※この作品はR-18です。

P活ごっこ♥匂いフェチ多めコース   作:ふりーじ屋/家庭内禁書

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黛冬優子編

 

 ふゆが、服やら円盤やらなんやらで懐がお寒くなって、これじゃパパ活にでも頼らなきゃなーってプロデューサーに冗談で言ったら、あいつは『冬優子はしないだろう』ってなんでもなさげに返しやがった。

 少しぐらい動揺しろ。嫌がれ。その反応をからかうためだけに聞かせてやったのに。

 まぁ、きっかけは、大したこともない言い合いだったのよ。

 そうでしょ? そうだったでしょっ。

 

 あいつの反応が期待はずれだったので、もう少しいじわるを言ってしまう――そりゃあ、ふだんのふゆはしないけど。ふゆってばあまのじゃくだからなー。あんたが『しないだろう』って言ったら、しちゃうかも――なんて、開き直ってやる。

 案の定『開き直りやがって』なんてぶつくさ文句を言われる。あいつの言い草がべったり濁って、ふゆの気分がすっかり晴れる。

 

 本当に、厳しいんだったら……なんて、目だけで言い合う。

 実は気になるかぁ。気になっちゃうか~。そういえばふゆとあいつは、“本来”はお金とかビジネスとかのお付き合い、だもんね。

 

 ……じゃあ、あんたが頼らせてくれる? なんて。

 ふゆの期待に違わずあいつは動揺した。嫌がった。

 ふふっ。

 

 頼らせてよ。ねぇ。

 

 

 

 後日。

 砂時計を買っておいたの。できるだけおしゃれかつ簡素なデザインを選んだ。砂時計らしくガラスの筒の真ん中が細くしぼられて、中に桜色を着けられた砂鉄が入ってて、上からさらさら落ちていく。ふゆがお店に行く前にイメージしていた砂時計と違って、木の台座(?)がなく理科室のフラスコみたいにガラス容器の底だけで立つの。おかげで油断するとグラスかコップに見間違えそう。シンプルモダンインテリア、ってシロモノよ。

 これなら事務所にも、どんな部屋に置いても合う。

 

 えぇ、そうよ。これで時間を見るの。

 パパ活ならぬプロデューサー活動? で、お金が絡むから明朗会計ってことで、1秒あんたの言うことを聞いてあげるごとにおいくら、って話はしたから。

 でも、それを本当にストップウォッチでカチカチに測ったら、なんだかバラエティ番組を連想しちゃって笑っちゃうのよ。

 

 だから、砂時計。

 気に入らなきゃこれを横倒しにしてもいいのよ。お代はシての……この場合はお帰り、って言うのかしら。

 

 これを天地逆に引っ繰り返した瞬間から砂が落ち切るまで、ふゆはあんたの言うことを聞いてあげるの。

 あんたがその手で引っ繰り返してみる? それともふゆに? どっちでもいいわ。それより、心の準備はできたのかしら。あんたお金でオンナ買ったことなさそうだしね。必要ないかぁ。モテモテだったんじゃないのー?

 

 ……いいわ、シたげる。

 

 

 

 ほら、近くに。

 ……あんたとこんなに近いのって、あのとき以来かしら。あのときって……ふゆが辞めようとしてた朝よ。

 そりゃ、ふゆとしては蒸し返したかぁないけれど、言わないのも変かなぁ、って。

 

 ……なんか言いなさいよ。ヘンタイみたいなこと言いなさいよ。

 こうやってくっついてしんみりしてるだけでお小遣いゲットって話がうますぎて気持ちが悪いわ。

 

 ……ふーん。匂いを嗅いでほしい? なるほど、確かにヘンタイっぽいわ。

 まぁこれだけ近いと、来てるわよ。とっくに。あんたの匂い。

 褒めてあげましょうか、それともけなしてあげましょうか。

 首、うなじ……うーん、あんたの整髪料って、社会距離(ソーシャル・ディスタンス)ならさっぱり感じないし、個体距離(パーソナル・ディスタンス)でもほんのりしか感じないけど、さすがにこう直に触れ合えるぐらいの距離だときついわね。あんた自分の匂いを嗅いでほしいって言うならこんなの着けてるんじゃないわよ……あー、離れちゃダメ。もう砂時計は引っ繰り返ってるのよ。

 

 すうっ♥ はぁっ♥ すうぅうぅーっ……♥ うっはぁ。あんたの匂いって……。

 なによ。嗅がれるの、照れくさいかしら。

 おあいこよ。ふゆだって、あんたにハスハス嗅がれたい放題じゃないの。あんた照れくさいなら、もっとドキドキして、じっとりべたべた汗を垂らしなさいよ。汗くっさくなりなさいよ。ふゆの鼻にツンってきてふゆが涙ぐんじゃうぐらい。

 いまは……ツンっていうか、んむぅぁあぁ、って感じかしら。なんだか砂っぽい。高校のときのグラウンドで部活やってた運動部の男の子みたい。ざらざらする。

 ……そういう男の子の匂い、ふゆは嗅いだことあるか……って。さーね。あったらどうなのよ。あー、先を越されちゃった感じがして悔しいのかしら。

 

 ふゆが嗅がされたことのない男の匂い、嗅がせたい?

 じゃあ、服を脱ぎなさい。嗅がせてみなさいよ。嗅がされたことのなさそうな男の匂いを、あんたが。

 

 すり、すり……ん、ふ……っ♥

 んんっ、あんたもけっこう、胸とか、腹筋とか、男らしいわね。ごつごつしてる。弾力というか密度というか骨格というか、全体的に。でもふゆに言わせれば、あんたはこうしてても首筋と肩が印象強いわ。ふだんから意識しちゃってるんだけどさ。ジャケットやワイシャツからちらって出てるのと、ジャケットやワイシャツごしでもわかるの、そこだから。

 

 すぅ……はぁ、あ……すぅう……っ♥

 うん……匂いは、違うわ。こんなに近くで意識したの、初めて。

 さっきの髪の毛と違って、押し付けがましく爽やかな整髪料の匂いがしない。男臭い。さっきより濃い……わね? 興奮してるの? ふゆに匂いを嗅がれて。

 くん、くん、はす、はす……♥

 不思議な感じ。臭いわ。でも、そうやって鼻を遠ざけると……ね、なんか、もう一回嗅ぎたくなる。あんたので鼻の奥をぎゅんぎゅんってされたくなる。うわぁ、嗅ぎたくなるのかぁー……って何よ。嗅いであげてるのよふゆが。仮にね、あんたが着替えのシャツか肌着かを忘れてて、それをうっかり嗅いじゃった……ってんなら、ふゆも「うわぁ」ってだけでたぶん済ませたと思うわ。いまは……ふゆも砂時計のシチュエーションに飲まれちゃったかしら。

 ん、すぅうぅー……はぁ、あっ……んんっ、もっと、ちかく、ぅ……。

 あんたも……興奮、してる? あんた……少なくともふゆと出会って以降は彼女いないみたいだから。アイドルに恋愛禁止してるからって、自分まで恋愛禁止なんて。当事者のふゆが言うのもなんだけど苦労するわね。そんなんじゃ、こんな近くでオンナの匂い感じるなんてしばらくご無沙汰でしょ。ねぇ、興奮してる? ふゆに匂い嗅がれながらふゆの匂い嗅いで。してるわよね。

 こら。あんたはあまりこれ見よがしに嗅ぐんじゃない……だって、ふゆはそういう準備あんまりきっちりシてきてないもの。それに承知したのは、ふゆが匂いを嗅いであげるまで、よ。

 

 その代わり……もっとあんたの匂い、嗅いであげる。例えば……。

 

 ツンツン♥ うわ、びく、びっくっ……ってシた……♥ やっぱり興奮してるー。

 だってさぁ、おっきくなってるじゃないの、ここが。なんて呼んであげましょうか。おちんちん? おちんちん、って言うと皮かむりの男の子みたいな呼び方ね。そんな可愛いシロモノには見えないわ。

 んしょ……何よ、止めちゃダメ。ここだってあんたの体の一部に違いないでしょ。嗅いであげるわ。お金が絡むんだからきっちりするわよ。

 

 んうわ……っ♥ むっわぁ……って感じ、ほんとに……とっても、くっさぁい……♥

 デカブツだけど、匂いがだらしないからおちんちんって呼んであげるわ。子供じゃないんだからちゃんと洗わなきゃだめよ。ちょっとだけど汗臭いし、おしっこ臭いし。あーでも腹立つわ。あんた、ふゆに『匂いを嗅いでほしい』ってリクエスト出しておきながら、ふゆがここまで出来ないだろうなぁ……ってナメてたからこんなんなんでしょ。それとも、こんな匂いのおちんちんをふゆに嗅がせて、ふゆを鼻からいじめたかった? 生意気で減らず口で見えっ張りで可愛い子ぶってるふゆを。

 

 んっぐ、ふ、ぁ……っ!

 あ、ふぁ……♥ そうね、可愛く、ないわねぇ……だらしないおちんちんの、匂い、お金のために嗅ぐ、なんて。ビッチの所業ね。あんたの『冬優子はしないだろう』ってのを追認するみたいで癪に障るけどぜったいこんなこと本来のふゆはシないんだから。

 これは、ね。

 ふゆが一度あんたに『シたげる』って言って聞かせたことだから。そうよ、仕方なく……んんっ、ぁう、んんーっ……♥

 すぅ……はぁ、あ……すぅう……っ♥

 うわ、ぴくぴくって……ふゆの鼻息がくすぐったいの? じゃあ……ふーっ♥ すぅうーっ♥ ふふ、あははっ……あぅうっ♥ ふ、ふゆにも、キちゃう、かも……自爆……いや自爆じゃないわよ。ふうぅううっ♥ すぅううぅうー……っ♥ ……んんんっ……!? や、やば……ち、違うの、これはお金のため、あと約束を守るために、仕方なく……ふーっ♥ すぅうーっ♥ んんひゅっ……♥

 臭いわ、とっても男臭い……♥ 危険物よ。なんで女の園みたいな283プロにこんなの置いてるのよ。いまふゆが処理しなきゃ爆発炎上確定だわ。ふゆが、ふゆが……っ♥

 

 

 

 って、危ない、危ない。匂いを嗅ぐだけ、だったわね……。

 あれー、プロデューサーさぁん、なんだか残念そうなお顔ですね……? でも、約束ですからね。『匂いを嗅いでほしい』『いいわ』って。

 まぁ、たぶんまだ時間が残っているんで、別の場所の匂いを嗅いであげますよ。例えば……お口、とか。こーやって、近づいて……顔、近い、そんな近くで見つめられたら、照れちゃいます……♥

 

 このまま、ね。

 口元に近づいてハスハスしてたら、うっかりキスしちゃうかも。

 肩と腕と胸板で、ぎゅーって抱きしめられたら……プロデューサーさんのおちんちんの匂いで、はしたなくトロトロになっちゃったふゆのあそこが、そのまま……って、なっちゃうかも。

 期待シちゃいました? さて、どうしますか。いつまでもは、こうしていられません。残り時間で、プロデューサーさんが満足するには……ふゆと、どうなっちゃったら……っ♥

 

 んく、ふ、ぢゅ、ちゅう、んぷ……んぷ、ふぁ……っ♥

 キス、キス、しちゃったぁ……あはっ……♥ プロデューサーさんが興奮、シちゃってるの、ふゆにも、伝わってきます……! こうシて欲しくて、たまらなかったんですね~。これならふゆも、たっぷりお小遣い弾んでもらえるって期待していいですよねー。

 んぎゅっ、あっ、ゃ、あ、んんっ……ひぁ……! かんじ、すぎちゃ……んぷ、へう、んぷ、ちゅう……っ!

 んふふ……ふゆの口を塞いでも、ダメですっ。こうシてるあいだも、プロデューサーさんの匂い、ばっちり嗅いであげてるんですから。すぅー……んふっ、ふふっ、さっきより、くっさぁい♥ ふゆの鼻に……頭にまで、がんがんキて、くらくらしますっ♥

 ぇふ、ぇう、あ、うっ……! れぅ、ん、ちぅ、んくっ……♥

 キス、きすぅ……もっと、ぎゅって……近くて、濃ゆくなるからぁ……んきゅっ!? あ、ぅ、あぁああぁっ……あ、ふ、ふか、ぁ……っ! ち、違うわ、これでも、匂いを嗅いでるだけ、そういう約束だったでしょ……んぷ、んぐ……! ちゅ、れぅ、むぢゅっ、んんぐ、ぁぷ……っ!

 ぷはぁっ……♥

 な……そんな、ナカも、そとも、シながら、そんなこと耳元で言うなぁ……危険物よ、あんたなんて中身までが危険物よ、ふゆが、処理、シて……んぢゅっ、んちゅる……ぷふっ、ふふっ……もっと、ぎゅって、しっかり……あぁ、あんたの腕やら肩やらって、このために……。

 はぷっ。ん、ぢゅ、んんっー……! も、っとぉ、もっろぉ……んべ、れぇろ……んちゅぅ、んむ……っ♥ あ、ひゃっ!? そ、そこまで……ぁんた……も、ぉ……んんんっ……♥

 

 

 

 あー、失敗したわね、砂時計って。

 砂が落ち切ったあと引っ繰り返してないから、その分がノーカン扱いのサービス残業(?)じゃない。

 ま。いいわ。砂時計の計測時間ぶんはお代をいただくわよ。

 

 あんた、さ。この砂時計って何分何秒で砂が落ち切る品と思う?

 当てられるかしら。

 

 当てられるわけないか。

 ふゆに匂いを嗅いでもらう一時が楽しすぎて、あっというまにしか感じなかったでしょう? ねぇー。

 

 

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