※この作品はR-18です。

 ドスケベVTuberのエロアーカイブ置き場    作:西洋蜜蜂v

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【あらすじ】
夜の都会に怯えるリゼ・ヘルエスタ。
そんな彼女に”夜の東京の愉しみ方”を教えてあげるため、星川サラは皇女をハプニングバーに招待するのだった。
生粋の根暗でムッツリスケベの皇女はだんだんとハプニングバーの空気に呑まれ、言い寄られた名も知らぬチンピラに好き勝手身体を弄ばれてしまう。
家族や国民たちに謝罪しながらも、身体は焦がす快楽に堕ちてゆき……

――この快楽に溺れてしまいたい
――この男に支配され、辱められ、汚されたい
――私は……マゾなんだ……


ムッツリマゾ女の皇女様がハプニングバーで言い寄られたチャラ男に媚びてその身を捧げちゃう話

夜の東京は怖い―――――。

 

きっかけとなったのは、確かそんなセリフ。

事務所の待合室でなんとなくそんな話題になり、

私が口走った言葉。

 

騒がしい喧騒。

行き交う人の熱気。

無遠慮な視線。

欲望と羨望が入り混じった、不気味に輝く双眼の数々。

都会の雑踏を歩くだけで、そんな気配を感じるのだと言うと事務所の同僚たちは、苦笑いをしながら私を慰めた。

 

――気にしすぎやよ〜

――都会はだいたいこんなもんじゃないですか?

――まあ、リゼ様は陰キャだし……いや!悪口じゃないですよっ!それも個性というか……!!

 

みんなはそんなふうに言うが、本当にそうだろうか。

自分だけが感じていることなのか……。

確かに私は生粋の根暗だ。

ヘルエスタ王国の第二皇女という肩書こそあれ、人見知りで、ボッチで、オタク……オマケに雨女。

みんなと一緒にお祭りに行くよりも、庭の隅で蟻の観察をしてる方が楽しいと思う典型的な陰キャ。

それが私、リゼ・ヘルエスタという女である。

 

にじさんじに入り、Vtuberとして活動してしていく中で多少マシになった部分はあるけれど、根本的なところはあまり変わっていない……と、思う。

 

実際、今もこうしてネオン輝く夜の街を歩いているが足取りは重く、ついアスファルトに目を落としてしまう。

東京の煌びやかな光を眺めていると、その奥底に潜む何かが垣間見えてくる気がして怖くなる。

それはねっとりと身体に纏わりつき、こっちへおいでと私に手招きして―――――。

 

「リゼ様♪♥」

「――っ!……ふぁい!?」

 

突然かけられた甘い声に驚いて、情けない声を出してしまう。

 

「もぉ〜リゼ様〜♪まだ、緊張してるんですか〜?星川もついてるんで、そんな怖がらなくても大丈夫ですよw」

「……う、うん……ありがとう、サラちゃん……」

 

不安げな私に気を使ったのか、隣を歩く金髪オッドアイの少女――――星川サラちゃんが、明るく話しかけてくれた。

にじさんじの後輩で、自分と違い誰にでもフレンドリーに接することのできるコミュ力の塊みたいな子だ。

 

「都会は怖いとこじゃありません♪今夜は星川がたっぷり”夜の東京の愉しみ方”をリゼ様にレクチャーします!」

「よ、よろしく、お願いします……?」

 

なんで疑問形なんですか〜、とサラちゃんはケラケラ笑い、慣れた様子で私の手を引く。

こういうところが陽キャと言われる所以なんだろうか……。

今日も事務所の機材トラブルで収録が延期になり、一直線で帰ろうとしたところを強引に連れ出されたのだ。

 

「いいお店知ってるんで♪星川、一度リゼ様とはゆっくり話してみたかったんで!あっ、もしかして迷惑でした?」

「う、ううん、全然……ちょっとびっくりしただけ……」

「やったー!!リゼ様大好きですっ!!」

 

サラちゃんは眩しいくらいに元気だ。

正直、早く帰りたいなとも思ったのだが、キラキラと輝く彼女の笑顔を見るとどうにも断れない。

それに、サラちゃんがオススメするお店ならそんな変なところじゃないだろうし……。

 

「あ、あそこがお目当てのお店で〜す!」

「……え」

そんな思いは、あっさり打ち砕かれた。

目の前に現れたのは古ぼけた雑居ビルの入口。

壁にはスプレー缶の落書きや卑猥なビラが大量に貼られており、薄暗い電球が点滅している。

とても女の子が入っていきそうな雰囲気ではない。

 

「さ、行きましょう、リゼ様っ」

「ちょ、っと、待って……ここって……」

 

だが、そんな私の困惑など意に介さずにずんずんと先に進むサラちゃん。

仕方なく後を追いかけるが、やはりビルの中は酷い有様だった。

床にはタバコの吸い殻が落ちていて、壁の塗装は剥がれかけている。

上階からは何の音かわからない低い音が響き渡り、すれ違う人もいない。

 

「……」

 

こんな場所に本当に良いお店があるのだろうか……。

 

サラちゃんは二階の寂れた居酒屋や三階の胡散臭い占いのお店にも入らない。

4階の百合系風俗店の看板を見たときは、まさか――!と思ったが、「リゼ様にはまだ早いですよ」と言われ、ホッとした。

けれど、階段を一段登るたびに、心拍数が上がっていくのを感じる。

 

すぐ引き返した方がいい。 

頭の中でガンガンと警鐘が鳴り響く。

引き返せ。今すぐに。

もうすぐ5階に着く。

早く……早く!…………。

 

「着きましたよっリゼ様!」

「……ぅ、わぁ……」

5階にたどり着いた私を迎えたのは、店の看板出されていない無機質な扉。

明らかに普通のテナントではない。

 

「ここ……入るの……?」

「もちろん!さあ、行きましょう!」

サラちゃんは躊躇する私の腕をぐいぐいと引っ張り扉を開ける。

カランカラン、という乾いたベルの音が店内に響き渡る。

恐る恐る中に足を踏み入れると、ムワッとした熱気とタバコの匂いが押し寄せてきた。

中を見渡すが、薄暗い照明のせいでハッキリと見えない。

どうやらバーのようだが、カウンター席の他に個室のようなブースもある。

そのブースから時折聞こえるくぐもった声に私は思わず身を固くしてしまう。

 

「ご、ごめんサラちゃん……私やっぱり……」

「ダメでぇ〜す♪♥ほらっリゼ様こっちです!」

「わっ!?」

帰りたいと伝える前に、サラちゃんは強引に私をカウンター席まで引っ張っていく。

 

「すいませ〜ん、2名入りま〜す♪マスターいつものアレ、ちょーらいっ♥」

「……かしこまりました」

 

寡黙そうな黒髪オールバックの男性が無愛想な声で答えると、背中を向けシェイカーを振り始める。

 

「……」

一体ここはどういうお店なんだろう……。

一応、人影らしきものは見えるが照明が暗くてどんな人が座っているのかもわからない。

 

「ねぇ、サラちゃん……このお店、なんの――」

「はいは〜い♪その前に、星川とおしゃべりタイムの始まりで〜す☆まずは星川からの質問です♪♥リゼ様、リゼ様はぁ〜男性とお付き合いしたことありますか?」

「えっ!?そ、それは……」

 

ないけど……。

今まで男性と付き合ったことなど一度もなかった。

そもそも、皇族としての立場を考えれば当然である。

もし私が男遊びが激しい女だと噂になれば、国民がどう思うだろうか?

 

『ヘルエスタ第二皇女、淫乱ビッチ』

『清楚な顔して裏で何人もの男を喰いまくる』

 

そんな醜聞が世間を駆け巡る様を想像して、背筋が凍る。

 

「ふむふむ、わかりました!リゼ様の男性経験なしっと……」

「ちょっ……!!なんでわかるのっ!?」

「へっへっへっ……リゼ様は顔に出やすいタイプですね〜♪これなら色々楽しめそうで安心しました〜♪」

「た、楽しむって……何を?」

 

ニヤァと笑うサラちゃんに不安しか感じないが、彼女は何も答えてくれない。

代わりに、先程のマスターがカウンターにコトリと2つグラスを置く。

 

「こちらになります」

「おっ、ありがとマスター♥さっ、リゼ様、どうぞどうぞ〜」

「えっ、あの……これ……」

 

グラスの中に満たされているのは、淡い青みを含んだ綺麗なカクテル。

私の髪の色と一緒だ……。

 

「これ!リゼ様をイメージして作ってもらったオリジナルカクテルなんですよっ!ささっ、飲んでくださいリゼ様っ!」

「で、でも私、アルコールはちょっと……」

「大丈夫ですよ!これはノンアルなので♪」

 

そう言ってサラちゃんが一口飲むのを見て、私もおずおずと口に含む。

 

「美味しい……」

爽やかな風味と甘すぎない上品な味わい。

口当たりもよく、私の好みのど真ん中を突いていた。

 

「でしょう!?さすがリゼ様わかってますね〜♪」

「あ、ありがとう。なんか、すごい飲みやすくて……私こんなにおいしいお酒初めてかも!」

「やった〜♥喜んでくれて嬉しいですっ♪」

 

嬉しそうにはしゃぐサラちゃんを見ていると、こっちまで笑顔になってしまう。

お酒のせいなのか、彼女の明るさのせいなのかはわからない。

気づけば、入店した時の緊張感や不安な気持ちはすっかり消え去り、サラちゃんとの会話に夢中になっていた。

 

 

「それでそれで!リゼ様はぁ〜どんな男の人が好きなんですかぁ〜?」

「うーん……やっぱり、優しくて頼りがいのある人かな……」

「なるほどぉ〜じゃあ、星川は全然当てはまらないですねぇ」

「あはは、そうだね。サラちゃんは……どうなの?」

「えっ、星川ですか!?そりゃもちろんイケメンがいいですよ〜☆カッコよくて優しい彼氏に毎日可愛いがられて、幸せな人生を送る予定ですっ♪」

 

屈託のない笑みを浮かべるサラちゃん。

彼女が言うように、もし叶うことならば私もそんな人生を歩んでみたい。

けれど……きっと私では無理だろう。

皇族は政略結婚が当たり前の世界。

特に貴族階級から嫁ぎ先が決まることが大半だった。

私の場合、父から打診のあった相手と結婚することになるはずだ。

 

「でも星川〜やっぱり一番大事なのは身体の相性だと思うんですよ〜♥」

「か、からだのあいしょう……?」

突然出てきた生々しい単語に私は顔を赤くする。

サラちゃんはお構いなしに言葉を続けた。

 

「だってほら、相性悪かったら絶対長続きしないじゃないですかぁ〜?それに、ヤッてる最中にイチャラブできないとストレス溜まっちゃいますよ〜?♥」

「わ、わわわ……!!わ、わかったから……それ以上言わなくていいよ……」

「えぇ〜?なんで恥ずかしがるんですか〜?別に今時珍しい話でもないでしょ〜?」

「そ、そうだけど……その、あんまりそういう話をしたことないから……」 

 

私はヘルエスタ王国の第二皇女なのだ。

皇族の子女として恥じぬよう、日々公務に明け暮れてきた。

恋愛経験などあるはずもない。

 

「リゼ様って身持ちが堅いタイプなんですね〜♪真面目なのは良いことですけど、もっと肩の力を抜いてもバチは当たらないと思いますよ〜?♥」

「そう、なの……?」

「はい♪それに、こういう場所に来たからにはリゼ様にも男遊びの楽しさを知ってほしいんですよね〜♥」

「男遊びの楽しさ……?」

 

意味深なワードを呟くサラちゃん。

彼女の視線は私ではなく、どこか遠くを見つめていた。

淫靡な雰囲気が漂い始め、思わず息を飲む。 

 

「はい♪楽しいですよ、男は……♥」

 

耳元で囁かれた声にゾクっと背筋が震える。

妖艶に微笑む彼女に、なぜか固まってしまう。

ノンアルとはいえ、飲み過ぎてしまったのだろうか……。

今夜はもうお開きにした方がいいかもしれない。

そう思って腰を上げようとした瞬間、カランカランと入口が開く音が響いた。

入ってきたのは、恰幅のいい外国の男。

顔には深いシワが刻まれているが、瞳は獲物を狙う鷹のように鋭い。

 

「あっ♥ダーリンだ〜♥」

「えっ……」

私の隣でサラちゃんが甘い声を上げ、男の胸に勢いよく飛び込んだ。

男もそれを当然のように受け止め、抱き締める。

 

「―――。――。―――――。」

「――♪♥―――――♥ 」

 

私には聞き取れない、流暢な英語。

サラちゃんは嬉しそうに何かを話している。

 

――そういえば、サラちゃんって確かハーフなんだっけ……

――ダーリンと呼んでいたが、まさかアレが恋人……?

 

そんなバカな、と思う。

相手はどう見ても50過ぎのおじさん、親子ほどの年齢差がある。

けれど、二人の距離感は明らかに男女のそれだった。

サラちゃんは男の首に腕を回し、甘えるように頬擦りしている。

一体どういうことなのか、不思議に思っていると、男がサラちゃんの顎を掴む。

そのまま自分の方へ引き寄せると――――

 

 

「ちゅるっ……♥ちゅぱ…… んぅ……♥れろ……♥」

「なっ―――――?!!!!」

 

唇を重ね合わせた。

驚きのあまり呆然としてしまう。

TVや映画の中でしか見たことのないキスシーン。

それも、あんなに濃厚な……。

 

目眩がしそうな光景から目が離せない。

頭が真っ白になる中、二人は熱い抱擁を交わしながら、何度も何度も舌を絡め合わせている。

目を細めて積極的に応えるサラちゃんの姿はまるで娼婦のようで、ひどく扇情的だった。

数分の後、ようやく二人の口が離れる。

透明な糸を引く唾液が切れ、互いの首筋に落ちる。

私はそれをただ見ていることしかできなかった。

 

――あれが、大人のキス……?!

 

激しいキスを見せつけられたせいか、身体が熱くなるのを感じる。

心臓がバクバクと音を立て、胸の奥が切なくなる。

どうしてこんなにも苦しいのか、自分でもよくわからない。

 

「……ねぇ、リゼ様ぁ♥」

「はひっ……!?」

突然かけられた声に、びくりと身体を震わせる。

いつの間にか、男の腕に抱かれていたはずのサラちゃんが私のすぐ傍にいた。

 

「星川〜♥ダーリンと奥のブースでラブラブしてきますから、リゼ様も楽しんで下さいね〜」

「な、なにを……?」

「決まってるじゃないですか〜♪♥」

 

そう言って彼女は、私の耳元に顔を近づけた。

艶っぽい吐息がかかり、ビクリと震える。

耳元で囁かれる、言葉。

それは、甘くて蕩けるような毒。

思考が麻痺していくのを感じ、抵抗する気力が失われていく。

 

「―――セックス♥」

 

「セッ……?!」

「ふふっ……♥」

サラちゃんは小さく笑うと、私に小さな包みを手渡した。

受け取る手が小刻みに震える。

 

「はいこれ♪ピルですからちゃんと飲んでくださいね〜♪」

「ぴ、ぴる……?」

「避妊薬のことですよ〜♥」

「ひにんやく……」

 

避妊、薬……。

その単語を聞いた瞬間、頭の中に電流が流れた気がした。

先程までのキスシーンがフラッシュバックし、子宮がきゅんっと疼く。

サラちゃんの言葉が頭の中で反響し、理解を拒んでいる。

 

「あ……う……」

「リゼ様も女なんですから、ちゃんと準備しないとダメですよぉ〜?♥もしヤるならしっかりセーフティーに、ですっ♪♥妊娠されたら笑えないんでw♥」

 

ケラケラと楽しげに笑い、サラちゃんは外国人の男と奥のブースへ消えていった。

後に残されたのは、目をグルグルと回している私だけ。

 

――いやいやいやいやいや!!!!!ちょっと待って……?!なんなの?!今何が起こってるの?!!

 

頭の中が混乱でぐちゃぐちゃになる。

何も考えられない。

全身から冷や汗が吹き出し、心臓が痛いくらいに早鐘を打つ。

やっぱり、最初に感じた違和感は正しかったのだ。

このお店はいわゆる”ハプニングバー”というやつで、客同士が性的な行為に及ぶことを推奨している。 

 

そういうお店が世の中にあることは知っていたが、まさか自分が……皇女である自分がそこに足を踏み入れることになるなんて夢にも思わなかった。

一刻も早く、こんな低俗な場所からは立ち去るべきだ。

 

そう思うのに、足が動かない。

まるで何かに魅入られてしまったかのように、その場から動けないのだ。

身体の芯が熱を帯びている。

ドクンドクンと心臓が脈打ち、下腹部がキュンキュンと収縮するのがわかった。

私は一体どうしてしまったのだろう。

自分の身体の異変に戸惑い、その場で身じろぎをする。

脳裏にフラッシュバックするのは今さっき見せつられた情熱的過ぎる接吻……。

キス…………。

 

どんな感触なのだろうか。

男の人って、あんなふうに舌を入れるんだ……。

そんなことを考えながら、唇に指を当て―――。

 

「―――――っ?!!」

 

自分のしていることに気付き、慌てて手を引っ込める。

何を考えているんだ、自分は。馬鹿か。

どうかしてる。

こんな場所で、こんな状況で……。

 

「……」

 

ちらりと視線を向ける。

奥のブースはカーテンで仕切られており、中の様子が見えないようになっている。

けれど、耳を済ませばうっすらと声は聞こえてくる。

 

荒々しい吐息。

時折漏れる艶やかな喘ぎ声。

肌がぶつかり合う音。

そして、粘膜が擦れあう淫靡な水音。

 

その全てが、否応なしに私の劣情を掻き立てた。

手の中にある錠剤が重く感じる。

ゴクリと、小さな音がした。

 

――あぁ、もうっ!!!

 

どうして私は、こんなところでこんなものを握りしめているのか。

早く帰ればいいのに、なんでこんなにも気になってしまうのか。

一人カウンター席で悶々としていた……その時だった。

 

「お姉さん一人ぃ〜?」

「ふぇっ……!?」

突然、肩に手が置かれた。

振り返ると、さっきまでサラちゃんが座っていた席に見知らぬ男が腰掛けていた。

 

短く切り揃えた金髪に、浅黒い肌。

服の上から見ても筋肉質な身体つきをしていることがよくわかる。

その出で立ちからして、おそらくスポーツマンか、あるいは格闘家のような人種なのだろうと予想できた。

私が最も苦手とするタイプだ。

普段の私なら絶対に近づかないチャラいタイプの男。

 

なのに――。

どうしてだろう。

男の姿を見た瞬間、私の中に言いようのない高揚感が生まれた。

心がざわつく。

心臓が高鳴り、息が苦しくなる。

顔が熱い。

 

「あ……えっと……」

言葉が出てこない。

何か言わなければと思うのに、うまく頭が回らない。

 

「もしかしてぇ、こういうとこ初めて系?めっちゃ緊張してんじゃんw」

男はヘラヘラと笑いながら、馴れ馴れしく肩を抱いてきた。

それが不快じゃない自分に困惑する。

 

「やっべー!!超好みなんだけど!めちゃくちゃカワイイじゃーんww!」

至近距離から浴びせられる強烈な臭い。

男のつけている香水の匂いだとすぐにわかった。

強いアルコール臭に混じって鼻腔をくすぐる雄の香りに、クラリと目眩を覚える。

 

「あのっ……ちょ、ちょっと……」

「いいじゃんいいじゃん♪一緒に飲もぉよ♪」

抵抗しようとするも、腕を振り払うことができない。

不快に思うべきところなのに、不思議とその手の感触が心地よく感じてしまう。

 

おかしい。

こんなはずはないのに、なんでこんな……。

嫌悪感しか抱かないような相手だというのに、今の私は胸いっぱいに広がる多幸感を抑えることができない。

 

「あ……の……」

「ほら、グラス空いてんじゃーん!なんか頼んであげようか?何でも好きなもん言ってみ?」

「いえ……そういうわけには……ひゃっ♥!?」

断ろうとした直後、脇腹を撫でられ、思わず声が出てしまった。

自分でも驚くほど甘ったるい、媚びるような声音。

慌てて口を塞ぐも、一度溢れ出した羞恥はそう簡単に抑えられない。

男のニヤついた笑みが一層深くなる。

 

「へぇ……敏感なんだねお姉さん。そういう子大好きだよオレ」

男は上機嫌に呟き、さらに大胆に身体を密着させてきた。

 

「ねぇねぇ、もっと触ってもいい?」

「えっ、あのっ、それは……その……ダメですっ♥!!」

必死に抵抗するが、やはり力が入らない。

思うように身体を動かすことができず、為す術なく男の接近を許してしまった。

 

「なになに?恥ずかしがってるだけ?かわいいなぁ〜」

「あっ……♥!?」

 

今度は背中を指先でなぞられる。

ゾクッとした快感に脳髄を揺さぶられた。

 

「ふっ、ふぅっ……♥」

漏れそうになる吐息を噛み殺す。

全身を駆け巡る熱に浮かされながら、懸命に耐え続けた。

そんな私の反応を楽しむように、男の手が何度も何度も這い回る。

 

「お姉さん、肌綺麗だよね〜w白くてスベスベで触り心地最高だし、マジでたまんないわ〜♪なんかケアとかしてるの?」

耳元に吹きかけられる生暖かい吐息。

まるで頭の中を直接舐められてるみたい……。

気持ち悪いのに、嫌なはずなのに……。

 

「とっ、特別なことは……なにも……♥」

抵抗できない。

この男にされるがままになっているのが、どうしようもなく嬉しい。

どうして? なんでこんな……。

 

「そっかぁ〜。でもホント、めちゃくちゃ可愛い顔してるよお姉さん。絶対モテまくってきたタイプでしょ」

「そんっ……なこと……♥」

「ウソつけwこんな美人でエロくて感じやすい女の子がモテないワケないじゃんw」

「エロくなんかっ……あぁ……♥」

 

否定したいのに言葉にならない。

褒められて、喜んでしまっている自分がいる。

 

「ねぇ、せっかくだから教えてよ。どんな彼氏に調教されてきたのか、さ♪」

「いっ、いませんっ……♥」

「えぇ〜、それウソでしょ?こんなヤバいぐらいエロい身体してんのに?」

男の右手が胸に触れる。

服越しとはいえ、直接的すぎる刺激に身体がビクンと跳ねた。

 

「マッジで経験人数0?!!ありえないっしょwww」

「嘘じゃ……ない……です……♥」

「えぇー、じゃあ今までに付き合ったことないとか言うつもり?」

「それも……その……はい……♥」

「うっわ、天然記念物じゃんww」

 

男はゲラゲラ笑いながら、ますます手の動きを加速させた。

もはや撫でるというより揉んでいるに近い。

 

「やばっ、マジで柔らかいんだけどwwめっちゃハリもあるしさ、これはもう女として完成されてるレベルじゃね?」

「んっ、くぅ……♥んんっ……♥」

好き勝手に弄ばれているという事実に被虐的な悦びを覚えてしまう。

羞恥と屈辱と快楽が入り交じった複雑な感情が、私の心をドロドロに溶かしていく。

 

「おっぱいもデっカいし、ウエストも細いし、ヒップもキュッて上がっててさ、なんつーの?完璧な体型?って感じ?これぞまさに理想のプロポーションって感じだよなぁ〜w」

「あっ、ありがとう……ございます……♥」

 

男が言っているのは決して褒め言葉ではない。

わかっているはずなのに、つい感謝の言葉を口にしてしまった。

悔しさと嬉しさがないまぜになったような感覚。

頭の中でパチパチと火花が散る。

 

「お姉さんみたいな美人さんが彼氏いないとか、世界損失じゃんwwマジで勿体なさすぎだってw」

「別に……私なんて……うぁっ♥」

「いやいや、マジで可愛いから!自信持っていいと思うよオレは!」

「ひゃぅ……♥んんっ……♥」

男の指先が乳首を掠める。

鋭い快感が走り抜け、甘い声が漏れてしまった。

 

「ね?ほら、ここもこんなに硬くなってるしさ」

「あんっ……♥」

人差し指と親指で突起を挟み込まれる。

そのまま軽く引っ張られ、電流のような快感が全身を駆け巡った。

 

「乳首コリコリじゃんw普段どんくらいオナってるわけ?w」

「あっ、あぁっ……♥ふぅっ……♥」

カリッカリッ……♥ 指先で優しく擦られるたび、甘美な痺れに脳髄を揺さぶられる。

 

「教えてよ、こんだけ敏感なのに一人遊びの経験もゼロなワケないよね?w」

「んんっ……♥そ、それは……その……♥」

「恥ずかしがんなくていいってwみんなやってることなんだし、別に悪いことでもないんだからさw」

「うっ、あぁっ……♥あぁあぁ……♥」

 

――くにゅっ……♥くりっ、こりっ……♥

 

乳首を転がされるたびに腰が浮く。

秘部が疼き出し、熱い蜜が下着に染み込むのを感じた。

 

「ほぉ〜ら、早く答えないとずっとこのままだよ〜?w」

「うぅっ……んぅっ……♥そ、そんなの……♥」

 

焦らすようにゆっくりとしたペースで繰り返される愛撫。

胸の奥底に溜まった欲望が燃え上がり、思考が焼き切れそうになる。

 

「どうするどうする?お姉さんが正直になるまでやめないよ〜?wちなみに俺の予想だと毎日ヤッてると思うんだけど、どうかなぁ?」

「!?ち、違っ……♥」

「違うの?ホントにぃ?」

 

――ギュゥウウウウウウゥゥゥゥ♥ 

 

「ああぁぁあぁぁっ!!♥♥♥」

 

強く、痛いほどに乳首を摘まれる。

あまりの激烈さに視界がチカチカと点滅し、強烈な絶頂感に襲われた。

 

「ねぇ、本当は毎日オナってんでしょw?道具とか使って一人でさwぐちょ濡れのドスケベマンコにぶっといディルド突っ込んで、バコバコ突かれてる想像してんじゃねぇの?w」

 

男の言葉が耳を通り抜ける。

あまりにも下品で、卑猥で、最低の言葉。

なのに私は否定することができない。

それどころか……。

 

「そうですっ……♥わたしっ、毎日オモチャで遊んでますっ……♥」

 

肯定してしまった。

認めてしまった。

自らの淫乱さを。

浅ましい性欲を。

曝け出してしまった。

皇女として、女性として最も隠すべき恥部を。

 

「やっぱりなwマジで変態じゃんw」

「あぁっ……♥ごめんなさいっ……♥」

嘲笑され、罵倒されているというのに、何故か興奮が高まってしまう。

 

「ちなみにどんなヤツ使ってんのww?」

「一番太いやつっ……♥バイブと電マを一緒にしたみたいな……大きいやつっ……♥お腹の中ごちゅごちゅってされて、何度もイっちゃいますっ……♥」

「へぇ〜、それでオナる時はいつもソレ使っちゃうわけ?w」

「はいっ……♥もう我慢できなくてっ……♥」

「毎晩毎晩、夢中になって使いまくってんだw」

「だって、気持ちよくて……♥」

口が勝手に動く。

心が勝手に喋ってしまう。

自分でも信じられないくらい、淫らで、あさましく、恥知らずな言葉を。

 

「すっげwめっちゃペラペラ喋んじゃんwやっぱあの媚薬入りカクテル、効果抜群だねww」

「びや……♥えっ……♥?」

一瞬、何を言われたのか理解できなかった。

今、この男はなんと言ったのだろう。

私の身体を蝕む異常な熱の正体は、まさか……。

 

「入店したときからこ〜っそり見てたんだけど、お姉さんが最初に飲んでたアレww女の子を強制的に発情させる成分が入ってんだよねwマタタビみたいな感じでさw」

驚きのあまり言葉を失う。

同時に全身の血の気が引いていくのを感じた。

つまり、私はサラちゃんに嵌められたのだ。

きっと彼女は、最初からこうなることをわかっていたに違いない。

全て計算ずくだったのだ。

 

「わ、私っ!もう帰るから!!ぅわあっ♥……」

 

慌てて席を立とうとするも、足元がふらついてバランスを崩してしまう。

倒れる寸前、男が素早く手を伸ばし、抱きかかえるようにして支えてくれた。

 

「あぶねw大丈夫?」

「あ、ありがとう……♥」

 

そのまま優しく抱きしめられる。

まるで恋人同士のような体勢。

密着した肉体から伝わる体温と、男性特有の匂いが鼻腔を刺激し、心臓がドキドキと高鳴った。

 

「そんな急に動いちゃダメだよwもっと休んでいかないとw」

「で、でもっ……♥」

「そんなフラフラじゃ帰れなくない?夜道は危ないしさ、奥のブースで少し横になった方がいいよ」

 

男は私を見つめ、ニヤリと口角を上げた。

あからさまな下心を含んだ、粘っこい目つき。

顔が灼けそうなほどに熱い。

身体の内側から湧き出る衝動が止まらない。

 

「身体熱いでしょ?ちょっと冷ましていこうぜ」

「……………うん♥」

耳元で囁かれる声に、私は抗うことができなかった。

 

言われるがまま、男に支えられながらゆっくりと歩く。

 

どうかしてる。

本当にどうかしてるとしか思えない。

どうしてこんな男に付いていっているのだろうか。

自分の行動の意味がわからなかった。

しかし、頭の片隅では、この状況をどこか受け入れている自分がいた。

むしろ期待しているのかもしれない。

 

狭い通路を移動する最中、個室の扉がいくつも視界に入る。

そのどれもが、性行為を行うための部屋。

 

壁が薄いのか、中からは艶かしい喘ぎ声と肉を打つ音がより鮮明に聞こえてきた。

それに匂いも……。

汗や体液の混ざり合った独特な空気。

男女の交わりによって生み出された生々しい香り。

肺の中まで犯されている気分だ。

自然と呼吸が荒くなる。

 

『リゼ様も楽しんで下さいね〜』

 

サラちゃんの言葉を思い出し、思わず身震いする。

私は今、彼女と同じ場所にいる。

同じ事をしようとしている。

それを自覚するたび、言いようのない後ろめたさを感じてしまう。

いけないことなのに。

駄目なことなのに。

どうしようもなく興奮してしまっている。

この感情は何なのだろう。 

わからない。

何もかもがぐちゃぐちゃだ。 

 

「さ、着いたよ」

立ち止まったのは、最奥の個室の前。

男は慣れた手付きで扉を開ける。

薄暗い室内には、簡素な作りをしたベッドとソファがあった。

窓は無く、照明は天井に取り付けられたライトのみ。

その光量は控えめであり、互いの顔を視認するのがやっとといったところだ。

 

「ここならゆっくりできるからさ」

男は私をベッドへ座らせる。

同時に背中を押して、強引に押し倒してきた。

 

「ひゃっ……♥な、なにを……♥」

「ん〜?ほら、身体を冷やすって言ったじゃんw?」

私の太ももの上に跨がり、体重をかけてくる。

抵抗しようと試みるも、力が入らない。

腕も足もまるで鉛のように重く、男の肩を押さえつける程度にしかならなかった。

 

「ちょっ……♥まっ……♥」

「暴れたら危ないよw怪我したら大変だからねw」

そう言って、私の衣服のボタンを外していく。

露わになる純白のブラジャーと肌。

冷たい空気が素肌を撫でた。 

 

「おお、いいねぇ〜wwやっぱ美人は下着のセンスもいいわww」

「うぅっ……♥」

恥ずかしくてたまらない。

今すぐ逃げ出してしまいたい。

けれど、それと同じくらい、もっと見て欲しいという気持ちもあった。

相反する二つの感情がせめぎ合う。

私はただ、為すがままにされることしかできなかった。 

 

「そうだw!お姉さんが持ってるコレ、いちおー飲んどこうぜww俺が飲ませてあげるよw」

「えっ……♥そ、それはっ……♥」

 

先ほどサラちゃんから渡された避妊薬を指差される。

こんな状態でそんなものを飲んでしまったら、間違いなく一線を越えてしまうことになる。

 

「あぁ、大丈夫w大丈夫ww心配いらないからww」

「…………っ♥」

 

違う。

そういう問題じゃない。

頭では理解しているはずなのに、なぜか言葉が出てこなかった。

 

思考がまとまらず、上手く考えが纏まらない。

どうして? わからない。

わからないのに、勝手に口が動いた。

 

「の、のむ……♥」

「オッケー♪じゃあ失礼して……」

私の掌から錠剤を奪い取り、そのまま口の中へと放り込む。

そして覆い被さるように唇を重ねてきた。

 

「んちゅっ♥くちゅ♥ぢゅる♥れろぉ♥」

「んんぅ?!!♥ふぅっ!!♥♥」

舌先が絡み合い、男の生暖かい唾液混じりの避妊薬が流し込まれる。

喉に引っかかることもなく、するりと胃の奥底に沈んでいった。

 

本来は避妊するためのものなのに……。

まるで性行為をしているみたいだ。

いやらしい水音が理性を溶かしていく。

生まれて初めてのキス。

相手は名前も知らないチャラチャラした男。

なのにどうしてこんなにも気持ちが良いのだろうか。

どうしてこんなにも幸せな気分になれるのだろうか。

わからない。

わからないけど、もっとしていたかった。

 

「ぷはっ……♥♥」

「ごちそーさまでしたwどうだった?美味しかった?w」

「……♥」

 

返事をする代わりに、私は自分の唇を舐めた。

生々しい感触と味が、口の中に残っている。

 

「……もういっかい♥」

「えぇ〜w仕方ないなぁww」

二度目の口移し。

今度はより深く、より激しく。互いの粘膜を擦り合わせ、互いの体温を感じながら舌を絡ませる。

まるで恋人同士のような濃厚な接吻。

息継ぎすらままならないほどに、私は夢中になって求め続けた。

 

皇女としてはしたない行為なのはよく分かっている。

厳しいところもあるが、私を大事に育ててくれた父や母。優しく見守ってくれる姉や兄達、弟。

私のことを慕ってくれている国民たち。

彼らの顔を思い浮かべると、申し訳ないという気持ちでいっぱいになる。

 

皇族として生まれ、恵まれた環境で、多くの人々から敬われ、大切にされているのに……。

私がいま抱いている想いは"不義理な劣情"だ。

 

「っぷはっ……♥はぁ♥はぁ♥はぁ♥」

ようやく長い時間が終わり、唇が離れる。

二人の間に架かる銀色の橋が、照明に照らされてキラキラと輝いていた。

 

「うわぁwすごいエロい顔してんなぁ〜wwそんなに良かった?」

「……っ♥」

恥ずかしくて目を逸らす。

自分でもわかっていた。

きっと今の私は蕩けた表情を浮かべていることだろう。

熱を帯びた頬。

潤んだ瞳。

発情期の雌猫のように媚びた声色。

とても人に見せられたものではない。

けれど、それが堪らなく心地よかった。

 

「さてさて、続きをやっていこうかな〜ww」

カチャカチャと金属が擦れる音。

男のズボンのベルトが外されていき、そこから赤黒い肉棒が飛び出した。

先端からは透明な汁が溢れており、雄の匂いが鼻腔をくすぐる。

初めて見る男性器は想像以上にグロテスクで……♥

 

――あ……♥あ……♥ああ……♥

 

心臓の鼓動が早くなる。

ドクンドクンという音が脳に直接響いてくるようだ。

”それ”に視線が釘付けになり、目が離せない。

 

「うっわwwすっげーガン見してるじゃんww俺の”真珠付き”ちんぽ、そんなに気に入った?w」

「だっ、だって……ペニスに、ピアスが……♥」

 

男の亀頭には、眩く光を放つ小さな宝石のようなものが埋め込まれていた。

性器ピアス、というやつだ……

痛そうな見た目なのに、不思議と嫌悪感はない。

むしろ、カッコいいと思ってしまった。

 

「ペニスじゃなくて、ちんぽな!ち・ん・ぽ!ちゃんと正しく呼んでねw」

 

勃起した陰茎をブラブラと揺らし、私の頬をぺチぺチと叩く。

顔にかかった生臭い粘液が、私の興奮をさらに高めていった。

 

「っ♥は、はい……♥ち、ちん、ぽ……♥」

「そそ、良い子だねぇw」

「んっ♥♥」

大きな掌で頭を撫でられる。

それだけでゾクゾクとした快感が背中を駆け抜けた。

 

「じゃあご褒美をあげようかなw」

「えっ?あっ♥♥」

 

男は股間に顔を埋め、私のびしょ濡れショーツに指をかける。

そのままするすると脱がされていくのがわかった。

 

「ふぅーーーーー 」

「ふゃあっ?!♥」

 

男がゆっくりと息を吐く。

生暖かい空気が下腹部をくすぐる。

熱い息が秘部にかかり、ぴくんっと身体が跳ね上がる。

男の舌先が割れ目に触れる。

次の瞬間、強烈な刺激が全身を襲った。

 

――ちゅぷっ♥ れろぉ♥れろれろれろれろれろれろれろれろれ♥♥♥

 

「ひっ♥ひぃんっ!!♥♥♥」

 

男の頭が上下に動き、生温かい軟体が這い回る。

ぬるりとした感触が膣内に侵入し、敏感な部分を的確に責め立てられていく。

 

生まれて初めての口淫。

あまりにも強すぎる快楽。

私はただ喘ぎ声を上げることしかできなかった。

「ぢゅずっ……♥ぢゅぞぞぞぞぞぞぞぞッ……♥♥」

「にゃひぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ♥♥♥」

 

吸い上げられる度に頭の中が真っ白に染まる。

まるで魂までも吸い取られているような感覚。

身体から力が抜けていき、思考能力が低下していく。

もう、自分が何を考えているのかすらわからない。

ただただ、ひたすらに与えられる快感を受け入れるだけ。

そして遂にその時が訪れた。

 

――ぢゅるるるるるるるるるっっっ♥♥♥♥♥

 

今までで一番強い吸引。

尿道の奥底から熱い何かが込み上げてくる。

その刹那、男の口内へと大量の潮を吹き出した。

 

――プシャァアアッ♥♥♥

――ジョロォォォォォ…………ッッッ♥♥♥♥

 

「ん゛゜ぃあぁ゛っ♥♥」

 

膀胱が収縮し、緩み、放水が始まる。

それと同時に訪れる絶頂。

私は恥辱の極みに達していた。

 

「んぶぅっ?!♥んぐっ……んぐっ……んごっ……ごきゅごきゅっ……♥」

 

しかし、それでも男は一切口を離さない。

むしろ喉を鳴らして飲み干していく。

やがて、私の失禁が終わりを迎えた頃。

男はようやく私の秘裂から口を離した。

男の唇と陰唇の間に透明な橋がかかる。

 

「げっぷwwお姉さんおしっこまで美味しいとかww」

「はあ……♥はあ……♥」

肩で息をしながら呼吸を整える。

 

凄まじい疲労感。

体力を全て使い果たしたようだ。

けれど、まだ終わっていない。

男まだ一度も達していないのだ。

だからこれは前座にすぎない。

本番はこれからだ。

 

 

「じゃあ、そろそろヤッちゃおうぜ?俺のちんぽ、もう限界だしさぁwww」

男の腰の位置が徐々に下がっていく。

その動きは、蛇のようにゆっくりと、そして確実に私の身体を捉えていった。

 

「っひぃ……♥や、やめっ……」

 

咄嵯に拒絶の言葉を口にするが、もちろん聞き入れてもらえない。

潮を吹いたばかりの陰唇に熱い塊が押し当てられる。

割れ目に沿って上下に動かされると、膣内から新しい愛液が漏れ出てきた。

それは男の先走り汁と混ざり合い、潤滑油となってお互いの粘膜を刺激する。

小さな真珠ピアスの感触がくすぐったい。

でも気持ちいい。

このまま挿入されたらどうなってしまうのか、期待と不安が入り交じっている。

 

「ヤッベェwwこんな美人でかわいいお姉さんのオマンコにちんぽでマーキングする日が来るなんて思ってなかったわww最高すぎwwほら、もっと股開けってww」

「ぅぁ……♥ぁぁ……ぁぁぁ♥」

 

男の言う通り、脚を大きく開いて受け入れる体勢を整える。

これでもう逃げられない。

腰も掴まれ、完全にロックされてしまった。

これから私は、この男に犯されるのだ。

生まれて初めての性行為。

初めてを奪われる瞬間。

緊張と恐怖と高揚と悦楽と……。

様々な感情が混じり合って、私の心はぐちゃぐちゃになっていた。

 

――あぁ……♥あぁ……♥くる♥くる♥きてしまう♥

 

亀頭は膣口に触れているだけ。

だが、それすら焦れったくて、早く挿れて欲しくて堪らない。

膣奥から止めどなく溢れる愛液が、シーツに大きな染みを作っていた。

淫乱な女だと笑われるかもしれない。

けれど、今はそれでいい。どんなに軽蔑されてもいい。

この人に支配されたい。

支配されて、服従して、蹂躙されて、汚し尽くして欲しい。

 

だからお願い……。

 

「きて……♥」

「え?」

「私の、”はじめて”を……奪って♥」

 

懇願するような言葉。

男は一瞬驚いた表情を浮かべた後、ニヤリと下卑た笑みを浮かべ――――――剛直を一気に最奥まで貫いた。

 

「よっっしゃあああああぁ!!!処女マンコゲットぉwwww!!!!!」

「ひぎゅぅぅ゜ううう゛っ♥♥♥♥♥♥」

ブチブチと何かが引き裂かれる音。

秘部からは鮮血が流れ、結合部を赤く染め上げていく。

 

初めてを捧げた相手は、皇女とは釣り合うハズもないチンピラ……軽薄で粗暴な小物だった。

 

「ふっ……ぐっ……!?♥ぉ……おっ……!!♥♥」

子宮を押し潰され、息ができない。

視界が真っ白に染まる。

苦しいはずなのに、気持ち良すぎておかしくなりそうだ。

痛いのに、気持ちいい。

頭が馬鹿になってしまったみたいだ。

 

「やっべぇwwマジの処女まんこだわwwこれすっげー締まるww動くぞオラっwww」

「ん゛んっ♥!!♥あっ♥あぁんっ……!♥」

 

激しいピストン運動が始まる。

膣壁がゴリゴリと削られ、Gスポットが何度も押しつぶされた。

亀頭にある小さな宝石が膣ヒダを掻き分け、膣肉をこそいでいく。

 

「やべぇww超気持ちいいwwこんなの我慢できるわけねーじゃんww」

「はぁっ!♥はっ♥あ゛♥ひぃっ♥ん゛っいぃっ♥♥」

 

パンッ♥パァンッ♥という乾いた音が響く度、ベッドが軋む。

私は口を手で押さえ、必死に声を抑えようとしていたのだが、それを見た男が乱暴に手を引き剥がしてきた。

 

「おいおい、手邪魔だろ?もっと良い声で鳴けってwww」

「や、ぁ゛っ!♥恥ずかしぃっ♥♥」

「あ?俺のちんぽでガンガン突かれて喜んでんだから、今更だろwwどうせ一夜限りのセックスなんだからさぁ、お互いに楽しもうぜww我慢すんなよww」

そう言うと、男は両手を押さえつけながら激しく腰を振り始めた。

 

――パンッ♥パンッ♥グチュ♥グチャ♥ヌポッ♥ジュプゥッ♥グヂュウッ♥

 

結合部から溢れ出た愛液と先走り汁が混ざり合い、泡立っている。

膣内を好き勝手に暴れ回る凶悪な肉棒。

真珠ピアスが膣ヒダをめくるように引っ掻いていき、脳天にまで響くような快感が走った。

子宮口と鈴口が暴力的に衝突し、バチバチと火花を散らしている。

 

――気持ちいい気持ちいい気持ちいい気持ちいい

気持ちいい気持ちいい気持ちいい……♥♥♥

 

「はひっ♥♥はひぃっ♥♥すごぃ♥♥おっきぃ♥♥ち、ちんぽすごい♥♥イク♥イッちゃうぅぅ♥♥♥」

獣のような喘ぎ声をあげ、身体を仰け反らせる。

私はもう、快楽の事しか考えられなくなっていた。

男の言う通り、どうせ一夜限りの交わりなのだ。

ならば、この快楽に身を任せるのも悪くないかもしれない……。

 

私は無意識に手を男の首に回し、両足で腰をがっちりホールドしていた。

より深く繋がった性器。

亀頭の先端が子宮口にめり込み、ポルチオアクメが止まらない。

 

「くっそwwそんな締めたらすぐ出ちゃうだろうがwwあ~出るわww出すぞ出すぞ中出しするからなっ!!おらっ!!イけっ!!孕めっ!!」

「は、はいっ♥出してっ!!♥いっぱいっ♥♥私のナカにっ♥♥熱いの♥♥欲しいですっ♥♥♥」

 

ドクンドクンと脈打つ肉槍。

亀頭が膨らみ、精液が尿道を通り抜ける準備をしている。

射精が近い。

射精の前兆を感じ取った私の子宮は、精液を求めて亀頭に吸い付いていた。 

膣ヒダは真珠ごと男根を抱き締め、離そうとしない。

そして――――――

 

「おぉっ……!!ぐぅっ……!!うっ……!!」

「んぉ゛♥!?!?!~~~~っ!!♥♥♥」

 

ビュルルルルーーーーー―――〜♥♥♥♥

 

大量のザーメンが子宮に流し込まれていく。

熱くて粘っこいソレは、子宮を満たすだけでは飽き足らず逆流していき、結合部からゴポォ……♥っと零れ落ちた。

 

「はぁ……♥はぁ……♥はぁ……♥」

 

呼吸を整えていると、男はニヤリと笑いながら私を見下ろしてきた。

 

「いやぁ、気持ちよかったわwwあんた最高だわwwまんこヤバすぎwwマジ名器ww」

ちゅぽんっ……♥と、音を立てて引き抜かれる陰茎。

肉栓を失った秘所からは白濁した液体がごぽっ……♥と溢れ出し、シーツに新たな染みを作った。

私は虚ろな瞳でそれを見つめる。

 

―――ああ、やってしまった……。

 

頭の片隅で冷静な自分が呟いた。

身体を弄ばれ、処女を奪われ、挙げ句の果てには膣内射精を許してしまった。

 

自分から懇願してしまった事とはいえ、とんでもない事をやらかしてしまった。

今になって後悔の念が押し寄せてくる。

しかし、全ては後の祭り。

もう、後戻りはできない。

 

「お姉さんなにボ〜っとしてんのwwまさかこれで終わりとか思ってないよね?まだまだ夜は長いんだしww次はお姉さんの処女膜を貫いたコレ、舐めて綺麗にしてよww」

「―――――ッッ!♥」

 

 

男は、いまだ勃起したままの肉棒をこちらに見せつけてくる。

それはとても熱くて、太くて、大きい。

私の初めてを奪った最低のモノで、最高の快感を与えてくれた凶器。

 

口の中に唾液が溜まっていく。

喉がカラカラに渇いているのに、不思議と口の中は潤っていた。

 

「ほら、早くしろってww」

男は私の頭を掴み、無理やり股間に近づけてくる。

むわりとした臭気が鼻腔を刺激し、視界がチカチカと明滅し始めた。

 

――ああ、駄目だ。これじゃあ本当に、ただの淫乱女じゃないか……。

――でもしょうがない、しょうがないよね……?

――だってこんなにも……

――美味しそうなんだもの♥

 

「んぶぅっ♥んぢゅっ♥んふぅっ♥んっ♥」

 

男の肉棒にしゃぶりつき、舌を這わせる。

先程まで私の膣内に挿れられていた肉茎は酷く生臭い味だったが、構わない。

労るように、慈しむように、丁寧に丹念に。

大好きな殿方へ優しく愛情を込めて奉仕する。

すると男の大きな手が、頭を撫でてくれる。

褒められているようで嬉しかった。

もっともっと頑張ろうと口を窄める。

 

――私は今、どんな顔をしているだろうか。

 

きっと蕩けきった雌の顔をしているに違いない。

口元を歪ませ、うっとりと目を細め、男の腰に手を回して抱きついている。

皇女とは思えない浅ましい姿だ。

 

男に組み敷かれ、犯され、屈服させられ、支配される悦びを知ってしまった。

男の所有物になり、自分の全てを捧げることに幸福を感じてしまっている。

これが、サラちゃんが言っていたことなのか……。

 

下品で、恥ずかしくて、はしたなくて、最低なはずなのに……。

 

なんて素晴らしく、気持ちいい行為なのだろう。

 

私は一心不乱に肉棒を頬張り続けた。

一夜限りの交わりなのだから。

一時の夢に酔い痴れよう。

理性も、知性も、皇女としてのプライドも、何もかも捨て去って己の肉欲のままに性を貪り尽くす。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――その姿を、サラちゃんに盗撮されているとも知らずに……。

 

 

【To Be Continued?】

 

 

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