※この作品はR-18です。

妄想AAお話   作:AA人

13 / 52
廻る廻る


恋人で夫婦で母で娘で(西住まほ、しほ)

 彼女とは幼馴染だった。小さな頃から一緒で、自然と2人で居るのが当たり前の関係。

 

 通う学校は違えども、顔を合わせない日の方が少ないくらいには一緒。故にだ。

 

 男女の関係へと足を踏み入れたのも当然だったのかもしれない。勿論告白をしてから徐々に徐々にと、段階を進めては来たが。

 

 周りの人々も自分達の関係を祝福してくれた。故に彼女とは順調に愛を育む事が出来た。時には危ないプレイもしたが、それも今となっては良き思い出だ。

 

 籍を入れ、夫婦の契りを結んだ後も彼女への想いは変わらなかった。まだ学生の時とは違い美しく成長した妻。彼女と出会えた。彼女と結ばれた。それが己の人生最高の幸福であろう。

 

 中々子供が出来なかったのが唯一の悩みだったが、それでも彼女が居るのならばそれで良い。そう思える程に彼女との日々は輝いていたのだ。

 

 そう。彼女が居なくなるまでは。

 

 世界がモノクロになっていくのを感じた。慌ただしい葬儀を終えると、飾られた仏壇の前で1人ボーっとする。

 

 彼女が居なくなったのがまだ理解出来ない。今にも悪戯っぽく微笑んで、自分の前に出てくるのではないかと考えてしまう。しかしそんな事は起こらなかった。時間が経つにつれて、彼女が本当に居なくなったのだと理解せざるを得なかった。

 

 彼女が居ない世界に何の意味があるのか。そうは思ったが、腕の中にある命を思うとまだ死ぬ訳にはいかないのだと認識させられる。彼女の忘れ形見。この子を放り投げてしまえば、自分は彼女に会わせる顔がないから。

 

 彼女の事を忘れた時はなかった。再婚の話もあったが、彼女との思い出が忘れられず、結局独りでに娘を育てた。日に日に彼女の若かりし頃に似ていく娘に少々複雑な想いはあったが。何だかんだ成長した喜びの方が上ではあった。

 

 思春期の娘とは気難しいと聞いた事があるが、己の娘はそうではなかった。何時も自分にベッタリだ。帰ると嬉しそうな笑みを浮かべ、抱き着いてくる。そんな娘の頭を撫でてやりながら、何時かはこの子も嫁にいくのかと少しセンチメンタルな気持ちになる。

 

 情けない話だが、ご飯は娘に任せっきりだ。なので今日も娘が作ったご飯を食べる。自分好みの味だ。こういう所も母親に似たらしい。食事中、気になる子でも居るのかと尋ねると、娘は不愉快そうに目を細めた。見た目も良し、家事も出来る。性格も贔屓目はあるが何処に出しても恥ずかしくない娘だ。しかし当の本人は余りそのような話に乗り気ではないらしい。まあ何れはこの子も旅立つ時が来るだろうと、その時の自分は軽く考えていた。

 

 その考えが変わったのが、娘と関係を持ってしまった時だ。ベロンベロンに酔わされ、朝目が覚めると娘が裸になって自分の横に寝ていた。サーッと顔が青冷めていくのを感じた。娘に手を出したのもそうだが、彼女を裏切るような真似をしてしまった。それが自分の心を深く傷付けた。

 

 罪悪感と自己嫌悪でどうにかなってしまいそうだった。すると慌てて娘は自分の事を諭し始めた。最初は自分への嫌悪感からかその言葉に耳を傾けなかったが、娘が放ったある言葉に思考が一瞬止まる。

 

 自分と彼女しか知らないプロポーズの言葉。懐かしい思い出。そして何処でどんな風に自分と求め合ったのか。娘は彼女しか知らないであろう事を赤裸々に語っていった。そして最後にこう言ったのだ。

 

 ただいま、〇〇さんと。

 

 

 理屈等どうでもいい。彼女は自分の下に帰ってきたのだ。今までは娘が嫁に行っても構わないと思っていたが。中身が彼女ならば話は別だ。例え血の繋がりがあろうとも彼女を他の男に渡すものか。帰ると妻を押し倒して何回もマーキングをする。口では嫌がるような言葉を吐く彼女だが、満更でもないのか、最終的には自分からも腰を振った。

 

 

 彼女を毎日毎日求め続ける。今まで失くした日々を埋めていくようにすると当たり前だが、彼女の腹が膨らんでくるのだ。

 

 勿論堕ろす事はしない。適当に理由を付けて産ませるのだ。彼女との子供。今度こそ自分と彼女は幸せに暮らし続ける。そう願いながら大きくなったお腹をした彼女を求める。彼女も嬉しそうに自分を受け入れた。

 

 

 行為の最中。悲しそうにいってらっしゃいと言う彼女を不思議に思いつつも行為を続ける。一体あの言葉は何だったのだろうか。聞いても彼女は曖昧に笑うだけだった。

 

 

 1人の女性が赤子に向けて微笑む。おかえりなさいと。その言葉に反応するように赤子は笑った。

 

 彼の成長を全身で味わう。思い出の中の彼と同じ凛々しい姿。年甲斐もなく胸が熱くなるのを感じた。

 

 何度も咥え込んだモノにご奉仕。彼が喜ぶ姿を見ると嬉しくなる。傍から見たら若い男に入れ込む年甲斐もない女。

 

 次は私の番ですねと言いながら、男の精液を中で受け取る。二人きりだけに分かる言葉。男は女を孕ませる事を想像しながら、更に行為を続けていった。

 

 また会いましょうね。あなた。そう呟きながらお腹を愛おしそうに撫でる。彼もその言葉に頷くと、彼女を優しく抱きしめたのだった。次は彼女の番だから。

 

 




ある種の純愛なのかも。かなり歪んでるけどね。前書きはサブタイ候補です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。