そこのオタクくん座談会来ない? ~秘密のギャル本さん~ 作:馬門戒明/輪島ライ
女の友達などこれまで人生で一度もできたことがなかったので、明日の放課後遊びに行こうと誘われた俺は空本とどこに行けばいいのかさえ分からなかった。
放課後に公園で落ち合った際、正直あまり金はないと言うと空本は俺を近くのカラオケボックスに連れて行った。
俺がファミレス以外で初めてドリンクバーを使ってオレンジジュースをコップに取っている間に、ウーロン茶をさっさと取った空本は先に部屋に入っていた。
「この歌、何かどこかで聞いたことがある気がするな。ちょっと昔の歌だよな?」
「渡辺美里のマイレボリューションってゆー歌だよ。ちょっと昔ってかうちらの親世代の歌かなー」
「なるほど。空本のレパートリーってそうなのか?」
「そうだよー。オタクくんカラオケ来たことないっつーけど結構有名な歌知ってんじゃん。音楽割と聞く人?」
「音楽は大して聞かないけど、映画が好きなんだ。今日だって金さえあれば空本と何か見に行きたいぐらいだ」
「へぇっ、オタクくん気が利くこと言えんじゃん。別に一方的に映画トークしてくれたっていーけどー?」
空本はそう言うとソファに腰掛けて座っている俺の左腕にGカップあるらしい乳房を押し当て、俺は制服のズボンの下でまた勃起していた。
今の俺と空本は傍から見れば高校生カップルなのだろうが、俺は空本を自分だけのものにしたいともできるとも思えなかった。
電子目次本端末を眺めていた俺は左に腰掛けている空本に何気なく振り向き、空本は俺の顔を見てにやりと笑うとあっさりと唇を奪った。
空本のなすがままにディープキスをされながら、俺は空本とキスをするのは純粋に気持ちいいと思った。
2時間歌ってカラオケを出ると、俺は空本に夕食に行きたいか尋ねた。
「別にあーしも外で食べてきても怒らんないけど、オタクくんあーしにおごるほどお小遣いないっしょ? 材料買ってオタクくんの家で作るのどう?」
「俺の家でか? 別に適当に作れるけど、空本は本当にそれでいいのか?」
「オタクくんそんなに映画好きならDVDぐらい持ってるっしょ? 映画見ながら食べればちょうどよくない?」
「確かにそうだな……」
俺は空本の提案に同意するとそのまま自宅近くのスーパーに行き、無難に焼きそばを作ることにして材料を買い揃えた。
空本と一緒に安い野菜や割引のベーコンを買いながら、俺は空本の恋人にはなれないが家族にはなってもいいような気がした。
俺が自宅のキッチンで焼きそばを作っている間に、空本はリビングのケースに入っているDVDやBluーrayを物色していた。
「へえっ、オタクくん本当に色んなDVD持ってんだ。何これ、それいけゼンテンマンとかすっごい懐かしー。ちょっと前の映画のやつ?」
「ああ、それは映画マニアの間では名作として有名なんだよ。幼児の頃以来に見て懐かしくなった」
「キメツの無限念仏編とか亡国のシンゴーンとか面白いのあるけどあーしも見たことあるんだよねー。国賊と呼ばれたリツ? はちょっと難しそーかなー」
「空本の好みがよく分からないけど、思い切ってB級映画にしてもいいか? あんまりシリアスじゃない方がいいだろ?」
俺の提案に空本はそだねー、と軽く返事すると焼きそばの様子を見に来て、俺はちょうど出来上がった塩胡椒味の焼きそばを食卓へと持っていった。
二人で並んで椅子に座って焼きそばを食べながら、俺と空本はアメリカのB級サメ映画「
「あはははは、何これ受けるー、名前書かれた人がサメになる本とか意外と思いつかないよ!」
「多分日本の有名な漫画のパクリだけど、サメ映画はB級だから面白いんだ。これは話も意外と凝ってるしな」
映画は全部で1時間半もあるので俺と空本は途中で焼きそばを食べ終わり、その後はテレビのすぐ近くに置いてあるソファに移って二人で鑑賞を続けた。
サメ映画のクライマックスに入ると空本はやはり右隣に座っている俺に身体を傾けてきて、俺は空本を抱きしめたくなる思いを我慢して映画を見ていた。
映画がスタッフロールまで終わり、俺はリモコンでテレビの電源を切ると空本をソファの上に押し倒した。
「オタクくん、そろそろする気になった感じ?」
「しない。空本のことは好きだけど、俺は空本に挿入したくない」
俺は冷静に答えると空本に覆いかぶさるようにしてGカップの乳房に顔をうずめた。
塩胡椒の香りが染み付いた制服に顔を押し付け、何も言わずに空本の乳房の感触を味わう。
「あーしらの今の関係って何なんだろ? セフレ、じゃないよね?」
「そうだな。俺は空本とセックスはしてないから。……ごめんな、やっぱりすごく勃起してる」
「オタクくんがかわいそうになってきたから、今日はここで抜いたげるね。制服汚れちゃうから服脱ご?」
俺は空本の提案に無言で頷くとブレザーの制服を脱ぎ、ブラジャーを外し始めた空本に従って下着も脱いで全裸になった。
空本は脱がなくていいのにショーツも脱いで全裸になり、120度ぐらいの角度で起き上がった俺のペニスを見てこくりと息を呑んだ。
立っている空本に抱きついた俺は柔らかい身体を抱えるようにして空本をソファに寝かせ、全身で空本の身体に食らいついた。
Gカップの乳房を両手で揉みしだいては乳首を強く吸い、慣れない舌つきで舐め回す。
このまま挿入してしまいたくなる気持ちを必死で押さえてペニスを空本の太ももにビタビタと押し当て、空本の小麦色の脇腹を両手で撫で回す。
絶対に自分に挿入しようとしない俺に空本は戸惑いながらも激しい愛撫に反応し、あえぎ声を上げ始める。
「空本、俺は空本のことが愛しくて仕方がない。本当なら今すぐセックスがしたい」
「っ……はあっ……だったらすればいいじゃん。あーしオタクくんのこと1回も拒否してないっしょ……」
「駄目だ、まだ空本には挿入できない。初めてできた女友達に、そんなことは……」
ペニスが膨れ上がって苦痛に身悶えした俺は、空本の身体から身を離すと反り返るようにしてソファにもたれた。
もはや150度ぐらいの角度で爆発しそうになっている俺のペニスを見て、空本は俺の両脚を自分の両脚の上にスライドさせた。
「オタクくん、あーしオタクくんのそういう所すっごく嫌い。だけどすっごく好き」
「あぁ……そうか……」
空本はGカップの両乳で俺のいきり立ったペニスを挟み込み、そのまま両手で力強く上下させた。
空本が抱えている強い怒りとやりきれない情愛を感じながら、今の俺はこの世界の誰よりも幸せだろうと思った。
空本は顔を真っ赤にしたまま両乳で俺のペニスを上下させ続け、股間を通じて伝わってくる温もりに俺は全身を火照らせながら射精した。
ドクドクと射出された精液は空本の小麦色の顔を汚し、空本はその屈辱に涙を流し始めた。
ぐすぐすと泣きながらティッシュペーパーを取って精液をぬぐう空本の姿は、今の俺には女神のように見えた。
「空本、こんなことをしても俺は空本の友達でいたいと思う。空本はどう思う?」
「……ったり前じゃん……あーしはオタクくんの友達だから。……だからっ……」
空本はそう言うと声を上げて泣き始め、俺はお互い全裸のままソファの上で空本を優しく抱きしめた。
空本に対する抑えきれない愛情が湧き上がり、俺はできることならいつまでもこうしていたいと思った。