ヒキガエルの沼 作:スロット767
「……っ……!」
「ほらもっと腕上げて、胸隠さない」
赤く長い前髪の隙間から、碧緑の瞳が覗く。タイヨウ教団の陽司、親指姫が睨みを効かせれば、大抵の人間は恐怖を覚える……のだが、今の彼女のそれは、何の意味も持たない。
「うーん、改めてじっくり見ると、本当にぺったんこだ。男って言っても通るな」
「……うっさい……!」
「妹の二人は、結構あったよね?」
「まあ、だからこそ俺たちみたいなのにとっては極上品よ。あ、また腕下がってる」
「…………」
親指姫の目の前には三人の男。いずれもタイヨウ教団の信者であり、親指姫も面識があった。そんな彼らに、親指姫は全裸で両腕を頭の後ろで組むことと蹲踞姿勢を強要され、未だ未発達の胸と産毛すらまばらな秘部をさらけ出す。男達はそんな禁忌的とすら思えるような美と淫猥の姿をまじまじと、まるで美術品を鑑賞するかの如く見つめ、教団服の上からでも分かるほどに陰茎を隆起させている
「……最っ低……」
「ん?今何て言った?」
「……最低よ、あんた達。女一人に三人がかり、しかもサルみたいに発情して」
瞳の淵に涙を貯めながら、今にも爆発しそうな怒りを少し吐く。しかし、その強気な態度は一瞬にして脆くも崩れ去る。
「誰が最低だって?」
「んいっ!?」
不意に乳首をつねり上げられ、嬌声混じりの悲鳴をあげてしまう。
「こっちがその気になればお前だけじゃ済まないって、最初に言ったよな?意味を理解してないのか?それとも忘れたか?」
「それは……!」
親指姫は血式少女である。普通の人間をはるかに越える身体能力を持ち、その気になれば男の三人や四人、簡単に息の根を止めることが出来てしまう。
「選べよ。陽司を辞めるか、このまま俺達に犯されるか。ああ、それともあの二人……」
「そっ、それだけは……!」
「ならさっさと言われた通りにしろ、ほら早く」
そんな彼女が男達に抵抗出来ない理由、それは二日前に遡る。
「陽司様、少しよろしいでしょうか」
「……何?」
教団内の敵対勢力の男だった。二年前に"あの事件"が起こり、親指姫達三姉妹が教団に戻ってから、三姉妹……というより親指姫は半ばかなり強引な手段を用いて教団内での地位、即ち陽司として登り詰めた。当然少なくない人間からの反感を買い、先代陽司と敵対していた勢力と合わせて、その存在は無視できないものとなっていた。
普段ならばまともに話しかけてくることすら無い者が、妙に遜った様子で接触してくる。この時点で親指姫の警戒心はメーターがあれば振り切れる程だったが、その警戒すら無意味であった事に親指姫が気付くのはまだまだ未来の話であった。
「これを……」
「……?」
男が渡してきたものは、数枚の書類。しかしそれに目を通すや否や、親指姫の顔は引き攣り、青く、足は震え出していた。
「どう……して、こんなもの……」
その書類には、今日まで親指姫が行なってきたあらゆる活動が纏められていた。しかし多くの信者を統治する為には、綺麗事だけでは済まない。
不正、非人道……そんな言葉で表されるような活動も行なってきたからこそ教団の安定を保つ事が出来たのだが、それは今弱みになる。
「……どうやって、これを……」
「いえ、まだ地上にいた頃の仕事がね……」
そう言って男は不敵な笑みを浮かべる。しかし今の親指姫は、この書類の事しか頭に無く、冷静さを完全に失っていた。
「これが教団内にばら撒かれたら……聡明な陽司様なら、分かりますね?」
「陽司を退けと……?」
敵対勢力のトップが陽司の座を狙っている事は知っていたが、こんな手段をと、親指姫は考えていた。……それだけならば、どれだけ楽だったことか。
「いえいえ、
「……はっ……はぁっ……」
激しい運動をしている訳でもないのに、極度の緊張と焦燥感で荒い息を吐く親指姫。男達の彼女への要求は、その身体の全てを差し出すというものだった。それは彼女が想像していたよりもはるかに矮小な物であったが、それ故に屈辱感は大きい。
また、妹達の事を男達が話すたびに親指姫は何も言い返せなくなってしまう。きっとあの二人は抵抗出来ない、或いは言いくるめられ己を差し出してしまう、だったら私が二人を守る……そんな思考に陥り、彼女の責任感はいつも以上に自分自身を苦しめていた。
「……はっ……はっ……」
スルスルと男のズボンと下着を下ろすと、ぶるんと空に向かって張り詰めた陰茎が露出する。むせてしまいそうな程の臭いと存在感に、思わず親指姫は顔を背けてしまうが、男は両の手で彼女の顔を掴み、丁度自分の剛直の正面に向かわせる。
「おら、しっかり見ろ。目線逸らすな」
「ぁ……ぅぁ…………」
呂律が回らない。既に親指姫には、タイヨウ教団の陽司としての姿も、メルヒェンに立ち向かう凛々しき血式少女としての姿も無く、自身に向けられたどす黒い欲望に気圧されるか弱き少女となっていた。
「ひっ……!?」
男は血管が浮き上がる程に勃起させたペニスを、親指姫の白く柔らかな頬に擦り付ける。親指姫は反射的に逃れようとするものの、頭部はがっちりとホールドされており、逃げる事を許さない。
「随分とスローペースだね」
「まあ時間はたっぷりあるからな」
「じゃあ俺はこのロリボディを……っと」
今まで眺めているだけだった二人の男が、親指姫に近づく。会話から自分の身体に触れる事は察したものの、依然として視点はペニスと男の陰毛から動かすことが出来ないため、恐怖が身を震わせようとしたのも束の間。
「ひゃうっ!?」
親指姫の身体を襲う4本の腕。それは両胸と性器、臀部に一本ずつ配置され、それぞれを弄り始める。
「乳首、両方ともビンビンに勃ってるよ、気持ちいいの?」
「尻は小さいけど張りがあるし、マンコもツルツル。こんなにエロい身体してたとはな」
「あっ……ああっ……やっ……んいっ!」
親指姫の未発達な、それでいて女らしさの芽生えが顔を覗かせる身体が、男達の手垢に塗れていく。乳首は捏ねたり弾いたり摘まれたりとあらゆる方法で刺激され、臀部は荒々しく撫でられ揉まれ掴まれ、性器は筋をツーっと沿うように弄られた後、隠れた陰核の辺りをぐりぐりと押される。
好き放題に言われよう触られようとも、今の親指姫は反抗する気力を既に失っており、また男達の触れる手によって時折軽い喘ぎ声が漏れる始末。そんな彼女の頬を伝った水滴が男の肉棒に触れ、更なる絶望の宣告が。
「おし、じゃあ突っ込むぞ」
「あんっ……つ、突っ込むって……?」
「こういう事だよ……!」
有無を言わさぬ速度で、待ちくたびれた肉棒が親指姫の口内にダイブ。一気に喉元まで侵入を許し、猛烈な吐き気が親指姫を襲う。
「んぐうっ!?」
口に入れることはおろか、見た事も触れた事も今日が初めてのそれは、あまりにも強烈な熱と臭いと太さで、親指姫の口内を侵食してくる。強引なストロークで亀頭は喉奥、舌、唇と次々に刺激されてゆき、親指姫の不快感に比例するようにに男の快感は高まっていく。
「んんっ!あ"がっ、ゴッ!」
「キッツ……やべ、もう出そう……」
「早いよ、そんなに良いの?」
「ああっ、こりゃ……一級品だな」
そう言って男は更に親指姫の頭を速く前後させる。この間にも親指姫の身体には他の男達の手が這い回っているのだが、それが完全に意識の外に放り出される程にイラマチオは強烈なものだった。次第に意識が遠のき始めた頃、その時がやって来る。
「うあっ、出すぞ!」
「んんっ!?」
一際深く深く肉棒を押し込まれ、親指姫は朧げな意識の中から取り出したあやふやな知識で、自分の身に何が起こるのかを理解してしまった。「待って」と叫ぼうとしても、空気の通り道を完全に塞がれた喉は唸り声のようなか弱い抵抗を示すだけ。
「んー!んんっ!んんぅ!?」
親指姫の口内に出たというよりも、食道や胃に叩き込まれた……そう表現する方が適当な程に激しい射精。粘膜が焼け爛れるのではないかというほどの熱と、喉から剥がれないのではないかというほどの粘度を持った精液は、ゆっくりと親指姫を蝕んで行く。
「あー、出た出た」
「ゴッ!!ゲホッ!ゴホッ!お"ぅえっ……」
肉棒が引き抜かれると同時に、親指姫の口からは精液と唾液、胃液が混じった薄い白濁の液体が流れ出る。
「うわ、汚ねえなぁ……」
「最初から飛ばし過ぎだよ、もっと時間を掛けなきゃ」
「おい、次は俺の番だよな?」
次の陵辱の相談を始める男達に対し、当の親指姫は彼らの会話など耳に全く入らないグロッキー状態。自らが作った水たまりを布団にして全裸で寝転ぶ姿は、美しさすら感じるほどの無様さであった。
「おい、いつまで寝てんだよ」
「ぅぁ……?」
虚な目で、魂の抜けたような声。
「ちっ、これじゃ張り合いがねえな。おい、そっち持ってくれ」
「おう」
手と足を掴まれ、担架のように二人がかりでベッドに運搬される。決して質の良いものではないのだが、使い慣れた肌触りに身体がリラックスしたのか、意識が段々とはっきりしてくる。
「ふぁ……」
「お、目ぇ覚めたか。次は俺のを咥えてもらうからな」
「…………」
まだ終わらないという絶望感からか、親指姫は心の奥底で何かどす黒いものが暴れ出すような感覚を覚える。が……
(これを解放したら、多分私はもう……)
「……っ……!」
彼女は全てをこの黒い衝動に任せる事よりも、強い意志で男達に犯される事を選んだ。
「何神妙な顔してんだ、おら行くぞ」
「ううっぷ!?」
先程の男と同じような、受け手の事を微塵も考えていない乱暴な行為に、再び強い吐き気が襲う。
(早く……終わって……!)
届くはずのない願いによって溢れ出した涙が口内から漏れ出た唾液やカウパーとの混合液と更に混ざり合い、親指姫の顔をぐちゃぐちゃに濡らしてゆく。
「ただ突っ込まれるの待つだけじゃなくて、もっと舌とか使えよ」
「んぅっ!」
言われるがままに、忌まわしき剛直に舌での奉仕を始める。決して上手くはない舌使いが、かえって肉棒を強く刺激し、男は腰砕けのような姿勢になる。
「うおっ、これは……」
「んっ、んんっ、ふっ、んんぅっ!」
陽司としての彼女は、冷徹や非情といった言葉がよく似合う。そんな彼女が、今は不本意ながら必死に男性器をしゃぶっている。その光景だけでも男達の興奮は計り知れないものであった。
「ああっ、出るっ!」
「んっ、ぷはあっ、え?」
男は寸前でベニスを引き抜き、数回自分で扱き、欲望を解き放つ。
「ひゃっ!?」
びゅるびゅるっという音が聞こえそうな程の勢いで、精液が親指姫の顔にぶちまけられた。赤い髪の下地に白濁液がマーブル模様を作り、一層惨めな姿を晒す親指姫。
「ふー、すっきりした」
「……嫌……」
ぼそりと、しかし確実に聞こえる声で彼女は呟いた。
「あ、何だって?」
「嫌……もう嫌なの!お願いだから、もう終わって!」
今まで味わった事の無い屈辱感を短時間で立て続けに受け、親指姫の心は限界に近づいていた。
「はあ?まだまだこれからだぞ、何音を上げてんだ」
「それにお前がその気なら、こっちだってやり方はあるんだよ」
「そうだね、僕はまだ出してないから……眠り姫にでも頼もうか、君も嫌がってるし」
「っ……!」
男達が持っていた書類の中には、白雪姫と眠り姫が関わった活動の記録も存在した。仕事が出来ない癖に、迷惑をかけたくないという思いは強い二人のことだ、きっと簡単に男達の毒牙にかかってしまうだろう、正に今の、親指姫の様に。
「……なさいよ……」
「……何て言ったの?」
「早く口に入れなさいよ、私が……っ……出させてあげるから」
ぎりぎりと拳を強く握り締め、絞り出す様に言う。それは、彼女の定められた敗北をドラマチックに演出しているよう。
「それはありがとう。でも僕はちょっと違う方法でやって貰おうかな」
細身の男は、優しく醜悪に微笑んだ。
「うぁ……良いよ、とても……」
「ん……ちゅぱっ……んぁ……」
男が親指姫に命じたのは、手と口を使って射精させる事。ただそれだけだった。
「はぁっ……れろ……んっ……」
「手も……使ってくれる……うっ……かな?」
「ん……わかった」
しかしその要求は、受け身でいられた前二人と異なり、親指姫が自ら奉仕しなければならない。
「…………」
「そんなしかめっ面しないでさ、楽しそうにやってよ」
「くっ……」
プライドの高い親指姫にとってはより屈辱的な行為であり、きっとそれを分かって男もやらせているのであろうことは、彼の表情が雄弁に語っていた。
「ああっ……君の細い指、いいよっ」
「…………」
肉棒を奉仕され悦楽に浸る男と、その後方から品のない笑みを浮かべる二人の男。その三つの笑顔とは対照的に、怒りと嫌悪感を隠しきれない親指姫。しかし彼女のそれは、男達だけに向かっているものではなかった。
(どうして……興奮してるのよ……私……!)
嫌で嫌で仕方がない感情とは裏腹に、親指姫の下腹部は熱を帯び、乳首は更に強度を増し、口からは熱以上の何かを帯びた吐息が漏れ出す。強引に性の捌け口にさせられていた時には気付かなかった事が、自らが捌かせる側になった事で気付いてしまった。そして、一度意識してしまったが最後、もう頭から離れない。
「はぁ……はぁっ……ふぅっ……」
「息が荒いな、興奮してんのか?」
「なっ……!?そんな訳……ひゃあっ!?」
反論しようとしたのも束の間、一人の男が背後に回り、秘部を弄られ甲高い嬌声を上げる。
「おー、すげえ。グショグショじゃん」
「いい"っ!?」
筋をそっと撫でられた程度だが、それだけで親指姫の華奢な身体は、電撃が走ったような快感で弓なりに跳ねる。
「あんまり弄りすぎないでよ、今は僕の番なんだから」
「ああ、分かったよ。しっかしいい反応するな、こいつ」
「無理して陽司やるよりも、そっちの方が向いてるんじゃねえか?」
「……ぐっ……」
ゲラゲラと笑う男達への殺意をすんでの所で抑え込み、両手で命綱の様に握っていた硬い肉棒と再び向かい合う。
「じゅぶっ、んんっ!」
「うわっ!?」
「じゅっ、れろっ、ちゅぷっ、んぉ……」
「おお……すげえな」
だらだらと屈辱を味わわされるくらいなら、さっさと射精させて早く終わらせる……これが親指姫の出した結論だった。
「うぁっ、気持ちいい……」
「ははは、陽司様、お似合いですよ」
「ちゅぱ、ずぞぞっ、ぶえっ、じゅぽっ……」
何かに取り憑かれたかのように、一心不乱に肉棒をしゃぶり続ける親指姫。その姿はまるで娼婦か何か……少なくとも普段の彼女を知る者が見れば、何かの冗談だと思ってしまうような程の乱れっぷりであった。
そしてその必死の口淫は、親指姫自身気付いていなかったのだが……極上のそれであった。
「あっ、ああっ、出るっ!」
「ちゅぱっ、はぁっ、んんんっ!?」
男は射精の直前で親指姫を引き剥がし、勢いよく放たれた精は彼女の顔を目掛けて飛んでゆき、顔を白く染めた。
「はあっ、はぁっ、あぁ……」
「うわ、出過ぎだろ……」
「うう……はぁっ、んんっ……」
(臭い…‥気持ち悪い……でもこれで……)
精液は親指姫の顔を滴り落ち、彼女の顎につららを作る。やがてつららが落ちて彼女の両足の隙間に白い水溜りを作るまで、誰もが放心していた。
「ふぅ……終わったわ、だから早くあなた達の部屋に戻り……」
すっくと立ち上がった親指姫は、あっさりと話の腰を折られた。
「は?何言ってんだお前」
「何って……」
「一回ずつ出しただけで終わりな訳ねえだろ、まだ
「い、いれる?」
「そうそう、まだまだ始まったばかりだよ。今日は朝までずっと……ね?」
「う……そ……でしょ……?」
へなへなとしゃがみ込んだ親指姫の股からは、黄色い液体がじょぼじょぼと音を立てながら流れ出していた。