ポケットモンスター〜フェイタルファイト〜 作:ボルメテウスさん
静寂の中で、俺は眼前で戦うべき相手であるルカリオを睨む。こちらは格闘技も使えない素人であり、喧嘩のような戦い方しかできない。
対して、ルカリオは、生まれながらの格闘家というべきなのか、その動作には無駄はなく、隙というものがない。……まるで、こちらの攻撃をすべて防いでくるかのような錯覚さえ覚える。
「──―」
だが、俺にだって意地はある。何よりも、俺がこの世界に飛ばされた理由がある以上、ここで負けてはいられない。それに、こいつを倒さなければ、他の連中を倒すこともできないのだ。
そう、構えた時、既にルカリオは俺に接近していた。
直感だった。防御しても無駄。
そんな確信があった俺は後ろへと勢い良く飛んだ。
それと同時に先程まで、俺がいた地面はルカリオの手に触れた瞬間に吹き飛び──。
「なっ……」
まるで巨大な鉄球でもぶち当てられたような衝撃音と共にクレーター状にへこむ地面を見て、思わず息を飲む。
今の一撃はおそらく、当たっていたら即死していただろう。
──そして同時に理解する。
「はっけい」
相手の身体に衝撃波をぶつける技であり、その元ネタは勿論中国拳法の「発勁」。
だが、本来のはっけいは、ここまでの威力はない。
それを含めて考えても、目の前にいるルカリオが、どれほどの使い手なのか、嫌でも解った。
だが、そんな事はもう、今更でしかないのだ。
今この状況で、俺に出来る事なんて、もう最初から決まっていたんだから──!
「行くぞ。全力全開だ」
そして、俺は再び駆け出す。
目指す先は当然、ルカリオ。
それに対して、姿を消して、俺の眼前まで来ていた。
ポケモンの技の中でも、最も速い技の一つであるしんそく。
それを使ったのは、簡単に想像出来る。
「だからこそなぁ!」「っ」
俺はそれに対して、迷いなく拳をルカリオの顔面にぶつける。
「くそっ」
だが、やはりルカリオは消えて、背後に現れる。
それはそうだ。何せ、奴にとっての必殺の攻撃なのだから。
普通なら避けるか防ぐしか選択肢がなく、そもそも俺のように攻撃を当てようなどとは思わない。
それでも、俺には関係ない。
「肉を切って骨を断つ!」
そのまま拳を振るい続ける。
ただそれだけで、ルカリオの攻撃を全て回避し、尚且つこちらの攻撃を当てる事が出来た。……とはいえ、その度にルカリオが消えたりして、まるでダメージを与えられている気がしないのだが。
だが、このままではいずれこちらが体力が尽きて、やられる事になるだろう。……何か、一発逆転を狙う方法はないか?
「あぁもう、くそっ!」
そうしながら、俺は賭けに出る事にした。
「来いやぁ」
腹を決めた俺は、そのまま走りながら構える。
ルカリオはそれに合わせるように、拳を構える。
しかし、その手の中には光が集まる。
その技は、ある意味ルカリオを象徴する技、波動弾。こちらの攻撃を先に打ち込めるか、それとも圧倒的な力を打ち込まれるか。
どちらにせよ、俺の命は尽き果てる事になる。だからこそ! 覚悟を決めて走る。
そうしていると、波動弾をルカリオが放つ。
青い光の弾が、こちらに向かう。
それに向かって走りながら、俺は、手のひらを向ける。
「イメージするのは、あの技」
同時に迫る波動弾を手のひらで受け止める。それと同時に勢いを殺さないように、走る。
「っ」
ルカリオは、その技を受け止められた事に驚いている様子。
だが、俺はそんなルカリオにすぐに近づく。
「ほら、返すぜ」
その言葉と共に手のひらの上にある波動弾をルカリオの腹部に当てる。
自分で放った技。それが自分に返ってきた事への驚きと共にルカリオは、吹き飛び……そのまま前のめりに倒れ込んだ。
「はぁ……はぁ……」
激しい息切れと共に、俺はゆっくりと、ルカリオの所へと向く。
満身創痍と言えるその状況。
俺達は互いに見つめ合う。
「……俺と一緒に来るか? 強くなる為に」
その言葉に対して、ルカリオは頷く。
それが同意だと感じ、俺は手にあるモンスターボールを投げる。
「ふぅ、ルカリオ、ゲットだぜ」
そう、俺は宣言する。
「うわぁ、凄い! まさか、ポケモンと戦って勝つなんて!」
それに対して、インパは拍手していた。
そして、トネリコは。
「……あれ、比較的にまともだと」
ポケモン作品からの参戦キャラは(パルデア)
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ナンジャモ
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カエデ
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リップ
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オーリム博士
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ビワ
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メロコ
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チリ
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ゼイユ
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サザレ
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タロ