※この作品はR-18です。

〜兎と鴉と女神達〜   作:坩堝の騎士王

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やらかしの誤操作で消してしまったので再投稿……

どうしよ


〜戦場を駆ける流星⑴〜

 

本日の授業が終わり、帰りの支度を始めるハルとクロエの元に、厄ネタが迫る。

 

「まぁ!?噂の男性操縦者を見に来たのですが、あまりパッとしませんね。」

 

いきなり現れた挙句、人の容姿に関してイチャモンを付けてきたこのクソアマ……今すぐ殴らなかった自分を褒めたいところだ。こういう輩は、言い返すと面倒な事になるのを理解しているため、無視して帰ろうとしたが、その道を塞ぐ形でクソアマが立ち塞がる。

 

「…まぁ、お待ちになって?本日は貴方に良い提案を持って来ましたの」

 

「……提案?」

 

「えぇ…貴方には私と決闘をしてこの学園から出て行く事をオススメします。!!」

 

「理由は?」

 

「理由?其れは貴方が男の癖して我々女性達の神器、ISに乗っているからです!」

 

「…話にならん…そういう事は法務部かお宅の貴族院にでも直訴しろよ…」

 

「なっ?!男の癖に逃げるんですの?!これだから、男というのは…私自体、ここにきたくはありませんでしたわ…せめてEUにIS学園を立てて欲しかったですわ。」

 

程度の低い自慢話に付き合ってられるかと帰ろうとするが後ろから、リュックを掴まれたため、ついにキレたハル。

 

「待ちなさい!!!話はまだ……

 

「鬱陶しいんだよ!!その脳天吹っ飛ばすぞこの、ライミーがッッッ!!」

 

懐から、[[エルカノ製護身用プラズマピストル]]を抜き放ちこめかみに突き付ける。

抜き放ち、額に突き付けるまでが素(・)早(・)す(・)ぎ(・)る(・)事(・)はさて置いて。

それに、自分ならまだしも友達をバカにされてキレないやつなどおらん。

 

「ッッッ…貴方みたいな野蛮な男!ここから追い出してやりますわッ!!」

 

「…( º言º)…お望みなら貴様の人生を闇夜に沈めてやるよ…」

 

「〜〜〜ッッッ!!!」

 

 

いかにも三下が吐くような捨て台詞に対し他人事の様な煽りで返したハル。足速に去っていったお嬢様?を後目に教室にいた女生徒達にハルは、謝罪した。

 

「済まん…見苦しいところを見せた…それじゃ……」

 

足早に教室から去っていったハルは、クロエと合流し、[ハンドラー・ハーゼ]から届く専用機体の調整の為アリーナへと向かう。アリーナの中では、事前に調整されたパイロットスーツに身を通さねばならない……これからの調整に必要な措置とは言えだ……

 

「何で体のラインがハッキリクッキリ浮き出る様なぴっちりスーツなんですかねぇ!?」

 

ハルが付けるのは対G効果のある強化服なのだが、クロエの纏うソレは、身体に吸い付くようにフィットしたボディスーツなのだから。

当然、臀部や胸部に至るまでがくっきりと見えていた。

当たり前のようにそのスーツは銃弾程度なら耐えるという意味不明な性能を誇っている。

 

「ふふ……さぁハル様♡…ここで……」

 

すると、独特のスラスター音と共に、深紅の機体が降りて来た。

ハルがその音に気付き、手を振りながら着地地点は此処だと示す。

背中の翼のようなユニットを展開し降下してくるその機械の肩には、⑨とエンブレムが刻まれていたからだ。

 

『主ノ命ダ…"レイヴン"……キミノ機体ヲ持ッテ来タ…』

 

「…よう…[ナインボール]…」

 

続いてジェットの付いたコンテナとその周りを警備する様に更に2機の赤い機体が降りて来た。

束がその手で制作した自立思考の無人機体(ナインボール)シリーズには夫々に名前があり…

指揮や索敵を主に行う⑨ナインボール・ジェネラルが一機…

殲滅や攻撃を主とする⑨ナインボール・アサルトが5機…

狙撃や砲撃支援を主とする⑨ナインボール・スナイプが2機と、

用途に合わせたカスタム機が合計9機も存在している。

因みに最上位がナインボール・セラフであり、主とする篠ノ乃束の命令を第一とする。

 

そして降下しきったコンテナ[輸送シェルパ君一号]の蓋が左右に開き、その中身……ハルがこの学園で使う機体が納入された。

 

「…は?![IBーT03ーALBA]?…」

 

コンテナの中にあったのは[ナイトブレイカー]では無く、速さに振り切ったハル・ハスラーの保有する機体の中でも速度と強度に振り切った機体…

女(・)神(・)の(・)翼(・)を(・)超(・)え(・)挑(・)む(・)機(・)体(・)…其れが[IBーT03ーALBA]…

…造った理由は、束しか知らない

更にジェネラルは右手の電子パネルを操作しもう一機のコンテナの扉が開き、中からとある超大型兵装がその全貌を覗かせた。

 

『主曰ク、"レイヴン"ト判明シタ場合、面倒ナ事ニナルト言ワレタノデ代用品トシテコレガ納入サレタ……ソシテ、[OWー01グラインドブレード]モ確カニ、納入シタゾ…』

 

「…[ALBA]フレームの慣らしをしたい…暫く練習に付き合ってくれ…⑨…」

 

『心得タ…[技能修練のデータ収集]ニ移行スル…」

 

[ALBA]を纏い、真紅のナインボールの前に立つ。

ハルは、この機体でジェネラルに対抗出来るようになるまで仕上げるつもりらしい。

 

「…行くか[AL……お前の名は[オルトゥス]だ…さぁ!!」

 

ー[[メインシステム戦闘モード機動]]ー

 

ー[[メインシステム戦闘モード執行]]ー

 

「行くぞっ!!」

 

『来イ!"鴉ヨ"ッッ!!』

・

・

・その戦闘をこっそりと見ていた青髪の少女が一人居たことに気付かぬ程に熱中していた。

 

「(✨✨変身ロボ!…ロマンが詰まってる!!……それに…あの大きなコンテナの中にある[OW]って言うのも凄い見たい!)」

 

・

 

 

其の儘二時間が経った……

 

『トテモ有意義ナ"データ"ガ採レタ……"ハンドラー"ヘト、送信シテオコウ…"レイヴン"…サラバダ……』

 

「ハンドラーに宜しくな!」

 

ナインボール達と別れアリーナを後にした、ハルとクロエは練習による汗や砂埃を落とす為にアリーナ備え付けの浴室へと向かった。

特にハルに関しては、大浴場の許可がまだ降りておらず、暫くはシャワー等で我慢するしか無かった。

 

……クロエの事情(両義眼)を汲んだのか二人で入浴するという事の許可は容易く貰えた。

 

…ワシャワシャ…ジャーーー……

 

「すみません…ハル様…あぶぶぶ…」

 

「畏まらなくて良いって……頭流すぞー…目ぇ気を付けろ〜」

 

モコモコの泡に包まれたクロエをシャワーでゆっくりと洗い流す。

クロエに刻まれた数々の実験の痕は[ハンドラー・ハーゼ]の手により消されてはいるが、薬物や精神の後遺症というのは中々消えない……

今も、[ハンドラー・ハーゼ]の元に戻り、定期検診をしながら経過を観察している。

精神に関しては…クロエはハル・ハスラーや[ハンドラー・ハーゼ]に仕え、奉仕するという一種の奉(・)仕(・)欲(・)に駆られて居る。其れは本人の意思で選択させた事により今の関係となっているのだ。

 

ー『…悪い奴は俺が全部ぶっ飛ばしてやる。』

 

嘗て、灰色となっていたクロエの精神に染み渡ったその言葉がクロエにとっての導となった。

 

……色々あったが、クロエとハルは同じベッドに入って就寝する。これはクロエの精神安定を計る為に必要な措置だと[ハンドラー]は言うのだが、やる事になる人からすればまぁまぁな試練でもある。

 

「(ヌォォォォォ!!!"シャルトルーズ"と同じ事してくるなァァァァ)」

 

嘗て前世の同僚もこの様に人を抱き枕にするというのをやってきていた。

 

※(クロエと違い、めちゃめちゃ豊満…まるで大豊の樹大枝細の様に)

 

それを見てゲラゲラと笑うキングにドロップキックを叩き込んでリアルファイトに発展したブランチでの日々を思い出しながら今世で出来た友人と(MImemory)でやり取りして行く。

 

ー◆◆渡り鴉が入室しました◆◆ー

 

断頭台:調子はどうだ?魂の友よ…

 

渡り鴉:まぁまぁ

 

断頭台:そうか…魂の友よ…今度も"依頼"を傭兵として頼みたいがいいか?

 

渡り鴉:内容次第かな?

 

断頭台:…詳しい事は後日説明しよう…夜が来る…これにて終幕…

 

ー◆◆断頭台が退室しました◆◆ー

ー◆◆渡り鴉が退室しました◆◆ー

 

ハルはそのまま、眠りについた。

 

翌朝、目が覚めたハルは、クロエを起こさないように慎重にベッドから出たあと、運動用の服に着替え外に出る。まだまだ涼しい気候の中、柔軟体操・軽めのランニング、更に筋トレを始める。

 

二時間経って戻ってきた頃にはクロエも起床し、朝ご飯が用意されていた。それを食しながらスマホでニュースや後日に回すと言った"依頼"が来ていないかを確認する。

 

ー今日のニュースー

○カナダの代表候補生"コメット姉妹"が日本入り!

○絶対天敵を粉砕する謎の美少女集団!←アクセス数過剰

○…[エルカノ製] 四脚重機MT発表!…試験運用の日程は明かされず…

○空を飛ぶ大型飛行物体の存在を確認、瀬戸内海近辺の住人は要警戒を

 

「…何してんすか[ハンドラ]ァ…[エルカノ]ねぇ……」

 

「[NIIKE]と呼ばれる子達の目撃も増えている様ですね…四脚重機MT…アレは荒地や災害地での救出や撤去作業の為の機体です♪…やっと……束様とハル様の夢の第一歩ですね(*^^*)」

 

四脚重機MTについては、束から聞かされており、その起動試験は[エルカノ社]本邸で執り行うらしい。尚、操縦はクロエが務める事になっている。

 

するとスマホが鳴り、メールが来たことを知らせる。

 

[[新着メッセージ…1件]]

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ウンファ

 

独立傭兵レイヴンに伝達!

…技研都市アーク専属の特殊部隊[アブソルート]からの依頼だ!

今回、我々は空を飛行する大型ラプチャー[unknown]の撃破に充てられる事となる!

そこでだ、独立傭兵レイヴン!お前にも助力を頼みたい…

この作戦は翌日明朝に決行となる!

[亡霊殺し]の傭兵の力…存分に魅せて欲しい

・僚機参加有り

報酬金額:500万

成功条件

目標の沈黙…又は破壊

損壊や弾代はこちらで出そう…報酬も期待して欲しい!

 

[受諾] or [拒否]

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

その依頼の内容を見ながら今後をどうするかという事を問い掛け合う。

 

「…どう致すおつもりでしょう?……ハル様に協力という事は、背後のコネクションを利用したいという事でしょうか…」

 

「…解ってなきゃあ頼まんだろ普通…俺も奴さんの最新兵器とか欲しいからなぁ…受けるか!」

 

「私はどうしたら良いのでしょう?」

 

「轡木の爺さんの所か四十院の嬢ちゃんにでも、頼んどくよ…」

 

そう言って受諾の意を告げる。…暫くして、場所と言うより座標地点が送られて来る。

 

「場所は…瀬戸内海の群島……人が少ないのが幸いかぁ?…インターバルを置きながら全力で飛ばせば何とか間に合うな。」

 

「では、轡木様の所へ行ってまいります。」

 

「クロエ…気を付けなよ?…何処にナニがいるか分からんから…」

 

「はい♪ハル様もお気を付けて…」

 

そうして、クロエは学園長室に向かった。

……その日その日でアイマスクの種類や服装を変えるのがクロエ流のオシャレに当たるらしい。

ー「オシャレは我慢」はクロエの名言である。

ーだからって[ナイトブレイカー]バイザーのようなデザインのアイマスクは中々小っ恥ずかしいものだ。

 

特徴的なアイマスクと共に杖を使いコツコツと音響把握を繰り返し、すました顔で歩いて行くクロエを見送ると、ハルは[ALBA]に載せる武装を考えながらIS学園の港エリアにある移動型ガレージに向かい…中で[ALBA]をハンガーに展開する。

 

「取り敢えず…大型って言ってたから火力高めの[ミサイルランチャー]は確定として…傾向武器は[タキガワ]のパルスブレードとバーストマシンガン…もう片方は…プラズマミサイル…違うな六連ミサイルにしようか……やっぱバーストマシンガンは変更しよう。その枠にニードルガンを起用しよう!」

 

目当ての武装に変更した[ALBAフレーム]を纏うとガレージの入口が開きカタパルトモードへと変形し、ハルもアサルトブーストの準備に移る。

無機質な音声のカウントダウンが流れた後に……

 

…3…2…1……射出…

 

それなりの速度で撃ち出された後にアサルトブーストを起動。

束が造り送って来たブースターから吹き出る青い炎が夜明けの空に一筋の線を描いて行く。

 

ハルの顔付きは、何時もの縹渺とした顔では無くレ(・)イ(・)ヴ(・)ン(・)としての本来の顔に戻っていた。

 

 

………続くよ!………………

 

 





メインフレーム:IBーT03:[ALBA]

○左手武器:パルスブレード
○右手武器:ニードルガン
□左肩武器:六連ミサイル
□右肩武器:ミサイルランチャー

ブースター:シルバーソル(簒奪品)
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