※この作品はR-18です。

〜兎と鴉と女神達〜   作:坩堝の騎士王

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ーFCS:ARKー02 singer
[エニック]の開発した火器管制システム
一定時間、歌によるパワーアップを測る事が出来る意味不明な代物
歌が無くとも無難に戦える性能をしているのでこのFCSは参加賞という名目でハル・ハスラーに贈与された。


〜サプライズは当事者にアポを通して行いましょう。〜

 

……翌日……

 

……ドンドンドンドンドン!!!!

 

「ハスラー!ハスラー!!」

 

ーガチャ…

 

「何だ?一夏……あぁ成程な……入れ」

 

「有難な!」

 

ハスラーとクロエが眠っていた特別寮に朝からやってきた訪問者。織斑一夏の背中には山田先生がおんぶされており、只事で無いと看破したハスラーは誰も見てないことを確認した後、織斑一夏と山田先生を部屋の中に入れた。

 

「そこに寝かせるぞ。一…二〜の、、三。」

 

クロエがソファの背を倒し、ベッドの様にするとハスラーが上半身を織斑一夏が両足を持ち、ソファに声とリズムを揃えて山田先生を寝かせた。

そしてクロエが山田先生の額と首筋に指を当てて体温と脈拍の確認を摂る。

 

……一泊置いて、カイネと鈴音が駆け込んできた。

 

「山田先生!!??」

 

「摩耶先生!」

 

「落ち着いて下さいませ。ご両人…疲労が溜まりきって大噴火を起こしただけでございます。今、身体用リペアキットを2つほど打ち込みました。

後は眠りが先生をケアしてくれます。」

 

カイネと鈴音の唇にそっと指を当て騒がないようにと注意するとクロエは山田先生の身に起こった事態を説明する。

……曰く、身体の機能が限界に近い為、脳が防衛策を取った。

……曰く、治癒力を引き上げるリペアキットなる物を2つも消費したから大丈夫だと

……このまま翌朝まで眠れば、身体の機能は完全とは行かずとも元通りになると…その結果、クロエが導き出した山田先生の現状は……

 

「…要するに……過労ですね。」

 

それを聞いてハスラーを除いた一夏・カイネ・鈴音は緊張が抜けたのかへにゃへにゃとへたりこんだ。

 

クロエは山田先生に付きっきりで看病すると言った為、三人を客間に案内すると、ハスラーは自分の趣味である珈琲を淹れる事にした。

 

……数分後……

 

「ほれできたぞ〜…お好みでミルクと砂糖も用意した。」

 

五つのカップには、芳ばしい香りが漂う淹れたての珈琲。

何のアクセントも加えてない純粋なブラックコーヒーだったが、香りの良さを察したカイネは、置かれた盆からカップを手に取り一口飲むと小さく微笑んだ。

 

「…私の執事(バトラー)には及ばぬが、中々いい"味"が出てる。」

 

「…前々から思ったけど、カイネって本当にお嬢様なのね。……美味し…」

 

「…熱っ!…フー…フー…何だろうな…これが"大人"の味って奴か…」

 

概ね好評だったらしく、珈琲を飲む手を緩めない三人に大変満足なハスラー。接客用の椅子に掛けると其の儘三人と綿密な話し合いを始める。

 

「…[鳳・鈴音]その義手…[ガッデシウム]製の義手だろ?」

 

「!…アンタは識(・)っ(・)て(・)る(・)って認識で良いのね?…」

 

そう言うと鈴音は、左手部分をすっぽりと覆う所詮、振袖を…捲り始めた。

一夏は今行われてる事に眼を白黒させながらも驚愕し、ハスラーとカイネは其の様子を静かに貞観する。

やがて、袖を肩先まで捲った鈴音は、肘から先の白く輝く金属義手を握ったり、開いたりしながら一夏達に見せるように動かす。

 

「何と…そこまで緻密な動きをする義体は見た事が無い。」

 

カイネの言う通り…その義手も気になるが、其の前のハスラーと鈴音の会話内容も気になるのだ。「識ってる」と言う言葉。何か触れてはいけない領域に自分は触れようとしていると察したが、其れがここの三人の強さの源流なのだと直ぐに理解した。故に、踏み込む決意をした。其れを察したのか、カイネが忠告した。

 

「織斑一夏…踏(・)み(・)込(・)む(・)つ(・)も(・)り(・)か?」

 

「これだけ親密になったんだから、隠すのは無しにしようぜ?」

 

「それもそうか…」

 

そこから、織斑一夏が聞かされた話はとてつもない内容だった。

 

 

 

……《少年少女談話中》……

 

 

 

「……マジか…ハスラーはそんなとんでもない奴だったんだな…」

 

「鈴音( -᷄ω-᷅ )…お前なぁ…」

 

「別にいいじゃない( *¯ ³¯*)〜♪ …この学園の"狗"公より貢献してるの貴方よ?」

 

織斑一夏は、ハル・ハスラーのたどった道筋、連絡を取ることが出来なかった鳳・鈴音の軌跡、時折カイネの話を混じえながら行われた話しに幼い頃の憧れの様な憧憬をハル・ハスラーに対して抱き始めていた。

 

「…ハスラーと鈴は、この世界の脅威と闘ってるんだな…俺達の知らない所で……バットマン見たいだな。」

 

「…そう言われるとは…」

 

「一夏ぁ…そんな英雄譚を見た少年みたいな目をしなくても…」

 

「…だってよぉ、鈴に義手をくれて治療までしてくれた人達が言うには、ハスラーは"生きる伝説"何だろ?(っ ॑꒳ ॑c)…そんな奴に教えて貰ってるのって贅沢が過ぎる気がするな。」

 

「まぁ…敵も多いがな(´∀`*)ケラケラ‪ww」

 

「笑ってるのアンタ位よ…ヤ(・)ン(・)さ(・)ん(・)経(・)由(・)で(・)聴(・)い(・)た(・)けど、ア(・)カ(・)デ(・)ミ(・)ー(・)がキレてるわよ?…」

 

「…マジか…何やらかしたあの脳筋対魔忍…」

 

「ブフォッww…何よww脳筋wwww対魔忍ってwwwwwwww…何でもね…生徒に危害を加えたとか……」

 

「えっ(;゚Д゚)!…OUT中のOUTじゃねぇか!!」

 

織斑一夏には、余りピンと来ないが脳筋対魔忍とはここの生徒……ざっくり纏めると、ここの生徒(恐らく上級生)が他校に侵入した挙句、そこの生徒に危害を加えたと云うどうしようもないくらいにアウトなことを仕出かしたのだと伺い知れる。

 

「そう言えばテレビでクラス代表戦を見に来る要人が来日する報道がされていた筈だ。つけてもいいだろうか。」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

『コチラ、羽田空港国際便発着口前です。……たった今、発着ロビーからロイヤルガード達に囲まれて来日したのはゲルトルート財閥の現当主![クリミナル・ゲルトルート]ォォ?!?!曰く、孫娘を見に来たそうです。衝撃がデカすぎるので一旦、実況を放送席にお返ししますぅ……」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

テレビの向こうはとんでもない状況になっていた。

 

「…お爺様ぁぁ…なぜ来るんだぁぁ……。・゚・(ノД`)・゚・。」

 

「何あのファンキーな老紳士…あの人がカイネのお爺様なの?!」

 

『…[老いる事は紳士の嗜み]って格言を残した人だったか……』

 

羽田辺りは物凄い混沌と化しているのが目に取れるようだ。

そんな時、クロエの端末から音が鳴りクロエが端末を触るとその内容をハスラー達に見えるようにした。

 

「ハル様。クラス代表対抗戦のトーナメント表が公表されました。…」

 

「おう……………あ゛?」

 

 

[クラス代表対抗戦]

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

トーナメント表

 

オープニングマッチ

ハル・ハスラーVS更識楯無

 

1組代表:織斑一夏VS三組代表:カイネ・ゲルトルート

 

四組代表:更識簪VS2組代表:鳳鈴音

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

「……少し、不味くないか?」

 

「何よこのアホみたいなオープニングマッチとか言うの…」

 

「…ハル様……コレに関して私達は一切の報告を受けておりません。」

 

「俺も……マジか、形振り構わねぇで直接的な手に出やがった。」

 

トーナメント表についてボロクソに言ってくるカイネ・鈴音のコンビ。

更にこう言う事に関しての提案と報告が一切無い事に疑問視したクロエはハスラーにも問うのだが、その本人にさえ報告されてもいない事実に愕然とする。

 

「…下手したら経済制裁受けるわよ?この学園…」

 

「しかも、[エルカノ]と友好的な企業達の信用も損ねるな。…」

 

「…クロエ…社長に報告。と言うか何もさせないで。」

 

「良いのですか?…」

 

「くたばるにしても日本人の好きなケ(・)ジ(・)メ(・)付けさせてから……ね?」

 

「「「(-人-)」」」

 

 

…クロエが[ハンドラー・ハーゼ]に宛てて送ろうとしたメールにハスラーは自分がケジメ付けさせるまで何もしないでと凶悪な笑みを浮かべながら追記させて送る事にした。

その対応に三人は更識楯無に追悼の意を込めて合掌をするしか無かった。

メールを送信してから数秒後、送られてきたメールには……

 

[[…殺るからには徹底的に(ꐦ°᷄д°᷅)…追伸、経済的にも物理的にもぶっ殺せ☆]]

 

と……堪忍袋の緒が切れた事を示すメールが送られてきた。

追伸以前にもう殺すという殺意がもろ見えのメッセージにハスラーとクロエは苦笑する。

 

『クロエ。俺は明日の試合用にアセンブルをしてくるよ。』

 

「行ってらっしゃいませ…私は、山田先生の看護を引き続き行います。」

 

『お前らはどうする?』

 

「「俺は戻って仮装戦闘ルームに入るよ。」

 

「私は、カイネと模擬戦の続きね…次こそぶっ叩く。」

 

「……来い。胸を貸してやろう( -ω- ´)フッ」

 

「(#^ω^)上等よ!高値で売り飛ばしてやるわ!」

 

織斑一夏は仮想戦闘シミュレーターで居合抜刀戦術の修練の為に部屋を出る。

鈴音とカイネは互いに模擬戦で実力を高め合う算段らしい。

豊満なカイネの売り言葉に鈴音がキレ気味な買い言葉で返す。

クロエは寝込んだ山田先生の看護の為ここに残ると宣言。

特設寮を出たハスラーは隣のガレージに入室する。

 

……頑丈な金属扉を開けて入室するとそこには、駐機する様に[スティールヘイズ・オルトゥス]と夫々のアームに昨日、使用した[Vvcー770LB(レーザーブレード)]と[HGー003 COQUILLETT(ハンドガン)]が掴まれており、武装を取り変える途中だった事が伺える。

 

『…[NEST]…現在の[オルトゥス]の情報を更新。腕部と脚部を[MAINDーa]へ変更。続いて武装変更…

右手を[IBーC03W2:WLT 101(リニアライフル)]、

左手を[ENーNOー01 order(イオンブレーザー)]へ変更。

追加で右肩を[SONG BIRDS(二連グレネードキャノン)]に。

左肩を[BMLーG3/P05ACTー01(アクティブホーミングミサイル)]へと変更。』

 

ー了承。武装変更ヲ開始スル

 

モニターから機械音声が響くとアームが忙しなく動き始めて、武装パーツを量子変換させながら取り付けていく。

 

『……続いてブースターは[SILVER SOL]で固定。同じくジェネレーターも[VPー20c]を継続。FCSは……この間インテグレーション・プログラムで勝ち取った[ARKー02 singer]を使ってみよう。歌による強化……[NEST]としても興味深い結果を得られるんじゃないか?』

 

ー……採用。内面ノ変更ヲ始メル

 

カチャカチャカチカチと、機械的な音が響きわたりながら、オルトゥスの見た目を変更しながら有様を変えていく。

 

 

 




[オルトゥス・アステリオス]
昇る雷光の名を冠するハル・ハスラーの専用機の新形態
積載重量と安定性を保とうと腕部と脚部を[エニック]製の機体に入れ換えた機体。
[MAINDーa]シリーズが優秀なのか一部分でも積めば足りない箇所を補える性能をしてるのが尚の事タチ悪い

HEAD:IBーT03 ALBA
CORE:IBーT03 ALBA
ARMS:MAINDーa
LEGS:MAINDーa

右手武器:IBーC03W2:WLT 101(リニアライフル)
左手武器:ENーNOー01 order(イオンブレーザー)
右肩武器:SONG BIRDS(二連グレネードキャノン)
左肩武器:BMLーG3/P05ACTー01(アクティブホーミングミサイル)

BOOSTER:SILVAR SOL
FCS:ARKー02 singer
GENERATOR:VPー20c

ーもう完全に殺す。だからとにかく当てるとばかりに殺意を決め込んだ機体。
連射性と命中率に長けたリニアライフルにビビってると、どさくさに紛れて発射した高誘導低速ミサイルが刺さり、怯んだ隙にイオンブレーザーで斬られトドメにゼロ距離SONG BIRDの餌食となる。

……ダメ押しでリニアライフルのチャージショットが飛んでくる仕様。

高誘導低速ミサイル?考える奴ほどドツボに嵌るサマが面白いからですが何か?
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