男勝り姉御肌の剣士と、のじゃロリババア仙狐、二人の師匠がいつの間にか異能チンポに堕とされていた話 作:ゲルパンマン♥山崎
◇ ◆ ◇
二人が消えてから、もう五、六ヶ月ほど経つだろうか。
未だに二人の消息は掴めていない。
そんな折、僕に手紙が届いた。
……あのビリーがパーティーを開くらしい。その招待状だ。
なぜ、あの男が、僕なんかに、招待状を……
不審に思いながら手紙を読むと、招待状としての定型文の最後に、奇妙な一文が書かれていた。
『女二人を預かっている』
……明らかに誘っている。罠かもしれない。
二人が消息を絶ったのも、僕が二人を探しているのも、ちょっと情報収集すれば知れることだから、適当な嘘を書いているだけかもしれない。
でも、僕は行かざるを得ない。たとえ罠だとわかっていても。
二人の情報が何もない今、こんなものにすら縋るしかないから……
…………
「ふふっ♡ いらっしゃいませお客様♡ ドリンクをどうぞ♡」
「あ、あぁ……ありがとう……」
ビリーのパーティー会場では、卑猥な格好をした女性たちが案内をし、ドリンクを配り、他の客に接待をしていた。
彼女たちの格好は、いわゆるバニーガールだ。
頭にはウサギの耳を模した飾りを着け、首には小さなタイ、手首には白シャツから切り取ったようなカフスだけを装着し、脚は黒い網タイツとハイヒール。
そして胴体には、濃い紺色のレオタードに似たスーツ……背中は大きく開き、ウエストは細く、鼠径部は際どく、胸を包み込んだ布より上は素肌がむき出しの、そんな衣装を身に着けた女性が、何人も忙しなく働いていた。
反吐が出る……!
どうせ彼女たちも、ビリーの異能で無理やり従わせているのだろう。
よく見ると、彼女たちの下腹部にもうっすらと刻印が透けて見える。
もはや疑いようがない。あの時、二人がもういいって言うから放置してやったけど、やっぱりビリーは許してはいけない存在だった……!
こんなにたくさんの女たちを……!
なんとか隙を見て開放してあげないと……!
「……!」
あ、あれは……!
二人だ……!
ジーナとライラ……! 無事だったんだ!
本当にここにいたんだ!
「あ……」
しかし、僕はその場で固まってしまった。
二人の様子が、僕が知る二人とは、似ても似つかなかった。
二人は、今日呼ばれた客たちの中でも一際偉そうな男たちの接待をしていた。
下卑た視線を向けられ、カラダをまさぐられても、一切嫌な顔をせず、むしろどこか期待を込めた潤んだ視線を男たちに向ける。
そして何より、他の女たちと違って、二人だけはとびきり淫らな出で立ちをしていた。
大まかなデザインやカラーリングは他の女性と似通っている。
始めの違いは、首周りから肩、そして手首までがピッチリと肌に張り付く濃紺の布に包まれていた。それは、鎖骨あたりでカットされ、そこから下は剥き出しの地肌が露出している。
そして、鎖骨から下のその胴体には、ほとんど布地がなかった。
乳房の先端と股間にだけハート型のシールが貼られ、それ以外は何も隠していない。ほぼ裸同然だった。
脚は濃紺のピッチリしたタイツに包まれ、鼠径部に沿って斜めにカットされ、股間部分を切り抜いた形状は、素肌の部分をあたかもレオタードのように見せていた。
ちょうど他の女性が来ているバニーガールの、素肌と衣装の部分を逆転させたかのようなもの。
ただの全裸の方がよほど健全な、男を興奮させるためだけの衣装。
いわゆる〝逆バニー〟。
そんな格好を、二人はしていた。
ギリリ、と奥歯が鳴る。
彼女たちの尊厳を踏みにじる行為に、僕の怒りが高まっていく。
彼女たちの変化はそれだけではなかった。
二人には、数多くのピアスが着けられていた。
両耳だけでも8個ものピアスがアシンメトリーに着けられ、口元や眉毛の端、口を開いたときにチラリと見えた舌にもあった。
乳首にもシールの上からピアスが通され、その両乳首を美しい鎖が繋いでいる。
更にはおへそにも開けられ、そこには美しい宝石が輝いていた。
そして下腹部には、濃い紫色で描かれた妖しい紋様が浮かび上がっている。
しかし、そんな衣装よりも、ピアスよりも、紋様よりも、一際目を引く違いがあった。
───ぽっこりと膨れ上がった、二人のお腹。
疑いようもなく、妊娠していることが一目でわかるほど膨らんだお腹。
臨月にはまだ遠いが、もはや引き返すことはできないほど膨れたお腹。
ビリー……ビリイィィィ!!
お前は!
お前はどこまで彼女たちの尊厳を踏みにじるんだ!!
「ほぉ……この大きさは、妊娠五ヶ月から六ヶ月……と言ったところですかな?」
「んふ♡ 正解じゃよ♡ お詳しいですなぁ♡」
「流石ですねぇ、卿」
「なに、丁度ウチのメイドがあのくらいでして」
「おやおや、いったい父親は誰なんでしょうなぁ」
「くふふ♡ これから母親になる者同士、ぜひ仲良くなりたいものです♡」
「ッ!!」
妊娠……五、六ヶ月……?
一致する……
あの日、最後にナマでした時期と、一致する……
まさか、あのお腹の子は……
いや、流石にその考えは都合が良すぎる。
第一、今の状況……二人がビリーの元にいる状況と、まったく噛み合わない。
「あ♡ 旦那様♡」
「ご主人様っ♡」
ビリーが来た!!
全部! 全部こいつのせいで……!
二人はビリーが現れるやいなや、心底嬉しそうな顔でビリーに近寄っていった。
ビリーは、二人の腰を抱き寄せながら、大きくなったお腹をさすさすと撫で、体調を気遣う言葉を吐く。
「はぁ……♡ 旦那様……♡ ややこも嬉しがっております♡」
「んふぁ……♡ あ……♡ やだ……♡ 感じちゃう……♡」
ギリリッ!
二人を……! 二人を洗脳し、尊厳を踏みにじり、無理矢理孕ませておいて、体調を気遣う!? 心配している!?
マッチポンプで善人ぶってるだけじゃないか!
DV男が殴って出来たアザを、大げさに謝りながら心配して手当てするのと何も変わらない! いや、それよりもよっぽど悪質だ!
反吐が出る……ッ!
しかし、僕がどれだけ怒りを募らせようと、現状は何も好転しない。
ッ!
今一瞬、ビリーと目が合った……気がした。
ビリーは、両手に抱いている二人の口へ、おもむろに二本の指を突っ込むと、二人はうっとりとしながらその指を舐め回す。
「あんむ♡ んちゅぱ♡ ちゅぷ♡ ん♡ れるれる♡」
「んちゅ♡ んん♡ ちゅる♡ れるるぅ♡ んちゅぷ♡」
ビリーの指が、これ見よがしに口の中をぐるぐるとかき回し、その指に絡みつけるように舌が踊る。
指を口に突っ込む以外のことは一切していないにも関わらず、二人の顔はみるみる紅潮し、腰がクイッ♡クイッ♡と動いて、まるで娼婦のようにオスを求めている。
「ん……♡ ふあ……♡ ちゅぷ♡ おすいんはまぁ……♡ そんなことしたら……♡ 疼いてしまいますぅ♡」
「んはぁ……♡ んちゅ♡ らんなさまぁ♡ わらわたち、お腹が膨らみ始めてから、旦那様のお情けを頂いておりません♡
わらわたち、もう切なくて切なくて♡
どうかお情けをください♡」
……ジーナも、ライラも、そんなこと言わない。
僕の師匠は、そんな顔をしない。
僕の師匠は、そんなに、弱くないッ!
全部、全部こいつが変えてしまったんだ!!
もう! 二人のそんな姿、見ていられない!
僕が! 助けなきゃ!
助けるんだ! 僕が!
僕の大好きな!
誇り高い! 師匠を!
「うおおおおおおおおお!!」
ビリー! ビリーさえ殺せば!
二人は元に戻る! 師匠が帰ってくる!
行ける! やれる! 修行に修行を重ね、成長したこの僕の速度なら!
「むっ! フッ!」
「お? ハッ!」
「ぐはっ!」
ビリーへの乾坤一擲の一撃は防がれ、僕は吹き飛ばされた。
僕が大好きな、二人の師匠によって。