※この作品はR-18です。

妄想AAお話   作:AA人

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珍しく竿役に台詞が


異世界生活(桐須真冬)

 

 目が覚めると其処は異世界であった。見たこともない想像上の生物。この世界だと魔物か。他には馬鹿でかい剣を担いだ冒険者らしき人達。遠目からではあったが、魔物と冒険者が戦っているのを、自分は異世界に来て最初に見たのだ。

 

 

 魔法とかビュンビュン飛び交う戦い。CGではない本当の殺し合い。後から思えば最初にこの光景を見れたのは幸いであった。異世界に来た。ならば自分はどうするべきなのか、特に誰かに呼び出されたとかではない。無作為に転移する系のやつが自分の異世界モノらしい。頼れる人無し。力も無し。何とか冒険者ギルドには所属出来たが、やっている事は辛い仕事ばかりだ。

 

 

 それから数ヶ月。コツコツと貯めたお金で武器や防具を調達する。最低限の武器しか買えなかったが、何もないよりかは遥かにマシだ。そうして自分は初めての討伐依頼へと出向いた。結果はまぁまぁだった。ある程度此方の世界での暮らしは体験した。だからなのか魔物を殺す事自体は特に抵抗はなかった。けれども単純にではあるが、魔物が自分よりも強い事強い事。何のチートスキルもない自分には1日数体倒すのが限度であった。これで最下級の魔物というのだから、先が思いやられるというものだ。

 

 

 それから数ヶ月。人生初の命の危機を味わう。最下級の魔物ならば余裕を持って倒せるようになってきた。それが油断に繋がった。足元を掬われる。そんな故郷の言葉を思い出した。余裕を持って倒せるといえど、それは一対一の場合のみだ。二対一は無理。必ず一対一になるように今まで警戒していたのを疎かにしてしまった。幸い命からがら逃げ出す事は出来たが。回復の為に使う貯金と時間を思うと完全にマイナスである。油断はいけない。この事は自分に苦い思い出とともに刻まれた教訓であった。

 

 身から出た錆とはいえキツイものだ。お金を払えば回復魔法をかけて貰えるが、その費用が高い事。暫くは異世界に来たばかりの食事だな、と顔を顰める。力仕事なため、最低限タンパク質は取るが、それ以外は質素に。不味いスープを飲みながら、明日からはまた雑用依頼か、とボヤく。取り敢えず傷が完全に治るまではそれしかない。討伐依頼を受けてまた怪我をしたらもう取り返しがつかない。だから不満はあれども此処は我慢だ。

 

 そうして痛い目を見ながらも何とか生きて一年。自分もかなり成長した。最下級のランクから抜け出し、下級へと上り詰めた。まだまだ冒険者としては雑魚もいい所だが、こうして結果が出るのは嬉しいものだ。それに最近分かった事だが、自分には魔法の才能があったらしい。適性は土。我ながら渋いチョイスな気はするが、あるだけ有り難いものだ。貯めたお金を切り崩し、土魔法の指南書を購入。かなりお高めだったが、未来への投資と割り切った。その甲斐もあってか、初級の魔法ならばスイスイと使えるようになった。隆起した土で魔物を貫くのは中々グロいが、グロ耐性は生きる為に嫌でも上がったのだ。今更何するものぞ。ゲロを吐いてた昔の自分が懐かしいな。

 

 

 魔物から放たれたブレスを魔法で防ぐ。そして土の中に潜り下から魔物を槍で突き刺した。エンチャントされた槍の穂先は魔物の鱗をいとも容易く貫いた。後退り、死んだかどうか見極める。前に死んだふりをした魔物には苦しめられたからな。……死んだな。そう判断すると、槍を下ろして解体作業に移る。下級を抜け出て中級へ。魔法を覚えたのはプラスであった。便利。強い。これがなければ3ヶ月で中級へと駆け上がるのは無理だっただろう。中級ともなればかなり良い報酬を貰える。自分は異世界の人達を余り信用していないので、基本的にはソロだ。偶には、パーティを組む事もあるが。それは必要ならばの話。単純に、価値観の違う世界で生きてきた人とは話が合わない。なので最低限の交流はするがそれまでだ。

 

 

 上級に上がった時には涙すら出た。吹けば飛ぶような存在だった自分が、今では冒険者の上澄みの仲間入りだ。食べ物も数年前とは雲泥の差だ。美味い食事はそのままモチベーションアップに繋がる。異世界という事もあり、見慣れぬ食材が多い。最近の自分の娯楽は異世界食道楽である。金もあるので選り取り見取りだ。ドラゴンのお肉等この世界でしか食えないだろう。

 

 

 さて。余裕が出ると新たな悩みが出る。ぶっちゃけでいえば下の話である。今までは1日一夜の関係しか持たない夜のお店にお世話になったが、こういうお店とは病気が気になるものだ。幸い自分は当たりはしなかったが、他の冒険者がやらかしてしまったのを聞いた事がある。命の取り合いをした後は滅茶苦茶にムラムラする。それを発散するために性行為は手っ取り早いが、そろそろ選り好みしても良いのではないか?自分はそう考えた。

 

 

 奴隷。これも異世界らしく普通にある。奴隷の居る世界が当たり前というのも変な感じだが、其処は置いておき、取り敢えず奴隷はいる。で、この奴隷だが買うならばそこそこの値段を出せば購入は出来る。しかしその後が問題だ。食わせる物、着せるもの、住まわせる場所。雌奴隷として運用するのを考えるならばかかる費用が高すぎる。故に自分は今まで奴隷の事は考えないようにしていた。適当に見に行って一目惚れ、なんてした日には転落人生まっしぐらだと警戒していたので。

 

 

 そりゃそうだ。良い物はそれ相応の値段が付く。逆に綺麗なのに値段が低い方が心配になるというもの。昔ならば手が届かなかった高級奴隷も今では普通に候補になるくらいには稼いでいる。なので展示された奴隷達を観察していたのだが…

 

 

 驚きが表に出ないように取り繕う。…何故先生が此処に?最初は他人の空似かと思ったが、恐らくは本人である。

 

 

 自分が通っていた高校の教師。若くて綺麗だった為、野郎共から人気があったのを覚えている。自分も綺麗だなぁ…とか思っていた。そんな先生がどうして異世界、しかも奴隷市場なんかに居るのか。

 

 

 情報収集半分。そして浅ましい欲望が半分。自分は先生を奴隷として購入する事を決めた。檻の中に居た先生の体が震えた気がする。どうやら自分が誰かは気付いていないらしい。もう何年も此方に居るからな、それも仕方ないか。

 

 

 後日、先生が自分の家に送り届けられた。チップを積んだ為、丁重に運んでくれたようだ。商人達が居なくなると、先生は服を脱ぎ、自分に奴隷としての挨拶を始めた。それが終わってから、自分から口を開く。

 

 

 最初は何を言っているんだと言いたげな視線を向けていた先生だが、話し合ううちに心当たりが出て来たのか、驚いた表情で自分の顔をまじまじと見る。どうやらやっと思い出してくれたようだ。

 

 

 落ち着いた先生から話を聞く。頭から端まで何が起きたのかを聞いた。始まりは自分と同じ、目が覚めるとこの世界に居たとの事。しかし先生にはサブカルチャーの知識がなかった。故に自分のようにこの世界の生活に上手く適応できず、女という事で力仕事も出来ない。知識を活かすには信頼が無い。そうしてあれよあれよと奴隷まで落ちる羽目になったと。

 

 

 そうだと正直に答える。何となくだがそう答えた方が良い気がしたからだ。

 

 

 ……先生、いや真冬はもう疲れたのだろう。故に自分に頭を垂れ、何でもする代わりに命の保証をしてほしい。そう懇願してきた。

 

 

 あの澄ました真冬先生する自分に縋りつき、全てを差し出そうとしている。それが自分の興奮を煽った。まだ抑える。これをはきだすのはもう少し後だ。

 

 

 やっと苦しみから開放された。真冬の顔は今まで見てきた記憶の中で一番輝いていて、とても儚げだった。

 

 

 ◯◯くん…いや、ご主人様の物になってから一ヶ月が経った。

 

 

 毎日ご主人様のモノを咥え込む。避妊なしの生ハメセックス。本当ならば叱るべきなんだろうけど、この世界では彼の方が上なのだ。逆らえないし、逆らう気もない。

 

 

 もし出来たらどうするのかと聞いた事がある。するとご主人様は産んで欲しいと言った。そして育てて欲しいとも。私はご主人様の奴隷だけど、彼は私を妻のように扱ってくれるらしい。気まぐれかもしれないけど、そう言われるだけで心が疼いてしまうのだから、我ながら簡単な女である。

 

 

 彼に捨てられない為に必死に奉仕する。帰って来ると何時も抱かれるが、その時に気持ち良くなって貰う為に自分から攻める。かつては生徒だった彼に媚びる様は滑稽かもだけど、この生活と彼から与えられる快楽と安心感を手放したくない。

 

 

 男を楽しませるだけの行為。前の自分ならばプライドからしなかった行為。情けない面を晒しながら奉仕する。そうすれば彼は喜んでくれるから、私を気に入ってくれるから。精液も飲む。苦い…だけどこうした方が男性は喜ぶからやる。

 

 

 そんな懸命な奉仕が彼に通じたのか、彼は愛を叫びながら私を求める。そんな彼に私も愛を叫び返す。これは本心だ。歪な始まりだったけど、優秀なオスに飼われるのはメスとして最高の幸せだった。だから愛している肉欲を孕んだ原始的な愛だが、彼を。

 

 

 毎日寝る前にこんな重い事を言っても、彼は許してくれた。私はもう駄目なのだ、この人が居ないとこの世界で生きてはいけない。価値観も違う、生き方も違う人々が住むこの世界で、私が正気を保っているのは彼のお陰だ。

 

 

 彼に与えられた部屋の中で彼を待つ。鳥籠の中の鳥のような生活。ただ主人を待つ鳥。私は部屋の扉を見ながら今日も思うのだ。ああ、早く彼が……と。

 




思ったよりしっとり
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