※この作品はR-18です。

異世界転生者淫魔、残酷な真実に気づく   作:性癖サンドバッグ

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これが、エロ知識無双と淫魔の種族特性のシナジーだ‼

 

淫魔はふと気が付いた。

常連さんの性癖がほぼアブノーマルでは?と。

 

前世基準でも一般的と言えない癖ばかりなのだから、この世界ではなおさらである。

 

どうして、こんなことになってしまったのか。

 

やらかした者ほど、何もしてないのに壊れたと言う。

性癖でそれをしてしまうと、大変なことになるのだ。

 

 

 

◇ ◇ ◇

 

 

 

性癖について思いを巡らせる切欠になったのは、またも聖騎士さんによる紹介でやってきた斥候ちゃん。

ふと、猥談するエルフの剣士なるワードが頭の片隅でポップしたが封印しておこう。

 

気を取り直し、斥候ちゃんと向き合う。

喜怒哀楽がはっきりと表情に出て、思っていることが伝わってくる。

パッチリとした目が、興味のあるものへと次々に吸い寄せられるボクっ子だ。

健康的に日焼けしたような小麦色の肌は彼女がダークエルフであることを教えてくれる。

 

艶のある黒髪をポニーテールにしているのもあって、運動部の後輩にこんな子がいたら楽しそうだと思う。

 

でも、聖騎士団所属の斥候だと知っていると見方がかなり変わる。

 

先行しての偵察だけでなく、少数の賊程度なら奇襲して殲滅する。

ジョブだと忍者や暗殺者タイプの役割の部隊所属だからね。

 

表情を隠すのも偽るのもお手の物だろう。

見せられている感情と表情でこちらをコントロールしているのではと?思ってしまう。

 

視線があちこちに飛ぶのも周囲を警戒するのが癖になっているのだろう。

 

でも、にぱっと笑いかけられたら騙されるのもいいか、そう思ってしまうのが男の悲しいところ。

害意や敵意が向けられないならそれでよしだ。

 

 

 

◇ ◇ ◇

 

 

 

そうそう、斥候ちゃんのオーダーは物のように扱われる快楽攻め尋問プレイ。

 

思わず聞き返したよね「今なんて?」って。

今まではまだ一般性癖の延長線上だったけど、いきなりぶっ飛んだな。

 

 

痛みには耐性があるし、回復魔法が効くけど快楽だとそうはいかないでしょ?って可愛くあざとく上目遣いで聞かれても、一般淫魔はそんなこと知らん。

 

小動物系後輩に擬態した小悪魔タイプめ。

どちらも大好きだ。

 

そこで前世にあった様々な性癖からこのシチュエーションを満たせそうなプレイを考えた時に、最近アブノーマルなプレイばかりになっているのに気がついたのだ。

だがしかし、エロい事を求められて達成できないのは淫魔のアイデンティティに関わる。

 

痛みや不快感を与えないよう気を使い、快楽を以て目的の達成を目指す。

これは淫魔にとって逃げることも、誤魔化すこともできない挑戦だ。

 

少し考えを巡らせ、いくつかの候補を斥候ちゃんに提示した。

エロ知識無双と淫魔の種族特性のシナジーで生み出した快楽攻めプランだ。

 

 

疑似薬品攻め。

淫紋で体を保護と同時に掌握し、淫魔の体液やフェロモンで快楽やそれへの期待感を煽るプラン。

淫魔の基本性能なら肌に指を滑らせるだけで一般人なら耐えられなくなるだろう。

 

 

媚薬スライムにより、首から下を拘束しての全身性感化開発。

これも淫紋との併用が必要だ。

体の感覚が作り変えられてしまったら日常生活にも仕事にも支障が出てしまう。

オン・オフ切り替えは必須事項だ、やはり健康で健全に楽しめなくては。

 

 

両案ハイブリットの触手による拘束と開発。

触手の粘液に淫魔印の快楽物質を添えて。

 

流石に苗床プレイは邪悪すぎる、とこぼしたのを興味ありそうに聞いてきたのはチャレンジャーすぎる。

メンタルを折り情報を引き出すのに、自分の産み落とした触手と友達の交流会を提案するのは、悪の魔法使いならやりかねないかなと。

だからこそ発見次第討伐されるので、ここ十数年現れていないらしい。

 

流石に悪趣味すぎる複数プレイは楽しめる気がしない。

フタ百合の変則系とごまかしたら異物混入するなと怒られそうだし。

性癖は住み分けとお互いの尊重が大事。

 

惜しいのは、この世界にダンジョンがないことだ。

あったなら、暗示や催眠さらに魔法を織り交ぜエロトラップダンジョンを室内で表現できたのに。

 

 

斥候ちゃんが選んだのは触手プレイだった。

 

最強のチャレンジャー現る。

性癖の最先端を開拓しにいくのは、職業病なのか個人の資質なのかどうなんだろう。

 

 

同意を得て淫紋を刻み、体の感覚などがプレイ後にずれてしまわないよう保護しておく。

 

エロい事にしか使えない魔法で触手を生み出し、思考操作で運用する。

本能や事前命令に従って動く触手ではなく、直接操作である。

アナログだけど安全第一、ご安全に。

 

痛みを感じたり、体がはねた時に怪我をする箇所がでないよう拘束して床から浮かせる。

エグイ触手を見ているのに期待で目を輝かせているけど、触手で目隠しさせてもらう。

 

肌の感覚や音に敏感に反応させる措置だ。

 

悪の魔法使いロールプレイで、「やあ、愉しんでくれているかい?」なんて声をかけながら全身を開発していく。

 

楽しそうに緩く弧を描いていた口から、艶っぽい声が出始めてからが尋問プレイの本番だ。

 

 

 

◇ ◇ ◇

 

 

 

個人的な興味よりも仕事の比重が大きい一件だった。

 

規律、規則を信奉しているのでは?

そう思っていた聖騎士のエルフが足しげく娼館通いをするようになった。

 

これは個人の自由だし、肩の力がいい具合に抜けて実力も伸びていたからいい変化として受け入れていた。

 

でもだからって聖女様を娼館に連れていく聖騎士なんている?

 

確かに最近の聖女様は物憂げな表情をしていることがあったからって。

観劇なり散策なりから始めたりするって選択はなかったの?

 

真面目な奴ほど極端から極端に走るけど見本みたいな行動だったわ。

 

しかもそれで、聖女様の笑顔が増えるなんて成果が出てる。

とても頭が痛い、どうなっているの⁉

 

調査費用で娼館に行ってくるなんて、呼び出し待ったなしだから自腹で来ることになったのよ。

こっちは。

 

 

戦力としては一般人以下、でも淫魔が真価を発揮するのはそこじゃない。

 

善悪の意識がどのあたりにあるのか、それを探るついでにさんざん悩ませてくれた意趣返しに困らせてやろうと無理難題を吹っかけてみた。

 

こちらを二度見して、聞き返し首を捻って考えている。

ボクが悩んだのと同じくらい考えてくれたら助け舟を出そうと思っていたけど、なにか思いついたみたい。

 

どうしてこんなお題を吹っかけたのに短時間で複数のプランが出て来たんだろう。

全種族における一分野のトップ恐るべし。

 

安全に楽しめるよう配慮された上でなら、選ぶのはやはり一番すごいものだろう。

 

 

 

◇ ◇ ◇

 

 

 

体が内側から燃えるよう。

 

今のボクは流れる汗の動きですら快感を感じ、耳から入ってくる彼の声は脳の深い部分を痺れさせる。

 

情報を聞き出すのではなく、ボクが自分から進んで話すのだと意識させるのはまるで猟犬に対する躾のよう。

ご褒美が欲しいなら、何をしたらいいのかはもう分かっているだろう?そう言葉なく問いかけてくる。

 

これ、体の感覚は戻すことは出来ても、覚えさせられた快楽と書き換えられた性癖は戻らないわよね?

同僚が変わったのはこういう事だったのかと納得してしまった。

 

染められるってこんな感じなんだと、ぼんやりと認識した。

 

これは降参した方がいいな。

頭の冷静な部分は手遅れでは?と呆れているし、茹だった部分はなにを答えたらご褒美が貰えるのか悩んでいる。

 

淫紋を指で優しく撫でながら、耳元で囁かれる。

 

「ふむ、私の子でも宿してみるかね?」

 

家族になり子供に情がわけば気もかわるだろう?と。

その言葉で、自分の胎に触れているモノを意識してしまう。

その形に動き、自分とは違う体温まで。

 

冷静に自分を俯瞰していたはずの部分も状況に任せ茹だっていた部分のどちらもが真っ白に消えてしまった。

 

 

 

◇ ◇ ◇

 

 

 

気が付いたら触手でない普通の椅子に身綺麗になった状態で座っていた。

 

体は問題なし、でも意識が少し飛んでいたそうだ。

 

何気ない言葉で意識が飛んでしまったのでかなり慌てたらしい。

 

あれが何気ない言葉なら、本気で堕とす気になった時の言葉だともう人生を支配されて戻れなくなるでしょう。

 

娼館だから避妊や性病対策は万全ですよ、そう声をかけられて始めて刻まれた淫紋の上からお腹を撫でている事に気が付いた。

 

結婚に妊娠そして出産、人々が享受するありふれた幸福に憧れなんて持っていたのだろうか?

物凄い勢いで性癖が曲がっていったのを自覚していただけに、少し笑ってしまった。

 

十にもならない少女が、将来の夢として語るようなお嫁さんにこの年で憧れるなんて。

 

彼に悪意はない。

 

ただ種族の差か、価値観がズレているだけ。

 

気怠さはあるけど、体は好調で悩みが解決したからか少し軽くなった気もする。

仕事のつもりで来たっていうのに、どうしようもなくボクの人生を価値観を変えてしまった。

 

偵察としては情報を手に入れたけど、帰って報告するのは失敗扱いにしたいな。

自腹できてよかったな、問題なしだけで済ませても怒られない。

 

あれは、体験しないと分からないものだ。

限られた内容しか伝達出来ない文字の報告書では混乱を広げるだけに終わるだろう。

確かめようとするならボク達が変わったように変わる世界を体感するだろう。

 

全く、なんでこんなことになっているのか。

気を抜くと緩く笑って、刻まれた彼との繋がりを撫でてしまっている。

 

さて先達たちにこうした時、どうしていたのか聞き出すことにしよう。

新しい楽しみと思いつきに宿舎へ帰る足取りも軽くなる。

 

斥候は未知の領域に踏み込むのにも慣れているものなのだ。

 

 

 

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