エロはいったん、ここで終了です。
「すっげえぞくぞくする。お前、そんな顔も出来るんだな」
そう囁いて真也は立城に唇を寄せた。待ち構えていたように立城の舌が口の中に滑り込む。深い口づけを味わいながら、真也は立城の胸に手を伸ばした。指先だけで軽く乳首を挟む。立城の乳首は尖りきっていた。付け根から先に向かって力を抜きつつ指を引く。ごく軽い刺激を意図的に作りながら真也は唇を離した。
「やっ、やめ……て、そんな風に、されたら……っ」
喘ぎ混じりの立城の言葉に真也は唇を尖らせた。文句を言う子供よろしく拗ねた声をあげる。
「えー。だってさー。引っ張ってくれって言わんばかりにたってんだぞ?」
手で乳房を下から支え上げて乳首の先を指先でそっとつつく。軽い刺激がさらに強い欲求を生み出したのだろう。切羽詰った顔で立城が真也の胸に頭をもたせかける。俯いた立城の顎をつかんで持ち上げる。真也はその場に腰を下ろして立城の口に指を入れた。指に唾液を絡めながら舌を愛撫する。苦しそうに息を吐く立城に顔を寄せ、真也は人の悪い笑みを浮かべた。
「こっちで出したらどうなるんだろうな」
言うが早いか、真也は立城の頭をつかんで股間に引き寄せた。既に勃起しきっていたペニスを強引に立城の口に押し込む。驚きに目を見張った立城は低く呻きながらペニスの中ほどまでを頬張った。
胡座を崩して座る真也の股間に立城が顔を埋める。タイルに膝をついて頭を伏せた立城の尻は自然と浮き、真也からも股間の様子がある程度は見えた。ピンク色をしたバイブレーターが見え隠れする様は、これまで以上に真也の昂奮を煽った。自然と息が荒くなり、快楽も増す。
「おい。じっとしてんなよ。舌動かせ」
どこがいいかくらい知ってんだろ? そう続けて真也は低く笑った。右手に握っていたリモコンに指を乗せる。振動の強さを調整するレバーを指で細かく上下に揺する。すると立城が小さく呻いて腰をひくつかせた。苦しさに歪む立城の顔は真也からは見えない。だが真也は立城がどんな表情をしているのかを楽に想像することができた。
言われるままに立城は舌を動かし始めた。その動きはとても拙い。だがそれが真也にとって強い快楽になった。間違いない。立城は女の身体で自分以外の誰とも交わったことがないのだ。そのことを知った真也は満足感をこめて声に出さずに笑った。独占欲が満たされる一方で嗜虐的快感が強くなる。タイルに手をついて身体を後ろに傾けつつ、真也は手の中のリモコンを動かした。ぎりぎりのところまで振動の強さを下げる。湯船の縁に寄りかかりながら真也は立城の頭に手を伸ばした。頭に巻かれたタオルからは長い髪がはみ出している。
「ん……はぁ」
苦しげに息をつきながら立城が顔を上げる。タオルからはみ出した髪を弄んでいた真也はその手を立城の顎にかけた。真也が手を引くのに合わせて立城が首を伸ばして上向く。
「そのまま舌出せ」
「え、こう?」
戸惑いに視線を揺らしつつも立城は大人しく真也に従った。口を小さく開けて舌を出す。
「もっと伸ばせ。めいっぱい」
言われるままに立城が舌を伸ばす。苦しさに歪む顔を眺めながら真也は立城の首を後ろから押さえた。伸びた舌の先がペニスに触れる。すっかり唾液塗れになったペニスに舌をあてたまま、立城はもの問いたそうに真也を上目遣いで見た。立城の今の表情や仕草の全てが扇情的だ。強い快楽を覚えた真也のペニスが無意識にぴくりと震える。
「あ……」
急に舌先でペニスが動いたことに驚いたのだろう。立城が微かに声を漏らす。真也は片頬を歪めて嗤うと立城に顎をしゃくった。
「この体勢ならバイブも抜けないだろ? 舐めながらオナニーしろ。ただし、触んのはクリだけな」
「う」
しばらく立城は上目遣いに真也を見ていたが、やがて諦めたように息を吐くと舌を伸ばしたまま頭を動かし始めた。バイブレーターを支えていた立城の手が真也の視界から消える。
懸命に舌を伸ばしてペニスを舐めつつ自慰をする。元々、切なそうに目を潤ませていた立城の頬は赤く染まり、やがて喘ぎ声を漏らし始めた。局部に与えられた強い痒みと自慰による快楽、さらに膣内に挿入されたバイブレーターによる刺激によって激しく欲情しているのだ。そんな立城の様を眺めながら真也はのんびりと湯船に手を入れた。温かい湯を手でゆっくりとかき混ぜる。
「んっ、真也……しんやぁっ!!」
耐え切れなくなったのだろう。立城がペニスから舌を離して叫ぶように声を上げる。真也は湯を混ぜていた手を止めて立城の頭に手を乗せた。
「俺のを一発抜いてからならいってもいいぜ」
「欲しい、ほしいよぅ。しんやぁ!」
嫌がるように必死で首を横に振って立城が訴える。真也は薄笑いを浮かべて立城の頭を押さえた。苦しげに息を吐く立城の口に強引にペニスをねじ込む。焦らされ続けて情欲を極限まで煽られた立城は、先ほどまでとはまるで人が違ったようにペニスにむしゃぶりついた。口の端から涎を零しつつペニスに舌を這わせる。
「なかなか上手くなったじゃねえか。ほら、ご褒美だ」
そう言いながら真也はリモコンを操作した。振動を一気に最強にする。するとエコーの効いたバスルームにモーターの低音が大きく響いた。立城が目を見張って動きを止める。
次の瞬間、タイルに水しぶきが散った。股間から勢いよく潮を噴きながら立城が全身を痙攣させる。真也は立城の頭をつかんで上下に揺すった。身体をひくつかせる立城の口に遠慮なく射精する。真也の精を受けた立城は激しい呻き声を上げて全身を緊張させた。どうやら膣内だけでなく、口内に精を受けても感じるらしい。
「出すんじゃねえぞ。全部飲め」
嗤いを浮かべながら真也は冷酷に命じた。苦しそうに息を吐きながらも、立城が少しずつ精液を飲み下す。その度に立城の身体からがくんと力が抜ける。真也は片手に崩れかけた身体を支えながら立城が精液を飲むところをじっと見ていた。
前に『魂の座』という話をアップしたのですが、その裏というか……。
何であんなことになったのか、という説明みたいな話です。