また、死ぬほど捏造設定があり、原作の隙間を縫うような部分がいくつも散見されますが、これは個人の好みでありそういった作風であるとご理解いただければと思います。個人的にはその隙間は想像の余地のままになってたらうれしいな!
また、当作品は恋愛小説です
版権キャラクターとの恋愛描写や性行為描写が苦手な方は回避をお勧めします
主人公が大怪我したり戦闘したり場合によっては修行するかもしれませんが誰がなんと言おうとこの作品は恋愛小説です。ご理解いただければと思います
カップリングは「吉良イヅル×オリジナルキャラ」になります。ハーレム等の予定はありません、悪しからずお願いします
「 」
心臓が高鳴っている
止まらない高鳴りが、私を痛いほど締め付けている
互いに沈黙の部屋の中、枕元に置かれた小さな照明だけがほのかに部屋を照らしていた
「…」
私は、この暗さでもわかりやすいほど緊張したあなたの隣に座って自分の心音を伝えようとしていてるけど、きっと聞こえやしない
何気ないふりをして、貴方の肩に頭を傾ける。すると貴方は少し驚いたように小さく体を跳ねさせて私の肩をそっと抱いた
「緊張、しますね」
「…うん」
初めての時は、違う意味の高鳴りが私を占めていたのに
今の方がよっぽど初めてみたい
「今は、名前で呼んでも良いですか?」
呟くように言いながら、私の肩を抱く貴方の手に右手を重ねる。そのまま貴方の手が、肩を離れて私の手を握った
「…構わないよ」
貴方も、呟くように私に返す
私はそれを聞いて、僅かに息を吸った
「…イヅルさん」
小さく、でも貴方には聞こえるように、言葉にした
繋いだ貴方の手が、私の言葉を噛み締めるように微かに力を強める
「…鏡花」
「はい…」
呼ばれた名前に答えて貴方の顔を見ると、貴方が、私を見ていて
小さな灯りに照らされた貴方の瞳に、思わず息を飲んだ
吸い込まれる様に私は貴方に近づいていく。貴方がそれに応えるように近づいてきてくれるのがたまらなく嬉しい
「ん…」
柔らかく重なる唇
唇から私の鼓動が震えになって貴方に伝わりそう。それが嬉しいような、少し怖いような
「んっ」
僅かに開いた唇の隙間から、貴方の舌が這入ってくる。私はそれを迎え入れるように自分の舌を差し出して絡めた
「ん…っふ、んん…」
舌が絡んで、唾液が混ざる
やっぱり息をする暇がなくて、僅かに声が漏れた
貴方の舌は私より長くて、絡めとられた舌が弄ばれる
「んぅ、は…っふ…」
呼吸はどうしても浅くて、貴方の着流しの胸元を掴んだ
その合図を待ってたように、貴方の唇が離れる
「はぁ…はっ…はぁ」
息を乱れさせる私に対して貴方は寧ろ満足そうに目を細める
意地の悪い人だと、思った
そして貴方は両手で私の頬を撫でると、静かに額にキスをしてそのまま頬の手は首筋を撫でる
首筋から私の着流しの襟にその両手は滑って、ゆっくりと私の肩を顕にした
「ん…」
肩の先を滑る手が少しくすぐったくて声が出る
貴方の息も、少し上がった様に聞こえた
襟はそのまま広がって、胸元が顕になる。貴方の手は胸の外側から滑らかに私の胸を撫でて左手は添えるようにして、右手が胸を揉みしだいた
「あっ…」
肌が少し敏感になってるのを感じる
普段は胸なんて何も感じないのに
「あっ、あぁ…あっあっ」
貴方の細い指が胸先を弄ぶ。先端を優しく抓ったり引っ掻いたり、薄暗い部屋の限られた視界には胸がうまく映らないせいで目隠しをされてるかの様。
「あぁ、君はこっちの方が好きだったね」
そう言って貴方は
「っあ!あーっ!あぁっ」
貴方は私の両胸の先を強く引っ張る。痛みと快楽が一気に押し寄せてきて、声がどうしても大きくなる
すぐに貴方の指は離れたけど、疼く痛みが胸先に残る。それがまた確かな快楽を産んで、私は微かに身を震わせた
「…やっぱり君は被虐願望でもあるんじゃないかな」
「それは…わかんないです」
両腕を胸の下で組む私を見ながら貴方は言う
確かに貴方にされるなら、貴方が私を加虐したいなら、それはアリかな
「胸元に強い痛みを感じて悶えてるのに?」
「あっぁっあっ!」
まだ痛みの残る片胸の先を貴方がまた抓ると、痛みが同時に快楽になって下腹部が反応するのを感じる
「ほら、表情も嬉しそうだよ」
「…っ」
表情まではわからない。それなのに頬が赤くなるのを感じる
「認めたらどうだい?」
言いながら、貴方の手が私の着流しの腹帯を解く。でも視線は私の目に向いていて、顔を赤くした私はその視線を絡められない
「…っ、貴方が触れれば、なんでも嬉しいので」
我ながら苦し紛れの言い訳だと思う
「へぇ」
貴方は私を試すような声音を聞かせる。そのまま私を押し倒すと、もう一度胸から腹部を撫でて下着に手を入れた
そこは確かに濡れそぼっていて、自分でも恥ずかしいほど貴方の指を汚す
「…っ」
「これだけ濡らしてて、同じことが言えるのか」
「それは」
わかってる、言えやしないと。
これが誘導尋問だろうとなかろうと、私は初めから終わりまで貴方に支配されていたい
「…言えません」
「じゃあ、認めるんだね」
わざと水音を立ててそこに触れてるのがわかる。意地悪されてるってわかってるのに、そのことに興奮してる自分を恥じた
「でも、でも貴方だけです。私を支配して良いのは」
私がそう言うと、貴方はなぜか陰核の先を撫でて強烈な快楽を私に与えた。文字通り強い電気信号の様に脳を突き抜ける快楽は、僅かに痛みさえあって身を捩らせる
その様子を見て貴方が
「知ってる」
貴方がそう言って陰核を触り続けるから、私は声を抑えられない。でもこれも貴方からの加虐なのではと考えれば考えるだけ確かに幸せになれるから、確かに私には被虐趣味があるかもしれないと思った
ずるりと手が下着から引き抜かれる。貴方は息を荒げる私を起こして頬にキスをすると、自らも腹帯を外して下着から自身を取り出した
すでにそそり立ったそれをきちんと見るのは初めてだ。硬く勃ち上がったそれは脈打って貴方の股間部から快楽を求めている
「舐めて」
貴方が短くそう言って、私は「はい」と答えた
その表情は確かに興奮している様に見える
私は貴方の自身の先端にキスをして、静かに舌を這わせた
「ん…」
どうしたら良いのかわからないけど、先端のくぼみから迫り上がった部分までを舐め続ける
「…っ、そのまま咥えて」
「はい…」
くぷ、と迫り上がった部分までを一気に咥え込む。そこから先もわからないので、とりあえず口内で加えた部分を舐め続けた
「もっと奥までいけるかい」
「んふ…」
もっと奥まで、自分の咥え込める限界まで貴方の自身を口内に迎え入れる
流石に息がしづらくて苦しい
「…そのまま先端から奥までをゆっくり繰り返してほしい」
「ん…」
貴方の言う通りに、ゆっくりと出し入れを繰り返す
やたら唾液が出るせいか出そうと思わなくても水音がたつのが気になった
時折唾液に耐えれなくなると一度離れて飲み込んで咥え直して、これで貴方が快楽を得れてるのか心配になりつつも動くことはやめなかった
「っ、いいよ、離れて」
「んん…」
私が貴方の自身から離れると、貴方はもう一度私を押し倒した。この流れは、と考える。緊張と期待で一気に胸が締め付けられるのを感じた
「はぁ…っ」
貴方が少し息を吐いて、私の蜜穴に自身をあてがう。小さく水音がするのが、何とはわからなけど恥ずかしくて胸の前で祈るように指を絡めた
ずず、と貴方の自身が奥に入ってくる。あの時と違って許可を取られないことに、むしろ嬉しさを感じた。そんな遠慮のいらない仲になったって思えた。
「あぁ…」
奥まで入ったのかな。すでに下腹部にはそれなりの満足感がある。
「まだ半分も入ってないよ」
「えっ」
驚いた瞬間、ぐっと奥までお腹が広がるのを感じた。同時に快楽が脳に広がる
「あああぁっ…!」
指を絡めてられなくて、自然と解けた手は背後の布団をつかむ。体は自然と仰け反って押し広がる快楽に耐えようとしていた。
「やっと奥まで入った」
圧迫感からくる強い幸福感に耐えながら貴方に視線を向ける。照明で照らされた貴方の瞳は、確かに満足げな光で私を見ていた
「動くよ」
「ん…はい」
僅かに身を捩るだけで馴染んだはずの圧迫感が帰ってきて私の脳を幸福感で満たす
そんな状態で動かれたらどうなるんだろうって、私はどこか期待していた
「あっ、んっんっ…あぁ…」
貴方の自身が動く度、確かに内壁を優しく擦る快楽が私に流れてくる。少しもどかしいまであるその快楽は、貴方が私を気遣ってるんだと感じた
それなら、それならもっと
「あっあっ…イヅルさん…っ」
手を伸ばして貴方の頬を包む。内壁を擦れる気持ちよさは変わらないままだけど私は何とか上体を持ち上げてキスをした
「イヅルさん、もっと…加減しないで」
「…っ!」
私の言葉に貴方の動きが止まる。貴方はそのまま上体を起こすと前髪をかき上げて崩すから、私は内面で黄色い悲鳴を上げた。
「僕としてはもっと君を大事にしたいんだけどな」
余裕の無い目で私を見る貴方があまりにも色っぽくて、鼓動が高鳴る。眉間による皺のそばで滴り落ちる汗とか、いつの間にか脱ぎ切られた着流しのせいで顕になってる貴方の美しい肢体とか、もうどうしたらいいかどうこの美しさを処理すれば良いのかわからない
「でも君がそう言うなら、加減してあげられる自信はないよ」
そう言うと貴方は私の腰を掴んで、これは
「っあーっ!あっ、あっ…!」
勢いよく貴方に腰を引き寄せられて、そして私はあっさりと果てた。
「まだだよ」
「えっ、ちょ…あぁっ!」
まだ逝ってるのに、貴方は深く私の奥を突いてくる。私の急所を穿つように内壁を擦るそれは、一突きごとに強い快楽を私に雪崩れ込ませる
「あぁ、あっあっ、あーっ、あっだめこれいっちゃ」
「良いよ、逝けるだけ逝けばいい」
そのまま下腹部に力が入るのを感じる。動かれたまま私は果てて、それでも貴方は止まらない
「まって、いった!いったの!」
「そのまままた逝くといい」
「あっらめこれ、まらいく…っ」
果ててるのにまだ急所をつかれて逝かない訳もなく、私は何度目か数える間も無くまた果てた。その後は一突きごとに軽く果ててる感覚があって視界がチカチカして、快楽に悶える体は自然と貴方から逃げようとする
「だめだ、逃がさない」
でも貴方はそれを許さない
また私は腰を掴んで引き寄せられて呆気なく果てた。そのまま貴方が倒れる私に上体を寄せると、布団を掴んでた左手を解いて自分の指と絡ませる
「あっあっ…イヅルさん、いづ、るさんっ」
私が涙目で貴方を見ると、私を穿ったまま貴方もその視線を絡めた。その瞳には確かに私が映っていて、それだけで果てそうになる
「鏡花…」
余裕のない表情で、貴方が私を呼ぶ。
貴方の声が私の耳に届く度私の快楽は高まるのに、名前なんて呼ばれたら
「あっむりっ、も、またいっちゃ…!」
「僕も流石に限界だっ」
そう言う貴方は更に私の奥に自身を穿ってくる。ぐずぐずになったそこに脳を貫くほど大きな快楽が溜まっていく
「あーっ、もうらめ、いくっ、いっ…」
「…っ!!」
大きな快楽の閃光と共に膣内で確かに脈打ってるものを感じる
息も絶え絶えで貴方を見ると今日は貴方も息を上げていて、それだけ私と向き合ってくれた気がして嬉しかった
私が手を伸ばすと、貴方が私を抱き寄せてくれる
あぁ、幸せだ
********
二人でお風呂に入って縁側に寝そべる
自然と私たちは手を繋ぐことができて、それがたまらなく嬉しい
「こう言う時、どっちで呼んでいいか悩みますね」
「?」
「吉良副隊長って呼ぶのとイヅルさんって呼ぶの、貴方はどっちが良いですか?」
私の言葉に貴方はわざと少し考えた様に見えた。それから私を見て
「今は仕事じゃ無いから」
そういって繋いだ手を指で軽く撫でた
私はそれに嬉しくなって、手を離して貴方に抱きつく
「わかりました、イヅルさん! 私のこともちゃんと名前で呼んでくださいね」
「はいはい」
抱きつく私の頭を撫でながら、貴方は少し嬉しそうにそう言ってくれたのだ
終
おまけ
「そういえば、今日私がこのお家にきた時何か考える様な顔してましたけどどうしたんですか?」
私を抱きしめる貴方を見上げてそう言う
すると貴方は、少し照れくさそうに顔を背けた
「あれは…君が、付き合って以来良く笑う様になったから」
その言葉に、昼間見かけた隊士と記者のやりとりを思い出す。あそこでの話題も、私が笑うことについてだった
「そんなに珍しいですか?」
確かにこんなに笑うのは貴方の前だけだけど
「そんなにって言うか、そもそも笑う印象がないって言うか…」
貴方の声は何とも言いづらそうな印象で、私は少し面食らう。でも確かにあまり人と関わる気がないタイプなので表情筋が死んでるのは否めない
「…貴方の前なんだから、当たり前じゃないですか」
自分で言ってて照れ臭くて思わず視線が逸れていく
好きな人によく見られたいのは、当たり前のことだと思うけどな
「そ、そう…」
頭上から照れた様な声が返ってくる
なにこれ、付き合いたての学生みたい
「…」
視線を貴方の顔に戻すと、縁側の暗がりでも耳まで赤いように見えた
私は、そうだったら良いなぁなんて願望を口に出してみる
「…もしかして、嬉しいって思ってくれてます?」
私の言葉を聞いて、貴方は確信をつかれたように体を一瞬跳ねさせた
それを見て驚きと、喜びが、同じ歩調でやってくる
「…本当に?」
心臓が跳ねる。スキップしている
何だか夢みたいで思わず確認すると、貴方は勢いよく体を起こした。私もそれに釣られて起き上がる
それでも顔を赤くした貴方の視線は合わないし、沈黙しか帰ってこない。沈黙を肯定と受け取れば良いのだろうか
「…ねぇ、本当にそうなんですか?」
縁側の床についている手に自分の手を重ねて握る
声が震えてるのが自分でもわかって、期待と不安が頭を占める
ずい、と顔を近づけると貴方が勢いよくこちらを向いた
「!」
「あぁそうだよ!僕だけに笑ってくれるのを嬉しいと思ったらいけないのか!?」
顔を真っ赤にして怒る貴方に私は再び面食らう
二、三度瞬きをする頃にようやく貴方の言ってることがわかって、今度は私が茹蛸の様になってしまった
「…い、いけなくないです…」
思わず下を向いて言葉尻も小さくなっていく
まさかそんな、本当に嬉しいと思ってくれていたなんて
「僕は、君がそんなに笑う人だと思わなかったから…」
「から?」
上目遣いに貴方を見る
貴方の顔はまだ少し赤いけど、その目に私が映っていて嬉しくなった
「君の笑顔が愛らしいことも知らなくて、不意をつかれたと言うか、その、不覚にも可愛いと思ってしまったと言うか」
「!!」
か、かわ…!
私が、可愛いって?
いやそんなまさか
「だから、少し優越感の様なものを感じてしまって。確かに…嬉しかったかもしれない」
しどろもどろになる割には素直に答えすぎでは?
これでは私の心臓が持ちそうにない
「あ、ありがとうございます…」
思わず三つ指立ててお辞儀をしてしまった
神様、奇跡ってあるんですね
「そんな丁寧にお礼言うことじゃないと思うけど…」
「! はっ、そうですね…」
慌てて頭をあげる
貴方はそんな私を見て吹き出した
「ぶふっ」
「何ですが急に!」
そのまま笑い出す貴方に釣られて私も少し笑う
すると貴方は呼吸を整えて私に言った
「ほら、かわいい」
そして私の頬を撫でる
「〜っ!」
そんなキザなこと、できないと思ってたのに
また顔が赤くなりそうだ
「でもこれで答えになったかい?」
そう優しく私に問う貴方を私はもう一度抱きしめた
「もちろん。これからも貴方の前だけで笑いますね」
「そうして欲しいな」
私の背中に貴方の腕が回る
あぁ、ずっとこの時間を続けていきたい
終