※この作品はR-18です。

系   作:七星七夕

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当作品は二次創作であり、原作、実際の物事、人物、事象には一切の関連がありません、ご注意ください
また、死ぬほど捏造設定があり、原作の隙間を縫うような部分がいくつも散見されますが、これは個人の好みでありそういった作風であるとご理解いただければと思います。個人的にはその隙間は想像の余地のままになってたらうれしいな!

また、当作品は恋愛小説です
版権キャラクターとの恋愛描写や性行為描写が苦手な方は回避をお勧めします
主人公が大怪我したり戦闘したり場合によっては修行するかもしれませんが誰がなんと言おうとこの作品は恋愛小説です。ご理解いただければと思います
カップリングは「吉良イヅル×オリジナルキャラ」になります。ハーレム等の予定はありません、悪しからずお願いします









「憔悴」

「憔悴」

 

 今日で三徹めだったかな

 意識が朦朧として気持ち悪い

 終わらない書類と格闘して三日目、流石に意識が死んできた

 

「…」

 

 それでも仕事は終わらない

 あぁ、貴方が近くにいるのに何もできないなんて

 

 時期は半期決算だ。担当の隊士は全員執務室にこもって帳簿の整理と決算書類の作成に回る

 彼の方は勿論担当に任命された私も終わらない書類と格闘しており、各種役所に提出する経費の計算や税務処理に追われていた

 

 それでも彼の方の気遣いで平隊士は定時で帰っていく中、私は特に予定もないので彼の方と二人で残業。

 席官になってからこんなに忙しいのは初めてで目が回りそう。なまじ席官だから中間管理職だし、旅禍の騒ぎで決算も遅れてたからその分貯まった一部の帳簿付けと修理箇所の書類からスタートと思うと気が遠くなった。

 

 どこも同じなのかな…と思いたいけど六番隊とかどうなんだろう、朽木隊長のいるところだから会計士とかちゃんといるのだろうか。居たら楽なんだろうなぁ…

 

 ついでに言うと虚圏の方から新しい勢力も見えてるらしく、私が卍解使う羽目になった相手もその一人とのことだった。そのせいで瀞霊廷中まだバタバタしてるし余計な仕事だけが増えていく

 

 朝から夜まで手書きで書類を作っていると本当に気が狂いそうになる。平然と仕事をやってのけている彼の方は一体何徹目なのか

 

 お手洗いにでも行ったのか彼の方が席を立ったタイミングで気を抜く。座椅子の背もたれに体を預けて、とても彼の方には聞かせられない声をあげた

 

「あ゛ぁ〜〜〜〜〜」

 

 真面目におかしくなりそう。旅禍の騒ぎには2週間も使ってないはずなのにどうしてこう書類が増えるかな

 いや、あらゆるところで旅禍含むたくさんの人間の戦闘があったせいでどこもかしこも壊れてるせいなんだけど。復旧作業用にかかった材料費と人件費と改めて処理してるから仕方ない。わかってはいるんだけども

 

 廊下から足音がして背筋を正す。案の定彼の方が帰ってきたので、あのだらしない様を見られていないことに胸を撫で下ろした。さも平然と何事もなかったかのように仕事を進める

 

 しばらくしてついに私たちを除く全隊士が帰路についた。今回の決算に関係無い管理をしている席官は多少残業したとしてもこちらを手伝うことなく帰っていくけど、みんな朝も早いのでしかたない。これで電気がついてるのは執務室と隊舎の中で掃除時間以外は開放されてる浴場とこの部屋付近のお手洗いくらい。職場としての空間はほぼ終業したと言って良いと思う

 

 あ、みんな帰ったってことはもうしばらくすると食堂が閉まるな。その前におにぎりでももらってくるか…

 いつもだったら私が作るのに…っ!

 決算が終わるまではそんな余裕がない

 

「食堂行ってきます。吉良副隊長はいかがなさいますか?」

「なら僕も適当に」

「わかりました」

 

 普段なら自分が行くと気を使う貴方が職場ではしっかりこき使ってくれるの、悪くない

 部屋から出て最初にやったことは歩きながらにやけることだった。この使いっ走りににやけないのは無理だと思う。誰も見てないし余計に気が抜ける

 

 足元以外を消灯された薄暗い廊下を抜けて食堂に入る。持ち帰り用のお弁当と緑茶を二つずつお願いして、受け取ると食堂のおばちゃんが声をかけてきた

 

「決算なんだって? 大変だねぇこんな時間まで」

「いえ、旅禍が来るまでの帳簿は吉良副隊長がまとめてくださっているので大変なのは書類作成と修理資金の確認とかですかね」

「現世だと自動でやってくれるからくりがあるらしいよ。現世は便利だねぇ」

「そうですね」

 

 なんて世間話。特に私の愛想が上がることはないけどおばちゃんは気にせずたまに話しかけてくれる

 

「あ、そうだ」

 

 おばちゃんはそう言って夏みかんを二つお弁当に添えてくれた。お弁当におやつはつかなかったような

 

「夏みかん…ですか?」

「夜遅くまで頑張ってるからおまけだよ。彼氏さんと食べな」

「なっ…」

 

 思わぬ発言に顔を赤くした

 仕事の気持ちで抑えてたのに! と意識しないようにしていた心が反発しだす

 

「赤くしちゃって可愛いねぇ、普段の仏頂面が嘘みたいだよ。ほら早く戻りな、まだ仕事なんだろ?」

「あ…その、ありがとうございました…」

 

 動揺した顔がすぐに戻ることはなくて、執務室に戻ってもすこし…いや彼の方が視界に入ってしまったからやっぱり赤いままで

 

「た、只今戻りました」

「あぁ、ありがとう」

 

 書類に目が向いて私に視線を向けない彼の方をこれほど感謝したことはない。一先ず彼の方の机の開いたところにお弁当とお茶ともらった夏みかんを置く

 

「!」

 

 その時、近くに来てしまったからかふわりと貴方の香りがして思わず動揺した。さっきのことで引き締めてた気持ちが緩んでるのにこれは、これはきつい

 欲が、出てしまう

 

「…っ」

 

 心の中で深呼吸してバレないように急いで自分の机にもどる。色々と辛い

 ただでさえ月のものが来たのに途中からこの仕事が重なったせいでまともに二人の時間が取れてないのに、と悔しい思いをした

 

 とりあえず机の上に置いたお弁当を開いてそのまま食べ始める。こう言う時は他のことやって気を逸らすのが一番だ

 今日のおにぎりは梅とおかか。個人的にはシャケが一番好きなので明日の日替わりがうっかりシャケの塩焼きだったら良いのにとか考えてしまう。余りの食材がおにぎりになることが多い

 

 程よくお腹が満たされると流石に気も紛れる。最後にお茶を一口飲んで仕事に戻った。夏みかんはおやつにしよう

 

 時計の針が動く音と、そろばんの音が部屋に響く

 数字が関わる作業なので流石に私語を垂らす余裕はない

 

 ふと、彼の方の机の方からお弁当の包みを開ける音がした。キリのいいところまで進んだのかな、なんて考えつつ自分の作業を進める

 

「…夏みかん?」

 

 しんとした部屋に彼の方の声が漏れた。私はその声に反応するように貴方を見る

 

「あぁ、食堂の方が付けてくれました。この時間までお疲れ様って」

「そうだったのか…ならありがたくいただかないと」

 

 改めて貴方は礼儀正しく手を合わせて食事を始める。私はその様子を横目に見ながら再び仕事を進めた

 

「ふぁ…」

 

 貴方が作業に戻ってしばらく、流石に眠気の波が襲ってきた。時計を見るともうとっくに日付が変わっている

 もうこんな時間だったのか…仮眠でもとるかな。なんて眠気を誤魔化すために剥き始めた夏みかんを食べながら思う。夏みかん美味しい

 

 一応、非常時や門番のためにどの隊にも仮眠室が設けられている。少しばかり眠れないだろうか…いや仮眠室行ったらそのまま寝こけるかもしれない。耐えよう

 

 あくびを噛み殺して書類を作成していく。今やってるのは月毎の経費を確認して合計額を記入する書類。これが無いと経費が落ちないのでお金が帰ってこない。修繕箇所の細かい書類と重なったせいでやっと決算の書類に入ってきたけど終わるのかなこれ?

 

 とりあえず次の一枚でキリがいいからお茶でも淹れてこよう

 流石に気づいてから後一枚でキリがいいとなると早い。改めてお茶でも淹れるかと立ち上がると、貴方が私を見ているのが横目に見える

 

「少し寝たらどうかな。眠気を抱えながら続けるのは効率が落ちるし」

「あぁ〜…今仮眠室行ったら朝になってそうで…」

「ならそこのソファで寝るといい、後で起こすからその時交代してくれたらいいよ」

「え、そんなお行儀悪いですよ…」

 

 うーん、松本副隊長は時折執務室のソファで寝てるって聞いたことあるけど…

 気遣いはありがたい。でも流石にそこまではできない。見てるの貴方だし

 

「ここまで付き合ってくれてるんだからそれくらい構わない。まだ片付けて欲しい書類もあるから」

 

 う、そこまで言われて断るのもな…

 

「…わかりました。ソファお借りします」

「うん」

 

 諦めた。少し移動してソファに横になる

 起きたら眠気覚ましにシャワー浴びてこようかな…

 

 

********

 

 

「…きくん、緋月君」

 

 …?

 彼の方の声がする

 仮眠して…どのくらいだったっけ?

 でも起こしてくれるってことはそれなりに時間が経ったのかな?

 

「ん…」

 

 貴方が私を見てる

 あぁ、やっぱり

 

「綺麗だなぁ…」

 

 青い瞳と金糸の髪が綺麗だ。その目に私が写っていることがたまらなく嬉しい

 寝ぼけた頭で、何も考えず覗き込むその顔にキスをする。二人きりでかつ頭働いて無いしいいよね

 

「! 君はまた…っ」

「またってなんですか…?」

 

 まだ頭が冴えてないな。思考がふわふわする

 貴方の顔は真っ赤だけど、それは怒っているのかそれとも照れているのか

 

「公私混同はやめろって言ったろ」

「こんな時間に誰もきませんよ」

 

 日付がとっくに変わって来る死神とは誰だろうか。涅隊長しか思い浮かばない

 そのまま腕を伸ばして貴方の首に絡みつく。さらに引き込んでぎゅっと抱きしめた

 

「ちょ、緋月君!」

「あー…貴方の香りがする…」

 

 もうだめだ。寝たら逆に緊張感とかどこかに飛んでいってしまった。疲れに任せて貴方を充電しよう

 

「離れて…っ」

「だめですむりですあなたがたりません」

 

 仮眠するにあたって髪留めも外してしまったし休憩と思ってすこしだけ、すこしだけ…

 そんなことを考えていたら貴方の首に絡めた腕を起点に体を起こされてしまった。そのまま貴方は器用に私をずらしてソファに腰掛ける。それでも私は離れないけど

 

「…いつまでこうしてるんだい」

「退きません。ただでさえ運が悪くて三週間は二人の時間がないんです。死んでしまいます」

 

 体調に合わせてこの仕事量。心も体も疲れ果てて死んでしまう

 貴方はストイックな態度で表に出したりしないから私も頑張って張り詰めてたけど、これ以上は無理

 

「人の気も知らないで…僕はぬいぐるみじゃないぞ」

 

 横からため息が聞こえる

 ぬいぐるみなんて要るものか。貴方を充電してるんだ私は

 

「私が吸わないと死んでしまうのは貴方ですイヅルさん」

 

 もう、すーはーの勢いで吸ってる。癒される

 

「なんだかな…」

 

 呆れた貴方の声が聞こえたら絡めた腕を解かれてしまった。残念なんて考えていると、なぜかそのまま押し倒される

 

「?」

「こっちがどれだけ我慢してるかわかってないな君は」

「ふぇ…」

 

 貴方にしては珍しく、私を的にしたような鋭い視線。なにそれどきどきする

 ぎし、とソファが少し軋んだ。私がそれを受け入れるように上目で貴方を見ると、返ってきたのは噛み付くようなキス

 

「んんぅ、っふ、ん…っ」

 

 キスはすぐ離れるけど、貴方は私の態度に少しだけ怒ってるように見えた

 

「君はなんでも受け入れすぎだと思うんだ」

「貴方にされて嫌なことはないので」

「ほらそういうところ…」

 

 やや呆れながらも貴方が私の胸元に手を伸ばす。抵抗しないで受け入れると貴方の掌を感じ、同時にそれを少しだけ意外に思う

 

「…するんですか?」

 

 控えめに問うと、余裕の無い貴方の顔。いつもとのギャップにときめいてしまう

 

「ここまで煽ったんだから責任とって大人しくしてて」

「は、はい…」

 

 ときめきのあまり言葉がうまく出なかった。あ、貴方がこんなに私を求めている。煽ったつもりはないけど

 嬉しく無いはずがない。これならたまには運が悪いのもいいかも…

 

「ん…」

 

 大きな手のひらが私の胸を撫でる。貴方が触るとどこも熱くなって過敏になる気がする

 袂からその手は中に入ってきて、既に反応していた胸先は貴方の滑る指に引っかかった

 

「もう反応してる」

「当たり前じゃないですか…久しぶりなんですもん」

 

 二人きりでこんなことしてるの久しぶり過ぎる。本当、泊まれる時しかしないからいつもお預けをされてる気分

 

「もっとしたいってことかい?」

「…っ」

 

 そうだと言うのは憚られる。これ以上淫乱の疑惑を深めるわけには

 

「素直に言うなら、考えてあげてもいい」

 

 その言い方は卑怯だ。私の意見を聞こうとしてるんじゃなくてそうだと言うように仕向けてる発言じゃないか

 わかってても、そう答えないと後ろめたいと思ってしまうのが結局本音を物語ってる

 

「…いつだってしたいです」

「これは予想以上の発言だな」

 

 そう言うと貴方は私の死覇装の袂を緩めた。胸元が露わになって行為に現実味を感じ始めてしまう

 

「胸元に下着をつけてないのもそういうこと?」

「それは胸元が苦しいのが嫌で…っ」

「本当かな」

 

 流石にそんなことで嘘はつかないけど、貴方が胸先を指で弾くから反射的に声が出た

 

「あぁっ」

「人が来ないとは言い切れない。声は抑えて」

「はい…」

 

 確かにそうだけど意地悪したのは貴方だとは言えない。わかっててやってると思うし

 貴方がさも当たり前と言わんばかりに私の腹帯を解いて袴を脱がす。下着の秘部に当たる部分をずらして指を挿入れてきた

 

「…んっ」

 

 挿入ってきたのが嬉しくて少し反応する。いくら貴方の指が細いと言っても私より全然太くて長くて、それだけで気持ちいい

 濡れそぼったそこが簡単に貴方の指を受け入れると、私の弱いところを叩き始めた。思わず声が出そうになって口元を押さえる

 

「んっ、んん、んぅ…っ」

「濡れてるじゃないか、こんな状態で仕事をしていたと思うとやはり淫乱だね」

「ちが…っ」

「どこが違うって?」

 

 やっぱり貴方の視線は私の意見を引き出したいのではなくてそう答えるように仕向けてる。貴方とできないのが辛いのであって、誰でもって訳じゃないのに

 

「貴方だけですよ…こんなの…!」

 

 そう、私をおかしくするのは貴方だけ。貴方だけでいい、貴方だけが私を支配できる

 

「そうでなかったら裏切りだね」

 

 貴方の指がまた弱いところを圧迫する。それだけで声が出そうになって、慌ててまた口元を押さえた

 

「〜っ!」

 

 相変わらず意地の悪いことをするのが好きな人だと思う。そんな貴方も好きだけど

 指を引き抜かれて布ずれの音が聞こえた。今日は時間がないのでもう貴方を向かえられるようだ

 熱いものが蜜穴に押し当てられる。下着はずらしただけの状態だからいつもと挿入感が違った。

 

「んんっ」

 

 それでも熱いそれは奥まで挿入ってくる。久しぶりに貴方と一つになる感覚は耐え難いほど私の心を満たした

 

「あぁ…」

 

 恍惚としてしまう。貴方の熱が、匂いが、重さが、私に降りかかっている。こんなの幸せが溢れてしまいそう

 それでも貴方を見れば余裕がなさそうに見えた。そこにもときめいてしまうし、もっとほしいと思ってしまう

 

「動くよ」

「はい…」

 

 ず、とそれは動きだす。いつもよりゆっくりと大きく動かないようにしてるけど、私も足りなければ貴方も足りなそう

 

「ん、んふ…ぅ、ん…」

 

 苦しそうな貴方を見ていられない。貴方の首にまた腕を絡めて囁いた

 

「もっと…ください」

 

 いつもみたいにとはいかなくても、もっとほしい。貴方に手酷くされたい

 すると私の言葉を聞くなり貴方は私の膣内から自身を抜いてしまった。喪失感に慌てていると下着を取り払われて腕を解かれされて、体を回して四つん這いにされる

 

「イヅルさん、これは恥ずかしいって…!」

「君が言ったんだろ、『もっと』って」

 

 そのまま、再び貴方の自身が蜜穴に挿入ってくる。背筋がぞわぞわするような気持ちよさがあって、声を必死に堪えた。

 

「〜〜〜っ」

 

 奥まで到達するとやや引き抜かれて、奥まで勢いつけて押し込まれる

 

「!」

 

 だめだ気持ちいい。貴方の自身が子宮口に当たるたび快楽が、押し寄せて来る

 

「—っ、んっ、ふ…!」

 次は激しい抽送。あまりの気持ちよさに口が綻びそうになる。必死に手で押さえてるけど、完全には声を殺しきれない

 

「ん、は、ぁ、ひぅ…んっんっ、〜〜っ!」

 

 いつもと違う環境だからか緊張して感覚が鋭くなる。貴方から送られてくる快楽が多くてそれに夢中になりそう

 

「〜〜〜っ! んんぅ、んんんんっ」

 

 あっさり果てた。でもいつも通り抽送は終わらない。それが気が遠くなるほど気持ちよくて、声にしたい、気持ちいいって伝えたい

 

「ふぁ、んふ…っ、んぅんっ!」

 

 すぐ間も無く果てる。抽送が終わらないことが至福に感じていけない。壊れるほど愛されたいと願ってしまう。ここは仕事場なのに

 

「…っ、出る」

「んぅ…っ」

 

 ぐっ、ぐっ…って何度か押し込まれて、中に熱を感じる。ひさしぶりのそれは私の快楽を加速させた

 

「あぁ…っ」

 

 思わず声が出てしまった。いけない、気持ちいい、貴方が私の中にある

 ずるりと貴方の自身が引き抜かれる。ちり紙でとりあえず拭こうかななんて考えてたら何故か下着をそのままはかし直された。そのまま腹帯こそ外れてるけど袴も直される

 

「ここからなら君の部屋のほうが近いな」

「え、まさか」

 

 ここから私の部屋でさらにしようって言うの?

 それは構わないけどお仕事大丈夫なんだろうか

 

「うん」

「まだ仕事が」

「君のおかげで余力があるから大丈夫」

「貴方何徹目なんですか!?」

「今日で五徹目かな」

 

 だめだこれは。絶対何かのタガが外れてしまっている。止めないと

 

「それは普通に寝てください!」

 

 私の声に貴方はじと、と私を見た。その視線に身構えると有無を言わさぬ勢いで私を姫抱きにする

 

「ちょ、吉良副隊長!」

「二人の時間が欲しいと言ったのは君じゃないか」

「言いましたけど!」

「なら黙って」

 

 黙れと言われれば黙るしかない。貴方は私を抱いたまま器用に執務室の鍵を閉めて私の自室に入った。隅に畳まれている布団を引き出して私を放ると、そのまま覆い被さって来る

 

「い、イヅルさん…?」

 

 呼びかけに対して貴方は死んだ目で私を見た。その目にどこまでもときめくからやめて

 はだけた死覇装を全部脱がされる。貴方もまた身につけたものを取り払って深いキスをした

 

「んっぅ、んんぅ…ん〜〜〜っ」

 

 唇が離れるなり貴方が囁く

 

「覚悟して」

 

 私が固まっていると乱暴にまた下着を取り払われて密口にそれは押し当てられた

 

「! まってイヅルさんまだ中流してな…」

「知らない」

 

 問答無用でそれが押し込まれる。散々腰を抜かされた後でそれに抵抗できるわけもなく、また快楽が頭を支配した

 

「あぁぁ…っ」

 

 気持ちよくないなんてわけがなくて、それだけで意識が遠くなる。このまま起きることに抵抗できそうにない

 

 そのまま散々、朝と夜の隙間まで抱き潰された

 

 

********

 

 

 目覚ましで目が覚める

 時計を確認すると朝の五時。少しは眠れたのかな

 

 隣で規則正しい寝息を立てている貴方を起こすのは忍びないけど、今日も仕事だから起こさなくてはならない。私たちは責任者である

 

「イヅルさん、イヅルさん。起きてください、シャワー浴びるでしょう?」

 

 軽く体を揺する。すると寝ぼけた貴方の腕が私を引き寄せて抱きしめた

 

「イヅルさん…? 寝ぼけてます?」

 

 珍しいこともあるものだ。普段こんなに寝ぼけたことないのに…やはり五徹が効いてるのだろうか

 

「うーん…それは七番の棚だから…」

 

 何の寝言だろう。とりあえず夢の中まで仕事してるなら私の夢を見て欲しい

 

「イヅルさん、イーヅールーさーん」

 

 ほっぺを指で突いて起床を促す。唸ってばっかりで起きそうにない、よほど疲れてたんだろうな…

 でも困ったな、仕事の時間は差し迫っている

 

 とりあえずセクハラしておこう。抱き寄せられてる胸元にキスをして頬ですりすり…へへ、起きないからイタズラされるんだ

 

「ん…」

 あ、起きたかな?

 いくら自分の二度寝用に早めの目覚ましをかけてるとは言っても、食堂は七時に開き始業は八時と考えると寝ぼけてはいられない

 

 とりあえず暖かさに違和感を覚えたのかふと下を見た貴方と目が合う。それが嬉しくて照れ気味になってしまったけど「おはようございます」と挨拶をしたら目を白黒させていた。まさかこれは

 

「…昨日を覚えてらっしゃらない?」

 

 あれだけ散々抱き潰しておきながら、覚えてない?

 

「…うん」

 

 冷静に、冷静に青ざめている。本気でまずいことをした時こうなるんだろうなって新たな発見があった

 

「昨日、半期決算の進行は問題ないって言ってましたけど、そこは嘘じゃないですよね?」

 

 一番冷や汗かくのはそこだと思う。寝ぼけて進捗間違ってたらどうしよう

 

「いやそこは…大丈夫。余裕持たせるために切り詰めてもらってるから」

 

 それもそうか、でなければ一般隊士とはいえ定時では帰れないだろうし

 

「なら後悔しても遅いですのでとりあえずシャワー浴びます?」

「…今何時?」

「んー…と、五時半ですね。まだ余裕あると思いますよ」

 

 目覚まし時計を確認すると五時半を少し過ぎたあたり。この時間なら急がなくても朝自主練をしている新人に混ざってシャワー浴びてから着替えて、ゆっくりご飯が食べれるはず

 

「君はどうする?」

「私もシャワー浴びますよ。ちょっとまだ腰だるいですけど…」

 

 昨日は過去最高に抱き潰されてしまったので、いくら鍛えてると言っても体にくる。腰が本気で重たい

 

「僕は昨日何をしたんだ…」

 

 それはまぁ、この一糸纏わぬ状態から察して欲しいわけだけど

 

「か、過去最高に愛してくださいました…っ」

 

 今思い出しても恍惚として表情に出てしまう。あんなに激しく抱き潰されたのは初めてで、苦しかったけど気持ちよかったしうれしかった

 

「…」

 

 私の発言に貴方は複雑そうな顔をする。なにか思うところがあるのだろう

 

「と、とりあえずシャワー行きましょう? 着替えも必要ですし」

 

 そう言って抱かれた腕から離れようとするけどなぜかびくともしない

 

「?」

 

 貴方の顔を見上げると、これまた珍しくむくれていた

 

「どうしたんですか…?」

「…いや、僕だけ覚えてないのも不服だと思って」

「!?」

 

 なにそれ!

 今まで気遣ったようなことばかり言ってたじゃないですか!

 

「め、ずらしい…ですね…?」

「君の表情を見れば嫌がるようなことはしなかったんだとはわかるからね」

 

 そんなに顔に出てただろうか…

 いや顔に出るほど最高だったけども

 そんなことを考えていると貴方は徐に脱いだ死覇装を漁り始める。その中から伝令神機を取り出すと何か操作をし始めた

 

「…?」

 

 何をしてるんだろうと眺めていると不意にパタンとそれを閉じて貴方が私を見る

 

「これでよし」

「何かあったんですか?」

「半休とっただけだけど」

「!? また急ですね!?」

 

 貴方が自主的に仕事を休むとはどう言うことだろう

 まさか私なにかやらかした…?

 

「待ってください私何かしました!?」

「…まるで僕が半休を取ったらいけないみたいだね」

「そんなことは絶対にないですが奇跡が起きたと思って」

 

 普段休んでと言っても休んでくれない貴方なのに!?

 こんな決算のど真ん中で休むってどうなってるのか

 

「でも半休ってことは少し寝てからお仕事ですか?」

「そんなところかな。流石に五日寝てない状態で半端に寝てしまったから体に出てる」

 

 それは…昨日のせいもあると思いますよ、とは何となくいえなかった。でもあれだけ連続でしてて体に出てなかったらおかしいと思うの

 

「わかりました。ゆっくりお休みください」

 

 私はシャワー浴びてから仕事に行こうかなとか考えて布団から立とうとすると腕を掴まれる

 

「どうしました?」

「どこに行くの?」

「私は仕事なのでシャワー浴びようかと…あ、お布団は自由に使ってくださいね」

 

 さて、と…なんて立ちあがろうとすると掴まれた腕を引っ張られてそのまま布団に戻された。小さな悲鳴と共に貴方を見るとなぜか次には抱き枕にされる

 

「君の分も半休をとったに決まってるじゃないか。相手が足りないのは君だけじゃ無い」

「はぅあ…」

 

 嬉しすぎる…私だけじゃなかったんだ。貴方が私を求めてくれることに喜びがすごい

 これは改めて易々と死ねなくなったな…

 

 心臓がすごい音を立てていると、後ろから寝息が聞こえてきた。一先ず腕から抜け出して布団かけてから目覚ましを改めてかけてまた腕の中に潜り込む

 少し耳を澄ませると貴方の心音がする。あーだめだこれ幸せ。お泊まり行く時はお布団二つが多いから、一つのお布団で寝るのなかなか無いもんなぁ

 

「ふぁ…」

 

 だめだ私も眠いや

 貴方と一緒にもう少しだけ寝よう

 

 もうすこしだけ

 

 

終

 

 

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