※この作品はR-18です。

PYseX   作:A00913

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第三章 楽園は奥深い その4

扉を開け、外へと出ると、星間ガの都市には大量のガタイ系生物「ビルダー」がひしめいている。奴らはその巨体と強靭な肉体を誇示するように、建物の屋根や壁に上ってはポーズを決めている。その姿はまるで、ギリシャ彫刻の展示会のようにも見える。

 

そんな光景を目の当たりにして、思わず言葉を失う俺。

雄平が、そんなハァハァ喘ぎ続ける拓也に声をかける。

 

「んで、どうすんだよ。」

星間ガたちの群れは、俺たちの近くにある巨大な偶像の元へ助けを求めるかのように、その表面の凹凸に身体を擦り付ける。

ビルダーに恐れおののき、その偶像で自慰し始める星間ガたちの姿はいたたまれない。

だからこそ、俺は救いのマラを差し伸べたい。

 

「決まってんだろ。」

俺はビルダーの集団に向け歩み、その中心で仁王立ち。

さらに大声で叫ぶ。

 

「お前ら!ビルダー拓也のマラが欲しいか!」

ビルダーの集団が、一斉にこっちを向いてポーズを決めはじめる。

その数約200体。

全員が俺の声にガタイを傾ける。

圧力に屈することなく重ねて強く宣言した!

「全員ケツ出せ!拓也のマラでヒイヒイ言わせてやるぜ!」

奴らはその号令を聞いて一斉に服を脱ぎ、その筋骨隆々のガタイを仕切りなく見せつける。

しかも一斉に四つん這いになって、俺に挑発するようにケツを向ける!

「いいぜ拓也!」「最高だぜ!」「早く入れろ」「早くしろ!」「お前のチンコで狂わせろ!」「ぶちこめ!」

口々にそう叫ぶビルダーたち。

快感で全身が痙攣するオレはそいつらのケツを、順番にガンガン犯していき、そして中出ししていく!

「オラ!オラ!オラア!」

拓也のガタイが次第にビルダーの集団に飲み込まれていく。

その度ごとに奴らは歓喜の声を上げる。

拓也も負けじと、その強靭な肉体をフル活用して奴らを犯しまくる。

ついに最後の一人を、雄大なガタイで押し倒し、69で口にだしあい、その最後の一滴までも味わいつくす。

 

「もう動けねえ....」

199のビルダーとヤッて拓也のガタイはクタクタ、俺の本質はウケなんで、もう一歩も動けねぇ。

それを察したのか、奴は雄膣の穴から精液垂らした俺のガタイを軽々と担いで、地面から10cmほど浮かせてからのギンギンのデカマライマラチオで拓也を目覚めさせ、ケツマンに指入れて具合を確かめてから、その強靭な腕力で俺をがっしりホールドし、そのまま駅弁ファックが始まろうとしたその時、雄平がストップをかける。

 

「おい、まてよ。お前」

ずっと持っていた傘の先端をビルダーにむけ、雄平はとんでもないことを言い出した。

 

「これ以上やるってんなら、お前、死ぬぜ。」

その傘の先には、小さな針が仕込まれていた。

雄平はその先端をビルダーの首筋に突きつけ念を押すように言い放つ。

 

「この傘にはな、毒薬が塗ってあるんだよ。それも、即効性だ。」「気持ちよくなる毒なら大歓迎なんだが、あいにくそうじゃなさそうだな」ビルダーはその毒針に強がりを言いながらも恐れおののいたのかぐったりした俺を投げ捨て、雄平に向き直る。

 

「別に嫌がってるようには見えねえが、それでもダメなのか?」

ビルダーは雄平の言葉に反発するようにデカマラを勃起させながら答えるが、さすが死体よりも冷たい男、雄平はさらに強気な姿勢で言葉を重ねる。

 

「今のアイツはお前のデカマラに耐えれるほど体力が残ってないんだよ。」

雄平の言う通り、拓也はビルダー相手のタチ199連発でもう意識を保つのもやっとな状態、いまガン掘りを喰らえば、確実にあの世に逝く。

 

「だからよ、お前が拓也を掘るのは無理だ。」

雄平のその一言でビルダーはやっと諦めがついたのか、ガタイを屈めながら朦朧とする意識の拓也に話かける。

 

「まぁ、お前さんのおかげで、俺たちもいい思いができた。だからよ、教えといてやるぜ。ナイトメアの族長に拓也のマラはすげぇってな。便宜をはかってやるよ。」「....ありがとな」

ビルダー性処理玩具になりかけた拓也はビルダーのその一言に安堵の溜息を漏らしつつ、感謝の言葉をケツマンから滴らせ、意識を失った。

 

「おーい、拓也!起きろ!」

雄平の声で目が覚める。

いつのまにか俺は寝ちまってたらしい。

どうやらそのままドリームランドに連行されちまったみたいだな。

 

「起きたか、拓也。よかったな、お前の無茶苦茶なセックスでビルダーたちがお前を気に入ってナイトメアの族長に便宜を図ってくれたらしい。」

「そうか、そいつはよかったぜ……でも、ナイトメアの族長に会う必要はあんのか?」

「なに?」

あの時はノリで感謝を伝えたけど、よくよく考えれば、族長に会ってもいいことない気がしてきた。

いや、セックスがうまかったり、マラがでかかったりするかもしれないぜ。

もしそうだったら会いたいかもしれない。

 

「お前....メモまだ読んでないだろ?ナイトメアの族長に会う理由はそこに書いてあんだよ。

だからさっさと読め」イラついた様子の雄平から強く言われたんで、ケツマンからメモを取り出しその内容を見る。

そこにはこう書かれていた。

「おまえがもし覚醒の世界の記憶を持つならば、ナイトメア族長に会え。」

平野店長が書いたのか、俺の臭いに卒倒したあの男が書いたのか、それはわからないけど、とにかくオレはそのメモに従う必要があるみたい。

きっとセンパイを元に戻すことに関係しているかもしれない。

 

「わかったぜ、雄平。とにかくナイトメアの族長に会えばいいんだな?」

「そうだ。さっさと会いに行けよ」

センパイにも早く会いたいしな……とっとと行くか! 俺はそう意気込んで、周囲を警戒しつつ、高い塔が炎のようにきらきらと輝く都市へと足を進める。

きっとこの場所がナイトメアの都だろう。

 

それにしても、ここからでもわかるけど、すげぇな……あの都市は。

まるでビルが生きているかのように動いてやがる。

その都市を囲う壁も、地面から生えるみたいにそびえ立っていて、まるで要塞みたいだぜ。

 

中に入れば道には縞瑪瑙が敷かれ、その縞瑪が都市を照らす松明の光を反射し、幻想的な光景を映し出している……↑決めすぎたときに見る夢の世界みたいだぜ。

 

俺はその神秘的な光景に見とれてしまい、しばらく固まってその場で周り都市全方を見始める。

大きな建物には漆喰が塗られ、たくさんの塔には、金や銀、そして宝石がちりばめられている。

その都市はまさに「富」を感じさせる中東風の美しき景色。

 

「マジでクリスタルだよ!」

宝石の輝きは拓也や雄平のガタイをも照らし、その美しさは拓也の興奮を誘う。

その興奮のままに、宝石でできたビルに寄りかかり、ケツマンをまさぐる拓也。

 

「やめろよみっともねぇなぁ」

雄平はそんな拓也の痴態に呆れながらも、そのビルが宝石でできていることに驚きを隠せない様子。

俺はさっきビルダーに掘られかけたばかりなんで、ムラムラが収まらない。

 

「あぁん、雄平!拓也のケツにマラぶち込んでくれよぉ!」

そんなオレの懇願も無視し、雄平はナイトメアの都を進んでいく。

オレはその雄平の後を追いながら、この都の美しさとビルダーのデカマラを思い出し、ガタイを熱くする。

こういった場所なんだし、いっそのこと奴隷になっちまうのもありかもしれねぇ。

 

「拓也!早く来いよ!」

雄平がそう叫ぶ。

俺は慌ててデカマラをギンギンに勃たせ、ビルダーたち蠢くナイトメアの都を駆け抜ける。

奴隷になると縛られるのがつらいな。

センパイ以外の奴隷はお断りだぜ。

だから逆に、奴隷を縛って、人間便器マスクを付け、ケツマンにマラをぶち込んでやるのもありかも。

 

俺はそんな想像をしつつ、いつの間にか商店街らしき場所までやって来た。

そこでは、そこらじゅうにビルダーたちがいて、その肉体をさらけ出しながら行き交うオス同士激しく交尾してやがる!「オイまてよ拓也!はしゃいでる場合か!?」

この光景を前にガタイを踊らせないオスはいない。

俺は適当に手近にいたビルダーのマラにしゃぶりつき、デカマラを味わう。

やっぱいいもんだな、勃起した相手のマラは……口の中に広がる他人のガタイ汁の味と、ケツマンを掻きまわす何者かの指。

 

「いい加減にしろって!」

雄平の怒鳴り声が俺の耳に響く。

俺はその声に従い、ケツマンに指突っ込んでたビルダーを放し、そいつのマラをしゃぶっていた口を離す。

このままうるさく言われる中しゃぶってても、いいことはないからな。

 

「まったくよ……拓也は……すぐに盛りやがって」「雄平が厳しいんだよ。

もう見慣れたじゃん、拓也の淫乱な姿」

「でもなぁ……ここはナイトメアの都だぜ?もっと緊張感を持ってくれよ……」

雄平の心配はわかる。

でもよ、拓也の生きがいはセックスだ。

俺が俺らしく生きるにはセックスしかない。

だから、拓也は雄平にこう言ってやる。

 

「大丈夫だって!俺はこの通り元気だしよ!」「乱交なんて気味悪いもん見せられるこっちの身になってくれよ……」

「じゃあ、拓也のケツマンから噴き出るオス汁でもじっと見てろって!」「んなもん変わらねぇよ……」

「わかったぜ、とにかく乱交はダメなんだな。」

「ああ、頼むからやめてくれよ……」

「逆に一人だったらいいんだろ?」「それは……まぁ……あ、俺はなしだぞ。」

もしかしたら雄平が拓也のケツマン掘ってくれるのかなって期待したけど奴は胸の前で腕をバッテンにして拒否の構え。

こんな良いガタイでルックスもジャニ系のくせに、もったいないぜ!俺は傍に立ってる店にトボトボとした足取りで踏み入った。

「……ここは一体何の店だ?宝石屋か?」「違うぜ。」

俺はそう雄平に告げてから店の奥へ進み、カウンターにいる店主に話しかける。

その店主はバニーガールの衣装を身に纏ったビルダー。

さっきからこの店の様子がほかと違っていたのは、このバニーガールのガタイが理由と外の装飾が周りと違って後ろめたさを感じるような暗さがあったからだろう。

 

実際、中に入ればそのガタイは拓也の何倍もあるんじゃないかというくらい巨大な奴から、ガリやチビの奴隷まで様々。

この店主は、拓也みたいにデカマラで犯されたい欲求を持つ性奴隷をここに連れてこれるだけの力を持っているみたい。

どいつもこいつも檻の中、拓也のガタイに欲情した目で見つめてくるから、拓也も興奮しっぱなし。

 

パリコレのランウェイを歩くように左右の檻へと拓也のガタイを向けながら、店内を歩き回る拓也。

そのガタイが醸し出すエロい雰囲気に、奴隷たちは興奮した様子で檻の中から手を伸ばし、さらに拓也の興奮を誘う。

 

「うぉ!すっげぇ!」「いいぜ!もっとエロくみせろよ!」

雄平はそんな様子を見て、気味が悪い虫を見たかのような反応を示すが、俺はそんな雄平に構わず、店内の奴隷を品定めする。

なかなか俺好みのガタイを持つ奴隷が見当たらねぇな……長期間相手するわけだから、ただガタイがでかいだけじゃダメだ。

顔もジャニ系か、それにイケメンじゃねぇとな。

 

「おい拓也!そろそろ行くぞ!」

雄平がそう急かす。

要素を絞れば絞るほど、拓也好みの奴隷が見つかる可能性が狭まるからな。

だけど妥協はできない。

今の俺が持つエロ基準はなかなかに高い。

 

「待ってろ、今選んでやるからよ!」そう言って、俺はさらに店内を歩く足を早める。

そうやって様々な奴隷を品定めしながら店の奥に進むと、一番奥で檻へとたどり着いた。

ポツンと一つ置かれたその檻の中には、拓也が知るダチの一人がぼろ布を身にまとい体育座りでじっとしている。

首は項垂れ表情は上手く見えないけど、それでも長年の付き合いだ、拓也にはわかる。

 

「マネージャー....?」久々にそんな愛称を口に出しながら俺が檻に駆け寄ると、マネージャーはゆっくりと顔を上げこちらを見る。

そのガタイは以前よりもか細くやせ細り、その表情は以前のそれとは違う、生気のない死んだ目……それでも俺は話しかける。

久々の再会だ。ましてや、ダチなんだ。人なんだ。俺は今、人間自体に飢えてるんだ。

 

「マネージャー!どうしたんだよ一体!」

「…………拓也」

マネージャーは、俺は一気に野獣モードの呼びかけに応えるように、ぽつりぽつりと言葉を紡ぎだす。

 

「どうしたって....相変わらずですねそのガタイ。

そのテンション、地球がひっくり返っても変わらないんでしかね」

マネージャーのその皮肉交じりの言葉、乾いた笑いと共に俺の心をくすぐっている。

そんなマネージャーを励ますために、俺はさらにテンションを上げる。

 

「ああ!拓也はいつでも元気だぜ!」「そうですか……」

俺のガタイに気圧されたのか、それともただ単に疲れただけなのか……マネージャーはそう言って再び俯き黙ってしまった。

 

「なぁ、マネージャー……何があったんだよ」

「……何があった?逆にあなたは何も見ていないのですか?」

「いや、その……俺はすべてみてきたさ、なんなら地球が滅ぶ瞬間まで見てたんだぜ?」「そうですか……じゃあ、私がこうやって奴隷になった理由も元気がない理由もわかりますよね」

「えっと……それは……」

「わかりますよね。

すべて終わったんですよ、拓也」「全部って……たしかに、そうだけど……」

マネージャーはその失望に満ちた瞳をただただ俺に向けて黙ってしまった。

んで、そのやり取りを遠目から眺めていた雄平はため息をつきながらこっちに歩み寄り、俺の肩を引いてマネージャーから遠ざけようとする。

 

「おい!何しやがる!」

「拓也、もう行こうぜ」「なんでだ!?まだ話は終わってねぇよ!」

そんな抗議も聞かずに、雄平は俺のガタイを強引に引っ張り別の檻の陰へと連れていく。

 

「……拓也、よく考えろよ」「何をだよ!?」

「もうあいつがああなってるのはお前が介入すべき問題じゃねぇんだよ……みんなお前みたいに強くないんだ」

「でもよ!マネージャーはダチなんだ!だから、助けたいんだよ!」「じゃあ聞くけどよ……お前はあいつをどう助けるんだ?あの奴隷市場で、あの精神状態で、一体お前に何ができるっていうんだ?」

「それは……」

雄平のその質問に敏感な拓也は答えられず、ただ黙って俯いてしまう。

確かにそうだ。

今俺はマネージャーに何をしてあげられるんだ?「あいつは……もう、前へ進むことを諦めてるんだよ。もうお前にもわかっているはずだ」

雄平のその指摘に何も言えない。たしかに少し話しただけでもマネージャーが前を向いていないことはわかる。でも、それでもビルダー拓也は……「雄平」

「なんだよ……」

「それでも拓也は、マネージャーを助けたい。

傍にいるセンパイと、地下世界で会った平野店長を除けば、拓也と関わりがあったのはあいつだけだからよ。

それに……あのまま閉じ込められたままなんていやだ」

そんな俺の言葉を聞いて、雄平はまたも大きなため息をつく。

「わかったぜ、拓也。

お前がそういうなら俺は止めない。

でもな、これだけは覚えておいてくれ。

あいつがいなくても別にお前は一人じゃない。

だから、その……」

「なんだよ?はっきり言いやがれ!」

「……いや、いいさ。

とにかく行ってこい!そしてお前の思う通りにやってみろ!でもな、これだけは忘れないでくれ。

お前は一人じゃない」

「ああ!わかってるぜ!」快感で全身が痙攣するオレはそう雄平に告げてから、すぐさま檻へと駆ける。

その拓也を、マネージャーは虚ろな瞳で見つめる。

やけに騒がしかった周囲も、俺が檻にたどりつく頃には不思議と静寂が戻っている。

「マネージャー!」

「……拓也」

俺はそのガタイをかがめ、マネージャーの目線と俺の目線を合わせる。

そして、その瞳をしっかりと見つめて、ちょっとの間だけ互いを認識させる。

「なんですかそんな私なんかに。拓也らしくないですよ」「いや、別にそういう意味でマネージャーをみたわけじゃねぇんだ。ただ、俺は……」「拓也は……?」

俺は一気に野獣モードはそこで一呼吸おいて、頭の中をクリアにする。

愚直に、ただ俺の本心を伝えるだけ。

変に飾ったり、カッコつけたりする必要なんてない。

雄膣の穴から精液垂らした俺は拓也らしく、ストレートに想いを伝えるだけ。

「マネージャー……オレはさ、たしかにマネージャーから見たら、無茶苦茶明るくて、ガタイも良くて、ちょっと変わって見えるかもしれない。

でもさ、オレだって人間なんだ」「ここで人間じゃないものを従えて、自由に行動する貴方が人間ですか?」「ああ、そうだ。だから……オレはずっと満たされない孤独を、寂しさを……ずっと感じてるんだぜ?だからマネージャー、傍にいて欲しい」

マネージャーのそのガタイは、俺の言葉によって徐々に震えだす。

俺も、ガタイは震えだす。

マネージャーのその大きな瞳に光が差し込み始める。

 

「この先、私が役に立つことが、ありますか……?」「わからない。でも、それが俺の望みだから」「そうですか……」

俺は檻の外から手を差し伸べる。

マネージャーはゆっくりと手を伸ばし、俺の手をそっと握る。

手を通して伝わる互いの体温……そして今ようやく交わった視線。

もう大丈夫。檻をぶち壊してマネージャーを外へ出し、雄平に向かってサムズアップをする。

「よくわかりませんが必要とされているのなら、私も拓也のダチとして、できる限り支えますよ」

「ああ!頼りにしてるぜ!」

そんな俺たちのやり取りを黙って見つめていた雄平は、満足したように大きく頷く。

そしてポケットからメモを取り出し、その裏に何かを書き始める。

何をしているのか聞こうとしたその時、俺たちの背後から、重い足取りが近づいて来るのを感じた。

 

「困りますなぁ~お客様、勝手に商品をさらっていくのは……」

照明が消え周囲が一瞬暗くなる。

暗闇に慣れてきたハァハァ喘ぎ続ける拓也の目にその声の主の姿が映り始める。

そいつは、さっきハァハァ喘ぎ続ける拓也たちを出迎えた....。

 

「お前、さっきの……!」

そう、そのガタイは間違いなくあのバニーガールビルダー。

奴は俺とマネージャーの前に立ちふさがり、その大きく厚いガタイは俺たちを威圧するように見下ろしている。

 

「なぜその奴隷が店の奥にいるのか、分かりますか?それは、その奴隷が私の一番大切な商品だからですよ。」「なんだと!」

「この奴隷を競り落とすのには苦労しました....なんせドリームランドで人間というのは、私たちにとっては超貴重品ですからね。

それでもなんとか資金をかき集め、やっとの思いで競り落としたんですよ」

バニーガールビルダーはそう言うとそのガタイに似合わぬ優雅な手つきで、檻のカギを近くにある檻の南京錠へと差し込んだ。

そして、そのまま檻の扉をゆっくりと開けると、その中から一体の奴隷が這い出る。

 

そいつは、その檻の持ち主だったバニーガールビルダーに忠実な様子。

見た目はマネージャーより一回り細いくらいだが、かなり固い筋肉質なガタイをしている。

まるで密度がダイヤモンドのよう。

ただその体は青白く、よく見ると血管が遠目からでも浮き出ているのが見える。

 

バニーガールビルダーはそんな奴を優しく抱き寄せ、そのガタイを撫でまわす。

「この奴隷……何者なんだ?」

雄平もマンコを種マンにされた俺の隣で息を荒らげてバニーガールビルダーと奴隷の様子を見つめている。

「この奴隷は私の最高傑作ですよ。私は今までに多くの生物を飼育してきました。そして、その中で様々な生物の遺伝子を掛け合わせて、より強力な奴隷を作り出そうとしているのです。この奴隷はその中でも最高傑作……私の夢が詰まった存在です」奴隷はバニーガールビルダーに抱き寄せられ、そのガタイを愛撫されながら恍惚の表情を浮かべている。

何とも言えない緊張感、周囲の檻に入っている奴隷は皆目を覆い、中でできるだけ端によっている。

 

主人に甘えるような表情から、俺達に向けられる殺気のこもった鋭い眼光……やる気だな。

「拓也、どうする?」「決まってんだろ。

戦うしかねぇ!」

俺はそう叫ぶと同時に、その奴隷に向かって突進する。

奴らが抱き合っている隙に、ガタイを背後から掴みかかる!

「うぉらぁ!!」「なっ!?」バニーガールビルダーは驚きながらも俺の攻撃を避け、奴隷も主人を守るために俺の前に立ちふさがる。

「おい!奴隷の分際で邪魔すんな!」

俺は一気に野獣モードはすかさずその奴隷に掴みかかるが、固い。

奴のガタイは、俺の攻撃をものともせず、逆にその細く固い腕で俺を殴り飛ばす。

 

「うぐぉ!」

俺は近くの檻まで吹き飛ばされ、激突した箇所はぐにゃりと音を立ててひしゃげる。

 

「拓也!」雄平が叫ぶ。

追撃をかけようと走り近づいてくる奴隷に雄平はタックルをかますが、やはり奴のガタイには通用せず、逆に雄平は蹴り飛ばされてしまう。

「さぁ、あなた方も私の研究に加えましょうか!」

バニーガールビルダーがそう叫ぶと、その奴隷は快感で全身が痙攣するオレに向けて一気に突進してくる。

快感で全身が痙攣するオレはそれを必死に避けながら、この危機的状況を脱する策を考える。

今の俺は、神様に近い存在だ。

だから、ここで負けるわけにはいけない!

「うぉおおおおおお!!」俺は奴隷の突進を間一髪でかわし、そのまま奴に向けて突進する。

このまま奴を正面から押し倒し、そのガタイを思う存分楽しむ!意地の勝負だ。

たとえ力が強くとも持久力はその体にないだろう。

俺は奴を押し倒し、マウントをとる。

そして乳首らしき部位を攻めることでガタイに快感を与え続け、奴の心を折る! しかし……「ぐはっ!!」

俺の考えは甘かった。

奴は、上にのしかかる俺に対して、その拳を容赦なく俺のガタイに打ち付ける。

そのたびに、マンコに仕込んだ種マンのザーメンが辺りに飛び散る。

なんだか快感を与えることで奴の力を奪っているように感じるが、それは違う。

逆に力が増しているように感じる。

 

「くそっ!拓也!」雄平は背後で腹部を抑えながら叫ぶ。

そんな雄平を尻目に、ビルダー拓也は奴の攻撃で何度も意識を手放しそうになる。

くっそ……このままじゃ負ける!

「拓也!」そんな時、ビルダー拓也を呼ぶ声。

それはマネージャーの一声。

ビルダー拓也がハッとして顔をあげると、そこには鍵の束をもったマネージャーがこちらを見つめている。

バニーガールビルダーが俺達と奴隷の戦いに気を取られている隙をみて気づかれないよう持ち出した様子。

「マネージャー!」バニーガールビルダーは慌ててマネージャーへと駆け出す。

しかしあと数メートルに迫った瞬間、マネージャーの背後の檻から、何か白い物体がバニーガールビルダーへ向けて飛んでいく。

その白球はバニーガールビルダーの頭部に直撃し、鈍い音を立てる。

「ぐふっ!?」

そのままフラフラとよろめきながらその場に倒れるバニーガールビルダー。

ぶつかったのはボール型のスタンガン的特性がある生物。

どうやら気絶させたようだ。

その光景をみて奴隷もその場で倒れ、奴隷のガタイからは微かに煙が上がり始める。

「拓也!大丈夫ですか!?」

マネージャーはビルダー拓也のところに駆けより、心配そうにビルダー拓也を見つめる。

凄まじい疲弊を感じるぜ。

やっぱ、ウケは辛いな。

「拓也……無茶しやがって、心配したんだぞ」雄平はガタイを引きずりながらゆっくりと近づいてくる。

「ごめんよ……でもお前だって、俺のために……」「拓也……俺はせいぜい一発蹴り飛ばされただけだ。でも、お前は……」雄平は俺は一気に野獣モードに手を差し伸べる。

もちろんオレはその手を取り、立ち上がる。

マネージャーも、安心したように俺たちを見つめる。

センパイの結晶体も、快感で全身が痙攣するオレの周りをフワフワと浮かんでいる。

 

「拓也……これは、涼....なのですか?」マネージャーは先輩の結晶体をそっと表面をなでる。

「ああ……そうだぜ」

「そうですか……」そのまま静かに目を閉じる。

そして、ゆっくりと目を開きながら呟いた「……私も、彼を救いたいです。こんな私にできることがあるのなら……協力します」「ああ!もちろんだ!」オレはマネージャーのその想いに、大きく頷く。

やっぱ頼もしいぜ、マネージャー。

 

「よし!そうと決まれば、さっさとここから出ようぜ!雄平、マネージャー!」

「ああ!」「はい……!」

俺達3人はそのまま店の外へと駆け出す。

素晴らしい食べ物のにおいや美しい品々の輝き、そしてビルダーの喘ぎ声につられそうになりながらも、それらを振り切って商店街の出口を目指す。

 

「ナイトメアの族長がぁ!どこに居んのかなぁ!」

ハァハァ喘ぎながら走りつつ、雄平はあたりを見回してそう叫ぶ。

しかし、ここは様々な店が建ち並ぶ商店街。

なかなかナイトメアの族長を見つけることができない。

 

「くっそ!どこにいるんだ!」

俺は苛立ちながら近くの店の商品棚を蹴り飛ばす。

その衝撃で棚に並べられていた商品は地面に落ち、ガシャンと大きな音を立てる。

「ちょっと拓也!暴れないでください!」

「拓也ぁ!そんな音立てたら、周りの奴らに目漬けられちまうだろ」

「……すまねぇ」雄平とマネージャーのその冷静な突っ込みにハッと我に返り、慌てて周囲を見回す。

すると、店と店の間の路地から威厳のある声が響き渡る。

「おい、そこの3人」

その声のする方を見ると、そこには2mはありそうなガタイをしたビルダーが立って俺達を見下ろしていた。

「拓也……こいつ、強いぜ」雄平はじっとそのビルダーを見上げおののく。

俺も奴が放つ強者のオーラに思わず一歩後ずさりする。

 

「おい!ナイトメアの族長がどこに居るか知ってっか?」俺は勇気を振り絞ってそう叫ぶ。

すると奴は更にじろじろと俺達を見つめ、そして話し出す。

「私がナイトメアの族長だが、何か用か?」

「ナイトメアの……族長!」俺は驚いて思わず声を上げ、そのガタイに視線が釘付け。

雄平もマネージャーも同じようにその体を見上げ、唖然としばらく固まっていた。

さすが族長なだけあって、そのガタイは迫力満点。

「へぇ~あんたらが拓也と雄平か、知ってるぜ!俺の仲間が覚醒の世界で世話になってるらしいな。あんがとよ」「なぁ、ナイトメアの族長さん!俺は覚醒の世界の記憶を持ってんだ!だから、センパイを結晶体から……元に戻す方法を教えてくれ!」

敏感な拓也はそう叫ぶと、族長の目の前で土下座する。

すると、族長は驚いた顔をしてビルダー拓也に話し出す。

「おいおい拓也……土下座なんてしなくていいんだぜ?ビルダー拓也はそんな大した存在じゃねぇしよ」

「でも……」

「まあ、頭をあげてくれよな。俺はあくまで案内人さ、拓也。」

族長はそう言うと、ゆっくりとビルダー拓也のガタイを立ち上がらせる。

「案内人……?」「ああ、そうだ。あんたらをガマ・デ・ガマ様の元へ案内するために、俺が直々にここに来たのさ」「ガマ・デ・ガマ様……?」

拓也は不思議そうに族長を見つめる。

ガマ・デ・ガマ様とは一体……。

俺達はそのビルダーの案内で、ガマ・デ・ガマ様とやらの元へと行く。

奴らの話によれば、ここナイトメアはその全土がガマ・デ・ガマ様という神によって支配されているらしい。

ここには時間という概念がなく、成長がなく、そして老いがない。

つまりは、永遠に同じ毎日が繰り返されるってことになるな。

「拓也……みろよあれ、すっげーぞ」

「ああ、そうだな」雄平の視線の先には、都市のなかで最も高い塔、「ガマガタワー」がそびえたっている。

その塔は天を貫くように伸び、その高さは雲を突き抜けるほど。

旗には、「ガマ・デ・ガマ様」と書かれており、塔の頂上にその旗がはためいている。

 

そして拓也達は、ガマガタワーの麓へとたどり着く。

族長がその重厚な扉をあけると、そこには何畳あるかわからないような大広間が広がる。

その部屋には、様々な種類のガマ達が集まっていた。

拓也達はその中から族長に連れられ、少し大きな部屋へ進む。

この塔には70の部屋があるらしいが、族長はその一つを拓也達に案内した。

「ここがガマ・デ・ガマ様のいる部屋だ。

ガマ様は覚醒の世界の話に飢えておいでだ。

われらの族長が覚醒の世界から戻ってきたのは、もう何十光年前か。

良ければ、その話を聞かせてくれないか?」族長は拓也達にそう改まって話す。

「ああ、わかったぜ」

「拓也がそういうなら俺もいいぞ」

「……わかりました。」

拓也達はその大きな部屋に入る。

すると、きらびやかな衣装を身に着けた優美なガマたちが、俺達3人の前に現れた。

「ようこそおいでくださいました。

私はこのガマ・デ・ガマ様に仕える、リリアンと申します」

一番先頭に立つ色合いが綺麗でツヤのあるカエルは、拓也達に向かって深々とお辞儀をする。

「お初にお目にかかります。私はこのガマ・デ・ガマ様に仕える、リリアンと申します」

そのカエルはそう話すと、再び深々とお辞儀をした。

「ああ!ハァハァ喘ぎ続ける拓也は拓也だ!」「イス人の雄平」「マネージャー……です」

3人はそれぞれ自己紹介を済ます。

するとリリアンと名乗るそのカエルはにっこりと微笑み、そして話しだす。

「拓也様、雄平様、マネージャー様。ガマ・デ・ガマ様はこちらです」

リリアンはそう言うと、端にある両開きの扉の方へと向かって行った。

「おいおい……拓也様だってよ」雄平はニヤニヤしながら俺の方を見つめる。

あまり神様扱いされるのに慣れていない拓也は少し照れながら、リリアンについていく。

 

「こちらでございます」リリアンがその両開きの扉を開くと、そこは牧歌的な草原が広がる空間。その草原の中央には、ゴシック風の大きな沼がその姿を現した。

沼の中心には、一羽の巨大なガマガエルが静かに泳いでるのが見えた。

その巨大カエルは拓也達の存在に気づいたようで、ゆっくりと沼から陸に飛び上がってくる。

「この方が……ガマ・デ・ガマ様……」

拓也はその圧倒的な存在感に圧倒されると同時に、どこか懐かしさを感じるような気持ちも感じてる。

 

「君はもしかしてあの狂気山脈の拓也君?。君が来ることを聞いていたよ。先日、レディ・キティと名乗る女性ががわたしを尋ねてきて、覚醒の世界から客人が来ると伝えていった。君で間違いないかね?拓也君。」

そのガマは拓也達に話しかける。

「はい。俺が、狂気山脈の拓也です」拓也ははっきりとそう答えると、ガマはその巨大な手?前足をゆっくりと差し伸べた。

「ようこそ、覚醒の世界から客人よ。覚醒の世界の話を聞かせてくれないか。わたしの覚醒の世界の肉体は、もうすでに朽ちてしまった。だから、覚醒の世界に帰りたくてももはやそれは叶わない。君が構わなければ、覚醒の世界について、話を聞かせてくれないかね?」「ウッス!喜んで」いろんな奴に頼まれたし、センパイを元に戻す方法を聞き出すため、俺はガマ・デ・ガマ様に話し出した。

「覚醒の世界ではね……」

それから俺達は、たわいもない話や、拓也の過去の話などをして盛り上がった。

センパイとのプレイの話も勿論わすれてないぜ?「拓也君、とても楽しい話だ。

わたしがこの沼地に閉じ込められてから、こんなにも刺激的な話を聞けたのは久しぶりだ」ガマ様はニコニコと嬉しそうにずっと聞いてくれてるみたいで、なんだか嬉しくなったな。

本当にカエルの神様なのかと疑っちまうぐらい人間と話しているかのような感覚。

 

「ああ、楽しい時間ほど経つのは早いな...こちらの都合ばかり言って申し訳なかった。

そうだ、レディ・キティから、君たちにプレゼントがあるそうだ。もしよかったら受け取ってくれたまえ」

ガマ様がそう言うと、リリアンが俺達3人を沼の周りに置かれた奇妙な機械の前に案内する。

 

その形状は、巨大なおまるにも見えるし、ハムスター用の回し車にも見える。

しかしそれらは単なる機械ではなく、恐らくなんらかの神秘的な力をもった神器。

 

「さあ、この道具の名前は『無限車輪』といってな。一説には、無限に回転し続ける車輪は時間を生み出すと言われておる。ナイトメアの無限時間も、この道具によって生み出されたものと言われておる。」

「無限に……回転し続ける車輪……?」拓也は不思議そうにそれを見つめる。

「そうだ、贈り物としては奇妙なものだが、レディ・キティの申し出通り、お客人の拓也には特別に、この無限車輪を進呈しよう。まあ、これを持ち歩くのは大変だろうがな。」「ウッス!ありがとうございます!」俺はガマ様に礼を言い、無限車輪を受け取る。

「これどうやって持ってくつもりなんだ拓也?」雄平が車輪を見上げながらそう不安がるんで、「うーん、まあ……とりあえず持ってくよ」俺は無限車輪を背中にしょい込む。

するとガマ様は少し驚いたような顔をした後、にっこりと笑みをこちらに向けてた。

 

「拓也君、実はその道具君の力によって大きさが変わるから心配はいらないぞ」

「え?そうなんですか?」えっマジ?じゃあ……

「拓也、なんか縮んでねーか?それ」

雄平が怪訝そうな顔で俺にそう話しかけてくる。

確かに俺の背中で無限車輪が縮み始めていた。

そして数秒後、その小さな車輪は遂に消滅する。

「どういうことだ?」俺は少し不安になるが、ガマ様はニコニコと笑っている。

「拓也君、それは君の力によって大きさを変える道具だと言っただろう?君が大きくしようと念じれば大きくなるはずだよ」

なるほど!そういうことか!思いすぎて目に見えないほど小さく念じたってわけだ。

すると突然、雄平が持っていたフランケンシュタインの本の表紙が光る。

「な、なんだこれ!」雄平が驚いてその本から手を離すと、表紙のフランケンシュタインがセンパイの顔に変化して、生き生きとした瞳が俺を見つめ微笑んでいた。

「涼が....笑った?」マネージャーは信じられないという表情でそのセンパイをじっと見つめる。

俺も、その光景に思わず見惚れる。

久々の、センパイの姿。

俺は思わず泣きそうになるが、ガマ様が話しかけてきたのでなんとか堪える。

「拓也君、レディ・キティからの伝言は以上だ。

君はこれからどうするんだい?もし君が構わないのであれば、拓也、君さえ良ければこの世界の住人としてずっとこの沼地にとどまってくれてもいいのだぞ」ガマ様は俺をそう誘う。

だけども俺のやることは決まっている。

「ガマ・デ・ガマ様!ありがとな。

でもビルダー性処理玩具になっていく拓也は、このセンパイを元に戻す方法を探すためにここに来ました。

だから……ビルダー拓也は……ドリームランドの旅を続けます!」「そうか……拓也、ありがとう。

またいつか会えるといいな」少し残念そうな声でそう話す。

悪くない出会いだ。でかいカエルなんかじゃなきゃ、もっとよかったな。

雰囲気次第じゃ、いい紳士とヤってるみたいな気分になりそうだぜ。

「このあとどこに行くんだい?これ以上わたしのために話をしてもらおうとは思っていないが、もしよければ、もう少し君たちと話をしたいな。わたしはドリームランドについてはあまり知らないが....」「拓也……どうする?」雄平とマネージャーは、俺の方を見て尋ねる。

 

「ああ!勿論いいぜ!」「ならよかった。さあ、あちらのテーブルにでもかけてゆっくり話をしようじゃないか」ガマ様は沼の近くに置いてあったテーブルの方を指差んで俺達3人は、そのテーブルの方へと歩いて行き周りを取り囲むように座る。

 

「さて、拓也君。君はこれからどこへいくつもりなんだい?」

俺は少し考え込んだ。

残る場所はアンダーランドとグレイブヤード。

どっちもしらねーところだから選ぶのに困るな。

「拓也、俺はグレイブヤードがいいと思うぜ」ジッと悩んでいる俺に雄平はそう話す。

「なんでだ?」

「無茶苦茶酷いところだって聞いてたからな。もし行くなら、最後よりも余裕のあるうちに行った方がいい」

「なるほどな……じゃあ、そうするか!」マンコを種マンにされた俺は雄平の助言を聞き入れると、ガマ様の方に向き直って口を開く。

「拓也は、まずグレイブヤードに行ってみます!何か手がかりみたいなの教えてくれないっすか?」「グレイブヤードか。なら……この杖を持って行くといい」そう言うと、ガマ様は沼から小さな魔法の杖を取り出して雄膣の穴から精液垂らした俺に渡す。

その杖は骨で作られており、その先端には赤い宝石が輝いて綺麗だ。

 

「これは……?」

「アンダーランドの狂気に狂わされた時に使ってくれたまえ。

まあ、それが必要になる前に正気を保てばいいがね」

雄膣の穴から精液垂らした俺はその杖を強く握りしめて、感謝の意を伝えたあと3人で立ち上がって、お辞儀をする。

「ではな拓也君、君の無事を祈る」「はい!ありがとうございます!」

 

オレが元気よく返事すると、ガマ様は沼へと飛び込み、その大きな体は沼の中へと消えて行く。

「じゃあ、寝るか!また」いったん覚醒の世界へと戻るべく、俺達はその巨大なガマ様の背中が見えなくなるまで見送った後、再び俺はマンコから精液を垂れ流してその場に倒れ込んだ。

「そういえば拓也、さっきリリアンが私に本を2冊くれたのですが...。寝る前に読みませんか?」マネージャーがそう言うと、ビルダー性処理玩具になっていく拓也は起き上がってその本を見つめる。

「なんだこれ……?」『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』その2冊は、あの赤の女王という名前の元ネタの本。

「多分なにか意味があんだろ……読んでみよーぜ」マネージャーからその2冊を受け取り、その本に書かれていることをしばしば読む。

『不思議の国のアリス』作者はキャロル・ ジョン・バニスター。

不思議な兎を追いかけて、少女は不思議の国に入っていった。

アリスは夢から目覚めることで不思議の国から帰還するというのか簡潔なあらすじ。

文体は子供に語って聞かせるかたちで書かれており、わかりやすい簡潔な文体で書かれている。

『鏡の国のアリス』は『不思議の国のアリス』の続きだぜ。

あらすじとしては鏡の向こうの世界に入っていったアリスがそこでウサギを追いかけ、鏡の向こう側にあるもう一つの世界へ。

チェスのコマになぞらえられた世界を冒険する。

チェスのコマである赤の王、白の女王、そして赤の女王。

この三つのコマが舞台の主体となり物語は進んでいく。

挿絵のなかで、赤の女王はアリスや鏡の国のアリスたちをチェスの盤上のコマに見立てて遊ばせている。この世界は赤の王が見ている夢であり、アリスたちはこの世界に招待されたプレイヤーのようなものである。

この盤上の冒険が『不思議の国のアリス』の物語そのものであるという挿話が有名。

アリスは冒険の果てに夢から覚め、夢の中では赤の女王と白の女王だった相手が、実は同じプレイヤーであったことを知る。

 

二冊の本を一気読みした拓也は、その本を閉じると、「なるほどな……」と呟く。

「通りでアイツは俺のことをアリスと呼んだわけだ」「アイツ……?」雄平はそう聞き返す。

「ああ、この2冊の本に出てくる赤の女王のことだよ。奴はこの世界をチェスの盤上になぞらえて遊んでやがった。そして、その盤上の駒にされたのがビルダー拓也達ってわけさ」

「なるほどな……」雄平は納得したように頷く。

「たしかにあのニャルラトホテプは、『拓也はアリス、私を楽しませてくれるのは、本当に彼だけよ』って言ってたな。」達悪いのに目付けられたな、と雄平は俺をみて笑う。

「まあ、その女王の遊びに付き合うつもりは毛頭ねえけどな」ふざけやがって、お前のその遊びのせいで、何人が犠牲になったと思ってるんだって感じで怒り余り本に叩きつけると、小さな紙が一枚、本から剥がれ落ちた。

「なんだこれ?」ビルダー性処理玩具になっていくマネージャーが拾いあげる。

「ん?何か書いてありますね……『この世界は赤の王たるアザトースの見た夢。混沌たる夢から目覚めるとき、赤の女王は赤の王が眠る光の海へと戻る。その時、アリスは白の女王の作った光に包まれ、新たな道へ進む。もう、ビルダー拓也がこの世界に来ることはない。』……どういう意味でしょうか?」マネージャーが内容を読みながら俺の顔を見上げて尋ねてくる。

「よくわかんねーけど、要は試練をクリアすればもうここに来る必要はないってことだろ」残り二つの試練、それをこなせば奴と話すことができるはず。

「じゃ、そろそろ寝てみるか?おやすみ〜」「はい、おやすみなさい。

元の世界で一緒になれますかね...これ」雄平とマネージャーは、それぞれ横になって眠りにつく。

俺は、2人が寝たのを確認すると、その本を持って沼へと向かいガマ様に話しかける。

「ガマ・デ・ガマ様、ちょっといいか?」沼から巨大なカエルの頭が浮かび上がり、その大きな口が開く。

「ん?拓也君か、どうしたんだね?まだ寝ないのかい?」「ああ、ちょっとな。ガマ・デ・ガマ様、その……赤の女王ってどんなやつなんだ?」俺はガマ様に赤の女王について聞いてみることにした。

来るべき対話に備え、奴について深く知る必要があるって思ったのさ。

「ああ、レディ・キティか……赤いドレスが良く似合う、非常に美しい人物だった。聡明であらゆることに精通しており、まさに王たる器を持ち合わせていた。だが……奴は上位のものに慕えるが故に、自由がなさそうにも思えたな」「そうか……ありがとナッス」

そう言うと、ガマ様は「ああ、さよなら」と言いその大きな口を閉じ沼へと帰る。

沼から離れ、雄平とマネージャーの元へ戻ると、2人の寝息は安らかでぐっすり眠っている様子。

マンコを種マンにされた俺も横になり目を瞑ると次第に眠気が襲ってくる。

ただ、寝る前にずっと微笑む顔へと変ったセンパイの結晶体を見て、安らかな気持ちになっておこうか。

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