ちょっと長いので切りました。
その日は二人で一緒に風呂に入ることになった。幼い頃から別々に育ってきたため、真也は立城と一緒に風呂に入るのは初めてだった。もし、ごく当り前の兄弟として生まれてきたなら、幼い時分には一緒に風呂に入ることもあったのだろう。
「お風呂、ねえ……。別に一緒に入らなくてもいいんじゃない?」
まあ、広いからいいけど。そう呟きながら立城が着ていたシャツを無造作に脱ぐ。対する真也は高揚する気分を抑えられず、にやつきながら服を脱いだ。鼻歌を歌い始めた真也に苦笑をして立城が先にバスルームに入る。それを見送ってから真也はポケットに隠しておいたものを取り出した。
バスルームは六畳ほどの大きさだ。二人で入っても十分に余裕のある浴槽にシャワーが二本、タイルの敷かれた洗い場も広々としている。真也は後ろ手に硝子戸を閉めながら立城を見やった。立城はシャワーで髪を洗っている最中だ。
「なあ。立城の身体って俺とは違ってるんだっけ」
人ではなく龍神という生き物なのだということは前にも聞いたことがある。だが話に聞いただけで真也は今ひとつ立城の身体のことをよく理解してはいない。真也が改めて訊くと立城は髪を洗う手を止めて頭を上げた。濡れた髪にシャンプーをつけながら苦笑する。
「そうだよ。僕は人より頑丈だし壊れにくい」
「ふうん。でも痛みとかは感じるんだろ?」
立城の隣のシャワーの前にバススツールを据えつつ真也はさらに問うた。立城が不思議そうな顔をしつつも頷く。
「うん。もちろん痛みも感じるよ。人より治りは早いけれど」
何でそんなこと訊くの。そう言いながら立城は髪についたシャンプーを泡立てはじめた。長い紫の髪が白いきめ細やかな泡に包まれていく。バススツールに腰を下ろして真也はちらりと横を見た。
「……痒み、とかは?」
「え?」
訊ねた内容は判ったのだろう。だが意図が読めないらしい。立城が怪訝そうな顔をして手を止める。だがすぐに髪を洗うのを再開して立城は答えた。
「それも感じるけど? 傷が治りかけた時なんかは痛痒かったりするし」
「へえ。そうなのか」
右手の中に握ったものをこっそりと見下ろして真也は薄く笑った。立城は洗い終えた髪を流すために頭を前に傾けている。長い髪が顔を覆っているので真也の表情は見えていないのだろう。どうしてそんなこと訊くの、と笑っている。何でもない、と答えて真也はもう一本のシャワーのコックを捻った。手の中のものをそっと洗面器の中に滑らせて髪を洗い始める。
髪と身体を洗い終えたところで立城はタオルを頭に巻いた。長い髪が落ちないように注意深くタオルの端を留める。まだ慣れていないのだろう。時折、眉を寄せながら落ちそうになった髪を指でタオルの中に押し込んでいる。真也も手早く身体を洗い終えて洗面器を片手に立ち上がった。
「んじゃ、さっそくしようぜ」
「えっ!? ここで?」
慌てた声を上げて立城が真也を振り仰ぐ。真也は当然、と頷いて壁面を指差した。シャワーノズルを支える金具の下には鏡がある。その鏡の下はシャンプーなどの道具を置けるよう、棚状になっているのだ。そこを指差して真也は立城に顎をしゃくった。
「そこに手えついてこっちにケツ向けて」
やれやれと肩を竦めつつも立城は抵抗しない。判った、と頷いて真也の指示する通りにバススツールを下りた。壁から張り出した低い棚に手をつき、腰を浮かせる。背中が前倒しになり腰が浮く。
「膝はついていい?」
「ああ。好きにしろよ」
そう言いながら真也は洗面器の中のものを取り上げた。洗面器だけを床に戻して立城に向き直る。真也が握っているのは小さな筒状の瓶だ。膝をついて高さを合わせてから真也は瓶の蓋を取った。中身を指にとって空いた片手に立城の尻をつかむ。
「なに?」
「心配すんな。ただのローションだって」
滑りがいい方がいいだろ。適当にそんなことを言いながら真也は剥き出しにされた立城の秘部に指を寄せた。明るい光の下で見ると秘部の様子がよく判る。ほんのりと薄紅色にそまった陰唇は小さい。ここによく入るよな、と半ば感心しながら真也は指をスリットの下に運んだ。まだかたく閉じたスリットの下には陰唇より少し濃い色をしたクリトリスがある。半分ほど包皮に隠れたクリトリスを真也は指でそっと弄った。ぴくりと微かに震えて立城が肩越しに真也を見返る。
「ねえ。そんなもの塗らなくても水分があるから滑るんじゃない?」
「いいのいいの。気分なんだよ、こゆのは」
指先につけたものをクリトリスにしっかり塗りつけながら真也は嗤い混じりに答えた。抵抗しないと約束したからなのだろう。不安そうにしつつも立城はそれ以上は反論しない。ふうん、と呟いてまた前を向く。丁度、鏡があるために真也からは立城の表情もよく見えた。立城は困ったような顔をしているが、それほど気にしている様子はない。内心、ほくそ笑みながら真也は再び小瓶に指を入れた。
指の動きに立城は敏感に反応する。だが完全に快楽に溺れるほどの刺激はないのだろう。時折、深く息を吐いたり微かに呻く程度しかしない。真也はクリトリスに丹念に塗りつけてから、今度は殆ど閉じているスリットに指を伸ばした。
「んっ」
微かに呻いて立城が眉を寄せる。鏡越しにそれを見取って真也は笑った。
「あんだよ。もう感じてんのか?」
立城の秘部の毛は極薄い。恥丘に少量生えているだけで、クリトリスや陰唇周辺は無毛状態だ。それ故に明るい場所で見ると反応がよく判る。陰唇の間に運んでいた指で軽くクリトリスを弾くと、それだけで立城は全身に力を入れて背中を丸める。そんな立城の反応を楽しみながら真也は小瓶の中身を全て塗り終えた。
立城はやられ放題ですw