skebリクエストでの依頼作品です。
リクエスト内容はこちら。 https://skeb.jp/requests/1801370
忍びの里の秘宝を盗み出した青年。
ところが、くノ一が分身の術を使い襲いかかります。
その時、秘宝のせいで分身と融合してしまい!?

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第1話

「へへっ、忍びの秘宝とか言いながら……大した警備じゃねえんだな?」

 指でピン、とアホ毛のようにはねた髪を弾きながら一人の青年が舌なめずり。

 彼の目の前には、見たこともないような美しい宝石がありました。

『繋の石』とだけ書かれている札を一瞥し、青年は手袋をした手で宝石を掴み。

「さーてと、どれだけの値段がつくかな?」

 まだ持ち帰ってもいないのに、狸の皮算用。

 何をしようか、どう使うかを考えつつ来た道を戻り始めました。

 まず天井に登り、全く足音を立てずに走り……

 あっけないほど簡単に、彼はその館から脱出成功!

「本当に忍びの里なのかよ、ここ。ま、簡単なのは悪いことじゃあねえよな」

 ふう、と一息ついていざ帰還……しようとした、その時でした。

「!」

 風を切る音に反応し、しゃがみ込み。

 先程まで頭があった高さを通るように、一つのクナイが地面に突き刺さったではありませんか!

「っと、流石にバレてるか?」

「……ふむ、ただの命知らずではないようだな」

 青年が振り返ると、満月を背にした一人のくノ一が屋根の上から見下ろしていたのです。

「へっ、命知らずだぁ? この『すり抜けのシユウ』様を知らねぇのかよ!」

「いや、知らぬ。興味もないな」

 折角カッコを付けたのに、まるで相手にしてもらえず。

 思わずずっこけそうになるシユウでしたが、追加で飛んできたクナイがそれを許しませんでした。

「へぇ、なかなかいい腕してんじゃん?」

「拙者、その秘宝を守るのが役目。持ち去ると言うなら、貴様の命を頂くとするぞ?」

 目にも止まらぬ速さでくノ一が飛び降り、短刀で切りかかってきます。

「うおっ、すっげぇ……!?」

 くノ一も流石の素早さですが、シユウも負けてはいません。

 とっさにブリッジを決め、相手の攻撃を見事にかわしてみせます。

「はっ!」

 しかし、間髪入れずくノ一は攻撃を続けます。

「わっ、とと、そんなんだとモテないぜ、きれいな顔でおっぱいもでけーのに!」

「貴様のような野盗にモテたとて、まるで嬉しくもないな」

 どこに隠し持っていたのか手裏剣やクナイが無数に飛び、その隙間を縫って斬撃が襲いかかり。

 そこんじょそこらの賊ならもうバラバラになってもおかしくないのですが、シユウは違いました。

「完璧のつもりだろうが……いよっとぉ!」

 落ちていた枝を鋭く振り回し、次々に投擲物を叩き落としていきます。

「すまんが、俺も早く帰りたいん……でねっ!」

 とん、と短刀に足を載せそのままくノ一を飛び越えて。

 自分で名乗るだけあり、正に存在しないかのような回避技。

「なるほど、なかなかの手練と見た」

「いやいや、それほどでも」

 こうなると、シユウの方が優勢です。

 回避し続けていれば、逃げるのに最適なタイミングは容易に見つけられるでしょう。

「しかし、これはどうかな?」

「ん?」

 くノ一が発言をするものの、何かをしようとはしてきません。

 シユウが理解しかねた、その時。

 全く予期せぬ方向から、クナイが飛んできたのです!

「くそっ、お仲間がいたか!?」

 確かに気配は一人だったはず、とシユウが焦りながらもそれを捌きます。

「ほほう、今のも問題なかったか」

 声がした方を見ると……なんと、もう一人のくノ一が。

「なっ、お前ら、双子だったのか!?」

 そう、そこにいたのは……先程から戦闘しているくノ一と、全く同じ姿をしたくノ一だったのです!

「くくく、ならば三つ子、四つ子、五つ子かも知らんな?」

「な、にぃ!?」

 シユウがその言葉を噛みしめるより早く、二人のくノ一の後ろから更に一人ずつくノ一が飛び出してきたではありませんか。

「お、おい、なんなんだよ、お前ら!?」

「拙者も名乗らせていただこうか、『分け身のトウシ』と」

「わ、わけみぃ!? 分身ってことか!?」

「くく、ただの分身ではない。このトウシ、分身と本体の区別はなく……一が全、全が一なのだ」

 シユウが慌てている間にも、トウシは次々に分身していきます。

 二人が四人、四人が八人、八人が十六人……!

「いーやいや、冗談きついぜ。全部が区別ない、とかおかしいだろ?」

「なら、確かめてみるがいい」

 トウシたちの数人がおどりかかり、シユウは全力で対抗します。

 もし分身に実体がないのなら、防ごうとすればすり抜けるはずです。

 ところが、確かに受け止めた刀の感覚は本物そのもの。

 しかも、どれも完璧に同じ衝撃が来るのです!

「うっそだろ……変装とかにしても、体臭にずれすらないって無理だしな……」

 信じられない状況ですが、これは確かに現実。

 囲まれてしまった今、早々簡単に逃げることはかないません。

 一人ずつ撃破しようにも、残り全員の挙動まで読みきれるわけではなく……

「拙者、油断はせぬ。一太刀で決めてみせようぞ」

 一人がギラリと輝く刀身を見せつけるように構え、歩み寄ります。

「さあて、どうするか……」

 全員が飛びかかってくるのなら同士討ちを狙えたのですが、そこまで間抜けでは無いようで。

 飛び道具ならば跳ね返して利用できるのですが……先程腕前を披露したのが災いしてしまいました。

 煌めく刃が目にも止まらぬ速さで襲いかかり、万事休す!

「くっそ、傷がつくくらいならいいんだが!」

 どんな宝でも、自分の命の方が大切です。

 ろくな防具もないシユウが頼ったのは、袋に入れておいた秘宝ただひとつ。

 激突した振動が、硬い音が、そして火花のような光が……!

 

「な、なに!?」

「ん、俺、どうなって、拙者が斬りかかり……あ、ん、なんか変だぞ?」

 シユウが気づいた時、周りのトウシ達の動揺の声が聞こえました。

 何が起こったのか把握しようとするのですが……よく分からないノイズが走り、軽く混乱し。

「ま、待て、一旦深呼吸……んっ!?」

 胸に手を当てようとした時、柔らかい感触が。

「えっ、俺に胸、拙者だから当然だろう、なんで俺、拙者って言ってるんださっきから!? そりゃあ、拙者は俺と合体。え、え?」

 口が半ば勝手に動き、言おうとしたこと以外も喋りだし。

「俺と合体って、拙者は繋の石により俺と合体! あ、えっ、マジか、事実だ、拙者は俺と同化し、完全に俺と一致。へ、へぇ……」

 なんとシユウは秘宝の力により、トウシの一人と融合してしまったのです!

 しかも偶然か必然か、トウシの人格はほぼ無く……完全にシユウそのもの。

「お、おお、なんか、全然違うぜ、拙者の肉体が融合している故、なるほどねぇ……!」

 シユウの独り言を聞いても、何が起こったのか把握しきれていないトウシ達。

 自分だけが完全に理解しているのだ、という気持ちが彼の心に余裕を生み出します。

「うっふぅ~~~ん、奇跡融合、トウシがシユウにくっついて、拙者は俺だぜ、トウシユウ!!!」

 ヘンテコなポーズを取り、くっついた宣言!

「な、な!?」

「くそ、どうする?」

「か、構わん! 拙者は一人でも残れば拙者だ、問題ない」

「ならば、奴を倒すのみか」

「ああ、普段の稽古と変わらぬ」

 トウシたちはざわめくものの、徐々に落ち着きを取り戻しているようです。

「ひぇー、拙者の訓練って分身して殺し合ってんのか。物騒だなぁ……」

 融合体・トウシユウはトウシの恐ろしさに感嘆の声を漏らします。

「……!」

 その隙を逃さず、背後に構えていたトウシの一人が飛びかかり。

 渾身の一振りがトウシユウを襲った時、彼の肉体は真っ二つになってしまったのです!

「ざ~んねん!」

「拙者の技は、俺の技!」

 そう、真っ二つは真っ二つでも、斬られたのではなく直前での分身。

 トウシの分け身の術を使ったトウシユウは、そのまま次々に分身していきます。

「わっ、すっげぇ! 俺が増えてる!」

「うっふーん、俺、おっぱいおっきいでしょう♡」

「拙者、俺の思いどおりに分身してるでござる~!」

「ようし、もっと俺、拙者も増えちゃうぜ!」

 たちまちにして、トウシユウは十六人に分身!

 融合により一人欠け、十五人になったトウシは一転不利な立場に。

「ふん、こちらも増えれば問題ない!」

 落ち着いた声でトウシの一人が分身をし、増えた本人がトウシユウに攻撃を仕掛けます。

「へへっ、こうなったらとことんやるしかないな!」

 こうして、分身をして増え続けるトウシとトウシユウの戦いが始まりました。

「はぁっ!」

「おおっと、そりゃ当たらねえぜ?」

 トウシの斬撃が肉薄しますが、トウシユウはかわしつつ反撃。

「なっ、馬鹿な……!? 拙者なら、今ので確実に!?」

「おいおい、拙者は俺と一緒なんだぜ? 拙者には無理でも、俺なら余裕でござるよ~?」

 トウシユウ。

 トウシとシユウが合体し、お互いの力を兼ね備えた存在。

 それ故、トウシ本人のかわし技術だけでなく『すり抜けのシユウ』としての技術も自由に使えるのです!

 トウシの技の記憶を持っているということは、分身したトウシ達の性能も把握しているということ。

 実はこの勝負、もうほぼ勝敗は決しているのです。

「へっへへ、拙者、改めて見るとスケベじゃんか~?」

 トウシから武器を取り上げ、地面に組み伏せ。

「く、くっ、殺せ!」

「やだなぁ、こんな可愛いくノ一……あ、そんな拙者と合体した俺も可愛いってことかもな? まあいいや。もったいないから、一発やらせてもらうぜ?」

 強引にトウシの服を剥ぎ取り、素肌をあらわにし。

「へぇ、きれいな乳輪してるなぁ……後で俺も、拙者の確認するかな?」

「や、やめ、あっ……!?」

「観念しろってぇ。どこが気持ちいいのか、俺、拙者だから、ちゃ~んと知ってるんだぜ?」

 トウシユウはシユウですが、トウシでもあり。

 だからこそ、分身した元自分の事だってしっかりと把握しています。

 このタイミングでここを撫で、この顔をしたらこうしてやって……

 まるで鏡を見ながらの自慰のように、トウシユウの手がトウシを快楽へと導いていき。

「あっ、く、くそ、こ、こんな野盗に、拙者が……んっ!?」

「だめだろ、拙者に野盗なんて言っちゃ♡ 悪い拙者は、俺がイカせちゃうぜ?」

 周囲は激しく決闘しているのにも関わらず、トウシユウは遠慮せずにトウシの入り口へイチモツを当て始めます。

「お、おい、こ、こら、そこは……っ!?」

「拙者同士で気持ちいいのもいいけど、俺だって気持ちよくなりたいんだよ! へへ、もうこんなに出来上がってるじゃねぇかよ♡」

 顔を近づけて吐息をかけてやりながら、ゆっくりと挿れていく。

「あっ、やっ、あっ♡」

「へぇ~、経験ないから知らなかったけど、拙者、めっちゃ可愛く鳴くんだな……♡ 俺も後で、拙者のちんちん挿れてもらっちゃおうかな?」

 下品な発言を繰り返しつつも、相手が痛がらないようにゆっくりと、丁寧に中を探索していき。

「んっ、あっ、あっ、あっ、も、もっと……♡」

「あらら、心に刃を当てるのが忍びじゃないのか? もう自分から腰振っちゃってるじゃねぇか、あっ、いいっ、良いぞぉ……♡」

 数分後、すっかりはじめてのセックスに夢中になってしまったトウシ。

 自分からおねだりしてしまい、顔は乙女のようになっていました。

「あっ、んっ、も、もっと、もっとぉ……♡」

「もっと、もっと、って、何がもっとなんだよ? ほら、ほら、ちゃんと報連相できないと、忍びとしては落第なのよ、拙・者♡」

 わざとピストンを緩め、お預けをしてしまいます。

「え、えっ、えっとぉ……」

「はい、ちゃんと拙者に言ってみろって。おっぱい揉んでほしいのか? 俺のちんちん、口にも欲しいのか? だったら、分身して三人でやってもいいよなぁ……」

 うへうへ、とスケベな空想で頭はいっぱい。

 周りのトウシが止めようとしても、他のトウシユウが的確に妨害してしまいどうしようもありません。

「も、もっと、もっと、拙者、気持ちよく、なりたぁい……♡」

「うふふ、拙者ったら、俺と合体してないのに素直なのね♡ あっ、いいこと考えた……もっと、素直にしてやるよ」

 ニヤニヤ、と口を歪めながらも腰の運動を再開。

 より激しく、より大きな振動にトウシはもうメロメロに。

「あっ、やっ、せっ、拙者、こ、このまま、体が、あっ、たっ、達して……!」

「忍法、分身の術! 精液と一緒に、俺の部分だけそっちに送り込んじゃうわよ!」

 大きな声で叫び、そのまま射精。

「えっ、あっ、拙者の中に、温か、あっ、んっ、おっ、がっ、たーい!!! へへ、性交合体、トウシユウ、でぇーす……♡♡♡」

 説明したとおりに、シユウの分身体がトウシに送り込まれて同化完了!

 全く同じ姿になった二人は、幸せそうにお互いを見つめています。

「な、な……!?」

 トウシ達はそれを見て、思わず目を見開いてしまい。

「ああ、なるほど!」

 トウシユウ達も、一緒に驚いてしまいます。

「忍法、分身口移し!」

 トウシユウの一人が、むりやりトウシの唇を奪い……

「んぐっ!? あっ、拙者に俺が入って、今から拙者もトウシユウ~♡」

 さあ大変!

 トウシユウ達が次々にトウシ達に掴みかかり、どんどんシユウの分身を混ぜ込み始めてしまいました!

「やったぁ、強制合体、トウシユウよ~♡」

「拙者、トウシユウに合体完了したぜ!」

「今日から拙者の体は俺が使って、トウシユウで~す♡」

 トウシたちが必死に戦うものの、分身した仲間もたちまちトウシユウに合体変身してしまいます!

「く、くそ、分身して……」

「ようし、分身した位置に俺の分身も登場!」

 トウシが分身するなり、その片方の姿が変わり……

「分身重なり合体、トウシユウ~♡」

 トウシの数が増えないばかりか、トウシユウの方が一人増えてしまいます!

「くそ、なんとかして……!」

「よし、二人がかりで行くぞ!」

 少しずつ数を減らしているトウシですが、勝負は捨てていません。

 連携攻撃を仕掛け、トウシユウに的確な致命傷を負わせ。

「よし、これでなんとか……なっ!?」

 撃破に成功して一瞬気が緩むトウシ。ところが……

「やられ際分身合体、トウシユウ!!!」

 ついさっきまで同じトウシだったはずの、確かに連携していたはずの彼女は既にトウシユウに合体済み!

「しまっ……接吻合体、トウシユウよぉ~ん♡」

 隙をつかれチューされてしまい、たちまち自分もトウシユウに大変身!

 あっちにもトウシユウ、こっちにもトウシユウ。

「く、くそ……!」

「と、とりあえず、撤退するぞ!?」

「お、おい、拙者が先だぞ!?」

「う、うるさい! 拙者が本物なのだから、拙者が先だ!」

「ええい、拙者の分身から分身したくせに!」

「なら、貴様だって拙者の分身体だろう!?」

 自分と敵の融合体が増えながら好き放題痴態を晒す現状で、まともな判断ができるはずもありません。

 トウシユウ同士がキスをしていたり、抱き合っていたり、セックスしていたり……

 遊び感覚で勝負しているトウシユウ達もいますが、トウシを遥かに上回る技が当たり前のように飛び出しています。

 なんとかトウシとしては、この場を離れたいのですが……

 一人でも逃げ出せればどうとでもなるので、本来ならばそれを決めて全員で守るべきなのです。

 ところが今、彼女たちは「あんなでたらめな生き物になりたくない」という感情でいっぱい。

 これでは、なんとかなるものもなりません。

「ダメだろ、拙者♡ もっと仲良くしなきゃもったいないぞ!」

「あんっ、抱擁合体、トウシユウ♡」

 揉めている側から、また一人トウシユウに合体変身大成功!

「う、うわあああ!!!」

「お、おい、こら、拙者を置いて逃げるな、シユウと合体、トウシユウよ♡」

「ちょ、ちょっと待て、合体完了、トウシユウ♡」

「うわっ、拙者に近寄るな、トウシユウになっちゃったじゃない、もぉ~♡」

 次々にトウシユウになっていく中、たった一人だけトウシが森の中へ逃げ込んでいき。

「あらら、拙者、あと一人だったのに!」

「どうするかな、放っておくか?」

「えぇ~、でも、トウシでいるよりトウシユウでいる方が気持ちいいし楽しいぞ?」

「うん、うん、俺だけじゃなくて、拙者も俺になってよかったもんね♡」

 必死に逃げるトウシの耳に届くトウシユウ達の幸せそうな声は、少しずつ小さくなっていき。

「はぁ、はぁ、くそ、拙者がこんな、こんな目に合うとは……!」

 秘宝は盗まれ、自分の痴態のようなものを大量に見せられ。

 上官に報告するのが先か、落ち着くのが先か。

「うぅ、流石に気持ちが悪いぞ、あんな空間にいたせいで……」

 ふらふら、とおぼつかない足取りで自宅へと帰り、寝床に倒れ込み。

「しかし、どうすればいいのだ……ざっと五十、もしかすると百はいたかもしれないのに……」

 自分の分身がいて、相手の分身がいて。

 増えつつも相手の分身になっていき、相手も相手で分身し。

 そこまで増えると、最強の軍隊と言っても過言ではありません。

 自慢ではありませんが、トウシはこの里一番のくノ一である自負がありました。

 その能力を持つ存在があんなにも沢山……

「くそ、このままでは……ん?」

 一瞬、体に違和感を覚え。

(なんだ? 今、誰かの声が……)

 トウシが考え終わるよりも早く、それは雪崩のようになってきました。

(((((((((秘宝の力で、俺たち全員、元の拙者に集合がったぁ~~~~~い♡♡♡♡♡♡)))))))))

「全員集合がったぁい、トウシユウよぉ~~~~~ん♡♡♡♡♡」

 なんということでしょう。

 無数にいたトウシユウたちは、繋の石を使い仲良くみんなでシユウに融合してきたのです!

 トウシの精神一つしかなかった脳に、いきなりあふれる数多のトウシユウの精神。

 哀れトウシの精神は、大量のトウシユウの精神が一つにまとまるのに一瞬で飲み込まれてしまいました。

「うふふ、便利ねぇ、分身しても、わざわざ拙者同士戦わなくても、秘宝で一つに戻れちゃうんだな♡」

 大きくなった胸を手ブラするように持ち上げ、ご満悦。

 トウシのようで、トウシではなく。

 目の色はシユウで、特徴的な跳ねた髪だって生えています。

 それでも、姿はほぼトウシそのもの。

「まあ、言い訳は簡単よね。拙者、秘宝の奪い合いで野盗とくっついたでござる! なーんちゃって、実際には俺にくっついちゃったんだけどね―♡♡♡」

 今までしたこともないような、砕けた表情をして一人で大はしゃぎ。

「あ、そうだわ。秘宝をあそこに置きっぱなしだし、ちゃあんと全員合体したのか確認しにいかないとな♡」

 帰宅した時はクタクタだったはずなのに、もう元気いっぱい。

 一人残らずトウシユウになり、一人にまとまり直したトウシユウはルンルン気分で外へ行くのでした。

 

 

 

「あっ、もっと、拙者のここ、気持ちよくしてよぉ♡」

「もう、さっきから拙者、五回も射精したんだぞ? そろそろ、俺も中に挿れてほしいんだけど!」

 自宅にて、二人のトウシユウが楽しそうに性交中。

「でもぉ、五回じゃ我慢出来ないだろ、あっ、んもう、ごまかすの、ずるぅい♡♡♡」

「そっ、そっちだって、何回イッても、ぎゅうぎゅう締め付けちゃってぇ♡」

 繋がったままキスをして、お互いに胸を弄って快感を貪って……

「ただいまー……って、まだエッチしてたのか? んもう、拙者は真面目に表彰されてきたのに!」

「あっ、おかえっ、んっ♡」

「どうだった、バレてない、ゃんっ♡」

 帰宅してきたトウシユウもすぐさま服を脱ぎ、表彰状を床に雑に投げ。

「えへへ、全然俺のちんちんバレてないし、拙者、分身の術がうまくなったって褒められたのよ~♡」

 そう言いながら、挿入している方のトウシユウに抱きついて。

 すると、たちまちにして二人は一つにまとまってしまいます。

「うふふ、分身して、そのまま分身と纏まりなおせるの、俺、拙者しか出来ないもんね♡」

「そう、そう♡ 秘宝の影響だと思うけど、あっ、あっ、急にまとまったからムラムラしちゃうわぁ~、射精しながら戻っちゃおっと♡♡♡」

 びく、びく、と体を震わせながら、感じ入っていたトウシユウは挿れられていたトウシユウに溶け込んでいき。

「あぁ~、この、この、エッチしたてのタイミングで一人になった時の、心の、記憶の、ごちゃごちゃ、いいっ、いいっ、いいわぁあ~~~~ん♡♡♡」

 胸を掴み、イチモツをしごき。

「えへ、えへ、拙者、泥棒の俺と、くっついちゃいました、おっぱいちんちんどっちもあります、でも秘宝は取り返したので、んふっ、あぁ……♡ 褒められちゃいました、やぁん♡ でも、でも、こんな紙っ切れより、自分同士でエッチしたり、オナニーするほうがぁ、ずうっとずっと、気持ちよくてぇ、幸せでぇ、嬉しい、でぇえええええすっ、んっ、出るっ、出るぅううう♡♡♡」

 びゅく、びゅくと元気よく大きなナニから修正液が噴き出し、折角の表彰状を真っ白に染め上げていってしまいます。

「あっ、あっ、えへへ、くっついて、増えて、まとまってぇ、拙者、俺でぇ、最こぉう♡♡♡」

 変態ふたなりくノ一・トウシユウ、秘密のトレーニングはまだまだ続きます。

 

 

 おしまい


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