※この作品はR-18です。

異世界転生者淫魔、残酷な真実に気づく   作:性癖サンドバッグ

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衛星都市編 初心に帰る

 

最近は関係の変化に戸惑っていたり、かつてやらかした事への補填の為に努力したりと忙しなかったので、初心に帰ろうと思う。

 

淫魔の良い所とは、相手のやりたい行為や性癖に対して、それもいいよねと一緒に楽しめる事だと思うのだ。

なので約束を果たして、この衛星都市へとやって来た魔女さんと楽しんで過ごそうと思う。

 

 

一番初めに淫魔に子供が欲しいと言ってくれたのに、後回しにしてしまった様で悪い気がして謝ったら。

 

「お前は条件を出し、わたしはそれを果たした。それだけだ」

 

とても潔い答えが返って来てしまった。

魔女さんの希望する形での日々を実現する為の気力が出てくるから悪い事ではないけれど。

 

「魔女さんが希望する行為ってどんなだろう?こんな形でって要望はある?」

 

そう問いかけると魔女さんは少し眉を寄せて、子を作るのが目的で手段に要望もなにもないだろう、と。

 

それは違うと言いたい。

 

これだけを食べていたら健康で長生き出来ると言われても、でろでろな汁物だけを食べたいとは思わないでしょう?

 

手段に対して好き嫌いがあって、自分好みなものを選んで過ごす方が楽しいと思うんだ。

そしてそれが、産まれてくる子供に対する愛情に繋がって欲しいとも願っている。

 

今はまだ言葉が通じて、人類側の常識に従って生きるなら味方として扱われる。

だけど東方戦線が安全地帯になって、余裕が出てからはどうなるか分からないのだから。

 

淫魔の血を引いて産まれてくる子供の扱いが、悪いモノにならないといいのだけど。

今産まれている子はハーフではなく、母親の種族として産まれているけれど、これからもそうなるのかは分からない。

今から出来る事は、両親ともに子供に対して愛情を注ぐ事くらいだ。

 

だから魔女さんにも子供に愛情を注いでもらう為に好ましい形で行為を、そう思ったのだけどまさかの答えが返って来てしまった。

 

手段であって自分の好みを挟むことを考えていない、そんな状態からの出発になるとは……

初心のその前ってどんな所だろう?

 

 

しかし安心していい。

この分野においては淫魔の上を行く者は存在しないから。

 

初心者が相手なのでいきなりドギツイ癖には行かず、優しい入門編くらいから好みに合うものを探していこう。

 

 

 

◇ ◇ ◇

 

 

 

あれから数日間、様々な形の行為を試して行っているが、明確にこれが魔女さん一押しの性癖と言えるものはない。

 

だけど、焦りはない。

性癖なんて育まれるもので、ぱっと生えるものではないのだから。

 

一応は好ましく感じているであろう、行為の傾向も掴めてきている。

 

肌同士の密着感が多い形が好みで、だから着衣系はイマイチの様子。

行為自体にこうしたモノと認識があったからか、自分が上にいる方がやり易い様でもある。

 

激しい動きを伴う搾精はただの効率重視の先人の教えであって、自身の好みではなかったらしい。

 

前回の魔女さんの淫魔をただ搾るためだけの行為も、負けたらなんて条件が付いていなければ女性上位での搾精プレイとして楽しめていたのに。

しかし淫魔が相手より先にダウンしないのであれば、やはり女性優位が崩れてプレイの趣旨がぶれるような……

 

鍛えられた筋肉も魔女さんの魅力の一つだ。

肌を撫でる時に筋肉の形が分かるのに、柔らかさまで楽しめるのはこの世界特有なのだろうか?そこは情報不足である。

困惑している様な嬉しそうな複雑な顔をするけれど、淫魔は普通に好みである。

 

現在分かっている情報から、肌同士の密着感を楽しめる時間をかけたスローセックスが相性がいいと思う。

手段と目的が逆転している様に思うけれど、結果が伴えばそれでもいいだろう。

 

 

 

◇ ◇ ◇

 

 

 

夕食と湯浴みを終えて後の時間を全て使える状態を整えてから今回の性癖開拓をやっていこうと思う。

 

雰囲気作りの為に、少し暗く感じるくらいに明るさを抑えた間接照明。

長い時間をかけて行う予定なので、体を冷やさない様に薄手の掛布団の中に二人で入る。

 

魔女さんの方からも積極的にキスをしたり淫魔を抱きしめたりと、少しずつ自身の嗜好が出てきて成長が見られる。

 

媚薬化した体液を躊躇なく取り込んでいるのは、信頼されていると思っていいのだろうか?

汗で二人の密着感が更に上がって吐息にも熱が籠りだすと、強靭な意思を持つ魔女さんも蕩けだす。

 

淫魔の頭を胸元へ抱き込んで、深呼吸しているのは若干匂いフェチの気があるのか、五感で意識出来るものが好みなのか。

 

胸にキスをしてそこから唇が腹筋を撫でておへその辺りに顔が進んだ所で、今度は持ち上げる様に頭を離されたので、逆らわず上に行き魔女さんのうなじに顔を埋めて呼吸をすると彼女は身を捩る。

耳元へ脳まで響かせるキスをする。

 

魔女さんの顔の赤さが増しているので、やはり五感に直接働きかけるモノに弱い様だ。

 

深く繋がって二人とも快感の高まった状態と絶頂の余韻に浸る様な、行為にのめり込んでいく。

時間をかけ過ぎたりしても中折れが発生しないのは、淫魔ボディの強みである。

長い時間を精神の昂ぶりに身を任せて、お互いを貪るよう過ごしていたから薄手とはいえ布団の中の熱気が凄い。

 

「目的の為だけにするよりも、好みの手段を探してそれに耽るのも悪くないでしょう?」

 

これでさっさと目的を達成できる方が良いと言われたら少しへこむ。

 

「ああ、悪くない。こんな時間を過ごすのもお前と一緒なら」

 

ああよかった。

なんだか久しぶりに淫魔としての本懐を為した気がする。

 

一緒に楽しめるのが、エロい事として健全なあり方だと思う。

 

 

 

◇ ◇ ◇

 

 

 

約束を果たす為の時間もわたしからすれば、悪いものではなかった。

 

予備部隊や再編中の連中で向上心がある者を片っ端から怪我をせぬ程度に叩きのめしていく日々だった。

 

 

その甲斐あって相手の威圧感にたじろぐ事も無いだろう。

そう思える程度には部隊として纏まり動ける様になった。

 

一騎討ちを受けて立てる勇士にも、見どころのある者がいたから戦線を抜かれる事はないだろう。

 

わたしに一太刀浴びせられるだけの者は出なかったが、後何歩かまで迫る事は出来ていたので、鍛錬と実戦が実力を伸ばすだろう。

蛮族連中はこれぞと思った相手は討ち取らず、好敵手として誉ある戦いを奉じる事を優先しがちだ。

 

だが、だからこそ身内であっても、誉を汚す行いをした者に対する制裁は筆舌に尽くしがたいらしいが。

 

戦いの中に生きて、誉ある戦いの中で死ぬ事を尊ぶ。

 

何が連中をそこまで掻きたてるのかは知らんが、戦いを生活の中心にしているのは南方戦線の諸都市も変わらない。

 

だからわたしの交わした約束も次代に戦いを引き継ぐための行いだと、自身の欲をそこに混ぜるのは、褒められたものではないと判じていた。

愛される事が心地良いと知ってしまったからこそ、それに溺れぬよう自身を律していようと思っていた所なのに。

 

 

 

◇ ◇ ◇

 

 

 

何故お前はわたしの快、不快を気にするのか。

 

子供等への心配は考えすぎとは言えないだろうか?

 

南方なら戦う者であれ、それを支える事を選んだ者であれ隔意など抱く者は長くやってはいけない。

血筋や肩書を考慮する相手と戦っている訳ではないのだから。

 

 

あるいは自分の周りにいる者が、どれだけの功績をあげているのか詳しく知らないのだろうか。

 

それがなくとも、東方の都市を守護するような形で巣を作っている龍がいる状況で、その番を蔑ろにするのは余程の阿呆以外居ないだろうに。

 

都市を取り巻く情勢の変化を感じられる場所にいたら、また違った思いを抱くものなのだろうか。

 

だが、産まれてくる子供を愛している事や、わたしを子供を作るだけの関係でなく愛おしく想っている事は伝わって来た。

 

 

お前がそこまで言うのならば役目としてだけでなく、自身の好みとも向き合って過ごして見るのも一興か。

 

 

 

こうして肌を合わせ、快楽に溺れる様に過ごす事も悪くないと知った。

 

こちらが溺れてしまっても引き上げる事の出来る者が側にいるならば、半端に我慢して後に引くよりも快楽に浸った方が目覚めも良く快適だ。

 

 

他の者との兼ね合いで今日が数日ぶりの逢瀬となる。

 

早めの夕食と湯浴みで後の時間を長く使える様になどと言いながら、浴場に一緒に入り体を洗い合うなど時間を余計にかけるのは不快ではないが、不合理だと思う。

 

 

 

淫魔が自信を持って薦めるだけあって、確かにこれはわたし向きだった。

 

認識できる様々なものがお前の色で染められていき、お前もまたわたしに染められていく。

先達より教えられていたやり方や、効率など知った事かと投げ捨てる様なやり方だが、心地よく浸れるのは断然こちらだった。

繋がったまま快楽の中で微睡み、気が向いた時に相手に刺激を求める。

 

胸へと抱き締める様に腕を回し、深く息を吸う。

お前もよく飽きずに胸に執着できるものだ。

思い出したかのように腹筋を撫でて嬉しそうに息を吐くのは喜んでいいものか。

 

 

お前を選んだわたしの先見も中々のものだったな。

蕩け合いどちらが相手を抱きしめている為に密着しているのかも曖昧な中、口の内で軽口を遊ばせる。

 

心配せずとも愛しているし、出来る限りの愛情を注ぐだろう。

 

 

 




愛されて愛を知り応える事を選んだ、だからこそ終わりに向かう話。
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