そこのオタクくん座談会来ない? ~秘密のギャル本さん~ 作:馬門戒明/輪島ライ
体育のハンドボールの授業で右手に怪我をして、俺はしばらくシャーペンも鉛筆も握れなくなった。
勉強とパソコン技能しか取り柄がない俺にとって右手が使えなくなったのはかなり痛く、包帯を工夫してシャーペンはどうにか右手で使えるようになったが消しゴムは左手で使わざるを得なくなった。
そんな状態でいつもの座談会に行くとリーダーの中年女性は俺がこの程度の怪我で済んだのは
右手を怪我して何か困ってることはないかと尋ねてきた空本に、俺はパソコンが使えない以外は特に問題ないとだけ答えた。
空本はそんな俺を見て何かを思いついた様子で、俺はこういう時に心配してくれる友達ができたのは今の高校では初めてだと気づいた。
そして座談会の3日後の土曜日……
「こーんにーちはー、オタクくんいますかー!?」
インターホンがあるのに大声を上げて玄関ドアをドンドンと叩いた空本に、俺はやっぱり来たかと思いながらドアを開けた。
「どうしたんだ空本、今日は座談会はないだろう」
「オタクくん怪我してるのに今日お父さん帰ってこないって言ってたっしょー? おやつに信濃町名物の3色プリン買ってきたから一緒に食べよーよ。お昼ご飯まだならあーし何か作るよ」
「それはまあ嬉しいけど……ともかくありがとう。料理できないから正直すごく助かる」
「オタクくんがそんなに素直にお礼言うとかダブル驚きって感じー。じゃあ上がっちゃいまーす」
空本はそう言うとこの前サメ映画を見た時以来に俺の自宅に上がり、今日は父親は出張で帰ってこないということは学校にいる時に空本に伝えていた。
俺は多分空本に自宅まで来て欲しかったのだろうと思いつつ、初めて見る空本の私服姿は純粋にかわいいと思った。
空本は右手が使いにくい俺に配慮して冷蔵庫にあった食材で簡単なチャーハンを作ってくれて、俺は包帯を巻いた右手でスプーンを使ってチャーハンを食べた。
空本はぎこちない手つきでチャーハンを食べている俺を食卓に突っ伏して眺めていて、俺が普通に美味しいな、と言うと喜んでくれた。
「三色プリン美味しそうだけど瓶の口が小さいな。スプーン入れにくいかも」
「だよねだよね。そう思ったからオタクくんにこーしてあげよっかなって。ほれ、あーんして」
「……?」
空本は新宿区信濃町から取り寄せたらしい3色プリンの蓋を開けるとデザートスプーンでプリンをすくい、それを俺の口元に差し出した。
これは恥ずかしいと思いつつも俺は空本が差し出したスプーンをパクリと咥えこんで、空本はやったぁ! と歓声を上げていた。
それから空本は俺にプリンを食べさせながら自分ももう1セットの3色プリンを食べ、お互いプリンを食べ終わると空本は俺の歯磨きをしたいと言い始めた。
「オタクくんの歯ブラシってある? あと歯磨きしていい所。ベッドの上とかでよかったらそこでしたいかな」
「幼児じゃあるまいし歯磨きぐらい自分でできるよ。ちゃんと朝夜磨いてるし」
「でも左手じゃ綺麗に磨けないっしょー? あーし
「もしかして空本の進路ってそうなのか?」
「そうだよー。まだ歯科衛生士さんになるって決めた訳じゃないけど」
俺は言葉に甘えて空本に歯磨きをして貰うことにして、洗面所で歯ブラシを渡して2人で寝室に行くと空本はベッドに腰を下ろした。
そして縦向きに膝枕をさせるかのように俺の頭を自分の太ももの上に載せ、俺に口を開かせると歯磨き粉を付けた歯ブラシを口内に入れる。
「綺麗にしようねー。女の子にモテないオタクくんにはせめて清潔感がないとねー」
空本の手つきはとても優しくて、俺は自分の歯がゴシゴシと磨かれていく心地よさに身を任せた。
眼前に空本のGカップの乳房が迫り、俺は全身をリラックスさせながら今日も勃起していた。
空本は歯ブラシで俺の歯を一通り磨くとデンタルフロスで歯間磨きもしてくれて、起き上がって洗面所で口をゆすいでくると空本はベッドの上に腰掛けたまま待っていた。
俺はごくりと息を呑むと空本をベッドの上に押し倒し、空本の柔らかい身体を全身で味わいたいと思って左腕だけで空本を抱きしめた。
「オタクくん、今日もすっごい勃起してるね。あーしこんな時でも覚悟できてるよ?」
「ごめんな空本、俺は空本とセックスしたくて仕方がない。今日このまま射精せずに空本と別れたくない」
「オタクくんは分かってないかもだけど、女の子にだって性欲は普通にあるんだよ。だから……」
俺は空本にこれ以上話させたくないと思って強引に唇を奪い、そのまま空本とディープキスをした。
「もー、さっき歯磨いたのにぃ……。オタクくん、あーしのこと本当に好きなんだね」
「ああ、俺は空本のことがこの世界の誰よりも好きだ。だから今の関係を壊したくない」
「あーしだってそう思ってるよ。オタクくんとセックスして恋人になったら今のままじゃいられなくなるかもって。だけどあーしはオタクくんと……あー、もういーや。とりあえず抜こ!!」
空本はそう言うと俺の部屋着のズボンを脱がせ、そのままパンツも取り去ると俺のペニスを露出させた。
空本はカウパー液で既にドロドロになっている勃起したペニスを見てこくりと息を呑んだが、意を決した表情をすると自分も上着を脱いでブラジャーを取り去った。
そして今度は俺に横向きに膝枕をさせ、カウパー液にまみれた俺のペニスを右手で握る。
「あーしのおっぱい吸って。ちっちゃな男の子がするみたいじゃなくて、すっごく下品にエッチに吸って!」
「言われなくてもそうするよ。俺は空本の身体が好きだ」
俺は首を伸ばすと小麦色の乳房の先端にある空本のピンク色の乳首に吸いつき、吸いつかれながら舌で乳首を舐め回された空本はその快感であえぎ声を上げ始めた。
顔を真っ赤にした空本は俺をきっと睨むと右手で勃起したペニスを上下させ、俺はいつまでもこの幸せな時間を味わっていたいと思った。
「オタクくんは卑怯だよ。あーしにこんなにエッチなことして、あーしのことだって本当は全部分かってて……」
「空本……」
空本は涙目になりながら右手で勢いよく俺のペニスを上下させ続け、俺は空本への情愛と申し訳なさを感じながら射精した。
空本は右手をかざすと放出された精液をできるだけ自分の手で受け止め、右手をベトベトと汚した精液をじっと見ていた。
「……汚れちゃったから、シャワー浴びよ。オタクくんの身体も綺麗にしてあげるから」
「ありがとう。……本当に、ありがとう」
俺は言葉にできない気持ちを抱えたまま再び空本の乳首に吸いつき、空本は本当にもー、と言いながら笑顔を浮かべて涙を流していた。