エムのジオラマベース
ハマーンのキュベレイが大型ビームサーベルでフルアーマーガンダムMk-Ⅱとしばらく鍔迫り合いをした後、斬りかかった。
フルアーマーガンダムMk-Ⅱは躱したが、ファンネルを視界を遮られ一瞬動きが止まってしまった。その隙を逃さずキュベレイはフルアーマーガンダムMk-Ⅱの首にビームサーベルを突きつけた。
「そこまでだ、二人共」
その様を見ていたエムが制止した。その側にはチョウマもいる。
「どうです、ハマーンの腕は」
「以前より腕を上げたな。今回の任務を問題なくこなせるだろう」
「それはよかったです」
「チョウマ、何故ここに来た。下っ端である君には関係ないはずだ」
「ハマーンが中立勢力の対処に困っている貴方様に恩返しをしたいと申し出たのでそれに応えたい一心で来ました。今思えば我ながら軽率でした」
チョウマは思い出した振りをして答えた。
「とはいえ、折角の親切をムダにする訳にはいかない。2、3日泊まっていくといい」
「ありがたき幸せ!」
チョウマは深々とお辞儀しつつ、内心はエマ・シーンとエムの対応を考えた。
(こいつのエマに対する視線はハマーンのあれと違う。そして、エマのエムに対する視線もそうだ。もしかして…! これはやり方を考えないとな。与えてくれた2、3日を有効活用させてもらう!)
「中立勢力問題以外にも問題はある。僕たちとは違う世界つまり異世界から来た少年の事だ」
「異世界から来た少年…ですか…」
「名前はコウトと言って17、18歳。上層部は様子見のために一般司令官に任命したそうだ」
「それだけじゃ問題とは言えませんよ」
「そうだ。問題は量産型モビルスーツやAIのエース機を勝手に改造することだ」
「不正改造つまり性能を上げて勝ち続けているのですか?」
己のやっていることを棚に上げてチョウマは尋ねた。
「違う。僕たちと同じ大きさになるだけだ」
現時点では己の脅威にならないことにチョウマはホッとした。
「ですが、エム様。彼から目を離さないようにしましょう」
「わかっている。現時点では驚異ではないので今我々上層部の最優先事項である中立勢力が「SEED」、「X」、「AGE」、「Gレコ」の不人気と手を組まれないよう対処することに尽力できる。僕としては中立勢力と戦いたくない」
「わかります。威嚇するために敢えて攻めましょう。それで我々の側にたつなら許すのです。攻撃はオレがして、講話はあなた様が担当するのです。作戦が成功したら手柄はあなたのモノです」
「話がうますぎるな。何か企んでいるんだろう。さては僕に取り入ろうとしているな」
エムはチョウマを睨みつけるが、素知らぬ顔で返された。
「必ず成功させる事は約束しますよ、エム様。見たところあなた様はエマ・シーンが好きですね、オレにはわかります」
「違う! 例えそうだとしても立場上無理だということはお前だって知っているだろう。更にいうと彼女は来週処刑される事も知っているだろう」
「わかっています。中立勢力を我が方につけるべく打ち合わせ通り威嚇担当しますよ。エマ様は監視員として私に同行して下さい。作戦がうまくいけばエマ様の指図によるものにしましょう。そうすれば彼女の処刑は無くなるかと思います」
チョウマはそう言った後、エムは頷く形で認めた。こうしてチョウマは不敵な笑みを浮かべてエム専用リーンホースJrに乗ってジオラマベースを後にした。
エムのジオラマベースへ帰還するエム専用のリーンホースJrの艦橋内。
チョウマは「主役の証」で念じるとエマに命じた。「ハマーン・カーンを百合という形で犯せ」と。
エマは心は拒絶しても身体はチョウマの命ずるがままに動き、ハマーンにキスをする。
(そのためにワザと私の心を支配しなかったのか、チョウマの俗物は!)
暫くキスした後にエマは自ら服を脱ぎ、薄い水色の下着姿となった。余りにも綺麗なのでハマーンも思わず見とれてしまった。
「あなたも脱ぎなさい」
ハマーンはチョウマの主役の証の見えない力によってその言葉に従った。黒い下着である。
「思ったより綺麗な胸をしているわね」
「そ…そうか」
エマは優しくハマーンに口づけしたそしてハマーンの後ろに回ると背後から手を回して乳房を掴むと乳首を摘まみながら揉み始めた。
ハマーンの背中に細くて柔らかいものが当る。エマがハマーンの胸を揉むのと同時に乳首を押しつけたのだ。
背中から聞こえるエマの吐息を聞く度にハマーンの股間は次第に湿り気が帯びてきた。
そしてエマはハマーンの股を開かせ、下着の上から秘所を舌で捏ね回した。
ハマーンの表情には先ほどの余裕から恥ずかしそうで嫌がりすら伺える。それでも彼女の中には気持ちよさという快感意識の方が強かった。
「うふふ…そんなに気持ちいい? 自分で撫でてさせてあげるわ」
「いや、やめろ…頼む…」
秘所の愛撫を止め、エマの背後に回り、嫌がる彼女の手を掴み、下着の中に入れた。
ハマーンはエマに手を掴まれたが、自分ではまだ拒否をしていた。
「指で撫でなさい。もっと気持ちよくなるわよ…」
エマはハマーンの耳元で囁き、それに反応してハマーンはついに指で秘所を撫でてしまった。
「気持ちいいでしょ」
我慢しているハマーンから涙を舐めながら、エマは耳元で囁き続ける。
「あん!! 気持ちいい…ああっ…」
「ハマーン、もっと言って」
エマに手を押さえられながらも下着の中の指を秘所に這わせ、愛撫をより一層激しくする。それによってハマーンは遂に絶頂に達し、エマはベットの上で寝かせた。
「では、あなたのお汁を味わわせてもらうわ」
エマはマハーンの下着を脱がせると、彼女の陰唇を舐め回した。それによりまたもやハマーンは絶頂に達してしまう。
「ハマーン、今夜はよかったわ…。またしましょうね」
エマはそう言い、ハマーンの頬に軽い口づけをしたがエマもハマーンも無理やりさせられたので内心泣いているのだった。
その一部始終を主役の証で見ていたチョウマは内心ほくそ笑んだ。
(この後、オレがエマ・シーンをエムの前で犯したかったが、そうするとオレの出世に響くだけでなくマリーダをオレのモノに出来ないのでここは我慢だ。まあいい、お前の前でのエマとセックス出来る楽しみは取っておかなければな)
そしてチョウマは宣言通り中立勢力の一部である「G」勢力に威嚇を兼ねて打ち破ったことで中立勢力に力を誇示し、エムの講和条件である土地の保全を提示して受け入れさせることで人気勢力つまり「宇宙世紀」と「00」と「鉄血のおるフェンス」側につかせることに成功したからかエマ・シーン処刑の日が来たが、彼女が処刑されることはなかった。
それもそうだが、成績が悪い司令官粛清のためにエースもリーダーとする程多数続出したため、取り消されたのだ。チョウマも南側の成績が悪い司令官粛清のリーダーに任命された。
(エマ・シーンの偽物を渡して恩を売って取り入るつもりだったが、思ったより事態が悪化したためそんな必要がなかったか。おかげで小細工する手間が省けたのは幸運というべきかだが…)
自分のジオラマベースのフロントコアの寝室でチョウマは思った。
(それはいいとして、ハマーンが日本の粛清のための司令官で、マリーダがその部下なのは許せん! だがまあいい、あの時、アイツが手に入ったのだ。たっぷり楽しませてもらうとしよう)
チョウマは立ち上がり、地下室にある寝室へと向かった。
そのハマーンは専用の巨大な緑色のシャトルで宮城県仙台市にあるジオラマベースへ向かっていた。その後をミデアが尾行した。
そして、処刑のために緑色の軍服の男を4人引き連れて出てきた。
ハマーンは軍服の男達に何やらささやくと、軍服の男は司令官を両手を捕まえ、自分は何やら気配を察し、巨大な緑色のシャトルに戻った後白いモビルスーツに乗って出てきた。
(誰だ?)
ハマーンはキュベレイで逃げようとした少年の逃げ道を塞いで尋ねた。
「俗物が…何をしている?」
「何してるはこっちの台詞だ。あんたの部下はこの司令官に何する気なんだよ」
興奮しながら少年は言い返す。
「そういうことか。要するに仙台市にいる司令官に何用か知りたいのか?」
「そうだよ」
「落ち着いて話す時は深呼吸するなり間を置いてから話すんだな。その身なりからして兵長なり立てといったところか。いいだろう、教えてやる。キュベレイの掌に乗るがいい」
キュベレイにつれられる隼人であった。
「私の名はハマーン・カーン。モビルスーツキュベレイのパイロットだ」
「オ、オレの名前はコウトと言います!」
ハマーンに気圧されたのか、思わず隼人は頭を下げる。
「このジオラマベースにいる司令官に配属されたんですか?」
「違うな。彼を処刑しに来た」
ハマーンの返答に隼人は驚愕する。
「彼は階級戦での成績が最下位だ。最下位から三番目までの司令官つまり俗物の極みなど存在価値などない!」
と、言い放つハマーンに隼人は何も言えなくなってしまった。
「お前もよく見ておくがいい。敗者が辿る末路を」
と、ハマーンは言って、拳銃を司令官の額に突きつける。
「おい、お前は死にたいのか!? 何とか言え!」
コウトは必死に呼びかけるが、司令官が規則だから仕方ないといったので、落胆する。
パンッという銃声が仙台市にあるジオラマベース中に響き渡った。
「この者の死体をザンジバルに運べ!」
ハマーンの命令を受けて、二人の緑色の軍服の男司令官の死体を巨大な緑色のシャトルもといザンジバルに運び込む。
コウトは終わったと思って帰ろうとしたが、ハマーンに肩を掴まれる。
「何か用があるのですか?」
「私は言ったはずだ、敗者の末路を見届けろと。まだ終わっていないぞ」
ハマーンはそう言うと、指をパチンと鳴らす。すると、軍服の男がリモコンのボタンを押してジオラマベースを爆破させる。
「俗物、これでわかっただろう。階級戦に挑むということはそういうことだ」
くるりと背中を向け、ザンジバルに乗り込むハマーンを見て、コウトはただひたすら立ち尽くすのだった。