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琴里が手を伸ばしたのは
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今現在頭についている黒いリボンだった。
気を引き締める為に黒リボンを強く結び、息を大きく吸い言葉を発する。
「はあぁー。あんたね、ふざけるのもいい加減にしなさいよ!」
「…は?」
先程とは態度を変え、怒りの口調から入ったことにより士道は驚きを隠せないようだ。
(この調子で、次は…これね)
普段より頭を回転させ、どんどん士道を自分のペースに巻き込むセリフを考える。
「ここまで自分のしてきた事に重みを感じてないクズだったとはね。ガッカリだわ」
心を痛めつけるような言葉で動揺させる。
すると、思惑通りに士道は動揺した。
「お前な…流石にひどく無いか?十香を不安にさせたのは俺が悪いけど、あの時にOKしてたら今後が、」
「このアホが!」
パシーン、と今度は頬に平手打ちを入れる。
「痛ッ、何すんだ琴里!」
「うるさい!」
2発目をお見舞いしようとすると、今度は手を止められた。
「なぁ、一旦落ち着いてくれ!今は一旦話を、」
士道のペースを崩すべく、これ以上は言わせない。
「うるさいうるさい!なんなのよアンタは!私が恥ずかしい思いをして気持ちを伝えたというのに“妹として好き“って軽く流して、今度は十香を振ったから慰めてやれだ?ふざけるんじゃないわよ!アンタにとって私はなんなのよ!便利な雑処理係な訳?ねぇ!」
今まで見せたことのない迫真の言葉で士道を怯ませる。
「琴里…俺は」
「何よ?何か言い返せるもんなら言ってみなさいよ!アンタにとって、何年か一緒に過ごしただけの妹に言い返すだけじゃない!」
「琴里、えぇと、すまん!まずは謝らせてくれ。俺が無神経だった。俺はお前に何かを押し付けようだなんて思ってもないし、この前のに関しては、その場凌ぎだと思ったから流したんだ。それで気を悪くしたなら本当に悪かった」
「その場…凌ぎですって…」
予想外の答えと、その時の士道の心境を聞いて、琴里の半分演技の怒りは本物の怒りへと変化した。
「ああ、あの時あの場で霊力を封印できなかったら今頃どうなってたか分からなかったし…」
「言い訳すんな!」
「うっ…もうこの際、お前の気が済むまで、全力で俺をボコボコに殴っていいから許してくれ!俺は…まだこんな中途半端な所で彼女とか恋人とか作りたくないんだ!」
「……へぇ…、気が済むまでねぇ」
「あぁ、こんな事しかできないけど…これが俺の今できる精一杯なんだ。何をしても構わないから」
「何をしてもいいって言ったわよね?それなら容赦はいらないわよね?」
拳を作り、怒りの眼差しで睨め付けると士道は覚悟を決めたように目を閉じた。
その隙に、琴里は令音から貰った物。ここで言う“クスリ”を無理矢理士道の口を開け喉奥へ突っ込んだ。
「ッ!?なんだこれ?」
「あーあ、飲んじゃったわね。残念でした〜」
「一体何を、飲ませ…」
クスリの即効性は類を見ない物で、琴里が少し押してやると、士道はそのままドサッとソファーに倒れかかった。
「分かってないわね。殴って済むならとっくにそうしてるわよ。体の傷はいつか癒えるけどね、心の傷はなかなか治らないのよ。そのことを深く刻み込んであげるわ」
そのまま士道に馬乗りになる。
「琴里…何を…」
士道がノロノロと腕を伸ばしてきたが、それを難なくガシッと掴む。
「ここまで来て分からないかしら。アンタに私というキズを付けてやろうってのよ」
「…キズ?」
「知らないだろうけど、アンタのファーストキスの相手はこの私よ。けれどそれだけじゃ気が済まないの。大人のキスもハジメテも、何もかも全てこの私の物よ」
士道は驚いたからなのか、クスリが完全に効いたのか、完全に顔はトロンとなり言葉を発せなかった。そんな様子にもお構いなく、自分の唇を士道の唇に当て舌を入れる。
「んむっ、レロッ…」
舌で士道の口内を弄り、歯茎をなぞって舌同士を絡ませる。
(はぁ…脳みそが溶けそうだわ)
脳内で幸せホルモン云々が放出され、いつの間にか夢見心地へ。
望みを言うなら、大人になってからお互い愛し合う感じでじっくりしたかった。だが、今やっている強引なキスも興奮できて心地が良いと気が付いてしまった。
呼吸が苦しくなり、ふと現実に戻され口を離すと、お互いの荒い呼吸に合わせて唾液の橋がユラユラと揺れた。
(ハッ、私としたことか、ここで満足してどうするのよ!)
唾液をズルッと吸い、早足で士道のズボンと下着を下へと引っ張る。
すると、クスリによって今まで見た事のないサイズになった肉棒が姿を見せた。
「これが…士道の」
今まで共に生活してきて目に入ってしまったモノとは大違いだ。その光景から、何もせずとも下着が湿っていくのを感じた。
(もうここまで来たらからには引き返せないのよ私!行け!)
スカートを脱ぎ捨て下着を下ろすと、秘部から下着にかけていやらしい橋が掛かっていた。
「士道、よく見ておきなさい!これがアンタのハジメテを奪うバカマンコよ」
指で秘部を広げ、士道の肉棒の上へと腰を運ぶ。
秘部で肉棒を擦るたびにお互いビクビクと感じているのが伝わってくる。
「琴…里、止め…ろ」
妹との一線を超えないと言う強い意志からか、ろくに呂律の回らぬ口で必死に士道は訴えたが、もう琴里には響かない。
「え?何ですって?」
「…止め、ろ」
「止めろ、ですって?勿論、、、止めるわけないでしょう〜?」
再び力の入っていない腕を伸ばしてきたが、それを逆に自分のクリトリスに擦り付ける。
「もう遅いのよ士道!残念だったわね!ハジメテの相手はこの私よ!」
士道の目から涙が光るのと同時、琴里は断頭台の刃の如く腰を落とした。
「ひゃうッ!?…んうッ…」
腰を落とした途端、士道の肉棒が膜を突き破り、その純血がお互いの股を汚した。
(何これ何これッ!?気持ち良すぎる!)
初めての感覚。血が出てるからには痛いはずなのだ。けれど全く痛くはない。寧ろ気持ちがいいよな、痛みより甘い衝撃が体全身を走った。
(ああ、これダメなやつだ…体全身が士道の肉棒を更に求めて腰が勝手に動いちゃう!)
パンパンと股を打ちつけ、その度にその音はグチョグチョと水気を含んだ音へと変わっていく。
(ああ、私、今後これ無しでは生きていけないわ)
独占欲や背徳感、あらゆる感情が脳を刺激し、琴里の腰を動かすスピードを加速させる。
すると、それに応えるように士道の肉棒がビクビクと震え出した。
「んはぁあッ…さぁ士道、情けなく私の中にザーメンブチ撒きなさいよ!」
「ダメだ、琴里、、よせ!」
「んふッ…しぶといわね」
全力で射精を我慢する相手にやる事は1つだ。
空いている手を士道の股下へと回し、ツプッとアナルに人差し指の爪を食い込ませる。
「お前、そこはッ!」
「確か、この奥だったはず…よね!」
「オホッ!?」
勢いよく指を突っ込み、爪でゴリゴリと前立腺を刺激する。
「さぁ、早くザーメンブチ撒きなさいよ!私の中に!」
「くッ…ダメだ琴里!こんなの間違ってる!やめてくれ!」
「さっきからビービー五月蝿いわね!」
再びディープキスで士道を黙らせ、腹の締め付けを強くする。
(さぁさぁ、早く!)
最後に勢いよく腰を振り下ろすと、ブチューッと音と共に士道のザーメンが腹をブクブクと満たした。
「んんっ……アハッ、やったわ、遂にやったわ!アンタの初めて全てを奪ってやったわ!これでアンタはずっと私の…もの…よ」
完全に士道を征服し、完全なる達成感に満ち溢れた。また、それと同時に眠気が襲ってきた。将来はもっと愛のあるセックスができて、こんな感じで眠りにつくのだろうと思いバタっと倒れた。それも、下にいる士道のクスリの効果が切れ始めていることを忘れ…
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「うぅん…何かしら…」
目を開けても真っ暗で、体が思う通りに動かない。ましてや記憶が曖昧で、両手に圧迫感を感じる。
「…やっと起きたか」
すぐ近くで士道の声が聞こえた。
「士道?一体どう言う状況な訳?」
「はぁ…自分の目で確かめな」
目隠し(?)を外され、電球の眩しさに目を細めながら確認すると、自分は裸でソファーに仰向けになっていた。
「…は?え、何これ、どう言うことよ士道!?」
「どう言うこと?じゃねぇよ!さっきはよくもまぁ好き勝手やってくれたな!」
「さっき…?」
眠りに入る時、とても心地よくて先程の事を忘れてしまっていたが、ふと記憶が鮮明に蘇る。
「あ………えっと、あれは…ね?」
先程士道はクスリによって抵抗出来なかったものの、今はもう違う。完全にその効果が切れフルパワーの士道が目の前に佇む。
「形勢逆転だな。今度はこっちの番だぜ!」
「なッ、させるか!」
再び令音に貰ったクスリをポケットから出そうとするも、両腕がベルトでガッチリ固定されていて動かせないし、そもそも裸だ。
「お前が欲しかったのって、コレだろ?」
そう言い、士道は先程飲まされたクスリの入った瓶を掲げた。
「うぐッ…」
クスリを取られ、両手使えないとなってはもうなす術はない。
「さぁて、これはお一人様何粒だっけなぁ?」
「は?そ、そんなの、一粒に決まってるじゃない!!」
「おかしいな、俺は七粒くらい飲まされた気がするなぁ?」
「一粒だけよ!バカ!」
「じゃあ間をとって四粒にしよう」
「ダメよ!やめなさい!」
「さっき無理矢理あんな恥ずかしいことしたの誰だっけ?」
「勿論私よ!謝るから!お願いだから四粒はやめて!」
「ふーん、 “四粒は“ やめてくれだ?」
「いや、それはそう言う意味じゃ…」
「それなら三粒で手を打とう」
揚げ足を取られた上、士道が意地悪そうに近づいてくる。
「嫌……士道、アンタ分かってるの!?通常の3倍よ!?そんなのされたら…」
「そうだな、一気に三粒も飲むのはキツイよな」
「えぇ、そうよ!だから大人しく拘束を解きなさい」
「だから…残りの二粒はこっちから飲んでもらうとするよ」
「ヒッ…アンタまさか…」
錠剤を二粒持って視界の下へと消えた士道から嫌な予感がした。
「残りの二粒はこっちから、、だ!」
「ひゃうッッ!」
悪い予感が的中し、士道は指でクスリを琴里の秘無へと押し込んだ。
先程中に出された精液によって、即効性のあるクスリはすぐ溶け出した。
「続いて、、こっちも!」
「あふぇッッ!」
続いてアナルに二粒目を投入され、だらしなく口が半開きになってしまう。そんな隙を士道は見逃すはずがなく、残りの一粒を喉奥へと押し込んだ。
「ゴボッゴボッ…最ッ低!!こんなことして、ただじゃ済まさないわよ!」
「何言ってるんだ、先に始めたのは琴里だぞ?」
「それは…」
自分から手を出しただけあって、強く言い返すことができない。
「さぁて、どうしてやろうかね…そうだ、まずはこうだ!」
思わず身構え体に力を入れる琴里に、士道が選んだのはくすぐりだった。
「んくッ、、んんッ、、、んはぁあッ!」
何とか耐えようとするも、士道は確実に弱点を攻めてきた。
「んひッ…士道〜、ひどいわよ…」
「ははッ、何とでも言え。これはお仕置きだからな。こっちの気が済むまで続くぞ」
「それなら早く終わらせなさい!」
「ほう、つまり今やめなくてもいいんだな?」
「うぐッ…もう、好きにすればッ!」
何故だろう、拘束されて、されるがままの状態に体は喜んでいた。
(いやいや、これも全てクスリのせいよ!あのバカ!)
これ以上余計な事を考えるのをやめ、全て士道に体を委ねることにした。
「やっと素直になったか、それならさっき欲しがってた物をくれてやるよ」
そう言い、士道は琴里をうつ伏せにさせ、肉棒を再び秘部へ押し当てる。
「ふ、フン。そんなんで音を上げるわけないでしょ」
「それはどうかな?」
先程とは違い、士道は秘部の内壁全体をこすり取るように肉棒で擦っていき、中の締め付けが強くなった所を重点的に擦り付けた。
「ひゃんッッ!」
中の気持ちのいい所を攻められ、思わず声が出てしまう。
「おやおや、今の可愛い声は何だい?」
「何でもないわよ!いいから続けなさいよ」
「はいはい、分かりました、、よッと!」
「ひうッ!」
「次は…ここだッ!」
「あうぅッ…もう…イクッ!」
一人絶頂を迎え、数秒後にはソファーに大きなシミができた。
「こんな大きなシミを作って…これじゃあみんなに匂いで琴里はエッチな子だってバレちゃうな」
「いちいち言わないでいいわよ!」
「さっきも言ったけど、これはお仕置きだからな!そこんとこ分からせてやるよ!」
すると今度は琴里の拘束を解き、前で抱えるようにして肉棒を突き刺す。いわゆる駅弁体位だ。
先程知られてしまった弱点を擦りながら、肉棒はゴールである子宮へと向かう。
「くッ、うぅん…」
その衝撃に声が漏れる。
先程の一方的なセックスとは違い、弱点を刺激されながら突き刺さしてくる肉棒は格別に快感だった。
「琴里、動かないとお前の体重でどんどん子宮が押し潰されてくぜ」
「分かってる、、わよ、、それくらい!」
頑張って体を上へ上へと持っていくも、段々と腕や足が疲れてそのスピードが落ちてくる。
「ほぅれ、頑張れ琴里!」
「もう無理よバカ!降参!もう無理!」
「へぇ、降参ねぇ…そうだな、今後どうしたいか言えたら下ろしてあげよう」
(士道とどうしたいか…?)
ふと本命を思い出す。今日は、士道を自分のものにするべく汚い手で襲ったが見事な返り討ちだ。ここで残された選択肢は本心を言う事だけだ。
「……たいわよ」
「ん?なんて?」
「だがら!アンタと結婚したいって言ったのよ!ただの気色の悪い妹としか思ってないかもしれないけどね、これでも私は本気なのよ!」
「琴里、お前何か………いや、よく分かった。お前の気持ち。俺もその気持ちに応えられるように頑張るから。それまで待っててくれ!…って、琴里!?」
気がつけば、ツーッと目から涙が流れていた。悲しみではなく、緊張から解放されたのと嬉しさからの涙だ。
「絶対、絶対絶対よ。私も頑張るから…絶対将来迎えに来て!」
「ああ、絶対だ」
「あぁ……シド、、」
絵ずらはともかく、お互い心が通じた感動的な場面だが、「ズン」と衝撃と共に打ち壊された。
「うがッ…あッ、あがッ、がッ、し……どう…」
「琴里…これって…まさか…」
お互い突然訪れた快楽に同時にイき、足元に液体が混ざり合った大きな池ができた。
そう、駅弁体位のまま気を抜いたため、子宮は琴里の体重により圧を受け、圧迫する原因の肉棒を飲み込んだ。
「あッ、あひィ…ひどぉ〜」
「琴里、大丈夫か?今抜くからな」
「らめ!今動いたらッ!…んんッ!あひゃッ!イクイク!、止まらないよぉ〜」
少し士道が体を動かすだけでもすぐに絶頂を迎え、潮が込み上げ止まらなくなる。
「琴里!あと少しの辛抱だ!頑張れ」
「あひッ!…早く、早く!またイッちゃう、ッーーー!」
プシャーっと再び盛大に潮が吹き荒れる。
「狭い…このッ!」
力を入れて肉棒を引き抜くと、琴里の秘部から尿や潮と共に大量の精液がドロドロと流れ出した。
「大丈夫か!?琴里!」
「もう…腰も足もガクガクで立てないわよ!このバカバカバカ!」
いつもだったら拳や蹴りを入れている所だが、今は言葉しか出てこない。
「悪い、今綺麗にするから待ってろ!」
士道が洗面所からタオルを持ってきて琴里の股と足を拭く。
「こんな姿見たからには責任取ってもらうわよ!」
「悪かったって!でも俺からも言わせて貰うぞ。結婚したらこんなんじゃ済まないからな!覚悟しとけよ!」
「フン、上等よ!その時は骨抜きにしてあげるんだから」
「ふむふむ、期待してるぜ」
「いいから手を動かしなさい!」
照れ隠しでタオルでペシンと士道を叩く。
「痛ッ!痛いって!ほら、お前の服だ」
「ん」
服は全部畳まれていて、見た感じ一色揃っていたのだが、何かが足りなかった。
「えっと…あれ?私のリボンは?」
「さっき俺が目隠しに使って、それから…って」
「『あーっ!』」
肝心な黒リボンだが、残念ながら先程できた白い池にドップリと浸かってしまっていた。
「ごめん琴里、俺があんな所に落としたせいだ」
「…いいのよ、あれには思い出もあったけど、今はそれ以上のものを手に入れたし」
そう言って、黒リボン一つだけでパパッと髪を纏める。
「どう、似合ってるかしら?」
「…?ああ、とっても似合ってるぜ。最高だ」
「フフッ、ありがとう…………色んな意味でね」
今までの士道の行動は、他所から見ればただの奇行だが、琴里は自分のしでかした奇行を士道が上塗りしてくれていると分かっていた。
「ん?最後なんか言ったか、琴里?」
「いいや、何でもないわよ!それより下履かせなさいよ!まだフラクシナスでやる事あるし」
「これから行くのか!?」
「何よ、そんなに寂しいわけ?」
「えぇと、分かってると思うけど、シャワー浴びてけよ。その…まだ下が凄いことになってるから…」
「へ?下?」
改めて自分の股を見ると、精液の残りや潮をまだ吹いていた。
「うわッ…もうこのバカ!出しすぎよ!もう!」
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いくら待っても止まる気がしなかったので、股を手で塞ぎながらガニ股で風呂場へ行き、シャワーを浴びてからフラクシナスへと向かった。フラクシナスでは念の為下着はニ枚履いていだが、仕事が終わる頃には一枚がダメになっていたとか。
「ふぅ、今日の仕事も終わりっ、と」
クルーたちが自室へ向かい、自分も自室へ戻ろうとすると令音に呼び止められた。
「琴里、どうやらシンとの約束を取り結ぶことができたみたいだね」
「ん、分かちゃう?えへへ、令音の言った通りだったわ」
「さすが琴里だ。あの状態のシンをそっち方向に引っ張れるとは思わなかった」
「えぇ、とても大変…だった…わ?」
(ん?あの状態の…シン…?まさか…)
「ねぇ令音、まさかとは思うけど、一度ウチに来てたりして…」
「ん?ああ、あの薬は出回るとまずいから、一度回収しに行ったよ。その時シンがかなり深刻な顔をしていたから、代わりにリラック効果のある薬を渡したのだが…何か問題だったかな」
「いいえ、別に…」
そのまま足早で自室に入りベットに飛び込む。
(待って、つまり、私はクスリ関係なくあんな姿になって…………)
今思うと、あの時士道と違って呂律が回っていたし、束縛を解かれてもしっかり動けていた。
(はわわ、もしかして士道はもう気付いてるかも!?今すぐ電話を!いや、でもそんな事聞けないし〜〜)
「なぁぁー!もうムカつく!今度寝込みでも襲ってやるんだから!」
そのまま枕に顔を埋めて目を閉じた。
一方士道は実のところ、結婚の話が出るとは思っていなかったのだ。
琴里が何を勘違いしたかは分からないが、あの時の “どうしたいか“ と言うのは、あくまでお仕置きの延長の話であって、本題とは関係が無かったのだ。
「あぁ、急に結婚の話出されて考えなしにokしちまったけど、本当にこれからどうする!?相手は義理でも妹だぞ!あと何年か、二人で何事もなく生活できる気がしないよぉ!マジでどうしようーッ!」
っと、部屋で一人悶絶しましたとさ。
エンド1 「黒」 完』