ヒキガエルの沼 作:スロット767
朝起きて、顔を洗って、身支度を整える。いつも通りの朝のルーティンをこなし、教団の大広間へ向かうと、既に多くの信者達が朝食を摂りに集まっている。
「あ、親指姉様、おはようございます」
「おはようございます……姉様……」
「おはよう。白雪、ネム」
二人の妹がこちらに気付き、普段通りの挨拶を交わす。そう、いつも通り普段通り……
「おはようございます、陽司様」
「っ……!?」
身の毛がよだつという言葉は、正にこういう事を指すのであろう。殆ど昨日が初対面だと言うのに、脳にこびりついたその声色。恐る恐る声がした方へ顔を向けると、そこに立っていたのはあの男達であった。
「……ええ、おはよう……」
悪い夢を見たのだと、必死に頭から追い払おうとしていたその努力も儚く散り、昨夜の惨劇がフラッシュバックする。
「……白雪、ネム、先に席へ座っていなさい」
「「え?」」
「……少しこの人たちと話があるから。ほら早く」
「わ、分かりました……」
「ん、分かった……」
少し怯えるように離れてゆく二人の妹の背中を見送った空虚な眼差しは、男達の方に振り返ると憎しみを携えていた。
「そんなに怖い顔しないでくださいよ、今日はプレゼントがあるんですから」
「プレゼント……?」
「はい、どうぞ」
そう言って男が小さな紙を差し出すと、彼女はわなわなと震えるのと同時にそれをひったくるように奪い取り、キョロキョロと周りを見渡す。自分の裸体を惜しげもなく映した写真を差し出されたなら、誰であろうとそうするだろう。ましてや親指姫は、うら若き少女なのだから。
「あ、あなた達……」
「奪い取るくらい欲しかったんですか、いくらでもあげますよ、まだ何十枚とあるので」
周りに多くの信者が居なければ、親指姫は間違いなく男達を殴り飛ばしていただろう。男達の下卑た笑みに睨みを利かせるくらいしか出来ない事に、歯痒さを痛い程感じる。
「ところで陽司様、今夜のご予定はございますか?」
「……」
「無ければ、今夜も
己の立場、教団の未来、自分の裸体を映した写真、そして何よりも大切な二人の妹。守るべきものの事を思えば、薄ら寒い敬語で紡がれた問いであろうと、拒否権など無い。
「では、今夜部屋に伺います」
そう言っていそいそと席に向かう男達とは対照的に、どことなくふらついた足取りで席に向かう親指姫。くしゃくしゃになった拳の中の写真は、彼女の心までも映しているようだった。
小さな子供が寝る準備を始める頃。コンコンという乾いたドアを叩く音で、書き物をしていた手はピタリと止まる。
「開いているわ」
「どうも、こんばんは」
低いトーンでそう告げると、堰を切ったように入って来る男達。穏やかな口調の言外にその醜悪な欲望が見え隠れし、親指姫は思わず苦虫を噛み潰したような表情を浮かべる。
「何を……しに来たのかしら……」
「分かってるくせに、カマトトぶりやがってよ」
「本当に分かってないかもしれないよ?」
「まあいいだろ、どうせやる事は変わんねえよ」
そんな事を口走りながら、じりじりと距離を詰めてくる。後退りする間も場所もなく、机を背に三人の男に取り囲まれてしまう。胸の辺りで握った手は、既にじっとりと汗を流す。
「立ち話もなんだし、さっさと始めようか?」
「おう」
「じゃ……」
「ふぇ……!?んっ……」
いきなり唇を奪われ、反射的に突き飛ばそうとした両手が言う事を聞かない。こうしている間にも舌を入れられ、自分のものではない唾液が口内を侵食しているという耐え難い事実。しかし親指姫の脳をよぎったのは快楽と、もう少しこのままでいたいという、自分で自分に叱責したくなる程のあり得ない感情。
「ちゅぱ……はへ……」
「ふぅ……あんまり抵抗しなかったね」
「というか、顔が蕩けてねえか?」
「まあ暴れられるのが一番困るからいいよ。じゃあ……」
「……んむっ!?」
口付けが終わり、熱っぽい脳は無理矢理口に錠剤を押し込まれる事で冷えた。
「飲め」
「んっ……っはぁ……何を……」
「それは後から嫌という程わかるからよ、さっさとヤるぞ」
「ひゃっ!?ちょ、自分で脱ぐから!」
衣服を乱暴に脱がされかけて、親指姫はようやく抵抗らしい抵抗を見せる。しかし同時に言い放った言葉は、男達に餌を与えたも同然。飢えた動物は餌に群がり、それを喰らい尽くす。
「ほー、陽司様自ら、公開ストリップショーをやってくれると?」
「それはそれは、喜んで観させて貰いますよ」
「っ……!」
自らの迂闊さに、親指姫の心は後悔の一色で塗り潰される。自分から淫らな行為を行う事が、自身のプライドを最も深く傷付けると知っていたはずなのに。
「分かったわよ……やれば、いいんでしょ……」
奥歯を強く噛み締めていなければ、涙がこぼれてしまいそうで。
親指姫は、手袋を手始めに外した。
「手袋は最後でも良かったんじゃない?」
「お前、そういう趣味だったのか……?」
「お前らの趣味なんてどうでもいい。それよりも手が止まってるぞ、陽司様」
「…………」
親指姫がワンピースタイプの教団服を頭を通してするりと脱ぐ。上下の下着に靴と靴下、そして頭のリボン二つだけを身に付けた彼女を、男の一人がカシャリとフィルムに収める。
「ちょっ、何撮って……!?」
「ああ?口答えすんじゃねえよ、次さっさと脱げ、ストリッパー」
「ストリッ……!?ふざけ……」
「自分から言い出したんだろ?」
「……覚えて……なさい……」
昨日の写真をヒラヒラと挑発的に翳され、拳を納めて捨て台詞のような言葉に怒りの行き場を見出す。脱いだ服を畳んで机の上に置き、既に屈辱感と怒りでボロボロの親指姫が次に手を掛けたのは頭のリボン。
「おーおー、随分焦らしてくれるな」
「…‥黙れ」
トレードマークのツインテールを解くと、小さな肢体に不釣り合いなほどの長髪が重力に従って赤い滝を作る。普段とは異なる雰囲気の親指姫に、男達が感嘆の声を漏らしたのが、親指姫にもすぐに分かった。
「こうして見ると、髪を下ろした陽司様も悪く無いね。昨日は精液とかでぐちゃぐちゃになってたし……」
(誰のせいだと……!)
「ま、これから清楚さのかけらも無くなるけどな。おい、次脱げ次」
そう言われ、胸元のついこの間つけ始めたブラの胸との隙間に手を掛ける。
陽司として子供っぽいと思われたく無いという一心でつけ始めたそれの事は、親指姫と眼の前の外道三人の他は誰も知らない。おまけに連中は、ブカブカの胸元を見て何やら小声で笑い合っている。
「……死ね」
ありったけの憎悪を込めて言い放っても、一向に気分は晴れない。
親指姫は胸元に手を掛けるのをやめ、両足の靴を脱ぐ。どうせ最後は全裸になると分かっていても、女として最低限のプライドは捨て切ることなど出来るはずが無かった。
「あ、靴下は脱がなくていいよ。土足だしね」
再度足に伸ばした親指姫の手が止まる。今彼女が身に付けているのは、靴下を除けば上下の下着のみ。早くどちらかを見せろと言うことなのだろう、男達は期待に満ちた、それでいて唾棄したくなるほどの醜悪な瞳で、まだ幼い女体を見つめていた。
「……ぅ……ああもう!」
半ばヤケになって、引きちぎるようにホックを外して、それを投げ捨てる。顕になった乳頭を両手で覆うと、男達はまた嘲笑混じりの笑い声を小さく上げる。
「何よ!何か言いたい事あるんだったら、はっきり言いなさいよ!」
「言いたい事?そうだな、お前がチンタラ脱いでるから、こっちも飽きてきたな」
「は……!?」
「そうだね、最後の一枚さっさと脱いで、早く
どこまで私を愚弄すれば気が済むのか。そんな反論をする気にもならないほどに腹立たしい男達の態度は、親指姫の整った顔立ちから可愛げを完全に奪う。
「あー、もういいよ。俺もう我慢出来ねえから」
「ちょっと……ひゃあ!?自分で歩くから降ろし……んむっ!?」
「あ、抜け駆けかよ」
(やだ……やめて……やめてよ……)
唇と唇が重なるこの感触に快感を覚える身体が嫌になる。軽々と持ち上げられ暴れるように抵抗していた腕や足は従順になり、全ての神経が唇へと快楽を求めに集中する。頭は拒絶していても、それ以外の全ては受け入れてしまっているのだから、全てが陥落するのも時間の問題と言えた。
「んぅ……ぷはぁ……いっ……!」
キスが終わるや否や、釣り上げられた魚のように乱雑にベッドに寝かされ、思わず声が漏れ出る。男達は勿論そんな親指姫を気遣う筈もなく、スルスルと下半身を露出させると、既に血液でパンパンに腫れ上がった陰茎が苦しそうに顔を覗かせる。
「……ぁ……んぁ……」
昨日散々自身の身体を犯し尽くしたそれに、親指姫は無意識のうちに見惚れていた。それと同時に、
「ん?コイツ見惚れてんのか?ヤケに大人しいぞ」
「そうらしいな、その証拠に……おらよ」
「ひぐっ!?」
親指姫の秘部に、男の無骨な手が伸びる。今日一度も触れられていないにもかかわらず、小便と見紛うほどに分泌された愛液は、合図も無しに侵入した二本の指を奥へ奥へと誘う。
「イっ……!ひゃら…………ぐぅんっ!?」
「うっわ……ちょっと入れただけで潮吹きやがった……」
「昨日もちょっとキスしたくらいで濡れ濡れになってたから、やっぱり素質があるんじゃない?」
「だな。じゃあもう前戯も十分みたいだし、
「はぁっ……ふうっんんっ!?」
ミチミチと膣内を掻き分け、男の剛直が子宮目掛けて行進を始める。膣内の刺激はおろか、鬼頭とヴァギナがほんの少し触れただけで二度目の絶頂を迎えていた親指姫に、それを耐えられる可能性は万に一つも無かった。
「あああ"っ!イってる!イってるから!動がにゃ……んんいぃっ!?」
「うは、凄えイキっぷりだな。ビデオカメラが無いのが惜しいぜ」
「発掘されてないかな?これみたいに」
押し寄せる快感の波に悶え仰反る親指姫の肉体が、パシャリという音と共にフィルムへと収められる。
「そんなボロいカメラでも、結構したからな……手持ちが足りない可能性の方が高いな……おらっ!」
「んにゃっ!?そんにゃ……おっぎ……す……んはぁっ!」
「そうだな、セコセコ貯めても、教団には幾らか払わなきゃなんねぇし……」
「いっそ買うんじゃなくて、自分で探しに行くとか?」
「時間さえあれば、それも有りか」
「やあ……んんっ!ま、まらイっちゃ……むごっ!?」
だらしなくポカンと開いていた親指姫の口に、一切の躊躇なく陰茎がねじ込まれる。
「人が話してんのに、ガタガタうるせえんだよ」
「ゴ……ぐうぇ……ゔぉ……」
喉奥まで突き上げる荒々しいストロークによって込み上げた不快感と、膣壁を抉り取るような抽送によって否が応でも感じる快感が、親指姫の体内で混ざり合う。口と膣という出口を失った体液は、涙や汗といった形で、彼女の身体に照りを出してゆく。
「ぶごっ……お"お"お"っ!ぐぼぼっ……」
「あー気持ちいい、こいつマンコだけじゃなくて口も名器だな」
「ほどほどにしないと、顔色悪くなってきてるよ?」
常人を遥かに凌ぐ運動能力を持った血式少女と言えど、喉を塞がれる事での窒息による苦しみに耐える事は出来ない。しかしそれ以上に親指姫を苦しめているのは、子宮奥にまで響く快楽の味。
(苦しい……のに……何でこんなに気持ち良くなっちゃってるの、私!?)
口で受けた苦痛が、膣の快感で打ち消される。そんな熱湯と氷水を交互に受けるような、拷問染みた性行為が親指姫の心を摩耗させてゆく。
「ぐげぉっ!んぉぉう、むぅぅぅん!!」
「うおっ、また締め付けてきやがった……出すぞっ!」
「ああ、こっちも……やべえ、出そう!」
膣壁を散々削った男根が、一番奥でピストン運動をピタリと止める。程なくして親指姫にも分かるほどビクビクと痙攣し、強い粘り気を持つ白濁液が彼女の中にぶちまけられる。
「んんぉぉっっっ!?」
それとほぼ同時に口内のペニスも威勢良く跳ね、親指姫の口の淵から漏れ出すほどに大量の精液で、彼女の口、鼻腔、喉を蹂躙してゆく。
「ふぅ、人生で一番出たかもな……」
「もっと長く楽しめたら良いんだが、体型と同じでマンコも子供サイズだからなあ……」
他愛のない雑談をしながら、男達はにゅるりとペニスを引き抜く。
「ひぃん!?あ……おぅえ……ゴホッ!はあっ、はあっ、ふぁあ……」
体全体が酸素を求めて、動物のような呼吸をする。口の中全体が精液臭い事など、今は気にする余裕もなかった。
「あぅ……んんっ♡はひぃ……」
「うわあ、派手にやったね。でもおかげで、ちょうどいい頃合いじゃ無いかな?」
「全部お前に任せるわ、俺らは休憩だ」
「そりゃどうも……さあ陽司様、貴女に休憩はありませんよ?」
「ぅ……いいっ……!?ど、どこ触って!?」
ぐったり、もとい快感の余韻に浸っていた親指姫を引き戻したのは、先ほどは眺めているだけだった男。精液が垂れ始めている膣ではなく、その下の後孔へと挿入された人差し指が、彼女の嬌声を引き出す。
「どこって、お尻の穴ですよ。大丈夫、さっき飲んでもらったあの錠剤には、ここの拡張効果がありますから、切れたりしないはずですよ。」
「そんにゃ!?もぬぉ……飲ませ……ひいぃん!?」
口とも膣とも違う、新たな種類の快楽と、うぞうぞと蠢く指一本に完全に屈服させられているという屈辱感が、親指姫の脳をぐちゃぐちゃにシェイクしてゆく。
「んっ……早く抜……いて……あっ♡」
「ははっ、今声上擦ったな」
「感じてくれてるみたいで嬉しいですよ、陽司様」
「感じてなんか……んんっ……♡こんにゃので感じてな……ああっ♡」
薬の効果か、己の性か。尻穴をまさぐられ、少しずつ広がりながら悦んでいる自分への言い訳を並べ立てるたびに、絶頂が箒のようにそれを掃いてゆく。
(もう……何回も何回もイってるのに……私の身体……おかしい……!)
「おいおい、マンコより感じてんじゃねえのか?」
「眼もとろんとしてるし、あんまり嫌そうに見えねえなあ」
親指姫の髪を乱暴に掴み、持ち上げる。プツプツと数本の赤髪が千切れたが、この場に居る誰もそれを気に掛ける様子も、余裕もない。
「この調子なら、一本増やしても大丈夫そうかな」
そう言って人差し指がずるりと引き抜かれると、痙攣とともに「ひうっ」と嬌声と悲鳴の中間くらいの声が漏れ出る。その快感が手足の先端に伝わるよりも早くに、親指姫の尻穴には中指も加え二本になって帰って来た。
「いぎぃ!?か……はぁ……」
「おーすげぇ、反って潮吹きやがった」
「陽司様がこんなに気に入ってくれるとは、思いませんでしたよ」
「気に入ったというか、こいつが淫乱なだけじゃねぇのか?」
どれだけ好き勝手に言われようとも、言い返すことが出来ない。それは快感に身をよがらせ余裕がないからというだけでなく、口から涎をたらし、目には涙を浮かべ、乳首をピンと立て、膣からありえないほどの愛液と潮を垂れ流し、後孔で絶頂する、惨めで淫猥な自分を理解してしまっているからでもあった。
「じゃあ三本目、いくよ?」
「しゃん……ぼん……?」
親指姫の感じた本能的な恐怖などお構いなしに、薬指も加え三本の指が挿入される。
「んおっ!?まっれ、これはほんとにぃ……ダメッ……だめぇ!」
入って来る時は同じ方向でも、中でもそうという道理はない。三本の指はそれぞれ別方向へと勝手に動き、思い思いの場所で親指姫の腸壁を刺激する。それまで触られる一点に神経を集中させ、何とか最後の一歩を踏みとどまっていた彼女にとって、それはまるで、脳を直接弄られているようで。
(無理……こんなの……もう無理ぃ……)
「お、この辺がお好きですか?」
奥深くへと中指が入り込み、腸壁を深くしかし深すぎない絶妙な力感で押し込む。それは親指姫からすれば、子宮を直接触られたかのような感覚で……
「んにゃ!?んんんあっ!!ひぐぅううん♡」
親指姫は、崖の下に突き落とされた。
「あ……んっ…………お”っ……」
「あーあ、これ壊れたんじゃね?」
「やり過ぎちゃったかな?」
「というか、声漏れてたらどうすんだよ……」
白目を剥き、死体のようにぐったりと死んだように寝転ぶ親指姫を囲んで男達が口々に言いあう。しかしそこに真剣さなどなく、いたずらがバレそうになった子供のように残酷な軽薄さが会話をコーティングしていた。
「おい、おら起きろ」
「ぁ……ぅぁ……」
「おー生きてたか。まだ終わってねえぞ、分かってんのか?」
「まあそう責めないであげてよ。それよりも、せっかく準備したのにもたもたしてたら無駄になっちゃう」
そう言って親指姫の両足を開くように持ち上げると、先走りでぬるぬるになった肉棒を臀部に擦り付ける。
「ひぅん!?」
「十分広げたから大丈夫だと思うけど、痛かったらごめんね?」
親指姫には、「ごめんね」という言葉くらいしか聞き取れていなかった。
「ぇ……?んおっ♡」
ゴリュッという、骨と骨が擦れ合うような鈍い音。後孔に、肉棒が沈み込む音だった。
「くおっ……!流石に……良く締まる」
「はぁっ!奥に……奥にゴリゴリ当たってるうっ!」
意図せず、媚びるような喘ぎが漏れてしまう。軽い身体が男のペニスの上で激しく上下するたびに、今までの自分のプライドや人格が、腸壁とともに陰茎で削られていくような気がした。
「おい、せっかくだから撮っとけよ」
「僕の顔写さないでよ?」
「大丈夫大丈夫」
「ひぃん!も、もっろゆっくり……あぁん♡」
写真に痴態を写されても、抵抗するどころが愛液を吹き出してしまう。事情を知らない人がこの光景を見れば、きっと親指姫の事は売春婦だと考えるであろう程に、形ほどの抵抗すら見せずに快感を享受している。
「随分こっちが寂しそうじゃねえか。埋めてやるよ」
「ぁ……やめ……」
その瞳が期待に満ちていたことを、見逃してはくれない。
「動きにくくなるから、やめてほしいんだけど……」
「どうせこの後もたっぷり楽しむんだから、良いじゃねえかよ。というか俺らもこんなの見せられて我慢の限界なんだよ」
そう言うが早いか、天井に向け反り上がったペニスを、親指姫のお留守になっているもう一つの穴にねじ込む。
「んあぁぁっ!しゅご……♡
「ははっ、もう形無しだな、いつものクソ生意気で冷徹なお前はどこに置いてきた?」
若干ぎこちなかった前後のピストン運動も徐々にタイミングが合うようになり、さらに苛烈な責めが親指姫を襲う。しかし彼女の瞳に、もう涙は無い。
「も、もっと、もっろ……んおおぉっ!」
「本当に一昨日まで処女だったの?この子」
「本性が淫乱だったんだ……ろっ。おら、うるせえから口ふさいでやるよ」
「んむぅ……ちゅ……んふぅ…………」
恋人同士と見紛うほどの、お互いを求めあう情熱的な口付け。目の前の男に何をされたかを、全て忘れ去っているようであり……またそれが事実でもあった。
「うぁ……出しますよ、陽司様!」
「ぷはぁ……俺もだ!」
「来る?せーえき、くるっ!?」
射精を受け止める際の声は、一日で悲鳴から歓声に変わった。熱い陰茎の先端から、さらに熱を持った白濁液が、膣内と腸内で同時に炸裂する。
「んっ♡ああああぁあぁぁっ!?」
ビュルリという音が聞こえるほどに強烈な一撃を食らった後、蛇口を限界まで回したかのように、ドクドクと熱い精子が片や子宮を、片や大腸のひだを目掛けて猛進する。
「あ……は…………んっ……はへ…………」
今の親指姫には、身体に受けるあらゆる刺激が快感に変換される。膣と尻穴から引き抜かれた陰茎はもちろん、精液が腸壁から吸収されているような感覚も、全て。
「あぁ……昨日より出たか?」
「僕は……多分……」
射精を終えた二人は肩で息をして、その場にへたり込む。同じくへとへとで、支えのなくなった親指姫は、仰向けに倒れながら笑みを浮かべた。
「ん?やっと終わったか。なあ、しばらく俺一人で好きにしていいよな?」
「ああ……俺らはしばらく休憩だ……」
「よし……おい起きろよ」
「んぁ……?」
ぺちぺちと頬を叩くと、閉じていた瞼に再び光が灯る。壊れかけの機械を叩いて直すように。
「次は俺がケツに突っ込んでやるよ、四つん這いになれ」
「…………はい♡」
彼女は、これ以上なく幸せそうな笑顔を浮かべていた。