※この作品はR-18です。

ポケットモンスター〜フェイタルファイト〜   作:ボルメテウスさん

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雪の少女

 現在、俺はかなり困っている。

 

 その理由というのは、先程からとてもではないが、身体が冷えている事だ。

 

 先程まで雨宿りした洞窟から抜けた俺達だが、今は吹雪いている。しかもかなり寒い。このままでは死んでしまうかもしれない。 だから俺は自分の体温を上げようと必死になっているのだが、一向に温かくならないのだ。 

 

「どうなっているんだっ、ここは」

 

「それは、まぁ、冬ですからね。寒くなるのは当たり前ですよ」

 

「そんな時期に、この格好で、俺を呼び出すな!」

 

 トネリコは、呆れた様子で俺に言うが、思わず叫んでしまう。

 

 現状、俺はあまり厚着していない。

 

 パーカーと薄着にズボンだけだ。 

 

 そして、先程まで雪が降っていないはずなのに、何時の間にか辺り一面銀世界になっていた。 

 

 そんな中で、防寒具一つ付けていない俺達は震えながら歩くしかない。 

 

「あーもうっ! こんなところで死ねるかっての!! というよりも、なんでトネリコは、そんなに平気そうなんだ!」

 

 トネリコの格好は、白いローブを羽織っているだけ。

 

 だけど、何故か鼻歌交じりだ。

 

  俺は文句を言うが、トネリコは涼しい顔をしていた。 

 

「ふふっ、こういう旅を対策して、私のこのローブは特別製ですからね」

 

「なんだそりゃ!?」

 

「まぁ、その話はまた今度にして、とりあえず今は急ぎましょう」 

 

「今度にしてたまるか! だったら、そのローブを少し分けろ!」

 

 そう言うが、トネリコは首を横に振った。 

 

「こっこれは駄目ですよ。私専用のの特別なものですからね。それに、寒いなら我慢するだけでしょう?」 

 

「それは、まずは、そのローブを少し外してから言え! こっちは寒さで震えてるんだぞ!!」

 

  そんな事を話している間に、俺はそのままローブを奪おうとした。

 

 その時だった。

 

「へぇ、まさか、森に久し振りに見えた人間が、こんな変なのとはね」

 

 それと共に、俺達は声が聞こえた方向に目を見る。

 

 それは、木の上おり、アイヌの民族衣装を身に纏った少女がおり、こちらを見下ろしていた。

 

「おい、トネリコ、あの子、お前の事を変な奴だと言っているぞ」

 

「まったく、静雄が可笑しな行動をしているから、そう言われるんですよ」

 

 トネリコが意固地になっているせいで、少女でさえも呆れた様子を見せている。

 

「いえ、貴方達、二人の事を言っているわよ」

 

「「なんだって!!」」

 

 その言葉に驚きの声を上げる俺達は、その少女に向かって、思わず見てしまう。

 

「私はシトナイよ、さて、それじゃって」

 

 そう、何やら少女が言っているが、俺達は無視して、そのまま木に向かって、蹴る。

 

「ちょっ、何を言っているの!」

 

「人と話す時は、目を合わせなさいって、お母さんから教えられなかったのか」

 

「だから、さっさと木から落ちて、私達に目を合わせなさい。もしくは、落ちて見上げなさい!」

 

 ガシガシッと、俺達は容赦なく、木を蹴り続ける。すると、木の上で震えていた少女は、涙目になりながら、こちらを見下ろしてきた。 

 

「こ、怖いよぉ.」 どうしようもないぐらいに、弱々しい声だった。

 

 その声を聞いた瞬間、俺達の動きが止まる。 俺は溜息を吐きながら、シトナイの方を見る。 

 

 すると、シトナイも同じ気持ちなのか、こっちを見つめる。

 

「「さっさと、落ちようか」」「それが、人間の言う台詞か!!」

 

 俺とトネリコは呆れたように言うと、シトナイは顔を真っ赤にして怒鳴り返してきた。 

 

 だが、すぐにシトナイは我に返り、こちらに向かって話しかけてくる。

 

「こうなったら、こっちも本気で行くわよ、行け、ツンベアー!」

 

 それと共にシトナイは懐にある球をこちらに向けて、投げる。

 

 すると、そこから出てきたのはポケモンであるツンベアーだった。

 

 ツンベアーは、俺達の方を確認すると、雄叫びを一つ上げながら、こちらに向かって走り出した。

 

「マジかよ!!」

 

 そのままツンベアーがこちらに向かって、爪を振り下ろしてきたので、俺はそのまま受け止める。

 

「ぐぬぬぬっ!!」

 

 そして、そのまま力比べが始まった。 腕力で勝てないと思ったのか、今度は足を使ってくるツンベアーだが、その動きを見切って、俺は奴の攻撃を避けた。 

 

 そんな俺の動きを見て、シトナイは。

 

「えぇ、ツンベアーと正面から力比べする人間がいるなんて」

 

「私も驚きです」

 

「俺もびっくりだ」

 

 まさか、ポケモンとはいえ、正面からぶつかれるとは。

 

 とはいえ。

 

「ここで負ける訳にはいかないな、行けぇ! ゴマゾウ!」

 

「俺の初陣だぁ!!」

 

 そのまま、ゴマゾウは雄叫びを上げた。

ポケモン作品からの参戦キャラは(パルデア)

  • ナンジャモ
  • カエデ
  • リップ
  • オーリム博士
  • ビワ
  • メロコ
  • チリ
  • ゼイユ
  • サザレ
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