××××学園、一階理科準備室。
校舎の隅にあるその教室は人通りも少なく、大多数の生徒が立ち入ることのない物静かな場所だ。
名称通り、理科に使う教材や実験器具が並べられた棚、古びた机や椅子などが積め込まれた空間なのだが実はその奥にはちょっとした小部屋が隠されている。
教師でさえ存在を認知しているのか怪しい忘れ去られた秘密の空間……そこにあなたは呼び出されていた。
「ごめんね急に呼び出したりして……」
耳に優しい、柔らかな女子生徒の声にあなたは気にしていないと首を振る。
雪のように美しい白銀の髪をおさげにまとめ、制服の上から白衣を羽織っているあなたの憧れのクラスメイト……葉加瀬冬雪の呼び出しだ。
どんな要件よりも優先して駆けつけるに決まっているし、事実これまでもあなたはそうして彼女をサポートしてきた。
少しでも彼女のお近づきになれたら……といった下心もあったが、それ以上にあなたは葉加瀬の役に立ちたかった。
「そ、そう?なんだか悪いな~……なんて」
はにかむように笑う葉加瀬。
この笑顔を見られるだけでも、あなたにとっては十分すぎる報酬だ。
「それで、その……さ。ちょっと付き合ってほしい実験があって……」
そう切り出す葉加瀬の頬はほんのりと赤く染まっていて、視線もどこか定まっていない。
もじもじとした仕草で身体を揺する彼女はしばらく言い淀んでいたがやがて意を決したようにあなたの方を見た。
「これ、なんだけど……」
差し出されたビーカーにはいかにも怪しげな色の液体がなみなみと注がれている。
どうみても栄養剤といった類のシロモノではない怪しい液体……だというのに、彼女はそれをあなたの目の前で一気に飲み干した。
その瞬間、ガシャンと彼女の持っていたビーカーが床に落ち、無残に砕け散る。
糸が切れたように真後ろへと倒れ込む葉加瀬をあなたは慌てて自分の胸に抱きとめた。
ヒドイ高熱だ……。
まさか毒物の類だろうかとあなたは一人でオロオロしてしまう。
「んっ……薄めても、すごい味……あ、ありがと♥きみは頼りになるね……♥えへへ、わたしの心臓、ばくばくいってる……♥」
……だが、当の葉加瀬はあなたの腕の中でトロけた笑みを浮かべていた。
その吐息には濃厚なメスの香りが混じっていて、あなたは思わず生唾を飲み込む。
激しい運動をした直後のように荒く、じんわりと汗がにじんだ首筋がひどく蠱惑的に見えた。
「ごめんね……♥でも、こうでもしないと……んっ、♥」
葉加瀬はあなたの胸に顔を埋めながら熱い吐息を漏らす。
どうにも自分の手に負えそうにない。
このままでは葉加瀬が危険だ。
あなたはすぐさま救急車を呼ぼうとスマホを取り出すが……葉加瀬の手が重なり、その試みは阻まれてしまう。
「ヒト、呼んじゃダメ……♥これは実験だから……♥わたしがつくった『心肺数促進媚薬』……♥その効果を確かめるための実験……♥命の危険はない……ハズ♥」
媚薬……その一言にあなたの視線は自然と葉加瀬の大きく実った胸へと吸い寄せられた。
はちきれんばかりに制服を押し上げているそれは荒い呼吸に合わせていつもよりも大きく上下しており、傍目から見ても心拍数が加速しているのがわかる。
まさか葉加瀬は自分で……
「はぁ、はぁ……♥ふふ、胸ばっかり見て……♥視線がえっちだよ……?♥ホント男の子だなぁ……♥」
からかうような葉加瀬の言葉にあなたは慌てて目を逸らすがもう遅い。
クスクスと笑う彼女はあなたから離れるどころか、さらに胸を強く押しつけてくる始末だ。
むにゅりと潰れる乳房の感触を通して激しい鼓動が伝わり……
――ドキン……♥
―――ドキン……♥ドキン……♥
――――――ドッ……キン……!! ♥
「あはっ♥わたしときみの心臓の音が重なっちゃったね……♥ただ抱きしめてるだけなのに、なんだかエッチしてるみたいだ……♥」
熱に浮かされたように葉加瀬はあなたの耳元で囁いた。
倒錯的すぎて、夢でも見ているのかと錯覚する。
しかし生々しい女体の感触と甘いフェロモン、あなたの鼓動と二重奏を奏でている葉加瀬の心臓がこれは現実のことだと告げていた。
「ふっ、ふふふ……♥ すごいよね、心臓の音……♥興奮するよね……♥きみとわたしの心臓の鼓動が共鳴してるの……♥ドキンドキンって……♥でも症状としてはこれはまだ軽いほう……♥昨日完成した原液は仰いで香りを吸い込んだだけで動悸がひどくなってね……♥不整脈まで併発したから、下手してたら死んじゃってたんだよ……?♥」
葉加瀬の恐ろしい言葉にあなたの背筋にゾクリとしたものが走る。
だが、それと同時にあなたは葉加瀬がなぜそんな危険な薬品を平然と目の前で飲み干したのかという疑問も抱いていた。
「大丈夫、心配しないで……♥この媚薬の効果は心肺機能を向上させるだけ……♥わたしがいま飲んだのは原液じゃなくて薄めたやつだから、原液ほど身体に害は無いよ……♥」
こちらの不安を見抜いたように葉加瀬は優しくあなたの頭をなでながら答える。
それでも今の自分が彼女の命に関わっていると思うとあなたは気が気では無かった。
「まぁ、万が一のことがあっても……きみが助けてくれるでしょ?♥」
あなただけに聞こえるような小さな声で葉加瀬は呟く。
信頼してくれているのがわかり、あなたは胸が熱くなるような心地を覚えた。
「それにさ、完成したモノはなんだって試してみたくなるものなんだよ……♥今回の媚薬だってそう……♥原液のままなら致死薬だけど、どのくらい薄めたら媚薬としての効果になるのか……とか、ね……?♥作ったからには知っときたいんだよ……♥」
未だ鼓動の高まりが収まらず、ドクンドクン……♥と上昇を続けている葉加瀬の心音。
興奮しているのはあなただけではないようで、彼女もまたこの状況に昂っているらしかった。
その昂りは科学者としての性からなのだろうか……?
それとも、まさか……
「きみには観測係として、媚薬を摂取したわたしをレポートしてほしいの……♥こんな状態じゃまともにペンも握れないし……♥"不測の事態"が起きたときの保険とかも兼ねてね……♥んっ、ふあぁ……♥♥」
彼女の真意を思考していると、熱に浮かされた声で葉加瀬は囁いた。
その内容にあなたは脳髄を直接愛撫されているかのような錯覚を覚える。
憧れのクラスメイトが自分の腕の中で胸を高鳴らせて発情している……。
それを間近で観察しろと本人が言っているのだ。
あまりに非日常的なシチュエーションにあなたの脳はオーバーヒートしかけていた。
「いいよね……?♥ほかの友達とか後輩はね、こんな実験聞いたら危ないからって絶対止めると思うんだ……♥フレンとか石神は特に……でもきみは……♥」
───"わたしの頼み"、断るわけないよね?♥
目をニュ〜っと細め、葉加瀬はあなたの瞳を覗き込む。
あなたが断れないことを理解し、逃げ場を塞ぎ、その上で最大限にあなたの優しさと献身を引き出す。
ある意味、脅しともいえるような言動は葉加瀬が普段からは想像できないほど小悪魔的だった。
「実験、手伝って……♥おねがい……♥ねっ?♥ほかに頼れるひとがいないの……♥きみの助けがほしいな〜……♥いいよね……?♥ねっ?♥わたしのおねがい、聞いてくれるよね……?♥」
葉加瀬の甘えきった媚び媚びボイスはあなたの脳髄を溶かし、理性のタガを外そうとしてくる。
あの葉加瀬に頼られているという事実がある種の優越感と全能感を抱かせ、あなたを正常な思考から遠ざけようとしているのだ。
それでもあなたは理性をかき集めてなんとか踏みとどまろうと奮起する。
こんな危険な人体実験、今すぐ中止にすべきなのだ。
しかし、葉加瀬はそんなあなたの苦悩を見透かすように笑い、囁く。
「実験中は私の心音聴き放題なんだよ……?♥"心臓フェチ"の変態さん♪♥」
――――ドッキぃン……っ?!!♥♥
言葉に詰まり、硬直するあなた。
脳が沸騰しそうなほど熱い。
葉加瀬はクスクスと笑いながらさらに追い打ちをかけてくる。
「きみの性癖、ぜ〜んぶ知ってるんだよ?♥かなりのおっぱい星人だけど、それ以上に女のコの心音に興奮しちゃうんだよね……♥ドクドクって血液を全身に流して命を繋いでるポンプの音に、きみはたまらない魅力を感じるちゃうんだ……♥それこそ、勃起しちゃうくらいに♥」
言葉の代わりにあなたの心臓が激しく跳ねる。
隠している性癖をよりにもよって憧れのクラスメイトに知られていたことにあなたの心は羞恥心で満たされていた。
「気付かないワケないじゃん……♥だってきみが普段見てる配信、ほとんどわたしの配信と心音ASMRだよ?♥まあ、それ自体は"やましい気持ち"がなければ別に普通だけど……きみの心臓は正直すぎだよね〜♥興奮してるのバレバレだよ……♥」
悪戯っぽく笑う葉加瀬。
あなたは思わず目を逸らし、視線を彷徨わせてしまう。
もっとも……あなたの心臓は葉加瀬の指摘通りに激しく高鳴り、彼女の言葉が正しいことを証明していた。
「ふふふ、動揺しちゃってかわいいね……♥よしよし、大丈夫だよ……♥きみが心臓フェチの変態さんだからって嫌いになんかならないから♥むしろ、そういう人の方が今回の実験も捗るし……♥」
すり、とあなたの胸板に頬を寄せる葉加瀬は潤みきった瞳をあなたに向けた。
その眼差しにあなたの心臓はこれ以上ないくらいに高鳴り、胸いっぱいの期待と興奮が頭の中を支配する。
自分が今すべきことは葉加瀬の実験を手伝うこと……それ以外のことは何もかも忘れて、今はただ彼女のために動くだけでいい。
他ならぬ葉加瀬冬雪がそれを望んでいる……。
それに今回のは原液ではないから安心だと、媚薬を作った張本人が言っている……。
様々な言い訳を頭の中で並べ、最終的にあなたはコクリと小さく頷いた。
「……やった♥やっぱりきみはチョロ――――じゃなかった、優しいね♥ありがとう……♥だいすき♪♥」
ちゅっ…… と、頬に柔らかい感触。
不意打ち気味のキスに呆けるあなたをよそに葉加瀬はあなたの体から離れると、白衣のポケットから聴診器を一本取り出した。
「それじゃ、さっそく始めよっか……♥私のとなりに座って……♥立ちっぱなしじゃ疲れちゃうしさ……♥」
以前この部屋に二人で持ち運んだ小さなソファー……葉加瀬はそこに腰掛け、ポンポンと自分のとなりを叩いてあなたを手招いた。
言われるがままにあなたはフラフラと葉加瀬の隣に腰を下ろす。
そこであなたは気付く……。
この距離はカップルのそれだ、と。
少し横を向けば吐息も触れ合い、葉加瀬の甘い香りが鼻腔を満たす。
「ん?どしたの……♥」
葉加瀬はあなたの視線に気付くと、こてんと首を傾げた。
その表情は先ほどまでの小悪魔的な笑みではなく、純朴であどけない少女のもの。
しかしそれがかえってあなたの中にある"雄"の本能を煽り立ててくるようで……
――――ドキン……ッ!♥♥
あなたの心臓は早鐘のように鼓動を刻み、股間に血流が集まっていく。
葉加瀬もその変化に気付いたのか、あなたの股間をじっ……と見つめる。
「苦しそうだね……♥汚れちゃうとアレだし実験の前に脱ごっか……♥わたしも心臓バクバクで汗ベットベトだし……♥」
――――パツンっ……。
――――シュル、シュルルルル……。
あなたの耳に衣擦れの音が届く。
白衣が脱ぎ捨てられ、葉加瀬のスカートが床に落ちた。
「ふぅ……♥あつい……♥」
葉加瀬がブラウスの第一ボタンを外すと胸元の隙間から白い肌が覗く。
健全な高校生にはそれだけでも刺激的だが、そこから広がるムワッとしたフェロモン臭と汗で蒸れたメスの香りにあなたの思考はますます鈍っていく。
――――自分と同世代の女の子が隣で服を脱いでいる……。
ドキドキと高鳴る鼓動を意識する間もなく、あなたは葉加瀬の一挙手一投足を眺める……。
ブラウスも脱ぎ捨て、腰を浮かして黒いストッキングも脱いだ。
白い肩と鎖骨、そして形の良いヘソが露わになる頃にはすでに彼女の身体を隠すものはブラジャーとパンティ1枚だけ……。
純白の布地にレースがあしらわれ、中央には可愛らしいリボンが飾られてある清楚なデザイン……。
あなたは網膜に焼き付けるかのように、葉加瀬の下着姿を凝視する。
「服……わたしにだけ脱がせる気……?♥」
―――――ドッドッドッ!!♥♥♥♥♥♥
あなたの心臓はもう破裂寸前だ。
無言のまま自分の制服に手を掛けるが、緊張で指が震えボタン一つ外すのに普段の何倍もの時間がかかってしまう。
葉加瀬はそんなあなたの姿を愛おしげに見つめ、クスリと笑みをこぼした。
「焦らなくていいよ……♥時間はたっぷりあるんだから……♥それとも手伝ってほしいのかな……?♥いつもポン扱いしてくるけど、今日は立場が逆だね……♥」
そう言いながら葉加瀬はあなたの制服へと手を伸ばし、一つずつボタンを外していった。
普段は意識しないような指の細さや肌の柔らかさがあなたの理性をさらに溶かし、脳髄を痺れさせる。
「はい、上はこれでおわり……♥次はズボンね……♥腰、浮かせて……?♥」
言われるがままにあなたは腰を浮かせる。
座ったままだというのに、葉加瀬はまるで赤子の服を脱がせるかのような動作であっさりとズボンを取り払う。
残されたのは肉棒がテントを張って先端にシミを作っているトランクスと靴下だけ……。
「ふぅ……♥これでわたしたち、下着だけの格好になっちゃった……♥ 実験もしやすい、よね……?♥」
葉加瀬はあなたの体にしなだれかかるように身を寄せ、正面から跨った。
限界寸前まで昂っている肉棒は葉加瀬の太ももにぐりぐりと圧迫され、
あなたは思わず声を漏らす。
「んしょっと……♥ほら、聴診器……♥それでわたしの心拍数を測って……♥」
聴診器をあなたに渡し、葉加瀬は胸をつき出した。
心拍数を観測するのに果たしてこんなに密着する必要はあるのだろうか……?といった質問が口から出る前に霧散した。
葉加瀬冬雪のおっぱいが目の前にある……!!
純白のブラジャーに包まれた瑞々しい、学生にしては豊満な乳果実……!
冷静を装いたいが、自然と鼻の穴が広がってしまう。
すると葉加瀬にデコピンされてしまった。
"早くシテ"……ということだろう。
あなたは聴診器を装着し、押しつけるように乳房の上から葉加瀬の心臓に当てる。
――――ドク……♥♥ドクン……ッ♥♥♥ドッ、キュン!!♥♥
耳に直接伝わってくるのは当然ながら葉加瀬の心音……。
しかしその鼓動は"昂ぶり"か、あるいは"期待"によって平常時よりも激しいリズムを刻んでいるのがよく分かる。
「くすぐったいよ……♥それにちょっと恥ずかしいかも、なんて……♥ハハ、聞いてる?♥それともわたしの心臓に夢中でそれどころじゃないのかな……?♥お〜い、わたしの心臓の音色はいかがですか〜?♥」
葉加瀬の茶化すような言葉。
けれどその声はどこか熱を帯びており、葉加瀬自身も言いようのない期待と興奮を覚えていることが窺える。
あなたはその期待に応えるように聴診器をさらに強く乳房に押し付けた。
――――ドッ、キュン!!♥ドクドクドク……ッ!♥ドキン……!!♥ドッドッドッドッ♥
「んっ♥ちょっと強いよ、きみぃ……♥そんなにわたしの心臓の音、好き?♥わっ……!!♥すごい高速でうんうん首降ってる……♥ふふ……そっかぁ〜……♥嬉しいな……♥わたしなんかの心臓で喜んでもらえるなんて……♥それならもうちょい"サービス"してあげよっかな……?♥これは実験だけどサンプルは多いほうがいいし……ゴクッ♥」
あなたの反応に調子をよくしたのか、媚薬を追加して飲む葉加瀬。
それがやぶ蛇になるとも知らずに……。
――――ドドッキュンッッ!♥ドッキュンッッ!! ♥ドッキュゥウンッッ!!! ♥
「んうぇ……?!♥な、なにコレ……?? 」
葉加瀬は驚愕に目を見開いた。
想定以上の効能だ。
1が2になるどころの騒ぎではない。
聴診器に伝わる心音はこれまでの最大……まるで目の前のあなたの事しか眼中にないかのように、情熱的に血液を全身に巡らせ暴走機関車のごとき激しいビートをあなたの脳ミソに刻んでいる。
「これ、は……ちょっとヤバ……♥かっ、は……っ?!! ♥ぁ゛あっ!♥ んっふぅう……??!♥♥」
無論、それだけ身体にかかる負担も大きくなるわけで……。
葉加瀬は苦しそうに顔を歪めたかと思うと胸元を抑えて、ガクガクと痙攣し始めた。
「あ……あれ……?♥急に身体が痺れて……♥おかしいな……♥なんかへんかも……?♥♥」
明らかに異常事態発生だ。
あなたは速やかに実験を中止しようと試みるが……聴診器を外したところであることに気づく。
あなたの太ももが濡れている。
温かいそれは、汗のそれではない。
もっと粘度の高い液体……そう、愛液だ。
「え……っ?♥ うそ、なんで???♥わたし……もしかして……♥イッちゃったの……?♥ やっ、ぁ…… 」
どうやら媚薬によって興奮と性感が極端に高まっている状態でさらに激しい心拍数上昇を経験したことで軽い絶頂を迎えてしまったらしい。
彼女の股から絶えず氾濫している液体はあなたの下半身を濡らし、足を伝って床に大きな水面を広げていた。
「みな、いでぇっ! か、身体の痙攣が……止まらないぃ……♥♥んぁ♥ふあぁっ?!♥ ♥」
なおもガクガクと震える葉加瀬。
あなたはそんな彼女を強く抱き留め、介抱するように背中を擦る。
内心は戸惑いと興奮でぐちゃぐちゃのパニックになっているが、ここでそれを表に出してしまっては葉加瀬をさらに混乱させてしまう。
せめて自分が落ち着いていなければ……!
と、あなたは必死に自身を鼓舞して平常心を保とうとしていた。
「ぁ……っ、きみぃ……?♥」
あなたの肩に顎を乗せ、葉加瀬は切なげな声で囁く。
その瞳は涙で潤み、焦点が合っていない。
火照った身体から湯気を立ち上らせ、だいしゅきホールドと呼ばれる体勢で四肢をあなたの体に絡みつける葉加瀬。
巨大な質量を誇る葉加瀬の乳房があなたの胸板に潰されて淫猥な形を描き、先ばしり汁と愛液で濡れそぼった下着と下着が擦れ合いクチュクチュっ♥とイヤらしい音を立てる。
布越しとはいえ、葉加瀬の秘部にあなたのモノを押し付ける形になってしまった。
下着を隔ててもなお、お互いの性器のカタチと熱をハッキリと感じることができる。
それはあなたにも、葉加瀬にもとてつもない興奮を呼び起こした。
――――ドクンッ!♥♥ドッキュンッ!!♥♥ドッドッドドッッッックン!!!♥♥♥
「ハァーッ…… ハァーッ…… ふぅーッ…… ん゛っ♥んぅ゛っ♥これぇ、もぉどっちの鼓動か、わかんないね……♥あつくて、あつくて……♥沸騰しちゃいそ……♥ねぇ、もっとギュッてして……?♥わたしのこと、ぜったいぃ、離さないでぇ……?♥♥」
葉加瀬の腕があなたの首に絡みつき、さらに強くだいしゅきホールドを決める。
ナメクジの後尾のような密着感と、激しすぎる心拍音。
苦しんでいる葉加瀬には悪いと思うが……ただひたすらに彼女の鼓動と肉体を感じ、その熱と圧迫感に浸っているこの時間はあなたにとって何よりも幸せだった。
愛する人に求められ、必要とされ、体にしがみつかれ、そして心臓の鼓動を重ね合わせて快楽を享受し合っている。
それはたとえようもない幸福感を生み出していた。
無論、あなただけでなく葉加瀬も同じ幸福感を味わっているワケで……
「んっ♥あっ、はぁあ゛っ♥あッ!♥ぁ゛っ!!♥♥また、クる……っ! ♥♥きちゃぅうう……!!♥ 」
――――ドッッッッッキュンッ!!♥♥ドッッッッックンッッッ!!!♥♥♥ ドッッキュンッッッッ!!♥♥♥
「に゛ゃひっ?!♥♥おにゃ、ぉ゛おおっ?!! ♥」
葉加瀬の心臓が不整脈により盛大に穿かれ、それと同時に絶叫とも嬌声ともつかない声が響き渡る。
落雷の如き絶頂の快感なのだろう。
葉加瀬はあなたの背に爪を立ててしまっていた。
もっとも、あなたは今さらそんな痛みに怯むことはないのだが……。
――――ドッキュキュキュンッッッッッ!!!♥♥♥♥
「ぅ゙ぁ、ああぁああぁぁぁあぁあああああ~~~~っっ!!!!♥♥♥♥ 」
あなたの腕の中で、断続的に絶頂している葉加瀬。
手足の痙攣と強い締め付け……そして強まる心拍数からそれが伝わって来るのだ。
媚薬によって極限まで高まりきった身体と心。
それが絶頂に耐えられるはずもなく……葉加瀬はあなたの身体にしがみつき、ビクビクと痙攣しながら潮を噴く。
ビチャビチャとあなたの腹や股に生暖かい液体がかかり、あなたの欲望を怒張させる。
それを誤魔化すように、あなたは葉加瀬の背中や頭を撫でた。
少しでも葉加瀬の負担を軽減できるように……。
「あっ♥ハァッ…… あ゛っ、んぉ……♥ふぅー……ふぅーっ……!♥」
ようやく不整脈が治まったのか、葉加瀬の身体の痙攣が止まる。
絶頂の余韻に浸る葉加瀬……そんな彼女の身体を労わる気持ちであなたは背中をポンポンと軽く叩いた。
「ふぅ……♥♥ふぅーっ♥♥ん゛っ♥ぁ、ごめ……息整えるの……ちょっ、と……時間、かかっちゃ……♥♥」
葉加瀬はあなたの肩に顎を乗せて荒い呼吸を整えている。
まだまだ心拍数が高い。
未だ彼女の心臓は激しく脈打ち、その振動があなたにも伝わってくる。
そんな状態が数分ほど続いただろうか?
永遠にも思える数瞬の沈黙を破ったのは葉加瀬だった。
「きす……♥ちゅー、して……?♥♥♥」
再び脳髄が痺れる感覚。
このコは一体どこまで自分の理性を試せば気が済むのだろうか……?
「く、ふっ♥ 心臓の、こどう…… ぜんっぜん治まってくれくれないっ……!!♥あついのが身体中であばれ回って、もうおかしくなるっ……♥また、"ふせーみゃく"がきちゃうかもっ! ♥だから、いっそ――――んむっ!?♥♥ちゅっ、ちゅく、れろぉ……んんっ!♥♥」
最後まで言葉を待たず、あなたは葉加瀬の唇を奪った。
後頭部を手で押さえ、葉加瀬が決して逃げられないよう固定する。
「ん゛っ?!♥♥ちゅ、ぷはっ!♥ま、待って……っ!♥♥」
葉加瀬はあなたを引き剥がそうと肩を押すが、あなたはさらに強く彼女を抱き寄せた。
積極的に舌を突き出し、あなたの口内に侵入させる。
歯茎の裏から上顎までを貪欲に舐り、彼女の舌と絡み合わせる。
「んむっ!?♥♥ちゅ、れろぉ……♥ぷぁっ!♥♥だ、ダメっ♥これいじょうされたらほんとにおかしくなっちゃぅ……♥♥」
葉加瀬の口内からは飲み込むことを忘れた唾液が垂れ、あなたの顎を伝って滴る。
それでもあなたは攻めを止めず、葉加瀬の唾液を舌で掬い取るとそのまま自らの口に運び……ゴクリと飲み干した。
「はぁっ♥んふぅ~っ!♥♥フーッ♥フーッ♥ちょ、ちょっとまっへよぉ……♥♥」
完全に呂律が回らなくなってしまった葉加瀬。
そんな彼女が愛おしくて仕方がなく、あなたは葉加瀬の唇だけでなく、その首筋や鎖骨にも舌を這わせる。
「ん゛っ♥♥ぁ……♥はーっ♥あ゙~っ!♥ 」
もはや抵抗もできず、ただただあなたの愛撫を受け入れるしかない葉加瀬。
そんな彼女にトドメを刺すかのように、あなたは彼女の胸へと手を伸ばした。
――――キュッ…… コリリリ……♥
「あっ?!♥♥」
下着の上からでもハッキリと分かるほどに屹立した乳首。
あなたはそこに優しく指を押し当てると、コリコリと弄ぶように転がす。
葉加瀬の乳首は媚薬の効果か、それとも彼女の体質なのか……とにかく敏感ですぐに硬くなるようだ。
その先端を指先で摘み、軽く引っ張る。
「あ゙っ、んんぅ゛っ!♥♥」
それだけで葉加瀬はまた達してしまったらしい。
ビクビクと身体を震わせてまた潮を噴くが……あなたは構わず彼女の乳首を責め続ける。
――――コリッ♥キュッ♥♥コリコリッ……♥♥
「ま、まっへ♥い、いまイッてるからぁっ!♥♥あたまおかしくなるぅっ!!♥♥」
葉加瀬はあなたから逃れようと身体をよじらせるが、あなたはそれを押さえつけるようにさらに強く抱きしめる。
そして彼女の耳たぶを甘噛みしながら囁いた。
"好き"だと。
「~~~~~っっ!?!!?!♥♥♥♥」
――――"ドクンッ!♥"
葉加瀬の心臓が一際大きな鼓動を放ったのが聴こえた。
心臓自体があなたの言葉に狂喜乱舞し、その高鳴りをあなたにも伝えてくれている。
「あ、あっ!♥ダメ、それ……っ♥ズルいぃ……っ♥わたしが言いたかったのに……っ!♥♥」
葉加瀬はあなたの体を押し返し、肩で息をしながら恨めしげにあなたを見つめている。
その瞳にはハートマークが浮かび上がって、彼女の興奮の度合いをわかりやすく伝えていた。
「なんで……っ♥ わたしが媚薬なんかつくったか、わかる? 」
あなたが首を振ると、葉加瀬はどこかイジケたような表情で指の腹をあなたの額に押し当てた。
「わたし以外の女の子にドキドキするきみを、わたしのことしか考えられないようにしてやりたかったからだよ……♥」
その言葉を聞いた瞬間、あなたは心臓が止まるような錯覚を覚えた。
葉加瀬の独占欲と嫉妬心に満ちた告白があなたの中で何度も反響し、脳が茹で上がるかのような感覚に陥る。
「しってるんだよ……♥きみが夜見さんやリオンさま、フレン……最近できた後輩の石神にドキッてしてたこと♥」
葉加瀬はあなたの頭を抱き寄せると、後頭部に手を添えてぎゅっとじゃ乳房に押し当てる。
あなたは抵抗出来ず……いや、抵抗する気さえ起きずにただ葉加瀬の胸に顔を埋めしかない。
むせ返るような雌臭が鼻腔を満たし、耳にハッキリと聞こえる心臓の鼓動に心が蝕まれていく。
――――とくん、とくん、とくん……!♥とっ……くん と、くぅん……♥ ♥
「わたしね、きみを誰にも渡したくないんだ……♥夜見さんにだって渡してあげない……♥わたしだけを見てほしいし、わたしだけを想ってほしいの……♥ほら、聴いて……?♥わたしの命を紡ぐ音……♥きみはこの鼓動だけに夢中になってればいいの……♥」
葉加瀬の心臓はあなたへの愛を叫び、その鼓動はあなたの中に刻み込まれる。
もはや葉加瀬の心臓はあなたのもの同然だった……。
「あ〜ぁ!!♥こんなはずじゃなかったのに……♥計画は失敗……いや、ある意味大成功なのかな……?♥ねぇ、このままじゃ煮え切らないし……♥いいよね、媚薬のせいだもん……♥最後までシよ♪♥」
あなたに跨ったまま、葉加瀬は下着をズラして一本の毛もない秘裂を露わにする。
美しいピンク色の花弁はヒクヒクと震えており、粘度の高い蜜が止めどなく溢れている。
葉加瀬のソコはもう十分すぎるほどに準備ができているようだった……。
あなたは一度だけ深呼吸をすると、トランクスから肉棒を取り出す。
天に向かって屹立するソレは、葉加瀬の蜜壺を貫くには十分すぎるほどで……あなたも葉加瀬も息を荒くしながらお互いを見つめ合う。
「入れるよ……?♥」
そう呟くと同時に、葉加瀬は自身の秘裂をあなたのモノに擦り付けるように腰を下ろす。
クチュリという水音がやけに大きく聴こえる中、葉加瀬の膣はズプズプという音を立ててあなたのモノを飲み込んでいく……。
途中、あなたの侵入を阻む膜のような感触があったが……葉加瀬はそれを躊躇うことなくぶち破り、腰を一気に落とす。
「ん゛んっ!!♥♥」
処女膜を破られる痛みに顔を歪めながらも、その顔には快楽の色がハッキリと現れていた。
破瓜の血が肉棒にまとわりつき、あなたのモノがさらに硬く反り返る。
「はー……っ♥はーっ……!♥ あはは、はっ♥ぜんぶ、入ったぁ……っ♥ね?♥わかる……?♥わたしの初めては、きみなんだよ……っ♥♥」
葉加瀬は下腹部を撫でながらあなたに顔を寄せる。
自然と両手の指が絡み合い、対面座位で恋人つなぎの形になった。
しばし見つめ合い、あなたは葉加瀬の唇を奪う。
お互いの舌を絡ませ、唾液を交換しながらあなた達は繋がっている部分も動かす。
激しい動きではない……肉の感触をとことんまで楽しむような、そんな緩やかでねちっこい軟体生物のような交わい。
葉加瀬の膣内は非常に熱く、あなたのモノが脈動するごとに彼女の膣内は歓喜に打ち震えて"もっと頂戴♥"と言わんばかりにキュンッ♥キュンッ♥と肉棒を締め上げた。
「んっ♥んむっ♥ちゅ……♥れるっ、むちゅう♥」
それに加え、葉加瀬からの熱烈なキスだ。
スローセックスとキスによるトロトロ密着後尾は瞬く間にあなたの睾丸を膨らませ、葉加瀬の最深部へ種子をばら撒かせてしまう。
「はむ……ちゅぱっ♥ん、れろぉ……♥んひっ♪♥ビクビクって熱いのがいっぱい出てる……♥きみの、ザーメン……♥子宮のおくまで届いてる……ぅ♥」
根元までピッタリと埋没したあなたの肉棒は葉加瀬の子宮を圧迫し、その入り口をパクパクと開閉させていた。
あなたはその感触をもっと味わいたいと思い、ゆっくりと少しずつ腰を動かし始める。
――――ずっちゅ……♥ぬるぅ~っ……♥♥♥
「んふっ……! は、ぁっ……♥ふぅぅ……♥なんっ、だ……♥まだまだぁ、元気……いっぱいだねぇ……?♥いい、よ……♥じっくりと、きみのモノが馴染むまで……わたしのナカで、ぎゅーって抱きしめててあげる……っ♥♥♥ちゅぅ♪ ♥」
そしてまたキスの応酬。
息も忘れるほどの長いキスを交わし、それでも足りないと言わんばかりに性器と性器を擦り合わせて深く繋がり合う。
一分の隙もないほど密着し、葉加瀬の心臓の音がこれまで以上に明瞭にあなたの心に響いた。
――ドクン、ドクン、ドクン……!♥
―――ドクドクドクドクドクドクドクドク♥
――――ドクン♪♥ドクン♪♥ドクン♪♥ドクン……っ!♪♥
葉加瀬の肉体は全身であなたを歓迎し、あなたはそれに応えるように葉加瀬を抱きしめ返して肉棒を熱く滾らせた。
緊張と緩和がたっぷりと長い時間を掛けて何度も何度も繰り返され……やがて限界を迎える。
しかし絶頂に達してもなお、あなたと葉加瀬が離れることはない。
繋がったまま、次の絶頂へと昇っていく。
太陽が完全に沈み、満天の星空が広がり、小鳥の
さえずりが聴こえてくるような時間になっても二人は夢中で互いを求め合った。
【END】