※この作品はR-18です。

ユー・アー・マイ・スペシャル   作:グリム・グリルグリン・グリーングリップ

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15 だいすき

 

 

 

 7.

 

 

 

 ボールの跳ねる音と、シューズと床が擦れる甲高いスキール音と、女子たちの華やいだ歓声が、数年前に改築された体育館内に反響している。

 

 五人組の二手に別れてボールを奪い合いシュートを狙う団体戦。バスケットボール。多くのスポーツ大会で成績優秀者を持続的に輩出してきた私立女子中学校の気風を象徴するように、だいたいの生徒たちの競技に対する熱量は高く、クラス間を跨いだ三年生の総当戦準決勝は黄色い声援が飛び交っていた。

 

「そらよっ」

 

 体操着にゼッケンを付けた禪院真希が、Bチームの妨害を軽妙に躱しながらドリブルし、スリーポイントシュートを決める。

 Bチームは必死に禪院真希を妨害しようとするが、そうしていると今度は同じAチームである菜々子がBチームのボールをパスカットし、「そぉれっ」流麗なステップを刻みながらスリーポイントエリアからリングを揺らした。

 

 Aチームの猛攻をどうにか凌ぐべく禪院真希と坂本菜々子にできるだけボールが渡らないよう動いているBチームだったが、片方を止めれば片方が鮮やかに抜き去り、奮闘むなしくも二人の個人プレーを止めることは出来ていない。

 ほぼバスケットボール部所属メンバーで構成されているBチームは、Aチームよりも先にスタミナが尽きつつあった。なんとかしようにも如何にもならず翻弄され、みるみる点差が開いてゆくさまはいっそ哀れでさえある。

 

「憐れね」

 

 美々子は自分が声に出してしまったのかと思ったが、違った。呟くように言ったのは、隣で観戦している禪院真依だった。

 咎めるように見やると、禪院真依は小さく鼻を鳴らし、足を組んで上品にあくびを隠した。

 

 観客の前の席では、他クラスの生徒が、菜々子たちについて話している。すごい、とか、あの二人ほんとうにバスケ部じゃないの、とか。ほとんどはポジティブな内容だったが、注目と活躍の場を奪われたバスケ部員の中には、冷ややかだったり悔し気な眼差しを送る者もいた。

 ズルはしていない。フィジカルギフテッドの禪院真希は圧倒的な身体機能を数一〇ぶんの一以下に抑制(セーブ)した状態でプレーしていたし、菜々子のほうも、呪力をまったく使用せずに素の肉体性能で勝負していた。それが判るのは、この場には四人しかいなかったが。

 それでも、周りを圧倒していた。しかも帰宅部の二人がだ。バスケ部の人間が恨めしく思うのも、分からなくはなかった。

 

 拍手が沸いた。コートで二人がハイタッチを交わしている。菜々子たちは準決勝を突破し、誰にも勢いを止められることなく、そのまま決勝戦を制して優勝を果たした。

 

 既に敗退していた美々子たちは更衣室で制服に着替え直すと、他の生徒たちから「きゃーきゃー」騒がれている二人を遠巻きにしつつ、先に教室に戻った。

 

「おいおい、先に食べちゃってんじゃん」

 

「はくじょうものー」

 

 そんな二人が美々子たちの前に現れたのは、禪院真依と一緒に教室で弁当を広げて暫くしてからだった。

 

「こっちに戻って来てよかったの?」

 

 てっきり今日は食堂で過ごすとばかり思っていたが、違ったらしい。

 

「だってお弁当だし」

 

「学食、無料になるんでしょう?」

 

「チケットならあいつらにやっちまったよ。もともと運動部のやつらにぎゃふん(・・・・)って言わせたいって話だったから、助っ人に入ってやっただけだしな」

 

「あの子たちは一緒に食べたかったんじゃない、大活躍の“お姉さま”?」

 

二年(した)の連中に“お姉さま”って呼ばせてるやつに言われたくねー」

 

「あっちが勝手に呼ぶのよ。やめろって言っても聞かないんだから」

 

「曲がったタイでも直してあげた?」

 

 じゃっかんの沈黙のあとに。「……したけど」

 

「したんだ」

 

「してるじゃん」

 

「自業自得じゃねーか」

 

「うっさいわね。おかげで付き合ってるとか噂されて、いい迷惑だわ」

 

「でも真依って女の子と付き合ってても違和感ないよね。真希とは別ベクトルでモテるし」

 

「アンタねえ」

 

「真依。ほら、ティラミスあげるから」

 

 まだ手を付けていなかったティラミスを差し出すと、尖った禪院真依の目尻が、ちょっぴり緩やかになる。

 

「美々子はいいコね」

 

「懐柔されてら」

 

「私にもちょーだい」

 

「ダメ」

 

「真依には訊いてないし。美々子ぉー」

 

「自分の食べてからにしなよ」

 

「食い意地はってんな」

 

「え、真希に言われたくないんだけど」

 

「私はそんなに食い意地はってねえよ」

 

「ウケる」

 

「ウケんな」

 

 近くの椅子を引っ張って来て、同じ席を囲った。

 

「まあ……、私らも優勝したとはいえ、あんまり持ち上げられ過ぎんのもな。面倒だろ」

 

「あとあんまり大きな声じゃ言えないけど、学食より〈ツバキ〉の作ったお弁当のほうが美味しいし」

 

 なるほどね、と美々子は頷き納得した。菜々子にしろ禪院真希にしろ、全力で競ったわけでもない明確な格下相手に無双したところでゲラゲラ嗤えるようなあくどい性格はしていないし、残って気まずさを味わうくらいなら辞退するのは正解かもしれない。

 

「いただきまーす」

 

「あ、その照りマヨくれよ」

 

「ちょぉーっ、食い意地ーっ」

 

「いいじゃん。代わりにトマトやるから、な?」

 

「ケンカ売ってんの?」

 

「ここで暴れないでよ」

 

 大概の生徒は学食を利用するので、教室の人数はまばらだった。美々子と禪院真依は食事を終えて廊下に出ると、離れた場所にある手洗い場に立った。

 誰も歯磨きはしていない。廊下にたむろする他クラスの女子たちは、最近彼氏がどうだとか、どこそこのお店のなになにが雑誌に特集されていたとかの話題を駄弁っている。

 美々子たちがしゃこしゃこ磨き始めると、女子の一人が美々子をちらと見た。小ばかにするような表情を浮かべるが、禪院真依がそれに気づいて冷ややかに睨み返すと、気まずげに目を逸らす。

 彼女たちはそそくさと移動し始め、離れ際に“魔女”と零したのが美々子の耳にも聞こえた。

 

「ダサ」

 

 禪院真依の呟きに、ちょっと笑ってしまう。あの子たちはちゃんと磨いたのだろうか。親の言いつけに従うみたいに真面目に歯磨きするのはダサいとでも考えていそうな顔だったけど、恋人がいるならなおさら清潔にして然るべきなのでは、とお節介ながらに思う。少なくとも美々子はそう考えているし、そのように心がけていた。キスするときに息が臭いとか思われたくないし。

 歯磨きを終えて戻る途中、隣のクラスで、女子たちがエグザイルの「Ki・mi・ni・mu・chu」を流しながらダンスしていた。文化祭でもああして踊っていたことを思い出す。もう二ヶ月も前の話だ。美々子たちのクラスの出し物は、お化け屋敷だった。

 

 よこせ最後の唐揚げぇぇ。

 なら()ってみせろやァァ。

 

 教室に戻ると、菜々子と禪院真希が、手に箸を持った状態で攻防を繰り広げていた。

 

 うらうらうらうらうらうらうらうらうらぶらぁァァァ。

 どらどらどらどらどらどらどらどらどらだらぁァァァ。

 

 しゅだだだだだ、と効果音が付きそうなレベルの格闘戦の様相を呈していて、しかし周りのクラスメイトは暢気に賑やかしている。しいて言うのなら、委員長だけはおろおろしていたが。

 平和な学校生活の一幕。後ろで禪院真依が白けた目をしている。よく見る光景。そしてあと数か月後には、卒業することになる。

 

「………、」

 

 午後の授業は、ホームルーム活動だった。前の席からプリントが回されてくる。皆さんはルイス・キャロルの「鏡の国のアリス」を読んだことはありますか? プリントが全員に回ったのを確認してから、教師が言った。登場人物の一人、赤の女王は作中で道に迷ったアリスに次のような台詞を告げています。

 

 “It takes all the running, you can do to keep in the same place”.――“この場にとどまりたいのなら、全力で走り続けなければならない”。

 

 そしてこう続けます。“どこかほかの場所へ行きたいのなら、すくなくともその倍の速度で走らなければならないよ”、と。

 このフレーズに着想を得た理論を、レッドクイーン理論と呼びます。私たちは生き残るために積極的に進化し続けなければならない、そういう考え方の比喩として、進化生物学や経営学に用いられることもあります。

 渡り鳥をイメージすると良いかもしれません。宙を飛行する鳥は落下しないために羽ばたき続ける必要があります。より長く高い場所を飛ぼうとすれば、そのぶん大きな努力が要求されますね。これは私たちにも似たことが言えますが、人間の社会は渡り鳥の社会とは違って、空を飛ぶことだけを考えていればいいわけではありません。

 この授業(じかん)では、いずれ学校から社会へ羽ばたくことになる皆さんがどのように飛ぶのか、どこを目指して飛ぶのか、そのためにどんな困難が予想されるか、そしてどんな努力をすれば乗り越えられるか。それらを考えてみてください。周りとは相談しないように。自分自身と向き合って、じっくり考えて、文字に書き起こしてみてください。

 

 それでは始めてください。教師の声を皮切りに、喋り声ではなく筆記に集中する音だけがし始める。美々子はなんとなしに、他の三人の様子を窺った。

 スポーツ万能で姉御肌の禪院真希は、ペンをくるくる回しながら向き合っている。下級生から「お姉さま」と呼び慕われていたりする禪院真依は、苦にするでもなくペンを走らせている。禪院真希に及ばないだけで運動能力抜群な姉の菜々子は、ペンを握って眉を寄せ虚空を見上げている。

 そんな三人とだいだいいつも一緒にいるので“四姉妹”や“四天王”と括られることが多い美々子は、画鋲で留められたポスター「清く正しく美しく」の標語を目に入れ、改めて手元の用紙を見下ろした。

 

 進路。将来の夢。未来予想図。まさか“職業:呪術師”なんて堂々と書くことは出来ないから、空欄を埋めるためには適当な嘘を連ねるしかない。ただ、いざ白紙に書こうとすると、なんだか心に引っ掛かってしまう。文章が浮かんでも、なんとなくしっくりこないので、書いては消しゴムで消し、手が止まってしまう。

 ふと疑問がよぎった。この回答を、義父が目にすることはあるのだろうか。

 

 義父。私たちを育ててくれた人。私たちをどぶ(・・)のような場所から救いあげてくれた人。わたしたちを愛してくれる人。初めて会うまで、お互い遠い親戚であることすら知らなかった。それでも、ずっと守ってくれていた。泥によごれる。手を汚す。そんな苦労もあったはずだ。何のために? 決まっている、私たちのために。

 たとえば。医師になりたいと書けば、あの人はどう思うだろう。怒るだろうか。少し考える。仮に本気で望むなら、義父は反対はしないだろう。むしろ、喜ぶかもしれない。もし本当に呪術界のような()ではなく、()で生きることを望んだなら。私たちがよごれないように、よごれたものを見ずに済むように。これまでどおり傍で守ってくれるだろうという気がした。そのために、彼自身は傷つき続けるとしても。これくらいなんでもないと、いつもみたいに、平気な顔をして笑って。

 

「なんて書いた?」

 

 休み時間になると、さりげなく装いながら美々子は訊いた。

 

「冒険家」禪院真希が言う。「テキトーだよ。真依は?」

 

 リップクリームを塗っていた禪院真依は、肩をすくめた。

 

「建築デザイナー」

 

「へー、弁護士じゃないんだ」

 

「なんでよ」

 

「真依って凄いペラ回すじゃん」

 

「バカにしてんの??」

 

「ほめたんだけど……」

 

「菜々子は?」

 

「私は、はじめ歌手にしよっかなって思ったけどやっぱりドクターにした」

 

「アンタは意表突き過ぎよ」

 

「どう見てもドクターって(ツラ)構えじゃねえだろ」

 

「そんなことないですぅー。ドクターの面構えですぅー」

 

「はいはい」

 

 菜々子を軽くあしらいながら。それで、と禪院真依は、黙り込んでいた美々子を見やった。

 

「アンタは、なんて書いたの?」

 

 

 

 8.

 

 

 

 放課後、四人で少し寄り道してから家に帰った。

 

「ただいま」

 

 玄関を開けると、赤い着物姿の、(しゅ)を墨で一筆書きされた無貌の仮面の女が出迎えてくれる。

 

「おっ、美味そうな匂い」

 

「ご飯のことしか頭にないの?」

 

「うるせえぞー、妹」

 

「図星じゃない、姉」

 

 駐車場には、まだセダンは戻って来ていない。美々子たちはじゃれ合っている二人を放っておいて、さっさとリビングで休むことにした。部屋着に着替える前に、誰も座っていないソファーを独占し、ぐぐぐっと足を伸ばす。

 気を利かせた〈ツバキ〉が入れてくれたホットコーヒーに口に付け、姉妹揃って「ふいー」と息をついた。

 大窓からは、庭で咲いている花々――水仙(スイセン)山茶花(サザンカ)富貴桜(サイネリア)椿(ツバキ)など――が揺れているのが見える。

 

 義父が帰ってきたのは、それから少し経ってからだった。

 

「おかえりーっ」「おかえり」「おけーり」「おかえりなさい」

 

「ただいま」

 

 義父の手には、見慣れないケーキの箱が提げられていた。

 

「クリスマスはまだ先だろ?」

 

「メールがあったんだ。優勝したんだって?」

 

「ふふーん」

 

「オマエかよ。師匠は菜々子に甘いんだよ」

 

「甘いのは嫌いか?」

 

 笑いかけられた禪院真希は、拗ねたように舌打ちすると、ふふふーんと胸を張っている菜々子を鋭く睨んだ。

 

「デブになるぞ」

 

「なんないもーん。すべておっぱいにいくので問題なし」

 

「どーいう理屈だよ」

 

「お父さんも、おっぱい大きいほうがいいでしょ?」

 

 ははは、と苦笑した義父は、ケーキを〈ツバキ〉に渡すと手洗いに姿を消した。その後ろ背に、禪院真依がジトついた眼差しを送っている。

 

 夕食は、鶏とトマトのチーズ焼き、ガーリックパスタ、色とりどりの生ハムサラダといった〈ツバキ〉が腕によりをかけたイタリアンな一品を堪能した。デザートであるケーキを配ると、リビングで録画していた「ジョジョの奇妙な冒険第四部 ダイヤモンドは砕けない」を観る。最終話まであと残り数回なので、敵と味方の攻防が怒涛の勢いで二転三転し、手に汗握るファイトが繰り広げられている。

 

 呪術の血腥さを知る身としては、フィクションであるからこそ気兼ねなく素直に楽しむことができ、なかでも菜々子は、相次ぐキャラクターたちの活躍に一喜一憂していた。ただでさえ義父の膝上に座り、義父の両手をお腹に回させて、義父にくっつきながらの独占状態であったため、禪院真依はそこそこ不機嫌そうな顔をしていたが。

 無自覚か意図してか、外での振る舞いよりも明らかに子供っぽさを増した仕草で甘えている菜々子を、そのことで義父が叱りつけたことは無かった。禪院真依が不機嫌なのは、二人きりならいざ知らず人前で自分には真似できない甘え方をしている菜々子への嫉妬なのかもしれない。美々子と禪院真希は、呆れこそすれ、いつものことだと思っているので何も言わなかった。

 

 禪院真希と禪院真依が風呂を上がり、義父が美々子たちに先に入るよう勧めると、菜々子が義父の手を引いた。

 

「いっしょに入ろ?」

 

 渋る義父に対して「いいじゃん、今日は私たちの番なんだし」と抱き着くと、美々子のほうを見る。その視線の意味を察した美々子は頷き、同じように義父のごつごつした手に、指を絡ませた。

 

「いっしょに入ろ…?」

 

 

 れろ…♡♡ んちゅっ♡♡ はぷ♡♡ あむ…ちゅっ♡♡ ちゅっ♡♡

 

 

 服を脱ぎ捨てて。泡立てたボディタオルで身体を洗い、流し終えたあと。

 最近またカップ数が成長した菜々子が“ぎゅ~~~っ♡♡”とバスチェアに座る義父と抱き合い、んむ…ぢゅるる♡♡ ちゅっ♡♡と密着ベロちゅーしながら、ずり…ずり…♡♡と雄々しく勃起したデカチンにマンズリしている。

 

 れろぉ♡♡ ぐぽっ♡♡ ぐぽっ♡♡ ん”ちゅっ♡♡ ぢゅ…ぷ…っ♡♡

 

 美々子は両膝を床に付きつつ、義父の肉竿と菜々子の恥丘がにゅるにゅる♡♡(こす)れ合う光景を特等席(めのまえ)で見せつけられながら、れろれろれろ…♡♡とフェロモンがむわむわ匂い立つ裏筋へ舌を這わせる。

 

 姉の愛液と唾液でぬちゅぬちゅになっている極太ペニスをしゅるしゅる手コキし、その間も、ぞくぞくとメス汁が漏れ滴るのを感じながら。鈴口から滲み出す芳醇な先走り液を「ぢゅる…♡♡」と舐め取り、つよつよちんぽの根元にあるずっしり(・・・・)詰まった陰嚢に鼻先を押し付けた美々子は、す~~~っ♡♡と汗蒸れたオスオスしいかおりを吸い込んだ。

 

 ~~~~ふごっ♡♡♡ んごっ♡♡ …ふすーっ♡♡ ふー…っ♡♡

 

 たっぷり(・・・・)堪能し、ぶるぶる♡♡甘アクメを遂げた美々子は、もごもご♡♡ じゅずりゅっ♡♡ ぢゅぷる…っ♡♡とドスケベおしゃぶりに没頭する。頭上では菜々子も、びくびくびくっ♡♡とトロ顔で(まなじり)に涙を溜め、チン媚びまんずり行為に熱中している。

 すると。にゅらり、と。

 知らぬ間にへこ…♡♡ へこ…♡♡動いていた美々子のとろめき穴を、人肌の温度の油体が掠めた。

 

 んぶ…っ♡♡ ぢゅちゅっ♡♡♡

 

 身体への影響を考慮して正のエネルギーで構成された油体は、陰唇や淫核や仙骨の周りといった、美々子の鋭敏な部分を柔らかい筆先でなぞるように刺激し、ますますカラダの敏感化を促してゆく。JCもアラサーも関係なしに強制メス堕ちさせるきょうあくフェロモンをふごふご吸引し続けた美々子は、ついにびくびくっ♡♡ ぷしっ♡♡♡とマンぷしゅさせられてしまい、しかし快楽の波は休まらない。

 

「おとうさん、イこ…? ね…いっしょに…♡♡ いっしょがいい…っ♡♡」

 

 そろそろ深イキしそうな菜々子の懇願を聞き入れた義父は、普段はミニスカと紐パンで隠されている、菜々子の中学生にしてはかなり肉付きのいいモチぷに尻肉を鷲掴むと、その瞬間に向けて、注ぎ込む正のエネルギーの比率を高め始める。

 

 んぢゅるっ♡♡ じゅぷぷっ♡♡ ぢゅむ…っ♡♡

 

 自身への愛撫も強められてゆくのを感じた美々子は、ぢゅぐぽっ♡♡と亀頭をお口いっぱいに頬張り、ぶっといカリを引っ掛けるように口をすぼめて吸い付きながら舌で撫ぜ回し、その瞬間を待った。

 

 びゅぶっ♡♡ びゅるるるーっ♡♡

 

 咥えるさきっぽが膨らむや、美々子の口腔に、どぷっ♡♡ どぷっ♡♡ どぷぷ…っ♡♡と義父のせーしが流れ込んでくる。同時に油体が触れる性感帯のすべてに正のエネルギーが送り込まれたことで、美々子と菜々子は揃って「ぷしーっ♡♡♡」と潮噴きしてしまい、それでも美々子はイキながらベロで亀頭を撫でシゴき続け、菜々子も射精の勢いが収まるまで、息継ぎを忘れて義父との濃密イチャあまベロチューをし続けた。

 

 …んくっ♡♡ んぐっ♡♡ …ごくっ♡♡ んむっ♡♡ …んぢゅ…っ♡♡

 

 本日最初の特濃ざーめんを呑み終えた美々子は、恍惚(うっとり)と余韻を感じながら丹念にお掃除フェラを施し、仕上げに「…ちゅっ♡♡」とチン先へ唇を落とした。

 

「…ん…♡♡ きもちよかった…?」

 

 なでなでと、大きな手で頭を撫でられる。まだぴくぴく♡♡震えている菜々子を支えながら義父が頷くと、美々子は注いでもらった精液が胃のなかでたぷんと揺れるのを感覚しながら、柔媚な笑みを返した。

 

 それから、再び汗と汚れをシャワーで綺麗にして。

 期待に胸を膨らませつつ、いざ寝室に入場すると。

 

 

 お”っ♡♡ お”ぉ”――――っ♡♡ お”~~~~~っ♡♡ お”っ♡♡♡

 ぷし―――――っ♡♡♡♡

 

 

 改めて、挿入以外のありとあらゆる技巧で絶頂を覚えさせられた美々子たちは、明日も学校があるので深夜までスることは無かったが。

 

 終わったあと。

 

 美々子は、何故だか。いつもなら絶頂したあとは心地よい疲労につられてあっさり眠りに落ちるはずが、目を閉じても、ぼんやりと心に煤のようなものが張り付いていて、そのせいでいまいち寝付くことができなかった。

 

「どうした」

 

 声。

 闇のなかの、落ち着いた義父の。

 

「眠れないか」

 

 すぐ傍に息遣いを感じ、美々子は義父の胸に身体を寄せると、ため息を吐いた。

 

「悩みがあるのか」

 

 優しい声だった。

 

 悩み。そうかもしれない。漠然としていたはずの、まとまりなく言語化できずにいた気分を表すのに、ぴったりな言葉だった。

 

「話してごらん」

 

 ベッドの反対側では、菜々子が義父の腕を抱き枕にして寝入っている。起こさないように。聞かれないように。美々子は、そっと声を潜めて打ち明けた。

 

 あと数ヶ月もすれば、高専へ行くことになる。この家を出て、高専の宿舎で生活するようになる。四人で東京校に行くから、決して離れ離れになるわけではないけれど。

 初めて、義父が傍にいない生活を送ることになる。そのことを思うと、心が沈むような気がする。

 

「今日、将来を考える授業があって」

 

 ――「アンタは、なんて書いたの?」

 ――「仙人」

 ――「マジで?」

 

 禪院真依にはそう話したが。もちろん、嘘だった。本当は違う。

 

「“家業を継ぐ”って」

 

 美々子が答えると。義父の気配が、ほんの少し揺らいだ。

 

「でも私は、みんなほど強くないから。ちゃんとやれるのかなって」

 

「……才能は、ある」

 

 短い沈黙のあと、義父は言った。

 

「伸び代もな。高専に行けば、実戦も増えるし、他の術師に訊く機会も増えるだろう。資料庫には、色々な呪具が蒐集されている。そこから新しい発想を得るっていうのも、一つのやり方だ」

 

「うん」

 

「だが、忘れちゃならないことがある。――高専に通っても、必ずしも呪術師になる義務はない」

 

「うん。知ってる」

 

 義父から教わったことだった。

 

 呪術を扱える以上、望もうと望むまいと、呪術に無知でいることは許されない。己の身を守ることすらできないからだ。そのために厳しい修練を課せられ、おかげで心身は鍛えられた。だが最低限の戦う力を手に入れたからといって、呪術師になるよう強制されたことはなかった。

 呪術界という狭い庭は、あくまでも世界の一部でしかない。美々子たちを普通の学校へ通わせたり、海外旅行に連れ出したりすることで、義父はそれを教えようとしてくれていた。

 

「お父さんは、私が呪術師になるのは反対?」

 

 闇のなかでも、義父が苦笑したのがわかった。

 

「ロクでもない業界だからな」

 

 幾重にも(おり)重なった、終わりなき“呪い”との対峙を強いられ続ける。まちがいなくロクでもなかった。でも、と美々子は思う。呪術界以外にも、ロクでもないことは世の中に溢れ返っている。

 

 たとえば“村”がそうであったように。多かれ少なかれ“村”のような醜いところは、人間がいる以上、広い世界のどこにでも遍在している。成長するにつれ、そういった汚穢(よごれ)はよく目につくようになった。実際ありふれた例として、嫉妬に端を発するロクでもない騒動に巻き込まれたこともあり、その解決に、修練で培った技能が役立つ場面も何度かあった。

 

「美々子は、どうして呪術師になりたいんだ?」

 

 顔を上げた。すぐに、美々子は目を伏せた。

 

「みんなと一緒にいたいから」

 

「それは」

 

 戸惑うような、沈黙が降りる。

 

「呪術師にならないと、一緒にいられないわけじゃないだろう」

 

 美々子はかぶりを振った。続けるべきかを躊躇い、そのうえで、正直に訊くことにした。

 

「お父さんは、呪術師が嫌い?」

 

「―――」

 

 義父は、美々子たちが()から遠ざかることを望んでいる。はっきりと言葉にされたことは無かったが、その本心には気づいていた。

 御三家である禪院真希や禪院真依と比べて、美々子たちには面倒な家柄の因縁はない。つまり美々子たちが望みさえすれば、呪術界から抜けて「自由」になり、()の住人として生きてゆくことに問題は無かった。

 

 呪術師を。呪術界そのものを、義父は嫌っている。だからこそ、美々子たちには安全な世界を生きてほしいと願っているのだろう。

 しかし()の住人になるということは、()を生きる者たちから一線を引かれるということだった。非術師が占める()は、確かに()とは違って“平和”で、命を懸ける機会は少ないかもしれないが。

 呪術師である義父に守られ、その背中を“家族”と共に見つめながら育ってきた美々子にとって、()を捨てて――自分だけ傷付かずに生きるという未来は、一番に望むものではなかった。

 

「どうしてそう思う」

 

 義父の声に、怒りが含まれていなかったことに内心で安堵しながら、美々子は笑った。

 

「分かるよ。家族だもん」

 

「そうだな」

 

 息を吐く音。あるいは、わらったのかもしれない。

 

「呪術師が嫌い、というよりも。人間そのものを憎んでいた時期はあったよ。それこそ、この国ごと焼き尽くしちまおうと思ったことも、一度や二度じゃない」

 

 穏やかな口調だった。表情は見えない。それでも、彼が本心を語っているのだということが、美々子にはわかった。

 

「まあ、結局しなかったけどな」

 

「なんで、そうしなかったの?」

 

「五条悟。あの“最強”がいる限り、成功の見込みは低かったし」

 

「あの人が、いなかったら?」

 

「そうだな――」

 

 懐かしいなにかを思い出すような、()があって。

 

 ふっと、空気が緩むのを感じた。

 

「それでも、今はやろうとは思わないかな」

 

「どうして?」

 

「君のおかげさ」

 

 美々子、と。あたたかくてこそばゆい、それでいてふわりと心を包み込んでくれる、大好きなひとの声が、やわらかく耳朶をくすぐった。

 

「君らがいてくれるから。俺は、そうせずに済んでいる」

 

「私たちの、おかげ?」

 

「ああ。そうだよ」

 

「ほんとうに?」

 

 触れた指が、やさしく髪を梳いた。

 

「勿論。本当さ」

 

 

 微睡んでゆく。

 

 呼吸(いき)だけに耳を澄ませている。漫然と燻っていた心は落ち着きを取り戻し、瞼の裏には、子供の頃から変わらない闇が広がっている。その闇に怯えることは、今はもう無い。

 

 義父の(ねつ)を感じながら。強くなりたいな。美々子は、いよいよ睡気に沈んでゆく意識のほとりで、そう思った。

 あなたが、私を大切に想ってくれているように。私たちも、あなたのことをそう想っているのだと、認めてもらうためにも。あなたを守れるくらい、強くなりたい。

 

 だって私たちは“家族”だし。世間一般の「それ」とは、だいぶ違っているけれど。――“家族”っていうのは、そういうものだと思うから。

 

「おやすみ」

 

 おやすみなさい、お父さん。

 

 

 だいすき。

 

 

 

 

 陽はまた昇る。時が押し出してゆく。

 

 やがて、春が訪れた。

 

 

 美々子たちは、高校生になった。

 

 

 

 

 9.

 

 

 

 銃声が轟く。男が窓を粉々にしながら吹き飛び、支え手を失った乳母車が、ユニオン駅構内の階段を滑り落ちてゆく。

 母親が絶叫しながら手を伸ばすが、赤子の乗った乳母車は勃発した銃撃戦の渦中を止まらず下り続け、頭上を弾丸と血煙が飛び交っている。

 

 その最中、玄関の鍵が回った。

 

「寂しくしているんじゃないかと思って」

 

 坂本の顔を見た菅田真奈美が、微笑んで言った。

 

 リビングに戻ると、アンディ・ガルシア扮する新米警官が、脚で乳母車を受け止めたところだった。

 

「なにか、作ろうか?」

 

「ううん。外で食べてきたから」

 

 上着を脱いだ菅田真奈美にコーヒーを渡すと、一緒に座った。映画は終盤に入っている。ソファーには誰かしら座っていることが多かったので、こうして並ぶのは、久しぶりという気がした。

 

「なんだか不思議ね」

 

 子供の声がしない。静けさに違和感を覚えている自分が、意外だった。リビングを見回した菅田真奈美も、同じように感じているのかもしれない。

 

 四人が元気でやっていることは知っていた。坂本のもとには毎日のように、自撮りした写真と電話が送られてくる。彼女たちの友人であるという、京都校に入学した三輪霞とメカ丸たちの集合写真まで送られてきた際には、少し戸惑ったが。ひとまずは楽しく過ごせているらしい。

 

 東京校の学長である夜蛾正道には、上層部からの不透明な干渉が原因で被害が出た場合、呪術規定を無視して報復行動に移る旨を伝えてあった。今のところ、目立ったトラブルは起きていない。

 

「動きがあったわ」

 

 ギャングが撃ち殺されるのを眺めながら、菅田真奈美が呟いた。

 

「問題が?」

 

「誰かが、呪詛師を集めようとしている」

 

「そうか」

 

 雨脚は聞こえない。外を見た。

 

 

 曇り空が広がっている。予報では、まだ肌寒い日が続くらしかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





◆私立女子中学校ゆるゆり生徒勢の四天王+αレビュー~~!!


・禪院真希 … 四天王の一人。猛々しき姉御。特攻番長。腹筋バキバキだしイケメン。たまに妹殿と百合してて「あら^~」になる。あと彼氏になってほしい。

・禪院真依 … 四天王の一人。麗しきお姉さま。弄ばれたい。やさしく叱ってほしい。たまに姉御と百合してて「キマシタワー!」になる。それと彼女にしてほしい。

・菜々子 … 四天王の一人。猛々しき姉御の血の繋がらない魂の妹。根が正直で明るいちょっとアホの子。帰宅部なのがかなり惜しい抜群の運動神経の持ち主。あと重度のファザコン。

・美々子 … 四天王の一人。麗しきお姉さまの血の繋がらない魂の妹。穏やかで清楚で可憐な癒し枠。ただし怒らせると非常に怖い。不思議な力を使えるという噂と複数の異名を持つ。


・坂本 … 体幹ヤバ過ぎおじさん。体育祭のリレー競争で最後尾から全抜きした。地味だけど目が優しい雰囲気の細マッチョパパ。背が高いし足も長い。そして首筋がエロい。あと鎖骨も。















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