調教済み対魔忍をまとめて受け持つ特務中隊 作:ヘビとマングース
立川佐吉。
クラスは別とはいえ、俺の同級生で友達。こいつほど仲がいい奴は実は珍しかったりする。
俺と付き合っている女の子、ゆきかぜとも仲がいい。クラスメイトのふうま小太郎のことは気にかけているらしいけど頻繁に喧嘩しているのに、佐吉とは喧嘩したことがないみたいだ。それだけ相性がいいってことなんだろう。
対魔忍としての強さは、学年全体で比べると忍法の関係で上位には来ないかもしれないが、忍法抜きなら結構上位に来るだろうと思う。
さらに作戦立案や咄嗟の機転なんかも優れていて、性格的にも落ち着いている。
俺は佐吉のことを信用して頼りにしていた。
対魔忍として将来について話すこともあったし、友達として過ごす時間も多かった。
「佐吉。ちょっとこれ見てくれ」
「ん? 何?」
佐吉が特務中隊の隊長に選ばれた後、その話は本人から聞かせてもらったし、ついに忍法が判明した時もかなり嫌そうだったけど話してもらった。
これまで色んな話をして、佐吉がどんな人間かは熟知しているつもりだ。
俺も佐吉に色んな話をした。
ゆきかぜを好きなこと。そのきっかけや、彼女だけが任務に出ることを心配していること。
凜子姉……秋山凜子との関係。過保護過ぎる姉を逆に俺が心配していること。
同年代じゃ珍しいくらい落ち着いてて、やる気があってアイデアが豊富で、頭もいい。佐吉になら何でも話せる。少なくとも俺からはそんな風に思っていた。
「え? は? えー……っと? あの、これ」
「ゆきかぜだよ」
「いや、それはわかるんだけど……」
「パパ活してるんだ。俺に隠れてこそこそと」
佐吉に渡したスマホには、俺が撮影した写真が表示されている。
夜のホテル街、照明に照らされて、ラブホテルから出てきたゆきかぜ。隣に居る小太りの中年男と腕を組んでいる。甘える態度で笑顔まで浮かべていた。
パパ活、というのはかなりマイルドな言い方だ。もっと直接的に言えば援助交際。金を受け取る代わりにエッチをする行為のことを言っている。
ゆきかぜは、実は俺が知らない特定の中年男と繰り返し会ってホテルに入っていた。
対魔忍としての技量を高め、忍法を強化し、潜入や隠れ身が得意と言えるほどになった俺はその部屋の中で行われていることを確認した上で知っている。
ゆきかぜは俺の彼女。付き合っている恋人。だけど知らない男に抱かれていた。
一度や二度じゃなく何度もだ。
全てを把握してるわけじゃないが、その内の何度かは俺が自分の目で確認していて、繰り返し会う男が少なくとも三人居ることも把握している。行きずりの男も含めばそれ以上。
「勘違いしないでほしいんだけど、これについてキレてるとか別れるとかって話じゃないんだ」
「え? あ、そうなの? まあ……だとしても気まずいのは間違いないんだけど」
「俺の趣味でもあるんだ。ゆきかぜの浮気を見守るのが」
今まで誰にも言わずに隠していた本心を、初めて他人に打ち明ける。
佐吉はあんぐり口を開けて固まった。
そりゃびっくりするだろうって思ってる。わかってる。俺が明かした趣味は、他人に言えば頭がどうかしてると言われて当然のもの。だけど、それが俺の本心。
「話すと長くなるから簡単に言うけど、ゆきかぜと凜子姉は前に任務に出た時、魔族に捕まったことがあるんだ」
「あ、あぁ。噂くらいは聞いたことあるけど」
「魔族から肉体改造と凌辱を受けて……奴隷娼婦として働かされたことがある。俺は助けに行ったんだけど捕まってしまって、二人の体が大勢に弄ばれる姿を見せつけられた」
忘れられない、苦くて辛い思い出だ。
あの時、勢いだけで飛び出した俺はあまりにも弱くて、無力で、助けたかった二人が目の前に居るのに何もできなかった。
それどころか、酷い凌辱を受ける二人を見て、勃起してしまっていたんだ。
「その後、全員生きて帰ってこられたけど、俺たちはみんな変わってしまった。ゆきかぜは、見ず知らずの中年男とエッチしたくて堪らない女になってしまったんだ」
「あー……それは、なんて言えばいいか」
「ゆきかぜの行動を知った時、俺はすごく辛くて苦しくて、気持ち悪いとさえ思った。でもそれがむしろよかったんだ」
「……うーん」
「こういう感覚って、きっとわからないだろうな。俺も変になっちゃったんだよ」
別にこれは、ゆきかぜが好きだから庇いたくて嘘をついているわけじゃない。
迷いのない俺の本心。腹を割って話した結果だ。
魔族に犯されても、奴隷娼婦として客を取っても、知らない男に抱かれていても、俺はゆきかぜを愛している。
愛しているけど、そんな姿を知ったらもちろん、胸の中がもやもやズキズキムカムカして、吐き気だって覚える。だけどなぜか止めようとは思わない。
他の男に抱かれたくて仕方ないのに、今でも俺を好きだと言ってくれるゆきかぜが好きだ。
佐吉はかなり困っている。今まで見たことがない顔をしていた。
当然の反応だろう。普通は誰だってそうなる。
でも、俺はもう迷っていない。これが俺たちなんだと受け入れている。
「俺はゆきかぜの最低な一面を知って、それでも好きだ。それに俺もストーカー行為とか知ってて何も言わないとか最低なことをしてる。それだけじゃなくて、お前にだけは言うけど、実は俺も肉体改造を施してるんだ」
「え? 捕まったのか? いや……施してるって、まさか自分で?」
「ああ。五車の地下施設に住み着いてる桐生っていう“
「おおぉ? なんで……普通逆なんじゃ」
佐吉は混乱してるみたいだ。
確かに普通なら逆だ。でも俺は間違えたわけじゃない。そうなることを望んだ。
「ゆきかぜの初めての相手は俺じゃないけど、俺の初めての相手はゆきかぜ。赤裸々に言うようだけど俺たちはもうエッチしてるよ。でもあんまり普通じゃない」
「ふ~っ、よし。聞こう。言いたいんだろ」
「俺は前戯だけ頑張るんだ。焦らしに焦らして、ゆきかぜを限界まで興奮させて、挿入してからは身勝手な動きで俺だけがイク。それから、俺が眠ったふりをした後、我慢できなくて部屋を出ていくゆきかぜを見送って、後のことを想像するんだ」
「あぁ~うん……それを楽しんでるってわけか」
理解してもらえたみたいだ。
そう、俺には
こんなことを言えるのは佐吉だけだ。
「だから佐吉、ゆきかぜとエッチしてくれないか? その映像を撮って俺に見せてほしい」
「Oh……」
「特務中隊と淫遁の話を聞いて決意したんだ。その前から考えてたけど、お前にとっても言い訳ができるだろう? だから、彼氏として頼む」
「彼氏として……変な頼み」
あからさまに引いてたけど、佐吉は了承してくれた。
恐々だったけど頷く佐吉を見た時、俺は二人の絡みをすでに想像してしまっていて、早くも興奮が抑えられなかった。
《あひぃいいいいいいいっ⁉ イグイグイグぅ! またすぐイッちゃうぅううううっ!》
《またか? おまんこもアナルも早漏になっちゃったな。俺まだイッてないぞ》
《ごめんなしゃいぃいいっ! ご奉仕おまんこ無許可アクメごめんなしゃいいいいっ! がまんできないんですぅ! おっ、おほっ、まんこっ……♡ んぎもちよくでぇええええっ!》
渡されたスマホにあった映像は、どれも俺を最悪の気分にした。
そして同時に、待ち望んでいたものだったのも確かだ。
その映像も、盗み見ではなくまるで当事者のように見られる彼女の痴態も、それを撮っているのが見知らぬ中年男ではなく俺の友達であることも。
最低で、最高な瞬間だった。
俺は紛れもなく興奮して勃起していた。
改造して本来よりずいぶん小さくなった包茎ちんちん。勃っても皮に包まれたままの子供ちんこが痛いくらいに硬くなっている。
できれば今すぐシコりたいところだったが、目の前に佐吉が居るから流石に我慢した。
「うぅ、くぅ……!」
「えーっと……ちょっと調子に乗ってまして。ご、ごめんなさい……」
《俺のちんぽと達郎のちんぽ、どっちが好き?》
《佐吉のぉ! 絶対に佐吉のちんぽがいいいぃ! 短小包茎早漏ちんぽの達郎じゃだめなのぉ! このちんぽの方が何倍も気持ちいいいいっ‼》
なんて……なんて最高のセリフだっ!
最っ低で、でも待ちわびていて、このために俺はわざわざ自分の体を作り変えたんだ。そのセリフを聞いたことでようやく理解した。
俺の彼女と親友は、最低で最高な俺のパートナーだ。
「あのぉ……す、すいません」
「謝らないでくれよ。俺はすごく喜んでるんだ」
「そ、そうなの? 苦しそうだったから……」
「苦しいよ。すごく苦しい。でもこのために俺から頼んだんだから。はは、俺は本当にどうしようもない変態でマゾだな」
佐吉は申し訳なさそうにしているけど、俺はと言えば本当に後悔していない。むしろ、佐吉がゆきかぜとこうなってくれたおかげでこれから毎日が楽しくなるとすら思っている。
辛いのが楽しい。苦しいのが気持ちいい。
あの日、ゆきかぜが犯されているところを見た日から、こうなることは決まっていたんだろう。
俺は今日、ようやく過去を受け入れて幸せを掴んだ気がする。
「ありがとう」
「いや……こんなことでよければ全然。こちらこそ」
佐吉と出会えてよかった。
友達、というより、親友というやつが存在するんなら俺は佐吉がいい。曲がりなりにも同じ女を抱いたわけだし、俺はもう、佐吉に対しては隠し事なんてしないだろう。
「あのーですね、それで一つ、ご報告したいことがあるんですが」
「なんだよ、気を使わなくていいって。敬語やめてくれよ。いつも通り喋ってくれ」
「ううん、まあそうなんだけど。ちょっとややこしいことになってな」
さっきにも増して何か言い辛そうにしてる。
もうやりたくないとかそういうことか?
それは、困るな。やっぱり俺は見知らぬ男より佐吉にゆきかぜを抱いてほしい。
「まず一つに、凜子さんを止めることができなかったってことだ」
「ああ……凜子姉、最近どんどん過激になってるから。佐吉が悪いわけじゃないよ」
「それと、こっちがちょっと面倒なんだが。達郎の友達だからってことで俺も弟認定された」
「へぇ……えぇ~? なんでぇ?」
ちょっと意味がよくわからない。でも、弟の貞操を本気で狙うあの姉だ。俺をきっかけにそんなことを言い出してもおかしくないな。
俺の使用済みパンツを勝手に持っていったり、俺が寝てる時にベッドに潜り込んで呼吸を荒くして手コキしてきたり。今までの問題行動を上げていくとキリがない。
それにしたって、友達だからって弟にするっていうのは俺でも理解不能。
ごめん、って言う佐吉に対して、「こちらこそごめん」って言うのが精一杯だった。
立川メモ
『秋山達郎』
調教回数:0回
初体験:16歳
性癖:寝取られ
備考
・ゆきかぜと凜子さんが凌辱される様を見ておかしくなった
・ゆきかぜに浮気させるためにちんぽを小さくした
・凜子さんの可愛がりは素直に迷惑そう