――――さてさて、これは一体どうしたものか……。
私、鷹嶺ルイは用具用ロッカーの中で困り果てていた。
衣服は何も着ていないほぼ裸の姿。
せいぜいハイヒールを履いているくらいだ。
しかも、こよりちゃんの恋人である助手くんと密着した状態である……。
「これは……困ったね、助手くん……♥」
「え、えぇ……そそ、そうです……ね……♥」
私のヒソヒソ言葉に頷きつつ、彼は顔を真っ赤に染めて俯く。
その可愛らしい仕草に思わず胸の奥がキュンキュンと疼く……が、今は自重した方が良いだろう。
ただでさえ体格差のある私たちが狭っ苦しい空間の中、ピッタリと身を寄せ合ってしまっているのだ。
下手に動くと……その、色々とマズイことになる。
主に私の胸部とか下半身が……ね?
当たってしまうんだ……"直に"……♥
ただでさえ心臓の鼓動が間近に伝わってしまい、彼に向ける好意がバレてしまいそうなのに……。
本当に困った。
なんで私は一糸纏わぬ姿で助手くんとロッカーに籠もっているのだろう……。
外で喧しくキャアキャア騒いでいる同期たちを恨まずにはいられない。
早く部屋から出て行ってくれないと私たちも出られないのだ。
本当にどうしてこうなったのか?
それは今から1時間ほど前に遡る……。
――――
――
―
「じゃじゃーん! 見て見てルイルイ! 新作の水着作っちゃいました〜!その名もHoloXビキニ♪♥」
それは突然の出来事だった。
幹部室のデスクで事務処理を淡々とこなしていた私の下にハイテンションな声と共にピンク色の影が駆け込んできたのだ。
視線を向けて見れば、白い"Holo"の文字と真っ赤な"X"のロゴが特徴的なマイクロ黒ビキニ姿のこよりが満面の笑み……というか謎のドヤ顔で仁王立ちをしている。
「ほう……それはまた随分と大胆なデザインだね。でもどうして急に?」
「え~、だってもう夏だよ!夏!!水着回だよ〜♪」
「? まだ4月だけど……」
「この気温はもう初夏なの!!!つまり夏!!水着!!」
「いや、それはさすがに暴論だと思うけど……」
「夏!!!!サマー!!!!ファッ◯ンホットデー!!!!」
「……はぁ、わかったわかった」
私の反論は凄まじい剣幕によって遮られてしまった。
そこまで力説されるなら、まぁそうなのかもしれない……。
しかし、随分と生地面積が少ない水着だ。
こよりの着ているそれは、辛うじて大事な部分を隠せているだけの布切れ当然のシロモノだった。
彼女のたわわな胸やお尻をより強調するように食い込み、むしろ全裸よりも卑猥に見せている。
こよりが動く度に布と肌の間から魅惑の部分がチラチラ見え隠れして、同性の私でも目のやり場に困ってしまう。
……正直、かなりスケベだ。
「どうどう? 似合う? 似合う??」
こよりはその場でくるりと回り、その水着姿を私に見せつけてくる。
にたゆんたゆん揺れる2つの大きな果実や、ぷりんとした桃尻が私の視界を蹂躙した。
元々かなりスタイルの良い方だったけれど、最近は……というより"彼"と結ばれてから女としてますます磨きがかかっているように感じる。
こんな魅力的な女の子が側にいたら男性ならばみんな夢中になるだろう……。
彼も、きっと……。
「……うん、似合ってると思うよ。とても魅力的だ」
「あれれ?その割にはなんか反応がイマイチ……リアクション薄くない?こよはもっとこう『綺麗だよ、こより……♥今夜は寝かせないぜ……?♥極上のヘブンに招待するからな……♥』的な展開を期待してたんだけど〜!!」
「こよりが何を期待しているか知らないけれど、私は君にそんな感情を抱いていないからね。そんな展開ありえないから」
「え~、ぶぅ〜!」
こよりは唇を尖らせ不満げに唸るが、私は気にせずに仕事を再開した。
そんな私の塩対応にもめげることなく、こよりは話を続ける。
「でもでも、助手くんなら"そういう展開"もあるとおもうんだよね〜♥さすがにこんなキザったらしい台詞は言わないだろうケド、あの子夜はすっごい激しいし♪♥うぇへへ……♥」
――――ドックン……!!
「……っ、へぇ……」
心臓が大きく跳ねる。
資料を捲る手が一瞬だけ止まってしまった。
私らしくもなく、素で反応を示してしまうくらいに……。
……いけない、秘密結社HoloXの司令塔だぞ?
こんな下らない猥談でイチイチ動揺なんかするな……!
私は頭の中から助手くんのことを追い出し無理矢理に仕事に没頭する。
だが……一度彼のことを意識すると、胸の奥がざわざわと波立つような感覚に襲われる。
その感情の正体はわからないけれど、あまり心地の良いものではない。
私はそんな雑念を振り払うように頭を軽く振り、こよりとの会話を早々に切り上げようとする。
「それよりも、用はそれだけ?それなら早く出て行ってくれないかな?こっちは仕事が詰まっているんだ……どっかの総帥が最近仕事をサボってばかりいるせいで」
「ん〜?それはいつものことじゃな〜い?」
「開き直るな。とにかく、早く出て行ってくれたまえ。私はまだやらなくてはいけない仕事があるだ。こよりには分からないだろうけど、幹部の仕事は常に山積みで――――」
「ヤダ♪♥ルイルイもこのHoloXビキニを着てくれないと、こよはここから一歩も動きませ〜ん♥せっかくサイズもピッタリに作ったんだから♥二人で助手くんにマイクロビキニ衣装お披露目しよ♪♥」
「……はい?……」
今度こそ私は完全に仕事の手を止めた。
今、こよりはなんて言った?
彼の前でそんな破廉恥な格好を……!?
――――ドックン……ドックン……ドックン……!
「いやいやいやいや!それはダメだって!」
私は慌てて立ち上がり抗議の声を荒らげる。
しかし、そんな私の反応もこよりの想定通りと言わんばかりに彼女はニヤニヤとほくそ笑む。
「え~、なんでぇ〜?♥ルイルイすっごい脚が長くて綺麗だから、これ着てくれたら助手くんもイチコロだよ~?♥」
「な、なに言ってるんだ!わ、私は別にそんな……っ」
「はいはい♥とりあえずお着替えしましょうね〜♥」
「あっ、コラ!勝手に脱がすんじゃない!ちょっと!!話を聞けっ!!!」
こよりは私の抗議の声を華麗にスルーし、私の服を剥ぎ取る。
やけに手慣れた手つきだ。
抵抗も虚しく、あっという間に真っ裸にされてしまい(何故かハイヒールだけは着用を許された)……気づいた時にはHoloXビキニとやらを着させられていた。
身体のラインをこれでもかと強調するデザイン……キツくて少し窮屈だ……。
特に胸の辺りが……。
「おぉ〜♥ルイルイのHoloXビキニ、エロさマシマシだね〜♥これは助手くんもイチコロ確定♪♥身長185cm超えの美脚お姉さんのマイクロビキニ姿はやっぱり絵になるな〜♪♥」
「全然嬉しくない……はぁ、なんで私はこんな格好を……」
「も~、ルイルイったらウブなんだから〜♥セクシーは恥じらうことじゃないんだよ?♥初配信の時から20cm以上背が伸びたんだからもっと開放的にいかなくちゃ!♥というワケでピースピース♥」
「こ、こら?!!勝手に写真を撮るんじゃない!消すんだ!すぐに削除しろ!」
一体どこから取り出したのか、スマホで私の痴態を激写するこより。
それを奪おうと飛びかかるが、すばしっこく身を躱されてしまう。
「もぉ~♥いいじゃ〜ん♥せっかくの記念なんだからさ〜♪」
「や・め・ろ! このっ!ちょこまかと……っ!!!チビのくせにっ! 」
「ルイルイがデカいだけだよ〜ん♥へいへい、鬼さんこちら~♪♪♥」
傍から見ればなんともバカバカしいやり取りだ。
いい年した女二人が痴女みたいな水着姿で追いかけっこをしているのだから。
けれど、私はどうしてもこよりからスマホを奪わねばならなかった。
だって、今撮られた写真を助手くんに見られでもしたら私が今まで築いてきた頼れるクールなお姉さんキャラが……!!
だから私は躍起になってこよりを追いかけた。
汗だくになり、心臓をバクバクと高鳴らせながら。
「はぁ……はぁ……やっと捕まえたよ、こより……ふぅ……もう逃がさないからね……」
「きゃ〜♥ルイルイったらダイターン♪♥こよの身体に馬乗りになってイイのは助手くんだけなのに……あぁん♪♥下から見るとすごい迫力♥やめて〜そんなに激しく動かないでぇ〜♪♥こより、ルイルイに押し潰されちゃうよ〜♥アンアン♥ 」
「っ?!!な、なにもしてないだろ!!誤解を招くようなことを言うんじゃ――――」
その時だった。
ガチャリと扉が開き、見慣れた人影が部屋に入ってきた。
一気に血の気が引き、顔中の筋肉が硬直する。
その人物は、私たちの姿を見ると目を丸くし……そして、気まずそうに頬を赤らめて視線を逸らした。
「こより、さん……その……ルイさんも……えっと……すみません、頼まれた資料を持ってきたんですけど……なんか、お邪魔したみたいで……」
「ち、違うんだ!助手くん!!キミはなにか重大な勘違いをしているっ!!」
「そうだよ助手くん♥まずはこよとルイルイがビキニ姿でどんな百合プレイをしていたのか詳しく聞いていこ?♥」
「だから違うと言っているだろ!!」
「えと……じゃあオレはこれで……」
「ま、待ってくれぇ!私はキミに誤解されたままなんて嫌だ!!」
私はすぐさまこよりの上から飛び退き、彼に向かって弁明しようとする。
しかし、先ほどまで本気で走り回っていたせいか頭に酸素が回らず言葉が出てこない。
そうでなくとも助手くんに恥ずかしい姿を晒してしまったのだ……。
私は冷静さを失い完全に取り乱していた。
だから気付けるハズがなかった……。
背後から迫る、こよりの魔の手に……。
「す・き・あ・り〜♥えいっ!♥」
――――どっぷんっ!!♥♥♥たゆん♥♥たゆん♥♥たゆん♥♥
「「っ!!?!!?!?!!?」」
ピンっ!!と、ビキニの紐を引っ張られ私の胸部と秘所を覆っていた布が剥ぎ取られる。
その結果……胸を締め付けていた圧迫感が消失し、支えを失った胸が重力に引っ張られて激しく揺れた。
秘部も外界に曝け出され、空気に触れてスースーする……。
「な、ななななっ!ル、ルイさんのおっぱ……!♥ま、まん……♥」
「あ、あ、ぁ……あああぁああっ……!!♥」
――――ドックン ドックン ドックン ドックン
羞恥心、絶望感、そして……言いようのない熱が私を襲う。
私はすぐさま身体を丸めてその場に蹲る。
だが、既に遅い……。
彼はしっかりと見てしまったハズだ。
私の生おっぱいを……ヴァギナを……。
頬が熱くなり心臓が痛いくらいに早鐘を打つのを感じる。
きっと今の私はリンゴのように真っ赤な顔をしていることだろう。
「こ、こよりぃ〜……! 」
「な、なにをしているんですか!!こよりさんっ!!」
私が恨みがましい視線を送ると、こよりは悪戯っぽくぺろりと舌を出す。
そして、ウィンクしながらサムズアップした。
Good Luck!♥……と。
「と、言う訳でこよの"お膳立て"はここまで〜♪♥あとはお好きにどうぞ♪♥こよはここでお暇させていただきま~す♪♥」
「え……?ちょ、ちょっとまっ……せめて服を返せ!!!もうそっちのビキニでもいいから!!こより! 」
私が呼び止める間もなくこよりは衣服を持ったまま窓から飛び出して行ってしまった。
猫のような身のこなしだ……コヨーテのクセに……。
ていうかここは結構な高さがある高層階なのだが。
「……あ~……えっと、その……だな……」
「と、取り敢えずこれ……!!オレのワイシャツですけど……羽織ってください……ルイさんにはちょっと小さいかもですけど……」
――――ドックン…… ドックン…… ドックン……
「へ……?あ、ありがとう……♥」
気まずい沈黙の後、助手くんはおずおずと自分が着ていたワイシャツを脱ぎ私に手渡してきた。
その優しさに胸が弾む。
普段は幹部として周りから頼られることはあれど、こうして誰かに気遣われる経験はあまりない……。
だからだろうか……助手くんのワイシャツを羽織るとなんだかとても安心する。
彼の体温がまだ残っているそれはほんのりと温かく……まるで彼に後ろから抱きしめられているかのような錯覚に陥るのだ。
そんなハズないのに……♥
「……ねぇ、助手くん?」
「……はい」
「……見ちゃった?」
「っ?!……すみま、せん!!結構ガッツリ……」
やっぱり……見ちゃったか……。
しかもガッツリとは……。
けど、別に謝らなくてもいいのにとも私は思う。
確かに見られてしまったのは恥ずかしいけれど、助手くんに見られるのなら……私は……。
「キミが謝る必要はないよ……そもそもこよりが悪いし……えっと、シャツ……ありがとう……助かったよ……」
「いえ、その……シャツの他にもなにか羽織れるものはないか探してきます!」
「ま、待って!!」
そそくさと部屋を後にしようとする彼の腕を、私は咄嗟に掴んで呼び止めた。
え?と言いたげな表情をする彼。
自分でもなんで引き止めたのかはわからない。
ただ、心臓のドキドキが止まらなくて……なんだかとても苦しくて……。
「どう、だった……?♥」
「どうって……?」
「わ、私の……その、おっぱい……♥どうだった……?♥」
「……!!?」
――――ドックン♥ドックン♥ドックン……♥
あぁ……また顔が熱くなってきた。
私は一体なにを聞いているんだろうか……。
助手くんは驚いたように目を見開いて固まってしまった。
当たり前だ、突然こんなことを聞かれたら誰だって戸惑うに決まっている。
「ご、ごめんね……変なこと聞いて……」
「あ、いえ……その……」
「……」
「……」
気まずい沈黙が流れる。
重い空気だ。
私は居た堪れなくなり、顔を背ける。
あぁ……バカみたいだ。
自分からこんな話題を振っておいて……。
さすがに耐えきれなくなった私は慌てて口を開く。
「や、やっぱりなんでもな──────」
「……すごく綺麗でした……」
「え……?♥」
その時、彼は確かにそう言った。
私が驚いて振り返ると……彼は俯いて耳を真っ赤に染めていた。
「すごく……大きくて……柔らかそうで……!」
「あぁ、えと……ありが、と……?♥」
――――ドクドクドクドクドクドクドクドクドク……♥
再び訪れる沈黙。
否、心臓の鼓動だけが私の中でうるさく響いている。
助手くんの顔は相変わらず真っ赤だった。
きっと、私と同じようにドキドキしてくれているのだろう……。
そう思うと、なんだかすごく嬉しい……♥
「あ、あの……ルイさん……?その……手、を……」
「えっ?あ、あぁ……ごめん……」
助手くんに言われて慌てて掴んでいた手を離した。
……私は本当になにをしているんだろう?
彼の前でこんな……みっともない姿を晒して……。
秘密結社HoloXの幹部が聞いて呆れる。
でも、不思議と悪い気分ではなかった。
彼になら……助手くんになら、私の情けない姿を見られても構わないと……。
そんな感情が沸々と湧き上がって止まらない。
「ねぇ、助手くん……触ってみる?♥」
私の言葉に彼は今度こそ本当に固まった。
そして、私と視線を合わせないまま消え入りそうな声でつぶやく。
「な、なに言ってるんですか……バカなこと言わないでください……」
「バカなことじゃない……私は、真剣に言っているんだ……キミになら、構わないって……♥」
私が詰め寄るようにそう言うと、助手くんは一歩後退った。
そんな彼の逃げ道を塞ぐように壁に手をつき退路を塞ぐ。
私は彼より頭一つ分背が高い。
だから必然、彼は上目遣いで私を見つめることになる。
その瞳に映るのは、戸惑いと……ほんの少しの期待の色。
あぁ……ダメだ。
変な気分になってくる。
鼓動が早まる。身体が熱い……。
「ほら……遠慮しないで……♥」
「だ、ダメです……そんな……」
「私は……助手くんにならなにをされたって構わないよ……?♥」
「……っ!!そ、そんな言い方はズルいですよ……」
彼の喉がゴクリと鳴った。
私を見つめる瞳は潤んでいて、呼吸も荒い。
きっと私も同じなのだろう。
私は彼の手を取り、自らの乳房へ導いた。
むにゅんっ♥という擬音と共に、彼の指が沈み込んでいく。
熱が、疼きが、加速していく……。
心臓の鼓動がうるさいくらいに高鳴る。
きっと、彼にも伝わっていることだろう。
恥ずかしい……でも……止められない♥
私は熱に浮かされたように唇を彼の耳元に寄せる。
そして、熱い吐息を吹きかけながら囁いた。
「助手くん……好きだよ♥」
「っ!!る、ルイさ……んむっ!?♥♥♥」
――――ちゅっ♥ ちゅるるる♥レロレロ、レロ……
ガマンが出来なくなってしまった私はそのまま彼にキスをした。
助手くんは一瞬抵抗するように身体を強張らせたが、すぐに大人しくなる。
そして貪るようにお互いの唇を重ね、舌を絡め合う。
あぁ……なんて気持ちいいんだろう……♥
頭がボーッとする……なにも考えられない……ただ、目の前の愛しい人とのキスに夢中になる。
ずっとこうしていたいと、このまま溶け合って一つになってしまいたい。
そんな衝動に駆られるが……
――――コツン……コツン……コツン……
私の耳は聞きたくない音を拾ってしまう。
廊下から誰かが歩いてくる音だ。
これは……非常にまずい……!
私は裸……こんなところを見られたら一大事だ。
足音の主が下っ端団員だった場合、言い訳ができない。
あらぬ誤解をされて……最悪、彼がHoloXから追放されてしまうかもしれない。
でも、この昂ぶった気持ちを抑えられない。
今さら何事もなかった風を装うなんて不可能だ。
だったら、いっそ……。
「ぷはぁっ!♥助手くん……♥ちょっと失礼するよ……♥」
「ルイさん……あ、あの……!♥」
「誰かくる……♥と、取り敢えずこのロッカーに隠れよう……♥」
私は素早く助手くんの肩と足に手を回し、所謂お姫様抱っこの形で抱え上げる。
冷静を装い、ロッカーを開き助手くんと一緒に入ると即座に扉を閉めた。
密室に二人きり。
私の鼓動は更に加速していく……♥
「静かにしててね、助手くん……♥バレちゃうから……♥」
「い、いや……でもこれは……♥」
真っ暗闇のロッカー内では五感のうち、聴覚と触覚が特に鋭敏になってしまう。
彼の呼吸や心臓の音、体温に匂い……そして彼の股間で存在を主張するモノの硬さも、全てダイレクトに私の身体へ伝わってくる。
彼の興奮が手に取るようにわかってしまう。
逆に言えば、私の興奮も彼にはバレバレというワケで……♥
――――ドクン……!♥ドキン ドクン……!♥ドキン ドクン……!♥
「す、すまない……♥私の心臓……すごくうるさいだろう……?♥」
「い、いえ……その……オレのも、同じですから……♥お互いさま、です……♥」
「そうか……♥うん、そうだな……♥」
彼と言葉を交わす度に彼の吐息が乳房にかかる。
それがちょっとくすぐったくて……気持ちいい♥
お互いの心音と吐息しか聞こえない空間……♥
不安と、期待と、スリルが入り混じった不思議な感情がグルグルと脳内を回る。
ドキドキが止まらない……♥
もっと、もっと彼が欲しくなった私は彼の後頭部に手を回し……自分の胸元へと抱き寄せた。
「っ?!♥♥♥ぁ……っ、る、ルイさ……♥」
「しーっ……♥」
乳房で彼の顔を包むようにして黙らせる。
少し息苦しいだろうけど……これもバレないためだから♥
そんな言い訳を自分にしながら、私は彼のつむじを優しく撫でる。
すると彼もまた小さく身体を震わせた。
うん♥いい反応だ……♥
私たちそのまま息を潜め、じっと足音が過ぎるのを待つ。
――コツン、コツン、コツ……コツ……コツ……。
足音が近付いてくる……。
この部屋までもうあと数メートルもないだろう。私は緊張で身体を強張らせた。
すると助手くんの手が私の背に回り、優しく抱きしめてくれる。
「大丈夫……です……♥」
「っ!♥♥♥うん……♥ありがとう……♥」
彼の気遣いが嬉しくて、思わず口元が緩んでしまう。
胸の高鳴りが抑えられない。
まったくなんて状況だ。
廊下にいるのが誰だか知らないが早く通り過ぎろ……いや、通り過ぎて欲しくない……。
ずっとこのままでいたい。
でも身を寄せ合うだけなんて生殺しだ……!
なんて矛盾した感情が私を支配する。
そんな私の気持ちなど露知らず足音は無情にも幹部室の前で止まり、ガチャリと扉を開ける音がした。
騒がしい女性の声が数人……私の同期だった。
『大変でござる〜!!クロちゃんが、クロちゃんがぁ〜!!!』
『ぐあぁあ゛……♥ お゛ぉ゜?♥ ぐひっ、ひ♥くるち、ぃ゛♥心臓が、バクバ、クッて…… ひぎっ♥くる、しいのにぃ……な゛んでぇ……?♥ あはぁあぁあああ゛ん♥♥』
『クロちゃん!しっかりして!!気をしっかり持つでござる!!』
『まったく、こよりどころかルイもいないではないか……!今日はここでHoloXビキニのお披露目をするとかなんとか聞いてたんだがな……』
用心棒の風真いろはに、統帥のラプラス……そして何故か死にかけの沙花叉クロヱが幹部室に入ってきた。
一体全体、なんの騒ぎだろうか……?
何にしても早く出て行ってほしいのだが。
『う〜!どうしよう……もう一回、こより殿の研究室に行ってみるでござるか?それとも医務室に……』
『えぇ〜?!!それ二つとも一階じゃないか!吾輩もうイヤだぞ!足がパンパン!!それにコイツも限界だろうし……一旦ここで休憩にしよう!な?』
『ぐぉ゛?!!♥ お゛っ♥おほっ、ほぉぉおお゛ぉおぉお♥♥』
『ほら、吾輩の意見に賛成だって!』
『言ってないでござる!!クロちゃん、気をしっかり持つでござるよ!!取り合えす横にするでござる!ここで待っていれば少なくともルイねぇは戻って来てくれるかもしれないし……』
『んほっ♥ほっ♥く、くるひぃ゛♥しぬ゛ぅぅう゛う♥じょしゅくんっ、たすへて〜!♥』
クロヱがうわ言のようになにかを喋っているが、なにを言っているのかはよくわからない。
しかし、いよいよもってまずい事態だ……。
会話の流れから察するに彼女たちはこの部屋でクロヱの看病を行うつもりらしい。
しかも私が戻って来るまでときたか。
もし今、私たちが出て行ったらどうなる……?
私は裸で、彼は下半身にテントを張った状態で鉢合わせる……。
それは……誤解するなと言うほうが無理な話だろう。
「ど、どうします……ルイさん……?」
「……このままやり過ごそう。」
「で、でも……」
「問題ない……♥まさかロッカーの中に人がいるなんて誰も思わないさ……♥だからこのまま――――」
――――こよちゃん爆弾起動します♪3、2、1……ぱぁ〜んッ♪♥
「は……?」
「えっ?」
聞き慣れた声(恐らく録音のものだ……)と共に小さな破裂音がロッカー内に響いた。
同時に生暖かい煙が充満し、甘ったるい刺激が脳髄を焼く。
その間にも外の会話は続いていた。
『しっかし、コイツも災難だよな〜……まさかこよりの新薬を口にするなんて……道端に墜ちてた薬品を拾い食いしたんだっけ?』
『流石にクロちゃんもそんな意地汚いマネはしないハズでござる!!それと口にしたのではなく"被った"のでござるよ!クロちゃんと二人で研究室に寄ったら変な風船?が破裂して、中に詰まっていた紅紫色の煙がクロちゃんに直撃して……』
『うへぇ……なにそれ怖っ!ブービートラップじゃん!!吾輩もうこよりの研究室には二度と近づかないぞ……?!ていうかオマエは用心棒なのに防げなかったのか?』
『だ、だって……昨日も主殿が激しくするから腰が痛くて……♥』
風船……。
紅紫色の煙……。
脳裏にこよりの淫靡な笑みが浮かび、全てを察した私は心の中で舌打ちをした。
あのバカ犬……またろくでもないモノを作ったな……。
症状からして確実に媚薬の類だろう……。
心臓が破裂しそうなほどに脈打って全身が燃えるように熱い……!♥
というか、いろは!!!
激しくされて腰が痛いってどういう意味だ?!!
"も"ってことは昨日だけじゃないのか???
「っ、はぁ…… ♥どいつもコイツも…… ♥ふぅ〜っ ♥ふぅ〜っ…… ♥♥」
「くっ、うぅ……♥ルイさ、ん……!♥ だ、大丈夫……ですか……?♥ 」
心配そうな助手くんの声に私は曖昧に頷く。
自分も辛いだろうに、他人の心配をするなんて本当に彼はお人好しだ。
こよりや他のHoloXメンバーが惚れ込むのもわかる。
そんな彼を……私は滅茶苦茶にしてやりたくなっている。
なんだコレは?この昂ぶりは?!
今にも頭がどうにかなってしまいそうだ。
私の胸の中で、欲望の炎がメラメラと燃え広がっていくのを感じる。
――ドクン……!♥ドクン……!♥ドキン……!!
「っ?!♥♥あ、あぁ……っ!♥♥」
心臓が一際強く脈打った瞬間、私は衝撃のままに彼の股間に手を伸ばしてズボンを下ろした。
――――ぼろんっ!♥♥♥♥♥
―――――ビキビキ、ビキィ バキバキ……
「う゛っ!?♥ルイさ、ん……?!♥なにして……♥」
「はぁ……っ♥すごい、な……君のココ……熱くて、ドクドク脈打ってる、立派だ……♥じゅるっ……♥カウパーもべっちょりだな……♥」
光源のないロッカーの中では、彼のモノが今どんな形状なのか見ることは出来ない。
それでも、指先で触れた感触と私の嗅覚がソレの逞しさを教えてくれる。
私の手に収まりきらないくらいの太さと、極悪なカリ首……♥
火傷しそうなくらいに熱くて、触れた部分からビリビリと甘い痺れが広がっていく……♥
『じょしゅくんのおちんぽ!!♥ さかまたにもジュポジュポしてほしいよぉ〜〜〜っ ♥すっごいデカい女殺しおちんぽだって知ってるんだからぁ!!♥』
『と、盗撮でござる?!!!』
女殺しおちんぽ……♥
いい得て妙だと思った。
こんなものを膣内にぶち込まれたら、私は一体どうなってしまうんだろうか……?
想像しただけでお腹の奥がキュンキュンと切なく疼く。
欲しいなぁ……♥
こよりの薬の効果もあるんだろうけど、それ以上に私は助手くんを求めている。
彼のペニスが欲しくて欲しくてたまらない。
なら、することは一つだろう……?♥
「助手くん、すまないがもう少し我慢していてくれ……♥大丈夫……♥バレないように上手くやるからさ……♥たぶん……♥」
「え、ちょっ?!♥あ、ルイさん……!なにして……ダメですって……♥こんなところじゃ……♥まって、離してくださ……♥」
静止の声も耳に入らず、私は彼の腰を掴んで持ち上げる。
十数センチほど彼の足が宙に浮く不安定な形になるが、私はそのまま自分の股間に彼のモノを押し当てた。
いわゆる、逆駅弁という体位だ。
この体位は通常男性が女性を抱え上げるものだが、体格差があって力もある私ならこういうことも可能になる。
まぁ、その気になれば無理矢理……ということもできるワケだが、今はそんな野蛮な方法をとるつもりはない♥
あくまで私は優しく愛してあげたいのだ。
「絶対、落としたりなんかしないから安心してくれ……♥キミは私に体を預けてくれるだけでいい……♥ほら、私の首に手を回して……?♥」
「で、ですが……♥」
「頼むっ……!♥こよりの薬のせいで頭が沸騰しそうなんだよ……♥そもそもの話……私が真っ裸なのも、こうしてロッカーの中に隠れてるのも、媚薬?か何かを被ったのも、全部キミの恋人のせいなんだからボーイフレンドであるキミが全ての責任をとるのが筋というものだろう?!!♥うん、きっとそうに決まってる!♥キミは私の指示に従うべきなんだ!♥」
我ながら無茶苦茶な理論だと思う。
しかし今の私には理性なんてあってないようなもの。
唯一あるのは、浅ましいメスの肉欲のみ……♥
この状態で冷静になれなんて話が土台無理な相談なのだ。
私は抱き上げた彼の耳元で熱っぽく囁き続ける。
「な……?♥いいだろう……?♥私のはしたないヴァギナに、キミのイケメンペニスを挿れさせてくれ……♥ これがお互いのためなんだよ……♥なっ?♥なっ?♥後生の頼みだ……♥私のおまんこ、キミの立派なおちんぽでズボズボ耕して……♥子宮をトントンってノックしてくれ……♥♥」
――くちゅ、ちゅ……♥
「っ……!!!♥う゛〜〜〜っ!♥♥♥」
腰を揺すって股間同士が擦れ合うように刺激すると、彼のモノは更に怒張して先走り汁を分泌させた。
その粘液が私の秘裂と糸を引き、ぬちゃぬちゃと卑猥な音を静かに響かせる。
彼もまた興奮してくれているのだろう。
恋人のこよりではなく、この私に……♥
その事実に私の女としての自尊心が満たされていくのを感じる。
「あはっ♥キミの、また大きくなったな……♥んふふっ、それでいいんだよ♥ そのまま流されてくれ……!♥♥♥さあ、さあさあっ!♥ 」
「ぅ、あ゛ぁ〜……!♥♥♥♥」
返事を急かすように私は腰を揺すって彼のペニスに陰唇を押し付ける。
その度にぐちゅぐちゅと泡立つような音が響いて、どうにならないもどかしい快感が私たち二人の間に渦巻く。
やがて、彼は観念したように私の首へ腕を回しギュッと抱き締めてくれた。
私の乳房が彼の胸板でむぎゅぅう ♥と潰れ、激しい鼓動が直に伝わってくる。
「ふ、ふぅ〜っ……!♥わ、かり……ました……♥わかりました、からぁ……!!♥」
「よし、いい子だ……♥じゃあいくぞ……?♥」
「は、いぃ……♥」
震えるような彼の返事を合図に、私はゆっくりと挿入を開始した。
子どもを抱きかかえる要領で彼の体をしっかり支えながら、私は徐々にペニスを膣内へと導いていく。
――――く、ちゅぅぅ……♥にちゃぁ……♥ぬぷぷぷ……♥
「う゛っ……!♥ふ、くぅ゛ぅぅっ……♥♥」
「あ゛っ、!!♥ルイ、さんの膣内……すごく、熱、いっ……!♥♥やっばい、これぇ……!♥」
濡れきった性器が擦れ合い、私の秘部が彼のモノをゆっくりと飲み込んでいく。
カリ高の亀頭に膣内のヒダヒダを一枚ずつ捲られるような感覚が堪らなく気持ちいい……♥
歯を食いしばって声を抑えるが、それでも押し殺した吐息が漏れてしまう。
幸いなことに外の三人は話し込んでおり、ロッカーの私たちには気付いていないようだ。
このまま見つからずにヤリ過ごすことが出来ればいいのだが……。
「ほら……♥んっ……!♥わかるか……?♥私たちのが、繋がってる……♥キミのが、私のおまんこに……♥あはっ、すごいな……♥まだ半分も入ってないじゃないか……♥」
「ルイさんっ……!!♥」
「あぁ、すまない……♥焦らしてるワケじゃないんだ……!♥ただ、嬉しくてね……♥キミとこうして一つになれてることが……んっ!♥」
――――ずっ、ずぷ……ぷ♥コッツン……!! ♥
「お゛ほっ?!!♥♥♥」
一瞬……腕の力を緩めてしまったせいで彼の全体重が私の腰に乗しかかり、彼のモノが根元まで一気に突き刺さってしまった。
あまりの衝撃と、待ち望んでいたモノを挿入された快感で私の視界にバチバチと火花が散る。
慌てて彼を強く抱きしめるが、それでも挿入の衝撃は収まってくれない。
「かっ、は……♥おっ、きいぃ゛〜〜〜……!♥イっ、イ゛くぅ゛……♥イッちゃう゛ぅうっ♥」
「ル、ルイさんっ!声抑えて……!!バレちゃいますって……!♥」
「むり゛っ、ムリだよぉ゛っ……!!♥オマンコが、喜んでる゛っ……♥♥♥♥」
必死に声を殺そうとしたが、子宮口を押し上げられた快感で勝手に声が漏れでてしまう。
なんという圧迫感……♥
き、キく……♥♥
サイズがサイズなだけにお腹の中を丸ごと占領されたような感覚だ。
脳みそまで貫かれたかと思うほどの快楽に私の腰が砕けてしまいそうになる。
まさかたった一突きでこの私がイカされてしまうだなんて……♥♥♥
『いま、声が聞こえたでござる……』
『え〜?沙花叉の喘ぎ声じゃないのか?さっきから熱に苛まれて心臓バクバク、すっごい絶叫あげてるぞ……』
『お゛っひぃぃいいいいいん!!♥じょ、じょしゅくぅ〜んっ!♥抱いてぇ!!♥ わたしをっ♥沙花叉クロヱも抱いてっ!♥ さかまただけ除け者にしてみんなばっかりズルいよぉお゙ぉぉぉぉっ!!! ♥さかまただってキミのことが大好きなのにぃい!!♥いまならキミの"心臓ふぇち"にも応えられるのにぃイイイ〜〜〜〜っ!!!♥♥ ♥』
『う〜ん、確かに……そうかもしれないでござる……』
心臓、ふぇち……?♥
外から不意に聞こえてきた単語に、私は快楽に浮かされた頭でぼんやりと思考を巡らせた。
そういえば、彼に胸を揉ませた時も……一緒にロッカーに入った時も……
頭が冴え渡り、これまでの経緯によってある仮説に思い至る。
なるほど……こよりと恋仲になったのはもしかしてそういう理由か……♥
「ルイさん……っ!!♥だ、大丈夫で、すか……?!♥♥すごい汗ですよ……!?♥やっぱりもう止めたほうが――――」
「助手くん……♥私の心臓はお気に召してくれるかな……?♥キミのおちんぽにガチ恋している、HoloXでトップサイズに大きい心臓だよ……♥挿入中はまた違った味わいになっているだろう……?♥」
「っ……?!♥♥な、なに言っ、て……!?♥」
「私のバカデカい心臓はキミのことが大好きでずっとドキドキしているんだ……♥愛おしい人のオチンポがお腹の奥まで入ってきてるって思うと心臓も嬉しくてドクン……♥ドクン……♥って、跳ね回ってる……♥わかるよね?♥この命の旋律が……♥」
「あ、ぁ、ぁ……!♥♥♥」
―――――ドックン! ドックン! ドックン! ドックン! ドックン!
喧しく騒ぎ立てている私の心臓。
高身長に伴い、大きさも相応な私の心臓は今にもはち切れそうな程に拍動している。
それは他ならぬ彼への恋愛感情を雄弁に物語っていた。
そんな私の心臓の音に呼応するように彼のペニスがビクンッ!!と脈打った。
膣内で感じる彼の脈動に私は思わず笑みを零してしまう。
あぁ、なんて可愛いんだ……♥
本当に可愛い……♥
彼は私の心臓の鼓動を聞いて、私の想いをその身で感じ取ってくれたのだ。
彼のモノは私の中で更に大きくなっていく。
「ふふ、ふっ……♥キミも、喜んでくれているんだな……嬉しいよ……♥」
「ルイさん、ルイさんっ!♥もう、ムリです……!これ以上は……!」
「あぁ、わかってるさ……♥責任はとる……♥でも腰を動かしちゃダメだ……♥分かるだろう……?♥外のみんなに見つかっちゃうからね……♥代わりに心臓の音をたっぷり聞いていてくれ……♥私の"求愛"をさ……♥♥」
「う゛っ、ぁあ……!!♥♥♥」
――ドクンドクンドックンドックンドック!!! ♥ ♥
私は自分の谷間に彼の頭がほとんど埋没させるくらい、耳にぴったりとくっつけさせて心の音色をこれでもかと聴かせ続ける。
好きな人に想いを伝える時、人は言葉を用いる。
だが、一方で言葉を用いない手法でも愛を伝えることは可能だ。
それがこれ、鼓動の音だ。
私の心臓は言葉よりも、深く強く……!♥️
彼への愛を叫んでいた。
「んっ!♥は、ぁ……♥んふっ……!♥う、ぅん……っ!♥ルイさんっ!♥ルイさんっっ!!♥♥」
「好きだよ……♥好き……♥キミが大好きだ……っ♥愛してる……♥フフフ……♥キミのおちんぽは正直だな……♥心臓の鼓動に合わせてビクビク震えてるじゃないか……♥早く解放してあげないと可哀想だな……♥トドメだ……♥キミが射精しやすいように私の心臓の鼓動を早めてあげよう……♥だって、こういうのが好きなんだからな……?♥」
「くぅ、う……っ!♥あぁ゛っ……!♥」
――――ドックンドックンドックン!!♥ ドクンドクドクドクゥウウッ!!!!
早まる鼓動のリズムに合わせて、彼のペニスが限界を迎えて膨張し……膣肉を圧迫した。
「んっ、ぉ゛っ……!!♥♥う゛っ、ぐぅぅ……あはっ♥すごいな……お腹の奥までキミのおちんぽでいっぱいにされてるぞ……?♥全然腰を動かしていないのに、子宮口がキミのモノに吸い付いて離れようとしないんだ……♥」
「ルイさぁんっ!!♥もう射精しますっ!♥ルイさんの中に全部吐き出しますからっ!!♥♥♥」
「あぁ、いいとも……!♥私も限界なんだ……♥一緒にイこうか……♥たくさん出して……♥キミの遺伝子を刻みつけてくれ……!!♥私のおっぱいに顔をうずめて、心臓の鼓動を感じながら……♥私のナカに思いっきりぶち撒けてしまえっ!!♥ 」
――――どぴゅるるるるっっっ!!!びゅくくくくっ!びゅるるるるぅうううう!!!!
私の体を骨が軋むほどに抱き締め、彼はありったけの精液を子宮に吐き出した。
心も体も、私という存在全てを彼に染め上げられる感覚。
その多幸感は筆舌に尽くしがたい。
私は彼の頭を優しく撫でながら、その余韻に浸っていた。
「ふふっ、どうだ?♥私の心臓は……?気持ちよかったか……?♥」
「……はい♥とても♥」
「そうか……♥それは良かった……♥」
息も絶え絶えで腰に力が入らない。
それでも彼の返事に私は満足気に笑みを深める。
射精はこれで終了……かと思いきや不意に彼のモノがムクムクと再び大きさを取り戻し始めた。
え……?♥ウソだろう……?♥
まだヤれるのか?♥♥
確かに、私の心臓はまだドキドキしているけれどもだ。
流石に打ち止めだろうと思っていただけに私は面食らってしまう。
そんな私に追い討ちをかけるように彼は私の耳元で囁いた。
「ルイさん……♥もっとです……♥」
「え、えっ……?♥」
「もっと……イってください……!!♥♥♥」
――――ムッギュウゥウウウっ ♥
「おっぴょおぉお゛お゛ぉぉおおっ!?!?♥♥ ♥」
予期せぬ不意打ちに私は情けない嬌声を上げる。
いつの間にか彼の両手は私のおっぱいをガッシリと鷲掴みしており、逃げられないように捕まえられていた。
「助手くんっ!?♥」
「まだです♥まだまだ足りません!♥」
「ちょ、ちょっとまッ♥♥んお゛っ!!♥♥ほぉぉおお゛ぉおおぉおっ!!!?♥♥♥あ゛ぁ〜〜〜〜〜ッッ!!?☆ ☆ 」
容赦ないおっぱいへの責めに、私は舌を突き出して白目を剥いて絶叫する。
暴力的とも言える凄まじい快楽だ。
最初のどこか遠慮気味だった触れ方とは全然違う……自分こそが所有者であると主張するようなおっぱいへの愛撫。
それはメスを躾けるオスの本能そのものだ。
私はその快楽に為す術なく屈服し、ただ喘ぎ狂う。
『いまそこのロッカーがガタガタって揺れたでござる!!!やっぱり中にナニかいるでござるな!?!』
『ひぃ……っ?!!ナニかって何だよぅ……?!まさかオバケ?!いくら蒸し暑いからって怪談にはまだ早いぞ……!!!』
ヤ、バイ……♥
さすがにこれは誤魔化せない。
いろはの足音がすぐ近くまで迫り、取っ手に手が掛けられた気配を感じる。
もうダメだ……。
ギィィ……と扉が開いて光が差し込み、外の空気が流れ込む――――。
『こんこよ〜♪♥HoloXずのー担当、博衣こよりちゃんの登場〜♥本日2回行動♪♥ま・ち・が・え・て、こよの媚薬トラップに引っかかちゃったクロたんを回収しにきたよ〜♪♥』
――――前にこよりが部屋に入ってきた。
いろはの気配が遠ざかる。
『あっ、こよちゃんでござる……!』
『お前いままでドコに……って、何で白衣にビキニ……?』
助かった、のか……?
もしかして私たちがロッカーでおっぱじめてるのを見越してフォローしてくれた?
彼の肉槍で貫かれた状態で、私は安堵の息をつく。
だがすぐに彼は私にだけ聞こえる声で囁いた。
「まだです……ルイさん、これからですよ……♥HoloXの幹部としてじゃない、可愛いメスの顔……♥みんなに見せつけましょうね……♥」
「な、なにを言って……?!♥」
私が言葉の意味を問い返す前に、彼はゆっくりと腰を引く。
けれど、挿入を中断するための行動ではない。
これは予備動作だ……。
私を絶頂の頂きに導くための……♥
『うあぁああぁあ〜♥ じょしゅくん、じょしゅく〜ん♥胸が恋しいよぉ〜 さかまたの出番はまだなの〜♥ 』
『うんうん、また今度ね〜♪♥今回はルイルイのターンだから♥』
『?なんでルイねぇの名前が出るでござる??』
『ていうかアイツは幹部室をほったらかしてどこに消えたんだ……?』
『ふふ〜ん♪♥案外、最初から近くにいたりして……♥そこのロッカーとかちゃんと調べてみた?♥』
こ、こ、こ、こより〜〜〜〜〜っ!!
やっぱり確信犯だった!
そもそもタイミングが良すぎる!
まさか、このロッカーの中に暗視カメラを……?!
『じゃ、こよとクロたんは退場するから♪♥あとはみんなで楽しんじゃって♥ニューフェイスを交えたらんこ〜パーティーだよ♥Let's show time♪♥♥』
――――バタン!ガチャ!!
こよりが幹部室の扉を閉める音が無情にも響いた。
それと同時に、彼の熱く滾ったペニスが私の最奥を貫く……!
ドチュンっ! と腰と腰が密着し、彼のペニスが再び子宮口をこじ開けたのだ。
「お゛ッ……!?♥♥ほ、んぎぃいぃいっっ!!♥♥ ♥」
『ルイねぇ……?こんな所にいるでござる、か……ワっ……ワワ!」
『なんだかくれんぼか〜?まったくぅ〜HoloXの幹部がそんなんじゃ困る、ぞ……なっ、ぁ?!!」
「や゛っ♥ ダメ、だ……っ!♥見ないでくれ、みんな……っ♥ ♥ヤダ…… ♥ダメダメダメぇえぇぇえっ!!♥♥んっお゛っほぉお゛おぉおおぉっ!?!?☆ ♥♥」
私の懇願も虚しく、ロッカーの扉が開かれ私たちの痴態がさらけ出される。
刹那、いろはとラプラスの驚きに満ちた表情。
続けてプシィィイイイッッ!! と潮を撒き散らしながら連続絶頂地獄へと叩き込まれた。
「あ゛ぁ゛ッ!!♥イぐぅううっ♥いぐっっ!♥同期のまえでイッちゃってるぅううぅうううぅっ!?!?♥あたまバカになるぅ!♥ わたしは幹部なのに下品なアクメ顔晒しちゃったぁあ゛あッ!?!?♥♥♥」
「ルイさん、かわいい……♥ほら、もっと見てもらいましょう……?♥オレなしじゃ生きていけないくらいバカになってください♥ ルイさんもオレのハーレム要員なんだから……♥ほら、もっと腰振って!♥自分でキモチイイところゴリゴリ削って♥このっ!♥」
――――むぎゅんっ ♥むぎゅむぎゅっ ♥むっぎゅ〜んっ ♥
「お゛ッひィいぃいいいっ♥♥♥イぐっ!♥まらイクっ!! イグイグゥウウッ!?♥あ゛、きゃぃいいいんっ!♥まってぇ!♥ おっぱい引っ張ちゃヤダ!♥ わらひのおっぱい、操縦機のハンドルにしないでぇえええっ!!♥♥あ゛っひ♥んひぃいいぃぃいんっ?!♥ 」
唖然と立ち尽くすいろはとラプラスを尻目に私は彼専属のおちんぽシゴキ穴に成り果てる。
彼を落とさないようにガニ股で屈伸スクワット♥
自分から子宮口を打ちつけてはグリグリと腰をグラインドさせ、深く深く肉槍を最奥へと招き入れる姿はさながら等身大の全自動ご奉仕マシンだ。
「いいですよルイさん!♥こよちゃんやいろはちゃん、ラプちゃんの体格じゃ逆駅弁セックスなんて出来ませんからね♥ルイさんみたいな高身長でパワーのあるメスだからこそ出来ることです♥もっと屈んで、もっと密着して!♥子宮口を押し潰して♥おっぱいも下品にバインバイン揺 りまくってくださいっ!!♥そこの二人はボーっとしてないでオナって待機!♥ルイが潰れたらブチ犯すから!♥」
「「ひゃ、ひゃい!♥ 」」
彼の命令にいろはとラプラスの二人は慌てて自慰行為を始めた。
最低な命令なのに二人がゾクゾクとした被虐的な悦楽に身を悶えさせ、頰を紅潮させているのが見て取れる。
なんだ、秘密結社HoloXの用心棒も統帥も……とっくに堕ちてたんだ……♥
だったら私だけが幹部だからといって意地を張る必要もないじゃないか……♥
だって、もう……私も彼の所有物モノにされてしまったのだから……♥
彼の命令一つでなんでもやるし、どんな恥ずかしい行為だって抵抗なく受け入れてしまう都合のいいハーレムメンバーの一人♥
それが秘密結社HoloX幹部の、私の末路……♥
数分後……私は人一倍大きな嬌声をあげて盛大に達し、何度目かも分からない潮を吹き出しながらブリッジの姿勢で盛大に仰け反り意識を失った。
――――
――
―
――――ピッ……ピッ……ピッ……ピッ……
夕陽が差し込む研究室。
怪しげな電子音が規則的に響く中で、こよりは口角を釣り上げ上機嫌に鼻歌を口ずさんでいる。
手には液晶タブレットが握られており、アジト内に設置された隠しカメラによる数多の記録映像がアーカイブとして保存されていた。
例えば、風真いろはがバックからハメられている映像やラプラス・ダークネスが朝のご奉仕フェラをしている時の映像、今しがた鷹嶺ルイが恋人のハーレムに堕ちた瞬間の映像……そしてHoloXの掃除屋・沙花叉クロヱが想い人の衣服で一晩中自慰行為に耽っている映像などだ。
「さ〜て、と♪♥3人目も無事にGET出来たことだし、あとはアナタだけだね♥クロちゃん♪♥」
「ん……っ、ぅ……ぁ♥じょしゅ、く……ん♥ 」
頭の上半分を複雑奇怪な装置で覆われたクロヱは椅子の上で拘束された状態のまま、小さく身を震わせていた。
彼女の股間からはダラダラと愛液が滴り落ちており、椅子の下に置かれてあるバケツの中に雨を降らせているほどだ。
こよりは装置に手を当て彼女の脳波を測定しながら楽しげに語る。
「ど〜お?♥こよの最高傑作、メタバース式調教装置『愛の檻』の調子は?♥」
「んふぅ……っ♥っふ……♥さかまた……これ、きらいぃ……っ!♥ すごいキモチぃいのに……♥ぜんっぜんイケないんですけどぉお〜……!♥」
「あはは、当たり前じゃん♪♥言ったでしょ?♥調教装着だって♥これは幻視痛のメカニズムを応用して脳波に直接干渉するスグレモノ♪♥
つまりは被験体の脳ミソに特殊な電気信号を送信して外的刺激を一切与えず、内的な快楽のみを蓄積させて絶頂寸前の状態を脳内でグルグルと循環させてるの♥まあ、簡単に言うと脳イキ調教ってやつになるのかな?♥『愛の檻』ってネーミングがバッチリハマってるよね♪♥」
「意味わかんないぃい!♥ 何それぇ……っ!?♥♥なんで、なんでそんなのでさかまたをおかしくしちゃうのぉおっ?!♥♥ 」
涎と涙を垂れ流し、クロヱは自由にならない身体をビクつかせる。
決してイかしてくれない寸止め装置はクロヱの精神を無限に追い詰め、マゾヒズムで歪んだ性癖を浮き彫りにしていった。
「フフフ♪♥いろはちゃんが墜ちて、次にラプちゃんで今日はルイルイ……♥HoloXメンバーハーレム計画もいよいよ最終局面だし、やっぱりフィニッシュはド派手に決めたいからさ♥クロちゃんには最後の大役を任せることにしたの♪♥」
こよりはクロヱの胸の頬に手を当てると、にんまりとした笑みを浮かべてモニターに写る心電図を覗き込む。
クロヱは嗚咽を上げながら、これから起こることを想像してまた愛液をダラダラと垂れ流した。
絶望的な状況。
……にも関わらずクロヱの心臓は興奮でバクバクと高鳴っている。
こよりやいろは、ラプラス、ルイが彼に絶対的な好意を抱いたように、クロヱもまた恋慕の情を抱いているのだ。
想い人のハーレムに、所有物にようやく自分もなれる……♥
こんな幸福をどうして喜ばずにいられるのか?
「助手くん、ようやくだよ♥ようやく君に"全て"を捧げられそうだよ♪♥HoloXの全てをね……♥フフフフッ ♥」
「うぅぅぅ……♥ 焦らさないでよぉ、ばかぁ……♥」
悪魔のような甘い笑い声にクロヱは涙ぐんだ声で抗議の声を上げた。
これから彼女は一生覆ることのない絶対的な快楽をその身に刻まれる。
女の子としての尊厳を根こそぎ奪われ、子宮に彼の所有物としての証を植え付けられる……そんな未来がすぐそこまで迫っているのだ。
けれど、クロヱに恐怖はなかった。
むしろ待ち遠しいくらいで期待に胸が膨らんでいる。
HoloX最後のターゲットは調教装置などなくとも既に"愛の檻"に囚われた哀れな獲物であった。
【END】