うことは、医学的に正しかったからだ。
財前の手がスカートの中に入り込む。彼女の太ももは予想以上に冷たかった。彼は太ももの内側を温めるように撫でる。指先が皮膚をこする摩擦熱が、じんわりと彼女の体温を上げていく。
「やめ……て……」
真冬の抵抗は弱々しかった。財前の指がもたらす温かさは、彼女の身体にとって抗いがたい快楽だったからだ。
「君は……誰にも頼らないんだろう? いつも一人で抱え込んで……」
財前の声は、真冬の心の奥に潜む孤独を暴いた。彼女は確かに一人だった。部下から頼られる存在でありながら、自分が頼れる相手はいなかった。
「でも……今だけは……預けてもいいんだよ」
財前の手が下着の中へと滑り込む。真冬の体がビクリと震えたが、今度は拒絶ではなかった。
「あっ……!」
財前の指が濡れた秘所に触れた瞬間、真冬の膝が崩れそうになった。彼女は慌ててつり革を掴むが、指先は容赦なく彼女の敏感な部分を攻め続ける。
「濡れているね……。君の体は……本当は触ってほしかったんだ」
真冬の顔が紅潮した。彼女は自分の体の反応にショックを受けていた。冷静沈着な自分が、こんな場所で、見ず知らずの男の指に反応しているなんて。
「いや……こんなの……っ」
言葉とは裏腹に、彼女の腰は財前の指に合わせて動き始めていた。彼女の体は長年のストレスと孤独から解放されたいと願っていたのだ。
財前は指の動きを変える。今度は優しく、そして執拗に彼女のクリトリスを刺激する。彼は女性の身体を知り尽くしていた。どこをどう触れば快楽が得られるのか、そしてどうすれば心の防壁を崩せるのか。
「んっ……あっ……だめ……っ!」
真冬の呼吸が荒くなり、目が潤み始めた。普段の冷静な表情は消え失せ、快楽に翻弄される女の顔になっていた。
「君の体は……正直だね。ほら、もっと声を出していいんだよ」
財前の言葉に、真冬は首を振った。しかし、彼女の口からは甘い吐息が漏れ始めていた。
「あぁ……っ……あっ……あっ……!」
彼女の声は次第に大きくなり、周囲の乗客が何事かと振り返るほどだった。だが財前は気にしない。彼の目的は彼女を「メス堕ち」させること。社会的な立場もプライドも捨てて、ただ快楽に身を委ねる存在に変えることだった。
「んんっ……! いっ……いくっ……!」
真冬の体が大きく反り返った。彼女の目から涙がこぼれ落ちる。それは屈辱の涙ではなく、長らく抑え込んできた感情が爆発した涙だった。
絶頂の余韻に浸る真冬に、財前は耳元で囁いた。
「また……君の体が悲鳴を上げたら、僕を呼んでくれ」
真冬は虚ろな目で彼を見つめた。彼女の目には、完全な服従の色が宿っていた。
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第三患:高瀬由紀乃(34歳・出版社編集者)
夜の電車は比較的空いていたが、財前の目は一人の女性に釘付けになった。高瀬由紀乃。彼女は落ち着いた佇まいでドアのそばに立っていた。
34歳。出版社の敏腕編集者。彼女には大人の余裕と包容力があった。若い頃はかなり無茶をしていた経験豊富な女性だ。財前はそんな彼女の「年上の余裕」を崩すことに興味を持った。
財前は彼女の隣に立つ。彼女は一瞬だけ彼を見たが、すぐに興味なさそうに視線を外した。
彼女にとって財前は、ただの若い男に過ぎなかった。
「失礼します」
財前は微笑みかけたが、高瀬は無言だった。財前は構わず、彼女の腰に手を置いた。予想以上の柔らかさ。彼女は熟成された女性の魅力を放っていた。
「あなたみたいな人は……きっと私のことも簡単に操れると思っているでしょうけど」
高瀬は挑戦的な笑みを浮かべた。財前は笑みを返した。
「試してみましょうか」
財前の指が彼女の腰骨をなぞる。34歳の身体。彼は婦人科医として、その年代特有の変化を熟知していた。コラーゲンの減少により皮膚の弾力は低下する一方、経験を積んだ肉体はより敏感になっている。
「ん……」
高瀬の眉が僅かに寄った。財前の指先は彼女の皮膚を軽く撫でるだけで、決して乱暴ではない。だがその繊細な触れ方は、逆に彼女の神経を研ぎ澄ませた。
財前の指がスカートの中に滑り込む。高瀬の足は自然と内股になり、拒絶の意思を示した。だが財前は意に介さない。
「年齢を重ねると……女性の体は変わるものですね。敏感になっていくんです」
財前の言葉に、高瀬の目が見開かれた。彼女の顔に驚愕の色が浮かぶ。なぜ彼は自分が知らないことを知っているのか。なぜこんな風に体を操ることができるのか。
「あなたの体は……私を覚えているんですね」
財前の指が下着の上から彼女の秘所に触れる。高瀬は息を呑んだ。そこは既に湿り気を帯びており、自分でも信じられないほどだった。
「やめて……あなたはまだ若いでしょう? 私には夫もいるのよ」
高瀬の声には明らかな焦りが混じっていた。だがその言葉とは裏腹に、彼女の身体は反応を続けた。財前の指先が秘裂をなぞると、彼女の膝が震え始める。
「それでも……感じている」
財前の低い声が高瀬の鼓膜を震わせた。
彼は熟練の婦人科医らしい優雅さで彼女の秘所を愛撫し続ける。彼女が最も敏感だと感じる角度と速度で。
「ん……っ…そんなわけ……ない……」
高瀬の否定は弱々しく、途切れ途切れだった。
彼女の理性は必死で抵抗しようとしていたが、肉体は完全に彼の支配下にあった。
「昔みたいに……自由に楽しめませんか?」
財前の言葉は彼女の核心を突いた。高瀬は夫との平凡な生活に退屈していた。かつての冒険的な日々を懐かしんでいたのだ。財前はそれを見抜いていた。
「私は……もうそういう人間じゃないのよ……」
高瀬の声は泣きそうなほど弱っていた。彼女は自分の変化を受け入れられずにいた。老いとともに失われていくものを嘆いていたのだ。
「違いますよ。あなたは熟成しているんです。若い頃とは違う悦びがあるはずです」
財前の指が下着の中へと侵入し、直接彼女の秘密の花園に触れる。高瀬の体が弓なりに反った。
「あっ! だめ……そこは……!」
財前の指が彼女の一番敏感な突起を見つけ出し、丁寧に愛撫する。その技術は完璧で、彼女自身も自覚していなかった性感帯を開発していった。
「見てください。あなたの体は喜んでいる。嘘をつけませんよね?」
財前は彼女の顔を覗き込んだ。高瀬の目からは涙が溢れ出していた。羞恥か安堵か判別できない感情だった。
「んんっ……お願い……もう……許して……」
高瀬の哀願は、すでに彼への全面降伏を意味していた。三十代という微妙な年齢での快楽追求への欲望。それを満たしてくれるのは夫ではなくこの謎めいた青年だと悟った瞬間だった。
財前の指が彼女の中で動く。内側からこすられることで生まれる未知なる快感。それは新鮮だった。「大人の女性」として培ってきたプライドが崩壊していく感覚が快楽に変わりつつある。
「すごい……こんな気持ちいいこと忘れかけてた……」
彼女はつい本音を漏らしてしまう。「昔みたいな激しさじゃなくて……今の方がずっと素晴らしいかも……」
高瀬は恍惚とした表情で電車内の景色を見つめたまま喘ぎ声を押し殺すことに精一杯だった。
「あなた本当に不思議な人ね……こんな短期間であんな大胆なことを私にさせるなんて……」
電車内で行われた禁忌な情事で火のついた二人は何も話し合わず降車した。
第四幕:処方箋・夜の投薬
ホテルの廊下は静寂に包まれていた。重厚なカーペットが足音を吸い込み、壁紙の花柄が薄暗い照明の中で妖艶に揺らめく。
「……ここが」
由紀乃が呟いた声は、自分のものとは思えないほど掠れていた。財前が選んだラブホテルは、安っぽいネオンや派手な装飾がない、上品さと背徳感が同居する隠れ家的な場所だった。由紀乃のような大人の女性をターゲットにするなら、この選択は必然だった。
「……入ってください」
財前はドアを開け、由紀乃を促した。由紀乃は躊躇いを見せたが、財前の視線に射抜かれると、まるで催眠術にかかったように足を踏み出した。
部屋に入ると、窓の外には都心の夜景が広がっていた。遠くで点滅するビルの光は、彼女の日常を象徴するものだ。夫が待つマンションも、あの光の中にある。だが今、由紀乃はその光の外側にいた。
「……綺麗ね」
由紀乃は窓に歩み寄り、ガラスに手を当てた。その背中は、電車の中で見せた余裕を完全に失っていた。34歳の肩には、見えない重荷がかかっているようだった。
「……由紀乃さん」
財前が背後から近づき、彼女の名を呼んだ。その声は低く、耳に馴染む響きを持っていた。由紀乃はビクリと肩を震わせたが、振り返らなかった。
「……何?」
「……電車の中で、僕の指に反応したこと、後悔していますか?」
由紀乃の背中が強張った。鏡のような窓ガラスに映る彼女の表情は、苦渋に歪んでいた。
「……後悔? ……そうね、後悔しているわ。こんなこと、夫に申し訳ないもの」
由紀乃の声は震えていた。だが、財前には分かった。その震えは罪悪感だけでなく、期待も含んでいることを。
「……でも、体は正直だった。僕の指を求めていた。違いますか?」
財前の手が、由紀乃の腰に回った。スーツの上からでも分かる体温。由紀乃の呼吸が荒くなる。
「……やめて……もう帰らせて」
「……帰りたいなら、帰ればいい。僕は引き留めない」
財前の言葉に、由紀乃は振り返った。その瞳は潤み、唇は微かに開いていた。帰りたいという言葉と、ここにいたいという本能が、彼女の中で激しく葛藤していた。
「……でも、あなたは動けない。体が、ここに留まることを選んでいるから」
財前は由紀乃の顎を持ち上げ、自分の方を向かせた。彼女の目は、逃げ場を探すように彷徨ったが、やがて財前の瞳に吸い寄せられた。
「……あなたは、何者なの? どうしてこんなに私を……」
由紀乃の問いに、財前は薄く笑った。
「……僕は医者です。女性の体と心を診る医者」
その答えは由紀乃を混乱させたが、同時に妙な納得感も与えた。電車での彼の手つきは、確かに医者のそれだった。的確で、冷静で、そして何よりも女性の身体を知り尽くしていた。
「……診てみせてください。あなたの体も心も」
財前の手が、由紀乃のスーツのボタンにかけられた。一つずつ、ゆっくりと外されていく。由紀乃は抵抗しなかった。彼女の視線は、自分の服が脱がされていく様を、まるで他人の出来事のように見つめていた。
ブラウスが脱がされ、スカートが床に落ちる。由紀乃の体は、黒い下着に包まれていた。年齢相応の落ち着いたデザインだが、その艶かしさは隠せない。
「……綺麗だ」
財前の素直な称賛に、由紀乃は顔を赤らめた。夫は長年連れ添った妻の体に対して、もうそんな言葉を口にしなかった。
「……嘘をつかないで。もう若くないわ」
「……嘘じゃない。34歳の体には、20代にはない魅力がある。肌の質感も、骨格の丸みも」
財前の手が由紀乃の背中に回り、ブラのホックを外した。豊かな胸が解放され、揺れる。財前はその胸を優しく包み込んだ。
「……んっ……」
由紀乃が甘い声を漏らした。彼女の乳首は既に硬く尖り、財前の掌に押し付けられていた。
「……感じやすい。夫とは違うでしょう?」
財前の言葉が由紀乃の胸を突いた。夫との夜は、長年の慣れから来る事務的な行為になっていた。互いに気持ちよくなるための努力もなく、ただ義務を果たすだけの時間。
「……そんなこと……」
由紀乃は否定しようとしたが、財前が乳首を指で摘まむと、言葉は喘ぎに変わった。
「……あっ! ……だめ……そんなに強く……」
「……僕の手は君の体を知っている。どこをどう触れば悦ぶか、全部分かっている」
財前は由紀乃をベッドに押し倒した。シーツの冷たい感触が、彼女の熱を帯びた肌に心地よかった。
「……見てください。君の体はもう準備ができている」
財前の手が下着の中に滑り込み、由紀乃の秘所に触れた。そこは電車の中で以上に濡れていた。
「……いやっ! 見ないで!」
由紀乃は脚を閉じようとしたが、財前はそれを許さなかった。彼の指は容赦なく秘裂を割り開き、一番敏感な突起を露わにした。
「……濡れている。君の体は、僕を求めている」
財前の指がクリトリスを愛撫する。由紀乃はシーツを握りしめ、背中を反らせた。
「……あぁっ! ……そこ……だめ……!」
「……だめじゃない。感じているんだ。素直になりなさい」
財前の指の動きが速くなる。由紀乃の喘ぎ声も激しくなった。
「……んんっ! ……あっ! ……あぁっ!」
夫との行為では決して聞くことのなかった声。由紀乃自身も驚くほどの快楽が、彼女の全身を駆け巡っていた。
「……いっ! ……いくっ! ……あぁぁぁっ!」
由紀乃は大きく背中を反らせ、絶頂に達した。その瞬間、彼女の脳裏に夫の顔が一瞬よぎったが、すぐに快楽の波に飲み込まれて消えた。
絶頂の余韻に浸る由紀乃に、財前は囁いた。
「……まだ終わりじゃないですよ」
由紀乃は虚ろな目で財前を見上げた。彼のズボンの前には、明らかな隆起があった。
「……見てください。君のせいでこんなになっている」
財前はズボンと下着を脱ぎ捨てた。由紀乃の目の前に、怒張した男根が現れた。
「……大きい……」
由紀乃は思わず呟いた。夫とは明らかに違う大きさと硬度。
「……どうしますか? 口で? それとも……」
財前は意地悪く聞いた。由紀乃は顔を真っ赤にしたが、体は自然と動いていた。
彼女は這うように近づき、財前の男根を震える手で握った。
「……私が……してあげる……」
由紀乃は舌を出し、先端を舐めた。塩辛い味が口に広がる。彼女は舌を這わせ、幹を愛撫し始めた。
「……んっ……上手ですね」
財前の称賛に、由紀乃は夢中で奉仕した。夫としてもらったことのない快感を与えたいという欲求が、彼女を駆り立てていた。
「……うっ……んっ……」
由紀乃は口一杯に男根を含み、頭を上下させた。水音が部屋に響き、背徳感をいっそう高めた。
「……十分です。次は……」
財前は由紀乃の頭を優しく押し退けた。由紀乃は名残惜しそうに男根を口から離した。
「……入れて……ください……」
由紀乃は自ら脚を開き、財前を誘った。その姿には、もう躊躇いも罪悪感もなかった。ただ快楽を求めるメスの姿だけがあった。
財前は由紀乃の脚の間に身を沈め、先端を秘所に当てた。
「……最後にもう一度聞きます。後悔しませんね?」
「……後悔なんて……どうでもいいわ……早く……」
由紀乃は切実な声で懇願した。財前は一気に腰を進めた。
「……あぁぁぁっ!」
由紀乃の悲鳴のような喘ぎが部屋に響いた。夫とは違う圧倒的な充填感。彼女の体は震え、涙が溢れた。
「……大きい……壊れちゃう……!」
「……壊れません。君の体は僕を受け入れている」
財前はゆっくりと腰を動かし始めた。由紀乃は快楽に翻弄されながらも、夫の顔がちらつくのを感じた。だがその顔もすぐにかき消され、ただ財前への快感だけが残った。
「……あっ! ……あっ! ……そこ! ……いいっ!」
「……ここですか? ……ここがいいんですね?」
財前は由紀乃の敏感な場所を見つけ出し、執拗に攻めた。
「……んんっ! ……だめ! ……またいくっ! ……あぁぁぁっ!」
由紀乃は再び絶頂に達した。彼女の体は痙攣し、シーツを強く握りしめた。
財前は容赦なく腰を動かし続けた。由紀乃は何度も絶頂を迎え、意識が飛びそうになるほどの快楽に溺れていった。
「……もう……許して……こんなに……こんなに気持ちいいこと……」
由紀乃の涙ながらの懇願に、財前は最後の追い込みをかけた。
「……僕も……一緒に……いきましょう……」
財前の動きが激しくなり、由紀乃もそれに応えた。
「……あっ! ……あぁっ! ……一緒に! ……あぁぁぁぁっ!」
二人は同時に絶頂を迎えた。財前は由紀乃の奥深くに欲望を放ち、由紀乃はその熱を子宮で受け止めた。
事が終わった後、二人は汗ばんだ体を重ね合ったまま、荒い呼吸を繰り返していた。
「……あなたは……本当に悪魔ね……」
由紀乃は財前の胸に顔を埋め、囁いた。その声には後悔も悔恨もなく、ただ充足感だけがあった。
「……悪魔なら、君の心も体も治してあげられますよ」
財前は由紀乃の髪を優しく撫でながら答えた。
「……もう夫のところには戻れないかも……」
「……戻らなくてもいい。君が選んだことだから」
由紀乃は財前を見上げた。その瞳にはもう迷いはなかった。夫との日常よりも、この背徳的な快楽を選んだことを、彼女自身が認めていた。
「……また……会える?」
「……いつでも。君の体が悲鳴を上げたら、僕を呼んでください」
財前は医師のように優しく告げた。由紀乃は微笑み、彼の胸に顔を埋めた。
婦人科医・財前透。彼は今日も満員電車に乗り、新たな「患者」を探すだろう。そして彼の処方箋は、これからも多くの女性たちを「メス堕ち」させていくに違いない。