※この作品はR-18です。

〜兎と鴉と女神達〜   作:坩堝の騎士王

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という理由で、シンデレラ(アナキオール)がヒロイン入りします。



その為に、トーカティブには蜂の巣になってもらう必要があるんですけどね…


〜泣きを入れたらもう1発(べスティー)!!(前編)〜

 

〜日本上空〜

アサルトブーストで飛んでいたハルは目先にステルス製の大型輸送ヘリを確認した。すると、[ALBA]ヘッドのディスプレイに通信が入る。

 

『は〜く〜ん〜(*>∀<)ノ))★こっちこっち〜』

 

『束さん?』

 

『[火力型バーストライフル]と[ネビュラ]の調整が完全に終わったよ〜モンスター退治にはコレで出て〜』

 

輸送ヘリのブリッジに着地しハンガーに[ALBA]を固定。束さん曰く[ALBA]フレームは積載重量制限が[ーT02]より、若干低いらしい。

その代わり、EN武装やパルス兵装の出力は爆発武器より高く、それに対応した武装に変更させる為にヘリでここまで来たのだそうだ。

 

『解った……束さん…其のモンスターに関して、アブソルート隊から依頼が来てるんだ。』

 

『知ってる♪はー君は行くんでしょ?なら束さんはそれを手伝うよ。』

 

モニターに武装を変更するように指示を出す。

 

…変更後の武器種…

 

右手武器○バーストマシンガン

左手武器○パルスブレード

右肩武器○ウェポンハンガー:ネビュラ

左肩武器○ソングバード(二連装キャノン)

 

と見事にEN兵装寄りの兵装となった。

そしてハルは、武装変更した[ALBA]フレームを纏い、降下しようとした時、束さんからとある言葉を告げられる。その言葉に左手でサムズアップを決めると、そのままヘリから飛び降りブースターから青い炎を吐き散らせ高速で飛んで行った。

 

瀬戸内海のとある島……

 

「うぉぉぉぉぉ!!!俺達やべぇぇぇぇ!!」

 

「死にたくなかったら頭を下げろ!!」

 

滞空している超大型の怪物が放つ誘導性のミサイル兵器が四方八方に牙を剥く。生(・)配(・)信(・)だ(・)と(・)か(・)言(・)っ(・)て(・)逃(・)げ(・)遅(・)れ(・)た(・)一(・)般(・)人(・)を守護するのは方舟の名を冠する[NIIKE]…その名をノア……2枚のシールドが蜂のように動き迫るレーザーをジャストガードでかき消し、その合間にアブソルート隊の一斉砲撃が始まった。

 

『榴弾砲!斉射(て)ーーー!!!』

 

『GYAaaaaaaaa!!!!!』

 

大型飛行物体の咆哮。天を向いた背部砲口から吐き散らされた熱線が流星のように降り注ぐ榴弾の雨を迎え撃ち、その尽くが灰と消えるが…数発が命中。

飛行物体は、その体制を一瞬だけ崩す。その刹那、直上から既(・)に(・)撃(・)た(・)れ(・)て(・)い(・)た(・)RPGの砲弾が垂直狙撃として襲いかかる。

爆風と衝撃によって生まれた致命的な隙を見て、一斉に叩き込まれるホローポイント弾と13.5mm徹甲弾の雨……鉛と火薬の豪雨が飛行物体の装甲を抉り、削り、裂いていく。

が……相手は人知の及ばぬ怪物。

怪物のコアから赤色のスパークが零れるのを少し離れた狙撃地点から、確認したアブソルート隊の隊長:ウンファはその直後に起こる事態に気付き、一時退却命令を出す。

 

『総員、退避しろぉぉぉぉぉ!!!!』

 

「ほら!人間さん達も走る走る!!」

 

「[ノア]!援護しよう!この場から離れるんだ。」

 

「て言うか、"レイヴン"は何時来るの!?」

 

「解らへんのや!!本人も連絡つかへん!何か巻き込まれたん違うか?!」

 

「…ひぃぃぃ!!」

 

インカムから女性と言うにはドスの効いた声が鳴り響くが、その前に勘の良い者達は、要救助者を抱き抱え走り出す。その暫く後に、怪物のコアから零れる赤いエネルギーの奔流が最高潮に達した瞬間……

 

『ガギャァァァァaaaa!!!!』

 

半円状に広がる破壊の奔流。

"レイヴン"が見たらアサルトアーマーだと言いそうだが、唯のネブラ粒子の放出である。其の赤き破壊の奔流が皆を飲み込もうとした時を前にノアは……

 

「…皆……私の後に隠れて!!……スゥゥゥ……"方舟(ノア)"の守護を見せてあげる!!』

 

その宣言と共にシールドが展開。辺りにリフレクターエネルギーを散布。

前方に指向性を持たせ、全力で防御する。

破壊の奔流がリフレクターフィールドの内部を揺らすが、内部には一切、影響が無い。

当の本人は少し苦しげな顔をしながらも、ニヤリと余裕そうに笑っていた。戦場に立つ防人を煽て、士気を高めるのが彼女の最も得意とする事。

だからこそ笑う。自分は余裕だ。貴女達はそんなモノ?。と、問掛ける。

 

暫くして、大地を舐め尽くした赤い雷鳴が止み、一瞬の静寂の後、ノアは少しのふらつきを見せる。

 

「ノアッッ!!」

 

「よう、気ぃ張って頑張ってくれたな!!あとうちらに任せとき!!」

 

「ノアさん…凄かったです!」

 

『ノア…今は退却しろ……』

 

他のメンバー達が支える中インカムから聞こえたのはノアの退却指示…

この作戦は飛行物体のヘイトをタンク役のノアに集中させるが要だった。

だが、タンク役は居ない。故にここからは確固たる総力戦だ。

NIIKEも負傷した者達を抱えながら戦わねばならない。

決定打を探していたラピは遠くで先程の過剰放電によりダメージを負ったらしい怪物が蹲っているのを発見。

 

「え?もしかしてあの技……諸刃の剣なの?!」

 

「並ばチャンスが有るな!」

 

「…だったら再生しきってない部位に断続的なダメージを与える事が出来たら……?何?この音…」

 

ーーゴォォォォォォォォォ。

 

……遠くの空から空気を斬るような音と共に黒い点が見える。

その黒い点は段々と大きくなり……次の瞬間、近くの沼地にコ(・)ン(・)テ(・)ナ(・)が轟音を立てて激突。豪快に水飛沫と泥を飛ばして静止した。

 

「…ふんっ!着いたぜ!」

 

「……あぁ…三半規管に残るズシッと来た感じ…慣れないなぁ……」

 

コンテナのドアを蹴り飛ばして出て来たのは赤髪の[NIIKE]とゴリゴリのアーミー兵装に身を包んだ小柄な[NIIKE]……

 

「「「?!?!?!」」」

 

アブソルート隊の面々は瞠目していた。

この2人は伝説と称された最強…ゴッデス部隊の一員Gs.Ⅲレッドフード(自由人)と呼ばれる[フェアリーテールモデル]の[NIIKE]と[量産型]と呼称されるがゴッデス部隊の番号付きGs.Ⅶピナ…なのだから。

 

「よう後輩!救援に来たぜ!」

 

「こ、こ、こんにちは…( ;´꒳`;)」

 

「"ゴッデス"の方達が何故ここに…」

 

"ウンファ"が問掛けると、"レッドフード"は後ろのコンテナを指さす。

その仕草で隊長たる彼女は、ここに来れた理由が解ってしまった。

 

「…!!まさかっっ "大陸間物資輸送用カーゴランチャー"でここまで来たのか!?」

 

「そっ♪」

 

「いきなりコンテナに押し込まれて怖かったぁぁぁぁ߹ㅁ߹)…」

 

「はいはい♪ヨシヨシ(^_^)ノ」

 

ウンファの質問にドヤ顔で答えるレッドフードとは対称的に、ピナは泣顔でラピに飛び込んだ。

泣きじゃくるピナををにこやかにあやすラピ。

 

「ところで…あれが目標か?」

 

『…あぁ、そうだ。…しかも私達と同じ波形を発する者が囚われているらしい…と…要救助とシュエンから申し出があった。』

 

「「!?!?」」

 

依頼の大元は"シュエン"と呼称される人物であり、現場の者達は引き攣った顔をする羽目になった。

"救助"…それがどれだけ任務の難易度をはね上げるのが知ってるのかと言いたくなったが、この場に居ない奴に言ってもしょうがない。

 

『グルァァァァァ!!!』

 

その時、怪物がこっちを見ろと言わんばかりに吼えた。

 

「おぉう…後輩たちは下がってな……私らなりのもてなしをアノ怪物にしてやる。クク…」

 

「…あれは、…姿形は違いますが"トーカティブ"!!…貴方何ですね!!私達の同胞を取り込んだのは!!」

 

『ククク…流石ハ"巡礼者共ダ"…対応ガ速イ…ダガ、彼奴ガイナイ今!貴様ラ等、此処デ殺シテクレ……今度は何ダ!!!』

 

ーキィィィィィィィン……

 

コンテナの飛んで来た反対の空から青色の二本線を描き飛んで来たのは鋼鉄の機人。……

 

〜ハルside〜

 

アサルトブーストで飛びながら、大型飛行物体らしき物と複数の人影を目視で確認した後、旋回し速度を落とす。

スライド着地で地面を削りながら勢いを殺して怪物の前に向き直るが、その前に依頼の確認をする。

 

『君達がアブソルート隊なのかな?…依頼を受けて来た"レイヴン"だ…』

 

『遅かったが、どうしたんだ?』

 

『その事については後だ…』

 

ゴリラの様な深海魚の様な奇天烈過ぎる見た目の怪物の方に向き直る。すると赤髪の女と小柄な少女が共に並び立つ。

2人とも固い決意を秘めたいい目をしているなと感心したハル。

 

「どうします?」

 

『…そうだな…これも巡り合わせだ…共に…愉快な怪物殺しと行こうか』

 

「その前にあたしは、Gs.Ⅲ:レッドフードだ♪宜しくな!」

 

「私は、Gs.Ⅶ:ピナです!」

 

『独立傭兵"レイヴン"だ…宜しく……』

 

と言うと、各々が、象徴たる武器を構える。

レッドフードは長大なスナイパーライフルを……

ピナはポンプアクションのショットガンを…

レイヴンは右手のバーストマシンガンを構え……

 

「「ゴッデス!!……レディーーー!!」」

 

「「アクション!!!」」

 

ー[メインシステム戦闘モード起動]ー

 

すると見知らぬ声で[ALBA]のネット回線に、怪物についての説明が入る。

 

ー『突然の割込みを失礼します…先ずは説明を、アレは獣装型ラプチャー:トーカティブ…メインとも言える剛腕による一撃は此方としても無視出来ないものとなっております。お気を付け下さい……そして恐らく、背中に有る大袈裟な砲台が弱点となっています…』

 

ハルはこの説明を聞いて一瞬考え込むと、自らを軸とした作戦を立案した。

 

『二人共…此奴は背中が弱点らしい。…[オルトゥス]のスピードで撹乱しよう!君達は背後から叩き続けて欲しい。』

 

「…済まねぇな!"デコイ役"を押し付けてしまって!」

 

「…頼もしいですね!お願い出来ますか?」

 

『任せたまえ!』

 

…次の瞬間、弾かれた矢のように飛び出した"レイヴン"がトーカティブに肉薄していく。

トーカティブの眼前に迫った所でQBを起動。

振り抜いた剛腕に沿うように背後に周り、右手のバーストマシンガンを向け、引き金を引く。

 

ーダダダン!ダダダン!ダダダン!……

 

弾速は他に比べてサイクルが長いが、衝撃力に重きを置いた…火薬の匂いと共に襲う重い痛みに激昂したトーカティブは"レイヴン"の方に顔を向けるが……突然ガラ空きの背中に散弾が打ち込まれる。

撃ったのはピナである。

対ラプチャー兵装が齎す衝撃にトーカティブが呻いた瞬間…[オルトゥス]は左にQBを吹かし、視界から消える形でトーカティブの右に回り込み…やつの腕と拳の付け根に下の方からブーストキックを見舞う。

 

剛腕はアッパーカットでかち上げられたかのように打ち上がり、その腕に引っ張られるようにトーカティブはバランスを崩しかけ、貧相な後脚の1本で耐えようとするが、そこに叩き込まれる狙撃弾。

 

「そぅら…転べ…」

 

……バランスを崩し転倒するハズが、トーカティブもタダでやられるはずがなく、背中の砲口が一挙に砲撃をする事で体制を無理やり建て直した。そしてそのまま跳躍。

ゴッデスや"レイヴン"から距離をとる。

 

『巨体にも拘わらず、早いな…轢かれるなよ…』

 

「はい!」

 

「……にしても…奴の…ん?…なっ?!」

 

「そんなっ…あの子はっっ…」

 

Gs.Ⅲ:レッドフードが口を開き何かを言おうとしたが、トーカティブが己の装甲を変化させている事に疑問を抱くが、変化した後に迫り出した部位を見た途端ゴッデスのメンバー達は其の顔を驚愕に染めた。

 

ー胸殼が開き現れたのは白くブヨブヨした水風船の様な内臓器官。

その中にナニカが押し込まれるかのように入っていた。

中が見えるように半透明なのが余計にタチが悪い…

 

「「シンデレラっっ!!!」さんっ!」

 

「ヤハリ、貴様ラノ同胞カ!並バ…此奴ノ力デ貴様ラヲ始末シテクレル!!」

 

腹袋の中の彼女に接続されたコードが力を吸い上げる。

其れは[NIIKE]達にとっての苦痛だと理解するが故にラプチャー達は捕えた[NIIKE]達をそ(・)う(・)し(・)て(・)い(・)た(・)。

……其れは向こうの世界で背中を預ける戦いを繰り広げ、絆を育んだ[NIIKE]達は当然の事だが、先程から黙りこくってる"レイヴン"が物凄い怒気を放ちながらトーカティブ…正確には腹袋の中の少女を見ていた。

 

「!!〜〜!!!!」

 

『……あぁ!』

 

此方が見えているのか助けを求めるようにもがきながら手を伸ばした其の姿を見たその瞬間、ピナとアイコンタクトを交し、多少の被弾を覚悟してアサルトブーストを起動させて突っ込んで行く[オルトゥス]……トーカティブは口蓋部に充填したレーザー砲を放とうと照準を合わせる。

 

 

…そして、エネルギーの光が放たれたその瞬間…

 

ーヒョイッッ

 

『ナッ!!??』

 

「「「?!?!?!」」」

 

「…か…躱しおったで…今…」

 

「へぇ…やるじゃねぇの…」

 

『今ノハ!マグレッッゲボバァァァ!!!』

 

光線を避けるという業に一瞬狼狽したその隙に、歯茎が凄い顔面にブースターのエネルギーが乗った蹴りを繰り出す。[オルトゥス]の脚が盛大に顔面に叩き込まれ、トーカティブがのけ反った瞬間に、QBで距離をとる。

その間、と(・)あ(・)る(・)箇(・)所(・)を(・)左(・)手(・)の(・)パ(・)ル(・)ス(・)ブ(・)レ(・)ー(・)ド(・)で(・)切(・)り(・)つ(・)け(・)た(・)。

 

…[オルトゥス]は華麗に着地するとトーカティブに挑発の意を込めて手招きを行った。

 

……続くよ!……

 





戦闘描写ぇ…ネクストかてめぇはというツッコミは無しで……

次回!タイトル通りの結果に…

〜泣きを入れたらもう1発(べスティー)!!(後編)

お楽しみに!!
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