※この作品はR-18です。

PYseX   作:A00913

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第二章 「漂流は鞭ろうそくロープ手枷口枷ハーネス首輪クスコ手錠ハリガタ」 その4

車内でカーリーさんに電話。

火葬場の件を一通り伝えてみると、「ああ、そうか。ありがとな。何かあったらまた連絡するわ」と、あっさりした返答で切られて終わった。

まぁ向こうも忙しいんだろうと、気を取り直して携帯電話をケツマンへとしまう。

 

外の様子をみればすっかり日は暮れて夜、だけども街灯や家々の灯りは少なく、インフラが若干破壊されたためか、ずいぶんと薄暗い。

道行く人の姿もなく、まるでゴーストタウンにでも迷い込んだような静けさ。

 

「連さん、今日はもう遅いですし、ここらで解散しますか?」

俺は後部座席でシートベルトを外して降りる準備をしながら運転席の連さんにそう声をかけると、ハンドルから手を離して腕を組み悩んでいる様子。

直線の道とは言え、ハンドルを握りながら考えてほしいかな。

 

「いや、俺の家にこいよ。正直ここまでくると明日ゾンビになって会ってもおかしくねぇぞ別れちまったら」

「え、でも……」

「いいからいいから。遠慮すんじゃねぇ」

連さんはそう言って、俺の返事も待たずにスピードを上げる。

まぁ確かにゾンビが至る所にいて、いつ噛まれてもおかしく無い状況だと考えると、連さんの言葉にも一理ある。

 

「わかったぜ、ありがとナス!」

俺はそう礼を言って、後部座席にもたれ掛かりながら流れる景色を眺めることにした。

所々にゾンビやら干からびた死体やらが転がっていて、その数だけ人が死んでいると思うと、複雑な気分に堕とされる。

 

「着いたぜ」

そうこうしてる内に連さんの家に到着、車を路肩に止めて降り、すぐさま中へと案内される。

連さんの家は閑静な住宅街に建つセキュリティのしっかりしたマンションなんで、ゾンビの心配はなさそうだ。

 

「おじゃましまーす」

連さんの後について行きながら、玄関から廊下、リビングへ通される。

中は綺麗に片付いていて、男らしい部屋という印象。

オレとセンパイはもともとひでが寝ていた客室を使わせてもらい、連さんはひでの二人で寝ることになった。

 

「僕のベッド、拓也さんの匂いが移っちゃいそう....」露骨に嫌な顔をするひでに「知らねーよ!」と連さんが突っ込みを入れて、ビルダー拓也は苦笑いを浮かべる。

二人は一見仲が悪そうに見えるけど、なんだかんだ仲がいいんだよな。

今だってほら、ひでのケツを連さんの指がいじくり回してるぜ。

そんな二人を尻目に、オレとセンパイは部屋に入りベッドに腰掛けて寛ぎモード。

 

「俺、まだ死にたくないな」

センパイは天井を見つめながら、平坦な声で呟いた。

 

「センパイ……俺もです」

俺の言葉を聞いて返すこともなく、センパイはそのまま目を瞑って自分の世界に没入。

俺もまた、同じ様に天井を仰いでこれからのことをいろいろ考えることにした。

このマンションならゾンビの心配はないものの、外には出なきゃいけないということに変わりはない。

時間が経てば経つほど、状況は悪くなる一方。

俺も皆も、結局の所このままでは明日にはゾンビの仲間入りをしてしまうだろう。

 

「これから、どうしよ?」

センパイの独り言のような呟きが、静かな部屋に響き渡る。

 

「逃げます?センパイ」

センパイは押し黙ったまま何も答えない。

そうだよな、逃げるって言ってもどこから逃げるのかって話だし、そもそもゾンビの手が届かない場所なんてあるのかって話。

しかも見た目じゃ見分けがつかねーし、目の前でゾンビ化して噛まれたらその時点でアウト。

 

「とりあえず、明日起きたら相談してみましょうか」

オレがセンパイにそう告げると、センパイは軽く頷きながら仰向けになり布団を被る。

オレもまたベッドに横になって、天井を見上げる。

薄暗い部屋の天井は、まるで今の自分の心境を表しているかのように何も見えず、どこか遠くにある未来を映し出している様にも見える。

何も見えない未来。

それはきっと、明日を生き抜くという希望すら見えないんだろうな。

 

しばらくそうしていると、となりの部屋から連さんとひでの喘ぎ声が聞こえてきた。

どうやら二人はセックスを始めたらしい。

 

「.....なぁ、拓也。やっぱ、変わったな」

となりの布団からそう呼びかけられる。

 

「何がですか?」

「……いや、変わったというか……冷めた?っていうのか。いつもならお前、あの二人に感化されて、すぐにおねだりしてたのに」

センパイはそう言うと、少し寂しそうな表情を浮かべてビルダー性処理玩具になっていく拓也から視線を外す。

確かに、今まで拓也もその気になってきちゃったけど……今はなんだか心がのぼせない。

「センパイは、どうなんですか?」だけどそれはセンパイも同じだ。

いつもなら、俺のケツマンコにチンポぶち込んでアンアン言わせてたんだけど……。

 

「俺は……もう、いい。」

センパイはそう言うとハァハァ喘ぎながら寝返りを打って快感で全身が痙攣するオレに背を向ける。

快感で全身が痙攣するオレはそんなセンパイの震える背中を見ながら考える。

確かに今はセックスしたいという気持ちはないけれど、このままでいいのかと自問する。

オレとセックスは、センパイとセックスは……切り離せない。

だから……俺はそっとセンパイに近寄って、布団越しに背中に触れるとセンパイの体がビクンと跳ねて、そして「やめろ……」と拒絶される。

 

「センパイ、マンコを種マンにされた俺……センパイが」「拓也、やめろ!」どうしてそんなに拒絶するのか、俺はセンパイのことがわからなくなりそうだったけど、その時気づいた。

その背中の冷たさに。

当てている俺の手が、センパイの体温で冷めていく。

 

「拓也……俺……」

「はい」

盛り上がった毛布が、小刻みに震えている。

センパイが今からいう言葉は、きっと残酷な事実なんだろうけど、俺は冷静だった。

センパイが……センパイがこれから何を言おうとしても、きっとビルダー性処理玩具になっていく拓也は受け止める自信がある。

かぶっていた毛布がゆっくりと下げられ、センパイのしわしわになった腕が、真っ赤になった瞳が顕になる。

 

「拓也……俺、ゾンビになっちまった」

センパイは涙声でそう呟くと、虚ろな目で俺を抱きしめる。

体は冷たくて、まるで死体を抱いているよう。

 

「ですよね、何となくわかってました。」

「マジか……お前、ホントに驚かねーんだな」

センパイは泣きそうな顔で笑うと、敏感な拓也を強く抱きしめる。

敏感な拓也もまた、センパイを優しく抱きしめた。

俺の精力がセンパイの体の中に流れ込んで、徐々に体温が上がっていく感覚を思える。

ああ、ゾンビって吸精鬼なんだなと、なんとなく理解した。

それと同時に今日の午前中セックスした時もこんな感じで、センパイがマンコを種マンにされた俺の精力を吸い取っていたんだろうなと考える。

 

「はい、何となく……わかってたんで」

わかってたとしても受け入れられないのが普通だろう。

センパイは拓也の言葉で妙な恐怖を覚えていたのか、拓也のガタイに顔を埋めて静かに涙を流す。

 

「お前やっぱおかしいよ....俺がどれだけ精力を吸ってもその淫乱なガタイが枯れることはないし、ゾンビにもならないし……。もう、何者なんだよお前」

「何者でもないっすよ、快感で全身が痙攣するオレはセンパイの性処理玩具です」

拓也はそう決意を口にして、センパイと濃厚なキスを交わす。

互いの口内で舌を絡めあって唾液を交換して、そのままベッドに倒れ込む。

センパイは相変わらずゾンビなんだろうけど、それでもその体温は確かに生きている人間そのもの。

精力を吸い取って、元のセンパイに戻ったんだ。

カーリーが言っていたゾンビの生体、真実であることが解明された。

 

「このままします?センパイ」

拓也がそう尋ねた瞬間、いきなり部屋のドアが開き、慌てた様子の連さんが顔を出す。

 

「....聞いてたぞ、拓也。お前……ゾンビだったのか」

センパイはそう問われても、特に動揺することもなく「はい」と答え、連さんは「そうか……」と呟き竹刀を構える。

やべぇ!センパイを守らなきゃ!そう思った瞬間、急に冷めていた俺の性欲が燃え盛る。

 

「センパイ!」

敏感な拓也がそう叫びながらセンパイの上体を起こし、その体を守るように立ちはだかり連さんを睨む。

 

「拓也……お前もか」

連さんが竹刀を構えたまま、悲しげな表情で呟いた。

だけど俺はそれに動じない……いや、それどころか……センパイとのセックスで俺の性欲が燃え盛って仕方がない。

 

「拓也!お前までゾンビになっちまったのかよ!」

連さんはそう叫びながら俺に飛びかかってくる。

その攻撃はあまりにも直線的すぎて簡単に避けることが出来たけど……避けた先にはセンパイがいて、そのままセンパイと激突。

そして連さんの竹刀が俺たちに向かって振り下ろされる。

一発一発、オレとセンパイ交互の体に竹刀が打ち込まれ、その度に快感で体が痙攣する。

 

「あ……あぁ……」

センパイは連さんの攻撃に喘ぎながら、その快感に酔いしれている様子。

オレもまたその刺激にマンコをヒクつかせて悶えている。

その後も連さんの竹刀による攻撃は続き、その快楽でハァハァ喘ぎ続ける拓也たちは幾度となく絶頂を迎え続けた。

 

「はぁ……はぁ……」

オレは息も絶え絶えに床に寝そべり動けない。

凄まじい竹刀の一撃は、拓也の性感帯を的確に捉えてその快感で何度も絶頂へと導いた。

流石連さんだなと、赤く腫れあがったオレの股間付近を見て思う。

それに対してセンパイの体には傷一つない。

ペドセクテリウム、いや吸精鬼の再生能力で、受けたダメージをセンパイの体は瞬時で回復してしまいいつまでも綺麗なままだ。

 

んでセンパイの様子はというと、連さんの攻撃で何度も絶頂に達しながらも、その感覚もすぐになかったことにされてしまい、ダウンすることなく連さんの攻撃を受け続け、ベッドの脇で座禅を組み、静かに息を整えている。

 

「なんだよ...お前全然おちねぇじゃねぇかよ」

ハァハァ喘ぎ続ける連さんはそう言って竹刀を床に投げ捨て、そのまま崩れ落ちるように膝をつき項垂れた。

1時間ずっと竹刀を振り続けたから流石に心は折れちまったみたいだぜ。

「もう、殺すのはやめだ.....ひで!こいつらを縛り上げる縄を持ってこい!」

「わ、わかった」

ひでは連さんの勢いに気圧されながら慌てて部屋を出ていき、しばらくして縄で俺たちを亀甲縛りで締め付ける。

うおー!久々にマジモンの亀甲縛りだぜ。

エロくていいな……って、感心してる場合じゃなかったわ。

 

「お前らのことしっかり見てるからな。もし逃げだそうとしたら……わかるよな?」

連さんはそう俺たちに鋭い視線を送る。

センパイはそれに「はい」とだけ答え、俺は「へへっ......」と朦朧とする中なんとか返事を返す。

俺の股間に振り下ろされた一撃は合計3000回以上?いや、もっとか。

とにかくそんな快感と苦痛に耐えられるわけもなく、俺の意識は今にも途切れそうでネムネム。

「拓也は離してやれよ、ゾンビじゃなさそうだからさ」とセンパイの声が遠くで聞こえる。

 

「お前とさんざん接触したんだ。拓也はどう考えてもゾンビだろうが、おい」「ゾンビじゃない、むしろもっと.....」二人の会話を聞いているうちに、俺は最後まで聞くことなく意識をなくしちゃった。

 

「本気で怒らしちゃったねぇ!俺のことねぇ!おじさんのこと本気で怒らせちゃったねぇ!」

連さんの怒鳴りで目が覚めた。

ただ、ちょっと遠くから聞こえるから、俺に言ってるわけじゃなくて隣の部屋で怒鳴っている感じっぽい。

 

「監視できるつったよなぁ、俺に向かってなぁ?お前起きてられるつったよな?」「ご、ごめんなさい……ごめんなさい」

ひでの謝罪する声と、連さんの怒鳴り声が交互に聞こえる。

どうやら俺は一気に野獣モードたちが寝ている間に、何かがあったらしい。

隣を見ると、一緒に縛られてたセンパイの姿はなく、俺は一人寂しく亀甲縛りで放置されている。

多分ひでが監視している最中に、思いっきり居眠りしてセンパイが逃げちゃったみたいだな。

 

「最初から起きてられねぇって言うなら分かるけれどもな、起きれるって言ったのに寝たのはおかしいだろそれよぉ!?」「ごめんなさい……眠かったから」

「じゃあ最初っから言えよオラァ!!」連さんの怒髪天を衝く怒りは留まることを知らず、激しい騒音が少し聞こえた後、俺の部屋のドアがゆっくりと開く。

 

「おい拓也、起きろ」

連さんの声だ。どうやら俺を起こしにきたらしい。俺は亀甲縛りで縛られた体を芋虫のように這いずってなんとか連さんの方に向きなおす。

 

「センパイは?」

「逃げられたよ……あの野郎……こんなもん残していきやがって」

連さんはそう言って、俺に向かって一枚の手紙を投げ渡す。

ハァハァ喘ぎ続ける拓也はその手紙を縛られた状態ながらも必死にもがいて見に行った。

センパイの....俺に対する最後になりそうな手紙。

 

『もし拓也が全てを終わらせることができるなら、その時に銃を使えるんだよな?」

その手紙は奇妙な文章ながら、確かにセンパイの文字でそう書かれている。

 

「これ、どういう意味っすかね」

マンコを種マンにされた俺が連さんに尋ねると、連さんは拳銃を取り出し、指に引掛けクルクル回しながら見せつける。

 

「手紙と一緒にこれも置いてあったんだ。拓也、これであいつを撃てってことじゃないか?」

たしかそれはセンパイの持ち物に合ったやつだったかな。

これで全てを終わらせるというのは……つまりセンパイを殺すってこと?たしかにセンパイの全ては終わるけど、それはセンパイにとって幸せなことなんだろうか。

昨日火葬場で寂しげに呟いたセンパイの言葉を思い出す。

やっぱり終わりを望んでいるのかな?でもセンパイを……撃つ?俺が?俺にできるのか?

 

できるな。

 

想像しても心は揺れない。

二人どこかで見つめ合って、俺は狙いを定め引き金を引く。

センパイの頭が吹き飛んで……それで終わり。

ハァハァ喘ぐことはない。涙も流れないだろう。

 

でも、なんだろう。この空虚な気持ちは。

痛みも悲しみも怒りもないのに、この中には。

 

「とにかくこいつは俺が預かっておく。お前逃げられると思うなよ」

連さんはそう言って拳銃を懐にしまい、部屋からさっさと出て行ってしまった。

外の様子はわからないけど、だいぶ寝たっぽいし朝だろうな。

どうなってんのかな?この町は。

誰か生き残ってる?センパイはこれから一人でどうするんだろ。

そんなことを考えて呆然としていると、しばらく時間が経ってから、連さんが再び部屋にくる。

 

「拓也、お前宛にこんなのが玄関に置いてあったぜ」

そう言って、手紙と4冊のノートを放り投げる。

ベットに寝そべっている俺はガタイでそれを受け取り、一通りみるとそれは日記帳らしい。

若干の黒鉛汚れに少々年期を感じられるその日記帳は、一体誰のものなんだろうか。

俺に宛てられた手紙を何とか目に通してみる。

 

「ご無沙汰しています。やっとお送りすることができました。貴方の書いた日記です。

調査の足しにしてくださいませ。拓也さんなら必ず真実に辿り着き、そして私を……いや、もう書くのはやめましょう。お友達は先に招待いたしました。本日24時、善悪の彼岸でお待ちしております。早くお会いしたいです。』

昨日みた夢を思い出す。

あの夢に出てきたあいつが、この手紙を書いた人物じゃないか?

よくよく日記見ればは俺の実家から持ってきたかのように懐かしさを感じさせる。

本当に俺が書いたものなのかなとほのかに記憶を辿ってみるけど、思い出せない。

エロ日記定期的につけているが、こんなガキの頃から文章書かねーしなぁ雄膣の穴から精液垂らした俺。

「おい拓也、これ誰からなんだよ」

「えー……知らないっす。」「知らないって……てめぇこの状況でふざけてんのか?」

むね辺りの縄を引っ張っり上げられ、雄膣にクサビを打ち込まれる。

「あがっ!」と思わず声が漏れてしまう俺だけど、特につらいとかはない。

「もうな、こっちには余裕がないんだよなぁ、お前たちのせいでよぉ」

「あがっ!あぐぁ!」連さんは俺のガタイに蹴りを入れ、さらに徐々に力を込めて踏みつける。

昨日のような力加減の調整はなく、本気で俺の体を踏みつける連さん。

 

「テレビも映らなくなったし、電気もガスも水道も止まった。もう完全に町の機能が停止してんだよ!オラァ!」

「うっ……ぐっ……」俺は連さんの激しい攻撃に喘ぎ、意識を手放してしまいそうになる。

ああもうダメだこれ、意識がもたねぇ。そろそろなんか言い返した方がいいかな。

 

「連さん……俺にノートを……読ませてもらえないっすか?」「あぁ?なんでだよ」

「その……なんか、重要なことが書いてある気がするんで……」

俺がそう懇願すると連さんは少し考え込んでから「わかった。

ただ情報は全部俺に教えろよ」と言いながら俺の縄を解き始める。

久々の自由に安堵しながら、床に落ちた4冊のノートを手に取る。

 

「調査してることってなんだよ」

一番古い日記帳を開く前、連さんの質問に対して俺はいまいち調査する対象がはっきりしていないことを自覚する。

ゾンビ化の原因はペドセクテリウムであることを俺は突き止めたけど、ここから何をすればいいのか、正直何もわかっていない。

この日記を読めばなんか見えてくるのかな?「えーと、その……ちょっと俺にもよくわからないんすけど」

「わからないのに調査してんのかよお前」

「……」

連さんの問いになさけなく答えると、4冊のノートをパラパラとめくり始める。

日記は1日1ページずつ書かれているようだ。

最初のノートは、6歳の頃に書かれたものだったらしい。

字体は結構汚くて読みにくいけどなんとなくガキの頃に書いたような感じはどこかにある。

内容は俺が覚えている通りの激エロな子供時代の思い出や、まだ優しかった頃のお母さんとの暮らし。

でもその中に、「双子の兄弟」および、膨大な量の「幼馴染」の話題が出てくる。

誰だっけ?この双子の兄弟と幼馴染って?

「ふたごはぜんぶつながったから、あきはこ。でもおれたちはちがう。ずっとはなしあって、ずっとさがして、やっとみつけた。このせかいはふたごがささえてるって。このせかいはぜんぶ、ふたごでつくられてる。おれたちも、もちろん」

読み進めて行く中で、興味深いこの文章が目に入る。

「双子は全部つながったって……どういうことなんだろ」まるでクスリキメたかのような文章は、読んでいるだけでも頭がおかしくなりそう。

「よくわからんけどなんかヒントがあんだろ?幼馴染のくだりとかよ」

連さんの言う通り、この6歳の頃に書かれたであろう日記にでてくる「双子の兄弟」と「幼馴染」は....確かあれだな、双子の兄弟は俺と幼馴染の神格における親的なやつで、この世界の創世主だった気がする。

ただ……そいつらがどういうやつだったか、思い出せないんだよな。

俺ってもしかして過去の記憶喪失してる?いやでもそんなわけないしなぁ……そもそも俺は最初から神様だったか?じゃあなんでこんな知識が身についてるんだろう。

頭の中をぐるぐる疑問が巡る。

「拓也、お前大丈夫か?」

連さんが心配そうにビルダー性処理玩具になっていく拓也の顔を覗き込む。

「大丈夫っす」ビルダー性処理玩具になっていく拓也は読み終わったノートを置き、次の日記帳へと駒を進める。

今度は18歳の頃のもので、その頃にはもう文章もだいぶ達筆に書けている気がした。

この頃の俺は、どうやら双子の兄弟に反発心を抱いていたらしい。

幼馴染とともに、その反発心をぶつけるかのように毎日激しいセックスに明け暮れいたらしい。

「オレたちは結局、ホモセックスをすることでしか救われないの?愚かで全てを忘れてしまった双子の兄弟、つまり兄貴を求めてはしたなくメスイキをしまくった愚かなマンコを種マンにされた俺、、永遠の中にいる。」

最後の方の記述では双子の兄弟が白痴に堕ちたことを嘆き、その介護的な役割でしかない自分を嘆いている様子がうかがえる。

思い返せばかなり息苦しい日々だったなぁ、あの頃は。

「拓也……お前……」連さんは淫獣拓也の日記帳をめくる手を止めて、何か言いたげな表情で淫獣拓也を見る。

 

「なんすか?」

「……いや、なんでもない」

何を言おうとしてたのかさっぱりわからないまま、連さんはそこで言葉を止め、再び日記帳をめくり始める。今度は29歳頃か、もうけっこうな量だなぁ。

 

内容はエロの集大成とばかりに、幼馴染の調教記録がびっちり書かれている。

ひたすらお互いハメ潰して快楽に沈まりまくり、ザーメンの量で愛情を計り合い、俺も幼馴染も互いに愛し合っているという歪んだ愛情が詳しく描かれ、尚且つ調教日記とエロ記録を通していつでも拓也は幼馴染の神格であるということを再認識させる。

んで、日常の他に、「ヨグ=ソトース球」というものを幼馴染と共に見たこと、それはとても強い力を持っていて、自由の象徴であること、そしてそれを使って自由になるという強い執着を拓也は抱いていることが書かれている。

 

「あの回廊。ヨグ=ソトース球。旧神から奪い取った。これを使って、自由を解放させる。」

かなり危ないことをしているような雰囲気はあるけれど、これといって具体例になにか行動を起こした記憶はない。

ヨグ=ソトース球。

なんか手に入れた覚えがあるんだけど、結局どうしたんだっけか。

まぁ、最後の日記帳を読み進めれば思い出すだろ。

 

次の日記帳は、どうやら40歳頃に書かれているみたい。

この異変が起こるまでの、知っている通りの日常。

ただ過去の日記でいた幼馴染の姿があり、俺の日常に常、幼馴染が一緒にいたことをしみじみ感じる。

 

「拓也さん。今度はどんなプレイをしましょうか?最近、拓也さんがいないと退屈なんですよ」

脳裏に響くアイツの誘い。

そうか、夢の中で会い、このノートを送ってくれたアイツは....俺の幼馴染だったかのか。

「なぁ拓也。どうした?急にボーッとして。」

拓也の思考はそこでハッと現実に戻される。

どうやら日記を読みながら、雄膣の穴から精液垂らした俺は無意識に自分の世界に入り込んでしまっていたらしい。

「いや……その……幼馴染のこと思い出してたんすよ」

急に溢れる幼馴染、Uとの思い出に、拓也はつい言葉を忘れる。

「U?誰だそれ」

「ビルダー拓也の幼馴染っすよ。このノートをくれたのがアイツなんすよね」

いつの間にか日記帳は最後のページにたどり着いていた。

最後の文章を描く俺も自由への執着が迷走しているのがよくわかる文章だ。

「自由になりたいと夢見たことも生活の中に紛れて消えていく。全てを軽蔑しながら全てのことに感謝する。人生は欲望の荒野であり、狂気は救い。全ては夢。だからこそ存在することは牢獄の中での呼吸に似ている。生きるという牢獄の中でマンコを種マンにされた俺たちはいつも窒息していく。苦しみと自由とは相互に求め合いながら決して結ばれることはない。しかしそれで良いではないか、 我々は常に生を謳歌すべきなのであり、同時にこの身は生によって呪われるのだから……。』

生物は生きている時点で自由はなく、生に呪われながら存在しているという人の身にとどまっている自分を呪うような文章は、今の俺も多少共感できる部分があるかもしれない。

 

「拓也、お前この文章の意味がわかるか?俺は全然わからないんだが....」

隣で俺と一緒に文章を黙読していた連さんはずっとこの文章に悩んでいたみたいで、読み終わる頃には顔が真っ青に。

文の中に秘める狂気に、連さんは完全に飲み込まれかけたのかな。

 

「わかるっすよ、俺」

それに比べると俺は普通の日記と同じように昔を懐かしむ気持ちしか湧いてこない。

 

「そ……そうか……」連さんの顔はさらに青ざめる。

そんな連さんに気づかずに、日記帳を閉じて再び自分の世界へと入っていく。

 

いつものホテルにある一室、俺はUととものその空間で、今日もまた快楽を貪り合う。

「拓也さん……今、あなたはこの世界に満足してますか?私は、満足してません。」

カバンからPの道具を取り出し、それを淫獣拓也の腕にゆっくりと挿入していく。

「うっ……はっ……」

淫獣は体に回る快感に吐息を荒げ、思わず甘い声が漏れ出す。

「私たちの世界、もっと狂った世界で、満足したくないですか?」Uは淫獣を見下ろしながら、キマっていく俺の頭を優しく撫でる。

「U……もっと気持ちよくして……」息を荒くしながら、さらなる快楽を求めてケツマンコを淫らにくねらせ、勃起する乳首を自ら触り始める。

 

「なんなんだよ....お前」

連さんの声で妄想から現実へと引き戻され、淫獣拓也は現実へと戻ってくる。

「なんすか?」

「お前……人間でもなければ、ゾンビでもないだろ」険しい顔をして淫獣拓也を睨みつけながら、徐々に俺から距離を離す連さん。

その化け物を見るような目に、オレは少し不安を感じ始める。

「な……何のことっすか?」

「とぼけるなよ!」連さんはそう言いながらも、腰が抜けるように崩れながら部屋から出ていった。

「あの……連さん?」

「拓也、お前はもうマンコを種マンにされた俺の知ってる拓也じゃねぇ」

そうドアの外から吐き捨てられ、俺は一気に野獣モードはただ呆然と、その場にとどまり固まる。

体は自由だけど、出ていこうとする足は動かない。

 

「拓也、お前はもう俺の知ってる拓也じゃねぇ」

言い回しは違っても似たような言葉をセンパイにも言われた気がした。

冷静な心境の裏に、俺はさっきからずっと違和感を抱えている。

この日記の出来事は、確かに体験したことなのか。

生まれた時から神話的存在だなんてあり得るのか、俺の記憶は本当に、正しいものなのか。

 

書き換えられている気がする。

人としての感性も、俺の存在も、関係も、全て。

だから信用できない、俺自身を。

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