藤丸立香にとってのジャンヌ・ダルクとはどういう人物か。
一言でいえば、近所のお姉さんのような存在だろう。
未熟なマスター。そして、可愛らしい後輩。
そんな2人を守ってくれたことは一度や二度ではない。
最前線で旗を振るい、盾となり、時にその強固さで敵を蹴散らす姿は頼もしい。そして、カルデアで見せる一面は戦っている時とは違う姿を見せてくれる。
健啖家でよく食材が切れるまで食べてしまったり、勉強が苦手でだったりと弱い一面も見ることが出来る。
だから、藤丸にとって世間では聖女と崇められている彼女でも持ちつ持たれつのような関係になれる近所のお姉さんのような存在だった。
「――っ」
そんな存在と今――キスをしている。
突然のことに頭が『わからない』状態だ。
「だ、大丈夫です。私に、いえ――お姉ちゃんに任せて下さいっ」
そう口にしたジャンヌは纏っていた鎧を消す。残ったのは衣服のみ。
これまで鎧で覆われていた部分まで露出したせいで改めてジャンヌ・ダルクのスタイルの良さが露わになる。
「(で、でかい。そんなとこ鎧で覆ってなかったはずなのに、何で大きく見えるんだっ)」
まず視線に行くのは揺れる豊かな胸。
それがゆっくりと自身の胸板に押し付けられる。足には太ももが絡みつき、むっちりとした感触が伝わる。
戦場に出ていたはずなのに筋肉質ではない柔らかな感触。それだけで思わず藤丸の股間は熱くなる。
「ジャン――むぐっ」
「ん……ふぅ――んっ」
目が血走ったジャンヌが藤丸の唇を塞ぎ、ベッドに押し倒す。
体を動かそうとするが、ジャンヌの両腕がガッチリと藤丸の背中に回されており、ピクリとも動かない。
口内に舌が侵入し、舌と舌が絡み合う。
呼吸も苦しくなった所でようやく2人の唇は離れた。
2人の荒い息が部屋の中に木霊する。
だが、そこからジャンヌが動くことはなかった。
藤丸を逃がしはしないが、またキスをすることも体を押し付けてくることもしない。
そこでようやく気付く。腕を抑えているジャンヌの手が少しばかり震えていることに。
「……ジャンヌ。もしかして、やり方とか知らない?」
「う――うぅぅぅぅっ。ごめんなさい」
「え、大丈夫だよ‼ 気にしてないっ」
押し倒したは良いものの男女の営みの仕方を知らなかったジャンヌが顔を真っ赤に染めて藤丸の上から退き、シーツに包まる。
一体何をしてたんだろう。冷静になったジャンヌは先程までの自分の行動を見てそう思った。
対抗心や嫉妬が胸に渦き、止められなくなってしまったことに羞恥を覚える。
「(ああああああああっ‼ 何やってるんですか私はぁ⁉ 穴があったら入りたい‼)」
「あ、あはは――えっとジャンヌ? 大丈夫?」
「大丈夫じゃありませぇん」
シーツに包まり、顔を隠すがちょこんと出た耳が真っ赤になっているのを目にし、藤丸は苦笑いを浮かべる。
戦いでも日常でもこれほど弱った姿を見たのは初めてだった。
「そこまで恥ずかしいのなら何でこんなことを」
「う、うぅっ――だ、だってマスターがあまりにも儚い存在に思えてしまって。それに、アルトリア・オルタさんとマタ・ハリさんとエッチしたって」
藤丸の顔が赤くなる。それを見てジャンヌはやはり間違いではないと確信した。
「やっぱり、そうなんですね。そんな、そんなの――ずるいっ」
「え? そっちなの?」
最後に聞こえた言葉に藤丸は耳を疑う。
てっきり藤丸としてはアルトリア・オルタやマタ・ハリと同様に慰める意味合いが強いと思っていたからだ。
「弱気な俺を慰めるとかそういう意味は――?」
「……その意味合いもありますけど、誰彼構わずやろうとは思いませんっ」
シーツを更に深くかぶりやけくそ気味にジャンヌが叫ぶ。
そこまで言われれば、流石の藤丸もジャンヌの気持ちに気付く。
アルトリア・オルタやマタ・ハリにも感謝している。気弱になり、人肌が恋しくなった時に声をかけてくれたのだ。
だが、それでも慰める、励ます。それを理由にして肌を重ねるよりも、純粋な好意を持ってくれる方が嬉しかった。
「ジャンヌ」
「ひゃうっ」
シーツを捲ると顔を真っ赤に染めたジャンヌが藤丸の視線に入る。
反射的にジャンヌがシーツで頭を隠そうとするが、藤丸の手がそれを阻んだ。
「――――」
藤丸の手がジャンヌの顔に添えられる。
死んでしまいたくなるような羞恥がジャンヌの中に駆け巡るが、それと同時に胸の内に期待も湧き上がる。
そして、再び2人の唇が重なった。
「ふ、はぁ……はむ」
藤丸の中にジャンヌの舌が侵入し、絡みついてくる。
「ん――あっ♡」
呼吸が苦しくなり、唇を離すとジャンヌは名残惜しそうに舌を吸う。その表情はどうしようもなく藤丸の男心をくすぐった。
藤丸の手が伸びる。
それを見てジャンヌがビクリと体を震わせるが、抵抗することはない。
「――ふふ」
「わ、笑わないで下さい‼」
「ごめん、こんな経験初めてだったから」
「え? アルトリア・オルタさんとマタ・ハリさんとしたのでは?」
「したんだけど……あれはどちらかと言うと貪られたと言うのかなぁ」
「そ、そうですか」
その言葉に喜びを感じ、ジャンヌははにかむ。
少しばかり硬さの取れたジャンヌの首筋に藤丸はキスを落とす。
「ひゃ――あっ……ふぁ、あぁっ」
太ももを、胸を優しく撫でまわす。
首筋にキスをされる度に、手が乳頭や秘部へと近づく度にジャンヌは軽い悲鳴を上げる。
「あうぅ……初めてって割に手慣れてませんか?」
「あははは……」
「むぅ――ひゃわっ⁉」
何故こんなことを知っているのか、答えは聞くまでもない。アルトリア・オルタとマタ・ハリだ。
他の女性の話題が出たことに不機嫌になるが、浸ることはなかった。藤丸の手が秘部を撫でたのだ。
「あっ、あぁっああぁっ」
ぞわり、ぞわりと下半身から来る感覚が波のように襲い掛かってくる。
我慢出来ない程ではない。だが、その曖昧な力加減にもっとして欲しいと思ってしまう。
「もっと、強く――」
「え、こっちも?」
「あっ♡ ち、違いますっ」
下に集中していた意識が胸にも分散される。
痛みを感じない強さでひっかかれ、軽い麻痺のような感覚がジャンヌを襲う。
「ひぅ、あ――ふぅぅっ」
アルトリア・オルタ、マタ・ハリ。2人から翻弄されるだけだった藤丸は、自分の手で翻弄されるジャンヌにどうしようもなく股間が熱くなった。
「ひゃあああぁ⁉」
服の下に手を滑り込ませ、ジャンヌの秘部に指を侵入させる。
2本の指が膣を刺激しながら、ゆっくりと進み、Gスポットへと到達する。
「ひゃあぁっ、あぁっ、くぅ、あ――――ぁああぁっ♡」
ジャンヌの快楽に耽る声を耳にする度に藤丸の指の動きは速くなり、指の動きが速くなるにつれてジャンヌの腰が浮いていく。
「あぁっ、だめ、だめですマスター♡ た、達してっ、しまい、あぁっ♡」
「大丈夫、いっちゃって良いよ」
「あぁ♡ああああああぁっ♡」
シーツを握り締め、爪先立ちになって体を逸らして体を硬直させる。
藤丸の手を引き抜くとべっとりと熱い牝潮がついていた。
自分の手でいかせられた。その事実に満足げに笑みを浮かべ、視線をジャンヌに向ける。
「我慢出来ないから、良い?」
「――――はいっ」
ジャンヌの短い返事と共に2人は服を脱ぎ始める。
一足先に服を脱ぎ終えた藤丸は、ゆっくりと服を脱いでいくジャンヌの姿を見てごくりと喉を鳴らした。
ゆっくりと服を脱ぐ姿だけでも色香が感じられるのだ。
紅潮した頬、流れる汗、背中にある令呪。全てが色香を増すための道具になっている。
「マスター、来てください♡」
足を覆うニーハイソックスはそのままに生まれた姿になったジャンヌは太ももを持ち上げ、秘部を曝す。
戦場では勇ましい姿で旗を振るい、味方を守るジャンヌ。そんな彼女が自ら秘部を開き、誘惑する。日常では決して見ることのできないその姿に藤丸は高揚する。
「はぁああああぁぁっ♡」
男根を膣道へと突き立てた瞬間にジャンヌは吐息を漏らす。
「っう――締め付け強いっ」
「あ、あぁっつういぃっ、あっあぁ♡」
「動くよ」
「どう、ぞっ――くぅううぅぅぅぅぅっ♡」
熱棒でも入れられたのかと思うほどの熱さがジャンヌの膣の中を前後する。
肉棒が前に進めば膣の肉壁を肉棒が掻き分け、後ろに戻ればカリ首がヒダを刺激する。
「ひぃぁ、あぁ、あつ、いぃ♡ ん、うぅ、あぁっ――んんっ♡ はぁああぁっ♡ くぅ、はあぁっ、ひぃっ♡」
「ジャンヌ、顔すごい」
「だ、だめです、みないでぇっ」
「いやだ。見せて」
顔を隠そうとするジャンヌの手を藤丸は遮る。自然と深い位置まで肉棒が届く体位になったことでジャンヌは甘い悲鳴を上げた。
「いいぃっくぅっ♡ あ、あぁああああああぁ♡ まって、とまって、くださいっマスター♡ イッちゃう、イッちゃうぅ」
「マスターじゃなくて、名前で呼んでよっ、ジャンヌっ」
「うぅっリツカァ♡」
「――っ」
ふけた表情をしたジャンヌに名前を呼ばれたことで藤丸の肉棒が更に硬くなる。
「あ♡ あぁ、ひぃあ、はあぁああああぁっ♡ ま、またぁ――ひぐっ♡ とまって、って……いったの、にぃっ♡」
「ぐぅっ――それなら、足解いてよっ」
「え、あっ♡ そんなぁ――♡」
自身の足が藤丸の腰を逃がさないようにガッチリと掴んでいるのにジャンヌは気づく。
解こうとするが、まるで体が意思に反発しているかのように動かない。それどころか、もっと、もっととせがむ様に強く藤丸の腰を掴んだ。
「あ゛あ゛♡ おぉっ、はあぁっ♡ ふ、ふかいぃ♡ ぐっうぅっ……んん゛♡」
「ジャンヌ――」
「あぁっだめ、ですっ、いまキスされたら――んんっ、れろぉ♡」
体を密着させ、互いを貪るように舌を絡め合う。
ぐりぐりと肉棒がジャンヌの子宮口に押し付けられる。その快楽に腰が砕けそうになるが、決して舌を絡めるのをジャンヌは止めなかった。
「~~~~あ゛ぁっ♡ リツカァ♡ おく、おくでぇ♡ リツカのがっ」
「うん、そうだ、ねっ、あたってるっ」
「おお゛⁉ つ、つよいぃっ♡ きす、キスして♡ キスしながら、ぱこぱこしてくださいっ♡」
快楽に耐えるために藤丸の体に抱き着くジャンヌだが、子宮口は亀頭を向かい入れるためにパックリと口を開き、肉棒にいやらしく吸い付く。
膣の肉壁は射精を施すためにうねり、足は肉棒の最後の瞬間を逃すまいと藤丸の腰をガッチリ掴んで離さない。
「ん゛~~~~♡ ん゛~~~~♡ ん゛~~~~っっっ♡」
「ジャン、ヌっ、俺、もう――」
「はいっ、はいぃい♡ きて、はやく、一緒に♡」
熱かった肉棒が更に熱く、そして大きくなるのを感じ、ジャンヌはよりいっそう強く藤丸を抱きしめる。
瞬間、ジャンヌの子宮の中に熱が放たれた。
「おぉお゛、あぁああああああぁあっ! し、子宮にきたああああぁ♡ あ、あついぃ、やけど、しちゃうぅっ♡」
深い絶頂に痙攣を起こし、膣の肉壁は肉棒を強く締め付け、うねる。中にある精液を全て子宮の中に送らんとばかりに――。
「はぁ、はぁ、はぁ」
「ふぅ、ふぅ……あっ♡」
肉棒がジャンヌの膣から引き抜き、藤丸は隣に寝転ぶ。
2人でベッドで横になり、呼吸を整える。
不意にジャンヌが藤丸の胸板に頭を乗せた。
筋肉は付いているが、歴戦の戦士とは比べ物にならない程脆弱。魔物の一撃処か戦士の一撃すら耐えられない柔い体。
しかし、その身に背負わされたのは人理という重すぎるもの。
――絶対にこの人を私のようにはさせない。
そう決意し、ジャンヌは藤丸と唇を合わせる。無論、舌を絡ませて。
「……なんか、意外だった」
「? 何がです?」
「やり方が知らないのにキスで舌を絡ませてくるのが」
「え、キスってそういうものじゃないんですか?」
「…………」
いきなり舌を絡めて来たり、服を脱ぐのにニーハイソックスだけは残したりと何処か天然エロなジャンヌに藤丸は押し黙る。
もはや、聖女じゃなくて性女では?等と藤丸は思ってしまうが、口には出さない。
思考を切り替え、これからどうするかを考えていると顔を近づけて来たジャンヌに気付き、視線をそちらに向ける。
「リツカ。その、今はまだ12時を回ってません。まだ、寝るのには早いと思いませんか?」
顔を赤らめ、小さな声で藤丸の耳元でジャンヌが呟く。
羞恥、そして期待の籠った視線に藤丸も顔が赤くなるのと同時に肉棒も熱さと硬さを取り戻す。
「それじゃあ、もう1回付き合ってくれる?」
「――はい♡」
藤丸がジャンヌに再び覆い被さる。
2人の初夜は始まったばかりだった。