※この作品はR-18です。

〜兎と鴉と女神達〜   作:坩堝の騎士王

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前置きで言いますが主人公の声はCv.諏訪部順一(仮)でお送りしています。


オッツダルヴァもテルミドールも結構ぶっ刺さるキャラですもん。


ー不平不満は結果で覆すのが[超人]なんだよー

 

……一年三組の教室では、

 

「ええええええ!?!?!?ハスラー君がオープニングマッチに出場させられてるぅぅぅぅ!!!」

 

「ハルる〜ん…会社も許可は出てないんだよね?〜」

 

翌朝の教室でトーナメント表を見た三組の女子生徒に囲まれたハスラーは、覚えの無いオープニングマッチの内容について詰め寄られていた。

言いたい事はそりゃ分かる。むしろ何でこうなったのか自体、意味不明すぎるのだが犯人なんてものはだいたい決まりきってる様なものだし、向こうから態々手招きしてくれたんだからこっちは精一杯の殺意という名のドレスコードを済ませている。後は踊らせるだけだ。

 

『許可……というよりもその内容すら伝わってないという愚図っぷりよ。

報告はした……社長がガチギレしてたけど( ´ ▽ ` )』

 

(((((うわぁ‪(ᯅ̈ ))))))

 

…[HALー826]フルセットで更識の家に殴り込もうとしたハンドラーを止めるのに苦労したとマキナから聞いた時は、埋(・)め(・)合(・)わ(・)せ(・)は何時かすると言った。…後になって早計だったと悔いたがもう遅い。

 

その後にも怒りが収まらなかったのか、[バルテウス]を向かわせようとした所を既の所で止めたと聞いた時は、珍しく心臓が冷えた。

 

『(つーか何で、PCAの機動兵器の類がこの世界に在る?)』

 

……そういう思考はさて置いて、アレをどう対処しようかと思い悩む。

すると……

 

「じゃ、オープニングマッチのハスラー君と第1回戦のカイネさんの為に応援しよー!!」

 

「「「良いねー!!!」」」

 

 

盛り上がり様に彼女達に生粋のエンターテイナー気質が垣間見える。

寧ろ、戦いの場において鼓舞してくれる事ほど頼もしい応援は無いとハスラーは思う。

 

戦場での鉄火が奏でる狂想曲(ラプソディー)が当たり前だったハスラーは、声援を受けて戦う事……それ自体がクロエ以外からは無かったと思いながら、その光景を眺めていた。

 

『皆さーん(*」´□`)」…そろそろアリーナへと向かいますので廊下に集合して下さーい。…後、ハスラーさんとクロエさんは学園長がお呼びでーす。

』

 

体調が回復して復帰した山田先生が、三組の面々に呼びかけるがハルとクロエには学園長が呼んでいると伝言を伝えていた。

あの声の張り方を見るに、体調はある程度回復してると、ホッと胸をなでおろしたハスラーとクロエはその足で学園長室へと向かう。

 

 

〜[学園長室]〜

 

学園長室に入るなり、開口一番にメイド服の少女から謝罪された。

 

「今回の非礼をIS学園生徒会長を代行しまして私生徒会副会長…布仏虚が謝罪の言葉を答弁させていただきます。」

 

『…謝って済む次元じゃ無くなってるんだよなぁ……』

 

其の言葉の意味を理解したらしい学園長が顔を驚愕に染めながらハスラーに問いかける。

 

「…まさか…ハンドラーには知られて?」

 

『報告しました。其方さんの都合は解りますが、こちとら会(・)社(・)の(・)面(・)子(・)の問題なので。』

 

「ッッッッ……」

 

『では、オープニングマッチは……』

 

『それは出る。社長もいい加減這い回る役者未満には退場して貰おうかなって(社会的に死ぬか物理的に死ぬか選んでね♪)恐ろしい笑顔で言っていたし……何より即断即決がウリの社長を止めるのは面倒なのでそれは致しません。それじゃ準備があるので俺はこれで失礼します。』

 

「(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)」

 

そう言いつつ、学園長室を出ていったハスラー。

その後をついて行くようにクロエがお辞儀をすると扉を閉め退室する。

 

 

……学園長は、ゲンドウポーズで凄く項垂れていた。

 

「ぁぁぁ…胃が痛い。…更識さん何を仕出かしてくれてるんですか……」

 

「…学園長……(幕引きには丁度良いかも知れません)」

 

「虚さん、申し訳ありませんね…」

 

「いえ、学園長……、胃薬と水をお持ちしましたのでご服用を……私はバカ無を捜して来ます。…」

 

そういうと、布仏虚は学園長室を出ていった。

轡木十蔵は、胃薬を手に取り服用……せずに、起動させたモニターから

試合会場になったアリーナの様子を見続けることにした。

 

……この後、更に胃が吹き飛ぶ様な事態になる事を知らない。

 

 

ー[アリーナ]ー

 

カタパルトハッチへ続く廊下を歩きながら、ゴテゴテしたパイロットスーツを身に纏い歩くハスラー。その途中でハンドラーの伝言が書かれたメモ用紙を手に取ると、内容を省みて、それもそうだよなと納得する。

手首の腕輪[オルトゥス]は白熱灯の光を反射し鈍い銀色を反射していた。

 

……コツ…コツ…コツ…コツ………

 

カタパルトハッチの道を歩いて出てきたハスラーにどよめく観衆達。

当たりを見回して、上空に気配を感じそこへと視線を向ける。

視線の先には、[ミステリアス・レイディ]を纏った更識楯無が余裕そうな笑みをして浮遊していた。

 

『…お姉さんとしては、素直に出てくれるなんて思ってもみなかったわ♪どういう風の吹き回しかしら?』

 

『??アレだけ騒いだのに俺に理由を求めるか?……おめでたい頭をしているな。』

 

『:( #´°ω°` ):イラッ(まだよ!楯無。堪えなさい!)』

 

その事を問われたハスラーは、毅然とした態度で当たり前に答えた。障りのない返答にびきりと青筋がたったのを目視したハスラーはパイロットスーツに付属してるチェストポーチのポケットを探り…1枚のメモ用紙を取り出すと、そのメモ用紙を[オープンチャンネル]で読み上げる。

 

『……このメモ用紙には社長の伝言が書かれている。[生き恥晒したスーツの鼠]宛の文書だ』

 

((((((生き恥晒した…))))))

 

誰に当てたのか丸わかりな行為と、社会人として当たり前の事が出来てないと指摘されて更識楯無の顔が羞恥か怒りかで段々と赤く染って行くのがわかるが、ハスラーは無視して続ける。

 

『……[滅べ]……以上。良かったな。漸く[敵]として認定されたぞ?……そして喜べ。このメモはもう必要無くなった。今此処で貴様をぶっ飛ばすからだ!』

 

『なぁっ!?!?!?』

 

[ハンドラー]からの宣告は限り無く煮詰めた怒りを体現した罵倒だけだった。

そのメモ用紙をクシャリと握りつぶしたハスラーは右手を前に出し、戦隊ヒーローの様なポーズを取ると……

 

『闇を呑み込め!!夜明けの雷光よ!!』

 

限り無く大きな声で叫び、右手の仰々しい腕輪に付いた鍵を……引き抜いた。

ハスラーに落雷の様なエフェクトと共に、[スティールヘイズ・オルトゥス・アステリオス]が展開される。従来と違う[オルトゥス]にアリーナはザワつくが、そんなの知ったことでは無いと諸々の動作確認をする。

 

『(マニピュレーターは異常無し。各所のスラスターも異常無し。FCSの性能も問題は無い。仮題は歌った時の性能だな。)』

 

角張ったデザインの[ALBAフレーム]に丸みを帯びた[MAINDーa]があわさり奇妙な光景に見える。

観衆は何アレ…となるだろうが、ハスラーからすれば戦いやすくする為組んだアセンなのだから、知った事じゃない。

 

『その前に……条件を一つだけ出させてもらおう。ク(・)ソ(・)み(・)た(・)い(・)な(・)茶(・)番(・)に出たんだからいいだろ?』

 

『も〜口悪いわね〜そんなんじゃモテないわよ♪』

 

『…伴侶(クロエ)が居るからいい。あと、貴(・)様(・)を選ぶ奴がいるのか?相当に悪趣味だな。』

 

『(#^ω^)ピキ…』

 

『……条件はそうだな……今後一切下らない理由で付き纏うな。キモイ』

 

『』

 

一言ったら百倍で帰って来る罵倒。

更識楯無は何をした?という感情に襲われてるが、最初の印象からして最低値を突破してるのだから救いようが無い。

この更識楯無も例に漏れず、怒りが頂点に達するその顔がハスラーの作戦に嵌った何よりの証明。

 

『何ですって?…………まぁいいわ♪\\ビー//お姉さん達の力を見せてあげ

 

ードドッガァァンン!!!

 

更識楯無の口上を遮る様に試合開始のブザーが鳴った……と同時に、SONG BALDの二連榴弾が更識楯無に直撃。なにか囀っていた気がしたが、そんなのはもう知らん。

 

『〜♪鉛玉の大バーゲン♪バカに付けるナンチャラはねぇ!』

 

ーカッコン

 

アップテンポのBGMをバックに歌いながら、左へとホバー移動。リニアライフルの照準を定めて連射する。電磁加速された弾が襲い来るが……流石は国家代表。危なげなく避けるが、…先の爆発時に視界が塞がれた時に、高誘導低速ミサイルが発射された事に気付居てないようだ。気がついた時にはもう遅い。

 

『え?』

 

ードッカァン!!

 

『あぐぅッッッッ!?』

 

『〜ドンパチ感謝祭さぁ踊れ♪ロデオの時間さbaby〜♪』

 

ーズバン!!

 

低速ミサイルが上手く突き刺さり、仰け反った瞬間にQBで接近。

左手の[order]の光刃を起動させて回転力の入った円月斬りを叩き込むと、間髪入れずに更識楯無を蹴っ飛ばす。

 

ーゴガァァン!!!

 

『きゃああああ!!!』

 

『〜世の中へと文句を垂れたけりゃ♪[的]から卒業しな♪神様♪仏様♪ワタシ様が許せねぇってんだ〜♪』

 

ードドッガァァァンン

 

吹っ飛ばされて体制を立て直そうとした瞬間、またまたSONG BALDの二連榴弾が着弾。その間、チャージを済ませたリニアライフルのトリガーを引くと、電磁加速が限界まで引き絞った特殊弾頭がオゾンを斬る音と共に直撃する。

 

『〜傷ごと抉って♪涙を誤魔化して♪生きた背中でも〜支える事?笑い合う事?上手く〜出来るんですか♪』

 

ードゴォォン!

 

『慣れねぇ敬語でも!土砂降る弾丸でも!ぶち込んでやるから♪』

 

ーズダン!ズダン!ズダン!ズダン!

 

『ギッ?!アガッ!?(何コレ?!弾速もそうだけど、衝撃が凄まじい!?)貴方ねぇ!女性に遠慮は無いの!?』

 

『繋いだ手だけが紡いだ♪笑顔達を護る強さを教えろ♪』

 

ードドッガァァァンン。

 

リニアライフルが、もたらす衝撃は意外に大きい。更識の言葉をガン無視して歌い続けるハスラーの一撃一撃が重たい攻撃に楯無の脳は揺さぶられ続ける。止んだかと思えば二連続で飛んできたグレネードが更にエネルギーを削る。

 

『何でっ……』

 

『あん?』

 

『その腕なら…直ぐに代表になれるのに何でっ!!』

 

ピタリと止まった[オルトゥス]……暫くしてフェイスパーツを展開して顔を見せると、辺りを見回して漸く口を開いた。

 

『お前もボスになったんだろぉ?この鳥(・)籠(・)の(・)中(・)で(・)敷(・)か(・)れ(・)た(・)レ(・)ー(・)ル(・)を(・)進(・)ん(・)で(・)よぉ?』

 

『( º言º)ハァァスゥゥゥラァァァァ!!!!!』

 

『さ(・)ん(・)をつけろよ対魔忍!!(#゚Д゚)ゴルァ!!』

 

ー観客席では……

 

「対魔忍ってwwアッハッハッハッハッwwあ〜お腹痛いww」

 

「( ゚д゚)…にしても、ハスラーの戦闘センスもアレだが言葉の使い方が巧いなぁ……」

 

ハスラーのワードセンスに絶賛爆笑中の鈴音を呆れた顔で見ている織斑一夏。

だが、ハスラーの一挙一動を確りと視ている。

チア衣装に着替えた三組+クロエは、しばらくの間応援していたが、ちょっとばかり困惑していた。

 

「「「ハスラー君、口悪!!」」」

 

「……ハンドラーから聞きましたが、素に戻ってますね。」

 

回って上級生の居る場所では……

 

「レイちゃん怖いよ((((;゜Д゜)))」

 

「ねぇ、皆……私、アンナノに負けたの?」

 

三年生組は先代の生徒会長足立レイの一言に何も言えなかった。

決してハイライトの無い真っ黒な眼が怖すぎる訳では無い。

 

その間に……

 

ビー

 

<<予定外のオープニングマッチ……勝者は[スティールヘイズ・オルトゥス・アステリオス]操縦者:ハル・ハスラー……尚、この試合結果は成績面に反映されることはございませんのでご安心を

 

無慈悲にも告げるアナウンスは三年生に1年生が勝ったと言う事実のみを淡々と伝える。そして会場で上がる喝采の声。

 

 

 

……顔を地面にめり込ませる形で気絶してる更識楯無をほっといて[オルトゥス]はピットへと戻った。

 

『さぁ、補修するわよ!!』

 

『『『『了解!!!』』』』

 

第1回戦の為会場を補修する教員達が[打鉄]を駆使して清掃と修繕作業を行う。

 

 

 

 

 

 

 





更識楯無の印象

ラプチャー・絶対天敵トレイン事件(一度)
※その後の騙して悪いが事件はカウントしていない
※間でアカデミーに侵入しライに怪我させた。
(指揮官を筆頭にマルチャーナ達もブチギレ)

エデン襲撃
※ドロシーの報告で更識が発見次第の排除対象になった。

此度の悪ふざけ
※仏の顔も三度までを余裕で踏み抜く傍若無人っぷりに遂にキレた[エルカノ]。

……バショー腕OWされないだけ有難く思え。はハスラーの言葉。
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