※この作品はR-18です。

「先生!もっとあたしらに構って!」   作:アキラゼミ

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ハユ編第1話:白い死神

 

こんにちは、先生

 

届いていますか?

 

こんにちは

 

えっと……

 

飂熾冘巫髏解散前、レッドウィンター

部隊でマフユの補佐をしてた子かな?

 

そうです、下音ハユです!

 

お会いした事もないのに存在を覚えてて

くださるなんて……

 

ありがとうございます!

 

いえいえ

 

ところで、どうかしたのかな?

 

はい!

 

実は今、227号特別クラスから熊ハントの

依頼を受けていまして……

 

先生に私の実力を知ってもらいたいので、

是非、見に来て欲しいなと……! 

 

迷惑でしたらごめんなさい

 

ううん、大丈夫だよ

 

どこら辺に行けばいい?

 

今日は下見なのであれですけど……

 

227号特別クラス前に集合ということで!

絆イベント

 ハユの絆ストーリーへ 

 

EP1 白い死神

 

絆ストーリーの報酬

 

?の??×1

 

絆ストーリーを始める

 

───────────────────────

 

 翌日……227号特別クラス前でハユと待ち合わせをしていると。ノドカなどのこちらの生徒と出会い、熊の被害について教えてもらった。

 なんでも、餌が無いからか冬眠に至らず、今でも熊が高頻度で出没しているのだとか。具体的には、1日に1回は必ず特別クラスの窓から見える範囲に出没するレベルだと。

 だから今のノドカ達はろくに外出すらもできず、実質的に、ここで篭城しているようなものらしい。

 

 どうしたものかと頭を悩ませていると、この特別クラスに押し込められた元レッドウィンター部隊のとある生徒が、自分の元上官──つまり幹部補佐のハユの存在を思い出し、そうして彼女に依頼するに至ったらしい。

 見える範囲に熊が出没するというのにそんな所に先生を呼び出すなんて! ──とノドカは怒ったが、鈴や撃退スプレーは用意しているから、という事でどうにか宥めた。

 

 エイミだったら水着になりそうな気温だなぁ、と苦笑しつつ、ジャケットのポケットに手を突っ込み白い息をドラゴンのブレスのように吐いていると。

 吹雪に遮られていてよく見えないが、目測で高さ3mはありそうな黒っぽい影が、少し離れた地点でのそりと動き始めた。

 

「……あれかな? 噂の熊かな?」

 

 鼻水も凍りそうなくらいの超極寒だというのに、じんわりと汗が滲んできた。ハンドガンと熊撃退のスプレーは──よし、ポケット内で既に装備完了。ただしまだ私の射程内ではない。まだ発砲は早い。

 

 ──というより、風もあるこの環境では、如何に高圧ガスでスプレーを噴射するとしても、内容物は風に流され熊に届きはしないだろう。ならば、撃退スプレーは使えないかもしれない。装備するのは、ハンドガンだけにしておこう。

 

 黒い影が、明確に距離を詰めてくる。一直線に。227号特別クラスを背に、私は熊に銃を向ける。

 大丈夫、いざという時にはアロナバリアがある、それで身を守ればいい。

 

『……む、無理はしないでください、先生!』

 

『避難に失敗しても、防御は任せて下さい』

 

「頼んだよ。…………フーッ……」

 

 左腕を水平に倒し、銃を持つ右手を重ね、安定を図る。私にはコレが合ってる。両手で銃を持つより片手で銃を持ち、もう片手は台座とするやり方が。

 反動に耐えられる程度には鍛えている。もちろんマガジンを何個も使い果たす程の連発なら、恐らく耐えられないだろうが……。

 

「HG(コレ)で熊を倒すのは無理があるなぁ……」

 

 熊が射程内に入ると同時に発砲。呻き声を上げて身体を仰け反らせるが、まともに効いている感じは特にしない。分厚い毛皮に守られ、HGの弾丸などろくに通用しないらしい。

 構わずに連射する。ジーンと衝撃が腕に広がり、4発目辺りからは照準を定める事すらも少し難しくなってきたが、熊が接近してきてくれたのでそれで補える。

 

「……次からはショットガンでも持ってくるかぁ」

 

 5発目を撃った時点で、逃走を決意。顔に2発と胴体に2発ヒットさせ、あとの1発は多分外した。背中を向けるのは危険とよく聞くので、ジリジリと下がるように227号特別クラスから離れる体勢に。

 残った弾で威嚇射撃しながら後退しようと思い、追加で発砲したその直後────。

 

「グォオオオオオオッッ……」

 

 白い雪を点々と赤に染めながら、熊は声を上げて倒れ伏した。私の弾丸が効いた……いや、万が一にもそんなハズは無い。

 これはもしや──と周囲を見渡すと。

 

「あ。気付きましたか」

 

「……?」

 

「下です、下」

 

「うわあっっ!!?!?」

 

 純白のコートを纏った少女が、真後ろに──雪に寝転っていた。その手にはライフルを有している。私の真後ろに居ながら熊を撃ち抜いた……らしい。

 

「えぇと……君が……?」

 

「はい、下音ハユです。寝転がりながらの登場で、すみません……よいしょっと」

 

 雪を払って立ち上がる。フードを被って、頭まで隠しているので分かりにくいが、身長は、マフユと殆ど変わらないくらいか……少し低いくらい。

 深緑の目に、白に近い水色の髪色が、この白い雪ばかりのレッドウィンターの景色によく映える。

 

「……いつから居たの?」

 

「5発目を撃った所からです。もう少し離れた所で潜伏してたんですけど、なんか、見付からなくて。居ないなと思っていると特別クラスの方から銃声が聞こえてきたので、もしかして、と……」

 

「……そっか……。下から撃ったのは?」

 

「潜伏しながら撃った方が当たりやすいというか、落ち着きやすいというか。ルーティン的なもので、特に意味は無いんですけどね。命中率とかも、特に変わりませんし……えへへ……」

 

 その後、ハユと2人で熊を見に行くと、どうやらハユは両眼を正確に撃ち抜いており、それだけで、自身の倍以上に大きい熊を倒していたらしい。

 そして彼女の銃の命中精度が凄まじい事にレッドウィンターの寒さも相まって、酷い身震いがした。

 仕留めた熊はというと……ハユと、依頼主の227号特別クラスの皆で綺麗に処理して仲良く頬張った。処理に時間が掛かったせいでシャーレに帰ったのは翌々日のことであった。




刃牙も食べてたけど、熊の肉って気になりますね。
いつかは食べてみたい。
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