そこのオタクくん座談会来ない? ~秘密のギャル本さん~ 作:馬門戒明/輪島ライ
空本が珍しく学校を休んで、メッセージアプリで理由を聞いてみるとインフルエンザにかかったとのことだった。
空本がいないと学校での話し相手もいなくなるので退屈だと思っていた俺は、空本が病欠3日目となる土曜日の昼過ぎに制服姿のまま空本の自宅を訪ねた。
お母さんが出るかと思ってインターホンを鳴らすと出てきたのは本人で、既に熱は引いているらしい空本はそれでもだるそうな様子で来てくれてありがと、と言った。
母子家庭である空本のお母さんは今日は薬剤師として近所のドラッグストアでアルバイトをしており、夕方まで帰ってこないらしい。
「オタクくん、看病してくれるのは嬉しいけどあんまりあーしに近づかない方がいいよ。まだ発熱して4日目だから感染するかもだし」
「空本からうつされるなら全然いいよ、出席停止であんな学校に行かなくていいなら何よりだ」
「そーゆーことじゃなくてさぁ……」
空本はベッドに潜って布団を被ったまま答え、俺はキッチンで朝はシリアル、昼はインスタント麺で済ませているという空本に卵とじのおかゆを作ってあげていた。
「オタクくんがあーしの後にインフルエンザにかかったら、あーしが学校で一人になっちゃうじゃん……」
「空本は俺と違って同性の友達もいるだろ? この前何か茶髪の女友達に話しかけられたぞ」
「シバエリは確かに親友だけど、クラス違うしあーしはオタクくんと学校で話したいから。うーん……」
まだ話すのも苦しいらしい空本に配慮して俺はそれからは無言でおかゆを作り、キッチンのあるリビングから直結の寝室で寝ている空本に声をかけた。
空本はどうにか起きてきて食卓に座り、俺が作ったおかゆをスプーンですくって食べて美味しい、と言ってくれた。
「勝手に見て悪いけど、空本って今もお笑い好きなんだな。M1グランプリのDVDがあんなに並んでる」
「うん、オタクくんには黙ってたけど実はシバエリと何回か地元のお笑いイベントに出てんの。ワッハッハ本店っていうコンビ名で、グレサク学会の信者さんが沢山来てくれたんだよ」
「そうかそうか。ところでシバエリさんってそうなのか?」
「言っちゃっていいか分かんないけど実はそーなの。あーしがこっちの小学校に転校してきた時からうちのお母さんとシバエリのお母さんが仲良くて、うちのお母さんにグレサク学会を紹介したのもシバエリのお母さん。それでシバエリと今も親友なんだよ」
「なるほどな……」
「これ以上話してるとホントにうつしそうだからあーしもうベッドに戻るね。……本当は気持ちよくしてあげたいけど」
「そんなこと考えなくていいよ。俺は今勃起してるけど病気の空本に無理させたくない」
「……じゃあさ、オタクくんが一人エッチしてるとこ見てもいい? てゆーかオタクくんって普段あーしで抜いてんの?」
「申し訳ないけど毎日抜いてる。好きな子じゃオナニーできないってよく言われるけど俺は例外みたいだ」
「へぇっ、それならあーしも裸見せてあげる。生の裸見ながらオナニーするのって気持ちーんじゃない?」
「ああ、最高だと思うよ」
空本は俺の返事を聞くとにんまりと笑ってからセミダブルベッドの上で服を脱いで全裸になり、俺はベッドを汚さないように新聞を敷くとその上に腰掛けた。
そして……
「あっ……はぁ……麻美……麻美ぃ……」
「オタクくん、オナニーする時あーしのこと名前で呼んでんの?」
「はあ、はぁ……麻美……いいよ、いいよ……麻美……」
いつも自室でオナニーする時の妄想をそのまま口に出しながら勃起したペニスをしごくと、空本はそのあまりにも恥ずかしい姿を見て吹き出していた。
「麻美、麻美……はあぁ……麻美……」
「オタクくん……正直ちょっと気持ち悪いかも。あははは」
空本はそう言いながらもベッドに寝転んだままGカップの乳房を両手で押して寄せ、俺は空本の妖艶な姿を見てあえぎ声を強めた。
「麻美、麻美、麻美ぃ……はぁはぁ……いいよ麻美……」
「あはははは……あーし、今すっごく幸せ……」
勃起したペニスの先端からカウパー液を溢れ出させている俺を見て空本は嬉しそうに笑って、そして両目から涙を流す。
この世界に泣いている空本より美しい存在はいないだろうと思いながら、俺はついに絶頂に達した。
ううっ、と
汚れた新聞紙を生ゴミ容器に捨ててくると、空本はベッドの上で裸のままオナニーを始めていた。
今は空本の痴態をいつまでも見ていたいと思って、俺はそれから空本が疲れ果てて眠るまでベッドに腰掛けて空本のオナニーを眺めていた。