[インディリビア・エスコルピオ]
ヘレティック…インディリビアのラプチャー形態。
大型の蠍へと変化。尻尾の超硬質高周波ブレード・尾部バスターレーザー・両腕部のシャカール・スライサーが主な武器となるがその体積も存分に凶器となる。
ー[アリーナ]ー
アリーナは想定外の乱入者によりパニックに陥っていた。
天井のシールドバリアを平然とぶち破る威力で突っ込んで来た機体の主は、ニコニコと微笑みながら、ねっとりとした純度の高い殺意を持って相対する。
ーそれもそうだろう……乱入者の前には中華・ドイツの代表候補生の中でもトップクラスの実力者と、レイヴンという名の正真正銘のバケモノが居る。
故に、油断すれば此方が喰い千切られると理解しているからこそ、全身全霊で挑まなければならない。ソレはレイヴン達も同じ事……右手のリニアライフルを入れ替えたのか、ブレード型の兵器をリバーレリオに突きつけた。
『…なんの用で来た?
『ハスラー!?』
『アンタもその選択を取るのね…こっちはとっくに制限を解いているのよ。』
『鈴音…君もかい?!』
敵と判断すれば遠慮無く引き金を引けるレイヴンと鳳・鈴音に驚愕した一夏とカイネ。
鈴音は[黒龍]の制限を解除して、対ラプチャー用に規格を合わせていた。
[スティールヘイズ]も制限を解き、実戦用に合わせている。
それでも尚死にかねない。
『少しだけ……待って頂けますか?私としては
……布仏虚、もとい[リバーレリオ]は、ハル・ハスラーを明確な脅威と認めそれ以外はどうとでもなると発言。当然その言葉にキレる面々も居るが、ハスラーはそのメンバーを制して[リバーレリオ]の言葉を引き出そうとする。
『…主演…事…もしや復讐か?』
『正解です………おや?随分とお早いですね
『ッッッッ…虚ちゃん!何で……何でこんな事を!』
『お姉ちゃん?』
『ギリッ…貴女はッッ…私に飽き足らず、妹まで捧ぐつもりですか!!!』
場に現れた更識楯無…流石にISは学園の[打鉄]だったが、その後ろから現れた布仏本音を人目見たその瞬間、粘りつく殺意が一転……膨大な怒りと転じた。
そしてハスラーが気になったのは「私に飽き足らず、妹まで捧ぐ」という内容。
『…そうですね…カメラも有りますし……丁度いいですね。』
そう言うと布仏虚の身体に光のブレが見え始めると、段々と衣服が宙に溶けて言ってるでは無いか。それと同時に皮膚の各所に見える光のブレが消えたその時、会場に居た者達やカメラを通して見ていた者達は絶句した。
『……イカの皮膚組織と云うのは利便性の塊です。ゲノムさえ理解すれば自分の皮膚組織に反映させる事が可能なんです。その気になれば傷痕すら覆い隠すことも出来るんですよ♪…便利なモノでしょう?』
『ッッッッ…虚ちゃん?!何よ!その傷……』
『『『!?!?』』』
『?!…なんだその……いや、なぜその傷で生きている!!』
少女特有の身体には夥しい数の傷跡が付けられており、どの傷も全て一度化膿した痕跡が見受けられる。更には、両胸や腕・脚の各所は抉り取られた痕跡・鼠径部には甚大な火傷の痕…正直ホントに生きてるのが不思議な状態だ。
『…二年前、とある違法組織に潜入したお嬢様と私は敵に見つかり、交戦。私はお嬢様を逃がす為の囮となり捕縛されました。勿論、女性としての辱めを沢山受けて嬲られ続けた後、鬱憤晴らしという名の拷問が始まったんですよ。知ってますか?痛覚を失うといちばん困るんですよ?…もちろん治療はされました。ですが杜撰な治療でしたので化膿して二度と元には戻らないそうです。怨嗟も欲望も総てをこの身に浴びてそれでも尚、助けを待ちました。……そんな折、半年ほどたってでしょうか?ある噂を耳にしました。』
『ッッッッ…う…噂?』
『…「裏組織を潰して回ってるIS乗りがいる」、機体に刻んだエンブレムと黒羽を散らす様な独特のスラスターからその人物は「黒い烏」と呼ばれているそうです。』
『『『( •ω•´ )!?』』』
『…ハスラー?お前まさか!』
『…そうだよ……本当の\\ゴバァァァァンンン//何だ今度は!!』
地面に開いた大穴から機械の蜘蛛が次々と這い出してきた。
そしてその蜘蛛を率いる様に現れた褐色肌に黒鉄の鎧のNIKKE…[インディリビア]尾のテイルブレードに到るまでが新品同然になっている。
『……何の用…
『…別に貴方の目的を邪魔する気はありませんよリバーレリオ。私はこの前のお食事を戴きに来たのですよ。(๑'ڡ'๑)…
カニバリズム宣言は置いといて[インディリビア]のはなった一言に鳳・鈴音は油の切れたゼンマイ人形の様にハスラーの方に振り向く。
『ア……アンタ…生身なの?!(゜Д゜)』
『(-ω-´ )』
『強化パッチも!デバイスも!?ナノマシンも!?なんにも無いの!?』
『治癒型ナノマシンは流石に入れてる…1回限りの……』
鳳・鈴音の言葉に目を背けながら答えるハスラー。
人工的に強化もしていないまっさらな純粋種。
インディリビアの言葉に信憑性が持てるかは別だが、中継されたカメラにもガッツリ記録されていたため、全世界にそれが知れ渡った。
『
『という訳で…』
インディリビアが手をかざすと周りのラプチャー達の反応が途絶えて……残骸となってインディリビアを取り巻き始めた。ラプチャーがひとかたまりとなった瓦礫から紫電を撒き散らして現れたのは黒金の大きな蠍。
ーギシャァァァァァ!!!!!!!!!
鋏を光らせ、しなる尾を震わせ、四対の眼を光らせた鋼の蠍が圧倒的な大きさを持って顕現した。
そして[インディリビア・エスコルピオ]は、ハル・ハスラーに狙いを定めるとくぐもった女性の声で宣言した。
『さァ……私ノ、糧トナって下さイ!!』
『やだね☆鴉を舐めたら啄むぞ!!』
オルトゥスのツインアイが蒼く光を放つと……身を低く構え……
ー右肩・左肩武器、パージします。
パガンッと粋な音を立てて背中のグレネードキャノンと低速ミサイル発射装置がパージされると同時にアサルトブーストで正面から突っ込んだ。
エスコルピオの尾部の中心に光が溜まり、光線が発射されるが…チャージの済んでたorderのイオンレーザーをぶつけ相殺しながら、それでも尚前に進むと、さらにチャージの済んでいた右手のSTINGERで回転しながら右前脚の接合部を狙い、切り飛ばした。
すぐ様左へとブースト移動で距離をとるが、ワイヤーに接続された超硬質ブレードが刈り取ろうと追いかけて来る。其れを撹乱する様に縦横無尽な移動を繰り返して追尾を振り切ろうとするが、中々に振り切れない。
『なっちょ!?グハッ!!』
途中誰かのISに当たった気がするがお構い無し。
その隙を狙い、後ろの壁の方へとバックブラストで移動。
そのまま壁を駆け上がるが、エスコルピオの尾がレーザーの照準を定める。そこにチャージを済ませた右手の武装を思いっきり投げ付ける。
レーザーピストルはエネルギーを臨界にまで高めてから投げたので、直撃し起爆した。が、硬いにも程があるのか炎上しながらレーザーを照射。ブースト移動をしながらレーザーを躱す。時々、仰け反りを混じえたりしながら躱し続けるとジャンプして五体接地で地面に着地。テイルブレードを右手の裏拳で弾き飛ばし回転しながらエスコルピオの懐へと潜り込み、切り飛ばした前脚の装甲を引き剥がし飛ぶ様に上昇。
飛んできたテイルブレードを所持していた装甲で防ぎ、降下。
テイルブレードは装甲を貫いたがすぐ様投げ捨てると、ハスラーを追う。
頭上から飛んできたテイルブレードの一刺しを右にQBで回避。
左にQBを吹かせ、二撃目を右拳で逸らして躱す。
さらに右へとQBで三撃目を躱す。
左にQBで四撃目を躱すと、エスコルピオの正面にorderの光刃を突き刺し、五激目をバックブラストで躱すと前方にアサルトブーストで突っ込み全体重を乗せた右拳を繰り出し、勢いを利用して急上昇。
『ッッッッ……早い…』
『……本気のホすら出してなかったのかよ…』
『反応速度異常すぎない!?…どうやったらコンナノが育つのよ!!』
エスコルピオの背中に乗るとコアがあると思われる位置にorderの光刃を突き刺す。
小爆発と煙を吐いたエスコルピオだったが、オルトゥスにアッパーを仕掛けるようにテイルブレードで突き上げ、方向を変えて背後から貫く様に急降下させるが、常人から見れば気持ち悪いくらいの反応速度で振り向き左肩のアーマーパーツで防ぐ。
そして、テイルブレードを掴むと蹴り砕く。
粉砕されたテイルブレードを持ちエスコルピオの眉間に突き刺すが、暴れたエスコルピオに気を取られ掴んだテイルブレード毎持ち上げられ地面に叩きつけられる。
『うぐぅ!?』
そのまま地面を砕きながら引き摺ってオルトゥスを壁に叩き付けると、右手にエスコルピオの鈍器と化した巨大なハサミが叩き付けられた。
『ッッッッ…ぬおぉぉぉぉぉ!!!!!』
それでも尚…目の前の敵を仕留めようと左手のorderを向ける。チャージの済んだorderは、蒼色のレーザーを吐き出しエスコルピオの身体を遠くへと吹き飛ばす。
『…満身創痍…デすね…腕がボロボロですヨ?…』
『あぁ…そうだな。だが、
エスコルピオの言葉はハスラーの容態を明確に誇示している。が、先のテイルブレードの一撃はフェイスパーツを掠めていたのか、割れた裂け目から覗く蒼色の眼がエスコルピオを確りと睨み付けていた。
瀕死の人間が放っていい圧力じゃないと断じたインディリビア。
遠くで観戦していたリバーレリオは、その気迫に末恐ろしいナニカを覚えたのかラプチャー達を向かわせる。直ぐにあの
個人に向かうには余りにも膨大な暴力が襲いかかる。
ー硝子の靴!!フルコーラス!!!
突如、聞こえた言葉と共に穹から豪雨の様に降り注いだレーザーがハスラーの眼前に顕れた。
レーザーは規則的に動きながら、ラプチャーのみを選んで撃ち抜いて撃滅していった。
更にエスコルピオの尻尾にカンッと何かが引っ付くと、タイマーの様な規則正しい音を立てて電磁波を撒き散らし爆発。
ーギィィィィ!?!?
『何だ?!』
一夏が、上に気配を感じ視線を向けると女神と見紛う程の美貌の女性が四枚のシールドに護られながら浮遊していた。
その横にフライトユニットで浮かんでるアーミー兵装の少女。其の肩部には煙を上げてるランチャーが1つ。
……突如、現れた増援………
[ ArkーITC:01 STINGER ]
[エニック]の考案したブレード型プラズマピストル
EN供給性能にもよるが割と高威力。
チャージ段階により攻撃を切り分ける事が出来
1段階目で刺突、2段階目で突進しながら相手に突き刺し、かちあげる。
(モデルはエクドロモイのブレード)
増援は何デレラなんだろなー(棒読み)